JP2002239678A - リベット供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 軸長さの異なる複数種類のリベットの中から
ワーク厚に適応するリベットをワーク厚が変わる度にシ
ュートパイプの繋ぎ換え作業を行うことなくリベットか
しめ機に供給することが可能なリベット供給装置を提供
すること。 【解決手段】 それぞれ軸長さの異なるリベットが収容
された複数のパーツフィーダー又はホッパーと、各パー
ツフィーダー又はホッパー出口に接続されてリベットを
整列状態で移送する複数のリベットシュート３と、該リ
ベットシュート３の終端に達したリベットを１個づつ分
離してシュートパイプ５入口へと導くエスケープ装置
と、導かれたリベットを空気圧によりシュートパイプ内
へと導いてリベットかしめ位置へと送給する圧送装置６
とを備え、エスケープ装置は各リベットシュート３の終
端部に達したリベットを別々の移送路に沿って同一のシ
ュートパイプ５入口へと導く複数のエスケープ手段を有
してなるリベット供給装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はリベット供給装置に
関し、より詳しくは軸長さの異なる複数種類のリベット
の中からワーク厚に適応するリベットを選択してリベッ
トかしめ機に供給することが可能なリベット供給装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、リベット接合が行われる同一ワ
ークにおいて、かしめポイントによってワークの厚みが
異なる場合には、軸長さの異なる複数種類のリベットを
選択的にリベットかしめ機へと供給してリベットかしめ
を行っている。従来、このような場合のリベット選択
は、リベットを収容したパーツフィーダーと、該パーツ
フィーダーの出口に接続されてリベットを整列状態で移
送するリベットシュートと、該リベットシュートの終端
にてリベットを１個づつ分離してシュートパイプ入口へ
と導くエスケープ装置とからなるリベット供給装置を、
使用されるワーク厚に応じて複数用意しておき、作業者
が選択したワーク厚に応じて手動操作によりリベットか
しめ機へとリベットを圧送するシュートパイプの入口部
を選択されたリベット側のエスケープ装置へと接続する
ことにより行われていた。しかしながら、この方法で
は、ワーク厚が変わる度にシュートパイプの繋ぎ換え作
業を行う必要があるため、非常に作業性が悪いという問
題があった。勿論、使用されるワーク厚みに応じて専用
の供給装置を有するリベットかしめ機を複数台用意すれ
ば、このような作業性の問題は解消されるが、設備コス
トの増大を招くとともに余分な設置スペースを必要とす
るという問題が生じる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の問題点に鑑みてなされたものであって、軸長さの異な
る複数種類のリベットの中からワーク厚に適応するリベ
ットをワーク厚が変わる度にシュートパイプの繋ぎ換え
作業を行うことなくリベットかしめ機に供給することが
可能なリベット供給装置を提供せんとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
それぞれ軸長さの異なるリベットが収容された複数のパ
ーツフィーダー又はホッパーと、各パーツフィーダー又
はホッパー出口にそれぞれ接続されてリベットを整列状
態で移送する複数のリベットシュートと、該リベットシ
ュートの終端に達したリベットを１個づつ分離してシュ
ートパイプ入口へと導くエスケープ装置と、該エスケー
プ装置により導かれたリベットを空気圧によりシュート
パイプ内へと導いてリベットかしめ位置へと送給する圧
送装置とを備えてなり、前記エスケープ装置は各リベッ
トシュートの終端部に達したリベットをそれぞれ別々の
移送路に沿って同一のシュートパイプ入口へと導く複数
のエスケープ手段を有してなることを特徴とするリベッ
ト供給装置に関する。

【０００５】請求項２に係る発明は、被かしめ部材の厚
みを検出するセンサーと、それぞれ軸長さの異なるリベ
ットが収容された複数のパーツフィーダー又はホッパー
と、各パーツフィーダー又はホッパー出口にそれぞれ接
続されてリベットを整列状態で移送する複数のリベット
シュートと、該リベットシュートの終端に達したリベッ
トを１個づつ分離してシュートパイプ入口へと導くエス
ケープ装置と、該エスケープ装置により導かれたリベッ
トを空気圧によりシュートパイプ内へと導いてリベット
かしめ位置へと送給する圧送装置と、前記パーツフィー
ダー又はホッパー及びエスケープ装置の作動を制御する
制御手段とを備えてなり、前記エスケープ装置は各リベ
ットシュートの終端部に達したリベットをそれぞれ別々
の移送路に沿って同一のシュートパイプ入口へと導く複
数のエスケープ手段を有し、前記制御手段は前記センサ
ーからの信号に基づいて複数のパーツフィーダー又はホ
ッパーの中から被かしめ部材の厚みに適応する軸長さの
リベットを収容したパーツフィーダー又はホッパーを作
動させるとともに、前記複数のエスケープ手段の中から
作動したパーツフィーダー又はホッパーにより供給され
たリベットをエスケープするエスケープ手段を作動させ
るように構成されてなることを特徴とするリベット供給
装置に関する。

【０００６】請求項３に係る発明は、前記シュートパイ
プの内部空間の断面形状がパイプ全長にわたって使用さ
れるリベットの断面形状と略同形状とされてなるととも
に、該内部空間におけるリベットの軸部に相当する部分
は、使用される複数種類のリベットのうち最長のものの
軸長さ以上の長さに形成されてなることを特徴とする請
求項１又は２記載のリベット供給装置に関する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリベット供給
装置の好適な実施形態について図面を参照しつつ説明す
る。図１は本発明の第一例に係るリベット供給装置の全
体構成を概略的に示すブロック構成図、図２は本発明の
第二例に係るリベット供給装置の全体構成を概略的に示
すブロック構成図、図３は本発明に係るリベット供給装
置の要部を示す平面図、図４は本発明に係るリベット供
給装置の要部を示す正面図、図５は本発明に係るリベッ
ト供給装置の要部を示す底面図、図６は図３の要部拡大
図である。

【０００８】本発明の第一例に係るリベット供給装置
は、それぞれ軸長さの異なるリベットが収容された複数
（図示例では２台）のホッパー又はパーツフィーダー
（２）と、各ホッパー又はパーツフィーダー出口にそれ
ぞれ接続されてリベットを整列状態で移送する複数（図
示例では２個）のリベットシュート（３）と、該リベッ
トシュート（３）の終端に達したリベットを１個づつ分
離してシュートパイプ入口へと導くエスケープ装置
（４）と、該エスケープ装置により導かれたリベットを
空気圧によりシュートパイプ（５）内へと導いてリベッ
トかしめ機（８）のかしめ位置へと送給する圧送装置
（６）とを備えている。

【０００９】また、本発明の第二例に係るリベット供給
装置は、上記第一例の構成に加えて被かしめ部材の厚み
を検出するセンサー（１）と、ホッパー又はパーツフィ
ーダー（２）及びエスケープ装置（４）の作動を制御す
る制御手段（７）を更に備えている。

【００１０】本発明におけるエスケープ装置（４）は、
各リベットシュートの終端部に達したリベットをそれぞ
れ別々の移送路に沿って同一のシュートパイプ入口へと
導く複数のエスケープ手段を有しており、以下この構成
について図３乃至図６に基づいて詳細に説明する。図示
例において、エスケープ手段は、相対向して配置された
２つのエアシリンダー（９）と、各エアシリンダー
（９）の移動部にそれぞれ取り付けられて各リベットシ
ュート（３）の終端部に達したリベットを保持しつつシ
ュートパイプ（５）入口へと導くエスケープガイド（１
０）と、各リベットシュート（３）の終端部から同一の
シュートパイプ（５）の入口に至るように形成された溝
状の移送路（１１）とを備えている。

【００１１】２本のリベットシュート（３）は互いに平
行に設けられており、これらリベットシュート（３）の
一端部はそれぞれホッパー又はパーツフィーダー（図示
略）の出口と接続され、他端部は移送路（１１）と接続
されている。各リベットシュート（３）との接続部から
シュートパイプ（５）の入口に至る移送路（１１）は一
直線状に形成されており、２本の移送路（１１）が繋が
る中央部における一方の側壁には圧送装置（６）のエア
ー噴出口（１９）が設けられ、該エアー噴出口（１９）
と対向する他方の側壁からシュートパイプ（５）との接
続部に向けては溝状の圧送路（１２）が形成されてお
り、移送路（１１）と圧送路（１２）とは全体として図
３及び図６に示すように略Ｔ字状の通路を形成してい
る。そして、各リベットシュート（３）の終端部から出
て各エアシリンダー（９）の作動によって移送路（１
１）の中央部に移送されたリベットは、圧送装置（６）
の作動によるエアー噴出口（１９）からのエアー噴出に
よって、圧送路（１２）を通ってシュートパイプ（５）
内部へと送り込まれるようになっている。

【００１２】各エアシリンダー（９）はスライドテーブ
ル型のものが使用されており、本体（９１）内部へのエ
アーの供給によって、本体（９１）の上面に取り付けら
れたテーブル部（９２）が前後にスライド移動可能とさ
れている。図７乃至図９は、それぞれエスケープガイド
（１０）の正面図、平面図、側面図である。エスケープ
ガイド（１０）は、図示の如く１本の細長い略直方体状
のブロック体からなり、その先端から中程までは上面か
ら正面にかけて略直方体状に切り欠かれて、この切り欠
きによって形成された断面Ｌ字状の薄肉部のうちの一方
の薄肉部（１３）の先端からやや中程寄りの位置にはリ
ベットの縦断面形状に合わせた形状の貫通穴（１４）が
形成されている。また、後端部寄りの位置にはテーブル
部（９２）の上面に対してねじ止め固定するための貫通
穴（１５）が設けられている。尚、図示例においてエス
ケープガイド（１０）は、断面Ｌ字状のブロック（２
２）を介してテーブル部（９２）に固定されている。ま
た、薄肉部（１３）の裏面側には、貫通穴（１４）のリ
ベット頭部に相当する幅の溝部（２４）がガイド（１
０）の長さ方向に沿って形成されている。この溝部（２
４）は、貫通穴（１４）の位置からガイド（１０）の中
途部にかけて形成されている。

【００１３】２つのエスケープガイド（１０）は、移送
路（１１）に沿って左右から移送路（１１）の中央部に
向けてスライド移動可能に構成され、最後退位置におい
て貫通穴（１４）がリベットシュート（３）の終端部に
合致し、最進出位置において貫通穴（１４）がエアー噴
出口（１９）に合致するようになっている。そして、最
後退位置においてリベットシュート（３）の終端部から
出てきた先頭のリベット（Ａ）は貫通穴（１４）に入り
込んで保持され、この保持されたリベットはそのまま移
送路（１１）に沿って移送され、最進出位置に達したと
き（Ｂ）に圧送装置（６）の作動によるエアー噴出口
（１９）からのエアー噴出によって、圧送路（１２）を
通ってシュートパイプ（５）内部へと送り込まれる。
尚、この先頭のリベットの移送されている途中に、エス
ケープガイド（１０）の溝部（２４）にはリベットシュ
ート（３）から出てくる次のリベットの頭部が当接した
状態となり、エスケープガイド（１０）が最後退位置に
達したときに貫通穴（１４）に入り込む。また、エスケ
ープガイド（１０）を挟んだ上下位置には、リベットシ
ュート（３）の終端部におけるリベットの存在を検知す
るための投下型の光電センサー（１６）が設けられてい
る。

【００１４】圧送路（１２）を挟んだ左右位置には略直
方体状のブロック（１７）が設けられており、これらの
ブロック（１７）の一面側は移送路（１１）と平行に形
成されて移送路（１１）の一方側壁面を構成している。
そして、これらのブロック（１７）と対向し且つ２つの
リベットシュート（３）の間の位置には、移送路（１
１）の他方側壁面を構成する略直方体状のブロック（１
８）が設けられ、このブロック（１８）には前記エアー
噴出口（１９）が形成されている。ブロック（１７）の
底面は、前記したエスケープガイド（１０）の断面Ｌ字
状の薄肉部のうちの他方の薄肉部（２０）が挿通可能な
ように切り欠かれており、エスケープガイド（１０）の
薄肉部（２０）はこの切欠き部分の下に潜り込む形で移
送路（１１）に沿って進退する。また、ブロック（１
７）及びブロック（１８）の移送路（１１）及び圧送路
（１２）に面する側の表面には、リベットの頭部厚みと
略等しい深さの凹溝（２１）が形成されており、リベッ
トの頭部はこの凹溝（２１）に下面を支持された状態で
移送路（１１）及び圧送路（１２）を移動する。

【００１５】シュートパイプ（５）の一端部は、図示の
如く圧送路（１２）の出口と接続されており、他端部は
図示しないリベットかしめ機のかしめ部にリベットを供
給可能なように接続されている。本発明においてシュー
トパイプ（５）は、通常使用されている内部空間が断面
円形のものを使用してもよいが、図１０に示すような内
部空間（２３）の断面形状がパイプ全長にわたって使用
されるリベットの縦断面形状と略同形状、より具体的に
はリベットの縦断面形状より僅かに大きい形状とされた
ものを使用することが好ましい。これは、このような断
面形状のシュートパイプ（５）を使用することにより、
軸長さが頭径以下であるリベットであってもシュートパ
イプ全長にわたってリベットの姿勢を一定に維持したま
まで空気圧送することが可能となるためである。そし
て、本発明においては、軸長さの異なる複数種類のリベ
ットを１本のシュートパイプ（５）を使用して圧送する
ことから、シュートパイプ（５）の内部空間（２３）に
おけるリベットの軸部に相当する部分は、使用される複
数種類のリベットのうち最長のものの軸長さ以上の長さ
に形成される。

【００１６】以下、上記構成からなるリベット供給装置
を使用したリベット供給方法について説明する。最初
に、第一例に係る構成からなる装置を使用した場合につ
いて説明する。先ず、作業者がノギス等の任意の測定手
段を使用して被かしめ部材の厚みを測定し、その測定結
果に基づいて被かしめ部材の厚み値に適応した軸長さを
有するリベットを選択して、選択されたリベットに対応
するホッパー又はパーツフィーダー（２）とエスケープ
手段を作動状態とする。作動状態とされたホッパー又は
パーツフィーダー（２）、即ち複数のホッパー又はパー
ツフィーダー（２）のうち被かしめ部材の厚みに適応す
る軸長さのリベットを収容したホッパー又はパーツフィ
ーダーは収容しているリベットをその出口に接続された
リベットシュート（３）の入口へと順次供給する。

【００１７】供給されたリベットはリベットシュート
（３）を通って整列状態で移送され、先頭のリベットが
リベットシュート（３）の出口（終端部）に達すると、
供給されてきたリベットをエスケープすることが可能な
側のエスケープ手段を構成するエアシリンダー（９）が
作動する。このエアシリンダー（９）の作動は、光電セ
ンサー（１６）がリベットシュート（３）の出口に達し
たリベットを検知することによって開始される。

【００１８】リベットシュート（３）の出口に達したリ
ベットは、エアシリンダー（９）の先端に取り付けられ
たエスケープガイド（１０）の貫通穴（１４）に入り込
み、テーブル部（９２）の前進移動に伴って左右の移送
路（１１）の繋がり部分である移送路（１１）の中央部
までスライド移動する。尚、本明細書においてエスケー
プ手段のエスケープ動作とは、このエアシリンダー
（９）の作動によりリベットシュート（３）の出口から
出てきた先頭のリベットを分離して移送路（１１）に沿
ってスライド移動させる動作を指す。リベットが移送路
（１１）の中央部まで達すると、圧送装置（６）の作動
によるエアー噴出口（１９）からのエアー噴出によっ
て、リベットは圧送路（１２）を通ってシュートパイプ
（５）内部へと送り込まれ、シュートパイプ（５）を通
ってリベットかしめ機のかしめ位置まで圧送され、被か
しめ部材のかしめ締結に供される。

【００１９】次に、第二例に係る構成からなる装置を使
用した場合について説明する。先ず、センサー（１）に
より被かしめ部材の厚みを検出し、センサー（１）から
その検出結果を電気信号として制御手段（７）へと送信
する。制御手段（７）は例えばＣＰＵ及びメモリを備え
たコンピュータからなり、センサー（１）から送信され
てきた被かしめ部材の厚み値に適応した軸長さを有する
リベットを選択して、選択されたリベットに対応するホ
ッパー又はパーツフィーダー（２）及びエスケープ手段
に対してその作動を制御するための制御信号を送信す
る。この制御信号を受け取ったホッパー又はパーツフィ
ーダー（２）、即ち複数のホッパー又はパーツフィーダ
ー（２）のうち被かしめ部材の厚みに適応する軸長さの
リベットを収容したホッパー又はパーツフィーダーは作
動を開始し、収容しているリベットをその出口に接続さ
れたリベットシュート（３）の入口へと順次供給する。

【００２０】供給されたリベットはリベットシュート
（３）を通って整列状態で移送され、先頭のリベットが
リベットシュート（３）の出口（終端部）に達すると、
前記制御手段（７）からの信号を受け取った側のエスケ
ープ手段、即ち供給されてきたリベットをエスケープす
ることが可能な側のエスケープ手段を構成するエアシリ
ンダー（９）が作動する。このエアシリンダー（９）の
作動は、光電センサー（１６）がリベットシュート
（３）の出口に達したリベットを検知することによって
開始される。

【００２１】リベットシュート（３）の出口に達したリ
ベットは、前記第一例の場合と同じ動作によって移送路
（１１）の中央部まで達した後、圧送装置（６）の作動
によるエアー噴出口（１９）からのエアー噴出によっ
て、リベットは圧送路（１２）を通ってシュートパイプ
（５）内部へと送り込まれ、シュートパイプ（５）を通
ってリベットかしめ機のかしめ位置まで圧送され、被か
しめ部材のかしめ締結に供される。

【００２２】尚、本発明はその効果を損なわない範囲で
種々の変更が可能であり、例えば図示例においては２種
類のリベットを選択的に供給可能な構成について示した
が、３つ以上のエアシリンダー（６）及び移送路（１
１）を放射状に配置することによって、３種類以上の軸
長さを有するリベットを選択的に供給可能に構成するこ
とも可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るリベ
ット供給装置によれば、選択したワーク厚に応じて作業
者が手動操作によりシュートパイプの入口部を繋ぎ換え
る作業を行うことなく、軸長さの異なる複数種類のリベ
ットの中からワーク厚に適応するリベットをリベットか
しめ機に供給することが可能となるため、作業性に優れ
たものとなる。また、被かしめ部材の厚みをセンサーに
より検出し、センサーからの信号に基づいてホッパー又
はパーツフィーダーとエスケープ手段を作動させること
により、軸長さの異なる複数種類のリベットの中からワ
ーク厚に適応するリベットを作業者の手を介することな
く自動的に選択してリベットかしめ機に供給することが
可能となるため、極めて作業性に優れたものとなる。ま
た、使用されるワーク厚みに応じて専用の供給装置を有
するリベットかしめ機を複数台用意する必要もないの
で、設備コストを低く抑えることができるとともに設置
スペースも小さくて済む。また、シュートパイプの内部
空間の断面形状がパイプ全長にわたって使用されるリベ
ットの縦断面形状と略同形状とされていることにより、
軸長さが頭径以下であるリベットであってもシュートパ
イプ全長にわたってリベットの姿勢を一定に維持したま
まで空気圧送することが可能となる。そして、内部空間
におけるリベットの軸部に相当する部分が、使用される
複数種類のリベットのうち最長のものの軸長さ以上の長
さに形成されていることにより、軸長さの異なる複数種
類のリベットを１本のパイプでその姿勢を維持したまま
で圧送することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第一例に係るリベット供給装置の全体
構成を概略的に示すブロック構成図である。

【図２】本発明の第二例に係るリベット供給装置の全体
構成を概略的に示すブロック構成図である。

【図３】本発明に係るリベット供給装置の要部を示す平
面図である。

【図４】本発明に係るリベット供給装置の要部を示す正
面図である。

【図５】本発明に係るリベット供給装置の要部を示す底
面図である。

【図６】図３の要部拡大図である。

【図７】エスケープガイドの正面図である。

【図８】エスケープガイドの平面図である。

【図９】エスケープガイドの側面図である。

【図１０】本発明において使用されるシュートパイプの
一例を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 厚みセンサー ２ パーツフィーダー（ホッパー） ３ リベットシュート ４ エスケープ装置 ５ シュートパイプ ６ 圧送装置 ７ 制御手段 ８ リベットかしめ機 ２３ 内部空間

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ軸長さの異なるリベットが収容
   された複数のパーツフィーダー又はホッパーと、各パー
   ツフィーダー又はホッパー出口にそれぞれ接続されてリ
   ベットを整列状態で移送する複数のリベットシュート
   と、該リベットシュートの終端に達したリベットを１個
   づつ分離してシュートパイプ入口へと導くエスケープ装
   置と、該エスケープ装置により導かれたリベットを空気
   圧によりシュートパイプ内へと導いてリベットかしめ位
   置へと送給する圧送装置とを備えてなり、前記エスケー
   プ装置は各リベットシュートの終端部に達したリベット
   をそれぞれ別々の移送路に沿って同一のシュートパイプ
   入口へと導く複数のエスケープ手段を有してなることを
   特徴とするリベット供給装置。
2. 【請求項２】 被かしめ部材の厚みを検出するセンサー
   と、それぞれ軸長さの異なるリベットが収容された複数
   のパーツフィーダー又はホッパーと、各パーツフィーダ
   ー又はホッパー出口にそれぞれ接続されてリベットを整
   列状態で移送する複数のリベットシュートと、該リベッ
   トシュートの終端に達したリベットを１個づつ分離して
   シュートパイプ入口へと導くエスケープ装置と、該エス
   ケープ装置により導かれたリベットを空気圧によりシュ
   ートパイプ内へと導いてリベットかしめ位置へと送給す
   る圧送装置と、前記パーツフィーダー又はホッパー及び
   エスケープ装置の作動を制御する制御手段とを備えてな
   り、前記エスケープ装置は各リベットシュートの終端部
   に達したリベットをそれぞれ別々の移送路に沿って同一
   のシュートパイプ入口へと導く複数のエスケープ手段を
   有し、前記制御手段は前記センサーからの信号に基づい
   て複数のパーツフィーダー又はホッパーの中から被かし
   め部材の厚みに適応する軸長さのリベットを収容したパ
   ーツフィーダー又はホッパーを作動させるとともに、前
   記複数のエスケープ手段の中から作動したパーツフィー
   ダー又はホッパーにより供給されたリベットをエスケー
   プするエスケープ手段を作動させるように構成されてな
   ることを特徴とするリベット供給装置。
3. 【請求項３】 前記シュートパイプの内部空間の断面形
   状がパイプ全長にわたって使用されるリベットの断面形
   状と略同形状とされてなるとともに、該内部空間におけ
   るリベットの軸部に相当する部分は、使用される複数種
   類のリベットのうち最長のものの軸長さ以上の長さに形
   成されてなることを特徴とする請求項１又は２記載のリ
   ベット供給装置。