JP2510581B2 - ベンゾハイドロキノン誘導体 - Google Patents

ベンゾハイドロキノン誘導体

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JP2510581B2
JP2510581B2 JP62123546A JP12354687A JP2510581B2 JP 2510581 B2 JP2510581 B2 JP 2510581B2 JP 62123546 A JP62123546 A JP 62123546A JP 12354687 A JP12354687 A JP 12354687A JP 2510581 B2 JP2510581 B2 JP 2510581B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、天然ビタミンEであるd−α−トコフェロ
ールを製造する際に有用な中間体に関する。
〔従来の技術及び問題点〕
d−α−トコフェロールは、天然に広く分布している
ビタミンEの最も代表的なもので、そのもの自体のみな
らず各種の誘導体は、医薬品、食品、飼料などとして広
く汎用されており、ビタミンEの中でも極めて重要な物
質である。
しかしながら、d−α−トコフェロールは天然物、主
として植物油から単離しなければならず、工業的に大量
生産するには適さない。即ち、植物油中のd−α−トコ
フェロールの含量は極めて少量であるために極めて多量
の植物油を必要とし、しかもβ,γ,δ−体などの同族
体との分離精製が必要であり、単離にも困難を伴うとい
う欠点がある。
そこで、光学活性α−トコフェロール、殊にd−α−
トコフェロールを化学的に合成しようとする試みは種々
なされている(例えばH.Mayler,O.Islerら、Helv.Chim.
Acta,46,650(1963);J.W.Scott,W.M.Cort,H.Harley,F.
T.Bizzarro,D.R.Panish,G.Sauey,J.A.C.S.51,200(197
4),52,174(1975);Helv.Chim.Acta.59,290(1976);
K.K.Chan.N.Cohenら,J.Org.Chem.41,3497,3512(197
6),43,3435(1978)などが、工業的に有用な方法は皆
無である。
即ち、従来提案されているこれらの方法はすべて何れ
かの時点において中間物質でdl体の光学分割を必要とす
る。この光学分割が必要であることは、この分割により
収率が30〜40%と大幅にダウンするという大きな欠点が
あり、工業的な方法とは言い難い。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者等は、dl体の光学分割を必要としない
方法について長年研究を重ねた結果、先に天然フィトー
ルを出発物質とする方法について特許出願した(特開昭
57−136582)。その後、更に検討した結果、天然フィー
トルを使用しない方法について発明を完成するに至っ
た。
本発明は、この方法における中間体である次の構造式
で表されるベンゾハイドロキノン誘導体及びその製造方
法に関する。
(式中、Xは水素原子又は水酸基の保護基を意味する) 式(I)において、水酸基の保護基としては、例えば
ベンジル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、p
−ニトロベンジル基などのほか、t−ブチルジメチルシ
リル基、トリメチルシリル基、トリベンジルシリル基な
どのトリ有機シリル基、2−テトラヒドロピラニル基、
2−テロラヒドロフラニル基、1−エトキシエチル基な
どの水酸基の酸素原子と共にエーテル結合する基が望ま
しい。
上記の中間体を使用し、天然型のd−α−トコフェロ
ールを製造する方法を図示すれば次の通りである。
(式中、Xは前記の意味を有する) 〔第一工程〕 本発明化合物である中間体(I)と式(III)で表さ
れるグリニャール化合物とを、常方により反応せしめ化
合物(IV)を得る工程である。この反応は、銅(I又は
II)触媒、特に銅(I)−n−プロピルアセチリド又は
銅(I)ハライド−ジメチルサルファイド錯体の存在下
に実施することが望ましい。
この際溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テト
ラヒドロフランなどのエーテル溶媒など、グリニャール
反応において通常使用される溶媒であればいずれでもよ
い。また反応温度は0℃〜溶媒の沸点までのかなりの広
範囲で実施可能である。
〔第二工程〕
本反応は、化合物(IV)の母核水酸基の保護基を除去
すると同時に、酸化剤を用いて酸化せしめてd−α−ト
コフェリルキノン(V)を得る反応である。
この保護基の酸化的開裂には、硝酸セリウムアンモニ
ウム〔Ce(NH42(NO36〕、次亜臭素酸ナトリウム、
EDTAを用いるのが好ましく、この際溶媒としては、アセ
トニトリル、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、水
などの混合溶媒を用いる。温度は特に限定されないが、
通常は0〜40℃の間で行うのが好ましい。
〔第三工程〕
本反応は、第二工程で得られたd−α−トコフェリル
キノン(V)を環化反応せしめ、クロマノール誘導体
(VI)を得る方法である。
本方法は、キノン誘導体(V)を還元して、ハイドロ
キノン体とし、非プロトン系溶媒中、ルイス酸を添加す
ることにより容易に環化することができる。
反応温度は特に限定されないが、通常0〜120℃、好
ましくは約50〜80℃である。
〔第四工程〕
本反応は、第三工程で得られたクロマノール誘導体
(VI)の脱ベンジロキシ化反応である。具体的に述べれ
ば、まず接触還元による脱ベンジル化し、次いでメシル
化後、例えばLiAlH4などにより脱メシロキシ化するが、
それ自体既知の方法により容易に実施することができ
る。
本発明化合物であるエポキシ体(I)は、次のような
方法によって製造することができる。
〔第五工程〕 本反応は、dl体である化合物(VIII)を立体選択的に
不斉エポキシ化する反応であり、下記に示す方法でエリ
スロ体(IX)を得ることができる。
即ち化合物(VIII)に、エナンシオセレクチブ・オキ
シデーション(enantioselective oxidation)の操作を
行いエリスロ体(IX)を得る。具体的な方法の一例を述
べれば、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒中で、上記化合
物(VIII)、酒石酸ジエステル体、チタニウムテトライ
ソプロポキサイド及びt−ブチルハイドロパーオキサイ
ドを、好ましくは−30℃〜0℃の温度で酸化を行いエポ
キシ化せしめる。酒石酸ジエステルとしては、例えば酒
石酸ジエチル、酒石酸ジメチル、酒石酸ジイソプロピル
などが利用できる。触媒としては、上記のチタニウムテ
トライソプロポキサイド〔Ti(O−i−Pr)4〕のほ
か、Ti(O−nBu)4、Ti(O−i−Bu)4などのチタニ
ウムテトラブトキサイド類も使用できる。
〔第六工程〕
本反応は2級アルコール基の保護であり、エーテル系
の保護が適しており、代表的なものを掲げれば、ベンジ
ル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、p−ニト
ロベンジル基などである。
本反応は常法によるが、ジクロロメタン、トリクロロ
エタンなどのハロゲン化炭化水素系溶媒、又はTHFなど
のエーテル系溶媒を使用し、0℃〜還流温度で行う。
なお、本発明の目的物質を製造するための出発物質
(VIII)は公知の化合物であるが、例えば次のような製
造方法で得ることができる。
即ち、2,3,5−トリメチルハイドロキノン(XI)をジ
オキサン中、例えば三フッ化ホウ素−エーテラート(BF
3−Et2O)触媒下、プレノールと縮合し、化合物(XII)
を得、次いで、例えばこれに硫酸ジメチルと30%水酸化
ナトリウムを用いて、エタノール中70〜80℃でO−メチ
ル化反応を行い、化合物(XIII)を得、次いで、例えば
ジクロロメタンなどの溶媒中、好ましくは0〜3℃で冷
却しつつ、メタクロロ過安息香酸にて酸化を行い、アル
ミニウムイソプロポキサイドで転移させて、化合物(VI
II)を得ることができる。化合物(VIII)は、融点84〜
86℃の白色針状晶である。
なお、前記の化合物(XII)は、融点74〜76℃であ
る。
〔実施例〕
以下に本発明の実施例を述べる。
実施例1 (2′S,3′R)−2,3,5−トリメチル−6−(2′−ヒ
ドロキシ−3′,4′−エポキシ−イソペンチル)−ベン
ゾヒドロキノン−1,4−ジメチルエーテル(2)の合成 1−4頚フラスコ中、塩化メチレン300mlに−20℃
でチタニウムテトライソプロポキサイド{Ti(OiP
r)4}14.2g(0.05M)、L−(+)−酒石酸ジイソプロ
ピル14g(0.06M)を加え、同温で30分撹拌、次いで
(2′R,3′S)−2,3,5−トリメチル−6−(2′−ヒ
ドロキシ−3′−メチルブト−3′−エニル)−ベンゾ
ヒドロキノン−1,4−ジメチルエーテル(1)13.2g(0.
05M)を加えて15分撹拌、最後に無水t−ブチルヒドロ
ペルオキシド3Mトルエン溶液10ml(0.03M)をゆっくり
加え、同温にて17時間反応する。
この反応液をアセトン500ml、水15mlの混液にあけ、
室温にて3時間撹拌し、セライトを用いて濾過し、固型
物はアセトン300mlにて洗滌し、同様の濾過を行い、濾
液は濃縮後、ジエチルエーテル300mlに溶解し、氷冷下
にて1N−水酸化ナトリウム100mlを加え30分撹拌し、ジ
エチルエーテル400mlにて2回抽出し、飽和塩化ナトリ
ウム水洗後、硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去し、残渣
を200メッシュシリカゲルを用い、n−ヘキサン−ジエ
チルエーテル系にてフラッシュカラムクロマト精製し、
融点69〜70℃の白色結晶として不斉エポキシ化体2を6.
4g得た(収率45.7%)。
Eu(hfbc)3による1H−NMRにおいて光学純度(e.e)
は95%以上である。
〔α〕D 25=−29.2°(C=2.07,クロロホルム) 元素分析値;C16H24O4(280.37) C H 理論値(%) 68.54 8.63 実測値(%) 68.77 8.60 IR(cm-1);3.400(OH基) NMR(CDCl3,δ); 1.4(3H,s),2.18(6H.s),2.2(3H,s),2.65(2H,
d),2.8〜2.95(2H,m),3.02(1H,d),3.55(1H,t),3.
58(3H,s),3.65(3H,s) 質量分析値値;M+=280 上記2とは別にカラムクロマト精製中に先に溶離して
くる融点74〜75℃を有する白色結晶6.7gを得た(収率5
0.8%)。このものはIR,NMRスペクトルより1のカイネ
チック・レゾルーション(Kinetic Resolution)物3で
あることが判明した。
〔α〕D 25=+50.3°(C=2.24,クロロホルム) IR(cm-1);3,400(OH基) NMR(CDCl3,δ); 1.86(3H,s),2.20(6H,s),2.25(3H,s),2.87(2H,
d),3.65(3H,s),3.70(3H,s),4.17(1H,t),4.88(1
H,s),5.08(1H,s) 質量分析値;M+=264 実施例2 (2′S,3′R)−2,3,5−トリメチル−6−(2′−ベ
ンジルオキシ−3′,4′−エポキシ−イソペンチル)−
ベンゾヒドロキノン−1,4−ジメチルエーテル(4)の
合成 200ml4頚フラスコ中、0℃でテトラヒドロフラン30ml
に55%水素化ナトリウム0.8g(0.02M)を加え、撹拌し
つつ、化合物2 5g(0.018M)のテトラヒドロフラン溶液
20mlを徐々に滴下し、1時間同温にて撹拌する。
この混液にベンジルブロマイド3.4g(0.02M)のテト
ラヒドロフラン溶液20mlを滴下し、滴下終了後は室温に
て4時間撹拌し、薄層クロマトグラフィーにて原料消失
を確認後、氷水300ml中にあけ、生成物はジエチルエー
ル200mlにて2回抽出し、飽和塩化ナトリウム水洗後、
硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去し、残渣を200メッシ
ュシリカゲルを用いn−ヘキサン−ジエチルエーテル系
にてフラッシュカラムクロマト精製し、4を5.9g得た
(収率88.9%)。
〔α〕D 25=−37.4°(C=1.73,クロロホルム) 元素分析値;C23H30O4(370.49) C H 理論値(%) 74.56 8.16 実測値(%) 74.82 8.10 NMR(CDCl3,δ); 1.40(3H,s),2.14(9H.s),2.70(2H,d),3.15(1H,
t),3.50(3H,s),3.55(3H,s),4.4(2H,dd),6.8〜7.
2(5H,m) 質量分析値;M+=370 実施例3 (2′S,3′R,7′R,11′R)−2,3,5−トリメチル−6
−(2′−ベンジルオキシ−3′−ヒドロキシ−3′,
7′,11′,15′−テトラメチルヘキサデカニル)−ベン
ゾヒドロキノン−1,4−ジメチルエーテル(6)の合成 200mlナスコル中、金属マグネシウム243mgとテトラヒ
ドロフラン30mlをアルゴン気流中室温下に撹拌しつつ、
エチレンブロマイド100mgを加え、次いで(3R,7R)−3,
7,11−トリメチルドデシルブロマイド(〔α〕D 25=−
4.73°,C=4.5,クロロホルム)2.92gのテトラヒドロフ
ラン溶液200mlを滴下し、滴下終了後、反応温度を6℃
に上昇させ、2時間撹拌する。
次いで反応液を0℃に冷却しつつ、化合物4 3.7g(0.
01M)及び硫化メチル・臭化銅付加物(Me2S・CuBr)1.3
gを添加し、室温まで上昇させ一夜撹拌する。
次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを添加し、
この混合物をジエチルエーテル100mlにて2回抽出し、
飽和塩化ナトリウム水洗後、硫酸マグネシウム乾燥、溶
媒留去し、残渣を200メッシュシリカゲルを用い、n−
ヘキサン−ジエチルエーテル系にてフラッシュカラムク
ロマト精製し、6を無色油状物として4.02g得た(収率6
9.1%)。
〔α〕D 25=−31° (C=1.30,クロロホルム) 元素分析値;C38H62O4(582.9) C H 理論値(%) 78.30 10.72 実測値(%) 78.48 10.65 IR(Neat,cm-1);3,400(OH基) NMR(CDCl3,δ); 0.85(12H,d),2.17(6H,s),2.25(3H,s),2.8(2H,
d),3.52(3H,s),3.62(3H,s),4.0(2H,dd),6.8〜7.
2(5H,m) 質量分析値;M+=582 実施例4 (2′S,3′R,7′R,11′R)−2,3,5−トリメチル−6
−(2′−ベンジルオキシ−3′−ヒドロキシ−3′,
7′,11′,15′−テトラメチルヘキサデカニル)−ベン
ゾキノン(7)の合成 200mlのナスコル中にアセトニトリル100ml、化合物
(6)2.91g(0.005M)を混合溶解させ、室温下撹拌し
つつ、硝酸セリウム(IV)アンモニウム2.5gの水溶液10
mlを徐々に滴下し、滴下終了後も同温にて1時間撹拌
し、薄層クトマトグラフィーにて原料消失を確認した
後、反応液を氷水200ml中にあけ、生成物はn−ヘキサ
ン100mlにて2回抽出し、抽出液は飽和塩化ナトリウム
水溶液にて洗滌、硫酸マグネシウム乾燥、溶媒留去し、
残渣を200メッシュシリカゲルを用い、n−ヘキサン−
ジエチルエーテル系にてフラッシュカラムクロマト精製
し、7を黄色油状物として2.04g得た(収率74.0%)。
〔α〕D 25=−29.1°(C=2.75,クロロホルム) 元素分析値;C36H56O4(552.84) C H 理論値(%) 78.21 10.21 実測値(%) 78.44 10.18 IR(Neat,cm-1);3,450(OH基),1,640(ベンゾキノ
ン) NMR(CDCl3,δ); 0.85(12H,d),1.24(3H,s),2.00(6H,s),2.03(3
H,s),2.45〜2.6(2H,m),4.0(2H,dd),6.8〜7.2(5H,
m) 質量分析値;M+=552 実施例5 (2R,3R,4′R,8′R)−3−ベンジルオキシ−α−トコ
フェロール(8)の合成 300mlナスコル中に化合物7 1.38g(0.0025M)、ベン
ゼン50mlを混合溶解し、室温にて撹拌しつつチオ硫酸ナ
トリウム5gの水溶液20mlを加え、30分間撹拌して原料の
黄色が消失する。
有機層は硫酸マグネシウム乾燥後、p−トルエンスル
ホン酸2.5gを加え、80℃で1時間加温、撹拌する。
次いで反応液を氷水100mlにあけ、n−ヘキサン100ml
にて2回抽出し、飽和塩化ナトリウム水洗、硫酸マグネ
シウム乾燥後、溶媒留去し、残渣を200メッシュシリカ
ゲルを用い、n−ヘキサン−ジエチルエーテル系にてフ
ラッシュカラムクロマト精製し、8を無色油状物として
1.18g得た(収率88.0%)。
〔α〕D 25=−5.8°(C=1.62,クロロホルム) 元素分析値;C36H56O3(536.84) C H 理論値(%) 80.55 10.52 実測値(%) 80.67 10.55 IR(Neat,cm-1);3,450(OH基) NMR(CDCl3,δ); 0.85(12H,d),2.0(9H,s),2.45(2H,t),4.0(2H,d
d),6.8〜7.2(5H,m) 質量分析値;M+=536 実施例6 2R,4′R,8′R−α−トコフェロール(9)の合成 化合物8 1.07g(0.002M)をエタノール100mlに溶解
し、5%パラジウム−炭素上で水素添加し、反応液はセ
ライト545を用いて濾過し、濾液は濃縮して脱ベンジル
体を得る。
上記で得た脱ベンジル体を塩化メチレン50mlに溶解
し、トリエタノールアミン0.3gを加えて、0℃にて撹拌
しつつ、塩化メタンスルホニル0.34g(0.003M)の塩化
メチレン溶液5mlを徐々に滴下し、滴下終了後も同温に
て1時間撹拌する。
次いで溶媒留去し、残渣にジエチルエーテル100mlを
加え、不溶物を濾過し、濾液は硫酸マグネシウム乾燥
し、溶媒留去して淡黄色油状物1.0gを得る。
次いで、水素化アルミニウムリチウム0.3g、ジエチル
エーテル50mlの懸濁液を0℃に冷却撹拌しつつ、先に得
た油状物のジエチルエーテル溶液10mlを徐々に滴下し、
滴下終了後も同温にて2時間撹拌する。
薄層クロマトグラフィーにて原料消失を確認後、0℃
にて強く撹拌しつつ、水0.3ml、15%水酸化ナトリウム
水溶液0.3ml、水0.9mlを順次、発泡に注意しつつ滴下
し、室温でしばらく撹拌し、水素化アルミニウムリチウ
ムの灰色が完全に消失したら白い沈澱をセライト545を
用いて濾過し、濾液を濃縮し、残油状物を200メッシュ
シリカゲルを用い、n−ヘキサン−ジエチルエーテル系
にてフラッシュカラムクロマト精製し、9を無色油状物
として0.56g得た(収率65%)。
〔α〕D 25=+0.29°(C=1.72,クロロホルム) K3Fe(CN)6酸化物〔α〕D 25=+28.9°(C=1.51,イ
ソオクタン) アセテート〔α〕D 25=+3.4°(C=1.1,エタノール) 上記の方法で得られた2R,4′R,8′R−α−トコフェ
ロールの光学的純度に対しては94.7%の値が測定され
た。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の化学構造式 (式中、Xは水素原子又は水酸基の保護基を意味する) で表されるベンゾハイドロキノン誘導体。
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