JP4079707B2 - プラズマディスプレーパネル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプラズマディスプレーパネルに関するもので、特にサステイン放電空間を等間隔に配置できるようにしたプラズマディスプレーパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラズマディスプレーパネル(以下PDPという)はガス放電により発生される真空紫外線が蛍光体を励起し、その励起された蛍光体から可視光線が発生されることを利用した表示装置である。PDPは今まで表示手段の主流であった陰極線管(CRT)に比べて厚さが薄くて軽く、高鮮明の大画面の実現が可能であるなどの長所がある。PDPはマトリックス形態に配列された放電セルを備えている。一つの放電セルが画面の一画素となる。
【0003】
図1は従来の3電極の交流の面放電型のPDPの放電セルの構造を示した斜視図である。
【0004】
図1を参照すると、従来の3電極の交流の面放電型のPDPの放電セル(1)は上部基板(10)上に形成された第1電極(12Y)及び第2電極(12Z)と、下部基板(18)上に形成されたアドレス電極(20X)とを具備する。このような放電セル(1)は、図2に示されたようにパネルにマトリックス形態に配置されている。
【0005】
第1電極(12Y)と第2電極(12Z)が並んで形成された上部基板(10)には上部誘電体層(14)と保護膜(16)が積層される。上部誘電体層(14)にはプラズマ放電の際に発生された壁電荷が蓄積される。保護膜(16)はプラズマ放電の際に発生されたスパタリングによる上部誘電体層(14)の損傷を防止すると共に2次電子の放出効率を高める役を果たす。保護膜(16)としては通常酸化マグネシウム(MgO)が利用される。
【0006】
アドレス電極(20X)が形成された下部基板(18)上には下部誘電体層(22)と隔壁(24)が形成されて、下部誘電体層(22)と隔壁(24)表面に蛍光体層(26)が塗布される。アドレス電極(20X)は第1電極(12Y)及び第2電極(12Z)と交差する方向に形成される。隔壁(24)はアドレス電極(20X)と並んで形成されて放電により生成された紫外線及び可視光が隣接した放電セルにリークすることを防止する。
【0007】
蛍光体層(26)はプラズマ放電の際に発生した紫外線により励起されて赤色、緑色または青色の中のいずれか一つの可視光線を発生する。上部基板(10)/下部基板(18)と隔壁(24)の間に設けられた放電空間にはガス放電のための不活性ガスが注入される。相互に隣接した放電セル(1)にそれぞれ形成される第2電極(12Z)と第1電極(12Y)の間にブラック・マトリックス(30)が形成される。
【0008】
このような交流の面放電型のPDPは画像のグレイレベル、すなわち階調を表現するために1フレームを放電回数が異なるサブフィールドに分けて駆動している。各サブフィールドは、放電を均一に起こすためのリセット期間、放電セルを選択するためのアドレス期間及び放電回数によりグレイレベルを実現するサステイン期間に分けられる。例えば、256グレイレベルで画像を表示しようとする場合に1/60秒に当たるフレーム期間(16.67ms)は8個のサブフィールドに分けられる。
【0009】
更に、8個のサブフィールドのそれぞれはアドレス期間とサステイン期間に更に分けられる。ここで、各サブフィールドのリセット期間及びアドレス期間は、各サブフィールド毎に同一であるが、これに対して、サステイン期間は各サブフィールドに2n(n=0、1、2、3、4、5、6、7)の比率で変化する。このように各サブフィールドでサステイン期間が異なるので画像のグレイレベルを実現することができる。
【0010】
リセット期間には第1電極(12Y)にリセットパルスが供給されてリセット放電が起きる。アドレス期間には第1電極(12Y)に走査パルスが供給されると共にアドレス電極(20X)にデータパルスが供給されて2電極(12Y、20X)間にアドレス放電が起きる。アドレス放電の際に上/下部誘電体層(14、22)に壁電荷が形成される。サステイン期間には第1電極(12Y)と第2電極(12Z)に交互に供給される交流信号により2電極(12Y、12Z)間にサステイン放電が起きる。
【0011】
しかし、このような従来の交流の面放電PDPはサステイン放電空間が上部基板(10)の中央に集中され、放電空間の活用度が劣る。これにより放電面積が少なくなり発光効率が低下するという問題がある。このような問題を解決するために図3のような4電極PDPが提案された。
【0012】
図3及び図4は従来の4電極の交流の面放電型のPDPを表す図である。
図3及び図4を参照すると、従来の4電極PDPの放電セル(50)は上部基板(32)上に形成された第1電極(T)、第2電極(Y)及び第3電極(Z)と、下部基板(38)上に形成されたアドレス電極(A)とを具備する。このような放電セル(50)は図4に示されたようにパネルにマトリックス形態に配置される。
【0013】
第1電極(T)及び第2電極(Y)は狭い間隔に形成されて、第3電極(Z)と第2電極(Y)の間は第1電極(T)と第2電極(Y)との間より広い間隔に形成される。第1〜第3電極(T、Y、Z)が並んで形成された上部基板(32)には上部誘電体層(34)と保護膜(36)が積層される。上部誘電体層(34)にはプラズマ放電の際に発生された壁電荷が蓄積される。保護膜(36)はプラズマ放電の際に発生されたスパタリングによる上部誘電体層(34)の損傷を防止すると共に2次電子の放出効率を高くする。保護膜(36)としては通常酸化マグネシウム(MgO)が利用される。
【0014】
アドレス電極(A)が形成された下部基板(38)上には下部誘電体層(42)、隔壁(44)が形成されて、下部誘電体層(42)と隔壁(44)の表面には蛍光体層(46)が塗布される。アドレス電極(A)は第1〜第3電極(T、Y、Z)と交差する方向に形成される。隔壁(44)はアドレス電極(A)と並んで形成され、放電により生成された紫外線及び可視光が隣接した放電セルにリークすることを防止する。
【0015】
蛍光体層(46)は、プラズマ放電の際に発生された紫外線により励起されて赤色、緑色または青色の中のいずれか一つの可視光線を発生する。上部基板(32)/下部基板(38)と隔壁(44)の間に設けられた放電空間にはガス放電のための不活性ガスが注入される。一つの放電セルの第3電極とその隣(アドレス電極に沿った方向での隣)の放電セルの第1電極(T)の間にはブラック・マトリックス(40)が形成される。
【0016】
リセット期間には第1〜第3電極(T、Y、Z)の中のいずれか一つの電極にリセットパルスが供給されて放電セル(50)内でリセット放電が起きる。アドレス期間には第1または第2電極(T、Y)に走査パルスが供給されると共にアドレス電極(A)にデータパルスが供給されて第1または第2電極(T、Y)とアドレス電極(A)間にアドレス放電が起きる。アドレス放電の際に上/下部誘電体層(34、42)に壁電荷が蓄積される。サステイン期間には幅の広い間隔である第2電極(Y)及び第3電極(Z)に交互にサステインパルスが供給されて2電極(Y、Z)間にサステイン放電が起きる。
【0017】
このような、従来の4電極の交流の面放電型のPDPではサステイン放電を起こす第2電極(Y)と第3電極(Z)との間隔が広く設定されているために放電空間の活用度が向上する。これにより放電面積が拡大されて発光効率が向上するようになる。
【0018】
しかし、このような従来の4電極の交流の面放電型のPDPでは広い間隔に形成されている第2電極(Y)と第3電極(Z)間にサステイン放電を起こすために、3電極の交流の面放電型のPDPより高い電圧レベルのサステインパルスを加えなければならない。従って、ブラック・マトリックス(40)を間に置いて隣り合って形成されている第3電極(Z)と第1電極(T)間に誤放電が発生するおそれがある。言い換えると、ブラック・マトリックス(40)を間に置いて隣接されて相互に異なる電極が形成されるためにそれらの電極の間に所定の電圧差が発生して、これにより隣接した放電セル間に誤放電が発生することがある。
【0019】
このような誤放電の現象を防止するために図5のような4電極の交流の面放電型のPDPが提案された。
図5は従来の異なる例による4電極のプラズマディスプレーパネルを表す図である。
【0020】
図5を参照すると、従来の異なる例によるPDPは、ブラック・マトリックス(58、60)の両側に同じ電極を配置する。言い換えると、上/下(図面上)に隣接して形成されている第1及び第2放電セル(52、54)には第1ブラック・マトリックス(58)を間に置いて同一の電極(Z)が隣接するように電極を配置する。また、上/下に隣接して形成されている第2及び第3放電セル(54、56)には第2ブラック・マトリックス(60)を間に置いて同一の電極(T)を隣接して配置する。即ち、図5に図示されたPDPの電極(T、Y、Z)はブラック・マトリックス(58、60)を中心にミラー形態に配置される。
【0021】
このように、ブラック・マトリックス(58、60)を間に置いてその両側に同一の電極(Z、ZまたはT、T)が形成されると隣接して形成された放電セル(52、54、56)間に誤放電が発生されない。言い換えると、隣接して形成されている電極(Z、ZまたはT、T)が同一の極性のパルスが加えられるために隣接した放電セル(52、54、56)間の誤放電を防止することができる。
【0022】
一方、このような従来の4電極の面放電型のPDPで第1電極(T)と第2電極(Y)は狭い間隔(DI)に形成されて、第2電極(Y)と第3電極(Z)との間隔は広い間隔(D2)に形成される。このような、4電極の面放電型のPDPで実際に輝度に寄与する空間は第2電極(Y)と第3電極(Z)間の放電空間(D2)である。
【0023】
このような、PDPで各放電セル(52、54、56)内の放電空間(D2)は等間隔に配置されるべきである。即ち、PDPの輝度が均一に表れるためにはすべての放電空間(D2)は等間隔に配置されるべきである。しかし、図5に図示された4電極のPDPでは放電セルの放電に寄与する間隔を等間隔に配置することができない。
【0024】
これを詳細に説明すると、第1放電セル(52)の放電空間(D2)と第2放電セル(54)の放電空間(D2)は第1間隔(D3)に離隔される。しかし、第2放電セル(54)の放電空間(D2)と第3放電セル(56)の放電空間(D2)は第1間隔(D3)より広い第2間隔(D1+D3+D1)となる。即ち、放電セル(52、54、56)間の間隔を等間隔に設定することができない。
【0025】
このように放電セルの実際の放電する箇所の間隔を等間隔に形成することができないと、図6のように第1間隔(D3)での明るさと第2間隔(D1+D3+D1)での明るさが相違する。即ち、第2間隔(D1+D3+D1)が広くなるため、第1間隔(D1)で発生する光より低い輝度を有するようになる。従って、図5に図示されたPDPでは均一の映像の画像を表示できなくなるだけでなくパネルに横線の縞模様が表れるようになる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的はサステイン放電空間を等間隔に配置することができるようにしたプラズマディスプレーパネルを提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の第1実施態様によるプラズマディスプレーパネルは相互に平行に配置され、相互に隣接して形成される第1及び第2電極と、前記第2電極と平行に配置され、前記第2電極から広い間隔に離隔されて形成される第3電極とを具備する第1電極群と;前記第1電極群の各電極と平行、かつ前記第1電極群の第1又は第3電極と隣接して配置され、前記第1電極群の第1、第2及び第3電極とミラー形態に第1電極、第2電極及び第3電極が形成される第2電極群とを具備して;前記第1電極群と前記第2電極群の一方の側の間の距離は相互に隣接して形成されている前記第3電極の幅を含めて第1間隔に設定され、前記第1電極群と前記第2電極群の他方の側の間の距離は、前記第1電極群の第1及び第2電極の幅及びこの第1電極と第2電極間の間隔と、前記第2電極群の第1及び第2電極の幅及びこの第1電極と第2電極間の間隔と、前記第1電極群の第1電極と前記第2電極群の第1電極との間の間隔とを含めて前記第1間隔と同一の間隔である第2間隔に形成されることを特徴とする。
【0028】
本発明の第1実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第2間隔には前記第1電極群の第2電極の幅及び第1電極の幅、第2電極群の第1電極の幅及び第2電極群の幅が含まれる。
【0029】
本発明の第1実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第1電極〜第3電極の幅は同一に設定される。
【0030】
本発明の第1実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第1電極〜第3電極の幅は同一に設定される。
【0031】
本発明の第1実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第1電極〜第3電極群の中の少なくとも一つ以上の電極の幅が異なるように設定される。
【0032】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルは相互に平行に配置され、相互に隣接して形成される第1及び第2電極と、前記第2電極と平行に配置され、前記第2電極から広い間隔に離隔されて形成される第3電極とを具備する第1電極群と;前記第1電極群の各電極と平行、かつ前記第1電極群の第1又は第3電極と隣接して配置され、前記第1電極群の第1、第2及び第3電極とミラー形態に第1電極、第2電極及び第3電極が形成される第2電極群とを具備し;前記第2電極及び第3電極の間の放電空間で輝度に寄与するサステイン放電が起き、前記第1電極群及び第2電極群に含まれている前記放電空間は等間隔に配置されることを特徴とする。
【0033】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて前記放電空間が等間隔に配置された前記第1電極群と前記第2電極群の間の一方側の距離は相互に隣接して形成されている前記第3電極の幅を含めて第1間隔に設定されて、前記第1電極群と前記第2電極群の間の他方の側の距離は前記第2電極を幅を含めて前記第1間隔と同一の間隔である第2間隔に設定される。
【0034】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第2間隔には前記第1電極群の第2電極の幅及び第1電極の幅、第2電極群の第1電極の幅及び第2電極群の幅が含まれている。
【0035】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて隣接する放電セル間の前記第3電極の間に形成される第1ブラック・マトリックスと、前記第1ブラック・マトリックスと同一の幅で隣接する放電セルの双方の第1電極と重畳されるように形成される第2ブラック・マトリックスとを具備する。
【0036】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて前記第3電極の間に形成される第1ブラック・マトリックスと、前記第1ブラック・マトリックスと同一の幅に前記第1電極の間に形成される第2ブラック・マトリックスとを具備する。
【0037】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第1電極〜第3電極の幅は同一に設定される。
【0038】
本発明の第2実施態様によるプラズマディスプレーパネルにおいて第1電極〜第3電極の中の少なくとも一つ以上の電極の幅が異なるように設定される。
【0039】
【作用】
本発明によるプラズマディスプレーパネルはサステイン放電を起こす放電空間が上/下に等間隔に配置されて均一の映像の画像を表示することができる。
【0040】
【発明の実施形態】
以下、図7〜図11を参照して本発明の好ましい実施形態に対して説明する。
図7は本発明の実施形態による4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルを図示する図である。
【0041】
図7を参照すると、本発明の実施形態による4電極の交流の面放電型のPDPは図示されない上部基板上に並んで形成された第1電極(T)、第2電極(Y)及び第3電極(Z)と、図示されていない下部基板上に形成されたアドレス電極(A)とを具備する。上部基板と下部基板の間には隔壁(70)が形成されている。隔壁(70)はアドレス電極(A)と並んで形成されて放電により生成された紫外線及び可視光が隣接した放電セルにリークすることを防止する。
【0042】
放電セル(72、74、76)は、第1〜第3電極(T、Y、Z)とアドレス電極(A)の交差部に位置する。このような放電セル(72、74、76)に含まれている第1電極(T)及び第3電極(Z)はアドレス電極の方向に隣り合っているセルは同一の電極(T、Z)が隣接するように電極が配置される。
【0043】
言い換えると、第1放電セルが上から第1,第2、第3電極の順に並ぶと、第2放電セル(74)は上側に第3電極(Z)が形成される。即ち、第1放電セル(72)と第2放電セル(74)の境界部には同一の電極(Z)が配置される。第1セル(72)の第1、第2,第3電極を第1電極群とする。これに隣接した第2放電セル(74)の第1、第2、第3電極は第1セルのそれらとミラー形態に第3、第2、第1の順に配置されている。その第2放電セルの電極を第2電極群という。したがって、第2放電セル(74)の下側には第1電極(T)が形成される。第2放電セル(74)の第1電極(T)に隣接して形成される第1放電セルでもある第3放電セル(76)の上側には第1電極(T)が形成される。このように、第1放電セル(72)と第2放電セル(74)とが交互に上下方向に並んで多数配置されている。即ち、放電セルの境界部には同一の電極が形成される。なお、本明細書において方向の上下は図面上の上下である。
【0044】
一方、このような本発明の実施形態によるPDPで相互に隣接して形成されている第3電極(Z)間の間隔(DZZ)は、相互に隣接して形成されている第2電極(Y)、第1電極(T)、第1電極(T)及び第2電極(Y)の4つの電極の間の間隔(DYTTY)と同一に設定される。従って、本発明では各放電セル(72、74、76)に含まれている放電空間(D1、D2、D3)は等間隔に配置される。
【0045】
これを詳細にすると、第1放電空間(D1)と第2放電空間(D2)は相互隣接に設置される第3電極(Z)間の間隔(DZZ)だけ離される。また、第2放電空間(D2)と第3放電空間(D3)は第2電極(Y)、第1電極(T)、第1電極(T)及び第2電極(Y)の間隔(DYTTY)だけ離隔される。ここで、DZZとDYTTYの間隔は等間隔に設定されているため、すべての放電空間(D1、D2、D3)は等間隔に配置される。ここで、DZZとDYTTYの間隔には各電極(T、Y、Z)の幅が含まれる。
【0046】
図8は図7に図示された電極配置により配置された電極を表す図である。図8ですべての電極(T、Y、Z)自体の幅は同一である。
【0047】
図8を参照すると、第1電極(T)、第2電極(Y)及び第3電極(Z)の幅は150μmに設定される。また、放電空間(D1、D2、D3)の幅(即ち、第2電極(Y)と第3電極(Z)間の距離)は200μmに設定される。第1電極(T)と第2電極(Y)間の距離は70μmに設定される。第3電極(Z)間の距離は580μmに設定されて、第1電極(T)間の距離は140μmに設定される。
【0048】
ここで、DZZの距離は二つの第3電極(Z)の幅(150+150)と離隔距離(580)を合計した880μmに設定される。DYTTYの距離は四つの電極(Y、T、T、Y)の幅(150+150+150+150)、第2電極(Y)と第1電極(T)の離隔距離(70+70)及び第1電極(T)間の離隔距離(140)を合わせた880μmに設定される。即ち、本発明では図8に示されたようにDZZとDYTTYの距離を同一に設定して放電空間(D1、D2、D3)を等間隔で配置させている。
【0049】
図9は異なる実施形態により配置された電極を表す図である。
図9を参照すると、第2電極(Y)と第3電極(Z)の幅は130μmに同一に設定されているが、第1電極(T)の幅は第2及び第3電極(Y、Z)の幅より大きく設定されている。ここで、第1電極(T)の幅は140μmに設定される。放電空間(D1、D2、D3)の幅(即ち、第2電極(Y)と第3電極(Z)間の距離)は180μmに設定される。第1電極(T)と第2電極(Y)間の距離は60μmに設定される。第3電極(Z)間の距離は640μmに設定されて、第1電極(T)間の距離は240μmに設定される。
【0050】
ここで、DZZの距離は二つの第3電極(Z)の幅(130+130)と離隔距離(640)を合わせた900μmに設定される。DYTTYの距離は四つの電極(Y、T、T、Y)の幅(130+140+140+130)、第2電極(Y)と第1電極(T)の離隔距離(60+60)及び第1電極(T)間の離隔距離(240)を合わせた900μmに設定される。即ち、本発明では図9に示されたようにDZZとDYTTYの距離を同一に設定して放電空間(D1、D2、D3)を等間隔に配置させている。
【0051】
図10はさらに異なる実施形態により配置された電極を表す図である。
図10を参照すると、第1電極(T)及び第2電極(Y)の幅は110μmに同一に設定され、第3電極(Z)の幅は第1及び第2電極(T、Y)の幅より大きく設定される。ここで、第3電極(Z)の幅は120μmに設定される。放電空間(D1、D2、D3)の幅(即ち、第2電極(Y)と第3電極(Z)間の距離)は250μmに設定される。第1電極(T)と第2電極(Y)間の距離は70μmに設定する。第3電極(Z)間の距離は590μmに設定され、第1電極(T)間の距離は250μmに設定される。
【0052】
ここで、DZZの距離は二つの第3電極(Z)の幅(120+120)と離隔距離(590)を合わせた830μmに設定される。DYTTYの距離は四つの電極(Y、T、T、Y)の幅(110+110+110+110)、第2電極(Y)と第1電極(T)の離隔距離(70+70)及び第1電極(T)間の離隔距離(250)を合わせた830μmに設定される。即ち、本発明では図10に示されたようにDZZとDYTTYの距離を同一に設定して放電空間(D1、D2、D3)を等間隔に配置させている。
【0053】
言い換えると、本発明では図8〜図10で図示したように電極(T、Y、Z)の幅及び電極(T、Y、Z)間の間隔と無関係にDZZとDYTTYの距離を同一に設定することで放電空間(D1、D2、D3)を等間隔に配置させている。
【0054】
図11は図7に図示された4電極の面放電型のPDPにブラック・マトリックスが形成された例を表す図である。
【0055】
図11を参照すると、ブラック・マトリックス(92、94)は放電セル(72、74、76)の境界部に第1〜第3電極(T、Y、Z)と並んで形成される。第1放電セル(72)と第2放電セル(74)の間に位置されるブラック・マトリックス(92)は第3電極(Z)どうしの間に形成される。第2放電セル(74)と第3放電セル(76)の間に位置されるブラック・マトリックス(94)は第2放電セル(74)の下側と第3放電セル(76)の上側に位置される双方の第1電極(T)と重畳されるように形成される。
【0056】
第1放電セル(72)の下側及び第2放電セル(74)の上側に形成される第3電極(Z)は広い間隔(DZZ)に形成されるために、ブラック・マトリックス(92)は第3電極(Z)の間に形成される。しかし、第2放電セル(74)の下側及び第3放電セル(76)の上側に形成される第1電極(T)は狭い間隔に形成されるためにブラック・マトリックス(94)は第1電極(T)と重畳されるように形成される。
【0057】
一方、本発明でブラック・マトリックス(92、94)は、その幅を所定以下に形成して第2放電セル(74)の下側及び第3放電セル(76)の上側に形成される第1電極(T)の間に形成させてもよい。
【0058】
【発明の効果】
上述したことのように、本発明によるプラズマディスプレーパネルによるとサステイン放電を起こす放電空間が上/下に等間隔に配置されるようになる。従って、本発明によるプラズマディスプレーパネルによると均一の映像を画像を表示することができる。
【0059】
以上説明した内容を通して当業者であれば本発明の技術思想を一脱しない範囲で多様な変更及び修正が可能であることが分かる。従って、本発明の技術的な範囲は明細書の詳細な説明に記載された内容に限らず特許請求の範囲によって定めなければならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の3電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルを表す斜視図である。
【図2】 図1に図示された3電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルの放電セルの配置を表す図である。
【図3】 従来の4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルの放電セル構造を表す斜視図である。
【図4】 図4は図3に図示された3電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルの放電セルの配置を表す図である。
【図5】 図5は従来の異なる実施形態による4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルを表す図である。
【図6】 図6は図5に図示された上板の4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルの放電セルの位置による明るさを表す図である。
【図7】 図7は本発明の実施形態による4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルを表す図である。
【図8】 図7に図示された電極配置により配置された電極を表す図である。
【図9】 図7に図示された電極配置により配置された電極を表す図である。
【図10】 図7に図示された電極配置により配置された電極を表す図である。
【図11】 図7に図示された4電極の交流の面放電型のプラズマディスプレーパネルに形成されるブラック・マトリックスを表す図である。
【符号の説明】
1、50:放電セル
10、32:上部基板
12Y:第1電極
12Z:第2電極
14、34:上部誘電体層
16、36:保護膜
18、38:下部基板
20X:アドレス電極
22、42:下部誘電体層
24、44、70:隔壁
26:蛍光体層
30、40、58、60:ブラック・マトリックス
52:第1放電セル
54:第2放電セル
56:第3放電セル
72、74、76:放電セル

Claims (3)

  1. 相互に平行に配置され、相互に隣接して形成される第1及び第2電極と、前記第2電極と平行に配置され、前記第2電極から広い間隔に離隔されて形成される第3電極とを具備する第1電極群と、前記第1電極群の各電極と平行、かつ前記第1電極群の第1又は第3電極と隣接して配置され、前記第1電極群の第1、第2及び第3電極とミラー形態に第1電極、第2電極及び第3電極が形成される第2電極群とが上部基板に形成されるとともに、下部基板には前記第1及び第2電極群と直交する方向にデータ電極が形成され、第1及び第2電極群をそれぞれ有する第1及び第2放電セルでは第1又は第2電極とデータ電極間でアドレス放電が行われた後、第2電極と第3電極間でサステイン放電が行われ、さらに、前記第1電極群と前記第2電極群の一方の側との間の距離は相互に隣接して形成されている前記第3電極の幅を含めて第1間隔に設定され、前記第1電極群と前記第2電極群の他方の側との間の距離は、前記第1電極群の第1及び第2電極の幅及びこの第1電極と第2電極間の間隔と、前記第2電極群の第1及び第2電極の幅及びこの第1電極と第2電極間の間隔と、前記第1電極群の第1電極と前記第2電極群の第1電極との間の間隔とを含めて前記第1間隔と同一の間隔である第2間隔に設定され、隣接する放電セル間の前記第3電極の間に形成される第1ブラック・マトリックスと、前記第1ブラック・マトリックスと同一の幅で隣接する放電セルの双方の第1電極と重畳されるように形成される第2ブラック・マトリックスとを具備することを特徴とするプラズマディスプレーパネル。
  2. 前記第1電極〜第3電極の幅は同一に設定されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレーパネル。
  3. 前記第1電極〜第3電極の中の少なくとも一つ以上の電極の幅が異なるように設定されることを特徴とする請求項1記載のプラズマディスプレーパネル。
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