JP4083247B2 - マイクロコンピュータおよびマイクロコンピュータシステム - Google Patents

マイクロコンピュータおよびマイクロコンピュータシステム Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、マイクロコンピュータに関し、特に電気的な消去、書き込みによって情報を書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリを搭載したマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、情報の書き換え可能な不揮発性メモリとしてのEPROMにおいては、紫外線により記憶情報の消去を行うものであるために、それを実装システムから取り外さなければ情報(データ)の書き換えを行うことができない。
【0003】
これに対して、フラッシュメモリ、EEPROMを搭載したマイクロコンピュータでは、それらに保持されたデータは電気的に消去、書き込みを行うことができるので、それをシステムに実装した状態において情報の書き換えを行うことができる。
【0004】
たとえば、その書き換えの一つの手段であるシリアルコミュニケーションにおいては、このシリアルコミュニケーションにおけるホストコンピュータ側のボーレートが固定で、マイクロコンピュータの動作周波数によってボーレートを決める値がレジスタに設定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記のような従来技術においては、マイクロコンピュータの内蔵シリアルコミュニケーションを用いて外部のホストコンピュータと通信を行う場合、予めホストコンピュータが転送するボーレートを決めておき、そのボーレートに合うように内蔵シリアルコミュニケーションのレジスタに所定値を設定する必要があり、さらにこのレジスタの設定は、マイクロコンピュータの動作周波数によって設定し直す必要がある。
【0006】
従って、従来のシリアルコミュニケーションによる調歩同期式通信においては、外部のホストコンピュータが転送するボーレートと、マイクロコンピュータの動作周波数とに応じてレジスタの値をその都度設定し直さなければならないという欠点がある。
【0007】
また、ユーザによって指定されたマイクロコンピュータの動作周波数に応じて、マイクロコンピュータに搭載されたフラッシュメモリのデータ書き換えを行う時間を設定し直さなければならない。
【0008】
そこで、本発明の1つの目的は、マイクロコンピュータをシステムに実装した状態で、転送元と送信するシリアルコミュニケーションの調歩同期式通信におけるボーレートを決めるレジスタの値を自動的に設定し、ホストコンピュータとの間で任意に決められたボーレートでマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく送信することができるマイクロコンピュータを提供することにある。
【0009】
また、本発明の他の目的は、ユーザによって指定されたマイクロコンピュータの動作周波数に従って、マイクロコンピュータに搭載されたフラッシュメモリのデータ書き換えを行うマイクロコンピュータを提供することにある。
【0010】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0012】
すなわち、本発明のマイクロコンピュータは、単一の半導体チップ上に、少なくとも中央処理装置と、この中央処理装置が処理すべき情報(データ)を電気的な消去、書き込みによって書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリとを搭載したマイクロコンピュータであって、フラッシュメモリ内のデータの書き換えに対しシリアルコミュニケーションを用いて書き換える動作モードを備え、このシリアルコミュニケーションのボーレートを転送元のボーレートに自動的に合わせ込むものである。
【0013】
この場合に、前記動作モードにおいて、フラッシュメモリのデータ書き換えおよびシリアルコミュニケーションの制御を行うのは中央処理装置であり、この中央処理装置を制御するプログラムをフラッシュメモリまたはマスクROMが保有するようにしたものである。
【0014】
また、前記中央処理装置を制御するプログラムは、転送元からのシリアルデータのLOWまたはHIGHの期間を中央処理装置が測定する測定処理と、測定したLOWまたはHIGHの期間より転送元のボーレートを計算する計算処理と、計算により求めたボーレートをシリアルコミュニケーション内のレジスタに設定する設定処理と、転送元よりプログラムおよびデータを受信する受信処理とを含むようにしたものである。
【0015】
さらに、前記中央処理装置を制御するプログラムは、フラッシュメモリまたはマスクROMが保有しており、この制御プログラムが実行されるのは動作モードのリセットで実行され、制御プログラムを保有しているエリア以外から命令を取り込むとこのエリアは選択されないようにしたものである。
【0016】
また、前記動作モードを起動すると、制御プログラムを保有しているエリア以外のフラッシュメモリのデータを確認し、既に書き込まれたデータがあればこの制御プログラムを保有しているエリア以外を消去するようにしたものである。
【0017】
【作用】
前記したマイクロコンピュータによれば、中央処理装置を制御するプログラムに、測定処理、計算処理、設定処理および受信処理が含まれることにより、フラッシュメモリに対する書き換えを行う場合に、この制御プログラムをフラッシュメモリに対する書き換えを行う動作モードのリセットにより実行させ、転送元と送信するシリアルコミュニケーションのボーレートに測定、計算および設定処理により自動的に設定し、転送元からの受信処理において、測定・計算された任意のボーレートでマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、プログラムおよびデータを受信することができる。
【0018】
すなわち、マイクロコンピュータは、たとえば転送元の外部のホストコンピュータとあるボーレートで通信を行う場合、その通信データのLOWまたはHIGHの期間を測定し、そのLOWまたはHIGHの期間より計算して求めた値を内蔵シリアルコミュニケーションのボーレートのレジスタに設定することにより、外部のホストコンピュータと同じボーレートで通信を行うことができる。
【0019】
また、この制御プログラムは、フラッシュメモリの一部またはマスクROMに格納しておき、フラッシュメモリに対する書き換えをシリアルコミュニケーションを用いて行う動作モードに端子設定することにより、これを容易に実行させることができる。
【0020】
さらに、制御プログラムの保有エリア以外から命令を取り込んだ場合には、この制御プログラムの保有エリアは選択されないようにし、またこのエリア以外に既に書き込まれたデータがあるときには、この制御プログラムを保有しているエリア以外を消去することにより、フラッシュメモリのデータを保護し、情報の機密保護を図ることができる。
【0021】
この消去動作は、計算処理により求めたビットレートより、マイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、フラッシュメモリが過消去にならない所定の消去時間を設定することが可能となる。
【0022】
これにより、マイクロコンピュータをシステムに実装した状態で、シリアルコミュニケーションを用いて、転送元と任意のボーレートでマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく送信ができ、内蔵するフラッシュメモリの書き換えを容易に行うことができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
まず、図1により本実施例のマイクロコンピュータの構成を説明する。
【0025】
本実施例のマイクロコンピュータは、電源端子VccT,VppTおよびクロック端子CLKTを有し、電源端子VccTにはマイクロコンピュータの動作電圧Vccが供給され、電源端子VppTにはフラッシュメモリのデータ書き換え用電圧Vpp(|Vpp|>Vcc)が供給され、クロック端子CLKTには、たとえば外部の水晶発振子からの基準クロック信号EXTALが供給される。このクロック端子CLKTに供給されるべき基準クロック信号の周波数はユーザによって任意に決定される。
【0026】
このマイクロコンピュータは、たとえば単一の半導体チップ上に、中央処理装置が処理すべき情報を電気的な消去、書き込みによって書き換え可能な不揮発性メモリを備えたマイクロコンピュータとされ、内部バスに結合される中央処理装置(CPU)1、フラッシュメモリ2、タイマ3、シリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)4、ランダムアクセスメモリ(RAM)5、入出力装置(I/O)6、デコーダ7および分周器9などから構成され、たとえば外部のパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータ8にシリアルコミュニケーションインタフェース4を通じて接続されている。この内部バスは、データを転送するための内部データバス、アドレス信号を転送するための内部アドレスバスおよび制御信号を転送するための内部制御バスから構成されている。
【0027】
中央処理装置1は、プログラムに基づいてデータの送受信などを制御するものであり、特にフラッシュメモリ2に対する書き換えをシリアルコミュニケーションを用いて行う動作モードにおいて、フラッシュメモリ2の書き換えおよびシリアルコミュニケーションの制御などが行われるようになっている。
【0028】
フラッシュメモリ2は、電気的な消去・書き込みによって情報の書き換えが可能な全面フラッシュメモリを採用したものであり、特に図2のように中央処理装置1を制御する制御プログラムなどがテストエリア(第1のブロック)に格納され、マイクロコンピュータがシステムに実装されている状態で、中央処理装置1または汎用PROMライタのような外部記憶装置の制御に基づいて、その記憶情報が書き換えられるようになっている。
【0029】
また、このフラッシュメモリ2に格納される制御プログラムは、リセット端子RESTからのリセット信号RESによりリセット動作が実行され、そして中央処理装置1が制御プログラムを保有しているエリア以外から命令を取り込んだ場合にはこのエリアが選択されないようになっており、さらにリセット動作の起動において、制御プログラムを保有しているエリア以外(ユーザエリア:第2のブロック)のデータが確認され、既に書き込まれたデータがあればこの制御プログラムを保有しているテストエリア以外のデータが消去されるようになっている。
【0030】
タイマ3は、たとえばハードウェアタイマとされ、シリアルコミュニケーションインタフェース4の受信端子RXDにインプットキャプチャ(計測器)の端子を割り付けておき、このインプットキャプチャ機能によりホストコンピュータ8との通信データのLOW期間が測定されるようになっている。
【0031】
シリアルコミュニケーションインタフェース4は、外部に接続されるホストコンピュータ8とのインタフェースをシリアルコミュニケーションを用いて行うものであり、このシリアルコミュニケーションのボーレートがホストコンピュータ8のボーレートに自動的に設定され、ホストコンピュータ8から受信したデータをベリファイデータとして送信が送信端子TXDから送信線SLを通じて行われるようになっている。
【0032】
ランダムアクセスメモリ5は、たとえばフラッシュメモリ2からのデータ転送を受けてその情報を一時的に保持することができ、書き換えのための作業領域またはデータバッファ領域として利用されるようになっている。
【0033】
入出力装置6は、外部装置とのデータのインタフェースを司るものであり、たとえば汎用PROMライタなどの外部装置が接続されて情報の書き込みなどが行われるようになっている。
【0034】
デコーダ7は、モード端子MDT0〜MDT2から入力される動作モード信号MD0〜MD2を解読し、たとえばモード端子MDT0を通じてフラッシュメモリ2に対する書き換えを行う動作モードが指示されているか否かを判定し、この動作モードの場合にはフラッシュメモリ2の書き換えおよびシリアルコミュニケーションの制御が中央処理装置1により制御されるようになっている。
【0035】
分周器9は、クロック端子CLKTからの基準クロック信号EXTALを受け、たとえば4種類の周波数の異なる内部クロック信号φ,φ/4,φ/16,φ/64を出力する。なお、中央処理装置1は、内部クロック信号φに基づいて動作する。
【0036】
次に、本実施例の作用について、マイクロコンピュータの動作を図3および図4の動作フローに基づいて説明する。
【0037】
まず、マイクロコンピュータを動作モード信号MD0〜MD2によりブートプログラムモードに端子設定し、この端子の設定で動作モードの指示が出ると、中央処理装置1はリセットスタートによりフラッシュメモリ2に格納された制御プログラムを実行する(ステップ301)。
【0038】
さらに、制御プログラムが起動されると、外部のホストコンピュータ8から所定のビットレートでデータが連続送信され(ステップ302)、中央処理装置1はタイマ3のインプットキャプチャ機能でホストコンピュータ8が送信するデータのLOW期間を分周器9から出力される内部クロック信号φにより測定する(ステップ303:測定処理)。この場合に、RXD端子にタイマ3のインプットキャプチャの端子を割り付けておく。
【0039】
そして、データのLOW期間の測定値よりシリアルコミュニケーションインタフェース4内の後述するビットレートレジスタに設定する値を計算する(ステップ304:計算処理)。この計算処理は中央処理装置1で行い、求めた値をシリアルコミュニケーションインタフェース4内のビットレートレジスタに設定する(ステップ304:設定処理)。
【0040】
この測定および計算は、たとえば図5に示すように、9ビット分のLOW期間をインプットキャプチャが内部クロック信号φに基づいて測定し、このLOW期間サイクル(X)を時間に換算する式(1)が得られ、たとえばマイクロコンピュータのビットレートレジスタの値(SCIビットレートレジスタの設定値:N)を定義する式(2)との関係から計算することができる。
【0041】
X×2/OSC=9×1/B ・・・・・(1)
OSC:マイクロコンピュータの発振周波数
(1サイクルの時間=2/OSC)
B:ボーレート(調歩同期式通信)
N=OSC/(64×B)−1 ・・・・(2)
すなわち、このLOW期間サイクルを時間に換算した式(1)と、マイクロコンピュータのビットレートレジスタの値を定義する式(2)により、ホストコンピュータ8のボーレートと同じ値に設定するために、シリアルコミュニケーションインタフェース4のビットレートレジスタの値をLOW期間サイクルより式(3)のようにして求められる。
式(2)および式(3)は、シリアルコミュニケーションインタフェース4が、マイクロコンピュータの発振周波数OSCを64分周して動作している場合のものである。
【0042】
N=X/(9×32)−1 ・・・・・・(3)
この計算結果より、ビットレートレジスタに設定する値は、マイクロコンピュータの動作周波数、ホストコンピュータ8が転送するボーレートに関係なく、ホストコンピュータ8が送信するデータのLOW期間の測定より一義的に求めることができる。
【0043】
続いて、ホストコンピュータ8が転送するボーレートと同じボーレートに調整が終わると、マイクロコンピュータは調整終了の合図を送信線SLを介してホストコンピュータ8に送信し(ステップ305)、この調整終了の合図をホストコンピュータ8は正常に受信したことを示す信号を受信線RLを介してマイクロコンピュータに出力する(ステップ306)。
【0044】
さらに、ホストコンピュータ8は、次に転送するユーザのプログラムのバイト数を送信し、以降は順次、ユーザの設定したプログラムを送信する。
【0045】
このとき、マイクロコンピュータは、ホストコンピュータ8が送信するユーザプログラムを受信し(ステップ307:受信処理)、さらにランダムアクセスメモリ5に転送する(ステップ401)。そして、中央処理装置1が転送する残りバイト数を計算し(ステップ402)、ユーザプログラムの転送が終了するまで繰り返して行う(ステップ403)。
【0046】
そして、転送したユーザプログラムを実行する前に、フラッシュメモリ2に書き込まれたデータが存在するか否かを確認し(ステップ404)、既にデータが書き込まれている場合には(ステップ405)、全メモリブロックのデータを消去する(ステップ406)。これにより、フラッシュメモリ2のデータの機密保護を図ることができる。
【0047】
一方、データが書き込まれていない場合には、フラッシュメモリ2内のテストエリア中にあるプログラム中の最終命令を実行することによりランダムアクセスメモリ5のエリアに分岐し、ランダムアクセスメモリ5内に転送されたユーザプログラムを実行する(ステップ407)。これにより、フラッシュメモリ2の書き換えを行うことができる。
【0048】
よって、本実施例のマイクロコンピュータによれば、ホストコンピュータ8の通信データのLOW期間を測定し、このLOW期間より計算して求めた値をシリアルコミュニケーションインタフェース4のビットレートレジスタに自動的に設定することができるので、ホストコンピュータ8と任意のボーレートで、かつマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、ホストコンピュータ8と同じボーレートで通信を行うことができ、フラッシュメモリ2の書き換えを容易に行うことができる。
【0049】
また、フラッシュメモリ2において、制御プログラムを保有しているエリア以外に既に書き込まれたデータがあるときには、このエリア以外を消去することにより、データの機密保護を図ることができる。
【0050】
次に、図6〜図13に基づいて、マイクロコンピュータの構成要素を説明すると同時に、フラッシュメモリのデータ消去動作を詳細に説明する。
【0051】
図11は、シリアルコミュニケーションインタフェースSCIの内部構成図である。
【0052】
このシリアルコミュニケーションインタフェースSCIは、バスインタフェースBI、内部クロック信号φ〜φ/64を受け、1つの内部クロック信号を選択するセレクタSEL、ビットレートレジスタBRR、比較器COMおよびカウンタCOUNTを内蔵するボーレートジェネレータBG、シリアルモードレジスタSMRを内蔵する送受信コントローラCNT、転送データレジスタTDRおよび受信データレジスタRDRを有する。
【0053】
受信データレジスタRDRは、ホストコンピュータ8からのシリアルデータを一時格納し、送受信コントローラからの制御信号CS1に基づいて、受信したシリアルデータをパラレルデータに変換し、バスインタフェースBIを介し、中央処理装置CPUに出力する。
【0054】
転送データレジスタTDRは、バスインタフェースBIを介して中央処理装置CPUから供給されたパラレルデータを一時格納し、送受信コントローラからの制御信号CS2に基づいて格納したパラレルデータをシリアルデータに変換し、ホストコンピュータ8に出力する。
【0055】
シリアルモードレジスタSMRは、図13に示されるように、ビット0、ビット1にセットされるデータによって、内部クロック信号φ〜φ/64のいずれかを選択するための選択信号SSを出力する。ビット0、ビット1のデータは中央処理装置CPUによってセットされる。
【0056】
ボーレートジェネレータ中のセレクタSELは、シリアルモードレジスタSMRからの選択信号SSに従って、カウンタCOUNTに内部クロック信号φ〜φ/64のいずれか1つを供給する。
【0057】
比較器COMは、ビットレートレジスタBRR内の前記(2)式で得られた値と、カウンタCOUNTによってカウントされる値の比較を行い、それらの値が一致することにより、たとえばロウレベルからハイレベルに変化するクロック信号φCLKを送受信コントローラCNTに出力する。
【0058】
送受信コントローラCNTは、このクロック信号φCLKに従って転送データレジスタTDR、受信データレジスタRDRのデータ格納/出力タイミングを制御する。
【0059】
図12は、中央処理装置CPUによって実行されるフラッシュメモリのデータ消去フローである。
【0060】
まず、中央処理装置CPUは、フラッシュメモリの消去するブロックを示す消去ブロック指定レジスタに所定値を設定する(ステップ1201)。さらに、中央処理装置CPUは、フラッシュメモリのコントロールレジスタCRのEビットを設定し、フラッシュメモリをイレースモードにする(ステップ1202)。
【0061】
続いて、中央処理装置CPUは、消去時間“T”の期間、ソフトウェアタイマーで所定サイクル数待ち(ステップ1203)、T時間経過後上記Eビットをクリアし、フラッシュメモリのイレースモードを解除する(ステップ1204)。
【0062】
さらに、コントロールレジスタCR中のEVビットを設定し、フラッシュメモリをイレーズベリファイモードに設定し(ステップ1205)、消去対象のブロックをリードする(ステップ1206)。
【0063】
そして、全アドレスをリードし、“1”の状態に消去されていると(ステップ1207)、中央処理装置CPUはイレーズベリファイモードを解除(EVビットクリア)し(ステップ1208)、さらに消去ブロック指定レジスタをクリアし(ステップ1209)、消去完了となる。
【0064】
一方、ステップ1207において、全アドレスをリードしていない場合には、アドレスをインクリメントした後(ステップ1210)、ステップ1206のブロックのリードからの処理を繰り返して実行する。
【0065】
この場合の消去時間Tは、図6(b) に示されるように、メモリセルの書き込み状態(高しきい値領域VthH)から消去状態(低しきい値領域VthL)に変化させるための時間である。
【0066】
この消去時間Tは、メモリセルのプロセス技術によって変動するものであるが、たとえば高しきい値領域VthHは4.5V以上であり、低しきい値領域VthLは2.5V以下であり、高しきい値領域VthHから低しきい値領域VthLに変化するまで10msかかる。
【0067】
次に、ソフトウェアタイマーが待つ所定サイクル数の求め方について、図5を参照しながら説明する。
【0068】
この消去時間の算出方法においては、LOW期間サイクル(X)を時間に換算する式(1)に用いたボーレート(B)より、以下のようにして消去時間を設定することができる。
【0069】
(1サイクルの時間)=(LOW期間中の時間)/
(LOW期間中のサイクル数:X) ・(4)
=9/(LOW期間中のサイクル数)×B ・(5)
上記式(4)および(5)は、1サイクルの時間を算出するための式であり、また下記式(6)は消去時間のサイクル数を算出するための式である。この消去時間のサイクル数が、中央処理装置CPUのソフトウェアタイマーが待つ所定サイクル数である。
【0070】
すなわち、フラッシュメモリの所定の消去時間をTとすると、消去時間中のサイクル数は式(6)のようになり、従って動作周波数に関係なく、ボーレート(B)で決まる消去時間を設定することができる。
【0071】
Figure 0004083247
続いて、図6(a) には、フラッシュメモリセルの断面図が示され、図6(b) にはフラッシュメモリセルの書き込み/消去状態を表す特性図が示される。
【0072】
同図(a) に例示的に示されたメモリセルは、2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタにより構成されている。同図において、11はP型シリコン基板、12はこのシリコン基板11に形成されたP型拡散層、13はシリコン基板11に形成された低濃度のN型拡散層、14はP型拡散層12およびN型拡散層13のそれぞれに形成されたN型拡散層である。
【0073】
さらに、15は薄い酸化膜16(たとえば厚さ10nm)を介してP型シリコン基板11に形成されたフローティングゲート、17は酸化膜18を介してフローティングゲート15上に形成されたコントロールゲート、19はソース、20はドレインである。
【0074】
このメモリセルに記憶される情報は、実質的にしきい値電圧の変化としてトランジスタに保持される。以下、特に述べない限り、メモリセルにおいて、情報を記憶するトランジスタ(以下、記憶トランジスタと称する)がNチャンネル型の場合について述べる。
【0075】
メモリセルへの情報の書き込み動作は、たとえばコントロールゲート17およびドレイン20に高圧を印加して、アバランシェ注入によりドレイン20側からフローティングゲート15に電子を注入することで実現される。この書き込み動作により記憶トランジスタは、図6(b) に示されるように、そのコントロールゲート17からみたしきい値電圧が、書き込み動作を行わなかった消去状態の記憶トランジスタに比べて高くなる。
【0076】
一方、消去動作は、たとえばソース19に高圧を印加して、トンネル現象によりフローティングゲート15からソース19側に電子を引き抜くことによって実現される。図6(b) に示されるように、消去動作により記憶トランジスタはそのコントロールゲート17からみたしきい値電圧が低くされる。
【0077】
図6(b) では、書き込みならびに消去状態のいずれにおいても記憶トランジスタのしきい値は正の電圧レベルにされる。すなわち、ワード線からコントロールゲートに与えられるワード線選択レベルに対して、書き込み状態のしきい値電圧は高くされ、消去状態のしきい値電圧は低くされる。双方のしきい値電圧とワード線選択レベルとがそのような関係を持つことによって、選択トランジスタを採用することなく1個のトランジスタでメモリセルを構成することができる。
【0078】
たとえば、記憶情報を電気的に消去する場合においては、フローティングゲート15に蓄積された電子をソース19電極に引き抜くことにより、記憶情報の消去が行われるため、比較的長い時間、消去動作を続けると、書き込み動作の際にフローティングゲート15に注入した電子の量よりも多くの電子が引き抜かれることになる。
【0079】
そのため、電気的消去を比較的長い時間続けるような過消去を行うと、記憶トランジスタのしきい値電圧はたとえば負のレベルになって、ワード線の非選択レベルにおいても選択されるような不都合が生ずる。
【0080】
しかし、本発明においては、中央処理装置CPUの計算処理により、過消去とならないように消去時間を設定する。なお、書き込みも消去と同様にトンネル電流を利用して行うこともできる。
【0081】
また、読み出し動作においては、メモリセルに対して弱い書き込み、すなわちフローティングゲート15に対して不所望なキャリアの注入が行われないように、ドレイン20およびコントロールゲート17に印加される電圧が比較的低い値に制限される。
【0082】
たとえば、1V程度の低電圧がドレイン20に印加されるとともに、コントロールゲート17に5V程度の低電圧が印加される。これらの印加電圧によって記憶トランジスタを流れるチャンネル電流の大小を検出することにより、メモリセルに記憶されている情報の“0”,“1”を判定することができる。
【0083】
図7は、前記記憶トランジスタを用いたメモリセルアレイの構成原理を示す。同図には、代表的に4個の記憶トランジスタ(メモリセル)Q1〜Q4が示される。
【0084】
X,Y方向にマトリクス配置されたメモリセルにおいて、同じ行に配置された記憶トランジスタQ1,Q2(Q3,Q4)のコントロールゲート(メモリセルの選択ゲート)は、それぞれ対応するワード線WL1(WL2)に接続され、同じ列に配置された記憶トランジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のドレイン領域(メモリセルの入出力ノード)は、それぞれ対応するデータ線DL1,DL2に接続されている。上記記憶トランジスタQ1,Q3(Q2,Q4)のソース領域は、ソース線SL1(SL2)に結合される。
【0085】
図8には、メモリセルに対する消去動作ならびに書き込み動作のための電圧条件の一例が示される。
【0086】
図8において、メモリ素子はメモリセルを意味し、ゲートはメモリセルの選択ゲートとしてのコントロールゲートを意味する。同図において負電圧方式の消去はコントロールゲートに、たとえば−10Vのような負電圧を印加することによって消去に必要な高電界を形成する。同図に例示される電圧条件から明かなように、正電圧方式の消去にあっては少なくともソースが共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うことができる。
【0087】
従って、前記図7の構成において、ソース線SL1,SL2が接続されていれば、4個のメモリセルの記憶トランジスタQ1〜Q4は一括消去可能にされる。この場合、同一ソース線につながるメモリビットの数を変えることにより、メモリブロックのサイズを任意に設定することができる。
【0088】
たとえば、ソース線分割方式の場合には、最小の一括消去単位とされるメモリブロックはデータ線1本分となる。一方、負電圧方式の消去にあっては、少なくともコントロールゲートが共通接続されたメモリセルに対して一括消去を行うことができる。
【0089】
図9には、一括消去可能なメモリブロックの記憶容量を相違させたフラッシュメモリの一例回路ブロック図が示される。
【0090】
同図に示されるフラッシュメモリ2は、8ビットのデータ入出力端子D0〜D7を有し、各データ入出力端子毎にメモリアレイARY0〜ARY7を備える。このメモリアレイARY0〜ARY7は、相対的に記憶容量の大きなメモリブロックLMBと、相対的に記憶容量の小さなメモリブロックSMBとに2分割されている。図には代表的にメモリアレイARY0の詳細が示されているが、その他のメモリアレイARY1〜ARY7も同様に構成されている。
【0091】
各メモリアレイARY0〜ARY7には、前記図6で説明した2層ゲート構造の絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって構成されたメモリセルMCがマトリクス配置されている。同様に、同図において、WL0〜WLnは全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通のワード線である。同一行に配置されたメモリセルのコントロールゲートは、それぞれ対応するワード線に接続される。
【0092】
また、各メモリアレイARY0〜ARY7において、同一列に配置されたメモリセルMCのドレイン領域は、それぞれ対応するデータ線DL0〜DL7に接続されている。前記図2において示したテストエリア(メモリブロックSMB)を構成するメモリセルMCのソース領域はソース線SL1に共通接続され、図2において示したユーザエリア(メモリブロックLMB)を構成するメモリセルMCのソース領域はソース線SL2に共通接続されている。
【0093】
前記ソース線SL1,SL2には、電圧出力回路VOUT1,VOUT2から消去に利用される高電圧Vppが供給される。この電圧出力回路VOUT1,VOUT2の出力動作は、消去ブロック指定レジスタB1,B2の値によって選択される。
【0094】
たとえば、消去ブロック指定レジスタB1に“1”が設定されることによって、各メモリアレイARY0〜ARY7のメモリブロックSMBだけが一括消去可能にされる。また、消去ブロック指定レジスタB2に“1”が設定された場合は、各メモリアレイARY0〜ARY7のメモリブロックLMBだけが一括消去可能にされる。さらに、双方のレジスタB1,B2に“1”が設定されたときはフラッシュメモリ全体が一括消去可能にされる。
【0095】
前記ワード線WL0〜WLnの選択は、ロウアドレスバッファXABUFFおよびロウアドレスラッチXALATを介して取り込まれるロウアドレス信号AXをロウアドレスデコーダXADECが解読することによって行われる。このワードドライバWDRVは、ロウアドレスデコーダXADECから出力される選択信号に基づいてワード線を駆動する。
【0096】
たとえば、データ読み出し動作において、ワードドライバWDRVは、電圧選択回路VSELから供給される5Vのような電圧Vccと0Vのような接地電位とを電源として動作され、選択されるべきワード線を電圧Vccによって選択レベルに駆動し、非選択とされるべきワード線を接地電位のような非選択レベルに維持させる。
【0097】
また、データの書き込み動作において、ワードドライバWDRVは、電源選択回路VSELから供給される12Vのような電圧Vppと0Vのような接地電位とを電源として動作され、選択されるべきワード線を12Vのような書き込み用高電圧レベルに駆動する。このデータの消去動作において、ワードドライバWDRVの出力は0Vのような低い電圧レベルにされる。
【0098】
各メモリアレイARY0〜ARY7において、前記データ線DL0〜DL7はカラム選択スイッチYS0〜YS7を介して共通データ線CDに共通接続される。このカラム選択スイッチYS0〜YS7のスイッチ制御は、カラムアドレスバッファYABUFFおよびカラムアドレスラッチYALATを介して取り込まれるカラムアドレス信号AYをカラムアドレスデコーダYADECが解読することによって行われる。
【0099】
カラムアドレスデコーダYADECの出力選択信号は、全てのメモリアレイARY0〜ARY7に共通に供給される。従って、カラムアドレスデコーダYADECの出力選択信号のうちのいずれか一つが選択レベルにされることにより、各メモリアレイARY0〜ARY7において、共通データ線CDには1本のデータ線が接続される。
【0100】
たとえば、メモリセルMCから共通データ線CDに読み出されたデータは、選択スイッチRSを介してセンスアンプSAMPに与えられ、ここで増幅されてデータ出力バッファDOBUFFから外部に出力される。この選択スイッチRSは読み出し動作に同期して選択レベルにされる。
【0101】
また、外部から供給される書き込みデータは、データ入力バッファDIBUFFを介してデータ入力ラッチ回路DILATに保持される。このデータラッチ回路DILATに保持されたデータが“0”のとき、書き込み回路WRITは選択スイッチWSを介して共通データ線CDに書き込み用の高電圧を供給する。
【0102】
この書き込み用高電圧は、カラムアドレス信号AYによって選択されたデータ線を通して、ロウアドレス信号AXでコントロールゲートに高電圧が印加されるメモリセルのドレインに供給され、これによって当該メモリセルが書き込みされる。この選択スイッチWSは書き込み動作に同期して選択レベルにされる。また、書き込み消去の各種タイミングや電圧の選択制御は、書き込み消去制御回路WECONYTが生成する。
【0103】
図10には、コントロールレジスタCRの一例が示される。
【0104】
コントロールレジスタCRは、8ビットのプログラム/イレーズ制御レジスタPEREGによって構成される。このプログラム/イレーズ制御レジスタPEREGにおいて、Vppは書き換え用高電圧印加に応じて“1”にされる高電圧印加フラグである。
【0105】
また、Eビットは消去動作を指示するビットとされ、EVビットは消去におけるベリファイ動作の指示ビットとされる。さらに、Pビットは書き込み動作(プログラム動作)の指示ビットとされ、PVビットは書き込みにおけるベリファイ動作の指示ビットとされる。
【0106】
これらの各ビットにより、消去動作、消去におけるベリファイ動作、プログラム動作、書き込みにおけるベリファイ動作が指示されるようになっている。
【0107】
従って、本実施例のマイクロコンピュータによれば、特に中央処理装置CPUによって実行されるフラッシュメモリのデータ消去は、ホストコンピュータ8の通信データのLOW期間を測定し、このLOW期間より計算して求めたビットレートより、過消去にならない所定の消去時間のサイクル数を求めることができるので、これによってマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、フラッシュメモリ2の所定の消去時間を設定することができる。
【0108】
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0109】
たとえば、本実施例のマイクロコンピュータについては、タイマ3のインプットキャプチャ機能によりホストコンピュータ8からの通信データのLOW期間を測定する場合について説明したが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、逆にデータのHIGH期間を測定することによっても同様に、ホストコンピュータと同じボーレートで通信を行うためのビットレートを計算することができる。
【0110】
また、このLOW期間を、ハードウェアによるタイマ3を用いて測定する場合について説明したが、たとえばソフトウェアによるタイマ機能を用いても同様に測定することができる。
【0111】
さらに、本実施例においては、全面フラッシュメモリを採用したフラッシュメモリ2に制御プログラムを格納する場合について説明したが、たとえば図1に点線で示すようにマスクリードオンリメモリ(マスクROM)10を備え、このマスクリードオンリメモリ10には書き換えを要しないプログラムやデータを格納する場合などについても適用可能である。
【0112】
特に、本発明は、単一の半導体チップ上に、少なくとも中央処理装置と、この中央処理装置が処理すべき情報を電気的な消去、書き込みによって書き換え可能な不揮発性のフラッシュメモリとを備えたマイクロコンピュータについて広く適用可能である。
【0113】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
【0114】
(1).中央処理装置を制御するプログラムは、転送元からのシリアルデータのLOWまたはHIGHの期間を測定する測定処理と、測定したLOWまたはHIGHの期間より転送元のボーレートを計算する計算処理と、計算により求めたボーレートをシリアルコミュニケーションに設定する設定処理と、転送元よりプログラムおよびデータを受信する受信処理とを含むことにより、この制御プログラムをフラッシュメモリに対する書き換えを行う動作モードのリセットにより実行させ、転送元と送信するシリアルコミュニケーションのボーレートに自動的に設定することができるので、転送元のボーレートと同じボーレートで、かつマイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、プログラムおよびデータの受信が可能となる。
【0115】
(2).制御プログラムを保有しているエリア以外から命令を取り込んだ場合に、この制御プログラムの保有エリアは選択されないようにし、また制御プログラムを保有しているエリア以外のフラッシュメモリのデータを確認し、既に書き込まれたデータがあるときには、この制御プログラムを保有しているエリア以外を消去することにより、フラッシュメモリのデータを保護することができるので、情報の機密保護が可能となる。また、この消去動作は、マイクロコンピュータの動作周波数に関係なく、フラッシュメモリの所定の消去時間を設定することができる。
【0116】
(3).前記(1) により、マイクロコンピュータをシステムに実装した状態で、シリアルコミュニケーションを用いて送信ができるので、内蔵するフラッシュメモリの書き換えが容易に可能となる。
【0117】
(4).前記(1) により、少量多品種生産への対応、システム毎の最適化、および出荷後のバージョンアップメンテナンスへの対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマイクロコンピュータと、外部のホストコンピュータとシリアルコミュニケーションを用いて送信するシステムを示すブロック図である。
【図2】本実施例において、全面フラッシュメモリを採用した場合のフラッシュメモリのエリア構成を示す説明図である。
【図3】本実施例において、フラッシュメモリを書き換える動作モードを用いた処理手順を示すフローチャートである。
【図4】本実施例において、図3に続くフラッシュメモリを書き換える動作モードを用いた処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施例において、ホストコンピュータが送信するデータのLOW期間を測定する測定処理と、この測定したLOW期間よりホストコンピュータのボーレートを計算する計算処理を示すための説明図である。
【図6】 (a),(b) は本実施例において、フラッシュメモリを示す断面図と、書き込み/消去状態を表す特性図である。
【図7】本実施例において、メモリセルアレイを示す構成原理図である。
【図8】本実施例において、メモリセルに対する消去動作ならびに書き込み動作のための電圧条件の一例を示す説明図である。
【図9】本実施例において、一括消去可能なメモリブロックの記憶容量を相違させたフラッシュメモリの一例を示す回路ブロック図である。
【図10】本実施例において、コントロールレジスタの一例を示す説明図である。
【図11】本実施例において、シリアルコミュニケーションインタフェースを示す内部構成図である。
【図12】本実施例において、中央処理装置によって実行されるフラッシュメモリのデータ消去を示すフローチャートである。
【図13】本実施例において、シリアルモードレジスタを示す説明図である。
【符号の説明】
1 中央処理装置(CPU)
2 フラッシュメモリ
3 タイマ
4 シリアルコミュニケーションインタフェース(SCI)
5 ランダムアクセスメモリ(RAM)
6 入出力装置(I/O)
7 デコーダ
8 ホストコンピュータ
9 分周器
10 マスクリードオンリメモリ(マスクROM)
11 シリコン基板
12 P型拡散層
13 N型拡散層
14 N型拡散層
15 フローティングゲート
16 酸化膜
17 コントロールゲート
18 酸化膜
19 ソース
20 ドレイン
ARY0〜ARY7 メモリアレイ AX ロウアドレス信号
AY カラムアドレス信号 B1,B2 消去ブロック指定レジスタ
BG ボーレートジェネレータ BI バスインタフェース
BRR ビットレートレジスタ CD 共通データ線
CLKT クロック端子 CNT 送受信コントローラ
COM 比較器 COUNT カウンタ
CR コントロールレジスタ CS2 制御信号
CS1 制御信号 D0 データ入出力端子
DIBUFF データ入力バッファ DILAT データラッチ回路
DILAT データ入力ラッチ回路 DL0,DL1 データ線
DOBUFF データ出力バッファ EXTAL 基準クロック信号
LMB メモリブロック MC メモリセル
MD0〜MD2 動作モード信号 MDT0〜MDT2 モード端子
PEREG プログラム/イレーズ制御レジスタ
Q1〜Q4 記憶トランジスタ RDR 受信データレジスタ
RES リセット信号 RL 受信線
RS 選択スイッチ RXD 受信端子
REST リセット端子 SAMP センスアンプ
SEL セレクタ SL 送信線
SL1,SL2 ソース線 SMB メモリブロック
SMR シリアルモードレジスタ SS 選択信号
T 消去時間 TDR 転送データレジスタ
TXD 送信端子 VOUT1 電圧出力回路
VSEL 電圧選択回路 VSEL 電源選択回路
Vcc 電圧 VccT 電源端子
Vpp 電圧 VthH 高しきい値領域
VthL 低しきい値領域 WDRV ワードドライバ
WECONYT 書き込み消去制御回路
WL0,WL1 ワード線 WRIT 書き込み回路
WS 選択スイッチ XABUFF ロウアドレスバッファ
XADEC ロウアドレスデコーダ XALAT ロウアドレスラッチ
YABUFF ラムアドレスバッファ YADEC カラムアドレスデコーダ
YALAT カラムアドレスラッチ YS0 カラム選択スイッチ
φ〜φ/64 内部クロック信号 φCLK クロック信号

Claims (12)

  1. ホストコンピュータと、
    上記ホストコンピュータに結合されるシリアルコミュニケーションユニットと、プログラムを格納するリードオンリメモリとを有する、1チップ上に形成されたマイクロコンピュータからなり、
    上記マイクロコンピュータは、
    ユーザによって設定される周波数のクロック信号を供給するクロック信号回路と、
    上記シリアルコミュニケーションユニットを介して上記ホストコンピュータから上記マイクロコンピュータに転送された参照データに含まれる所定のビット数のハイレベル状態又はロウレベル状態の何れか一方のデータが連続される特定期間において上記クロック信号のサイクル数をカウントする測定ユニットと、
    上記クロック信号に従って動作する中央処理装置と、
    データを格納するフラッシュメモリとを有し、
    上記中央処理装置は、上記ホストコンピュータからデータ転送される所定のボーレート値から決定される上記特定期間に必要とされる時間と上記測定ユニットによってカウントされたサイクル数とから上記クロック信号の1サイクルの時間を演算し、この演算した1サイクルの時間に基づいて、上記フラッシュメモリ内に格納されたデータを消去するための所定の消去時間に対応する上記クロック信号のサイクル数を演算し、
    上記データは、消去時間の間に実行される消去動作によって消去され、
    上記消去時間は上記中央処理装置によって演算された上記クロック信号の上記サイクル数に対応していることを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  2. 請求項1において、
    上記参照データは、ハイレベル状態とロウレベル状態を持ち、上記ホストコンピュータからシリアルデータとして供給されることを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  3. 請求項1または2において、
    上記マイクロコンピュータはさらにコントロールレジスタを持ち、
    上記コントロールレジスタは、上記消去動作の実行を指示するためにセットされる消去指定ビットを有し、
    上記消去指定ビットは上記中央処理装置によってセットまたはクリアされ、
    上記フラッシュメモリは上記消去指定ビットがセットされている間、消去されることを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  4. 請求項3において、
    上記消去指定ビットは上記消去動作の要求に応答して上記中央処理装置によってセットされ、
    上記消去時間に対応する上記クロック信号が上記サイクル数発生された後、上記消去指定ビットはクリアされることを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    上記フラッシュメモリはデータを格納するための複数のブロックを持ち、
    さらに、ブロック指定レジスタを持ち、上記ブロック指定レジスタは上記複数のブロックに対応してブロック消去指定ビットを持ち、消去されるべきブロックに対応するブロック消去指定ビットは上記中央処理装置によってセットされることを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  6. 請求項1において、
    上記フラッシュメモリは上記リードオンリメモリであり、
    上記フラッシュメモリはデータを格納する第1ブロックとプログラムを格納する第2ブロックを持つことを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
  7. ホストコンピュータに結合されるシリアルコミュニケーションユニットと、
    ユーザによって設定される周波数を持つクロック信号を供給するクロック信号回路と、
    上記シリアルコミュニケーションユニットを介して上記ホストコンピュータからマイクロコンピュータに転送された参照データに含まれる所定のビット数分のハイレベル又はロウレベル状態の何れか一方の状態が連続される特定期間において上記クロック信号のサイクル数をカウントする測定ユニットと、
    上記クロック信号回路から上記クロック信号を受け、上記クロック信号に従って動作する中央処理装置と、
    データを格納するフラッシュメモリとを有し、
    上記中央処理装置は、上記ホストコンピュータからデータ転送される所定のボーレート値から決定される上記参照データの特定期間の時間と上記測定ユニットによってカウントされたサイクル数とから上記クロック信号の1サイクルの時間を演算し、この演算した1サイクルの時間に基づいて、上記フラッシュメモリ内に格納されたデータを消去するための所定の消去時間に対応する上記クロック信号のサイクル数を演算し、
    上記データは、上記中央処理装置によって演算された上記クロック信号のサイクル数を含む消去時間の間に実行される消去動作によって消去されることを特徴とする1つのチップ上に形成されたマイクロコンピュータ。
  8. 請求項において、
    上記参照データは、ハイレベル状態とロウレベル状態を持ち、上記ホストコンピュータからシリアルデータとして供給されることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  9. 請求項またはにおいて、
    上記マイクロコンピュータはさらにコントロールレジスタを持ち、
    上記コントロールレジスタは、上記消去動作の実行を指示するためにセットされる消去指定ビットを有し、
    上記消去指定ビットは上記中央処理装置によってセットおよびクリアされ、
    上記フラッシュメモリは上記消去指定ビットがセットされている間、消去動作状態とされることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  10. 請求項において、
    上記消去指定ビットは上記消去動作の要求に応答して上記中央処理装置によってセットされ、
    上記消去時間に対応する上記クロック信号のサイクル数の後、上記消去指定ビットはクリアされることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  11. 請求項乃至10のいずれかにおいて、
    上記フラッシュメモリはデータを格納するための複数のブロックを有し、
    上記マイクロコンピュータは、ブロック指定レジスタを持ち、上記ブロック指定レジスタは上記複数のブロックに対応してブロック消去指定ビットを持ち、消去されるべきブロックに対応するブロック消去指定ビットは上記中央処理装置によってセットされることを特徴とするマイクロコンピュータ。
  12. ホストコンピュータと、
    1つのチップ上に形成され、上記ホストコンピュータに結合されるシリアルコミュニケーションユニットと、フラッシュメモリとを持つマイクロコンピュータからなるマイクロコンピュータシステムであって、
    上記ホストコンピュータから上記シリアルコミュニケーションユニットに予め定められたボーレートで転送された参照データの所定のビット数分のハイレベル状態又はロウレベル状態の一方が連続する特定期間における上記マイクロコンピュータ内部のクロック信号のサイクル数を上記マイクロコンピュータの測定ユニットによって測定するステップと、
    上記測定ユニットによって得られた上記サイクル数と上記特定期間と上記ボーレートに基づいて上記フラッシュメモリ内に格納されたデータの消去時間として割り付けられるべき上記クロック信号のサイクル数を演算するステップとを含む上記フラッシュメモリに格納されたデータを消去するプログラムを有することを特徴とするマイクロコンピュータシステム。
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