JP4083372B2 - ディスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD−ROM、DVD等のディスクを駆動して再生処理あるいは記録処理を行うディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CD−ROM、DVD等のディスクを処理するディスク装置、たとえば、トレーフロントローディング方式を採用したディスク装置の設計においては、ディスクおよびトレーのローディングからディスククランプまでの一連動作の安定確保、高速化、さらには軽量化などに重点が置かれる。
【0003】
ところが近年、ディスクの最大回転数が10,000rpmに達するようになり、たとえば高速な気流がフレームの内壁に衝突するときに発生する音やフレームの隙間を高速に通り抜けるとき発生する音などの内部騒音が間題視されるようになってきている。
【0004】
このような内部騒音の漏れを低減させるために、たとえば正面パネルの取り付け部の隙間やトレー出し入れ用の開口周りの隙間か最小となるように設計し、さらにその隙間をパッキング部品で埋めたり、吸音用クッションを追加するなどして装置全体の密閉度を高める努力が講じられてきている。
【0005】
しかしなから、このようにパッキング部品や吸音用クッションを追加する方法は、部品点数ならびに工数の増加を伴うため、製品の軽量化ならびにコストダウンの妨げとなる。
【0006】
【発明か解決しようとする課題】
このように、ディスク装置では、その高速化に伴って内部騒音が増大し、外部に漏れた内部騒音がユーザに不快感を与える。内部騒音の遮蔽方法として、騒音漏れの発生箇所をパッキング部品や吸音用クッション等を使って遮蔽する方法が頻繁に採られるが、この方法は部品点数ならびに工数の増加を招き、コストダウンに逆行する。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、部品点数ならびに製造工程の増加を要することなく、ディスク駆動時に外部に漏れる内部騒音の低減を図ることのできるディスク装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のディスク装置は、ディスクを駆動し、再生するディスク駆動再生機構と、少なくとも前記ディスク駆動再生機構を支持する底面と、この底面から突設された第1の壁部とこの第1の壁部と平行しかつ、第1の壁部より前記ディスク駆動再生機構に近い位置に突設された第2の壁部とを備える側面とを有するフレームと、前記第1および第2の壁部の間に設けられる一つ以上のリブとを具備することを特徴とする。すなわち、本発明は、フレームに多重壁構造を設けることによって内部騒音の遮蔽効果を図ったものである。多重壁構造をフレームに一体成形で設けることによって、部品の追加や工数の追加を伴わずに内部騒音の遮蔽効果を期待することができる。
【0009】
また、二重壁構造によるフレーム強度の向上によりフレーム補強用として必要なリブの数を減じることができ、必要な補強用リブについては各壁の間などに設けることによって、二重壁構造の内側の壁面から補強用リブなどの突起部を排除できるので、ディスクの高速回転によって生じる気流が補強用リブに直接ぶつかって生じる内部騒音の発生を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施する場合の形態について図面に基づき説明する。
【0011】
図1および図2に本実施形態のディスク装置の構成を示す。
【0012】
図1において、1はディスクDが搭載されるトレーであり、このトレー1はドライブ本体部に対して出し入れされる。ドライブ本体部は、メインシャーシとしてのフレーム2とこのフレーム2の外側を囲むキャビネット18とから構成される。
【0013】
フレーム2内には、図2に示すように、再生ユニット5が収容されている。この再生ユニット5にはメカシャーシ3が複数のダンパー4を介してフローティング構造で支持されている。メカシャーシ3上には、ディスクDを駆動する動力源であるスピンドルモータ13と、ディスクDの記録面にレーザ光を照射してその反射光により当該ディスクに記録された情報を抽出する光ピックアップ14と、この光ピックアップ14をディスクDの半径方向へ搬送するピックアップ送り機構などが搭載されている。
【0014】
10はピックアップ送り機構の動力源としてのフィードモータである。スピンドルモータ13の駆動軸にターンテーブル16が直結されており、ターンテーブル16上にはディスクDのセンター穴に嵌合して当該ディスクを位置決めするチャッキング部17が設けられている。このチャッキング部17によって位置決めされたディスクDは、ターンテーブル16とクランパ9との間に挟持された状態で回転駆動される。また、再生メカユニット5の両側面には回動軸6が突設されており、これらの回動軸6はフレーム2に設けられた軸保持部7に回動自在に保持されている。
【0015】
さらに、再生メカユニット5の正面側には回動案内軸8が突設されている。この回動案内軸8が、フレーム2内に設けられた図示しないメカユニット回動機構によって上下方向に案内されることで、再生メカユニット5は軸保持部7を支点として傾動し、ディスクDのクランプとクランプ解除を行うように構成されている。さらに、フレーム2内にはトレー1をローディングするための機構か設けられている。
【0016】
次に、このディスク装置の内部騒音遮蔽構造について説明する。
【0017】
図lおよび図2に示すように、本実施形態のディスク装置では、フレーム2の左右両側の壁に、内側壁2Aと外側壁2Bよりなる、一体成形による二重壁構造が採用されている。2Cは内側壁2Aと外側壁2Bとの間に確保された空間である。このように本ディスク装置はフレーム2の正面パネルから見て少なくとも左右両側の側壁を二重壁構造にすることによって内部騒音の遮蔽効果の向上を図っている。
【0018】
図3に上記の二重壁構造による騒音低減効果の実験データを示す。この実験データは、無響箱内で、高さ45cm、距離70cmの位置に設置されたマイクにより、およそ8,400rpmの回転速度でディスクを回転させたときの騒音を、二重壁構造を有するディスク装置と二重壁構造を有していない通常のディスク装置各々について測定した結果である。
【0019】
この実験により、二重壁構造を持たない通常のディスク装置から測定された騒音は45.0(dB)であったのに対し、本実施形態の二重壁構造を有するディスク装置から測定された騒音は43.3(dB)と1.7(dB)の騒音低減効果を確認することができた。
【0020】
さらに、当該二重壁構造はフレーム2に一体成形で設けることができるので、部品の追加や工数の追加を伴わずに内部騒音の遮蔽効果が得られるという利点がある。
【0021】
ところで、軽量化のためフレーム2の肉厚を薄くした場合、適所に補強用のリブを設けることによってフレーム全体として必要な強度か確保されている。ところが、この補強用リブなどの突起の面にディスク回転によって生じる高速な気流が直接ぶつかり、このことが騒音の発生をもたらす原因の一つとなる。本実施形態では、フレーム2において二重壁構造を採用しているので、フレーム強度が自ずと高くなり、補強用として必要なリブの数を減じることが可能となるとともに、必要な補強用リブについては内側壁2Aと外側壁2Bとの間、もしくは外側壁2Bの外側に設けることができるので、内側壁2Aの内面から補強用リブなどの突起部を排除することができ、内部騒音をより低減することができる。
【0022】
なお、以上説明した実施形態では、フレーム2の左右の側壁を二重壁構造にしたが、スペースに余裕があれば、他の壁にも前記の二重壁構造を採用することによって、より高い遮音効果を期待できる。たとえば、ディスク装置の正面側はトレーの出し入れのための開口部を有する正面パネルによって塞かれておりフレーム2の壁は存在しないが、この正面パネルに対向する背面側の壁について二重壁構造を採用してもよい。さらに、本実施形態では、二重の壁構造を採用したか、多重数が3以上の多重壁構造を採用してもよいことは言うまでもない。
【0023】
また、本発明は、トレーフロントローディング方式のディスク装置に限らず、トレーを用いずにディスクを直接ローディングする方式や、ディスクを収容したカートリッジをローディングする方式などの、様々なローディング方式のディスク装置に適用することが可能である。さらに、本発明は、CD−ROM、DVDのほか、CD−RW、DVD−RAM、DVD−Rを処理するディスク装置にも適用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フレームに設けられた多重壁構造によって内部騒音の漏れを低減することができ、また、多重壁構造をフレームに一体成形で設けることによって、部品の追加や工数の追加を伴うことなく内部騒音の遮蔽効果を得ることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるディスク装置の要部を示す断面図。
【図2】図1のディスク装置の内部構成を示す斜視図。
【図3】二重壁構造による騒音低減効果の実験データ。
【符号の説明】
D ディスク
1 トレー
2 フレーム
3 メカシャーシ
4 ダンパー
5 再生ユニット
6 回動軸
7 軸保持部
8 回動案内軸
9 クランパ
13 スピンドルモータ
14 光ピックアップ
16 ターンテーブル
17 チャッキング部
18 キャビネット
2A 内側壁
2B 外側壁
Claims (3)
- ディスクを駆動し、再生するディスク駆動再生機構と、
少なくとも前記ディスク駆動再生機構を支持する底面と、
この底面から突設された第1の壁部とこの第1の壁部と平行しかつ、第1の壁部より前記ディスク駆動再生機構に近い位置に突設された第2の壁部とを備える側面とを有するフレームと、
前記第1および第2の壁部の間に設けられる一つ以上のリブと
を具備することを特徴とするディスク装置。 - ディスクまたは該ディスクを搭載したトレーをローディングし、前記ディスクを駆動し再生する機構系と、
少なくとも前記機構系を支持する底面と、この底面から突設された第1の壁部とこの第1の壁部と平行しかつ、第1の壁部より前記機構系に近い位置に突設された第2の壁部とを備える側面とを有するフレームと、
前記第1および第2の壁部の間に設けられる一つ以上のリブと
を具備することを特徴とするディスク装置。 - 前記リブが、前記第1の壁部の前記第2の壁部との対向面とは反対側に一つ以上設けられること
を特徴とする請求項1または2記載のディスク装置。
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