JP4083595B2 - 電子部品用パッケージ - Google Patents
電子部品用パッケージ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4083595B2 JP4083595B2 JP2003048696A JP2003048696A JP4083595B2 JP 4083595 B2 JP4083595 B2 JP 4083595B2 JP 2003048696 A JP2003048696 A JP 2003048696A JP 2003048696 A JP2003048696 A JP 2003048696A JP 4083595 B2 JP4083595 B2 JP 4083595B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- package
- insulating substrate
- lid
- chamfered
- chamfered portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
- Casings For Electric Apparatus (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、圧電振動子や圧電発振器などに使用する電子部品用パッケージに関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、電子機器に搭載される圧電振動子や圧電発振器等の電子部品における小型化の要求が強く、それに伴い各種電子部品用パッケージが発明考案されている。
【0003】
図3は、従来技術として圧電振動子に使用される電子部品用パッケージの一例を示す斜視図である。即ち、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部32に外部接続端子33が形成された絶縁基板31に、絶縁基板31の外形寸法より小さい外形で且つ4つの角部を凸状に曲面面取りしたパッケージの壁部を具備する蓋体34を被せ、絶縁基板31と蓋体34により構成されるパッケージ30内に素子を収納し気密封止した構成の電子部品用パッケージである。
【0004】
更に、図3に開示した従来の電子部品用パッケージとは別例して、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部に外部接続端子が形成された絶縁基板に、この絶縁基板と同じ外形寸法で、且つ4つの角部を凹状に、絶縁基板に設けた面取り部の深さ及び曲率とが同寸法同率の曲面面取りしたパッケージの壁部を具備する蓋体を被せ、絶縁基板と蓋体により構成されるパッケージ内に素子を収納し気密封止した電子部品用パッケージも考案されている。
【0005】
前記のような電子部品用パッケージについては、以下のような文献が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−18380号公報
【特許文献2】
特開平11−97931号公報
【0007】
尚、出願人は前記した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を、本件出願時までに発見するに至らなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
電子部品用パッケージにおいて、パッケージに何らか原因により荷重や衝撃が加わった場合、最初に破損を起こす場所としてはパッケージの角部が最も多い傾向がある。因って角部を丸めたり、面取りをすることでパッケージの破損を防止していた。この面取り部分を形成する方法としては、通常、複数個の絶縁基板や蓋体が各辺で連結した状態で、各の絶縁基板や蓋体の角部が4つ接している部分を円形にくり抜くことにより簡易に形成している。
【0009】
パッケージの小型化が進むことにより、電子機器側のマザー基板に電子部品パッケージを固着し電気的接続を取る外部接続端子を、パッケージを構成する絶縁基板の4つの角部に設ける必要があり、面取り部分にも外部接続端子が形成されている。
【0010】
前述のようにパッケージの小型化が進み、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、該面取り部に外部接続端子が形成された絶縁基板に、この絶縁基板と同じ外形寸法で、且つ4つの角部を凹状に、絶縁基板に設けた面取り部の寸法及び曲率と同じ寸法曲率の曲面面取りしたパッケージの壁部を具備する蓋体を被せ、パッケージ内に収納した素子を気密封止する電子部品用パッケージの場合、パッケージをリフロー等でマザー基板に固着導通を行ったとき、固着導通に使用するハンダなどの固着材が、面取り部分に設けた外部接続端子を這い上がり、蓋体に設けた面取り部分にまで達してしまう
【0011】
蓋体へ加熱溶融した固着材が接触することで、蓋体が樹脂の場合、融解やクラック等が発生しパッケージ内部の気密不良の原因となる可能性がある。又、金属製の蓋体を使用した場合は、導電性を有する固着材が蓋体と接触することでショートし、電子部品が搭載される電子機器自体の不具合の原因となる場合も考えられる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は前記従来技術の課題を鑑みて成されたものであり、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部分に外部接続端子が形成された絶縁基板に、絶縁基板と同じ外形寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りされ更にパッケージの壁部を兼ねる構造の蓋体を被せ、絶縁基板と蓋体から構成されるパッケージ内に素子を収納し気密封止した電子部品用パッケージにおいて、絶縁基板の角部面取り深さ寸法を、蓋体の角部面取り深さ寸法より小さくし、且つ絶縁基板の角部面取り部分の曲率と蓋体の角部面取り部分の曲率を同じ、又は絶縁基板の角部面取り部分の曲率よりも、蓋体の角部面取り部分の曲率を大きくしたこと特徴とする電子部品用パッケージである。
【0013】
更に、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部に外部接続端子が形成された絶縁基板に、絶縁基板と同じ外形寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りされ更にパッケージの壁部を兼ねる構造の蓋体を被せ、絶縁基板と蓋体から構成されるパッケージ内に素子を収納し気密封止した電子部品用パッケージにおいて、絶縁基板及び蓋体の面取り深さ寸法を同じとし、且つ絶縁基板の角部面取り部分の曲率よりも、蓋体の角部面取り部分の曲率を大きくしたこと特徴とする電子部品用パッケージでもある。
【0014】
このような電子部品用パッケージを使用することにより、絶縁基板の角部面取り部分の凹曲面と蓋体の角部面取り部分の凹曲面との間に段差が形成され、因って、リフロー等により電子機器側のマザー基板に電子部品を固着させる際に生じる、絶縁基板の角部面取り部分に形成した外部接続端子から蓋体への固着材の這い上がりを防止できる作用を成す。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1はこの発明における表面実装型の電子部品用パッケージの外形の一実施例を示した斜視図である。図2は、この発明における表面実装型の電子部品用パッケージの外形の他の実施例を示した斜視図である。尚、図1乃至2において、説明を明りょうにするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。
【0016】
即ち、図1に図示した電子部品用パッケージ10では、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部分12に外部接続端子13が形成された絶縁基板11に、絶縁基板11と同じ長さ及び幅寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りしたパッケージ10の壁部を兼ねる樹脂製の蓋体14を被せ、絶縁基板11と蓋体14から構成されるパッケージ10内に素子を収納し気密封止している。
【0017】
ここで、絶縁基板11の角部面取り部分12の深さ寸法を、蓋体14の角部面取り部分15の深さ寸法より小さくし、且つ絶縁基板11の角部面取り部分12の曲率と蓋体14の角部面取り部分15の曲率を同じ、又は絶縁基板10の角部面取り部分11の曲率よりも、蓋体14の角部面取り部分15の曲率を大きくする。
【0018】
又、図2に図示した電子部品用パッケージ20では、4つの角部を凹状に曲面面取りされ、この面取り部分22に外部接続端子23が形成された絶縁基板21に、絶縁基板21と同じ長さ及び幅寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りしたパッケージ20の壁部を兼ねる樹脂製の蓋体24を被せ、絶縁基板21と蓋体24から構成されるパッケージ20内に素子を収納し気密封止している。
【0019】
図2では、絶縁基板21及び蓋体24の面取り深さ寸法を同じとし、且つ絶縁基板21の角部面取り部分22の曲率よりも、蓋体24の角部面取り部分25の曲率を大きくしている。
【0020】
前述した構造の電子部品パッケージにすることで、絶縁基板11又は12の角部面取り部分の凹曲面と蓋体14又は24の角部面取り部分の凹曲面との間に段差が形成される。この段差により、リフロー等により電子機器側のマザー基板に電子部品を固着させる工程の際に生じる、絶縁基板の角部面取り部分に形成した外部接続端子から蓋体側の面取り部分への半田や導電性接着剤などの固着材の這い上がりを防止でき、固着材が蓋体に接触しなくなる。
【0021】
高温状態の固着材が蓋体に接触しなくなることで、固着材の接触により生じる可能性があった蓋体に起因する不具合の発生を防止できる。例えば、蓋体が樹脂などの場合は、高温の固着材が接触することで蓋体が溶融してしまったり、冷却時に蓋体に応力が加わり、蓋体が変形してしまうことで、パッケージの気密が保てなくなることを防止できる。
【0022】
又、蓋体が金属の場合は、通常蓋体はアースに短絡されているので、固着材が接触することでショートが発生して電子回路に不具合が発生することも、本発明の構成により防止できる。
【0024】
【発明の効果】
本発明の電子部品用パッケージにより、小型化が進んだ電子部品においても電子部品をマザー基板に固着する際に固着材の這い上がりに起因する不具合の発生を防止でき、因って信頼性の高い電子部品を提供できる効果を成す。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における電子部品用パッケージの一実施例を示した斜視図である。
【図2】図2は、本発明における電子部品用パッケージの他の実施例を示した斜視図である。
【図3】図3は、従来の電子部品用パッケージの斜視図である。
【符号の説明】
10,20 電子部品用パッケージ
11,21 絶縁基板
12,22 絶縁基板面取り部分
13,23 外部接続端子
14,24 蓋体
15,25 蓋体面取り部分
Claims (2)
- 4つの角部を凹状に曲面面取りされ、該面取り部に外部接続端子が形成された絶縁基板に、該絶縁基板と同じ外形寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りされ更にパッケージの壁部を兼ねる構造の蓋体を被せ、該パッケージ内に収納した素子を気密封止する電子部品用パッケージにおいて、該絶縁基板の角部面取り深さ寸法を該蓋体の角部面取り深さ寸法より小さくし、且つ該絶縁基板の角部面取り部分の曲率と該蓋体の角部面取り部分の曲率を同じ、又は該絶縁基板の角部面取り部分の曲率よりも、蓋体の角部面取り部分の曲率を大きくしたこと特徴とする電子部品用パッケージ。
- 4つの角部を凹状に曲面面取りされ、該面取り部に外部接続端子が形成された絶縁基板に、該絶縁基板と同じ外形寸法で且つ4つの角部を凹状に曲面面取りされ更にパッケージの壁部を兼ねる構造の蓋体を被せ、該パッケージ内に収納した素子を気密封止する電子部品用パッケージにおいて、該絶縁基板及び該蓋体の面取り深さ寸法を同じとし、且つ該基板の角部面取り部分の曲率よりも、蓋体の角部面取り部分の曲率を大きくしたこと特徴とする電子部品用パッケージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048696A JP4083595B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子部品用パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048696A JP4083595B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子部品用パッケージ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004259915A JP2004259915A (ja) | 2004-09-16 |
JP4083595B2 true JP4083595B2 (ja) | 2008-04-30 |
Family
ID=33114589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003048696A Expired - Fee Related JP4083595B2 (ja) | 2003-02-26 | 2003-02-26 | 電子部品用パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4083595B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7237609B2 (ja) * | 2019-01-28 | 2023-03-13 | 京セラ株式会社 | 電子部品用パッケージおよび電子装置 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048696A patent/JP4083595B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004259915A (ja) | 2004-09-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7969072B2 (en) | Electronic device and manufacturing method thereof | |
US7545083B2 (en) | Piezoelectric device and method for manufacturing the same | |
US7990026B2 (en) | Surface-mount type crystal unit | |
US10511282B2 (en) | Crystal-oscillating device and manufacturing method therefor | |
JP4916775B2 (ja) | 圧電発振器 | |
JP2007312107A (ja) | 表面弾性波装置 | |
JP4083595B2 (ja) | 電子部品用パッケージ | |
JP2009124619A (ja) | 表面実装用の水晶発振器 | |
JP7075810B2 (ja) | 電子部品収納用パッケージ、電子装置、および電子モジュール | |
JP2007157763A (ja) | 回路モジュール | |
JP2009049258A (ja) | 電子部品の実装方法 | |
JP2007274352A (ja) | 水晶振動片の支持部構造 | |
JP2007189580A (ja) | 圧電デバイス用収容器および圧電デバイス | |
JP2006196703A (ja) | 表面実装型電子デバイス | |
JP2008252467A (ja) | 表面実装用の圧電デバイス | |
JP2008011125A (ja) | 弾性表面波デバイス | |
JP4067472B2 (ja) | 電子部品用パッケージ | |
JP2004356494A (ja) | 電子装置および圧力検出装置 | |
JP2007274038A (ja) | 圧電発振器 | |
JP2019062109A (ja) | 表面実装型デバイス | |
JP2001053546A (ja) | 圧電発振器の構造 | |
JP2003224221A (ja) | 電子部品 | |
JPWO2009069236A1 (ja) | 回路基板モジュールおよび電子機器 | |
JP4586753B2 (ja) | 圧電発振器 | |
JP5540846B2 (ja) | 圧電発振器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060223 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080107 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080212 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4083595 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |