JP4083480B2 - 給油潤滑式圧縮機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮空気を発生させる圧縮機に関し、特に給油潤滑式圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、種々の工業製品において省エネルギー化が図れており、圧縮空気を発生させる圧縮機においても、インバータ制御を採用し、必要な供給空気量に応じて圧縮空気を生成することが検討されている。このような圧縮機は、タンク内に空気を貯留する圧縮機本体と、圧縮機本体を駆動するモータと、タンク内の圧力値を検出する圧力検出手段と、圧力検出手段の検出結果に基づいてモータの駆動を制御する制御手段とを有する基本構成となっている。
【0003】
ところで、モータの駆動力でクランク軸を回転させることでこのクランク軸にコンロッドを介して連結されたピストンを往復動させて圧縮空気を発生させる往復動式の圧縮機には、クランク軸の回転で上下動し油溜まりに対して進退することで潤滑油をかき上げて各部に潤滑油を給油する油掻き棒を有する給油潤滑式圧縮機がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような給油潤滑式圧縮機の場合、従来は空気使用量によらず一定回転数で運転を行っていたため問題はなかったが、上記のようにインバータ制御を採用し必要な供給空気量に応じて圧縮空気を生成する場合には、空気使用量が少ない時間が長時間持続する場合に、低回転でモータが駆動される状態が長時間持続することになり、その結果、クランク軸の回転数も低回転数の状態が持続することになる。すると、油掻き棒による潤滑油の掻き上げ回数が減った状態が持続し、また、掻き上げの勢いも弱くなるため、各部への潤滑油の供給が不十分になってしまう。
【0005】
本発明は、各部への潤滑油の供給が不十分になることを防止できる給油潤滑式圧縮機の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、タンク内に空気を貯留する圧縮機本体と、該圧縮機本体を駆動するモータと、前記タンク内の圧力値を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出結果に基づいて前記モータの駆動速度を制御する制御手段とを有し、前記圧縮機本体は、前記モータの回転に応じて潤滑油を供給する供給機構を有するものであって、前記制御手段は、前記モータの駆動速度が所定値以下の状態が所定時間持続した場合に、前記モータの速度を増大させる強制潤滑処理を行うことを特徴としている。
【0007】
これにより、モータの速度が所定値以下の状態すなわちモータが低回転の状態が所定時間持続した場合に、制御手段が、モータの速度を増大させてモータの回転を上げる強制潤滑処理を行うことによって、潤滑油の供給を強制的に増大させる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態の給油潤滑式圧縮機を図面を参照して以下に説明する。
【0009】
まず、図1および図2を参照して本実施形態の給油潤滑式圧縮機の全体構成を説明する。
圧縮空気が蓄えられるタンク1上に取付台2が固着されており、取付台2の上部には圧縮機本体5のクランクケース6が固着されており、クランクケース6の内部7と取付台2とによりクランク室8が形成されている。クランク室8の下部は潤滑油9が収容される油溜まり20とされている。
【0010】
取付台2上に取り付けられる圧縮機本体5は、クランクケース6に回転自在に支持されたクランク軸11を回転させることでこのクランク軸11にコンロッド12を介して連結された図示せぬピストンをシリンダ13内で往復動させてタンク1内に強制的に空気を導入する往復動式のもので、吸入口14から吸入する空気を圧縮部15にて圧縮し、吐出口16から排出する。吐出口16から排出された圧縮空気は図示せぬ配管を介してタンク1に導かれて蓄えられる。そして、タンク1に接続された図示せぬノズルを開閉させることでノズルからタンク1内の圧縮空気を吐出させる。
【0011】
コンロッド12には下方に延出する供給機構としての油掻き棒17が設けられている。この油掻き棒17は、クランク軸11の回転によってコンロッド12が上下することで油溜まり20に対し進退して潤滑油をかき上げ、クランク軸11とコンロッド12との接触部等に潤滑のため給油を行う。
【0012】
加えて、給油潤滑式圧縮機は、圧縮機本体5のクランク軸11にプーリ18およびベルト22を介して連結されるモータ21と、タンク1内の圧力値を検出する圧力センサ(圧力検出手段)23と、この圧力センサ23の検出結果に基づいてモータ21の駆動を制御するインバータを含む制御装置(制御手段)24とを有している。
【0013】
ここで、制御装置24は、圧力センサ23の検出結果に基づいてタンク1内の圧力値を一定に制御するようにモータ21をインバータ制御で運転する通常運転処理を行うことになるが、この通常運転処理と並行して図3に示すフローチャートに示す処理を実行する。
【0014】
すなわち、ステップS1においてモータ21の駆動速度を検出するために、モータ21の制御電流の周波数fを読み込み、ステップS2においてこの周波数f0が第1の所定値f1以下であるか否かを判定する。そして、周波数fが第1の所定値f1以下でない場合は、ステップS1に戻る。
【0015】
ここで、第1の所定値f1は、この周波数以下でモータ21を駆動している状態が後述する第1の所定時間T1以上続くと、油掻き棒17の掻き上げによる給油では各部の潤滑に不十分な状態が生じる可能性がある値で、第1の所定時間T1とともに実験的に求められる。具体的に、第1の所定値f1は、制御装置17が制御可能なモータ21の下限周波数(例えば30Hz)あるいはこの下限周波数よりも所定値高い周波数であって、長時間の持続で上記した油掻き棒17の給油による各部の潤滑に不十分な状態が生じる可能性がある周波数である。
【0016】
ステップS2において、周波数fが第1の所定値f1以下である場合は、ステップS3において内蔵のタイマカウンタにより計時を開始する。そして、ステップS4において、タイマカウンタの計時時間Tが第1の所定時間T1以上になったか否かを判定し、計時時間Tが第1の所定時間T1以上になっていない場合はステップS1に戻る。
【0017】
ここで、第1の所定時間T1は、上記したようにモータ21が第1の所定値f1以下の周波数で駆動され続けているときに、油掻き棒17の給油による各部の潤滑に不十分な状態が生じる可能性がある最短の時間であり、第1の所定値f1とともに予め実験的に求められる。
【0018】
ステップS4において、計時時間Tが第1の所定時間T1以上になると、ステップS5において、内蔵のタイマカウンタをリセットするとともに、ステップS6においてモータ21の制御電流の周波数を第1の所定値f1よりも高い第2の所定値f2に増大させる強制潤滑処理を行う。この強制潤滑処理による制御周波数は通常運転処理による制御周波数に対し優先される。
【0019】
ここで、第2の所定値f2は、この周波数で後述する第2の所定時間T2の間モータ21を駆動した場合に、以後モータ21が第1の所定値f1以下の周波数で長時間駆動されても第1の所定時間T1を超えない範囲であれば、各部を良好な潤滑状態に維持できるもので、例えば、モータ21の制御電流の上限周波数(60Hz)である。
【0020】
そして、ステップS7において内蔵のタイマカウンタにより計時を開始する。そして、ステップS8において、タイマカウンタの計時時間Tが第2の所定時間T2以上となるまで待機する。
【0021】
ここで、第2の所定時間T2は、上記したようにモータ21が第2の所定値f2の周波数で駆動され続けているときに、油掻き棒17で各部への潤滑が十分に行われる時間であり、予め実験的に求められる。
【0022】
ステップS8において、タイマカウンタの計時時間Tが第2の所定時間T2以上になると、制御装置24は、ステップS9において、並行して実行される通常運転処理による制御周波数でモータ21を駆動する状態に戻す。
なお、ステップS9において、通常運転制御に移行する際は、タイマカウンタ、および周波数fをリセットする。
【0023】
以上に述べた本実施形態によれば、モータ21の制御周波数が第1の所定値f1以下の状態すなわちモータ21が低回転の状態が第1の所定時間T1以上持続した場合に、制御装置24が、モータ21の制御周波数を第1の所定値f1を超える第2の所定値f2に増大させてモータ21の回転を上げる強制潤滑処理を行うことによって、油掻き棒17による潤滑油の掻き上げ回数を強制的に増大させるとともに掻き上げの勢いを強くする。したがって、各部への潤滑油の供給が不十分になることを防止できる。
【0024】
しかも、モータ21の制御周波数が第1の所定値f1以下の状態すなわちモータ21が低回転の状態が第1の所定時間T1持続した場合に、制御装置24が、モータ21の制御周波数を第1の所定値f1を超える第2の所定値f2に増大させてモータ21の回転を上げる強制潤滑処理を第2の所定時間T2持続させて行うことによって、十分な時間、油掻き棒17による潤滑油の掻き上げ回数を強制的に増大させるとともに掻き上げの勢いを強くする。したがって、各部への潤滑油の供給が不十分になることを確実に防止できる。
【0025】
上記実施の形態では、交流モータの例を示し、モータの駆動速度を周波数によって検出する例を示したが、これに限らず、直流モータを用いた場合は、周波数に代えて電流値によりモータの駆動速度を検出しても良く、要は、モータの駆動速度に対応する出力であればよい。
【0026】
また、上記実施の形態では、潤滑油の供給機構として、油掻き棒を用いる例を示したが、これに限らず、モータにより駆動されるポンプにより油を噴射するものなど、モータの駆動速度に応じて潤滑油の供給量が変化するような機構であればよい。
【0027】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、モータの速度が所定値以下の状態すなわちモータが低回転の状態が所定時間持続した場合に、制御手段が、モータの速度を増大させてモータの回転を上げる強制潤滑処理を行うことによって、各部への潤滑油の供給が不十分になることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の給油潤滑式圧縮機の全体構成を示す一部を断面とした正面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の給油潤滑式圧縮機の圧縮機本体およびタンクを示す側面図である。
【図3】 本発明の一実施形態の給油潤滑式圧縮機の制御内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 タンク
5 圧縮機本体
9 潤滑油
17 油掻き棒
20 油溜まり
21 モータ
23 圧力センサ(圧力検出手段)
24 制御装置(制御手段)
Claims (1)
- タンク内に空気を貯留する圧縮機本体と、該圧縮機本体を駆動するモータと、前記タンク内の圧力値を検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段の検出結果に基づいて前記モータの駆動速度を制御する制御手段とを有し、前記圧縮機本体は、前記モータの回転に応じて潤滑油を供給する供給機構を有する給油潤滑式圧縮機において、
前記制御手段は、前記モータの駆動速度が所定値以下の状態が所定時間持続した場合に、前記モータの速度を増大させる強制潤滑処理を行うことを特徴とする給油潤滑式圧縮機。
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