JP4084355B2 - 発注管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品の生産に関する資源の発注を管理するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
生産業者にとって、製品の生産に関する資源がいつどこにどれだけ供給されるのが適切かを判断した上で資源供給を発注することは重要である。これは、発注量等が不適切だと資源供給が過多となって保管スペースが不足する場合があるからである。また、発注量等が不適切だと資源供給が過少となって生産ラインの流れが滞り製品の生産効率が低下する場合があるからである。そこで、一般には、発注者によって製品の生産計画に応じて発注量等が決定されて資源が発注された上で、生産実績が生産計画に合致しなかった場合には発注量等が変更され、当該変更後の発注量等にしたがって資源が発注されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前回の発注に応じて資源供給を予定していた受注者としては、変更後の最新の発注に対応しきれず、資源供給が過少または過多となる場合がある。
【0004】
そこで、本発明は、受注者の諸事情を考慮に入れて製品生産に関する資源の発注量等が適切に決定されうるように資源の発注を管理しうるシステムを提供することを解決課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1発明の発注管理システムは、画像表示装置および入力装置を備えているコンピュータにより構成され、製品の生産に関する資源の発注を管理するシステムであって、複数の期間のうち各期間における資源の発注量および必要量を示す発注管理表を記憶する記憶装置と、各期間における資源の必要量を前記記憶装置から読み出し、各期間における資源の必要量をそのまま今回発注量として表わす第1発注情報を受注管理端末に対してネットワークを通じて送信する第1発注手段と、前記第1発注手段により送信された前記第1発注情報により表わされる各期間における資源の発注量を表わす前記発注管理表を前記記憶装置から読み出し、前記発注管理表を前記画像表示装置に表示させる必要量決定手段と、ユーザによる前記入力装置の操作によって第1所定期間に含まれる期間における資源の必要量が増加補正された場合、前記第1所定期間より後の第2所定期間に含まれる期間における資源の必要量を当該増加分に応じて減少させる補正手段と、前記第1所定期間に含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第1所定期間に含まれる各期間における資源の今回発注量を決定し、かつ、前記補正手段により適宜補正された前記第2所定期間に含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第2所定期間に含まれる各期間における資源の今回発注量を決定した上で、前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間おける資源の今回発注量を表わす第2発注情報を受注管理端末にネットワークを通じて送信する第2発注手段とを備えていることを特徴とする。
【0006】
第1発明の発注管理システムによれば、第1所定期間に含まれる期間において資源の必要量が増加した場合、この増加した必要量に応じた資源が供給されうるよう第1所定期間に含まれる各期間における今回発注量が決定される。したがって、第1所定期間において過不足の無い資源の発注がなされ、生産業者は最新の発注量に応じた資源を確保することができる。このため、資源供給が過少となって生産ラインの流れが滞り、製品の生産効率が低下する事態を回避することができる。
【0007】
一方、第1所定期間における今回発注量が増加した分、受注者にとっては第2所定期間に含まれる各期間において前回発注量に応じた資源供給が困難になることが考えられる。しかるに、第1所定期間における今回発注量の増加量に応じて、第2所定期間に含まれる各期間おける資源の必要量が減少され、この減少された必要量に一致するように第2所定期間に含まれる各期間における今回発注量が決定される。
【0008】
したがって、受注者は当初は第2所定期間における受注分として準備していた資源を第1所定期間における受注分として充当しても、第2所定期間における今回発注量に応じた資源供給に関する負担が軽減される。このため、第2所定期間に含まれる各期間においても前回発注量から変更された今回発注量に応じた資源供給を確保することができる。
【0009】
第2発明の発注管理システムは、第1発明の発注管理システムにおいて、前記第2発注手段がユーザによる前記入力装置の操作によって前記発注管理表により表わされている前記第1所定期間に含まれる期間における資源の必要量が減少補正された場合、前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間における資源の今回発注量を補正した上で第2発注情報を受注管理端末にネットワークを通じて送信することを特徴とする。
【0010】
第2発明の発注管理システムによれば、第1所定期間に含まれる期間において資源の必要量が減少した場合、この減少した必要量に応じた資源が供給されうるよう第1所定期間に含まれる各期間における今回発注量が決定される。したがって、第1所定期間において過不足の無い資源の発注がなされ、生産業者は最新の発注量に応じた資源を確保することができる。このため、資源供給が過多となって保管スペースが不足する事態を回避することができる。
【0011】
第3発明の発注管理システムは、第1または第2発明の発注管理システムにおいて、前記第2発注手段が前記第2所定期間に含まれる複数の期間のうち最初の期間から優先的に資源の今回発注量を減少補正することを特徴とする。
【0012】
第3発明の発注管理システムによれば、第2所定期間に含まれる複数の期間のうち、最後に近づくほど前回発注量が変更される可能性が低く抑制される。したがって、第2所定期間の最後に近い期間において、前回発注量の変更に伴う受注者の負担の軽減を図ることができる。
【0013】
第4発明の発注管理システムは、第1〜第3発明のうちいずれか1つの発注管理システムにおいて、前記第2発注手段が、前記複数の期間における資源の前回発注量の総和から今回発注量の総和への変動量が上限以下となるように、資源の今回発注量を決定することを特徴とする。
【0014】
第4発明の発注管理システムによれば、第2所定期間における資源の前回発注量の総和から今回発注量の総和への変動量が上限を超える事態を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の発注管理システムの実施形態について添付図面を用いて説明する。図1は本実施形態の発注管理システムの構成説明図であり、図2〜図5は本実施形態の発注管理システムの機能説明図である。
【0016】
図1に示す発注管理システムは、自動車等の製品の生産業者の生産管理端末20および自動車の構成部品等の資源の受注者の受注管理端末30とネットワークを介して相互に通信可能に接続された発注者の発注管理端末10により構成されている。発注管理端末10は、生産計画作成手段11と、必要量決定手段12と、第1発注手段13と、補正手段14と、第2発注手段15とを備えている。
【0017】
生産計画作成手段11は、製品の生産計画を逐次作成する。必要量決定手段12は、記憶装置(図示略)に記憶されるプログラムにしたがって所定の演算処理を実行するCPU(図示略)等により構成されている。必要量決定手段12は、生産計画作成手段11により作成される生産計画に応じて複数の期間のうち各期間における資源の必要量を決定する。また、必要量決定手段12は、発注管理端末10におけるユーザの意思に応じた最新の必要量の決定を可能としている。第1発注手段13は、必要量決定手段12により決定された必要量を各期間における今回発注量として表わす「第1発注情報」を受注管理端末30に対して提供する。補正手段14は、生産計画作成手段11により作成された最新の生産計画に応じ、各期間における資源の必要量を補正する。第2発注手段15は、「第1所定期間」に含まれる各期間においては補正手段14により補正された必要量に基づき「前回発注量」を変更して「今回発注量」を決定し、第1所定期間よりも後にある「第2所定期間」に含まれる各期間においては第1所定期間における発注量変動に伴う全体発注量の変動量が抑制されるように前回発注量を変更して今回発注量を決定した上で、各期間における今回発注量を表わす「第2発注情報」を受注管理端末30に提供する。以下、第1発注手段13および第2発注手段15により発注情報に関するデータがネットワークを介して外部に提供されることを「発注管理端末10からダウンロードされる」と表現する。
【0018】
各端末10〜30は、HDD(記憶装置)、CPU(演算処理装置)、キーボードやマウス(入力装置)、モニタ等の一般のコンピュータと同様の構成を備えている。
【0019】
前記構成の発注管理システムの機能について図2〜図5を用いて説明する。なお、主要なデータ等のやり取りについてのみ説明するが、通信プロトコル等に応じた諸データが各端末10〜30の間でやり取りされてもよい。
【0020】
まず、生産計画作成手段11が、生産管理端末20から発注管理端末10にアップロードされる生産業者に関する諸情報に基づいて製品の最初の生産計画を作成する(図2/s1)。この生産計画は、たとえば図3(a)に示すように「8月1日に製品A1〜D1を30台ずつ生産し、8月2日に製品A2 〜D2を30台ずつ生産し、‥」というものである。このとき、発注管理端末10から生産管理端末20に対し、生産計画作成手段12により作成された最初の生産計画に関する情報がダウンロードされる(図2/矢印1)。
【0021】
次に、必要量決定手段12が「生産業者x1は8月1日の‥時までに部品m1が‥個必要であり、‥、生産業者x2は8月1日の〜時までに部品m1が〜個必要であり、‥」等、生産業者ごとに一定の生産計画期間にわたる複数の期間ごとの資源の必要量を決定する(図2/s2)。
【0022】
また、第1発注手段13が、必要量決定手段12により決定された最初の必要量をそのまま最初の発注量として決定する(図2/s3)。さらに、発注管理端末10から各受注管理端末30に対し「生産業者x1に8月1日の‥時までに部品m1を‥個提供し、‥、生産業者x2に8月1日の〜時までに部品m1を〜個提供し、‥」等、生産業者および期間ごとの今回発注量を表わす「第1発注情報」がダウンロードされる(図2/矢印2)。
【0023】
そして、受注者が発注(図2/矢印2参照)に応じ、生産業者に対して資源を提供する(図2/p1)。また、生産業者は生産計画(図2/矢印1参照)にしたがい、受注者から提供された資源を用いて製品を生産する(図2/p2)。
【0024】
生産管理端末30から発注管理端末10に対し、製品の生産実績に関する情報が1日等の所定周期をもって周期的にアップロードされる(図2/矢印3)。一般に製品の生産実績は、生産業者による諸事情等のため当初の生産計画からずれる。たとえば、図3左表に示すように8月1日の生産終了時に当初はその日に30台生産する予定だった製品A1、C1の生産量がそれぞれ2台、22台不足するような場合がある。また、図3左表に示すように8月1日の生産終了時に当初は8月2日、3日に30台ずつ生産する予定だった製品A2、A3がそれぞれ17台、5台生産されるような場合もある。
【0025】
このような場合、生産計画作成手段11が生産実績に関する情報(図2/矢印3参照)に基づいて前回生産計画を変更して今回生産計画を作成する(図2/s4)。たとえば、図3右表に示すように8月2日に前日までに目標生産量に至らなかった製品A1、C1がそれぞれ不足分の2台、22台だけ生産され、前日に既に17台生産された製品A2が当初の目標生産量より少ない13台だけ生産される等、8月2日以降の生産計画が新たに作成される。また、発注管理端末10から各生産管理端末20に対し、最新の生産計画に関する情報がダウンロードされる(図2/矢印1’)。
【0026】
続いて、補正手段14が、生産計画作成手段11により作成された今回生産計画に応じ、資源の必要量を決定する(図2/s5)。この必要量は後述のようにユーザの意思に応じて決定されうる。
【0027】
ここで、必要量がユーザの意思に応じて決定された場合、当該必要量に基づき、第2発注手段15により今回発注量が決定される。第2発注手段15による資源の今回発注量の決定方法について図4および図5を用いて説明する。
【0028】
必要量決定手段12により、発注管理端末10において図4(a)に示す発注管理表が表示される。発注管理表には左から順に資源提供先や期間等により特定される「発注番号」と、資源の「発注量」と、資源の「必要量」と、必要量に対する発注量の「誤差」と、発注量の「修正可否(修正可は「Y」、修正不可は「N」で表される。)」と、「当該期間が第1所定期間に含まれるか第2所定期間に含まれるかの別(第1所定期間に含まれる場合は「1」、第2所定期間に含まれる場合は「2」で表される。)」との表示欄が含まれている。
【0029】
初期の発注管理表では「第1所定期間」に含まれる各期間(発注番号O1〜O4)では発注量の変更が「不可」とされ、「第2所定期間」に含まれる各期間(発注番号O5〜O8)では発注量の変更が「可」とされている。
【0030】
ユーザの意思に応じ、図4(b)に示すように発注番号O1について発注量の修正が「可」とされ、発注番号O3について最新の必要量が「1000」と決定された上で発注量の修正が「可」とされ、発注番号O5およびO7について最新の必要量が「400」および「500」と決定された場合を考える。
【0031】
発注番号O1のように第1所定期間に含まれる期間において前回発注量(=500)よりも必要量(=310)が少ない場合、図4(c)に示すように今回発注量が当該必要量に一致するように決定される。一方、発注番号O3のように第1所定期間に含まれる期間において前回発注量(=330)よりも必要量(=1000)が多い場合、図4(c)に示すように両者の差異(=670)を今回発注量とする第1所定期間に含まれる期間における新たな発注(発注番号O3’)が追加される。
【0032】
また、誤差が発注番号O1〜O8について必要量に対する発注量の誤差が表示される。たとえば、発注番号O5およびO7については必要量「400」および「500」に対する(前回の)発注量「180」および「40」の誤差「−220」および「−460」が表示される。
【0033】
続いて、新規追加された発注番号O3’の発注量(=670)に相当する量だけ「第2所定期間」に含まれる複数の期間のうち最初の期間から優先的に必要量が減少される。具体的には図5(a)に示すように第2所定期間に含まれる複数の期間のうち最初の期間(発注番号O5)について、当該相当量(=670)の一部(=400)だけ必要量が減少され「0」とされる。また、最初から2番目の期間(発注番号O6)について、当該相当量(=670)の残り(=270)だけ必要量が減少され「0」とされる。この段階でなおも第2所定期間における必要量の減少量が当該相当量に至らない場合、さらに次の期間(発注番号O7)における必要量の一部または全部が減少される。
【0034】
この上で、図5(b)に示すように第2所定期間に含まれる複数の期間のうち、発注量と必要量とが相違する期間(発注番号O5〜O7)について、今回発注量が必要量に一致するように決定される。
【0035】
また、図5(c)に示すように第1所定期間に含まれる複数の期間(発注番号O1〜O4、O3’)における誤差の総和(=150(=0+210−670+670−60))に相当する量だけ、第2所定期間に含まれる期間(発注番号O7)における発注量が減少される。
【0036】
これにより、前回発注量が500、510、330、420、180、270、40、330(図4(a)参照)であった発注番号O1〜O8について、今回発注量がそれぞれ310、510、330、420、0、0、350、330と決定される(図5(c)参照、図2/s6)。また、第2所定期間における発注量が670の新たな発注(発注番号O3’)が追加される。
【0037】
さらに、発注管理端末10から各受注管理端末30に対し、発注量決定手段13により決定された今回発注量を表わす「第2発注情報」がダウンロードされる(図2/矢印2’)。
【0038】
そして、受注者は発注(図2/矢印2’参照)に応じ、生産業者に対して期間ごとの発注量に応じた資源を提供する(図2/p1’)。また、生産業者は生産計画(図2/矢印1’参照)にしたがい、受注者から提供された資源を用いて製品を生産する(図2/p2’)。
【0039】
本システムによれば、第1所定期間に含まれる複数の期間については必要量に応じた資源が供給されうるよう今回発注量が決定される。具体的には、第1所定期間に含まれる期間(発注番号O1)について必要量(=310)が前回発注量(=500)より少なく決定され、この不足分(=−190)だけ当該期間の今回発注量が減少される(図5(c)発注番号O1参照)。また、第1所定期間に含まれる期間(発注番号O3)について必要量(=1000)が前回発注量(=330)より多く決定され、この過剰分(=670)だけ当該期間の今回発注量が増加される(図5(c)発注番号O3’参照)。したがって、第1所定期間に含まれる複数の期間について過不足の無い資源の発注がなされ、生産業者は最新の発注量に応じた資源を確保することができる。
【0040】
一方、第1所定期間について発注量が変動した分、受注者にとっては第2所定期間について発注量に応じた資源供給が困難になることが考えられる。しかるに、第1所定期間に含まれる期間における今回発注量の変動量に応じて、第1および第2所定期間に含まれる複数の期間における全体発注量の変動が抑制されるように各期間における今回発注量が決定される。
【0041】
具体的には、第1所定期間に含まれる期間(発注番号O3)について必要量(=1000)が前回発注量(=330)より多く決定され、この過剰分(=670)だけ第1所定期間に含まれる期間における今回発注量が増加される(図5(c)発注番号O3’参照)。この一方、この過剰分だけ第2所定期間に含まれる期間における今回発注量が減少される(図5(a)(b)参照)。これにより、前回の全体発注量(=2580(図4(a)参照)から最新の全体発注量(=2920(図5(c)参照)への変動量が「340」に抑制されている。したがって、受注者は当初は第2所定期間における受注分として準備していた資源を第1所定期間における受注分として充当しても、第2所定期間に含まれる複数の期間について今回発注量に応じた資源供給に関する負担が軽減される。このため、第2所定期間に含まれる複数の期間についても今回発注量に応じた資源供給を確保することができる。
【0042】
さらに、第1所定期間における今回発注量の和が必要量の和を上回る場合、第2所定期間における今回発注量の和がこの過剰分だけ減少される(図5(c)参照)。これにより、第1所定期間のみならず第2所定期間にも必要量を上回る量の資源が発注され、当該資源供給が過多となるような事態を回避することができる。
【0043】
また、必要量がユーザの意思に応じて決定されうるので(図4(b)参照)、当該ユーザが認識した受注者等に関する諸事情を、この最新の必要量に基づいて作成される最新の発注量に反映させることができる。
【0044】
さらに、第2発注手段15が第2所定期間に含まれる複数の期間のうち最初の期間から優先的に前回発注量を変更して今回発注量を決定する(図5(a)参照)
このため、第2所定期間に含まれる複数の期間(発注番号O5〜O8参照)のうち、最後(発注番号O8)に近づくほど既発注量が変更される可能性が低く抑制される。したがって、第2所定期間の最後に近い期間において、既発注量の変更に伴う受注者の負担の軽減を図ることができる。
【0045】
なお、本実施形態では発注管理端末10が生産管理端末20とは別個に設けられていたが、他の実施形態として発注管理端末10が一の生産管理端末20と一体的に構成されてもよい。
【0046】
本実施形態では生産管理端末20から発注管理端末10にアップロードされた情報に基づき、生産計画作成手段11により生産計画が作成されたが、他の実施形態としてユーザの知識等に応じて生産計画が作成され、この上でこの生産計画に関する情報が発注管理端末10に入力またはアップロードされてもよい。
【0047】
本実施形態では必要量決定手段12により発注管理端末におけるユーザの意思に応じた必要量の変更が可能とされていたが(図4(b)等参照)、他の実施形態として必要量決定手段12が生産管理端末20を含む他の端末(図示略)に対して発注管理プログラムをダウンロードすることで、当該端末におけるユーザの意思に応じた必要量の変更が可能とされてもよい。当該他の実施形態では、この端末から発注管理端末10に対し、当該端末において決定された必要量に関する情報がアップロードされ、必要量に基づいて今回発注量が決定される(図2/s6参照)。
【0048】
本実施形態では前回発注量の総和(=2580(図4(a)参照))から今回発注量の総和(=2920(図5(c)参照))への変動量(=340)について特に制限は設けられていなかったが、他の実施形態として前回発注量の総和から今回発注量の総和への変動量に上限が設けられてもよい。
【0049】
また、本システムが、受注者の受注管理端末30から、この受注者の資源の提供能力に関する情報を取得する情報取得手段(図示略)を備え、第2発注手段15が情報取得手段により取得された受注者の資源の提供能力に関する情報に基づき、前記上限を調節してもよい。当該実施形態によれば、受注者の資源の提供能力等の諸事情を、全体発注量への変動量に反映させることができる。
【0050】
本実施形態では資源供給に関する複数の期間が第1および第2所定期間の2つに区分されていたが、他の実施形態として複数の期間が第1または第2所定期間内に含まれる複数の期間がさらに下位の第1および第2所定期間に含まれる等、複数の期間が3つ以上に区分されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の発注管理システムの構成説明図
【図2】本実施形態の発注管理システムの機能説明図
【図3】本実施形態の発注管理システムの機能説明図
【図4】本実施形態の発注管理システムの機能説明図
【図5】本実施形態の発注管理システムの機能説明図
Claims (4)
- 画像表示装置および入力装置を備えているコンピュータにより構成され、製品の生産に関する資源の発注を管理するシステムであって、
複数の期間のうち各期間における資源の発注量および必要量を示す発注管理表を記憶する記憶装置と、
各期間における資源の必要量を前記記憶装置から読み出し、各期間における資源の必要量をそのまま今回発注量として表わす第1発注情報を受注管理端末に対してネットワークを通じて送信する第1発注手段と、
前記第1発注手段により送信された前記第1発注情報により表わされる各期間における資源の発注量を表わす前記発注管理表を前記記憶装置から読み出し、前記発注管理表を前記画像表示装置に表示させる必要量決定手段と、
ユーザによる前記入力装置の操作によって第1所定期間に含まれる期間における資源の必要量が増加補正された場合、前記第1所定期間より後の第2所定期間に含まれる期間における資源の必要量を当該増加分に応じて減少させる補正手段と、
前記第1所定期間に含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第1所定期間に含まれる各期間における資源の今回発注量を決定し、かつ、前記補正手段により適宜補正された前記第2所定期間に含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第2所定期間に含まれる各期間における資源の今回発注量を決定した上で、前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間おける資源の今回発注量を表わす第2発注情報を受注管理端末にネットワークを通じて送信する第2発注手段とを備えていることを特徴とする発注管理システム。 - 請求項1記載の発注管理システムにおいて、
前記第2発注手段がユーザによる前記入力装置の操作によって前記発注管理表により表わされている前記第1所定期間に含まれる期間における資源の必要量が減少補正された場合、前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間における資源の必要量に一致するように前記第1所定期間および前記第2所定期間のそれぞれに含まれる各期間における資源の今回発注量を補正した上で第2発注情報を受注管理端末にネットワークを通じて送信することを特徴とする発注管理システム。 - 請求項1または2記載の発注管理システムにおいて、
前記第2発注手段が前記第2所定期間に含まれる複数の期間のうち最初の期間から優先的に資源の今回発注量を減少補正することを特徴とする発注管理システム。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の発注管理システムにおいて、
前記第2発注手段が、前記複数の期間における資源の前回発注量の総和から今回発注量の総和への変動量が上限以下となるように、資源の今回発注量を決定することを特徴とする発注管理システム。
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