JP4082313B2 - 音源装置及びプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、音源部を備え、ユーザの操作又は自動制御による発音指示に応じてその音源部に楽音信号を発生させる音源装置及び、このような音源装置に備えた演算処理手段に実行させるプログラムに関する。
従来から、音源部を備え、ユーザの操作又は自動制御による発音指示に応じてその音源部に楽音信号を生成させる音源装置が知られている。そして、このような音源装置においては、制御部が、ユーザによる操作を検出するキースキャンと同時に、その操作に応じた楽音信号の生成、モード変更、パラメータ設定等について種々の制御処理を行っている。
ところで、これらの処理の中で、楽音信号生成の制御については、処理負荷が大きいものの、発音指示後遅滞無く行う必要があるため、制御部に楽音信号の生成を制御するための専用のCPUを設けることも行われている。
このような技術については、例えば特許文献1に記載されており、この文献には、音源部の制御以外の処理を行う主CPUと、音源部の制御を専門に行う副CPUとを設けた電子楽器が記載されている。そして、この電子楽器においては、主CPU(CPU16)がユーザによる押鍵等の操作を検出すると、その情報を副CPU(CPU21)に転送し、副CPUが、その指示に応じて音源部に楽音信号の生成を行わせるべく、空きチャンネル(ch)を探して音色を設定し、発音指示を行う。
また、この電子楽器においては、主CPUと副CPUとで共有する共有メモリ(RAM32)を設けている。そして、通常は副CPUに共有メモリへのアクセス権を占有させて共有メモリに記憶した音色データを遅滞無く音源に設定させるようにし、主CPUが音色の切り換えやパラメータ変更の指示を受け付けた場合に、共有メモリへのアクセス権を一時的に主CPUに占有させ、主CPUに、共有メモリに記憶している音色データの変更を行わせるようにしている。
特開平6−222761号公報
しかしながら、このような装置においては、音色データの編集画面を表示する場合等、音色データのように主CPUが副CPUと共用するデータを使用しようとする場合、主CPUが一時的に共有メモリへのアクセス権を取得した上で、使用するデータを主CPUが利用できる別のメモリにコピーする必要がある。また、ここで編集したデータを楽音信号の生成に反映させるためには、このデータを再度共有メモリに書き戻す必要がある。
そして、このように主CPUが共有メモリにアクセスしようとする場合、主CPUが副CPUに共有メモリの占有を要求し、それを受けた副CPUが主CPUに共有メモリを占有させ、主CPUが共有メモリから必要なデータを読み出し、その後主CPUが共有メモリの占有解除を副CPUへ通知するという一連の通信処理が必要になる。
従って、共有メモリからのデータの読み出しに時間がかかり、主CPUが副CPUと共用するデータを使用する処理を迅速に行うことができないという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、音源装置において、装置の全体的な制御を行う処理手段が、音源部における楽音信号生成の制御を行う処理手段と共用するデータを使用する処理を、迅速に実行できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、この発明の音源装置は、音源部と、その音源装置の全般的な制御を行う第1の演算処理手段と、上記音源部における楽音信号生成の制御を行う第2の演算処理手段とを有する音源装置において、上記第1の演算処理手段が使用する音色データを記憶する第1の記憶手段と、上記第2の演算処理手段が使用し、第1の記憶手段に記憶されている音色データと同じ音色データを記憶する、上記第1の記憶手段とは異なる第2の記憶手段とを設け、上記第1の演算処理手段に、その音源装置の動作指示を受け付ける受付手段と、上記受付手段が受け付けた動作指示が上記第2の演算処理手段が実行する動作に関連する指示であるか否かを判別する判別手段と、上記判別手段において関連する指示であると判別された場合、上記第1の記憶手段の記憶内容を上記受け付けた動作指示に従って変更すると共に、上記第2の演算処理手段に上記第2の記憶手段の記憶内容を上記受け付けた動作指示に従って変更するよう指示する変更指示手段とを設け、上記第2の演算処理手段に、上記変更指示手段からの指示があった場合にその指示に従って上記第2の記憶手段の記憶内容を変更する変更手段を設けたものである。
また、この発明のプログラムは、音源部と、第1の演算処理手段と、その第1の演算処理手段が使用する音色データを記憶する第1の記憶手段とを備えた第1のコンピュータと、第2の演算処理手段と、その第2の演算処理手段が使用し、第1の記憶手段に記憶されている音色データと同じ音色データを記憶する、上記第1の記憶手段とは異なる第2の記憶手段とを備えた第2のコンピュータとを有する音源装置を、上記第1及び第2のコンピュータによって制御させるためのプログラムにおいて、上記第1のコンピュータを、その音源装置の全般的な制御を行う手段と、その音源装置の動作指示を受け付ける受付手段と、上記受付手段が受け付けた動作指示が上記第2の演算処理手段が実行する動作に関連する指示であるか否かを判別する判別手段と、上記判別手段において関連する指示であると判別された場合、上記第1の記憶手段の記憶内容を上記受け付けた動作指示に従って変更すると共に、上記第2の演算処理手段に上記第2の記憶手段の記憶内容を上記受け付けた動作指示に従って変更するよう指示する変更指示手段として機能させるためのプログラムと、上記第2のコンピュータを、上記音源部における楽音信号生成の制御を行う手段と、上記変更指示手段からの指示があった場合にその指示に従って上記第2の記憶手段の記憶内容を変更する変更手段として機能させるためのプログラムとを含めたものである。
以上のようなこの発明の音源装置によれば、音色データの編集画面の表示等の、装置の全体的な制御を行う処理手段が、音源部における楽音信号生成の制御を行う処理手段と共用するデータを使用する処理を、迅速に実行できるようにすることができる。また、この発明のプログラムを用いてコンピュータに音源装置を制御させることにより、上記の音源装置の特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の実施形態である音源装置の構成について説明する。図1は、その音源装置の構成を示すブロック図である。
この音源装置は、ユーザによる操作あるいは外部機器からのコマンドに応じて楽音を出力する装置であり、図1に示すように、主制御部10と音源部20とを備え、これらを内部通信回路30によって接続して構成している。
そして、主制御部10は、主ROM11,主RAM12,主CPU13,検出回路14,表示回路15,外部通信回路16,操作子17,表示器18,通信バス19を備え、ユーザによる操作あるいは外部機器からのコマンドを受け付けると共に音源装置の全般的な制御を行い、発音に関する動作が必要な場合に音源部20にその指示を行う機能を有する。
また、音源部20は、波形データメモリ21,副RAM22,副CPU23,音源回路24,サウンドシステム25,通信バス26を備え、主制御部10からの指示に従って楽音を出力する機能を有する。
内部通信回路30は、主制御部10と音源部20との間でデータ通信を行うためのユニットであり、これらの間でシリアル通信によるデータ通信を可能にしている。
これらの各部の構成要素についてより詳細に説明する。
まず、主制御部10の主ROM11は、不揮発性の記憶手段であり、主CPU13が実行する制御プログラム、副CPU23が実行する制御プログラムである副CPU用プログラム、各音色の音色データの初期設定値である音色データバンク等を記憶している。この主ROM11は、EPROM等の書き換え可能な記憶手段によって構成し、プログラムのアップデートや編集後の音色データのセーブを行うことができるようにするとよい。この場合には、音色データバンクには、ユーザが作成してセーブしたデータも含むことになる。
次に、主RAM12は、書き換え可能な第1の記憶手段であり、主CPU13が使用するデータを記憶すると共に、主CPU13のワークメモリとしても使用する。具体的な記憶内容については後に詳述する。
主CPU13は、第1の演算処理手段であり、主ROM11に記憶している所要の制御プログラムを実行することにより、楽音信号生成等の音源部20における制御を除く、この音源装置の全般的な制御を行う。そしてこの制御は、例えば、検出回路14を介してユーザによる操作子17の操作を検知する処理、表示回路15を介して表示器18に表示を行わせる処理、外部通信回路16を介して外部機器40との間でデータの授受を行う処理、副CPU23に対して音源部20の制御に関する指示を行う処理等を行うことによって実現している。また、主CPU13,主ROM11,主RAM12は第1のコンピュータを構成している。
検出回路14は、種々のボタン、キー、スイッチ等からなる操作子17における操作の内容を検出するための回路であり、その検出内容を主CPU13に通知する。この音源装置をシンセサイザ等の電子鍵盤楽器として構成する場合には、操作子17には演奏のための鍵盤も含む。
表示回路15は、LED(発光ダイオード)や液晶ディスプレイ等からなる表示器18に表示を行わせるための回路であり、主CPU13から転送されてくる表示データに従って表示器18を制御し、表示を行わせる。
外部通信回路16は、外部機器40と通信を行うためのインタフェースであり、例えばMIDI(Musical Instruments Digital Interface:登録商標)規格に従ったデータを授受するためのMIDIインタフェースによって構成することが考えられる。また外部機器40としては、例えば、MIDIに対応した電子楽器あるいはMIDIデータを出力するアプリケーションプログラムを備えたPC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータが考えられる。
また、音源部20の波形データメモリ21は、音源回路24における楽音信号の生成に使用する波形データを記憶する記憶手段である。この波形データメモリ21は、ROM、RAM、あるいはメモリカード等を任意に組み合わせて構成することができる。
副RAM22は、書き換え可能な第2の記憶手段であり、副CPU23が使用するデータを記憶すると共に、副CPU23のワークメモリとしても使用する。具体的な記憶内容については、後に詳述する。
副CPU23は、主CPU13とは独立して動作する第2の演算処理手段であり、上述の副CPU用プログラムを実行することにより、音源部20における制御のみを行い、主として音源回路24における楽音信号生成の制御を行う。そしてこの制御は、主CPU13からの指示に応じて行うものであるが、例えば、発音開始の指示に応じて音源回路24の空いている発音ch(チャンネル)に音色データを設定して発音を開始させる処理、発音終了の指示に応じて音源回路24に発音を停止させる処理、音色データ変更の指示に応じて副RAM22に記憶している各パートの音色データを変更する処理等を行うことによって実現している。また、副CPU23と副RAM22は第2のコンピュータを構成している。
音源回路24は、周知の波形メモリ読み出し方式による音源回路であり、副CPU23から供給される発音信号及び音色データ中の音色番号に従って波形データメモリ21に記憶されている波形データを読み出して、音色データ中のエンベロープや音量のデータに従って加工し、楽音信号を生成する。また、これをアナログ信号に変換してサウンドシステム25に出力する機能も有する。
サウンドシステム25は、スピーカ等からなり、音源回路24から出力される楽音信号に従って楽音を出力する。
次に、以上のような音源装置において、主RAM12及び副RAM22の記憶内容について説明する。図2は、これらのRAMの記憶内容について説明するための図である。
まず、主RAM12については、図2(a)に示すように、各パートの音色データ等を記憶させる。
このうち、各パートの音色データは、音色番号やエンベロープの制御値、音量等のデータであり、各パートの音色を定めるためのデータである。ただし、主制御部10側では、音色データ編集画面において音色データに含まれる各パラメータの現在値を表示するために使用する。また、パートとは、音色を設定可能な最小単位の入力手段を指し、例えば、鍵盤の一部分や外部入力の1chがこれに該当する。もちろん、複数のパートに同じ音色データを設定してもよい。また、少なくともこの音色データを記憶させる領域に関しては、主RAM12を不揮発性RAMで構成するものとする。
主RAM12に記憶させるその他のデータは、主CPU13が主RAM12をワークエリアとして使用する際に記憶させるデータ、あるいは外部機器40から受信したりユーザが作成したりした自動演奏のデータ、表示部18に表示を行わせるための表示データ等である。また、主RAM12には主CPU13が使用するデータのみを記憶させるようにするとよい。
一方、副RAM22については、図2(b)に示すように、各パートの音色データ、音源のデータ、音色データバンク、副CPU用プログラム等を記憶させる。
このうち各パートの音色データは、主RAM12に記憶している対応する音色データと同じものであるが、音源部20側では、各パートの発音が指示された場合に音源回路24の発音chに設定して指定の音色で発音を行わせるために使用する。
音源のデータは、音源回路24の動作を制御するための、音色データ以外のデータのことであり、例えば発音や消音を指示された楽音の音高や音量、パート番号、発音に使用している発音chを示すデータが挙げられる。
音色データバンク及び副CPU23用プログラムは、主ROM11に記憶されているデータと同じデータであるが、副CPU23が使用するために電源投入時に主ROM11から副RAM22にコピーするものである。
副RAM22に記憶させるその他のデータは、副CPU23が副RAM22をワークエリアとして使用する際に記憶させるデータ等である。また、副RAM22には副CPU23が使用するデータのみを記憶させるようにするとよい。
ところで、各パートの音色データについては、主CPU13と副CPU23の双方が使用するデータであるので、主RAM12と副RAM22の双方に記憶させているが、同じパラメータの値を示すデータであるから、当然ながらこれらのデータの内容を等しい状態で保つ必要がある。
このため、各パートに音色データを設定する場合、パートと音色番号を指定して行うようにしている。そして、この設定は、装置の動作開始時等に自動で行うこともできるし、装置の動作中にユーザがパートと音色番号とを選択して行うこともできる。いずれの場合も、主CPU13は、主ROM11の音色データバンクから、選択された音色番号と対応する音色データを読み出し、選択されたパートについての音色データとして主RAM12に記憶させると共に、副CPU23に同じ設定を行うよう指示する。副CPU23は、これに応じて、副RAM22の音色データバンクから、指示された音色番号と対応する音色データを読み出し、指示されたパートについての音色データとして副RAM22に記憶させる。
また、音色データは、パート毎に編集可能であり、ユーザが操作子17によって対象パートを選択して編集画面の表示を指示した場合、主CPU13が主RAM12に記憶している対象パートの音色データを用いて表示データを生成し、表示器18にその音色データの現在値を含む音色データ編集画面を表示させて、音色データの編集指示を受け付ける。そして、この編集において変更が指示された場合、主CPU13は主RAM12に記憶している対象パートの音色データの内容を直ちに指示された内容に変更すると共に、副CPU23に対して、副RAM22に記憶している対象パートの音色データの内容に同じ変更を行うよう指示する。そして、これに応じて副CPU23が副RAM22に記憶している音色データの内容を変更する。
以上のような処理を行うことにより、主CPU13が直接副RAM22にアクセスしなくても、主CPU13からの指示に従って、主RAM12と副RAM22における各パートの音色データの内容を等しい状態に保つことができる。
次に、この音源装置において主CPU13及び副CPU23が実行する処理について説明する。まず、図3に主CPU13が実行する処理を示す。
この音源装置において、電源投入後、主ROM11から副RAM22への音色データバンクと副CPU用プログラムの転送及び主RAM12と副RAM22への各パートの音色データの初期値設定等の所要の初期化処理が完了すると、主CPU13は、主ROM11に記憶している制御プログラムを実行することにより、図3のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においては、まずステップS1で動作指示を受け付けるまで待機する。この動作指示は、ユーザによる操作子17の操作あるいは外部機器40からのコマンド受信等によって受け付けることが考えられ、このステップS1の処理においては主CPU13が受付手段として機能する。また、動作指示の内容としては、例えば、音色データの編集画面表示指示、音色データの編集や指定の指示、発音開始や消音の指示等が考えられる。
動作指示を受け付けた場合、その動作指示が、音色データの編集や指定の指示、発音開始や消音の指示等の音源部20の動作、すなわち副CPU23が実行する動作に関連する指示であれば、ステップS2からS3に進み、副CPU23にその動作指示に従って音源部20を制御させるため、その旨の指示を内部通信回路30を介して副CPU23に送り、受け付けた動作指示に対応する動作を実行させる。例えば、音色データの編集は、MIDI CONTROL CHANGEコマンドに変更すべきパラメータの種類と変更後の値のデータを付して指示することができる。また、各パートの音色データの指定は、MIDI PROGRAM CHANGEコマンドに指定するパートと音色番号を付して指示することができる。副CPU23側の処理については後述する。
さらに、受け付けた動作指示に応じて主RAM12の記憶内容の変更が必要であれば、ステップS4からS5に進み、主RAM12の記憶内容を受け付けた動作指示に応じて変更してステップS6に進む。このような動作指示としては、例えば音色データの編集や指定の指示が考えられる。変更が必要なければ、すなわち受け付けた動作指示が発音や消音の指示等であれば、ステップS4からそのままステップS6に進む。
また、受け付けた動作指示が音源部20の動作に関連する指示でなければ、すなわち主CPU13の実行する動作であれば、ステップS2からS7に進む。そして、音色データの編集画面を表示する指示であれば、ステップS8及びS9で、主RAM12から編集対象として指定されたパートの音色データを読み出し、そのデータを用いて表示データを作成し、表示器18に編集画面を表示させ、ステップS6に進む。
ステップS7で音色データの編集画面を表示する指示でなければ、S10に進んで動作指示に応じた処理を行い、ステップS6に進む。このような動作指示としては、例えば操作子17を構成するキーへの機能の割り当てや、データの外部機器40への出力等が考えられる。
そして、ステップS6においては、電源OFFの指示があれば処理を終了するが、なければステップS1に戻って処理を繰り返す。
なお、以上の処理において、1つの動作指示についてステップS3とS5の処理を両方行う場合、これらの処理順を逆にしてもよい。
また、図4に副CPU23が実行する処理を示す。
副CPU23は、上述した初期化処理が完了すると、副RAM22に記憶させた副CPU用プログラムを実行することにより、図4のフローチャートに示す処理を開始する。
この処理においては、主CPU13から指示を受け付けた場合、ステップS11からS12に進み、必要であれば、受け付けた指示に従って副RAM22の記憶内容を変更する。例えば音色データの編集や指定の指示を受け付けた場合、その内容に応じて各パートの音色データを変更する。
その後、ステップS13で受け付けた動作指示に従った処理を行う。その内容は、例えば図5乃至図7のフローチャートに示すようなものである。
図5には、パートの音色データの変更指示があった場合の処理を示しているが、この場合には、発音chにアサインされているパートの音色データが変更された場合にその変更を発音chに反映させる処理を行う。
図6には、発音指示があった場合の処理を示しているが、この場合には、発音に割り当てる発音chを決め、副RAM22に記憶している発音を指示されたパートの音色データをその発音chに設定して、指示された楽音の発音を開始する処理を行う。
図7には、消音指示があった場合の処理を示しているが、この場合には、消音を指示された楽音の発音chを探し、その発音chの楽音を消音する処理を行う。
これが終了すると、ステップS14で、時間の経過に伴って必要な音源回路24に関する処理を行う。この処理は、主CPU13から指示を受け付けなかった場合でも行う処理であり、例えば各発音chのエンベロープを時間経過に応じて変換させる処理が考えられる。
そして、次のステップS15においては、電源OFFの指示があれば処理を終了するが、なければステップS11に戻って処理を繰り返す。
以上のような処理を行うことにより、主CPU13は、少なくとも、音色データの編集や指定の指示を受け付けた場合のように、受け付けた動作指示に従って主RAM12及び副RAM22の両方の記憶内容を変更する必要が生じた場合に、主RAM12の記憶内容を受け付けた動作指示に従って変更し、副CPU23に副RAM22の記憶内容を受け付けた動作指示に従って変更するよう指示することができる。この場合において、図3のステップS2乃至S5の処理で、主CPU13が変更指示手段として機能する。
そして、副CPU23は、主CPU13から上記の指示を受けた場合に、その指示に従って副RAM22の記憶内容を変更することができる。この場合において、図4のステップS11及びS12の処理で、副CPU23が変更手段として機能する。
そして、このような機能を設けたことにより、音色データのように主CPU13と副CPU23とが共に使用するデータを別々のRAMに記憶させたとしても、各RAMにおけるデータの内容を共通に保つことができる。従って、主CPU13は、副CPU23と共用するデータを使用する処理(例えば音色データを使用する音色データ編集画面表示処理)であっても、副CPU23との間でのメモリの占有に関するネゴシエーションを経ずにアクセス可能な主RAM12に記憶しているデータを用いて行うことができるので、このような処理の高速化を図ることができる。また、このようにしても、副CPU23が副RAM22に記憶しているデータを用いて音源回路24を制御する動作には、全く影響を及ぼさないので、音源装置の発音に不具合が生じることもない。
なお、以上説明した実施形態においては、音源部20において使用する音色データバンク及び副CPU用プログラムを主ROM11から副RAM22に転送して使用する例について説明したが、音源部20側に副ROMを設けて予めこの副ROMに記憶させておくようにし、ここから読み出して使用するようにしてもよい。
また、音源装置についても、電子楽器に搭載したものに限られず、ラックマウント型のものでもよい。サウンドシステムも、この発明の音源装置に必須のものではなく、デジタルの楽音信号を出力する音源装置にもこの発明を適用することができる。
さらに、上述した音源装置に上記の機能を実現させるためのプログラムは、予め主ROM11等に記憶させておくほか、ハードディスクドライブ(HDD)等の別の記憶手段を設けてこれに記憶させておいたり、CD−ROMあるいはフレキシブルディスク等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供し、そのメモリからこのプログラムを主RAM12や副RAM22に読み出させて主CPU13や副CPU23に実行させたり、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムをHDD等の記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させたりしても、同様の効果を得ることができる。
以上の説明から明らかなように、この発明を適用することにより、音源装置において、例えば音色データ編集画面の表示処理のように、装置の全体的な制御を行う処理手段が、音源部における楽音信号生成の制御を行う処理手段と共用するデータを使用する処理を、迅速に実行可能とし、このような処理を行う際の待ち時間を短縮した操作性のよい音源装置を提供することができる。
この発明の実施形態である音源装置の構成を示すブロック図である。 その主RAM及び副RAMの記憶内容について説明するための図である。 図1に示した音源装置において主CPUが実行する処理を示すフローチャートである。 同じく副CPUが実行する処理を示すフローチャートである。 同じく副CPUが主CPUからいずれかのパートの音色データの変更指示を受け付けた場合に図4のステップS13において実行する処理を示すフローチャートである。 同じく発音指示を受け付けた場合に実行する処理を示すフローチャートである。 同じく消音指示を受け付けた場合に実行する処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10…主制御部、11…主ROM、12…主RAM、13…主CPU、14…検出回路、15…表示回路、16…外部通信回路、17…操作子、18…表示器、19…通信バス、20…音源部、21…波形データメモリ、22…副RAM、23…副CPU、24…音源回路、25…サウンドシステム、26…通信バス、30…内部通信回路、40…外部機器

Claims (2)

  1. 音源部と、当該音源装置の全般的な制御を行う第1の演算処理手段と、前記音源部における楽音信号生成の制御を行う第2の演算処理手段とを有する音源装置において、
    前記第1の演算処理手段が使用する音色データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第2の演算処理手段が使用し、第1の記憶手段に記憶されている音色データと同じ音色データを記憶する、前記第1の記憶手段とは異なる第2の記憶手段とを設け、
    前記第1の演算処理手段に、
    当該音源装置の動作指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた動作指示が前記第2の演算処理手段が実行する動作に関連する指示であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段において関連する指示であると判別された場合、前記第1の記憶手段の記憶内容を前記受け付けた動作指示に従って変更すると共に、前記第2の演算処理手段に前記第2の記憶手段の記憶内容を前記受け付けた動作指示に従って変更するよう指示する変更指示手段とを設け、
    前記第2の演算処理手段に、
    前記変更指示手段からの指示があった場合にその指示に従って前記第2の記憶手段の記憶内容を変更する変更手段を設けたことを特徴とする音源装置。
  2. 音源部と、
    第1の演算処理手段と、該第1の演算処理手段が使用する音色データを記憶する第1の記憶手段とを備えた第1のコンピュータと、
    第2の演算処理手段と、該第2の演算処理手段が使用し、第1の記憶手段に記憶されている音色データと同じ音色データを記憶する、前記第1の記憶手段とは異なる第2の記憶手段とを備えた第2のコンピュータとを有する音源装置を、前記第1及び第2のコンピュータによって制御させるためのプログラムであって、
    前記第1のコンピュータを、
    当該音源装置の全般的な制御を行う手段と、
    当該音源装置の動作指示を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた動作指示が前記第2の演算処理手段が実行する動作に関連する指示であるか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段において関連する指示であると判別された場合、前記第1の記憶手段の記憶内容を前記受け付けた動作指示に従って変更すると共に、前記第2の演算処理手段に前記第2の記憶手段の記憶内容を前記受け付けた動作指示に従って変更するよう指示する変更指示手段として機能させるためのプログラムと、
    前記第2のコンピュータを、
    前記音源部における楽音信号生成の制御を行う手段と、
    前記変更指示手段からの指示があった場合にその指示に従って前記第2の記憶手段の記憶内容を変更する変更手段として機能させるためのプログラムとを含むことを特徴とするプログラム。
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