JP4083089B2 - P型受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、P型受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特許文献1に示されているように、火災感知器、ガス漏れ検知器、防排煙・諸警報端末などを種別と呼ぶとき、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機が知られている。
【0003】
ところで、型式失効などのため既設の防災設備の受信機を交換する際、受信機と感知器のメーカーが異なる場合がある。この場合、感知器の動作特性がメーカーによって異なり、受信機が正常に動作しないことがある。極端な場合、感知器が作動しても受信機が火災発報しないことがある。同一メーカーの製品でも、例えば、感知器と新しい受信機の組み合わせで、同様のことが起こることがある。
【0004】
このような事態が生じないように、感知器を調査して受信機に接続可能なことを確認する作業が必要になる。感知器の動作特性はメーカーや機種ごとに異なり、通常公表されない。このため、特性がわからない感知器はあらかじめ既設の防災設備において特性を測定しておく必要がある。しかし、測定のために稼働中の感知器を取り外すと、長時間にわって火災の監視ができなくなるという問題がある。また、受信機に接続できないときは感知器も交換することになるが、受信機だけを交換するのに比べて費用がかかる。
【特許文献1】
特開2000−78672号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、未知の端末(例えば感知器など)の動作特性に容易に合わせることが可能なP型受信機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、地区回線の各種別ごとの状態と該状態に対応する地区回線の電位との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機であって、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位が未知であるときに、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位を記録して地区回線についての回線種別データテーブルを作成するテーブル作成手段を備えていることを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、操作者の操作選択によって起動され、操作者によって指示された地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴としている。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、地区回線の端末正常時の電圧、地区回線の端末作動時の電圧、地区回線の断線時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴としている。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、テーブル作成対象となる地区回線が、短絡監視が可能な残り電圧のある感知器だけが接続された地区回線である場合には、さらに、地区回線短絡時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るP型受信機の構成例を示す図である。図1を参照すると、このP型受信機は、共通回路2と、共通回路2によって監視,制御される地区回路3−1〜3−nとにより構成されている。ここで、各地区回路3−1〜3−nには、それぞれ、地区回線4−1〜4−nが接続可能となっている。なお、各地区回線4−1〜4−nは、L,C線路間に、火災感知器、ガス漏れ検知器、あるいは、防排煙・諸警報端末などの端末Dが接続されたものとなっている。例えば、地区回線4−1は、端末Dが火災感知器の回線として構成され、また、地区回線4−2は、端末Dがガス漏れ検知器の回線として構成され、また、地区回線4−nは、端末Dが防排煙・諸警報端末の回線として構成されている。また、図1の例では、各地区回線4−1〜4−nは、ガス漏れ検知器の回線である地区回線4−2を除き、L,C線路の終端にコンデンサCPが設けられたものとなっている。
【0014】
図2は、共通回路2の具体例を示す図である。図2を参照すると、共通回路2には、制御手段21と、制御手段21に対する指示等を入力するための操作手段25と、アナログ・デジタル変換手段(A/D変換手段)26と、表示音響手段27とが設けられている。ここで、制御手段21は、CPU22と、CPU22の制御プログラム等が記憶されているROM23と、後述のテーブルなどが設定されるRAM24とを有しており、制御手段21は、各地区回路3−1〜3−nの機能を様々に制御可能な地区回路制御情報を各地区回路3−1〜3−nに与え、また、A/D変換手段26により変換されたデジタル電圧値(後述のように、地区回線のL線路の電位(アナログ電圧値)が地区回路から出力されたときに、これをA/D変換したデジタル電圧値)に基づいて各地区回線4−1〜4−nの状態を判断(検出)するようになっている。
【0015】
また、図3は地区回路、例えば地区回路3−1の具体例を示す図である。図3を参照すると、1つの地区回路3−1は、共通回路2から(共通回路2の例えばCPU22から)地区回路制御情報が与えられたときに、該地区回路制御情報を取り込む(例えばラッチする)取込手段(例えばラッチ回路)31と、地区回路3−1に接続されている地区回線4−1の電位を取込手段31で取り込まれた地区回路制御情報に応じた値に設定する電位設定部32と、地区回線4−1のL線路の電位(アナログ電圧値)を共通回路2のA/D変換手段26に与えるための出力手段33とを有している。
【0016】
ここで、出力手段33は、抵抗R4,R5によって構成されるが、A/D変換手段26の構成によっては、これら抵抗が不要の場合もある。なお、ツェナーダイオードZDは過電圧保護用に挿入されている。
【0017】
また、電位設定部32には、地区回路制御情報(信号)が入力する端子A0〜A4が設けられており、端子A0には機能切替信号が入力され、端子A1には火災試験信号が入力され、端子A2には復旧信号が入力され、端子A3にはガス漏れ故障試験信号が入力され、端子A4にはガス漏れ試験信号が入力されるようになっている。
【0018】
そして、端子A0には、インバータI1と、抵抗R1と、機能切替用トランジスタQ1とが接続されており、端子A0に入力する機能切替信号のON/OFFに応じて機能切替用トランジスタQ1をOFF/ONさせるようになっている。
【0019】
また、端子A1には、インバータI2と、抵抗R2(例えばライン抵抗50Ω以上の抵抗値)が接続されており、端子A1に入力する火災試験信号のON/OFFに応じて地区回線の電位(L線路の電位)を制御するようになっている。
【0020】
また、端子A2には、インバータI3が接続されており、端子A2に入力する復旧信号のON/OFFに応じて地区回線の電位(L線路の電位)を制御するようになっている。
【0021】
また、端子A3には、インバータI4と、出力手段33の抵抗R4とが接続されており、端子A3に入力するガス漏れ故障試験信号のON/OFFに応じて地区回線の電位(L線路の電位)を制御するようになっている。
【0022】
また、端子A4には、インバータI5と、抵抗R3と、出力手段33の抵抗R4とが接続されており、端子A4に入力するガス漏れ試験信号のON/OFFに応じて地区回線の電位(L線路の電位)を制御するようになっている。
【0023】
図4は火災感知器、ガス漏れ検知器、防排煙・諸警報端末などを種別と呼ぶとき、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位(L線路の電位)との関係を表わすテーブル(回線種別データテーブル)の一例を示す図である。
【0024】
また、図5は顧客データテーブルの一例を示す図であり、図6は回線種別データテーブルの一例を示す図である。図5の顧客データテーブルには、地区回路3−1〜3−nに現在接続されいる地区回線4−1〜4−nの種別コードが保持されている。また、図6の回線種別データテーブルは、図4の回線種別データテーブルのより詳細な具体例となっている。なお、図6の回線種別データテーブルでは、断線監視方法として、監視不要“0”,地区回線が上述したような終端コンデンサ方式となっている場合の断線監視の動作仕様“1”,地区回線が後述のような第1の終端抵抗方式となっている場合(図29(a)の場合)の断線監視の動作仕様“2”,地区回線が後述のような第2の終端抵抗方式となっている場合(図29(b)の場合)の断線監視の動作仕様“3”が設定可能となっている。
【0025】
このような図5,図6(図4)のテーブルは、共通回路2の例えばRAM24などに変更可能に設定されるようになっており、共通回路2の制御手段21は、図5,図6のテーブルを用いることで、地区回路3−1〜3−nにそれぞれ接続されている地区回線4−1〜4−nの状態を判断できるようになっている。例えば、地区回路3−1からの出力(アナログ電圧値)があるとき、共通回路2の制御手段21は、この地区回路3−1に接続されている地区回線4−1が種別コード“2”であることを図5のテーブルから知得し、また、この種別コード“2”が火災感知器のものであり、その状態判断パラメータが、短絡電圧0〜1.7V,作動電圧9.0〜10.0V,正常電圧21.4〜22.1V,断線電圧23.2〜23.5Vのものであることを図6のテーブルから知得できることから、地区回路3−1からの出力(アナログ電圧値)をA/D変換したデジタル電圧値が種別コード“2”の火災感知器の上記状態判断パラメータのいずれに属するかを判断することで、地区回線4−1の状態を判断できるようになっている。
【0026】
このような構成のP型受信機では、各地区回路3−1〜3−nにおいては、各地区回線の状態を判断するようにはなっておらず、各地区回路3−1〜3−nは、これに接続される各地区回線4−1〜4−nの線路電圧(L線路の電圧)をアナログ電圧値として共通回路2に与えるだけの機能しか有しておらず、地区回線の状態の判断などは、地区回路3−1〜3−nから出力されるアナログ電圧値に基づいて共通回路2でなされるようになっていることにより、火災感知器,ガス漏れ検知器、防排煙・諸警報端末などを種別と呼ぶとき、1つの地区回路には、異なる種別の地区回線を接続可能である。
【0027】
すなわち、例えば、1つの地区回路3−1に着目すると、この地区回路3−1を何ら変更したりすることなく、地区回線4−1として、火災感知器の地区回線を接続することもできるし、あるいは、ガス漏れ検知器の地区回線を接続することもできるし、あるいは、防排煙・諸警報端末の地区回線を接続することもできる。
【0028】
このように、1つの地区回路には、地区回路の構成を何ら変更することなく、異なる種別の地区回線を接続可能であり、この地区回路に接続される地区回線の種別が変更されたときには、単に共通回路2内のテーブルを変更するだけで良い。例えば、地区回路3−1に接続されている地区回線4−1を現在の種別(種別コード“2”(火災感知器))のものから、例えば種別コード“3”(ガス漏れ検知器)のものに変更するときには、図5のテーブルにおいて、地区回路3−1に対応する地区回線の種別コードを図7のように変更するだけで良い。
【0029】
また、地区回路3−1に接続される地区回線4−1として、図6のテーブルに登録されていないもの(例えば、後述する図29(b)の第2の終端抵抗方式の地区回線)を用いることもできる。この場合には、他社回線に新たな種別コード、例えば“255”を付し、第2の終端抵抗方式の地区回線の状態判断パラメータを測定し、これらを図6の回線種別データテーブルに、例えば図8に示すように新規追加設定し、また、図5のテーブルにおいて、地区回路3−1に対応する地区回線の種別コードを図9のように変更するだけで良い。
【0030】
なお、このようなテーブル(図5,図6のテーブル)の内容変更,追加などは、共通回路2の操作手段25においてテーブルの内容を表示し、その内容をキーボードやマウスなどによって変更,追加することなどにより、容易になされる。
【0031】
そして、本発明では、地区回路制御情報を共通回路2の制御手段21から地区回路3−1に与えることで、地区回線4−1の種別がどのようなものであっても種別ごとに種々の機能を実現することができる。
【0032】
図10は地区回路制御情報と地区回線の種別,機能との組み合わせの一例を示す図である。図10を参照すると、地区回路3−1に接続される地区回線4−1の種別が、例えば火災感知器であり、この地区回線(火災感知器)の状態を監視するときには、地区回路制御情報として、端子A0,A1,A2,A3,A4にON,OFF,OFF,OFF,OFF信号をそれぞれ与える。この場合、端子A0にON信号が加わることで機能切替用トランジスタQ1がONになり、他の端子A1〜A4がOFFであるので、この際、共通回路2において、地区回路3−1からの出力、すなわち地区回線4−1の電位(アナログ電圧値)をA/D変換手段26でデジタル電圧値に変換した上で、CPU22でこのデジタル電圧値が図6(図4)の火災感知器においてどの電圧範囲に属するかを判定することで、地区回線4−1が断線しているか、あるいは、地区回線4−1の火災感知器が正常か、作動しているか、さらには地区回線4−1が短絡しているかを判断することができる。
【0033】
また、地区回路3−1に接続される地区回線4−1の種別が、例えば火災感知器であり、この地区回線(火災感知器)を試験するときには、地区回路制御情報として、端子A0,A1,A2,A3,A4にON,ON,OFF,OFF,OFF信号をそれぞれ与える。この場合、端子A0,A1にON信号が加わり、端子A2〜A4がOFFであるので、入力端子Lは模擬線路抵抗R2を通して0V(C端子−グランド)に接続され、感知器作動時の状態をシミュレートする。この際、共通回路2において、地区回路3−1からの出力、すなわち地区回線4−1の電位(アナログ電圧値)をA/D変換手段26でデジタル電圧値に変換する。CPU22では、このデジタル電圧値を図6のテーブルと比較することにより、作動電圧範囲内であるか否かを判断できる。このようにして地区回線4−1の試験を行なうことができる。
【0034】
また、地区回路3−1に接続される地区回線4−1の種別が、例えば火災感知器であり、この地区回線(火災感知器)の復旧動作を行なうときには、地区回路制御情報として、端子A0,A2,A4にOFF,ON,OFF信号をそれぞれ与える。この場合、端子A0にOFF信号が加わることで機能切替用トランジスタQ1がOFFになり、端子A2がON,端子A4がOFFであるので、地区回線4−1のL,C線路間には0Vが加わり、地区回線4−1(火災感知器)の復旧を行なうことができる。
【0035】
また、地区回路3−1に接続される地区回線4−1の種別が、例えばガス漏れ検知器であり、この地区回線(ガス漏れ検知器)の状態を監視するときには、地区回路制御情報として、端子A0,A1,A2,A3,A4にOFF,OFF,OFF,OFF,OFF信号をそれぞれ与える。この場合、端子A0にOFF信号が加わることで機能切替用トランジスタQ1がOFFになり、また、他の端子A1〜A4がOFFであるので、この際、共通回路2において、地区回路3−1からの出力、すなわち地区回線4−1の電位(アナログ電圧値)をA/D変換手段26でデジタル電圧値に変換した上で、CPU22でこのデジタル電圧値が図6(図4)のガス漏れ検知器においてどの電圧範囲に属するかを判定することで、地区回線4−1が断線しているか、あるいは、地区回線4−1のガス漏れ検知器が正常か、作動しているか、さらには地区回線4−1が短絡しているかを判断することができる。
【0036】
このように、図1のP型受信機では、各地区回路3−1〜3−nは、コンパレータなどを含まない極めて簡単な構成のものであり、また、各地区回路3−1〜3−nには、その構成を何ら変更することなく、異なる種別の地区回線を接続可能である(例えば、他社の地区回線ともインタフェースをとることができる)。具体的には、L,C線路の終端にコンデンサCPではなく、抵抗が設けられた図29(a)に示すような第1の終端抵抗方式の地区回線,あるいは図29(b)に示すような第2の終端抵抗方式の地区回線ともインタフェースをとることができる。これにより、システムの汎用性を著しく高めることができる。
【0037】
また、図1のP型受信機では、各地区回路3−1〜3−nからの出力(アナログ電圧値)を共通回路2において、A/D変換手段26でデジタル電圧値に変換し、これをテーブルと比較することで、地区回線4−1〜4−nの各種別ごとに種々の機能についての判断を容易に行なうことができる。
【0038】
この際、A/D変換手段26の構成としては、図11に示すように、各地区回路3−1〜3−nのそれぞれに対応したA/D変換器26−1〜26−nを設け、各A/D変換器26−1〜26−nのそれぞれからの出力(デジタル電圧値)を制御手段21に与えることもできるが、共通回路2の構成をよりコンパクトなものにするため、A/D変換手段26の構成としては、図12に示すように、複数の地区回路について共通のA/D変換器を設けることもできる。例えば、8個あるいは16個の地区回路について共通の1つのA/D変換器を設け、この共通のA/D変換器において8個あるいは16個の地区回路からの入力を逐次切り替えるように、A/D変換手段26を構成することもできる。
【0039】
図13,図14,図15は図1のP型受信機の処理動作(共通回路2のCPU22の処理動作)を説明するためのフローチャートである。なお、図13は全体の処理流れを示すフローチャート、図14は地区回線の種別が火災感知器である場合の回線処理を示すフローチャート、図15は地区回線の種別がガス漏れ検知器、あるいは、防排煙・諸警報端末である場合の回線処理を示すフローチャートである。なお、図15のようなフローチャートは、ガス漏れ検知器と防排煙・諸警報端末とで、それぞれ別個に設けられているが、説明の便宜上、図15はこれらを共用したものとなっている。
【0040】
図13を参照すると、CPU22は、先ず、初期化処理を行なった後(ステップS1)、地区回路の番号(地区回線の番号)iを“1”に初期設定する(ステップS2)。次いで、番号iの地区回路3−iに対応する地区回線4−iの種別コードを図5のテーブルから割り出し(ステップS3)、種別コードが火災感知器であるか、ガス漏れ検知器であるか、防排煙・諸警報端末であるかを、図6のテーブルから割り出す(ステップS4)。この結果、種別コードが例えば“2”であり、火災感知器である場合には、図14の回線処理を行なう(ステップS5)。
【0041】
図14の回線処理では、CPU22は、A/D変換手段26からのデジタル電圧値を、図6のテーブルにおける例えば種別コード“2”の火災感知器の状態判断パラメータと照合する処理を行なう。すなわち、先ず、火災発報中であるか否かを判断し(ステップS11)、火災発報中でないときには、A/D変換手段26からのデジタル電圧値が短絡電圧の範囲内か否か(ステップS12)、また、作動電圧の範囲内か否か(ステップS13)、また、断線電圧の範囲内か否か(ステップS14)、また、正常電圧の範囲内か否か(ステップS15)、を判断する。
【0042】
この結果、ステップS12で短絡電圧の範囲内と判断されると、短絡処理がすでになされたか否かを判断し(ステップS16)、まだなされていないときには短絡処理を行なう(ステップS17)。また、ステップS13で作動電圧の範囲内と判断されると、発報処理(火災発報処理)がすでになされたか否かを判断し(ステップS18)、まだなされていないときには発報処理を行なう(ステップS19)。また、ステップS14で断線電圧の範囲内と判断されると、断線処理がすでになされたか否かを判断し(ステップS20)、まだなされていないときには断線処理を行なう(ステップS21)。
【0043】
また、ステップS15で正常電圧の範囲と判断されると、正常処理を行なう(ステップS22)。また、ステップS12,S13,S14,S15でいずれの範囲にも属さないときには、異常処理を行なう(ステップS23)。
【0044】
また、ステップS11で火災発報中であると判断されると、復旧要求があるか否かを判断する(ステップS24)。この結果、火災発報中で復旧要求があれば、復旧処理を行なう(ステップS25)。
【0045】
また、図13のステップS4で種別コードが例えば“3”であり、ガス漏れ検知器である場合には、図15のガス漏れ検知器の回線処理を行なう(ステップS6)。また、ステップS4で種別コードが例えば“4”であり、防排煙・諸警報端末である場合には、図15の回線処理を行なう(ステップS7)。図15のガス漏れ検知器の回線処理または防排煙・諸警報端末の回線処理では、CPU22は、A/D変換手段26からのデジタル電圧値を、図6のテーブルにおける、例えば種別コード“3”または“4”のガス漏れ検知器または防排煙・諸警報端末の状態判断パラメータと照合する処理を行なう。すなわち、A/D変換手段26からのデジタル値が短絡電圧の範囲内か否か(ステップS31)、また、作動電圧の範囲内か否か(ステップS32)、また、正常電圧の範囲内か否か(ステップS33)、を判断する。
【0046】
この結果、ステップS31で短絡電圧の範囲内と判断されると、短絡処理がすでになされたか否かを判断し(ステップS34)、まだなされていないときには短絡処理を行なう(ステップS35)。また、ステップS32で作動電圧の範囲内と判断されると(ガス漏れ状態と判断されるか、または、端末作動状態と判断されると)、発報処理がすでになされたか否かを判断し(ステップS36)、まだなされていないときには発報処理を行なう(ステップS37)。
【0047】
また、ステップS33で正常電圧の範囲と判断されると、正常処理を行なう(ステップS38)。また、ステップS31,S32,S33でいずれの範囲にも属さないときには、異常処理を行なう(ステップS39)。
【0048】
なお、上述の例では、各種回線処理としてステップS5,S6,S7が挙げられているが、この回線処理は、実際には種別の数だけ必要になる。
【0049】
ところで、前述したように、例えば、型式失効などのため既設の防災設備の受信機を交換する際、受信機と感知器のメーカーが異なり、この場合、感知器の動作特性がメーカーによって異なっていることによって、受信機が正常に動作しないことがある。同一メーカーの製品でも、例えば、感知器と新しい受信機の組み合わせで、同様のことが起こることがある。従来では、このような事態が生じないように、感知器を調査して受信機に接続可能なことを確認する作業を行なうようにしているが、感知器の動作特性はメーカーや機種ごとに異なり、通常公表されておらず、このため、特性がわからない感知器はあらかじめ既設の防災設備において特性を測定しておく必要がある。しかし、測定のために稼働中の感知器を取り外すと、長時間にわって火災の監視ができなくなる問題がある。また、接続できないときは感知器も交換することになるが、受信機だけを交換するのに比べて費用がかかる。
【0050】
本発明は、このような従来の問題を解決し、未知の端末(例えば感知器など)の動作特性に容易に合わせることが可能なP型受信機を提供することを意図している。
【0051】
この目的を達成するため、本発明は、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位(L線路の電位)との関係を表わす回線種別データテーブルを有する前述したようなP型受信機(例えば、図1乃至図15に示したようなP型受信機)において、該P型受信機に接続された地区回線についての回線種別データテーブルの値を、該地区回線の端末(例えば、感知器など)の動作特性に合わせて作成するテーブル作成手段を備えていることを特徴としている。
【0052】
ここで、テーブル作成手段は、例えば図2の共通回路2(制御手段21,操作手段25など)によって実現される。そして、テーブル作成手段は、操作者の操作選択によって起動されて、操作者によって指示された地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっている。
【0053】
より具体的に、テーブル作成手段は、地区回線の端末正常時の電圧、地区回線の端末作動時の電圧、地区回線の断線時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっている。
【0054】
また、テーブル作成手段は、テーブル作成対象となる地区回線が短絡監視が可能な残り電圧のある感知器だけが接続された地区回線である場合には、さらに、地区回線短絡時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっている。
【0055】
本発明のこのような構成では、回線種別データテーブルの値を端末(例えば、感知器など)の動作特性に合わせて半自動で作成することができ、未知の端末(例えば、感知器など)の動作特性に容易に合わせることが可能なP型受信機を提供することができる。
【0056】
より具体的に、例えば、新規に設置した前述のP型受信機に特性不明の未知の端末(例えば、感知器など)を接続し、端末正常状態や端末作動状態の各電圧を回線種別データテーブルに記憶させる(テーブルを作成する)ための処理(ティーチング作業)をテーブル作成手段に行なわせることで、この未知の端末(例えば、感知器など)の特性を測定せずにインターフェースさせることができる。なお、ここで、テーブル作成手段は、例えば、後述のように、上述したP型受信機に、テーブルを作成するための作業支援プログラムを追加(例えばインストール)することで、実現できる。
【0057】
次に、このようなテーブル作成手段の具体的な処理例を説明する。図16はテーブル作成手段の具体的な処理例を説明するためのフローチャートである。なお、図16では、テーブル作成の対象となる地区回線の種別(端末)が火災感知器である場合が例として挙げられている。
【0058】
図16を参照すると、先ず、図17に示すような操作選択画面が図1のP型受信機のディスプレイ(例えば共通回路2に設けられているLCD)に表示され、操作者は、例えば所定の入力装置(タッチパネル,マウスなど)から、データ設定、テーブル作成(ティーチング)、火災・ガス漏れ試験、保守・点検のいずれかを操作選択することができる(ステップS51)。
【0059】
ステップS51でテーブル作成(ティーチング)が選択されると、図18に示すような交流電源の確認画面がディスプレイに表示される。なお、図18の画面例では、交流電源が停電の場合が示されており、この場合には、ティーチング操作ができないことが表示される。すなわち、テーブル作成(ティーチング)には安定した電源電圧が必要なため、電圧の変動する停電時は、ティーチング操作を禁止する。従って、交流電源が正常なときにのみ、ティーチング操作が可能となる(ステップS52)。
【0060】
ティーチング操作は、次のようになされる。すなわち、ステップS52で交流電源が正常であると判断されると、図19に示すような回線番号入力画面が表示され、この画面において、操作者は、テーブル作成の対象となる(すなわち、ティーチング作業の対象となる)地区回線の回線番号を入力することができる(ステップS53)。図19の例では、回線番号として、“12”が入力(設定)された場合が示されている。
【0061】
このように、テーブル作成の対象となる地区回線の回線番号が入力されると、図20に示すような回線種別入力画面が表示され、この画面において、操作者は、テーブル作成の対象となる地区回線の回線種別を入力することができる(ステップS54)。図20の例では、回線種別として、“火災”が入力(設定)された場合が示されている。なお、回線種別として、“火災”が選択された場合は、共通回路2は、テーブル作成の対象となる地区回線が接続されている地区回路に、図10中、「火災感知器監視」の地区回路制御情報を出力する。
【0062】
このように、テーブル作成の対象となる地区回線の回線種別が入力されると、図21に示すような種別コード付与画面が表示され、P型受信機の共通回路2は、テーブル作成の対象となる地区回線の種別コードを自動的に付与する(ステップS55)。すなわち、火災感知器は、機種やメーカーによって動作特性が異なるため、図6の回線種別データテーブル中、「地区回線の種別コード」をP型受信機が自動的に付与(追加)する。
【0063】
このように、ステップS55で種別コードを付与した後、P型受信機の共通回路2は、図22に示すような正常時電圧の記録画面を表示し、テーブル作成の対象となる地区回線について、感知器正常時の電圧(正常電圧)を回線種別データテーブルに記録する(ステップS56)。なお、電圧は、複数回測定し最大値を回線種別データテーブルのmaxに最大値を記録し、minに最小値を記録する。
【0064】
次いで、P型受信機の共通回路2は、図23に示すような感知器作動時電圧の記録画面を表示し、テーブル作成の対象となる地区回線について、感知器作動時の電圧(作動電圧)を回線種別データテーブルに記録する(ステップS57)。この際、感知器作動指示メッセージを出力した後、感知器作動時の電圧(作動電圧)を回線種別データテーブルに記録する。すなわち、操作者は、火煙試験器などで感知器を作動させ、「設定」を押して受信機に知らせ、これにより、受信機は、作動時の電圧(作動電圧)を記録することができる。なお、電圧は、複数回測定し最大値を回線種別データテーブルのmaxに最大値を記録し、minに最小値を記録する。
【0065】
このようにして、感知器作動時の電圧が回線種別データテーブルに記録されると、図24に示すような感知器復旧操作画面が表示され、これにより、操作者は、感知器復旧操作を行なうことができる(ステップS58)。この復旧操作では、作動させた感知器を復旧させるため「火災感知器 復旧」の地区回路制御情報を出力させた後に、「火災感知器 監視」の地区回路制御情報を出力させて、感知器が「正常」の電圧に戻ることを確認する。
【0066】
そして、感知器が復旧したか否かを判断し(ステップS59)、復旧しないときには、感知器交換を行なう(ステップS60)。
【0067】
これに対し、感知器が復旧したと判断したときには、図25に示すような終端器確認画面を表示させ、操作者は、テーブル作成の対象となる地区回線の終端器を確認して選択する。すなわち、操作者は、テーブル作成の対象となる地区回線の終端器がどれであるかを、「終端抵抗」、「終端コンデンサ」、「終端器なし」の中から選択する(ステップS61)。
【0068】
ステップS61において、テーブル作成の対象となる地区回線の終端器が終端コンデンサであることが選択されると、図26に示すような断線検出機能の確認画面が表示され、P型受信機は、正常状態で断線検出パルスを出力し一定時間後の電圧を記録する(ステップS62)。次に、回線を断線状態にして断線検出パルスを出力し、一定時間後の電圧が記録した電圧以下であれば正常に検出されたものと見なす(ステップS63)。
【0069】
また、ステップS61において、テーブル作成の対象となる地区回線の終端器が終端抵抗であることが選択されると、図26に示したと同様な断線検出機能の確認画面が表示され、P型受信機は、回線を断線状態にして電圧を記録する(ステップS64)。
【0070】
このようにして、終端器が終端コンデンサまたは終端抵抗の場合に、回線種別データテーブルに回線断線時の電圧(断線電圧)を記録することができる。なお、電圧は、複数回測定し最大値を回線種別データテーブルのmaxに最大値を記録し、minに最小値を記録する。
【0071】
しかる後、短絡監視をするか否かを操作者に選択させる(ステップS65)。すなわち、短絡監視が可能な残り電圧のある感知器だけが接続された回線の場合には、操作者は、短絡監視を選択することができる。
【0072】
短絡監視が選択されると、図27に示すような短絡時電圧の記録画面が表示され、回線を短絡状態にして電圧(短絡電圧)を回線種別データテーブルに記録することができる(ステップS66)。なお、電圧は、複数回測定し最大値を回線種別データテーブルのmaxに最大値を記録し、minに最小値を記録する。
【0073】
このようにして、テーブル作成の対象となる地区回線の種別が火災感知器である場合の回線種別データテーブルの作成処理(ティーチング処理)を行なうことができる。
【0074】
なお、上述の例では、テーブル作成の対象となる地区回線の種別が火災感知器であるとしたが、テーブル作成の対象となる地区回線の種別が火災感知器以外のものであっても、同様にして、回線種別データテーブルの作成処理(ティーチング処理)を行なうことができる。
【0075】
但し、テーブル作成の対象となる地区回線の種別がガス漏れ検知器である場合、ガス漏れ検知器の出力電圧はメーカー間で互換性があり、ティーチングの必要はないことが多い。
【0076】
また、テーブル作成の対象となる地区回線の種別が防排煙端末器,諸警報機器である場合、防排煙端末器,諸警報機器は接点のため、ティーチングの必要はないことが多い。
【0077】
このように、本発明によれば、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位(L線路の電位)との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機であって、該P型受信機に接続された地区回線についての回線種別データテーブルの値を、該地区回線の端末(種別)の動作特性に合わせて作成するテーブル作成手段を備えているので、次のような効果を得ることができる。
【0078】
すなわち、従来の受信機は、感知器などの端末の作動電圧や地区回線の断線短絡の判断値がコンパレータやプログラムで固定されていたため、特定の端末しか接続できなかったが、本発明では、テーブル作成手段(ティーチング機能)を設けたことで、P型受信機に特性のわからない端末でも接続できるようになった。すなわち、本発明では、P型受信機に特性不明の未知の端末(例えば、感知器など)を接続する場合でも、回線種別データテーブルの値を端末(例えば、感知器など)の動作特性に合わせて半自動で作成することができ、未知の端末(例えば、感知器など)の動作特性に容易に合わせることが可能となる。
【0079】
これにより、本発明では、端末の特性を調査する必要がなくなるため、受信機の交換後、短時間で稼動させることができるようになる。また、回線の外部配線抵抗やノイズに対する影響を含めて回線種別データテーブルの値が作成されるので、信頼性の高い動作が可能になる。
【0080】
また、本発明は、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位(L線路の電位)との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機において、回線種別データテーブルの値を、監視時の電源電圧に合わせて補正する補正手段を備えていることを特徴としている(ここで、補正手段は、例えば図2の共通回路2(制御手段21)によって実現される)。
【0081】
すなわち、図6に示されている回線種別データテーブルに記録された各種特性値は、電源電圧24V時のものである。P型受信機は、停電時に予備電源(蓄電池)を電源にするため、およそ18Vから32Vの範囲で変動する。一般的に、端末作動時電圧(作動電圧)は電源電圧の影響が少ないが、断線時,正常時および短絡時の電圧(断線電圧,正常電圧,短絡電圧)は、図28に示すように、電源電圧に比例する。このため、監視時には回線種別データテーブルの正常時電圧(正常電圧)と断線時電圧(断線電圧)の値は、電源電圧を読み取り、これを補正して使用する。図6において、種別コード1(火災感知器)の正常電圧(min)を例にとると、
20Vの補正値:225×20/24=188
32Vの補正値:225×32/24=300
の補正を行ない、20V時には188、32V時には300を使用することで、感知線の状態を正確に判断できることになる。
【0082】
このように、本発明のP型受信機において、回線種別データテーブルの値を、電源電圧に合わせて補正して用いることで、端末器や地区回線の状態をより正確に判定できるようになる。
【0083】
なお、上述したような本発明のテーブル作成手段および/または補正手段は、これらの処理をコンピュータに実現させるためのプログラムとして提供することもできる。
【0084】
例えば、操作者の操作選択によって起動されるとき、操作者によって指示された地区回線に関して、少なくとも、地区回線の端末正常時の電圧、地区回線の端末作動時の電圧、地区回線の断線時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成する作業支援処理をコンピュータに実現させるための作業支援プログラムとして提供できる。
【0085】
すなわち、図1,図2において、例えば共通回路2は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現可能であり、共通回路2(CPU22)におけるテーブル作成手段および/または補正手段のような処理機能は、プログラムの形で提供することができる。
【0086】
さらに、共通回路2におけるテーブル作成手段および/または補正手段の処理を実行するためのプログラム(すなわち、ハードウェアシステムで用いられるプログラム)は、媒体(具体的には、CD−ROM等の記録媒体)に記録された状態で提供することができる。プログラムなどが記録される記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク装置にインストールされることにより、このプログラムを実行して、共通回路2におけるテーブル作成手段および/または補正手段の処理機能を実現できる。
【0087】
上述した説明では、P型受信機は、共通回路2と、共通回路2により制御されるように構成された複数の地区回路3−1〜3−nとを備えているものとしたが、この構成は一例に過ぎず、本発明においては、このような構成に限定されるものではない。すなわち、P型受信機は、例えば、共通回路と複数の地区回路とに分離された型式のものでなくても良く、各種別ごとの地区回線の状態と地区回線の電位(L線路の電位)との関係を表わす回線種別データテーブルを有し、テーブル作成手段および/または補正手段を備えているものであれば、任意の構成(形態)をとることができる。
【0088】
この場合も、P型受信機は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現可能であり、P型受信機におけるテーブル作成手段および/または補正手段のような処理機能は、プログラムの形で提供することができる。
【0089】
さらに、P型受信機におけるテーブル作成手段および/または補正手段の処理を実行するためのプログラム(すなわち、ハードウェアシステムで用いられるプログラム)は、媒体(具体的には、CD−ROM等の記録媒体)に記録された状態で提供することができる。プログラムなどが記録される記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク装置にインストールされることにより、このプログラムを実行して、P型受信機におけるテーブル作成手段および/または補正手段の処理機能を実現できる。
【0090】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1乃至請求項4記載の発明によれば、地区回線の各種別ごとの状態と該状態に対応する地区回線の電位との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機であって、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位が未知であるときに、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位を記録して地区回線についての回線種別データテーブルを作成するテーブル作成手段を備えているので、未知の端末(例えば感知器など)の動作特性に容易に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るP型受信機の構成例を示す図である。
【図2】共通回路の具体例を示す図である。
【図3】地区回路の具体例を示す図である。
【図4】回線種別データテーブルの一例を示す図である。
【図5】顧客データテーブルの一例を示す図である。
【図6】回線種別データテーブルの一例を示す図である。
【図7】図5のテーブルにおいて、地区回路に対応する地区回線の種別コードを変更した状態を示す図である。
【図8】他社回線の状態判断パラメータを図6の回線種別データテーブルに新規追加設定した状態を示す図である。
【図9】図5のテーブルにおいて、地区回路に対応する地区回線の種別コードを変更した状態を示す図である。
【図10】地区回路制御情報と地区回線の種別,機能との組み合わせの一例を示す図である。
【図11】A/D変換手段の構成例を示す図である。
【図12】A/D変換手段の他の構成例を示す図である。
【図13】図1のP型受信機の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】図1のP型受信機の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】図1のP型受信機の処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】テーブル作成手段の具体的な処理例を説明するためのフローチャートである。
【図17】操作選択画面を示す図である。
【図18】交流電源の確認画面を示す図である。
【図19】回線番号入力画面を示す図である。
【図20】回線種別入力画面を示す図である。
【図21】種別コード付与画面を示す図である。
【図22】正常時電圧の記録画面を示す図である。
【図23】作動時電圧の記録画面を示す図である。
【図24】感知器復旧操作画面を示す図である。
【図25】終端器確認画面を示す図である。
【図26】断線検出機能の確認画面を示す図である。
【図27】短絡時電圧の記録画面を示す図である。
【図28】断線電圧,正常電圧,短絡電圧が電源電圧に比例する様子を示す図である。
【図29】終端抵抗方式の地区回線を示す図である。
【符号の説明】
2 共通回路
3 地区回路
4 地区回線
21 制御手段
22 CPU
23 ROM
24 RAM
25 操作手段
26 アナログ・デジタル変換手段
31 取込手段
32 電位設定部
33 出力手段
Q1 機能切替用トランジスタ

Claims (4)

  1. 地区回線の各種別ごとの状態と該状態に対応する地区回線の電位との関係を表わす回線種別データテーブルを有するP型受信機であって、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位が未知であるときに、地区回線に接続された端末の状態に対する地区回線の電位を記録して地区回線についての回線種別データテーブルを作成するテーブル作成手段を備えていることを特徴とするP型受信機。
  2. 請求項1記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、操作者の操作選択によって起動され、操作者によって指示された地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴とするP型受信機。
  3. 請求項1または請求項2記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、地区回線の端末正常時の電圧、地区回線の端末作動時の電圧、地区回線の断線時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴とするP型受信機。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のP型受信機において、前記テーブル作成手段は、テーブル作成対象となる地区回線が、短絡監視が可能な残り電圧のある感知器だけが接続された地区回線である場合には、さらに、地区回線短絡時の電圧を記録して、該地区回線についての回線種別データテーブルを作成するようになっていることを特徴とするP型受信機。
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