JP4080453B2 - 食器洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、食器洗浄機に関するものである。詳しくは、食器洗浄機の運転終了時までの運転残り時間を報知する技術に関するものである。
食器洗浄機は、温水(洗浄水)を食器に噴きかけて食器を洗浄する工程と、温水を食器に噴きかけて食器をすすぐ工程を実行して食器を洗浄する。温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間が異なる複数の運転コースが用意されており、その中から運転コースが選択可能な食器洗浄機が知られている。例えば、標準コース、念入りコース、快速コースのなかから選択できる食器洗浄機が知られており、念入りコースが選択されると、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間を長く実行し、快速コースが選択されると、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間を短くする。
食器洗浄機の運転時間は比較的長くかかり、使用者は運転終了時までの運転残り時間を知りたいと思うことがある。
食器洗浄機の運転時間は、水温や水圧等の外部要因の変化によって変化し、同一運転コースを選択しても、水温や水圧等の外部要因が変化すれば、運転時間は変化する。運転コースを選択することによって、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間は決定されるものの、それに先立って必要とされる給水工程には水圧が影響し、加熱工程には水温が影響する。
洗浄槽に食器洗浄機用の専用洗剤以外の洗剤が誤って投入されることがある。専用洗剤以外の洗剤が投入されると、洗浄槽内に大量の泡が発生する。大量の泡が発生すると、洗浄水が減少して洗浄ポンプが空気を吸い込み、洗浄効率が著しく低下してしまう。このため、食器洗浄中に所定量以上の泡が発生すると、食器洗浄を中断して洗浄槽からの排水と洗浄槽への給水を複数回繰返して消泡する処理が行われる。
特許文献1には、洗浄槽に給水された水道水温度を検出し、その検出した水道水温度から運転時間を推定計算し、その計算結果に基づいて運転残り時間を報知する技術が記載されている。
特許第3094462号公報
食器洗浄機の運転時間には、水温や水圧や気温等の様々な外部要因が影響し、給水温度からだけでは、運転時間を精度よく推定計算することが難しい。
食器洗浄機は、通常、毎日、あるいは1日に複数回といったように頻繁に運転される。食器洗浄機が頻繁に運転されると、その運転間隔が短いので、前回運転時と今回運転時とでは、水温や水圧や気温等の外部要因がほとんど変わらない。このため、前回運転時の運転時間を記憶しておけば、今回運転時の運転時間を精度よく知ることができ、正確な運転残り時間を表示することができる。
前回運転時の運転時間が今回運転時の運転時間に等しいというロジックは、給水温度から運転時間を推定計算するのよりも信頼性が高いものの、前回運転時の運転コースと今回運転時の運転コースが等しい場合にしか利用することができない。
食器洗浄機は、概ね同じ運転コースで利用される。例えば、原則としては標準コースで利用する家庭では相当長期に亘って標準コースで運転されつづける。そして、汚れの程度がひどいために久しぶりに念入りコースを選択する場合、前回に念入りコースを実行したのが3ヶ月以上前であることも珍しくない。この場合、その間に、水温や水圧や気温等外部要因が変化しており、3ヶ月以上前に実行した念入りコースの運転時間と今回実行する念入りコースの運転時間は相当程度に変化していると予測される。従って、同一運転コースの前回運転時の運転時間から今回運転時の運転時間を推定する技術は、同一運転コースが頻繁に利用されれば信頼性が高いものの、久しぶりに実行する運転コースの運転時間を推定する場合には精度が悪い。
消泡処理は、食器洗浄を中断して行われる。すなわち、消泡処理が行われた場合には、運転時間が通常よりも長くなる。このため、前回運転時に消泡処理が行われていた場合には、前回運転時の運転時間を用いて運転時間を推定しても精度が悪い。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、基本的には、前回運転時の運転時間から今回運転時の運転時間を推定する方式を採用し、久しぶりに別の運転コースを実行する場合でも、正確な運転時間を推定されるように改良する。本発明では、運転コースが切換えられても直前の運転時間によって今回の運転時間を推定する。水温や水圧や気温等の外部要因が変化しない直前の運転時間を用いることから、正確な運転時間を推定することができる。さらに本発明の食器洗浄機は、消泡処理が行われていても、運転時間を正確に推定することができる。
上記の課題を解決するために創作された食器洗浄機は、温水を食器に噴きかけて食器を洗浄する工程と、温水を食器に噴きかけて食器をすすぐ工程を含むとともに、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間が異なる複数の運転コースのなかから運転コースが選択可能である。本発明の食器洗浄機は、前回運転時の運転コースと運転時間を記憶している前回記憶手段と、運転コースに対応する運転時間を複数系列記憶している運転時間系列記憶手段と、報知手段と、前回記憶手段と運転時間系列記憶手段と報知手段に接続された制御手段を備えている。制御手段は、前回記憶手段に記憶されている運転コースに基づいて運転時間系列記憶手段に当該運転コースに対応付けて記憶されている複数の運転時間を検索し、前回記憶手段に記憶されている運転時間に最も近似する運転時間を記憶している系列を特定し、その特定した系列において今回選択した運転コースに対応付けて記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させる。
上記の食器洗浄機の運転時間系列記憶手段は、運転コースに対応する運転時間を複数系列記憶している。各系列の運転時間は、水温や水圧等が等しい場合のものである。制御手段は、前回記憶手段に記憶されている運転コースに基づいて運転時間系列記憶手段に当該運転コースに対応付けて記憶されている複数の運転時間を検索し、前回記憶手段に記憶されている運転時間に最も近似する運転時間を記憶している系列を特定し、その特定した系列において今回選択した運転コースに対応付けて記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させる。このように、水温等の外的要因が今回とほとんど変わらない前回の運転時間を用いることにより、今回の運転終了までの残り時間を正確に推定して報知することができる。
食器洗浄機は、温水を食器に噴きかけて食器を洗浄する工程と、温水を食器に噴きかけて食器をすすぐ工程を含むとともに、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間が異なる複数の運転コースのなかから運転コースが選択可能である。本発明の食器洗浄機は、前回運転時の運転コースと運転時間を記憶している前回記憶手段と、任意の運転コースの運転時間から他の運転コースの運転時間を計算する手段と、報知手段と、前回記憶手段と運転時間計算手段と報知手段に接続された制御手段を備えている。運転時間計算手段は、前回記憶手段が記憶している運転コースと運転時間と、今回選択した運転コースから今回選択した運転コースの運転時間を計算する。制御手段は、運転時間計算手段が計算した運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させる。
上記の食器洗浄機の運転時間記憶手段は、任意の運転コースの運転時間から他の運転コースの運転時間を計算する。この場合、任意の運転コースの運転時間と他の運転コースの運転時間は、水温や水圧等が等しい条件下でのものである。さらに運転時間記憶手段は、前回記憶手段が記憶している運転コースと運転時間と、今回選択した運転コースから今回選択した運転コースの運転時間を計算する。制御手段は、運転時間計算手段が計算した運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させる。このように、水温等の外的要因が今回とほとんど変わらない前回の運転時間を用いることにより、今回の運転終了までの残り時間を正確に推定して報知することができる。
本発明の他の食器洗浄機は、洗浄水を食器に噴きかけて食器を洗浄するとともに、洗浄運転中に泡が所定量以上発生すると洗浄運転を中断して消泡運転を実行する。食器洗浄機は、前回運転時の運転時間と消泡運転の有無を記憶している前回運転記憶手段と、前々回運転時以前の運転時間を記憶している前々回以前運転記憶手段と、報知手段と、前回運転記憶手段と前々回以前運転記憶手段と報知手段に接続された制御手段を備えている。制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されていない場合には、前回運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させるとともに、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、前々回以前運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させる。
前回運転時に消泡運転が行われていると、そのために前回運転時の運転時間が長くなっているので、その運転時間に基づいて今回の運転時間を推定することができない。上述した食器洗浄機の制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、前々回以前運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させる。従って、運転終了までの残り時間を正確に推定して報知することができる。
上記の食器洗浄機において、前々回以前運転記憶手段は、前々回運転時以前の運転時間と消泡運転の有無を記憶しており、制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、消泡運転が記憶されていない運転時まで前々回以前運転記憶手段を遡及して検索し、検索された運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させることが好ましい。
この食器洗浄機によれば、消泡運転が行われなかったときの運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間が報知される。従って、運転終了までの残り時間を正確に報知することができる。
上記の食器洗浄機において、前々回以前運転記憶手段は、前々回の運転時の運転時間を記憶しており、制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、前々回以前運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させることが好ましい。
消泡運転は、専用洗剤以外の洗剤が誤って洗浄槽に投入された場合等に行われることが多い。従って、消泡運転が連続して行われる可能性は低い。上述の食器洗浄機では、前回運転時に消泡運転が行われていた場合には、前々回運転時の運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間が報知される。従って、運転終了までの残り時間を正確に報知することができる。
特許を逃れるがために、前々回前に代えて、3回前、4回前の運転時間を記憶しておいて利用することが有りえるが、前々回前に代えて3回前あるいは4回前の運転時間を採用することに技術的な利点はなく、本特許を逃れんがための改悪技術であり、技術思想としては本発明と同一であり、権利範囲に含まれる。
後述する実施例の主要な特徴を記載する。
(第1実施例)
(1)食器洗浄機10は、洗浄、すすぎ、湯すすぎ、乾燥からなる一連の運転を実行する。この一連の運転を行う時間は、複数設けられているコース(標準コース、念入りコース、快速コース等)によって異なっている。
(2)食器洗浄機10の洗浄槽30には、外部から水道水が給水される。洗浄槽に給水された水道水は、食器を洗浄する洗浄水、すすぎや湯すすぎを行うすすぎ水として用いられる。
(3)食器の洗浄と湯すすぎの際には、洗浄水とすすぎ水はヒータによって加熱されて温水になる。食器の洗浄の際には、洗浄水温度が45(℃)以上になってから温調時間T1経過後に洗浄を終了する。湯すすぎの際には、すすぎ水の温度が70(℃)以上になってから湯すすぎ時間T3経過後に湯すすぎを終了する。ヒータ35による加熱が開始されてから洗浄水が45(℃)以上になるまでの時間や、すすぎ水が70(℃)以上になるまでの時間は、洗浄槽30に給水される水道水(洗浄水、すすぎ水)の温度変動にともなって変化する。
(4)コントローラ41は、前回運転時のコースと運転時間を記憶する。また、コントローラ41には、コース別時間表が格納されている。コース別時間表は、系列毎に、コースとそれらのコースに対応した時間を記憶している。そして、コントローラ41は、記憶している前回運転時のコースと運転時間と、コース別時間表を照合することにより系列を特定し、その特定された系列を用いて今回の運転時間を推定する。推定された運転時間に基づいて、運転残り時間が表示される。
コース別時間表を用いるのではなく、コース毎に基準時間を設定しておき、その基準時間と前回の運転時間との時間差や時間比率から今回の運転時間を計算で推定することもできる。
(第2実施例)
第2実施例として特徴的な事項のみを記載する。
(1)コントローラ41は、洗浄槽30への給水時間「k0」と補水時間「h0」を計時して記憶し、給水時間「k0」と補水時間「h0」を用いて演算した結果から消泡運転の要否を判断する。
(2)そして、コントローラ41は、前回の運転で消泡運転が行われていた場合には、前回運転時のコースおよび運転時間ではなく、前々回運転時のコースと運転時間をコース別時間表と照合して系列を特定し、その特定された系列から今回の運転時間を推定する。
(第1実施例)
本発明の食器洗浄機10に係る第1実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、扉14が本体12に対して閉じられた状態の食器洗浄機10を示している。扉14には、取っ手15、操作パネル18、ロックレバー16が設けられている。操作パネル18には、各種のボタンやランプ等が設けられている。それらボタンやランプ等については、後述にて詳細に説明する。ロックレバー16を横方向にスライドさせることによって、扉14をロックしたり、ロックを解除したりすることができる(図1は、ロックレバー16がロック位置に配置された状態を示している)。
使用者が取っ手15に手を掛けて前方側に引くと、扉14とともに洗浄槽30が本体12から引き出される。図2は、洗浄槽30が引き出された状態の食器洗浄機10を図示している。本体12は、図示しないローラとレールを介して、洗浄槽30をスライド可能に支持している。洗浄槽30は、上部が開放された箱状に形成されており、その内部には、回転ノズル31、残菜フィルタ32、ヒータカバー33等が装着されている。なお、洗浄槽30内には、食器17を収容する食器カゴ34が取付けられているが、図2では、その図示が省略されている(食器カゴ34は、図3に図示されている)。回転ノズル31には、複数の噴出孔31aが形成されている。残菜フィルタ32はメッシュ状に形成されており、食器17を洗浄したときに食器17から洗い流される残菜を濾し取るために設けられている。残菜フィルタ32には、タブ32aが形成されている。タブ32aを摘んで引き上げることにより、残菜フィルタ32を洗浄槽30から取り外し、濾し取られた残菜を捨てることができる。ヒータカバー33はスノコ状であり、その下にはヒータ35(後述する)が装着されている。
図3は、食器洗浄機10の構成を模式的に示している。洗浄槽30内には、食器カゴ34が取付けられている。食器カゴ34は、曲げ加工された線材が組み合わされたものであり、異なる種類の食器17(大皿、小皿、コップ、丼等)を保持するために、それらの食器17に対応した形状に形成されている。食器カゴ34には、樹脂製の小物食器カゴ65が載置されている。小物食器カゴ65は、箸、スプーン等の小物食器を収容する。洗浄槽30の底部には、吸込凹部36が形成されている。残菜フィルタ32は、吸込凹部36を覆うように装着されている。洗浄槽30の後方壁30aには、洗浄ポンプ38が固定されている。洗浄ポンプ38は、モータ38bと、モータ38bの回転軸に取付けられたインペラ38aを備えている。洗浄ポンプ38の吸込口38cと吸込凹部36は、吸込流路37によって接続されている。
回転ノズル31は、洗浄槽30の底面30bに回転可能に取付けられている。回転ノズル31と洗浄ポンプ38の吐出口38dは、吐出流路39によって接続されている。回転ノズル31の噴出孔31aの一部は、そこから洗浄水を噴出したときに、回転ノズル31に回転モーメントを発生させる位置に形成されている。
排水ポンプ42が洗浄槽30の後方壁30aに固定されている。排水ポンプ42は、モータ42bと、モータ42bの回転軸に取付けられたインペラ42aを備えている。排水ポンプ42の吸込口42cと吸込凹部36は、第1排水流路40によって接続されている。本体12の後方壁12aには、食器洗浄機10の外部に排水を行う外部排水流路46が接続されている。外部排水流路46と排水ポンプ42の吐出口42dは、第2排水流路44によって接続されている。
第2排水流路44の途中には、エアー抜き部44aが形成されている。エアー抜き部44aは、エアー抜き経路48によって洗浄槽30と接続されている。エアー抜き経路48の径は、第2排水流路44のそれよりも小さく形成されている。第2排水流路44の外部排水流路46との接続部近傍には、U字状に形成されたトラップ部44bが設けられている。トラップ部44bの径は、それ以外の第2排水流路44の径よりも大きく形成されている。また、トラップ部44bの下流側(外部排水流路側)には、外部排水流路46から第2排水流路44に向けて排水が逆流するのを防止する排水逆止弁50が装着されている。第2排水流路44のエアー抜き部44aとトラップ部44bとの間には、変形可能なホース部44cが設けられている。ホース部44cが変形することによって、洗浄槽30が本体12から引き出されたり収容されたりするときに、第2排水流路44が洗浄槽30の動きを妨げるのが防止されている。
本体12の後方壁12aの内側には、給水弁51が固定されている。給水弁51は、ソレノイド51aと、ソレノイド51aによって駆動されるポペット51bを備えている。ポペット51bは、ソレノイド51aが励磁されていない状態では、スプリング(図示省略)に付勢されて給水弁51の入口51dを閉じている。ソレノイド51aが励磁されると、ポペット51bは入口51dを開く。
本体12の後方壁12aには、外部から水道水を給水する外部給水流路53が接続されている。外部給水流路53には、水道水(冷水)が直接給水されることもあるし、給湯器からの温水が給水されることもある。外部給水流路53と給水弁51の入口51dは、第1給水流路54によって接続されている。給水弁51の出口51cと洗浄槽30は、第2給水流路52によって接続されている。第2給水流路52は、変形可能なホースである。第2給水流路52が変形可能なホースであることによって、第2給水流路52が洗浄槽30の動きを妨げてしまうのが防止されている。
洗浄槽30の後方壁30aには、水位検出器56が固定されている。水位検出器56は、水位室56a、水位室56a内に配置されたフロート56b、フロート56bに固定されて水位室56aから上方に突き出しているバー56c、バー56cの真上に設けられているスイッチ56dを備えている。水位検出器56の水位室56aと吸込凹部36は、水位流路58によって接続されている。
洗浄槽30の底面30bの前方下側には、乾燥ファン60が装着されている。乾燥ファン60は、モータ60aと、モータ60aの回転軸に取付けられたファン60bを備えている。乾燥ファン60には、乾燥経路61の一端61aが接続されている。乾燥経路61の他端61bは、洗浄槽30の前方壁30cに開口している。乾燥経路61は逆U字状に形成されており、洗浄槽30内の洗浄水が乾燥ファン60側に漏れてしまうのが防止されている。乾燥ファン60が駆動されると、モータ60aの回転にともなってファン60bも回転する。ファン60bが回転すると、乾燥経路61を経由して外部の空気が洗浄槽30内に吹き込まれる。洗浄槽30内に吹き込まれた空気は、扉14に設けられている排気口62から外部に排気される。
洗浄槽サーミスタ43が、洗浄槽30の底面30bに装着されている。洗浄槽サーミスタ43は、洗浄槽30に洗浄水が入れられているときには洗浄水の温度を検出し、洗浄水が入れられていないときには洗浄槽30内の空気温度を検出する。
扉14内には、コントローラ41が装着されている。コントローラ41は、CPU、ROM、RAM等を備えており、ROMに格納されている制御プログラムを実行することにより、食器洗浄機10の動作を制御する。RAMには、CPUが制御プログラムを実行する過程で生成されるデータや、コントローラ41に入力されるデータ等が一時的に記憶される。コントローラ41には、上述した洗浄ポンプ38、排水ポンプ42、給水弁51、水位検出器56、乾燥ファン60、ヒータ35、洗浄槽サーミスタ43、操作パネル18が接続されている。
洗浄槽30の上方には、シール蓋63が装着されている。シール蓋63は、昇降機構(図示省略)によって洗浄槽30と連結されている。洗浄槽30が本体12に収容されている状態では、シール蓋63は降下して洗浄槽30の上部開口部に蓋をする。洗浄槽30が本体12から引き出されると、シール蓋63は上昇して洗浄槽30の上部開口部を開放する。
図4に示されているように、操作パネル18には、電源ボタン20、スタートボタン21、高温すすぎボタン22、コースボタン28、コースランプ部23、乾燥ボタン24、予約ボタン25、予約ランプ26、残り時間ランプ29、時間表示部27が設けられている。コースランプ部23は、標準ランプ23a、快速ランプ23b、念入りランプ23c、予洗いランプ23d、乾燥ランプ23eを備えている。時間表示部27は、液晶パネルであり、2桁の時間を7セグメントで表示する。
電源ボタン20を押すと、食器洗浄機10の電源がオンになる。スタートボタン21を押すと、食器洗浄機10の運転がスタートする。食器洗浄機10が運転中にスタートボタン21を押すと、運転が一時停止する。食器洗浄機10が一時停止している状態でスタートボタン21を押すと、運転が再スタートする。
コースボタン28を押すと、コースを選択することができる。コースを選択しなかった場合には、前回運転されたのと同じコースで運転が行われる。コースには、標準コース、快速コース、念入りコース、予洗いコース、乾燥コースの5種類がある。コースボタン28を押す毎に、上述した順序でコースが選択され、選択されたコースに対応したコースランプ部23のランプが点灯する。例えば、快速コースが選択された場合には、快速ランプ23bが点灯する。
標準コースと快速コースと念入りコースは、洗浄、すすぎ、湯すすぎ、乾燥の順に、それらの動作を連続して実行する。標準コースの洗浄時間は12分、すすぎ時間は7分、湯すすぎ時間は10分、乾燥時間は30分である。快速コースの洗浄時間は7分、すすぎ時間は1分、湯すすぎ時間は2分、乾燥時間は15分である。念入りコースの洗浄時間は22分、すすぎ時間は10分、湯すすぎ時間は10分、乾燥時間は45分である。なお、詳しくは後述するが、洗浄と湯すすぎでは、ヒータ35で洗浄水を加熱するので、洗浄槽30に給水される水道水(洗浄水、すすぎ水)の温度によって、洗浄と湯すすぎに要する時間が上述した値よりも長くなったり、短くなったりする。
予洗いコースは、少量の食器17を洗浄する目的で設けられており、洗浄のみを7分間行う。乾燥コースを選択すると、乾燥のみが60分間行われる。
高温すすぎボタン22を押すと、標準コースと快速コースと念入りコースで湯すすぎを行うときの洗浄水の温度を高目にすることができる。
乾燥ボタン24は、乾燥時間を変更するために設けられている。乾燥ボタン24を押すと、そのときに選択されているコースの乾燥時間が時間表示部27に表示される。例えば、標準コースが選択されている場合には、30分が表示される。乾燥ボタン24を押す毎に、乾燥時間が15分刻みで切り替わって時間表示部27に表示される。ただし、切り替わる乾燥時間の上限は60分である。例えば、標準コースが選択されており、時間表示部27に30分が表示されているとする。この状態で乾燥ボタン24を押すと、押す毎に、45分→60分→15分→30分と乾燥時間が切り替わる。乾燥時間の表示は、乾燥ボタン24を押してから5秒が経過すると消える。
予約ボタン25は、スタートボタン21を押してから何時間後に食器洗浄機10を運転するかを予約するために設けられている。予約ボタン25を押す毎に、予約なし→1時間後→2時間後→3時間後→4時間後→5時間後→6時間後→予約なしと予約時間が切り替わり時間表示部27に表示される。予約なしの場合には、時間表示部27には何も表示されない。予約が行われている状態では、予約ランプ26が点灯する。
食器洗浄機10が運転されているときには、その運転が終了するまでの時間(運転残り時間)が時間表示部27に表示される。運転残り時間が表示されているときには、残り時間ランプ29が点灯する。運転残り時間については、後述にて詳細に説明する。
食器洗浄機10の動作について、フローチャート等を参照しながら説明する。
後述する洗浄/すすぎ/乾燥処理S10と運転残り時間表示処理S200は、コントローラ41によって実行される。
図5に示されているように、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10では、洗浄処理S12、すすぎ処理S50、湯すすぎ処理S80、乾燥処理S130の処理が順に実行される。
図6に示されているように、洗浄処理S12の最初の処理であるS14では、操作パネル18の電源ボタン20がオンであるか否かを判別する。電源ボタン20は、押される毎にオンとオフになることを繰り返す。S14で電源ボタン20がオンでないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S14で電源ボタン20がオンであると判別した場合(YESの場合)には、S16に移行する。
S16では、スタートボタン21が押されたか否かを判別する。S16でスタートボタン21が押されていないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S16でスタートボタン21が押されたと判別した場合(YESの場合)には、S18を実行する。
S18を実行すると、給水弁51が開かれる。給水弁51が開かれると、外部給水流路53から水道水が第1給水流路54と第2給水流路52を経由して洗浄槽30に給水される。洗浄槽30に水道水が給水されると、それは洗浄水として洗浄槽30に貯められ、洗浄水の水位が上昇して行く。洗浄水は、吸込凹部36と水位流路58を流れて水位検出器56の水位室56aに入る。洗浄水の水位上昇とともに、水位室56a内の水位も上昇する。水位室56aの水位が上昇すると、フロート56bが浮き上がり、それとともにバー56cが上昇する。バー56cが上昇してその上端がスイッチ56dを押し上げると、水位検出器56はオンになる。水位検出器56がオンになるときには、洗浄槽30の水位は、ヒータ35が洗浄水に完全に浸るよりも僅かに高くなっている。
S18に続くS20では、水位検出器56がオンであるか否かを判別する。S20で水位検出器56がオンでないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S20で水位検出器56がオンであると判別した場合(YESの場合)には、S22を実行する。
S22を実行すると、給水弁51が閉じられる。そして、引き続くS24が行われることにより、洗浄ポンプ38が駆動される。洗浄ポンプ38が駆動されると、モータ38bの回転にともなってインペラ38aも回転する。インペラ38aが回転すると、洗浄ポンプ38は、洗浄槽30内の洗浄水を吸込凹部36と吸込流路37を経由して吸込む。洗浄ポンプ38は、吸込んだ洗浄水を吐出流路39に吐出する。洗浄水39は、吐出流路39から回転ノズル31に送込まれ、噴出孔31aから勢い良く噴出する。噴出孔31aから噴出した洗浄水は、食器17を洗浄する。食器17を洗浄した洗浄水は、吸込凹部36と吸込流路37を経由して洗浄ポンプ38に再び吸込まれる。このように、吸込凹部36から吸込まれた洗浄水が回転ノズル31の噴出孔31aから噴出し、再び吸込凹部36に吸込まれる循環が繰り返されることにより、食器17は洗浄される。食器17から洗い流された残菜は、残菜フィルタ32で濾し取られる。なお、食器洗浄機10の運転を開始する前に、使用者によって洗剤が食器カゴ34の所定部位(図示省略)に投入される。食器17の洗浄が行われると、洗剤が洗浄水に混入し、洗浄が効率的に行われる。
S24の次にS26を実行する。S26を実行すると、ヒータ35がオンになる。オンになったヒータ35は発熱し、それによって洗浄水の温度は上昇する。
S28では、洗浄槽サーミスタ43が検出した洗浄水の温度が45(℃)以上であるか否かを判別する。S28で洗浄水の温度が45(℃)以上でないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S28で洗浄水の温度が45(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、S30に移行する。
S30では、コースに対応した温度調整時間T1を設定する(以下、「温度調整時間」を「温調時間」と略す)。温調時間T1とは、洗浄中において、洗浄水の温度が調整されている時間を意味する。洗浄水の温度調整については、後述にて詳細に説明する。標準コースが選択されていた場合には、温調時間T1として9分30秒を設定する。念入りコースが選択されていた場合には、温調時間T1として19分30秒を設定する。快速コースが選択されていた場合には、温調時間T1として4分を設定する。
図7に示されているように、S30に続いて行われるS32では、温調時間T1が経過したか否かを判別する。S32で温調時間T1が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S34に移行する。
S34では、洗浄水の温度が60(℃)以上であるか否かを判別する。S34で洗浄水の温度が60(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、S36に移行してヒータ35をオフにする。そして、S32を再び実行する。S34で洗浄水の温度が60(℃)以上ではないと判別した場合(NOの場合)には、S38を行う。
S38では、洗浄水温度が55(℃)未満であるか否かを判別する。S38で洗浄水温度が55(℃)未満であると判別した場合(YESの場合)には、S40を実行してヒータ35をオンにする。S40を実行してから、S32を再び行う。S38で洗浄水温度が55(℃)未満ではないと判別した場合(NOの場合)には、S32を再び行う。S34〜S40の処理が実行されることにより、洗浄水温度は55(℃)〜60(℃)の間に維持される(調整される)。
一方、S32で温調時間T1が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S42に移行してヒータ35をオフにする。S42の次に実行されるS44では、洗浄ポンプ38を停止する。
そして、続くS46では、排水ポンプ42を40秒間駆動する。排水ポンプ42を駆動すると、モータ42bの回転にともなってインペラ42aが回転する。インペラ42aが回転すると、排水ポンプ42は、第1排水流路40を経由して吸込凹部36から洗浄水を吸込む。排水ポンプ42は、吸込んだ洗浄水を第2排水流路44に吐出する。第2排水流路44に吐出された洗浄水は、外部排水流路46から外部に排出される。
S46における排水ポンプ42の駆動時間である40秒は、洗浄槽30から洗浄水を全て排水するのに十分な時間として設定されている。洗浄槽30から洗浄水が全て排水されると、排水ポンプ42のインペラ42aは空気を吸込む。インペラ42aが空気を吸込んだ時点では、第2排水流路44には、まだ洗浄水が残っている。このため、U字状に形成されているトラップ部44bに排水が貯まる。トラップ部44bに排水が貯まっていると、外部排水流路46から洗浄槽30内に不快な臭いが漏れてくることが防止される。
また、排水ポンプ42が停止すると、エアー抜き経路48を通って洗浄槽30からエアー抜き部44aに空気が入り込む。エアー抜き部44aに空気が入り込むと、第2排水流路44がサイホンとして機能することがない。このため、外部排水流路46の水位が洗浄槽30のそれより高くなっても、外部排水流路46から第2排水流路44に排水が逆流することが防止される。
S46を行ってから、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に戻る。
上述した洗浄処理S12では、洗浄ポンプ38を駆動し(S24)、ヒータ35をオンにし(S26)、洗浄水温度が45(℃)以上になってから温調時間T1が経過すると(S32)、ヒータ35をオフにする(S42)とともに洗浄ポンプを停止(S44)して洗浄を終了する。温調時間T1が経過するまでは、洗浄水温度は45(℃)よりもさらに上昇して55(℃)〜60(℃)の間に維持される(S34〜S40)。食器17を低温の洗浄水で洗浄するよりも、高温の洗浄水で洗浄する方が良く汚れが落ちる。このため、洗浄水が高温(45(℃)以上、55(℃)〜60(℃))になってから、洗浄が終了するまでの時間として温調時間T1を設定し、洗浄が確実に行われるようにしている。
洗浄槽30に給水される洗浄水(水道水)の温度は、季節によって変動する。また、外部給水流路53に給湯器が接続され、温水が洗浄槽30に給水されるようになっていることもある。このため、ヒータ35がオンになってから、洗浄水温度が45(℃)以上になるまでの時間は変化する。例えば、冬季には水道水の温度が低いので、洗浄水温度が45(℃)以上になるまでの時間は長い。夏季には水道水の温度が高いので、洗浄水温度が45(℃)以上になるまでの時間は短い。従って、洗浄ポンプ38が駆動されてから停止するまでの時間は一定にならない。
図5の洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に示されているように、洗浄処理S12に続いてすすぎ処理S50が行われる。図8に示されているように、すすぎ処理S50のS52では、コースに対応したすすぎ回数Nを設定する。標準コースが選択されていた場合には、すすぎ回数Nとして3回を設定する。念入りコースが選択されていた場合には、すすぎ回数Nとして4回を設定する。快速コースが選択されていた場合には、すすぎ回数Nとして1回を設定する。
S52に続くS54を行うと、「n」の値がゼロにされる。そして、次に実行するS56では、「n=n+1」を演算する。
S58では、コースに対応したすすぎ時間T2を設定する。標準コース、あるいは念入りコースが選択されていた場合には、すすぎ時間T2として1分を設定する。快速コースが選択されていた場合には、すすぎ時間T2として30秒を設定する。
S58の次のS60を実行すると、給水弁51が開く。給水弁51が開くと、外部給水流路53、第1給水流路54、第2給水流路52を経由して水道水(すすぎ水)が洗浄槽30に給水される。S62では、水位検出器56がオンであるか否かを判別する。S62で水位検出器56がオンでないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S62で水位検出器56がオンであると判別した場合(YESの場合)には、S64を実行する。
S64を実行すると、給水弁51が閉じられる。S64の次のS66を行うと、洗浄ポンプ38が駆動する。洗浄ポンプ38が駆動すると、ノズル31からすすぎ水が噴出し、食器17のすすぎが行われる。そして、S68では、すすぎ時間T2が経過したか否かを判別する。S68ですすぎ時間T2が経過していない判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S68ですすぎ時間T2が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S70に移行する。S70では、洗浄ポンプ38を停止する。このように、本すすぎ処理S50では、洗浄ポンプ38が駆動してから、すすぎ時間T2が経過すると洗浄ポンプ38が停止する。
続くS72では、排水ポンプ42を40秒間駆動することにより、洗浄槽30からすすぎ水を排水する。S74では、「n=N」であるか否かを判別する。S74で「n=N」でないと判別した場合(NOの場合)には、S56以降の処理を再び行う。S74の判別が設けられていることにより、S52で設定したすすぎ回数N分のすすぎが繰り返される。S74で「n=N」であると判別した場合(YESの場合)には、すすぎ処理S50を終了して洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に戻る。
図5の洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に示されているように、すすぎ処理S50に続いて、湯すすぎ処理S80が行われる。図9に示されているように、湯すすぎ処理S80のS82では、コースに対応した湯すすぎ時間T3を設定する。標準コース、あるいは快速コースが選択されていた場合には、湯すすぎ時間T3として30秒を設定する。念入りコースが選択されていた場合には、湯すすぎ時間T3として1分を設定する。
S82の次のS84を実行すると、給水弁51が開き、洗浄槽30にすすぎ水が給水される。そして、S86では、水位検出器56がオンであるか否かを判別する。S86で水位検出器56がオンでないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S86で水位検出器56がオンであると判別した場合(YESの場合)には、S88に移行して給水弁51を閉じる。
S88に続くS90を行うと、洗浄ポンプ38が駆動する。洗浄ポンプ38が駆動すると、すすぎが開始される。次に実行するS92では、ヒータ35をオンにする。ヒータ35がオンになると、洗浄槽30に入れられた洗浄水の温度が上昇する。S94では、すすぎ水温度が70(℃)以上であるか否かを判別する。S94ですすぎ水温度が70(℃)以上でないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S94ですすぎ水温度が70(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、図10に示されているS96を行う。
S96では、湯すすぎ時間T3が経過したか否かを判別する。S96で湯すすぎ時間T3が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S98に移行する。S98では、すすぎ水温度が65(℃)未満であるか否かを判別する。S98ですすぎ水温度が65(℃)未満であると判別した場合(YESの場合)には、S100を行うことによりヒータ35をオンにする。S100を行ってから、S96を再び実行する。S98ですすぎ水温度が65(℃)未満でないと判別した場合(NOの場合)には、S102に移行する。
S102では、すすぎ水温度が70(℃)以上であるか否かを判別する。S102ですすぎ水温度が70(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、S104を行ってヒータ35をオフにする。そして、S96を再び行う。S102ですすぎ水温度が70(℃)以上でないと判別した場合(NOの場合)には、S96を再び実行する。S98〜S104の処理が設けられていることにより、すすぎ水温度は65(℃)〜70(℃)の間に維持される。
S96で湯すすぎ時間T3が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S106を実行してヒータ35をオフにする。S106の次にはS108を行い、洗浄ポンプ38を停止する。S108に続いてS110を実行する。S110を実行すると、排水ポンプ42が40秒間駆動され、洗浄槽30からすすぎ水を排水する。以上で湯すすぎ処理S80は終了し、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に戻る。
図5の洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に示されているように、湯すすぎ処理S80に続いて、乾燥処理S130が行われる。図11に示されているように、乾燥処理S130のS132では、コースに対応した乾燥時間T4を設定する。標準コースが選択されていた場合には、乾燥時間として30分を設定する。念入りコースが選択されていた場合には、乾燥時間として45分を設定する。快速コースが選択されていた場合には、乾燥時間として15分を設定する。
S132に続いてS134を実行する。S134を実行すると、ヒータ35がオンになる。ヒータ35がオンになると、洗浄槽30内の空気温度が高くなる。そして、S136では、乾燥ファン60を駆動する。乾燥ファン60が駆動すると、洗浄槽30内に外部の空気が吹き込まれる。洗浄槽30内に吹き込まれた空気は、排気口62から外部に排気される。このように、洗浄槽30内が高温になるとともに、洗浄槽30に外部から空気が吹き込まれ、さらにその空気が外部に排気されることにより、食器17の乾燥が行われる。
S136に続くS138では、乾燥ファン60の駆動開始から乾燥時間T4が経過したか否かを判別する。S138で乾燥ファン60の駆動開始から乾燥時間T4が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S140に移行する。
S140では、洗浄槽30内の温度が70(℃)以上であるか否かを判別する。洗浄槽30内の温度は、洗浄槽サーミスタ43によって検出される。S140で洗浄槽30内の温度が70(℃)以上であると判別した場合(YESの場合)には、S142に移行してヒータ35をオフにする。そして、S138を再び実行する。S140で洗浄槽30内の温度が70(℃)以上でないと判別した場合(NOの場合)には、S144を実行する。S144では、洗浄槽30内の温度が69(℃)未満であるか否かを判別する。S144で洗浄槽30内の温度が69(℃)未満であると判別した場合(YESの場合)には、S146に移行してヒータ35をオンにする。S146を行ってから、S138を再び実行する。S144で洗浄槽30内の温度が69(℃)未満でないと判別した場合(NOの場合)には、S138を再び実行する。S140〜S146を行うことにより、洗浄槽30内の空気温度は69(℃)〜70(℃)に維持される。
一方、S138で乾燥ファン60の駆動開始から乾燥時間T4が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S148に移行する。S148では、ヒータ35をオフにする。S148に続くS150では、乾燥ファン60を停止する。S150の次に実行するS152では、選択されていたコースと、それまでの運転時間をコントローラ41のRAMに記憶する。運転時間とは、スタートボタン21が押され(S16)てから、乾燥ファン60が停止する(S150)までの時間である。続いて、S154に移行して食器洗浄機10の電源をオフにする。そして、乾燥処理S130を終了して、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10に戻る。
図5に示されているように、乾燥処理130が行われると、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10は終了する。
運転残り時間表示処理S200について説明する。運転残り時間表示処理S200は、洗浄/すすぎ/乾燥処理S10と並行して実行される。
図12に示されているように、運転残り時間表示処理S200のS202では、スタートボタン21が押されたか否かを判別する。S202でスタートボタン21が押されていないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S202でスタートボタン21が押されたと判別した場合(YESの場合)には、S204を実行する。
S204の処理を説明する前に、その処理で用いるコース別時間表について説明しておく。コース別時間表は、コントローラ41のROMに格納されており、図13に示されているように、系列毎に、コースと、それらのコースに対応した時間を記憶している。コースは、試運転コース、標準コース、念入りコース、快速コースである。系列は、系列1〜系列5の5つに分けられている。系列1は、洗浄槽30に給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が高い場合を想定している。系列5は、洗浄槽30に給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が低い場合を想定している。系列2、系列3、系列4は、系列1と系列5の間の温度の洗浄水あるいはすすぎ水が給水された場合を想定している。系列1のように、給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が高くなるのは、水道水温度が高い夏季や、外部給水流路54に給湯器が接続されている場合である。系列5のように、給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が低くなるのは、水道水温度が低下する冬季である。洗浄槽30に給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が高いと、洗浄や湯すすぎで洗浄水やすすぎ水が所定の温度(洗浄では45(℃)、湯すすぎでは70(℃))に達するまでの時間が短くなる。逆に、給水される洗浄水あるいはすすぎ水の温度が低いと、洗浄や湯すすぎで洗浄水あるいはすすぎ水が所定の温度に達するまでの時間が長くなる。このため、系列1〜系列5の順に、標準コース、念入りコースの運転に要する時間は長く設定されている。例えば、系列1では、標準コースで食器洗浄機10を運転した場合の運転時間は50分であるが、系列5では、その運転時間は90分である。なお、快速コースに対応して設定されている時間を、系列1〜系列5の順に長くなるようにすることもできる。標準コース、念入りコース、快速コースの時間比率は、洗浄時における温調時間T1と湯すすぎ時における湯すすぎ時間T3を考慮して設定されている。
試運転時間は、食器洗浄機10を設置したときに、設置者がそのときの水道水温度を考慮して設定する。水道水温度を考慮して試運転時間を何分に設定するかは、設置者が参照する設置マニュアルに記載されている。例えば、冬季には、試運転時間として18分を設定する。例えば、春季や秋季には、試運転時間として14分を設定する。試運転時間の設定は、操作パネル18に設けられているボタンを所定の順番や、所定の時間押し続けることによって行う。
コース別時間表を複数種類用意することもできる。この場合には、高温すすぎボタン22が操作されて高温の湯すすぎが選択された場合や、乾燥ボタン24が操作されて乾燥時間が変更された場合に応じて、異なるコース別時間表を使用する。
食器洗浄機10を設置するときに、設置者が外部給水流路53に水道水が直接給水されるのか、給湯器からの温水が給水されるのかの別を入力可能なように構成することもできる。そして、給湯器からの温水の温度範囲に応じたコース別時間表を使用して、運転残り時間を精度良く推定する。
食器洗浄機10が設置された初回の運転では、洗浄槽30に給水される水道水が標準的温度(例えば、20(℃))である場合の運転時間から運転残り時間を推定してもよい。この場合には、初回運転時に表示される運転残り時間の精度は良くないが、次回からは前回運転時の運転時間に基づいて運転残り時間を推定することになる。このため、次回以降の運転残り時間を精度良く推定することができる。
S204では、前回運転時のコースおよび運転時間と、コース別時間表を照合し、系列を特定する。具体的には、前回運転時のコースに対応した、前回の運転時間に最も近い運転時間が記憶されている系列を特定する。前回運転時のコースおよび運転時間は、上述した乾燥処理S130のS152が実行されることにより、コントローラ41のRAMに記憶されている。例えば、前回運転時に選択されたのが標準コースであり、その運転時間が68分であった場合には、コース別時間表の標準コースに対応して、68分にもっとも近い70分が記憶されている系列3を特定する。
S204に続くS206では、特定された系列に基づいて、コース別時間表から今回の運転時間を推定する。例えば、系列3が特定されており、今回の運転では念入りコースが選択されている場合には、コース別時間表の系列3の念入りコースに対応して記憶されている100分が今回の運転時間であると推定する。
食器洗浄機10の運転間隔は短く、1日に何回も運転されたり、毎日運転されたりする。食器洗浄機10の運転間隔が短いと、前回運転時と今回運転時とで、洗浄槽30に給水される洗浄水やすすぎ水の温度差は小さい。例えば、冬季において前回運転時に洗浄槽30に給水された洗浄水やすすぎ水の温度が低ければ、今回運転時に給水される洗浄水やすすぎ水の温度も低く、かつ前回運転時とほとんど変わらない。前回運転時と今回運転時とで、洗浄水やすすぎ水の温度差が小さいと、前回運転時と今回運転時とで、洗浄や湯すすぎで洗浄水やすすぎ水が所定温度に達するまでの時間差も小さい。このため、S204の処理のように、前回のコースや運転時間を用いて特定した系列に基づいて、今回の運転時間を精度よく推定することが可能になる。
なお、S204において、前回運転時のコースおよび運転時間と、コース別時間表を照合して系列を特定する場合には、前回の運転時間に最も近い運転時間であることに加えて、前回の運転時間よりも長い運転時間が記憶されていることを条件に系列を特定するのが好ましい。例えば、前回運転時に選択されたのが標準コースであり、その運転時間が72分であった場合には、コース別時間表の標準コースに対応して70分が記憶されている系列3ではなく、80分が記憶されている系列4を特定する。このようにすると、今回の運転時間を短目に推定してしまうのを防止することができる。
今回の運転時間は、図13に示すようなコース別時間表を用いるのではなく、計算によって推定することもできる。例えば、標準コース、念入りコース、快速コースのそれぞれについて基準の時間を設定しておき、その基準時間と前回運転時間との時間差や比率から今回の運転時間を計算する。例えば、標準コースの基準時間が70分に設定されており、念入りコースの基準時間が100分に設定されているとする。前回運転時に選択されたのが標準コースであり、その運転時間が60分であった場合には、基準時間70分に対して10分短い。そして、今回選択されたのが念入りコースであった場合には、その基準時間100分から10分を減じた90分が今回の運転時間であると推定する。
図14に示す運転残り時間換算表に記載されている換算式を用いて、今回の運転時間を推定することもできる。なお、図14は、快速コースに代えて、洗剤なしコースが用意されている食器洗浄機10のものである。洗剤なしコースとは、洗剤を使用せずに食器17を洗浄するコースである。
図14の運転残り時間換算表では、前回運転時の標準、念入り、洗剤なしの各コースに対応して、今回運転時の標準、念入り、洗剤なしの各コースの換算式が設定されている。
例えば、前回運転時に標準コースが選択され、その運転時間が60(分)であったとする。今回運転時に念入りコースが選択されたとする。運転残り時間換算表では、前回運転時の標準コースに対応して、今回運転時の念入りコースに「+33(分)」が設定されている。よって、前回の運転時間60(分)に33分をプラスして、今回の運転時間が93(分)であると推定する。
例えば、前回運転時に念入りコースが選択され、その運転時間が100(分)であったとする。今回運転時に洗剤なしコースが選択されたとする。運転残り時間換算表では、前回運転時の念入りコースに対応して、今回運転時の洗剤なしコースには「×0.812−11.1(分)」が設定されている。よって、今回の運転時間は次式から70(分)と推定する。
今回運転時間=100×0.812−11.1=70(分);
S206に続くS208では、タイマーをスタートする。タイマーは、コントローラ41に設けられている。S208は、S202においてスタートボタン21が押されたと判別してから行われ。このため、タイマーはスタートボタン21が押されてからの時間(タイマー時間)を計時することになる。
次にS210を実行すると、運転残り時間が時間表示部27に表示される。運転残り時間とは、食器洗浄機10の運転が終了するまでの時間であり、S206で推定した運転時間から、S210で計時したタイマー時間を減算することによって求められる。
S212では、食器洗浄機10の運転が終了したか否かを判別する。S212で運転が終了していないと判別した場合(NOの場合)には、S210を実行する。すなわち、運転が終了していない場合には、S210が繰り返し実行され、これによって運転の残り時間が減少しながら表示される。なお、時間表示部27に表示される運転残り時間は、その時間が多い場合には大きな刻みで表示され、その時間が少ない場合には細かな刻みで表示されるのが好ましい。例えば、運転残り時間が95分を超える場合には、運転残り時間が2時間であると表示する。運転残り時間が30分を超え95分以下の場合には、5分刻みで表示する。運転残り時間が1分を超え30分以下の場合には、1分刻みで表示する。運転残り時間が1分以下の場合には、1秒刻みで表示する。このようにするが好ましいのは、運転残り時間が少なくなるほど(運転終了が近づくほど)、運転残り時間に対する使用者の関心が高くなるからである。
S212で運転が終了したと判別した場合(YESの場合)には、S214を実行する。S214を実行すると、時間表示部27で行われていた運転残り時間の表示がゼロになる。S214を実行することにより、食器洗浄機10の運転終了とともに、運転残り時間の表示がゼロになる。そして、運転残り時間表示処理S200を終了する。
洗浄/すすぎ/乾燥処理S10の最後の処理である乾燥処理S130が開始される時点で、運転残り時間を乾燥時間T4に基づいて推定し直すこともできる。乾燥時間T4は水道水温度によらずに一義的に定まる。このため、乾燥時間T4に基づいて運転残り時間を推定し直すと、その推定精度をより高めることができる(運転残り時間が減少して行ってゼロになった時に、ピッタリと運転が終了する)。
この場合に、乾燥処理S130の開始時点で推定し直した運転残り時間がそれまで表示していた運転残り時間よりも短い場合には、推定し直した運転残り時間で表示を置き換える。例えば。推定し直した運転残り時間が30分であり、表示していた運転残り時間が33分であった場合には、30分を表示する。乾燥処理S130の開始時点で推定し直した運転残り時間がそれまで表示していた運転残り時間よりも長い場合には、推定し直した運転残り時間になるまで、表示をそのままに維持する。例えば。推定し直した運転残り時間が30分であり、表示していた運転残り時間が28分であった場合には、推定し直した運転残り時間が28分になるまで、28分の表示を維持する。そして、運転残り時間が28分以下になってから、表示時間を順次減少させる。
食器洗浄機10に給水する水道水の圧力は、食器洗浄機10が設置される部屋の高さ等によって高低がある。例えば、マンションの階数が高い部屋の水道水圧力は、階数が低い部屋のそれよりも低い。水道水圧力が高いと、洗浄槽30に給水される水道水の単位時間当りの給水量が多くなる。逆に、水道水圧力が低いと、洗浄槽30に給水される水道水の単位時間当りの給水量が少なくなる。このため、水道水圧力の高低によって、洗浄槽30に給水が終了するまでの時間が変化する。給水が終了するまでの時間が変化すると、各運転コース終了までの時間(運転時間)もそれにともなって変化する。すなわち、運転時間には、水道水圧力の高低にともなう運転時間の変動要素が含まれている。
本食器洗浄機10は、前回運転時の運転時間を用いて、運転残り時間を推定している。前回運転時の運転時間を用いると、水道水圧力の高低による運転時間の変動を補正する方向で運転残り時間を推定することができる。例えば、水道水圧力が高い場合には、給水時間が短くなることによって前回運転時間も短くなる。水道水圧力が高い傾向は、前回であろうと今回であろうと変わらない。前回運転時間が短いと、それを用いて運転残り時間を短目に推定することになり、その精度がより向上する。
(第2実施例)
本発明の第2実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施例と重複する事項についてはそれを省略し、本第2実施例として特徴的な部分を主体に説明する。
図15に示されている洗浄処理S300は、第1実施例の洗浄処理S12(図6、図7)に代わるものである。洗浄処理S300のS302、S304は、それぞれ洗浄処理S12のS14、S16と同内容なので、説明は省略する。S306が実行されると、洗浄処理S12のS18と同様に給水弁51が開かれ、洗浄槽30への給水が行われる。また、S306の実行と同時に、コントローラ41は計時を開始する。S306に続くS308は、S12のS20と同内容なので、説明は省略する。
S310が実行されると、洗浄処理S12のS22と同様に給水弁51が閉じられる。給水弁51が閉じられるのと同時に、コントローラ41は計時を終了する。
S310に続くS312では、コントローラ41が計時した時間(すなわち、給水弁51が開かれてから閉じられるまでの時間)を、給水時間「k0」としてコントローラ41のRAMに記憶する。
S314、S316、S318については、それぞれ洗浄処置S12のS24、S26、S28と同内容なので説明は省略する。
図16に示されているように、S320では、3分が経過したか否かを判別する。S320は、S318で洗浄水温度が45(℃)以上であると判別した場合(YESと判別した場合)に行われる。このため、S320で3分が経過したか否かの判別は、洗浄水温度が45(℃)以上になった時点から開始される。S320で3分が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、S322を行う。
S322〜S328の処理は、洗浄処理S12(第1実施例)のS34〜S40と同内容なので、これ以上の説明は省略する。
S322〜S328の処理が設けられていることにより、洗浄水温度が55(℃)〜60(℃)の間に維持される。
一方、S320で3分が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S330に移行してヒータ35をオフにするとともに、続くS332で洗浄ポンプ38を停止する。すなわち、S318で洗浄水温度が45(℃)以上であると判別してから3分が経過すると、ヒータ35がオフになり、洗浄ポンプ38が停止することにより、食器17の洗浄が一旦中断される。
S332の次には、泡対応処理S350を実行する。
図17に示すように、泡対応処理S350の最初の処理S352では、洗浄ポンプ38が停止してから10秒が経過したか否かを判別する。S352で洗浄ポンプ38が停止してから10秒が経過していないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S352で洗浄ポンプ38が停止してから10秒が経過したと判別した場合(YESの場合)には、S354を実行する。
洗浄ポンプ59が作動して洗浄槽30で食器17が洗浄されたときに、食器洗浄機用の専用洗剤以外の洗剤(例えば、台所用中性洗剤)が誤って投入された場合には、洗浄槽30内で泡が大量に発生する。洗浄槽30内で泡が発生すると、洗浄水が泡に変わった分だけ洗浄水の水位が低下する。洗浄槽30の水位が低下すると、洗浄槽30と連通している水位検出器56の水位室56aの水位も低くなる。S352が設けられていると、洗浄ポンプ38が停止してから10秒間は、S354が実行されない。この10秒の間に、洗浄槽30の内壁や食器17に付いた洗浄水が滴下するとともに波立っていた水面が静まり、洗浄水水位が安定する。
S354を実行すると、給水弁51が開かれ、水道水が洗浄槽30に給水される(この給水を、以下「補水」と言う)。S354の実行と同時に、コントローラ41は計時を開始する。
S354に続くS356では、水位検出器56がオンであるか否かを判別する。S356で水位検出器56がオンでないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S356で水位検出器56がオンであると判別した場合(YESの場合)には、S358に移行する。
S358では、給水弁51が閉じられ、洗浄槽30への補水が終了する。給水弁51が閉じられるのと同時に、コントローラ41は計時を終了する。
S358に続くS360では、コントローラ41が計時した時間を補水時間「h0」としてコントローラ41のRAMに記憶する。泡が発生した場合には、洗浄槽30の水位は、洗浄処理S300のS310で給水弁51が閉じられて給水が終了したときよりも低下している。泡が水位検出器56の水位室56aに入り込んでも、水位室56a内に配置されているフロート56bは、泡に沈み込んだ状態で洗浄水に浮き、洗浄水の水位を正確に検知する。従って、補水時間h0は、泡発生量に比例して長くなる。
S362では、「補水時間h0/給水時間k0」を演算する。そして、S364では、「補水時間h0/給水時間k<0.1」であるか否かを判別する。S364で「補水時間h0/給水時間k<0.1」でないと判別した場合(NOの場合)には、泡が多く発生していると考えられる。そこで、S366に移行して消泡運転を行う。消泡運転では、洗浄槽30からの排水と、洗浄槽30への給水が所定サイクル繰り返され、消泡が行われる。そして、泡対応処理S350を終了する。S364で「補水時間h0/給水時間k<0.1」であると判別した場合(YESの場合)には、泡の発生量が少ないと考えられるので、S366(消泡運転)をスキップして、そのまま泡対応処理S350を終了する。
図16、図18に示されている泡対応処理S350以降に実行されるS380〜S408の処理は、洗浄処理12(第1実施例)のS18〜S46の処理と同じなので、これ以上の説明は省略する。
運転残り時間表示処理S450について説明する。運転残り時間表示処理S450は、洗浄処理S300、すすぎ処理S50、湯すすぎ処理S80、乾燥処理S130と並行して実行される。
図19に示すように、運転残り時間表示処理S450のS452では、スタートボタン21が押されたか否かを判別する。S452でスタートボタン21が押されていないと判別した場合(NOの場合)には、そのまま待機する。S452でスタートボタン21が押されたと判別した場合(YESの場合)には、S454に移行する。
S454では、前回の運転で消泡運転が行われているか否かを判別する。S454で前回の運転で消泡運転が行われていると判別した場合(YESの場合)には、S458を行う。
S458では、前々回運転時のコースおよび運転時間と、コース別時間表を照合し、系列を特定する。
S458に続くS460では、特定された系列に基づいて、コース別時間表から今回の運転時間を推定する。
前回運転時に泡対応処理S350が処理されることによって消泡運転が行われていた場合には、消泡運転の時間分だけ洗浄時間が長くなっている。食器洗浄機専用洗剤以外の洗剤が間違って投入されるのは希であり、連続して間違った洗剤が投入される可能性は少ないと考えられる。このため、前回の運転で消泡運転が行われていた場合には、前回運転時のコースおよび運転時間を用いるのではなく、前々回運転時のそれをコース別時間表と照合して系列を特定し、その特定された系列から今回の運転時間を推定する。従って、前回運転時に消泡運転が行われていても、今回の運転時間を精度良く推定することができる。なお、前回の運転で消泡運転が行われていた場合には、前々回運転時ではなく、所定運転回数前の運転時のコースおよび運転時間をコース別時間表と照合して系列を特定し、その特定された系列から今回の運転時間を推定することもできる。
一方、S454で前回の運転で消泡運転が行われていないと判別した場合(NOの場合)には、S456を行う。S456では、前回運転時のコースおよび運転時間と、コース別時間表を照合し、系列を特定する。すなわち、前回の運転で消泡運転が行われていない場合には、消泡運転によって洗浄時間が通常よりも長くなっていないので、前回運転時のコースおよび運転時間と、コース別時間表を照合し、系列を特定することによって、今回の運転時間を精度良く推定することができる。S456を行ってから、S460に移行する。
引き続くS462〜S468の処理は、運転残り時間表示処理S200(第1実施例)のS208〜S214の処理と同様なので、これ以上の説明は省略する。
コントローラ41に前々回以前の運転時の運転時間と消泡運転の有無を記憶しておき、前回運転時に消泡運転が行われていた場合には、消泡運転が行われていない直近の前々回以前運転時の運転時間を用いて、今回の運転残り時間を表示することもできる。
食器洗浄機10の運転毎に消泡運転が行われる場合には、使用者が専用洗剤以外の洗剤を投入していることを認識していない可能性がある。このような場合には、前回運転時に消泡運転が行われたときに、前々回運転時のコースおよび運転時間を用いて今回の運転時間を推定しても、その前々回運転時に消泡運転が行われているのであるから、今回運転時の運転時間を精度良く推定することができない。従って、食器洗浄機10の所定回数以上の運転に亘って消泡運転が行われた場合には、予め設定しておいた所定運転時間から運転残り時間を推定することが望ましい。この所定運転時間は、例えば、標準的な運転時間に消泡運転時間を加えた値として設定する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
第1実施例に係る食器洗浄機の斜視図。 第1実施例に係る食器洗浄機の本体から洗浄槽が引き出された状態の斜視図。 第1実施例に係る食器洗浄機の模式的側面図。 第1実施例に係る食器洗浄機の操作パネルの説明図。 第1実施例に係る洗浄/すすぎ/乾燥処理のフローチャート。 第1実施例に係る洗浄処理のフローチャート(前半部分)。 第1実施例に係る洗浄処理のフローチャート(後半部分)。 第1実施例に係るすすぎ処理のフローチャート。 第1実施例に係る湯すすぎ処理のフローチャート(前半部分)。 第1実施例に係る湯すすぎ処理のフローチャート(後半部分)。 第1実施例に係る乾燥処理のフローチャート。 第1実施例に係る運転残り時間表示処理のフローチャート。 第1実施例に係るコース別時間表。 第1実施例に係る運転残り時間換算表。 第2実施例に係る洗浄処理のフローチャート(前段部分)。 第2実施例に係る洗浄処理のフローチャート(中段部分)。 第2実施例に係る泡対応処理のフローチャート。 第2実施例に係る洗浄処理のフローチャート(後段部分)。 第2実施例に係る運転残り時間表示処理のフローチャート。
符号の説明
10:食器洗浄機
12:本体、12a:後方壁
14:扉
15:取っ手
16:ロックレバー
17:食器
18:操作パネル
20:電源ボタン
21:スタートボタン
22:高温すすぎボタン
23:コースランプ部、23a:標準ランプ、23b:快速ランプ、23c:念入りランプ、23d:予洗いランプ、23e:乾燥ランプ
24:乾燥ボタン
25:予約ボタン
26:予約ランプ
27:時間表示部
28:コースボタン
29:残り時間ランプ
30:洗浄槽、30a:後方壁、30b:底面、30c:前方壁
31:回転ノズル、31a:噴出孔
32:残菜フィルタ、32a:タブ
33:ヒータカバー
34:食器カゴ
35:ヒータ
36:吸込凹部
37:吸込流路
38:洗浄ポンプ、38a:インペラ、38b:モータ、38c:吸込口、38d:吐出口
39:吐出流路
40:第1排水流路
41:コントローラ
42:排水ポンプ、42a:インペラ、42b:モータ、42c:吸込口、42d:吐出口
43:洗浄槽サーミスタ
44:第2排水流路、44a:エアー抜き部、44b:トラップ部、44c:ホース部
46:外部排水流路
48:エアー抜き経路
50:排水逆止弁
51:給水弁、51a:ソレノイド、51b:ポペット、51c:出口、51d:入口
52:第2給水流路
53:外部給水流路
54:第1給水流路
56:水位検出器、56a:水位室、56b:フロート、56c:バー、56d:スイッチ
58:水位流路
60:乾燥ファン、60a:モータ、60b:ファン
61:乾燥経路、61a:一端、61b:他端
63:シール蓋
65:小物食器カゴ

Claims (5)

  1. 温水を食器に噴きかけて食器を洗浄する工程と、温水を食器に噴きかけて食器をすすぐ工程を含むとともに、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間が異なる複数の運転コースのなかから運転コースが選択可能な食器洗浄機であり、
    前回運転時の運転コースと運転時間を記憶している前回記憶手段と、
    運転コースに対応する運転時間を複数系列記憶している運転時間系列記憶手段と、
    報知手段と、
    前回記憶手段と運転時間系列記憶手段と報知手段に接続された制御手段を備えており、
    制御手段は、前回記憶手段に記憶されている運転コースに基づいて運転時間系列記憶手段に当該運転コースに対応付けて記憶されている複数の運転時間を検索し、前回記憶手段に記憶されている運転時間に最も近似する運転時間を記憶している系列を特定し、その特定した系列において今回選択した運転コースに対応付けて記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させることを特徴とする食器洗浄機。
  2. 温水を食器に噴きかけて食器を洗浄する工程と、温水を食器に噴きかけて食器をすすぐ工程を含むとともに、温水による洗浄時間および/または温水によるすすぎ時間が異なる複数の運転コースのなかから運転コースが選択可能な食器洗浄機であり、
    前回運転時の運転コースと運転時間を記憶している前回記憶手段と、
    任意の運転コースの運転時間から他の運転コースの運転時間を計算する手段と、
    報知手段と、
    前回記憶手段と運転時間計算手段と報知手段に接続された制御手段を備えており、
    運転時間計算手段は、前回記憶手段が記憶している運転コースと運転時間と、今回選択した運転コースから、今回選択した運転コースの運転時間を計算し、
    制御手段は、運転時間計算手段が計算した運転時間に基づいて今回の運転終了時までの残り時間を報知手段に報知させることを特徴とする食器洗浄機。
  3. 洗浄水を食器に噴きかけて食器を洗浄するとともに、洗浄運転中に泡が所定量以上発生すると洗浄運転を中断して消泡運転を実行する食器洗浄機であり、
    前回運転時の運転時間と消泡運転の有無を記憶している前回運転記憶手段と、
    前々回運転時以前の運転時間を記憶している前々回以前運転記憶手段と、
    報知手段と、
    前回運転記憶手段と前々回以前運転記憶手段と報知手段に接続された制御手段を備えており、
    制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されていない場合には、前回運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させるとともに、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、前々回以前運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させることを特徴とする食器洗浄機。
  4. 前々回以前運転記憶手段は、前々回運転時以前の運転時間と消泡運転の有無を記憶しており、
    制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、消泡運転が記憶されていない運転時まで前々回以前運転記憶手段を遡及して検索し、検索された運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させることを特徴とする請求項3の食器洗浄機。
  5. 前々回以前運転記憶手段は、前々回の運転時の運転時間を記憶しており、
    制御手段は、前回運転記憶手段に消泡運転が記憶されている場合には、前々回以前運転記憶手段に記憶されている運転時間に基づいて今回の運転終了までの残り時間を報知手段に報知させることを特徴とする請求項3の食器洗浄機。
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