JP4086455B2 - 給湯器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、燃焼排気により通水を加熱する熱交換器を備えた給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から給湯器は、給水管および出湯管が接続される熱交換器と、この熱交換器を加熱するバーナと、バーナに燃焼用空気を供給するファンとを備え、バーナの燃焼により熱交換器で通水を加熱し、出湯管より出湯する強制燃焼式給湯器が一般的に知られている。
こうした給湯器の中には、熱効率を向上するために、バーナから発生した燃焼排気中の水蒸気を凝縮させて、その潜熱を熱交換器で回収する潜熱回収型給湯器がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、凝縮したドレンが燃焼排気中の硫黄(S)や窒素(N)と反応してpH3程度の酸性になるため、こうした潜熱回収型給湯器では、下水道等の一般排水通路に排出する前に中和処理をしなけらばならず、製造コストが非常に高かった。
【0004】
一方、給湯器には中和装置の不要な顕熱回収型もあるが、ドレンを全く発生させないようにするため、燃焼排気の温度を大幅に低下させることができなかった。
このため、低温の通水が流れてドレンが発生しやすい熱交換器入口での部分熱効率は76%程度でこれ以上上げることができず、また、熱交換器出口では高温の通水が流れるため部分熱効率は60%程度であり、この平均となる熱交換器全体の熱効率は68%程度と低かった。
尚、通水が熱交換器へ流れる前の予熱時に10%程度熱を回収しているため、給湯器全体としての総熱効率は78%程度であるが、依然として低かった。
そこで、本発明の給湯器は上記課題を解決し、ドレン排水の中和処理が不要な高熱効率の給湯器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載の給湯器は、
燃焼室内にバーナの燃焼排気から顕熱のみを回収して伝熱管内の通水を加熱する主熱交換器および副熱交換器を備えた給湯器において、
上記主熱交換器を上記伝熱管の通水下流部に配置すると共に、該主熱交換器における各部の表面温度を平均化しドレン発生限界直前まで熱交換させ、
上記伝熱管の通水上流部に、耐食性を有する上記副熱交換器を、通水を予熱するように配置するとともに、上記副熱交換器の伝熱管を通水下流ほど低くなるように傾斜して設けることで、該副熱交換器における通水上流側でドレンを発生させると共に該通水下流側で該ドレンを蒸発させることにより上記主熱交換器で回収しきれなかった燃焼排気の顕熱を回収することを要旨とする。
【0006】
また、上記課題を解決する本発明の請求項2記載の給湯器は、請求項1記載の給湯器において、
上記各部の表面温度を平均化する手段として、上記主熱交換器における通水上流側では燃焼排気と上記伝熱管内の通水との熱交換を部分的に抑制したことを要旨とする。
【0007】
また、上記課題を解決する本発明の請求項3記載の給湯器は、請求項1または2記載の給湯器において、
上記主熱交換器の伝熱管にフィンを設け、上記各部の表面温度を平均化する手段として、該伝熱管の通水上流側ほど該フィンの板厚を薄くしたことを要旨とする。
【0008】
また、上記課題を解決する本発明の請求項4記載の給湯器は、請求項1〜3の何れかに記載の給湯器において、
上記主熱交換器の伝熱管にフィンを設け、上記各部の表面温度を平均化する手段として、該伝熱管の通水上流側ほど該フィンの形成ピッチを大きくしたことを要旨とする。
【0009】
また、上記課題を解決する本発明の請求項5記載の給湯器は、請求項4記載の給湯器において、
上記主熱交換器の伝熱管の通水上流側を通過した燃焼排気が、上記副熱交換器の伝熱管の通水下流側となるドレン蒸発部へ流れるように、上記伝熱管を形成したことを要旨とする。
【0010】
また、上記課題を解決する本発明の請求項6記載の給湯器は、請求項1〜5の何れかに記載の給湯器において、
上記副熱交換器の表面に親水処理したことを要旨とする。
【0012】
上記構成を有する本発明の請求項1記載の給湯器は、主熱交換器が、バーナから発生した燃焼排気の顕熱の殆どを通水上流側から下流側まで平均的に回収するため、主熱交換器の各部の表面温度が均一になり、主熱交換器の通水下流側の温度もドレンの発生する限界温度(露点)直前まで下げることができる。言い換えれば、燃焼排気温度をドレン発生限界直前まで下げることができる。これにより、主熱交換器でドレンを発生させずに熱効率を向上することができる。
また、主熱交換器で回収しきれなかった燃焼排気の顕熱を回収するために、副熱交換器は、その通水上流側で燃焼排気をドレンの発生する温度まで低下させて潜熱を回収し、発生したドレンをその通水下流で蒸発させてその潜熱を燃焼排気へ放出する。従って、潜熱分は結果的に回収しないが、一方で、この間に排気顕熱を回収することができ、副熱交換器は通水を予熱することができる。なお、上記副熱交換器は、その伝熱管が下流ほど低く傾斜しているため、通水上流で発生したドレンをドレン蒸発部となる通水下流へ流下させて良好に蒸発させることができる。
このようにして、主熱交換器および副熱交換器に伝導された熱により効率良く通水を加熱して給湯する。
また、主熱交換器ではドレンを全く発生させず、一方、副熱交換器では発生させたドレンを蒸発させて燃焼排気中へ戻すため、給湯器の外部へドレンを排出させない。この結果、ドレンの中和装置を設ける必要がない。
【0013】
また、上記構成を有する本発明の請求項2記載の給湯器は、主熱交換器の通水上流側では、通水下流側よりも低温の水が流れるが、燃焼排気と通水との熱交換が抑制されるため、通水による伝熱管の外表面の冷却を抑えることができ、ドレンの発生を防止する。
一方、通水下流側では比較的高温の水が流れるため、伝熱管の外表面はあまり冷却されず、ドレンが発生するおそれはない。
従って、主熱交換器全体としては、伝熱管の外表面温度を平均化してドレン発生限界直前まで十分に熱交換させ、排気温度を下げることができる。
このようにして、ドレンを発生させないで熱交換器全体としての熱効率の向上を図ることができる。
【0014】
また、上記構成を有する本発明の請求項3記載の給湯器は、主熱交換器の伝熱管に設けられたフィンの板厚が伝熱管の通水上流側ほど薄いため、通水上流側では、通水下流側より低温の水が流れても薄いフィンが高温になり、ドレンを発生することがない。
従って、主熱交換器の伝熱管の外表面温度が均一になり、ドレンを発生させることなく熱交換器全体としての熱効率を向上できる。
【0015】
また、上記構成を有する本発明の請求項4記載の給湯器は、主熱交換器の伝熱管に設けられたフィンの形成ピッチが伝熱管の通水上流側ほど大きいため、通水上流側を流れる燃焼排気が高温に維持され、主熱交換器の通水下流側よりも低温の水が流れる通水上流側でも、伝熱管の外表面温度をドレンの発生しない高温に維持できる。
このようにして、主熱交換器では伝熱管の外表面温度が平均化され、ドレンの発生を防止しながら熱交換器全体としての熱効率を向上することができる。
【0017】
また、上記構成を有する本発明の請求項6記載の給湯器は、副熱交換器の表面が親水処理されるため、副熱交換器で発生したドレンは、拡散して蒸発しやすくなる。
【0018】
また、上記構成を有する本発明の請求項7記載の給湯器は、副熱交換器の伝熱管が下流ほど低く傾斜しているため、通水上流で発生したドレンをドレン蒸発部となる通水下流へ流下させて良好に蒸発させることができる。
【0019】
【発明の実施形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の給湯器の好適な実施形態を説明する。
本実施形態の給湯器は、図1に示すように、器具本体12内に燃焼室20が設けられ、その下方にDCモータ48と連結した給気ファン36が取り付けられる。尚、器具本体12には、外気を燃焼用空気として取り込むための給気口30が形成される。
【0020】
燃焼室20内には、下から順に、燃料ガスと給気ファン36からの一次空気との混合ガスを燃焼するバーナ22と、バーナ22からの燃焼排気の殆どの顕熱を回収する主熱交換器18と、主熱交換器18で回収しきれなかった顕熱を回収する副熱交換器19とが設けられる。燃焼室20の上部には、主熱交換器18,副熱交換器19で熱交換後の燃焼排気を器体外へ排出する排気口44が形成される。
【0021】
器具本体12内に設けられる通水管は、上流から順に、燃焼室20を外側で巻回する給水管14,副熱交換器19として設けられる副伝熱管19a,主熱交換器18に設けられる主伝熱管18a,出湯管16からなる。この副伝熱管19aは、通水下流ほど低くなるように傾斜して形成される。この通水管は、ステンレス製である副伝熱管19a以外は銅製である。
副伝熱管19aの表面は、親水性を高めるために、ショットブラスト加工により粗くされている。一方、主伝熱管18aには、燃焼熱を吸収する多数のフィン18bが設けられ、通水上流ほどフィン18bの形成ピッチが大きい。
また、フィンピッチの小さい主伝熱管18aの下流部の上方には、副伝熱管18aの上流部(後述のドレン発生部)が配置され、一方、フィンピッチの大きい主伝熱管18aの上流部の上方には、副伝熱管18aの下流部(後述のドレン蒸発部)が配置される。
【0022】
給水管14には水流センサや水ガバナを備える水側制御ユニット50が設けられ、またバーナ22へのガス管52には主電磁弁54及びガス比例弁56が設けられる。
また、水側制御ユニット50内の水流センサや、主電磁弁54及びガス比例弁56、そしてDCモータ48等は、この給湯器10の燃焼を制御するバーナコントローラ58に電気的に接続されている。
【0023】
このように構成された給湯器10では、図示しない給湯栓を開くことにより給水管14に水(図中破線矢印)が流れ、水側制御ユニット50内の水流センサからの検知信号によりバーナコントローラ58が制御動作を行い、給気ファン36がDCモータ48の駆動により回転し始める。所定のプリパージが完了すると、バーナ22の主電磁弁54及びガス比例弁56が開いてバーナ22にガス(図中実線矢印)が供給され、図示しないイグナイタによりバーナ22に点火が行われる。
【0024】
点火動作が終了すると、比例制御が開始され、図示しない出湯温サーミスタで検出される湯温と設定温度との差があると、バーナコントローラ58でそれを判断しガス比例弁56へ信号を送り、ガス量を連続的に変化させて熱交換器18の出口温度を一定に保つ。また、ガス比例弁56によるガス量の変化に応じてバーナコントローラ58から給気ファン36のDCモータ48に信号が送られ、給気ファン36の回転数も変えられ、常にガス量と給気量とが所定の関係に保たれるように制御される。
【0025】
このような燃焼制御において、給気ファン36の動作に伴い、器具本体12に設けられる給気口30より外気が器具本体12内に吸引され、バーナ22へ導入されて燃焼用空気として燃焼に供される。
バーナ22の炎口近傍では混合気が燃焼して火炎を形成し、主熱交換器18の上流側近傍に至る間に燃焼が完結(完全燃焼)する。
主熱交換器18を排気流路の上流に設け、副熱交換器19を排気流路の下流に設けたため、バーナ22からの高温の燃焼排気が、給気ファン36により主熱交換器18の各フィン18b間を貫流し良好に熱交換し、これにより温度の下がった燃焼排気が、副熱交換器19においても熱交換して排気口44から器具の外へ排出される。
【0026】
主伝熱管18aの通水上流では、下流と比べてフィン18bの形成ピッチが大きいことから燃焼排気が高温に維持され、フィン18bがドレンを発生しない高温に維持される。
従って、主伝熱管18aの表面温度が、低温の水が流れる通水上流側でも、高温の水が流れる通水下流側と同程度になり、主伝熱管18aの各位置において均一になる。
つまり、主伝熱管18aの位置によって表面温度がばらついたために熱交換器の部分熱効率が60%〜76%にばらついて熱交換器の総熱効率が68%程度に抑えざるを得なかったドレンを発生させない従来タイプの給湯器とは異なり、本実施形態の給湯器10の主熱交換器18では、主伝熱管18aの表面温度が均一で全体の温度のばらつきを抑えているため、ドレンが発生する限界温度(露点)直前まで燃焼排気温度を低下させる構造にすることによって、主熱交換器18の全体としての熱効率が75%になり、主熱交換器18でドレンを発生させずに熱効率を非常に高くすることができる。尚、ここでは、主伝熱管18aの表面温度が若干ばらついて部分熱効率が74%(通水下流側)〜76%(通水上流側)の範囲にあるとしている。
【0027】
一方、副熱交換器19の副伝熱管19aの通水上流側では、燃焼熱で加熱される前の低温の水が流れるため、燃焼排気中の水蒸気は、熱交換により冷却されて結露しドレンになる。この水蒸気の凝縮により副熱交換器19は、顕熱に加えて蒸発潜熱も回収する。
このドレンは、副伝熱管19aが通水下流側へ低く傾斜ししかも表面が親水処理されているため、通水上流側の副伝熱管19a表面上で良好に拡散しながら通水下流側へ向かって流下する。
【0028】
主伝熱管18aにおける通水上流側のフィン18bが、通水下流側よりも大きなピッチで形成されると共に、その上方位置となる焼排気流路の下流側に副伝熱管19aの通水下流側があるため、通水下流側の副伝熱管19aに高温の燃焼排気が流れ込み、その表面温度が通水上流側の副伝熱管19aよりも高くなって、通水上流側から流下してきたドレンを蒸発させる。この際、潜熱を燃焼排気中へ放出してしまうが、副伝熱管19a全体としては、顕熱を回収しており、通水を予熱している。尚、通水は、巻回された給水管14を流れる際にも予熱され、熱効率10%程度の熱を回収する。
【0029】
このようにして、副熱交換器19で、ドレンが発生するほど燃焼排気の温度を低下させることにより、主熱交換器18では回収しきれなかった顕熱(総発熱量の2%程度)を回収する。
この結果、給湯器10の熱効率は、予熱時に回収した熱10%と主熱交換器18で回収した顕熱75%との合計に、副熱交換器19で回収した顕熱2%を加えた87%となり、一層高くなる。
【0030】
しかも、副伝熱管19aの通水上流部がドレン発生部となり、一方、通水下流部がドレン蒸発部となって、結果的には、ドレンを器具外へ排出しないため、酸性ドレンを希釈したり、中和する必要がなく、給湯器10の構造が簡単で、しかも、製造コストを抑えることができる。また、酸性ドレンによりバーナ22の炎孔を目詰まりさせることがなく、良好な燃焼状態が維持される。
【0031】
上述した給湯器10では、副伝熱管19aが通水下流側ほど低く傾斜して形成されるため、通水温度の高い副伝熱管19aの通水下流側であるドレン蒸発部へ良好にドレンが流れ落ちて蒸発する。
しかも、副伝熱管19aの表面が親水処理されているため、発生したドレンは良好に拡散して、より蒸発しやすくなる。
加えて、フィンピッチの大きい主伝熱管18aの通水上流側の上方に、副伝熱管19aの通水下流側となるドレン蒸発部が形成されるため、このドレン蒸発部に高温の燃焼排気が流れ、ドレンが良好に加熱されて、蒸発が一層促進される。
従って、給湯器10からのドレン排出を防止しつつ、上述のように主熱交換器18と副熱交換器19とにおいて燃焼排気の顕熱を最大限回収して熱効率を上げることができる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、ファンを備えない自然燃焼式の給湯器に本発明を適用してもよい。
また、副伝熱管19aは、ステンレス管に代えて、耐食性を有するチタン管にショットブラスト加工等の親水処理したものであってもよい。
【0033】
また、主伝熱管18aの表面温度を平均化するために、主熱交換器18のフィン18bの板厚を通水上流側ほど薄くして表面温度を調整してもよい。また、図2に示されるように、主伝熱管18aの通水上流側に断熱管15を内挿してもよい。また、図3に示されるように、主伝熱管18aの通水上流側に、伝熱管18aの外表面とフィン18bの基端部とを断熱コーティング17により覆う構成にしてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の給湯器によれば、主熱交換器で燃焼排気の顕熱を最大限回収する一方で、副熱交換器でドレンを発生させて主熱交換器で回収しきれなかった燃焼排気の顕熱を回収するため、熱効率が非常に高い。
また、副熱交換器で発生したドレンを蒸発させるため、ドレンを器体外へ排出せずドレンの中和処理が不要になり、構造が簡単で、しかも、製造コストを抑えることができる。
【0035】
また、請求項2記載の給湯器によれば、主熱交換器の通水上流側では、燃焼排気と通水との熱交換が部分的に抑制されるため、主熱交換器の伝熱管の外表面温度を平均化でき、ドレンを発生させないで熱効率の向上を図ることができる。
【0036】
また、請求項3記載の給湯器によれば、主熱交換器の伝熱管に設けられたフィンの板厚が伝熱管の通水上流側ほど薄いため、通水上流側の薄いフィンが高温になる。
従って、主熱交換器の伝熱管の外表面温度が均一になり、ドレンを発生させることなく熱効率の向上を図ることができる。
【0037】
また、請求項4記載の給湯器によれば、主熱交換器のフィンの形成ピッチが通水上流側ほど大きいため、通水上流側の伝熱管の外表面温度をドレンの発生しない高温に維持でき、主熱交換器の伝熱管の外表面温度を平均化して、ドレンの発生を防止しながら熱交換器全体としての熱効率を向上できる。
【0038】
また、請求項5記載の給湯器によれば、高温の燃焼排気を副熱交換器のドレン蒸発部へ流すため、副熱交換器のドレン発生部で発生したドレンを良好に蒸発させることができ、器体外へドレンを排出せずに、燃焼排気から多くの顕熱を回収して、熱効率を一層向上することができる。
【0039】
また、請求項6記載の給湯器によれば、副熱交換器の表面が親水処理されるため、発生したドレンを拡散させて蒸発しやすくすることができる。
従って、ドレンを器体外に排出することなく、副熱交換器で顕熱を多く回収することができ、熱効率が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】強制燃焼式給湯器の概略図である。
【図2】主伝熱管に断熱管を備えた給湯器の一部を正面からみた断面図である。
【図3】断熱コーティングされた主伝熱管を正面からみた断面図である。
【符号の説明】
15…断熱管、17…断熱コーティング、18…主熱交換器、18a…主伝熱管、18b…フィン、19…副熱交換器、19a…副伝熱管、20…燃焼室、22…バーナ。
Claims (6)
- 燃焼室内にバーナの燃焼排気から顕熱のみを回収して伝熱管内の通水を加熱する主熱交換器および副熱交換器を備えた給湯器において、
上記主熱交換器を上記伝熱管の通水下流部に配置すると共に、該主熱交換器における各部の表面温度を平均化しドレン発生限界直前まで熱交換させ、
上記伝熱管の通水上流部に、耐食性を有する上記副熱交換器を、通水を予熱するように配置するとともに、上記副熱交換器の伝熱管を通水下流ほど低くなるように傾斜して設けることで、該副熱交換器における通水上流側でドレンを発生させると共に該通水下流側で該ドレンを蒸発させることにより上記主熱交換器で回収しきれなかった燃焼排気の顕熱を回収することを特徴とする給湯器。 - 上記各部の表面温度を平均化する手段として、上記主熱交換器における通水上流側では燃焼排気と上記伝熱管内の通水との熱交換を部分的に抑制したことを特徴とする請求項1記載の給湯器。
- 上記主熱交換器の伝熱管にフィンを設け、上記各部の表面温度を平均化する手段として、該伝熱管の通水上流側ほど該フィンの板厚を薄くしたことを特徴とする請求項1または2記載の給湯器。
- 上記主熱交換器の伝熱管にフィンを設け、上記各部の表面温度を平均化する手段として、該伝熱管の通水上流側ほど該フィンの形成ピッチを大きくしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の給湯器。
- 上記主熱交換器の伝熱管の通水上流側を通過した燃焼排気が、上記副熱交換器の伝熱管の通水下流側となるドレン蒸発部へ流れるように、上記伝熱管を形成したことを特徴とする請求項4記載の給湯器。
- 上記副熱交換器の表面に親水処理したことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の給湯器。
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