JP4085203B2 - シートアジャスター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートクッションを着座可能な位置と跳ね上げた位置とに切換え可能な車両用シートを、車両に対してスライド可能に設置するシートレール装置を備えたシートアジャスター装置に関し、特に、シートクッションが着座可能な位置にあるときにはシートバックの前傾に連動して当該車両用シートを前方に向けてスライドするが、前記シートクッションが上方に跳ね上げられた位置にあるときにはシートバックを前傾させても当該車両用シートをスライドさせないシートアジャスター装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用シートを該シートのシートバックの前傾に連動して車両の前方に摺動させて、車室外から車室内に至るまでに大きな乗降空間を確保することとなるウォークイン機構を備えたシートアジャスター装置が提案されている。
【0003】
このウォークイン機構を備えたシートアジャスター装置に関する技術としては、特許文献1に記載の技術が公知となっている。
【0004】
この特許文献1に記載の技術は、車両用シートのシートバックを前傾させることにより、該シートバックと共に回動するフック(91)にてプルレバー(88)を押圧し、該プルレバー(88)に接続されたワイヤ(84)を引き込む構造を採用するものである。そして、前記車両用シートのシートクッションが着座可能な位置にあるときには、前記ワイヤ(84)がプルレバー(88)によって引き込まれることによりシートスライド規制が解除されて車両用シートを前後方向にスライド可能とし、該シートクッションが待避位置にあるときには、シートスライド規制を解除させないものである。即ち、シートクッションが着座可能な位置にあるときにのみシートバックの前傾に連動して、車両用シートを前後方向にスライドさせることを可能とするものであり、その点において有効な技術といえる。
【0005】
しかし、この特許文献1に記載の技術は構造及び作動が複雑であるため製品化に困難を伴うことに加え、ワイヤ(84)がプルレバー(88)に直接接続されているためにシートバックが所期の角度を超えて傾動した際には、当該ワイヤ(84)に過大な負担が掛かることとなり、該ワイヤ(84)をして「伸び」や「切断」が発生する虞がある。かかる場合には、シートバックの前傾と車両用シートの前後方向へのスライドとが連動しないこととなり、発明本来の目的を達成できなくなるという問題が発生する。
【0006】
そこで本発明は、これらの問題点に鑑み案出されたものであり、その解決しようとする課題は以下の通りである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−211295(第3図、第5図)
【0008】
【発明の解決しようとする課題】
即ち本発明は、車両用シートのシートバックに対してシートレール装置を操作するワイヤを接続するにあたり、シートクッションの位置或いはシートバックの傾動角度に応じて係脱自在に連結することにより、前記ワイヤに掛かる負担の軽減を可能とするシートアジャスター装置の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は以下の通りである。
【0010】
まず請求項1に係る発明は、上方に跳ね上げ可能なシートクッション10と該シートクッション10の跳ね上げにより生じた空間内に前倒可能なシートバック20とを回動自在に枢支するリクライニング装置30と、前記シートクッション10と車両床面とを摺動自在に固定するシートレール装置40とを、有する車両用シートアジャスター装置100において、前記シートバック20側に固定され、当該シートバック20の傾動に伴い前記リクライニング装置30の中心軸を支点として回動するフック部材51と、このフック部材51に押圧されて前記リクライニング装置30の中心軸を支点として回動する第1リンク部材52と、この第1リンク部材52に係合することにより該第1リンク部材52と共に同軸回動して、前記シートレール装置40による前後方向へのスライド規制及び解除を操作する操作ワイヤ57を進退させる第2リンク部材53と、この第2リンク部材53に対して回動自在に枢支されて前記第1リンク部材52との係合及び解除を行う連結リンク部材55と、この連結リンク部材55を操作する感知ワイヤ72が接続されて、前記シートクッション10が着座可能位置にあるときに押圧されるとともに該シートクッション10が跳ね上げ位置にあるときに解放されることにより、該シートクッション10の位置を感知する感知レバー71とを有しており、前記シートクッション10が着座可能な位置にあるときには、該シートクッション10の下面側にて前記感知レバー71が押圧され、該感知レバー71に接続された感知ワイヤ72が前記連結リンク部材55を操作して、該連結リンク部材55にて第1リンク部材52と第2リンク部材53とを係合させ、シートバック20の前傾に伴って前記第1リンク部材52と第2リンク部材53とを同時に回動させ、当該第2リンク部材53に接続された操作ワイヤ57を引き込まれることによる前記シートレール装置40のスライド規制の解除と、前記シートバック20の前傾とを連動させる一方で、前記シートクッション10が上方に跳ね上げられた位置にあるときには、前記感知レバー71が開放され、該感知レバー71に接続された感知ワイヤ72が前記連結リンク部材55を操作して、該連結リンク部材55にて第1リンク部材52と第2リンク部材53との係合を解除して、前記シートバック20が前傾した際にも前記シートレール装置40のスライド規制を維持することを特徴とするものである。
【0011】
次に請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用シートアジャスター装置100において、第1リンク部材52と連結リンク部材55との係合は、前記第1リンク部材52に連結ピン54を設けると共に、前記連結リンク部材55に前記連結ピン54と係合可能な切欠を形成し、これらを相互に係合させることを特徴とするものである。
【0012】
さらに請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の車両用シートアジャスター装置100において、第1リンク部材52及び第2リンク部材53は、リクライニング装置30に固定されるベースプレート58に対して回動自在に設けられ、前記シートバック20の傾動に伴う第1リンク部材52の回動により前記連結リンク部材55がベースプレート58の突出部58aに掛止されて、該連結リンク部材55による第1リンク部材52への係合が解除されることを特徴とするものである。
【0013】
そして請求項4に係る発明は、請求項3に記載の車両用シートアジャスター装置100において、連結リンク部材55はベースプレート58の突出部58aに掛止可能なピン55aを備えており、前記シートバック20の傾動に伴う第1リンク部材52の回動により前記ピン55aがベースプレート58の突出部58aによって該ベースプレート58の外方へ押し出されることにより、前記第1リンク部材52と連結リンク部材55との係合が解除されることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の技術的思想を好適な実施例に具現化して説明する。
【0015】
(実施例)
図1は、本発明に係る技術的思想の特徴部分である「インターロック機構80」を備えたシートアジャスター装置100を示すものである。本実施例に係るシートアジャスター装置100は、車両に対して車両用シートを前後方向への摺動を可能にするシートレール装置40と、シートクッション10に対してシートバック20を回動自在に接続するリクライニング装置30と、当該リクライニング装置30と同軸上に配置されるインターロック機構80と、前記シートレール装置40に係るアッパーレールの前部側に設けられるシートクッション感知機構とを有するものである。以下、本発明の特徴部分であるインターロック機構80について特に詳説する。
【0016】
まず、本発明においてインターロック機構80というのは、図1に示すようにシートアジャスター装置におけるリクライニング装置付近に設けられるものであり、図5乃至図9に示すように複数の部材が積層された状態で構成されている。詳細には、図面上において奥側から手前側に向けて、フック部材51、ベースプレート58、第2リンク部材53、第1リンク部材52及び連結リンク部材55の順に配置され、これら各部材は(連結リンク部材55を除き)同軸上に枢支されている。以下、これらの各部材に付いて説明する。
【0017】
まずフック部材51は、図1又は図5乃至図9に示すように、車両用シートにおけるシートバック20側のシートフレームに固定されるものであって、該シートバック20の傾動と共に回動するものである。このフック部材51には、図1又は図5乃至図9に示すように押圧部51aが突設されており、前記シートバック20の前傾角度が所定の角度を超えたときには、当該押圧部51aによって前記第1リンク部材52を押圧するのである。
【0018】
続いて第1リンク部材52は、図1又は図5乃至図9に示すように被押圧部52aを有するものであり、この被押圧部52aを前記フック部材51の押圧部により押圧されて、該フック部材51と共に同時に回動するのである。本実施例において当該第1リンク部材52は「連結ピン54」を備えている。この連結ピン54は後述する連結リンク部材55と係脱自在に連結するためのものである。
【0019】
次に第2リンク部材53は、図5乃至図9に示すように、一端には連結リンク部材55を回動自在に備えると共に、他端にはシートレール装置40を操作する操作ワイヤ57が接続されてなるものである。そして、これら図面に示すように、当該連結リンク部材55が前記第1リンク部材52に係合した状態において、前記フック部材51の押圧により当該第1リンク部材52が回動した場合には該第1リンク部材52と共に同時に回動して、該第2リンク部材53の他端に接続された操作ワイヤ57を引き込むこととなるのである。この操作ワイヤ57はシートレール装置40のスライド規制を解除するものである。
【0020】
また連結リンク部材55は、上記した第1リンク部材52と係脱自在に連結可能とすべく係合部を備えるものである。この係合部は、前記第1リンク部材52と係合可能であれば特段その構成は限定されるものではないが、本実施例においては、図5乃至図9に示すように、前記第1リンク部材52に向けて開口する「切欠部56」を形成し、該切欠部56を前記第1リンク部材52に設けた連結ピン54に係合させる構成としている。
【0021】
更に本実施例において連結リンク部材55は、図9に示すように、後述するベースプレート58に当接可能な「ピン55a」を備えるものとしている。この連結リンク部材55に設けた「ピン55a」は、ベースプレート58に設けた突出部58aと当接させるものである。即ち、シートバック20の傾動角度が、図3に示すような「所期の角度」に到達することによって連結リンク部材55のピン55aがベースプレート58の突出部58aに当接することとなる(図9参照)。シートバック20の傾動角度が、図4に示すような「所期の角度」を超えた際には、連結リンク部材55のピン55aがベースプレート58の突出部58aに掛止された状態のままで、第1リンク部材52だけが回動することとなるので、連結リンク部材55の切欠部56から第1リンク部材52の連結ピン54が抜脱することとなる。詳細には、前記シートバック20の傾動に伴う第1リンク部材52の回動により前記ピン55aがベースプレート58の突出部58aによって該ベースプレート58の外方へと押し出されることとなり、図4に示す如く前記第1リンク部材52と連結リンク部材55との係合が解除されるのである。
【0022】
つまり、シートバック20の傾動角度が前記「所期の角度」を超えた際には、連結連結リンク部材55と第1リンク部材52との係合を強制的に解除することにより、該連結連結リンク部材55が設けられる第2リンク部材53に接続した操作ワイヤ57へ過度の負担が掛かることを回避して、ひいては、シートアジャスター装置100の各構成部材どうしの結合部分への負担を軽減して、当該構成部材に破損の発生を防止するのである。
【0023】
一方、上記操作ワイヤ57はシートレール装置40を操作するものであって、前記第2リンク部材53における連結リンク部材55とは反対側の端部(図5乃至図9に示す形態では下端部に相当する。)に接続されるものである。かかる構成によれば、前記シートバック20の傾動に伴って前記第2リンク部材53が回動した際には、図5乃至図9に示すように該第2リンク部材53の端部に接続された当該操作ワイヤ57が引き込まれ、図11に示すように前記シートレール装置40のスライド規制が解除されて、該シートレール装置40上に設置された車両用シートが前後方向に摺動可能となるのである。尚、本実施例において上記操作ワイヤ57は、アウターケースと該アウターケース内を進退するインナーケーブルとから構成している。
【0024】
なお、当該第2リンク部材53と操作ワイヤ57との接続に関し、特に本実施例においては図5乃至図9に示すように、第2リンク部材53の下端部に設けた「一文字」状の長孔53a内と、前記ベースプレート58に設けた「略く字」状の長孔58b内との、それぞれの接点において摺動自在に接続するものとしているのである。まず、第2リンク部材53はベースプレート58に対して回動自在であるが、当該ベースプレート58はリクライニング装置に回動不可に設けている。そのため、図5乃至図8に示すように、第2リンク部材53が反時計回りに向けて回動するのに伴い、操作ワイヤ57の接続端部が前記ベースプレート58に設けた「略く字」状の長孔58bの下方端から上方端へと前記「く字」における曲部の頂点を介して、長孔58bの内側を摺動(移動)することとなる。つまり、かかる構成を採ることにより、シートバック20の傾動角度と操作ワイヤ57の引き代とを調整できるので、第2リンク部材53の回動角度が大きな場合であっても、必要以上に操作ワイヤ57を引き込んでしまうことが防止でき、当該ワイヤへ過度の負担が掛かることを回避することが可能となり、ひいては、シートアジャスター装置100の構成部材どうしの接合部に生ずる負担を軽減して、該構成部材が破損してしまうことを防止できるのである。
【0025】
続いてシートクッション感知機構について説明する。このシートクッション感知機構というのは、図2又は図15に示すように、シートクッション10が「着座可能な位置」にあるのか或いは「跳ね上げられた状態の位置」にあるのかを感知するものであり、本実施例においては図15に示すように、前記シートクッション10の下面に当接して上下に進退可能な感知レバー71と、当該感知レバー71と連動して支点を軸として回動可能なL字リンク71aと、当該L字リンク71aに接続されて該L字リンク71aの回動によって進退する感知ワイヤ72と、当該感知ワイヤ72の進退により回転して前記連結リンク部材55を押圧する第1カム部材73とを有するものである。尚、本実施例において前記連結リンク部材55は、(図示しない)スプリングにて軸芯方向に向けて付勢されているため、何らの外力が及んでいない場合には、図2又は図5に示すように、当該連結リンク部材55の切欠部56が第1リンク部材52の連結ピン54に係合した状態となる。つまり、当該連結リンク部材55は前記第1カム部材73にて押圧されることなく解放状態あるときは第1リンク部材52と係合することとなる(図2参照)。その一方で、該第1カム部材73にて押圧された状態にあるときは、該連結リンク部材55の切欠部56と第1リンク部材52の連結ピン54との間に間隙が生じることとなってこれら部材は相互に係合していない状態となるのである(図15参照)。
【0026】
即ち、図2の如くシートクッション10が着座可能位置に配置されているときには、前記シートクッション10の下面側により感知レバー71が下方へ押し込まれてL字リンク71aが回動して、該L字リンク71aに接続された感知ワイヤ72が押し出され、該感知ワイヤ72が押し出されることによって第1カム部材73が上方に向けて押し出されることとなる。そのため、該第1カム部材73はスプリングにて付勢された連結リンク部材55を解放することとなり、当該連結リンク部材55に形成した切欠部56が第1リンク部材52の連結ピン54に係合することとなり、図3の如くシートバック20を傾動させることによって第2リンク部材53に接続された操作ワイヤ57が引き込まれることとなり、スライド規制が解除されるのである(図11参照)。一方、図15の如くシートクッション10が上方に向けて跳ね上げられた状態にあるときには、感知レバー71が上方へ突出した状態となるので感知ワイヤ72が感知レバー71側に引き込まれることとなり、第1カム部材73が前記連結リンク部材55を押圧して、該連結リンク部材55の切欠部56と第1リンク部材52の連結ピン54との間に間隙が生じることとなる。即ち、連結リンク部材55と第1リンク部材52とが相互に係合していない状態となるのである。換言すれば、第1リンク部材52と操作ワイヤ57との連絡が分離された状態となり、図16の如くシートバック20を前傾させても、前記第1リンク部材52のみ回動して第2リンク部材53は回動しないのために前記操作ワイヤ57は引き込まれず、前記シートバック20の前傾とスライド規制の解除とが連動しないのである。そのため、図16及び図17の如くシートクッション10を上方に跳ね上げたことにより生じた空間内にシートバック20を前倒した場合にあっては、当該シートバック20と前記操作ワイヤ57とは完全に分離された状態となる。従って、シートレール装置40のスライド規制が解除されることなく前後方向へのスライドを確実に固定できると共に、当該操作ワイヤ57に負担を掛けることなく前記シートバック20を最前傾させることが可能となるのである。
【0027】
また、本実施例に係るシートアジャスター装置100にあっては「第2リンク部材53が操作ワイヤ57を引き込むことによりスライド規制を解除される」旨を上述したが、具体的にはどのようにしてスライド規制が解除されるのかを、以下に説明する。
【0028】
まず、図10の如くシートクッション10が着座可能な位置にあるときに、図11の如くシートバック20を前傾させることにより第2リンク部材53が回動し、該第2リンク部材53の端部に一端が接続された操作ワイヤ57が引き込まれることとなる(図5乃至図8)。この操作ワイヤ57の他端には、図10に示すように第2カム部材61が接続されており、前記第2リンク部材53の回動にて当該操作ワイヤ57が引き込まれることにより、図11の如く当該第2カム部材61が回転することとなる。この第2カム部材61の下部にはシートレール装置40のスライド規制及び解除を行うロック部材41が配置されている。ここで、このロック部材41というのはアッパーレールに設置されるものであり、ロアレールの内側に形成した鋸歯状に連続する凹凸に対して係合することにより、シートレール装置40のスライド規制を行うものある(図示しない)。このロック部材41にはシートレール装置40の操作レバー65が接続されるものであり、通常は、図1に示す当該操作レバー65を上方へ引き上げることにより、該シートレール装置40のスライド規制を解除するものである。
【0029】
前記第2カム部材61が回転することによって、図11に示す如く前記ロック部材41を下方に押し込むこととなる。即ち、前記ロック部材41を下方に押し込むことにより、シートレール装置40の「操作レバー65」を上方に引き上げた場合と同じ状態となり、当該シートレール装置40のスライド規制を解除することとなるのである。該シートレール装置40は、図1に示すようにスプリング42にて付勢されているため、上記の如くスライド規制が解除された後には、図12の位置へと車両用シートを前方へスライドさせることが可能となる。即ち、シートバック20の前傾に連動して車両用シートの前方へスライドするため「ウォークイン」が実現することとなるのである。
【0030】
そして、乗員の乗降が完了した後に、図13に示す如くシートバック20を後側に向けて傾動させると共に、車両用シートを後方へと押し出すことによって車両用シートは後方へとスライドさせ、そのスライドを図14に示す如く所期の位置にて固定させる。具体的には、以下の構成を採ることにより可能となる。即ち、図13に示すように、シートバック20を後方へと傾動した後には、フック部材51からの第1リンク部材52に対する押圧がなくなるため第2リンク部材53の回動が解除され、該第2リンク部材53に接続された操作ワイヤ57の引き込みが解除される。そのため、該操作ワイヤ57によって回転していた第2カム部材61が反転し、図13に示すように、前記第2カム部材61に向けてスプリングにより付勢されたレバー部材62が相互に係合することとなり、該第2カム部材61がロック部材41を下方へ押し込んだ状態を維持することとなる。よって、前記第2リンク部材53からの操作ワイヤ57の引き込みがなくなったとしても、前記レバー部材62が第2カム部材61に係合している限り当該第2カム部材61がロック部材41を下方へ押し込むのでスライド規制が解除された状態を維持し、車両用シートを後方に向けてスライドさせることが可能となるのである。そして、前記レバー部材62には、ロアレール側に設けた「スロープ部材64」に当接可能な当接ピン63が横方向に向けて突設されており、車両用シートを後方に向けてスライドさせることにより、図14に示すように、前記レバー部材62の当接ピン63が前記スロープ部材64の傾斜面に当接し、後方へのスライドに伴い漸次上方に向けて押し上げられることとなる。このレバー部材62は上方に押し上げられて傾斜角度が変化することにより、前記第2カム部材61との係合が解除され、シートレール装置40のスライド規制が開始されることとなる。つまり、図13及び図14に示すように、ウォークインの後にシートバック20を後方へ傾動させると共にそのまま車両用シートを後方へと押し出すことによって摺動させ、半自動的に所期の位置にてスライドを固定することが可能となるのである。なお、シートレール装置40における摺動領域中、どの地点にて半自動的なスライド固定を行うかに関しては、前記スロープ部材64をシートレール装置40における前後位置の何処に設けるかによって任意に決定することが可能である。
【0031】
本実施例に係るシートアジャスター装置100は、上記構成を採ることにより、以下の如く作動することとなる。尚、図2の如くシートクッション10が着座可能な位置にある場合と、図15の如く跳ね上げられた状態にある場合とでは、その作動の態様が異なるため、それぞれについて説明する。
【0032】
まず、シートクッション10が着座可能な位置にある場合においては、図2に示すように前記シートクッション10の下面側により感知レバー71が下方へ押し込まれてL字リンク71aが回動して、該L字リンク71aに接続された感知ワイヤ72が押し出され、該感知ワイヤ72が押し出されることによって第1カム部材73が上方に向けて押し出されることとなる。そのため、該第1カム部材73は連結リンク部材55を解放することとなり、当該連結リンク部材55に形成した切欠部56が第1リンク部材52の連結ピン54に係合することとなる。また、図5乃至図9に示すように、シートバック20側のシートフレームにはフック部材51が固定されており、該シートバック20傾動することによって前記フック部材51が回動し、該フック部材51の押圧部51aによって第1リンク部材52の被押圧部52aが押圧されて、該第1リンク部材52が前記フック部材51と共に回動することとなる。ここで、前記したように当該第1リンク部材52は連結リンク部材55によって第2リンク部材53と連結されており、該第1リンク部材52の回動と共に該第2リンク部材53も同時に回動することとなる。この第2リンク部材53の端部には操作ワイヤ57が接続されており、該第2リンク部材53の回動により該操作ワイヤ57に係るインナーケーブルがアウターケース内を引き込まれることとなる。この操作ワイヤ57の端末は第2カム部材61に接続されており、第2リンク部材53に引き込まれることにより図11の如く該第2カム部材61が回転することとなる。この第2カム部材61の回転によりシートレール装置40のロック部材41を下方へ押し込むこととなって該シートレール装置40のスライド規制が解除され、図12のような車両用シートの前方に向けての摺動が可能となる。当該車両用シートが前方に向けて摺動することによって、図12に示すようにレバー部材62に突設した当接ピン63がスロープ部材64から解放され、当該レバー部材62が回動することとなる。斯くして、シートバック20の前傾動作と車両用シートの前方への摺動とを連動させ、ウォークインを可能なものとするのである。乗員の乗降が完了した後には、図13に示すように前記シートバック20を後方へ傾動させると共に、当該車両用シートを後方へとそのまま押し出すことによって該車両用シートをスライドさせる。シートバック20を後方へと傾動した後には、図13に示すようにフック部材51からの第1リンク部材52に対する押圧がなくなるため第2リンク部材53の回動が解除され、該第2リンク部材53に接続された操作ワイヤ57の引き込みが解除される。そのため、該操作ワイヤ57によって回転していた第2カム部材61が反転し、前記第2カム部材61に向けてスプリングにより付勢されたレバー部材62が相互に係合することとなり、該第2カム部材61がロック部材41を下方へ押し込んだ状態を維持することとなる。当該車両用シートを更に後方へとスライドさせることにより、図14に示すように、シートレール装置40のロアレール側に設けられたスロープ部材64に対してレバー部材62に突設した当接ピン63が当接すると共に漸次上方へ押し上げられ、前記第2カム部材61への係合が解除されてロック部材41に対する押し込みが解除されてシートスライドが規制され、当該車両用シートの前後位置が固定されるのである。
【0033】
一方、シートクッション10が上方に向けて跳ね上げられた状態にあるときには、図15に示すように、感知レバー71が上方へ突出した状態となるので感知ワイヤ72が感知レバー71側に引き込まれることとなり、第1カム部材73が前記連結リンク部材55を押圧して、該連結リンク部材55の切欠部56と第1リンク部材52の連結ピン54との間に間隙が生じることとなってこれら部材は相互に係合していない状態となる。即ち、第1リンク部材52と操作ワイヤ57との連絡が分離された状態となり、シートバック20を前傾させても前記操作ワイヤ57が引き込まれないので、前記シートバック20の前傾とスライド規制の解除とが連動しない。そのため、図16及び図17に示すように、シートクッション10を上方に跳ね上げたことにより生じた空間内にシートバック20を前倒した場合にあっては、当該シートバック20と前記操作ワイヤ57とは完全に分離された状態となる。従って、シートレール装置40のスライド規制が解除されることなく前後方向へのスライドを確実に固定できると共に、当該操作ワイヤ57に負担を掛けることなく前記シートバック20を最前傾させることが可能となる。
【0034】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、車両用シートのシートクッションが着座可能な位置にある場合には、シートバックの前傾と共に当該車両用シートの前方へのスライドを連動させることが可能となり、尚且つ、シートバックを所期の角度以上に傾動させた場合にあっても、シートレール装置を操作するワイヤへの負担を軽減でき、ひいては、シートアジャスター装置の構成部材どうしの接合部に生ずる負担を軽減して、該構成部材が破損してしまうことを防止できるという効果を奏するのである。
【0035】
一方、車両用シートのシートクッションが上方へ跳ね上げられた位置にある場合には、シートレール装置のスライド規制が解除されることなく前後方向へのスライドを確実に固定できると共に、当該操作ワイヤに負担を掛けることなく前記シートバックを最前傾させることが可能となるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートアジャスター装置100を2台並置して操作レバー65にて相互に連結した状態を斜め上方より示した図である。
【図2】図1に示すシートアジャスター装置100において、シートクッション10を着座可能な状態を示す側面図である。
【図3】図2に示すシートアジャスター装置100において、シートバック20を前傾させ、第2リンク部材53にて操作ワイヤ57が引き込まれてスライド規制が解除され、車両用シートが前方へスライドした状態を示す図である。
【図4】図3に示すシートアジャスター装置100において、シートバック20を更に前傾させることによって該シートバック20を「所期の角度」を超えて傾動させ、連結リンク部材55による第1リンク部材52への係合を解除させ、操作ワイヤを図2の位置へと戻した状態を示す図である。
【図5】図1に示すシートアジャスター装置100におけるインターロック機構80において、シートバック20が前傾していない状態を示す図である。
【図6】図5に示すインターロック機構80において、シートバック20がやや前傾して、フック部材51の押圧部51aが第1リンク部材52の被押圧部52aと当接し、該第1リンク部材52に連結リンク部材55が係合して第2リンク部材53と共に回動する直前の状態を示す図である。
【図7】図6に示すインターロック機構80において、更に回動が進んだ状態を示す図である。
【図8】図7に示すインターロック機構80において、連結リンク部材55が第1リンク部材52の連結ピン54から抜脱する直前の状態を示す図である。
【図9】図8に示すインターロック機構80における各部材の位置関係を示すものであって、ベースプレート58の突出部58aに対して連結リンク部材55のピン55aが当接した状態を示す図である。
【図10】図5に示すシートアジャスター装置100の反対の側面を示す図である。
【図11】図10に示すシートアジャスター装置100において、シートバック20を前傾させ、ロック部材41によるスライド規制を解除した状態を示す図である。
【図12】図11に示すシートアジャスター装置100において、車両用シートを最前までスライドさせた状態を示す図である。
【図13】図12に示すシートアジャスター装置100において、シートバック20を後傾させて操作ワイヤ57の引き込みを解除することによりレバー部材62に対して第2カム部材61を係合させ、当該第2カム部材61の位相を維持することによって該第2カム部材61によるロック部材41に対する下方への押し込みを維持する状態を示す図である。
【図14】図13に示すシートアジャスター装置100において、車両用シートを後方へスライドさせて、レバー部材62の当接ピン63をスロープ部材64により上方へと押し上げて、当該レバー部材62の傾斜角を変化させ、該レバー部材62に対する第2カム部材61の係合が解除されて当該第2カム部材61の位相が変化して、該第2カム部材61からロック部材41が上方へ開放されて、当該ロック部材41によってスライド規制がなされている状態を示す図である。
【図15】図1に示すシートアジャスター装置100において、シートクッション10を上方に跳ね上げた状態を示す側面図である。
【図16】図15に示すシートアジャスター装置100において、シートクッション10を上方に跳ね上げたことによって生じる空間内にシートバック20を前傾させた状態を示す側面図である。
【図17】図1に示すシートアジャスター装置100において、(a)シートクッション10が着座可能な状態、(b)シートクッション10を上方に跳ね上げて図15に示す状態、(c)シートクッション10を上方に跳ね上げたことによって生じる空間内にシートバック20を前傾させて図16に示す状態にて、それぞれ車両用シートとして側方より示した図である。
【符号の説明】
10 シートクッション
20 シートバック
30 リクライニング装置
40 シートレール装置
41 ロック部材
42 スプリング
51 フック部材
51a 押圧部
52 第1リンク部材
52a 被押圧部
53 第2リンク部材
53a 長孔
54 連結ピン
55 連結リンク部材
55a ピン
56 切欠部
57 操作ワイヤ
58 ベースプレート
58a 突出部
58b 長孔
61 第2カム部材
62 レバー部材
63 当接ピン
64 スロープ部材
65 操作レバー
71 感知レバー
71a L字リンク
72 感知ワイヤ
73 第1カム部材
80 インターロック機構
100 シートアジャスター装置
Claims (4)
- 上方に跳ね上げ可能なシートクッションと該シートクッションの跳ね上げにより生じた空間内に前倒可能なシートバックとを回動自在に枢支するリクライニング装置と、前記シートクッションと車両床面とを摺動自在に固定するシートレール装置とを、有する車両用シートアジャスター装置において、
前記シートバック側に固定され、当該シートバックの傾動に伴い前記リクライニング装置の中心軸を支点として回動するフック部材と、
このフック部材に押圧されて前記リクライニング装置の中心軸を支点として回動する第1リンク部材と、
この第1リンク部材に係合することにより該第1リンク部材と共に同軸回動して、前記シートレール装置による前後方向へのスライド規制及び解除を操作する操作ワイヤを進退させる第2リンク部材と、
この第2リンク部材に対して回動自在に枢支されて前記第1リンク部材との係合及び解除を行う連結リンク部材と、
この連結リンク部材を操作する感知ワイヤが接続されて、前記シートクッションが着座可能位置にあるときに押圧されるとともに該シートクッションが跳ね上げ位置にあるときに解放されることにより、該シートクッションの位置を感知する感知レバーとを有しており、
前記シートクッションが着座可能な位置にあるときには、該シートクッションの下面側にて前記感知レバーが押圧され、該感知レバーに接続された感知ワイヤが前記連結リンク部材を操作して、該連結リンク部材にて第1リンク部材と第2リンク部材とを係合させ、シートバックの前傾に伴って前記第1リンク部材と第2リンク部材とを同時に回動させ、当該第2リンク部材に接続された操作ワイヤを引き込まれることによる前記シートレール装置のスライド規制の解除と、前記シートバックの前傾とを連動させる一方で、
前記シートクッションが上方に跳ね上げられた位置にあるときには、前記感知レバーが開放され、該感知レバーに接続された感知ワイヤが前記連結リンク部材を操作して、該連結リンク部材にて第1リンク部材と第2リンク部材との係合を解除して、前記シートバックが前傾した際にも前記シートレール装置のスライド規制を維持することを特徴とする車両用シートアジャスター装置。 - 請求項1に記載の車両用シートアジャスター装置において、
第1リンク部材と連結リンク部材との係合は、前記第1リンク部材に連結ピンを設けると共に、前記連結リンク部材に前記連結ピンと係合可能な切欠を形成し、これらを相互に係合させることを特徴とする車両用シートアジャスター装置。 - 請求項1又は2に記載の車両用シートアジャスター装置において、
第1リンク部材及び第2リンク部材は、リクライニング装置に固定されるベースプレートに対して回動自在に設けられ、
前記シートバックの傾動に伴う第1リンク部材の回動により前記連結リンク部材がベースプレートの突出部に掛止されて、該連結リンク部材による第1リンク部材への係合が解除されることを特徴とする車両用シートアジャスター装置。 - 請求項3に記載の車両用シートアジャスター装置において、
連結リンク部材はベースプレートの突出部に掛止可能なピンを備えており、
前記シートバックの傾動に伴う第1リンク部材の回動により前記ピンがベースプレートの突出部によって該ベースプレートの外方へ押し出されることにより、前記第1リンク部材と連結リンク部材との係合が解除されることを特徴とする車両用シートアジャスター装置。
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