JP4080266B2 - ゴム栓分離装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はゴム栓分離装置に関し、特に、パーツフィーダ等により搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくる複数個のゴム栓を互いに分離する為のゴム栓分離装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パーツフィーダ等により一列に整列されて順次搬送されてくる複数個のゴム栓を互いに分離しながら下流側に供給する為には、各種のゴム栓分離装置が用いられている。
図8及び図9は、実開平4−10513号公報等に開示された従来のゴム栓分離装置であるゴム栓挿入装置用供給装置(以下、供給装置という)の平面図及び側面図である。
【0003】
図8及び図9に示した供給装置1は、ゴム栓配列部3と、ゴム栓配列部3から1個のゴム栓10を取り出す供給スライダ5と、該供給スライダ5を案内するスライダガイド7と、供給スライダ5をスライド駆動するエアシリンダ9とを有している。
更に、前記供給装置1は、ゴム栓配列部3から取り出した1個のゴム栓10をゴム栓支持部材11側へ押し出す押出ピン13と、該押出ピン13を駆動する押し出し用エアシリンダ15とを備えている。
【0004】
この供給スライダ5は、ゴム栓把持溝17内に1個のゴム栓10が嵌まるゴム栓把持位置とゴム栓把持溝17内からゴム栓10がゴム栓支持部材11に向けて押し出されるゴム栓供給位置との間をスライダガイド7により案内されてエアシリンダ9の駆動力で移動するようになっている。
【0005】
そして、ゴム栓把持溝17内に1個のゴム栓10を把持した供給スライダ5をエアシリンダ9の駆動力でゴム栓供給位置にスライドさせ、押し出し用シリンダ15の駆動力で上下動する押出ピン13によりゴム栓把持溝17内からゴム栓10をゴム栓支持部材11側へ押し出すことで1個のゴム栓10がゴム栓挿入装置へ供給されるようになっている。
【0006】
ところで、前記ゴム栓配列部3には、複数個のゴム栓10が一列に配列収容されており、先頭のゴム栓10が、供給スライダ5に形成されたゴム栓把持溝17に嵌まるようになっている。
前記ゴム栓10は、例えば図10に示したように、大径部10aと小径部10bとが同心上に連続して配置された方向性を有する筒状体であり、下流側に配設されたゴム栓挿入装置に対しては、大径部10aと小径部10bとが同一方向に揃えられた姿勢になっている必要がある。
【0007】
そこで、前記ゴム栓配列部3には、上流側のパーツフィーダ(整列供給装置)によって選別された正規の姿勢(大径部10aが下になっている姿勢)のゴム栓10のみが、搬送されるようになっている。
ところで、近年のワイヤハーネスの細線・軽量化に伴う防水コネクタの小型化により、図11に示したような極小のゴム栓12が用いられるようになってきた。前記ゴム栓12は、図11に示したように、大径部12aと小径部12bとの径の差が小さく、直径に対する高さの比も、図10に示したゴム栓10より大きくなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8及び図9に示したような従来のゴム栓分離装置である供給装置1では、図11に示したような極小のゴム栓12を互いに分離することが難しく、下流側のゴム栓挿入装置にゴム栓12を一個ずつ搬送することができないという問題が発生した。
【0009】
即ち、前記ゴム栓12は、大径部12aと小径部12bとの外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易いので、上流側のパーツフィーダではゴム栓12を直立させた状態で前記ゴム栓配列部3に搬送することができない。
そこで、直立した状態で一列に配列収容されているゴム栓10を供給スライダ5のゴム栓把持溝17内に嵌めると共に、上下動する押出ピン13によりゴム栓把持溝17内からゴム栓10をゴム栓支持部材11側へ押し出している上記供給装置1では、同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくる複数個のゴム栓12を分離することができない。
【0010】
また、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列させて複数個のゴム栓12を搬送した場合、搬送される複数個のゴム栓12同士は、上流側のゴム栓12の小径部12bが下流側のゴム栓12の大径部12aの電線挿通孔内に嵌まり込んで重なり、前後にくっついた状態となることもある。
この様に複数個のゴム栓12同士が重なってくっついた場合には、ゴム栓12を同一方向に揃えて1個ずつ分離し、下流側に搬送することは極めて困難である。
【0011】
そこで、上記供給装置1のような従来のゴム栓分離装置では、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくるゴム栓を同一方向に揃えて分離し、下流側に搬送することができず、結果的にゴム栓挿入設備全体の生産能力が低下するという問題が生じていた。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することに係り、両端部における小径部と大径部との外径寸法差が小さいゴム栓を互いに分離することができる良好なゴム栓分離装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、一端に小径部、他端に大径部を有するゴム栓を搬送する搬送経路中に設けられ、搬送方向に前記小径部を向け、且つ、前記搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくる複数個のゴム栓を互いに分離する為のゴム栓分離装置であって、順次搬送されてくる前記ゴム栓の一つを嵌合保持するゴム栓保持穴が形成された供給スライダと、前記ゴム栓保持穴にゴム栓が挿入されるゴム栓挿入位置と前記ゴム栓保持穴からゴム栓が排出されるゴム栓排出位置との間で前記供給スライダを前記搬送方向に対して垂直な方向にスライド案内するガイド部と、ゴム栓挿入位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と同軸上に設けられたゴム栓挿入用開口部と、ゴム栓排出位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と同軸上に設けられたゴム栓排出用開口部とを有するスライダガイドとを備え、前記スライダガイドには、前記供給スライダのゴム栓保持穴に嵌合保持されているゴム栓を前記ゴム栓排出用開口部から排出する為に、ゴム栓排出位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と前記ゴム栓排出用開口部と同軸上に設けられたゴム栓排出手段が配置されており、前記ゴム栓挿入用開口部の前記スライダガイドの供給スライダ側との摺動面に開口する開口端縁には、前記供給スライダの前記ゴム栓挿入用開口部から前記ゴム栓排出手段に向かうスライド方向に沿って前記供給スライダの摺動面との間に、前記ゴム栓挿入用開口部と同軸上に位置していた前記ゴム栓保持穴が該ゴム栓挿入用開口部に対してズレることで、前記ゴム栓挿入用開口部に待機している次のゴム栓と前記供給スライダのゴム栓保持穴内のゴム栓とがくっついているゴム栓に対して剪断力を付与することができ、ゴム栓同士を互いに分離し、ゴム栓自体も弾性変形して剪断力を逃すことができる、前記ゴム栓挿入用開口部に待機しているゴム栓の先端側の小径部に通じる隙間を形成し、該隙間の前記スライド方向における長さが、前記ゴム栓排出手段に達しない長さである逃げ部が設けられていることを特徴とするゴム栓分離装置により達成される。
【0013】
上記構成のゴム栓分離装置によれば、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列された複数個のゴム栓が、スライダガイドのゴム栓挿入用開口部に順次搬送されてくると、先頭の一つのゴム栓だけが、ゴム栓挿入位置にある供給スライダのゴム栓保持穴内に、軸方向端部から挿入されて嵌合保持される。
そして、ゴム栓保持穴内に一つのゴム栓を嵌合保持した前記供給スライダをゴム栓排出位置にスライドさせた後、スライダガイドのゴム栓排出用開口部から前記ゴム栓保持穴内のゴム栓を排出することで、1個のゴム栓が下流側に搬送される。
【0014】
また、ゴム栓挿入用開口部に待機している次のゴム栓の小径部が、供給スライダのゴム栓保持穴内に嵌合保持されているゴム栓の大径部にくっついた状態で前記供給スライダをスライドさせた場合にも、ゴム栓挿入用開口部と同軸上に位置していたゴム栓保持穴が該ゴム栓挿入用開口部に対してズレることで、くっついているゴム栓に対して剪断力を付与することができ、ゴム栓同士を互いに分離することができる。
この際、前記ゴム栓挿入開口部の供給スライダ側の開口端縁には、前記供給スライダの摺動面との間に所定の隙間を形成する逃げ部が設けられているので、くっついているゴム栓に対して過大な剪断力が付与されることを防止でき、該ゴム栓の損傷を招く虞はない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るゴム栓分離装置を詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の一実施形態に係るゴム栓分離装置を備えたゴム栓の整列供給装置の概略を示す正面図及び平面図であり、図3は図1に示したゴム栓分離装置の分解斜視図、図4乃至図7は図1に示したゴム栓分離装置の動作を説明する平面図及び要部拡大断面図である。
【0017】
本実施形態に係るゴム栓分離装置80は、図1及び図2に示したように、ゴム栓の整列供給装置20から図示しないゴム栓挿入装置にゴム栓12(図11、参照)を搬送する搬送経路中に設けられている。
前記整列供給装置20は、前記ゴム栓12が投入されたボールホッパー31に振動を与える加振機32を備えた振動式ボールフィーダ30と、該振動式ボールフィーダ30により一列に整列されて順次搬送されてくるゴム栓12の向きを選別して下流側に供給する為の部品選別手段33と、該部品選別手段33により選別された正規の姿勢(小径部12bが下になっている姿勢)のゴム栓12を部品選別手段33から受け取って下流に連続搬送するベルト搬送手段34と、該ベルト搬送手段34により搬送されたゴム栓12を下流に送出するシューター35と、該シューター35により送出されたゴム栓12を同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に一列に整列した状態でストックするゴム栓配列部36と、該ゴム栓配列部36にストックされたゴム栓12を1個ずつ下流側に配設されたゴム栓挿入装置に供給する為のゴム栓分離装置40とを備えている。
【0018】
本実施形態のゴム栓分離装置40に対して、搬送方向(図2中、右方向)に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列させて複数個のゴム栓12を搬送する為の前記ゴム栓配列部36は、複数のゴム栓12を同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に一列に整列した状態でストックする直線トラック37と、該直線トラック37に振動を与える加振機38とを備え、下流のゴム栓分離装置40にゴム栓12を連続供給する為の直線振動パーツフィーダである。
【0019】
前記ゴム栓分離装置40は、図3及び図4に示したように、順次搬送されてくる前記ゴム栓12の一つを嵌合保持するゴム栓保持穴42が貫通形成された供給スライダ41と、前記ゴム栓保持穴42にゴム栓12が挿入されるゴム栓挿入位置(図4及び図5に図示の位置)と前記ゴム栓保持穴42からゴム栓12が排出されるゴム栓排出位置(図6及び図7に図示の位置)との間で前記供給スライダ41をスライド案内するスライダガイド45とが、ユニット化されてスライダユニット44として一体的に構成されている。尚、前記ゴム栓保持穴42は、前記ゴム栓12の高さに合わせた軸線方向長さを有している。
【0020】
前記スライダガイド45は、ベース部の両側部に立設されたガイド壁45a,45bにより断面凹状に形成されており、これらガイド壁45a,45b間に形成されたガイド部である断面凹状のガイド溝46内に前記供給スライダ41をスライド自在に嵌合している。
【0021】
前記スライダガイド45のガイド壁45aには、図4及び図5に示したように、ゴム栓挿入位置における前記供給スライダ41のゴム栓保持穴42と同軸上にゴム栓挿入用開口部47が貫通形成されている。
前記ゴム栓挿入開口部47の供給スライダ41側(図中、右側)の開口端縁には、前記供給スライダ41のスライド方向(図中、上方向)に沿って前記供給スライダ41の摺動面41aとの間に所定の隙間を形成する楔状の逃げ部48が設けられている。
【0022】
一方、前記スライダガイド45のガイド壁45bには、図6及び図7に示したように、ゴム栓排出位置における前記供給スライダ41のゴム栓保持穴42と同軸上にゴム栓排出用開口部50が貫通形成されている。
更に、スライダガイド45のガイド壁45aには、前記ゴム栓排出用開口部50と同軸上にノズル孔49が設けられており、図示しない加圧ガス発生装置からエアチューブ51を介して供給された加圧空気によって、前記供給スライダ41のゴム栓保持穴42に嵌合保持されているゴム栓12を前記ゴム栓排出用開口部50から排出する為のゴム栓排出手段が構成されており、下流側に配設されたゴム栓挿入装置へ搬送チューブ52を介してゴム栓12を送出することができる。
【0023】
前記供給スライダ41は、前記スライダガイド45に併設されたエアシリンダ60のピストンロッド61に連結されており、該エアシリンダ60によって、ゴム栓挿入位置とゴム栓排出位置との間を往復駆動される。
【0024】
次に、上記整列供給装置20におけるゴム栓分離装置40の動作を説明する。
先ず、上流のゴム栓配列部36に送出されたゴム栓12は、直線トラック37上に、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で同一方向(小径部12bが先端側となっている方向)に一列に整列した状態でストックされ、下流のゴム栓分離装置40に順次搬送される。
【0025】
次に、前記直線トラック37上を搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列された複数個のゴム栓12が、ゴム栓分離装置40に順次搬送されてくると、図4及び図5に示したように、先頭の一つのゴム栓12だけが、スライダガイド45のゴム栓挿入用開口部47を通って、ゴム栓挿入位置にある供給スライダ41のゴム栓保持穴42内に、軸方向端部から挿入されて嵌合保持される。
【0026】
そして、前記ゴム栓保持穴42内に一つのゴム栓12を嵌合保持した前記供給スライダ41が、エアシリンダ60によってゴム栓排出位置にスライドさせられる。
ゴム栓排出位置にスライドさせられた前記供給スライダ41は、図6及び図7に示したように、ゴム栓保持穴42が前記スライダガイド45のゴム栓排出用開口部50及びノズル孔49と同軸上に位置する。
【0027】
そこで、図示しない加圧ガス発生装置からエアチューブ51を介して加圧空気を供給すると、前記供給スライダ41のゴム栓保持穴42に嵌合保持されているゴム栓12が前記ゴム栓排出用開口部50から排出され、1個のゴム栓12が搬送チューブ52を介して下流側に配設されたゴム栓挿入装置へ送出される。
尚、前記加圧ガス発生装置による加圧空気の供給タイミングは、ゴム栓挿入装置におけるゴム栓挿入動作と同期するように適宜制御されている。
【0028】
又、前記供給スライダ41が、ゴム栓排出位置にスライドさせられる際、前記スライダガイド45のゴム栓挿入用開口部47には、次のゴム栓12が待機した状態となるが、図5に示したように、待機している次のゴム栓12の小径部12bが、前記ゴム栓保持穴42内に嵌合保持されているゴム栓12の大径部12aの電線挿通孔内に嵌まり込み、くっついた状態となることもある。
【0029】
そして、待機している次のゴム栓12が、ゴム栓保持穴42内のゴム栓12にくっついた状態で前記供給スライダ41をスライドさせた場合にも、前記ゴム栓挿入用開口部47と同軸上に位置していたゴム栓保持穴42が該ゴム栓挿入用開口部47に対してズレることで、くっついているゴム栓12に対して剪断力を付与することができ、ゴム栓12,12同士を互いに分離することができる。
【0030】
この際、前記ゴム栓挿入開口部47の供給スライダ41側の開口端縁には、前記供給スライダ41の摺動面41aとの間に所定の隙間を形成する逃げ部48が設けられているので、図7に示したように、くっついているゴム栓12に対して過大な剪断力が付与されることを防止できると共に、該ゴム栓12自体も弾性変形することで剪断力を逃がすことができ、該ゴム栓12の損傷を招く虞はない。
【0031】
そして、前記供給スライダ41がゴム栓挿入位置に復帰した際には、弾性変形していた前記ゴム栓12も元の形状に復帰し、ゴム栓保持穴42内に軸方向端部から挿入されて嵌合保持される。
尚、前記逃げ部48における摺動面41aとの間の所定の隙間は、ゴム栓12の形状や寸法等に応じて適宜設定される。
【0032】
又、本実施形態の供給スライダ41及びスライダガイド45は、ユニット化されてスライダユニット44として一体的に構成されているので、ゴム栓の種類や寸法を変更する際には、ユニット化された供給スライダ41とスライダガイド45のみを変更するゴム栓に合ったものに交換するだけで、ゴム栓の変更に対応することができる。
【0033】
即ち、本実施形態に係るゴム栓分離装置40によれば、前記ゴム栓12のように大径部12aと小径部12bとの外径寸法差が小さく、直径に対する高さの比が大きく倒れ易いゴム栓であっても、複数個のゴム栓12を互いに分離することが容易であり、下流側のゴム栓挿入装置にゴム栓12を一個ずつ搬送することができる。
また、複数個のゴム栓12同士が重なってくっついた場合にも、ゴム栓12を同一方向に揃えて1個ずつ分離し、下流側に搬送することができる。
【0034】
従って、本実施形態に係るゴム栓分離装置40は、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくるゴム栓12を同一方向に揃えて分離し、下流側に搬送することができ、結果的にゴム栓挿入設備全体の生産能力を向上させることができる。
【0035】
尚、本発明のゴム栓分離装置における供給スライダ及びスライダガイド、ガイド部、ゴム栓挿入用開口部、ゴム栓排出用開口部、及び逃げ部等の構成は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうることは云うまでもない。
例えば、本発明のゴム栓分離装置は、図10に示したゴム栓10のような他の形状のゴム栓の分離供給にも応用できることは云うまでもなく、両端部に小径部と大径部を有する全てのゴム栓に応用可能である。
【0036】
【発明の効果】
本発明のゴム栓分離装置によれば、搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列された複数個のゴム栓が、スライダガイドのゴム栓挿入用開口部に順次搬送されてくると、先頭の一つのゴム栓だけが、ゴム栓挿入位置にある供給スライダのゴム栓保持穴内に、軸方向端部から挿入されて嵌合保持される。
そして、ゴム栓保持穴内に一つのゴム栓を嵌合保持した前記供給スライダをゴム栓排出位置にスライドさせた後、スライダガイドのゴム栓排出用開口部から前記ゴム栓保持穴内のゴム栓を排出することで、1個のゴム栓が下流側に搬送される。
【0037】
また、ゴム栓挿入用開口部に待機している次のゴム栓の小径部が、供給スライダのゴム栓保持穴内に嵌合保持されているゴム栓の大径部にくっついた状態で前記供給スライダをスライドさせた場合にも、ゴム栓挿入用開口部と同軸上に位置していたゴム栓保持穴が該ゴム栓挿入用開口部に対してズレることで、くっついているゴム栓に対して剪断力を付与することができ、ゴム栓同士を互いに分離することができる。
この際、前記ゴム栓挿入開口部の供給スライダ側の開口端縁には、前記供給スライダの摺動面との間に所定の隙間を形成する逃げ部が設けられているので、くっついているゴム栓に対して過大な剪断力が付与されることを防止でき、該ゴム栓の損傷を招く虞はない。
従って、両端部における小径部と大径部との外径寸法差が小さいゴム栓を互いに分離することができる良好なゴム栓分離装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るゴム栓分離装置を備えたゴム栓の整列供給装置の概略を示す正面図である。
【図2】図1に示したゴム栓分離装置の概略平面図である。
【図3】図2に示したゴム栓分離装置の分解斜視図である。
【図4】図2に示したゴム栓分離装置の動作を説明する平面図である。
【図5】図4に示したゴム栓分離装置の要部拡大断面図である。
【図6】図2に示したゴム栓分離装置の動作を説明する平面図である。
【図7】図6に示したゴム栓分離装置の要部拡大断面図である。
【図8】従来のゴム栓分離装置を説明する平面図である。
【図9】図8に示したゴム栓分離装置の側面図である。
【図10】ゴム栓の正面図である。
【図11】極小のゴム栓を示す斜視図及び正面図である。
【符号の説明】
12 ゴム栓
12a 大径部
12b 小径部
40 ゴム栓分離装置
41 供給スライダ
42 ゴム栓保持穴
45 スライダガイド
46 ガイド溝(ガイド部)
47 ゴム栓挿入用開口部
48 逃げ部
50 ゴム栓排出用開口部
Claims (1)
- 一端に小径部、他端に大径部を有するゴム栓を搬送する搬送経路中に設けられ、搬送方向に前記小径部を向け、且つ、前記搬送方向に軸線を沿わせて横にした状態で一列に整列されて順次搬送されてくる複数個のゴム栓を互いに分離する為のゴム栓分離装置であって、
順次搬送されてくる前記ゴム栓の一つを嵌合保持するゴム栓保持穴が形成された供給スライダと、
前記ゴム栓保持穴にゴム栓が挿入されるゴム栓挿入位置と前記ゴム栓保持穴からゴム栓が排出されるゴム栓排出位置との間で前記供給スライダを前記搬送方向に対して垂直な方向にスライド案内するガイド部と、ゴム栓挿入位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と同軸上に設けられたゴム栓挿入用開口部と、ゴム栓排出位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と同軸上に設けられたゴム栓排出用開口部とを有するスライダガイドとを備え、
前記スライダガイドには、前記供給スライダのゴム栓保持穴に嵌合保持されているゴム栓を前記ゴム栓排出用開口部から排出する為に、ゴム栓排出位置における前記供給スライダのゴム栓保持穴と前記ゴム栓排出用開口部と同軸上に設けられたゴム栓排出手段が配置されており、
前記ゴム栓挿入用開口部の前記スライダガイドの供給スライダ側との摺動面に開口する開口端縁には、前記供給スライダの前記ゴム栓挿入用開口部から前記ゴム栓排出手段に向かうスライド方向に沿って前記供給スライダの摺動面との間に、前記ゴム栓挿入用開口部と同軸上に位置していた前記ゴム栓保持穴が該ゴム栓挿入用開口部に対してズレることで、前記ゴム栓挿入用開口部に待機している次のゴム栓と前記供給スライダのゴム栓保持穴内のゴム栓とがくっついているゴム栓に対して剪断力を付与することができ、ゴム栓同士を互いに分離し、ゴム栓自体も弾性変形して剪断力を逃すことができる、前記ゴム栓挿入用開口部に待機しているゴム栓の先端側の小径部に通じる隙間を形成し、該隙間の前記スライド方向における長さが、前記ゴム栓排出手段に達しない長さである逃げ部が設けられていることを特徴とするゴム栓分離装置。
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