JP4080422B2 - 触媒作用を受けない付加反応 - Google Patents

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Description

発明の具体的説明
本発明は、酸または塩基触媒の非存在下で(+)−2−カレンエポキシド(1)を様々な試薬とカップリングさせる新規な合成方法に関する。
(+)−2−カレンエポキシド(1)は、テトラヒドロカンナビノイドへの前駆物質として使用されている有用な偏光性中間体である。(+)−2−カレンエポキシド(1)の酸触媒作用による、および塩基触媒作用による転位は広範囲に研究されている。これらの研究に共通していることは、決まって生成物の混合物が得られ、所望の化合物の収率があまり良くないことである。
Bledsoeとその共同研究者は、(+)−2−カレンエポキシド(1)をメタチタン酸で処理することにより、転位生成物(+)−p−メンタジエノール(2)が収率85%で得られることを見出した(米国特許第3,814,733号明細書)。本発明者らは、Bledsoeの研究を再現できなかった。より典型的なのは、Bulliardの、シクロヘキサン中で(1)をピリジニウムパラ−トルエンスルホン酸(PPTS)で処理した時の(2)の収率が44%であるという報告である(Bill. Soc. Chim. Fr. 1991, 128, 222)。Bledsoeは、(+)−2−カレンエポキシド(1)を水中2%硫酸で処理することにより、(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(3)を50%含む混合物が得られることも報告している。
Figure 0004080422
Arata、BledsoeおよびTanabeは、固体の酸および塩基による(+)−2−カレンエポキシド(1)の異性化の研究を発表している(J. Org. Chem. 1978, 43, 1660)。Clarkは、ZnBrを使用する(1)の異なった転位を開示している(J. Org. Chem. 1978, 43, 519)。(+)−p−メンタジエノール(2)および(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(3)は、触媒作用による転位の主要生成物であることが多い。ジエノール(2)およびジオール(3)は、両方とも、テトラヒドロカンニビノイド、特に(−)−Δ−テトラヒドロカンニビノール(Δ−THC)、の製造に使用されている。ジエノール(2)を使用する合成経路はRazdan et al.により米国特許第4,025,516号明細書に、ジオール(3)を使用する合成経路は、Stoss et al.により米国特許第5,227,537号明細書に開示されている。
Δ−THCは、(+)−2−カレンエポキシド(1)とオリベトール(4)の酸触媒作用による反応によっても、低収率ではあるが、直接合成されている。Razdan et al.は、この反応が開環した中間体を経由して達成されることを提案している(図式1)(J. Amer. Chem. Soc. 1970, 43, 519)。Crombie et al.は、シクロプロピルカルビニル陽イオンが関与する機構を提案している(図式2)(J. Chem. Soc. Perkin. Trans. 1, 1988, 1243)。
図式1 Razdanの機構
Figure 0004080422
図式2 Crombieの機構
Figure 0004080422
生成物の混合物および低収率は、一般的に(+)−2−カレンエポキシド(1)の酸触媒作用による反応の結果である。これは恐らく、ビシナルシクロプロピル−エポキシ部分の酸に対する不安定性が非常に高く、そのために2個の3員環のひずみエネルギーが放出され、非常に安定したシクロプロピルカルビニル陽イオンが生じるためであろう。塩基の触媒作用を受ける転位も同様に生成物の混合物と低収率を与える。
本発明者らは、(+)−2−カレンエポキシド(1)を純粋に反応させ、有用な偏光性生成物を高収率で製造できる合成経路を発明した。この合成経路は、先行技術の方法が使用している様な酸触媒も塩基触媒も必要としない。そこで本発明は、一般式(5):
Figure 0004080422
(上記式中、
Xは求核部分であり、
Yは求電子部分である)
の化合物の製造方法であって、
(+)−2−カレンエポキシド(1)と一般式X−Yの化合物との反応:
Figure 0004080422
(上記式中、
XおよびYは上記で定義した通りである)
を含んでなり、
前記反応混合物が、(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源と、一般式X−Yの化合物と、所望により不活性溶剤と、および所望によりpH緩衝剤とから実質的になるものである、方法を提供する。
本発明では、用語「求核部分」は、電子濃度の高い中心部を含む化学基を意味するのに使用する。用語「求電子部分」は、電子が不足している中心部を含む化学基を意味するのに使用する。求核部分Xの例はOHおよびORを包含し、ここでRはアルキル、アリール、アシルまたはシリルである。求電子部分Yの例はHおよびシリルを包含する。
一般式X−Yの化合物は、水、アルコール、フェノール、カルボン酸、シラノール、シリル化アルコール、シリル化フェノール、シリル化カルボン酸、炭酸、チオール、ホスファイト、またはホスフェートであるのが好適である。本発明の好ましい実施態様では、化合物X−Yは水であり、本製法の生成物は(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(3)である。
Figure 0004080422
(+)−2−カレンエポキシド(1)と水の直接反応は、先行技術の(+)−2−カレンエポキシド(1)の酸触媒作用を受ける反応より純粋に進行する。
本発明の別の実施態様では、化合物X−Yはアルコール、フェノールまたはカルボン酸である。特に好ましい実施態様では、化合物X−Yはオリベトール(4)であり、本製法の生成物はエーテル(6)である。
Figure 0004080422
エーテル(6)は、Razdanの機構(上記の図式1)では中間体として提案されているが、以前は単離されていない。さらに、Razdanの機構は酸触媒作用による反応に関するのに対し、本発明の方法では酸触媒は存在しない。このエーテルは、閉環反応により(−)−Δ−テトラヒドロカンニビノール(Δ−THC)にさらに転化することができる。閉環させる試薬は、BF(OEt)およびt−BuOHを包含する。そこで、本発明は、本発明の方法により(+)−2−カレンエポキシド(1)をオリベトールと反応させてエーテルを製造する第一工程、およびエーテルを閉環させる第二工程を含んでなる、Δ−THCの新規な合成も提供する。
(+)−2−カレンエポキシド(1)は、この分野で公知の、どの様な方法によってでも製造することができる。好適な方法は、安息香酸、過酢酸またはm−CPBAでによる(+)−2−カレン(7)のエポキシド化方法を包含する。好ましい方法はSharplessの方法のJacob版(tet. lett. 1998, 39, 8521)を使用するエポキシド化であるが、そこでは試薬がCHReO触媒、ピリジン、過酸化水素およびCHClである。
本発明の方法では、反応混合物が(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源を含む。(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源は、蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1)でよい。エポキシド化の粗製物も(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源として使用できる。(+)−2−カレンエポキシド(1)の別の供給源は、(+)−2−カレンエポキシド(1)と(+)−3−カレンエポキシドの混合物である。(+)−3−カレン(8)はテレピンの安価な成分である。(+)−2−カレン(7)の製造には一般的に接触異性化が使用される。異性化により、(+)−2−カレン(7)と(+)−3−カレン(8)の40:60混合物が生じるが、これらの成分は非常に近い沸点を有するので、分離が困難である。しかし、本発明者らは、異性体の混合物をエポキシド化すれば、エポキシド異性体の混合物((+)−2−カレンエポキシド(1)と(+)−3−カレンエポキシド)を本発明における(+)−2−カレンエポキシドの供給源として使用できることを見出した。これは、(+)−3−カレンエポキシドが化合物X−Yによる付加反応を受けず、一般式(5)の生成物から容易に除去できるためである。従って、本発明の特別な実施態様では、(+)−2−カレンエポキシドの供給源は(+)−2−カレンエポキシドと(+)−3−カレンエポキシドの混合物である。
Figure 0004080422
本発明の方法には不活性溶剤を使用できるが、化合物X−Yが必要な溶剤だけを与えることが多い(反応混合物が最初は不均質であっても)。好適な不活性溶剤には、ジクロロメタン、1,3−ジオキソランおよび酢酸エチルが挙げられる。
反応混合物は所望によりpH緩衝剤を包含する。pH緩衝剤は、(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源として粗製(+)−2−カレンエポキシドを使用する場合に適宜使用する。粗製試薬中に存在する不純物は、反応中にpHを低下させることがある。pH緩衝剤はpHを維持することができ、反応がより効率的に進行する。蒸留した(+)−2−カレンエポキシドを使用する場合、緩衝剤は必要ない。化合物X−Yが水である場合、反応に好ましいpH範囲は5.7〜5.9である。
本製法は室温以上で、好ましくは10〜150℃で行う。本製法は大気圧で行うのが好適である。
本製法の生成物は、当業者には公知の方法を使用して反応混合物から分離することができる。好適な一方法では、分液漏斗を使用し、溶剤、例えば酢酸エチルまたはヘプタン、を使用して生成物を抽出する。生成物の精製方法は、クロマトグラフィー、および生成物が固体である場合には、有機溶剤からの再結晶を包含する。
好ましくは、反応は少なくとも40%の収率、より好ましくは少なくとも50%の収率で進行する。
反応は、2つの偏光性中心で立体化学特性を維持しながら進行するのが好適である。
本発明の反応は、酸触媒を使用する類似の反応よりも、はるかに純粋である。酸触媒を使用すると、シクロプロピルカルビニル陽イオンが急速に形成され、これが多くの生成物に転位することがある。我々は、酸触媒を使用しなければ、水の様な弱酸やメタノールが、Razdanにより提案されている型(上記図式1)の、より調和した機構により反応すると考えている。
本発明は、工業的合成に使用できる合成方法を提供する。(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール(3)は、Δ−THCの重要な工業的前駆物質であり、本発明は、(+)−2−カレンエポキシド(1)から純粋に高収率で合成する方法を提供する。また、本発明は、Δ−THCの工業的製造で有用な中間体であるエーテル(6)の製造方法も提供する。
以下に、本発明を例としてのみ説明する。
一般的な実験の詳細
(+)−2−カレン(97%)はAldrich Chemical Company (Milwaukee, WI, USA)から購入した。(−)−Δ−およびΔ−THCの試料はRBI/Sigma (Natick, MA, USA)から購入した。無水溶剤はAldrich Chemical Companyから購入した。1,3−ジオキソランはFerro/Grant Chemical Co. (Cleveland, Ohio, USA)から購入した。TLCプレート(シリカゲルGF、250ミクロン、10x20cm)はAnaltech (Newark, DE, USA)から購入した。TLCは短波長UVの下で、次いでIで、または硝酸セリウムアンモニウム/硫酸をスプレーし、加熱することにより、目に見える様にした。カラムクロマトグラフィーは、Aldrich Chemical Companyから購入したTLC等級シリカゲルを使用して行った。NMRスペクトルはBruker300MHz計器で得た。
(+)−2−カレンエポキシドの製造
メチルトリオキソレニウム900mgを35%水性過酸化水素中に溶解させ、2lの3口フラスコ中で内部温度0℃に冷却した。別に、塩化メチレン(0.7l)、(+)−2−カレン(95.2g、0.698モル)、およびピリジン(11.7g)から溶液を製造した。水溶液を強く攪拌しながら、塩化メチレン溶液を2時間かけて加え、発熱反応を0〜5℃に保持した。3時間後(HPLCが(+)−2−カレンの消失を示した時)、混合物を分液漏斗中に注ぎ込み、層を分離した。有機層を水(300ml)で1回洗浄した。水層を一つに合わせ、塩化メチレン(各300ml)で2回抽出した。有機層を一つに合わせ、NaSOで除湿し、減圧下で濃縮し(30℃、30mm)、生成物を淡黄色の流動性液体として得た(100g)。HNMRは、発表されている報告と一致していた。R(5%EtOAc/ヘキサン):0.37。
(+)−2−カレンエポキシドの蒸留
上記の様にして製造した粗製(+)−2−カレンエポキシド(9.76g)を減圧下で分別蒸留した。70.5〜71.5℃、8mmで唯一の主要画分が無色液体として採集された(8.01g、回収率82.0%)。HNMR(CDCl):δ(ppm):2.97(d,1H)、1.85(5重、1H)、1.63(t,2H)、1.53(m,1H)、1.22(s,3H)、1.02(s,3H)、1.00(s,3H)、0.61(m,1H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)58.11、57.85、28.92、27.14、23.74、21.94、21.06、20.69、16.55、16.39。
例1
粗製(+)−2−カレンエポキシドと水の反応
上記の様にして製造した粗製(+)−2−カレンエポキシド(60g、0.34モル)をpH5.8緩衝剤水溶液(1200ml)中に分散させ、強く攪拌した。内部温度を40℃に温め、TLCおよびHPLCにより出発材料が消失するまで維持した(3〜6時間)。反応混合物を室温に冷却し、分液漏斗に移し、ヘプタン(300ml)で1回洗浄した。NaCl(180g)を水層に加え、これを酢酸エチル(1x1l、2x500ml)で抽出した。酢酸エチル抽出液を一つに合わせ、NaSOで除湿し、減圧下で濃縮し、白色固体を得た。5%EtOAc/ヘプタン(300ml)から再結晶させることにより、(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオールを凝集性の白色結晶として得た(31.5g、(+)−2−カレンから51.3%)。融点:112〜113℃(文献値114.5℃)。HNMRは文献の値と一致していた。13CNMR(CDOD):δ(ppm)137.1、129.0、73.3、70.2、39.1、28.8、27.6、26.0、24.4。R(50%EtOAc/ヘキサン):0.16。IR(KBr、cm−1)、3383(OH伸縮)、3024(アルケンC−H伸縮)。
例2
(+)−2−カレンのエポキシド化およびそれに続く水との反応
2lの3口フラスコ中でメチルトリオキソレニウム131mgを30%水性過酸化水素(23.6ml)中に溶解させ、内部温度0℃に冷却した。別に、1,3−ジオキソラン(100ml)、(+)−2−カレン(13.6g、0.1モル)、およびピリジン(12ml)から溶液を製造した。これも内部温度0℃に冷却した。冷水溶液を強く攪拌しながら、冷ジオキソラン溶液を70分間かけて加え、発熱反応を0〜5℃に保持した。3時間後(TLCが(+)−2−カレンの消失を示した時)、混合物を分液漏斗中に注ぎ込み、層を分離した。飽和化されたNaCl溶液(20ml)を水層に加えたところ、さらに分離が起きた。層を再び分離した。水層をジオキソラン(10ml)でもう一度抽出した。有機層を一つに合わせた。pH5.8緩衝剤水溶液(304ml)を加え、TLCおよびHPLCにより(+)−2−カレンエポキシドが消失するまで(4時間)室温で強く攪拌した。反応混合物を分液漏斗に移し、ヘプタン(75ml)で1回洗浄した。NaCl(45g)を水層に加え、これを酢酸エチル(3x125ml、1x100ml)で抽出した。酢酸エチル抽出液を一つに合わせ、NaSOで除湿し、減圧下で約150mlに濃縮した。ヘプタン200mlを加え、溶液を約150mlに濃縮した。EtOAc5〜10mlを加え、固体を溶解させた。この溶液を攪拌しながら冷却し、次いで0℃に冷却させた。減圧濾過で固体を集め、低温の5%EtOAc/ヘプタンで2回洗浄した。減圧下で乾燥させた後、(+)−p−メンタ−2−エン−1,8−ジオール11.857g((+)−2−カレンから収率69.8%)が得られた。NMRは少量の残留ヘプタンを示した。元素分析:70.6%C、10.6%H。
例3
(+)−3−カレンの異性化、それに続くエポキシド化および水との反応
攪拌棒を備えた100ml丸底フラスコをヒートガンで乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。カリウムt−ブトキシド(10g、0.09モル)を加えた。無水ジメチルスルホキシド(25ml)を加え、攪拌した。(+)−3−カレン(13.6g、0.1モル)を加えた。混合物を100℃に加熱し、一晩攪拌した。冷却後、ヘキサン(50ml)を加え、攪拌した。水(50ml)を加え、攪拌した。層を分離した。水層をヘキサン(2x250ml)で抽出した。ヘキサン層を一つに合わせ、水で洗浄し、NaSOで除湿し、濾過し、減圧下で濃縮してオイル(11g)を得た。NMR分析は(+)−3−カレン58%および(+)−2−カレン42%を示した。
250mlの3口フラスコ中でメチルトリオキソレニウム100mgを30%水性過酸化水素(19ml)中に溶解させ、内部温度0℃に冷却した。別に、1,3−ジオキソラン(89ml)、カレン混合物(11g)、およびピリジン(9ml)から溶液を製造した。これも内部温度0℃に冷却した。冷水溶液を強く攪拌しながら、冷ジオキソラン溶液を70分間かけて加え、発熱反応を0〜5℃に保持した。3時間後、NaCl溶液(20ml)を加え、層を分離した。水層をジオキソラン(25ml)で1回抽出した。有機層を一つに合わせた。pH5.8緩衝剤水溶液(275ml)を加え、室温で1時間、次いで30℃で2.5時間強く攪拌した。反応混合物を分液漏斗に移し、ヘプタン(100ml)で1回洗浄した。NaCl(43g)を水層に加え、30分間攪拌した。水層を酢酸エチル(1x100ml、2x250ml)で抽出した。酢酸エチル抽出液を一つに合わせ、NaSOで除湿し、減圧下で濃縮し、固体(2g)を得た。固体を高温の酢酸エチルに溶解させた。ヘプタンを加え、溶液を攪拌しながら冷却し、次いで0℃に冷却させた。減圧濾過で固体を集め、ヘキサンで洗浄した。減圧下で乾燥させた後、(+)−p−メンタ−2−エン−ジオール1.1g((+)−3−カレンから収率6.5%)が得られた。
例4
蒸留した(+)−2−カレンエポキシドと水の反応
減圧分別蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1.00g)を蒸留水(30ml)中に分散させた。内部温度を40℃に温め、その温度に6時間維持した。反応混合物を室温に冷却させ、分液漏斗に移し、ヘプタンで1回洗浄した。水層を酢酸エチル(7x75ml)で抽出した。酢酸エチル抽出液を一つに合わせ、飽和化されたNaCl溶液で洗浄し、減圧下で濃縮し、(+)−p−メンタ−2−エン−ジオールを白色結晶性粉末として得た(0.92g、82.3%)。
例5
(+)−2−カレンエポキシドとメタノールの反応
攪拌棒を備えた50ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1.00g)を加えた。無水メタノール(40ml)を加え、攪拌した。冷却器を取り付け、溶液を28時間還流加熱した。溶剤を減圧除去した。無色のオイルをTLCメッシュシリカ30g上でクロマトグラフィー処理した。10%EtOAc/ヘキサンがUV活性スポット(25.5mg)を溶離させたが、これはNMRによりメトキシジエンであると思われた。30%EtOAc/ヘキサンが2つのスポットの混合物(0.1836g)を溶離させたが、これはNMRにより、部分的にジエンオールであった。40%EtOAc/ヘキサンは、一般式(5)の化合物に対応するメチルエーテル(0.8722g、72.1%)を溶離させた。HNMR(CDCl):δ(ppm):5.63(s,2H)、3.16(s,3H)、2.33−2.28(m,1H)、1.97−1.84(m,1H)、1.80−1.58(m,2H)、1.4−1.3(m,1H)、1.24(s,3H)、1.07(s,3H)、1.04(s,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)136.63、128.17、76.57、69.53、48.77、43.45、38.45、28.22、22.95、22.15、21.98。元素分析:67.12%C、10.61%H。R(40%EtOAc/ヘキサン):0.31。[α] 25=+37.1°(c=1.045、CHCl)。
例6
(+)−2−カレンエポキシドと酢酸の反応
攪拌棒を備えた250ml丸底フラスコをヒートガンで乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(2.00g)を加えた。氷酢酸(80ml)を加え、攪拌した。1分後のTLCは反応の完了を示した。酢酸を減圧下、30℃で除去した。無色のオイル(2.355g)をTLCメッシュシリカ50g上でクロマトグラフィー処理した。30〜40%EtOAc/ヘキサンが、一般式(5)の化合物に対応するモノアセテート(1.48g、53.2%)を溶離させた。少量の生成物(0.131g、収率6.55%)も単離されたが、そのNMRは(+)−p−メンタジエノール(化合物2)のそれと一致していた。モノアセテートのHおよび13CNMRは文献値と一致していた。元素分析:62.35%C、8.84%H。R(50%EtOAc/ヘキサン):0.40。[α] 25=+32.1°(c=0.535、CHCl)。
例7
(+)−2−カレンエポキシドとアリルアルコールの反応
攪拌棒を備えた100ml丸底フラスコをヒートガンで乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1.00g)を加えた。アリルアルコール(40ml)を加え、攪拌した。冷却器を取り付け、溶液を60℃に1日、次いで80℃に1日、次いで3日間還流加熱した。溶剤を減圧下で除去した。無色のオイルをTLCメッシュシリカ30g上でクロマトグラフィー処理した。40%EtOAc/ヘキサンが、一般式(5)の化合物に対応するアリルエーテル(62mg、4.5%)を溶離させた。HNMR(CDCl):δ(ppm):5.87(8重,1H)、5.67(dq,2H)、5.28−5.21(td,1H)、5.11−5.06(td,1H)、3.88(m,2H)、2.34(m,1H)、1.92−1.86(m,1H)、1.85−1.7(m,1H)、1.7−1.6(dt,1H)、1.43(m,1H)、1.25(s,3H)、1.11(s,3H)、1.09(s,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)135.99、135.56、128.40、115.40、7690、69.63、62.23、44.08、38.51、28.22、23.01、22.77、22.56。R(20%EtOAc/ヘキサン)0.16。
例8
(+)−2−カレンエポキシドとエチレングリコールの反応
攪拌棒を備えた100ml丸底フラスコをヒートガンで乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1.00g)を加えた。エチレングリコール(40ml)を加え、攪拌した。冷却器を取り付け、溶液を60℃に2.5時間加熱した。水(40ml)を加えた。溶液を分液漏斗に注ぎ込み、ヘキサン(各20ml)で2回洗浄した。次いで水層を酢酸エチル(5x40ml)で抽出した。EtOAc抽出液を一つに合わせ、飽和化されたNaCl溶液(20ml)で洗浄し、NaSOで除湿し、減圧濾過した。無色のオイルをTLCメッシュシリカ30g上でクロマトグラフィー処理した。EtOAcが、一般式(5)の化合物に対応するグリコールエーテル(0.825g、58.6%)を溶離させた。HNMR(CDOD):δ(ppm):5.73−5.69(td,1H)、5.63−5.58(td,1H)、3.60(t,2H)、3.44(t,2H)、2.40−2.34(m,1H)、1.86−1.64(m,3H)、1.5−1.3(m,2H)、1.23(s,3H)、1.12(s,3H)、1.09(s,3H)、13CNMR(CDOD):δ(ppm)136.91、129.02、78.02、70.27、63.69、63.08、45.38、39.13、28.80、24.223、23.34、22.90、21.04。元素分析:64.49%C、10.39%H。R(EtOAc)0.38。[α] 25=+34.4°(c=0.956、CHCl)。
例9
(+)−2−カレンエポキシドとt−ブチルジメチルシラノールの反応
攪拌棒を備えた5ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(100mg)を加えた。t−ブチルジメチルシラノール(1ml)を加え、攪拌した。冷却器を取り付け、溶液を125℃に20時間、次いで140℃(還流)に3日間加熱した。冷却後、ヘキサンを加え、固体を濾別した。ヘキサン溶液をTLCメッシュシリカゲル5g上でクロマトグラフィー処理した。一般式(5)の化合物に対応するシリルエーテル(4.5mg、2.4%)が無色オイルとして得られた。HNMR(CDCl):δ(ppm):5.79−5.74(dd,1H)、5.65−5.60(dd,1H)、2.2−2.1(m,1H)、1.9−1.8(m,2H)、1.7−1.3(m,2H)、1.26(s,3H)、1.19(s,3H)、1.13(s,3H)、0.85(s,9H)、0.08(s,6H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)135.2、129.2、77.2、75.2、69.7、48.3、38.6、29.7、28.1、27.7、26.4、25.8、23.2、18.1、1.0、−0.06、−2.1。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.32。
例10
(+)−2−カレンエポキシドとオリベトールの反応
攪拌棒を備えた5ml反応器(reactivial)を加熱炉で乾燥させ、キャップを取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(1.00g)を計量して入れた。オリベトール(1.77g、1.5当量)を加えた。混合物を室温で30分間攪拌し、次いで油浴中で45℃に18時間加熱した。濃厚な明黄色のオイルを冷却し、酢酸エチルに溶解させ、シリカゲル上で蒸発させ、TLCメッシュシリカゲル40g上でクロマトグラフィー処理した。画分29−35は化合物(6)に対応する純粋なオリベトールエーテル(0.2373g、10.9%)を含んでいた。画分23−28および36−37も少量のオリベトールエーテルを含んでいたが、純度は低かった(0.3098g、14.2%)。オリベトールエーテルは無色のオイルであった(総重量0.5468g、収率25.0%)。HNMR(CDCl):δ(ppm):6.39(dd,2H)、6.33(ds,1H)、5.89(d,1H)、5.3(d,2H)、2.46(t,2H)、2.0−1.3(m,〜11H)、1.29(s,3H)、1.19(s,3H)、1.16(s,3H)、0.86(t,3H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)156.08、155.88、144.88、135.70、128.49、116.60、110.74、108.60、82.47、70.00、45.44、38.36、35.80、31.40、30.82、28.22、24.44、23.32、23.25、22.48、13.99。元素分析:72.22%C、10.34%H。R(50%EtOAc/ヘキサン):0.45。[α] 25=+25.2°(c=0.159、CHCl)。
例11
オリベトールエーテルのΔ −THCへの転化
攪拌棒を備えた5ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。無水塩化メチレン(0.8ml)中に入れたオリベトールエーテル(6.4mg)を加えた。硫酸マグネシウム(30mg)を加え、攪拌した。スラリーを−40℃に冷却した。BF(OEt)(5μl)を加えた。5分後のTLCは3個のスポットを示した。最上部のスポットは純粋なΔ−THCと一致していた。
例12
t−BuOH中での粗製(+)−2−カレンエポキシドとオリベトールの反応
攪拌棒を備えた5ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。粗製(+)−2−カレンエポキシド(100mg)を加え、フラスコを排気し、Nを満たす操作を3回行った。オリベトール(118mg)を加えた。t−ブタノール(1ml)を加えた。冷却器を取り付け、油浴中で溶液を50℃に加熱した。2時間後のTLCはオリベトールエーテルの形成を示していた。3日後、TLCは反応が変化していないことを示していた。温度を還流するまで上昇させた。10分後、TLCは、オリベトールエーテルが消失し、2個のより高いスポットが形成されたことを示していた。最上部のスポットは純粋なΔ−THCと一致していた。溶液を一日還流させ、次いで冷却した。TLCメッシュシリカゲル5g上のクロマトグラフィーにより、Δ−THCの3つの画分(27.2mg、(+)−2−カレンエポキシドからの収率13.2%)および混合Δ−およびΔ−THCの5つの画分(15.0mg、収率7.3%)が溶離した。HNMRは発表されている報告および市販の試料と一致していた。
例13
(+)−2−カレンエポキシドとトリメチルシリルメタノールの反応
攪拌棒を備えた10ml丸底フラスコを加熱炉で乾燥させ、隔壁を取り付け、N下で冷却した。蒸留した(+)−2−カレンエポキシド(100mg)を加えた。トリメチルシリルメタノール(2ml)を加え、攪拌した。冷却器を取り付け、溶液を100℃に30時間加熱した。冷却後、溶剤を減圧除去した。黄色がかったオイルが得られた(0.0929g、収率55.1%)。NMRは、その化合物が一般式(5)に対応しているが、純粋ではないことを示していた。HNMR(CDCl):δ(ppm):5.63(m,2H)、2.83(s,1H)、2.25(m,1H)、1.9−1.5(m,3H)、1.5−1.1(m,2H)、1.23(s,3H)、1.00(s,3H)、0.7(s,3H)、−0.02(s,9H)。13CNMR(CDCl):δ(ppm)135.11、128.87、110.83、69.65、52.30、44.05、42.49、38.57、28.89、28.19、27.74、22.98、21.90、21.54、21.09、0.3、−3.19。R(20%EtOAc/ヘキサン):0.52。[α] 25=+17.0°(c=0.586、CHCl)。
表1に、各例の反応物(化合物X−Y)および生成物(化合物(5))をまとめて示す。
Figure 0004080422

Claims (6)

  1. 下記一般式(5)で表される化合物の製造方法であって、
    Figure 0004080422
    [上記式中、
    Xは求核部分であり、
    Yは求電子部分である]
    触媒不存在下において、(+)−2−カレンエポキシド(1)と、一般式X−Yの化合物との反応を含んでなり、
    Figure 0004080422
    [上記式中、
    XおよびYは上記で定義した通りである]
    前記反応混合物が、(+)−2−カレンエポキシド(1)の供給源と、一般式X−Yの化合物と、所望により不活性溶剤と、および所望によりpH緩衝剤とから実質的になるものである、製造方法。
  2. 前記化合物X−Yが水、アルコール、フェノール、カルボン酸、シラノール、シリル化アルコール、シリル化フェノール、シリル化カルボン酸、炭酸、チオール、ホスファイト、またはホスフェートである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記化合物X−Yが水である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記化合物X−Yがアルコール、フェノールまたはカルボン酸である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記化合物X−Yがオリベトール酸である、請求項4に記載の方法。
  6. 請求項5に記載の方法である第一工程と、閉環工程である第二工程とを含んでなる、(−)−Δ−テトラヒドロカンニビノールの合成。
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