JP4079535B2 - 空気ばね式防振装置 - Google Patents
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Description
本発明は、例えばプレス機械等の各種機器類の防振対象物の防振、緩衝を行う空気ばね式防振装置に関するものである。
【従来の技術】
従来のこの種の空気ばね式防振装置の概要を図3を参照して説明する。
図3に示す空気ばね式防振装置50は、四角形状の上プレート51、下プレート52の間に、内部に空気を貯留する空間部54を有しゴム材等の弾性材からなる上下接合構造の装置本体の胴部53を備え、下プレート52を地面又は床面上に設置するとともに、上プレート51上に図示しないプレス機械等の防振対象物を載置して装置本体の胴部53の弾性的な作用でプレス機械等の運転時の防振を行うようになっている。
前記装置本体の胴部53には、各ダイヤフラム60a、60aが形成されている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来における空気ばね式防振装置50の場合、装置本体の胴部53を補強するダイヤフラム60a、60aは、単に平坦な板状に形成されたものであるために、例えばプレス機械等の運転、稼働時における装置本体の胴部53の弾性的な作用、即ちプレス機械等の振動の緩衝作用に伴う前記ダイヤフラム60a、60aの伸びにより、当該ダイヤフラムが破断してしまったりして、耐久性の点で不十分であるという課題があった。
本発明は、上記事情に鑑み開発されたものであり、空気ばね、装置本体の胴部の補強を行うダイヤフラム部の形状を改良し、特にダイヤフラム部、装置本体の胴部、ひいては空気ばねに関して長期間の使用にも耐える耐久性を確保できる防振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る空気ばね式防振装置は、円筒部及びこの円筒部の一端面側を閉塞する平板部の一体構成からなり、平板部の外面側には装置の中心方向に下降する傾斜状態に形成した外面側湾曲部を設け、平板部の内面側には前記外面側湾曲部に沿って平板部の内面と円筒部の内周面に亘り装置の中心方向に下降する傾斜状態に形成した内面側湾曲部を設けた弾性体製の一対の緩衝部材を、前記円筒部の他端面側に各々固着した環状の各接合板同士を上下配置に接合することで構成した内部に空間部を有する装置本体の胴部と、前記一対の緩衝部材における前記平板部の外面側の外周部から外面側湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応した湾曲部を有するとともに、前記一対の緩衝部材における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一対のダイヤフラムと、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における外周に取り付けられて、当該一対の緩衝部材の膨らみ防止機能を発揮する金属製の補強リングからなる環状の補強部材と、前記装置本体の胴部の上面側に取り付けた四隅に取付孔を設けた四角形状の上プレートと、前記装置本体の胴部の下面側に取り付けた四隅に取付孔を設けた四角形状の下プレートと、前記緩衝部材の円筒部を貫通させて配置した前記空間部に対する空気の流通部と、を具備したことを特徴とし、本装置を用いたプレス機械類の稼動時における振動の緩衝作用に伴って前記ダイヤフラム部分に伸縮が生じても、当該ダイヤフラムの前記各湾曲形状により装置本体の胴部からの応力が一箇所に集中することがないことから、当該ダイヤフラムに亀裂が入ったり、これが破断したりすることがなくなり、耐久性を確保できることを特徴とするものである。
この発明によれば、特に、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における前記平板部の外面側外周部から外面側湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応した湾曲部を有し、且つ、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一対のダイヤフラムを備えたものであるから、プレス機械等の振動の緩衝作用に伴ってダイヤフラム部分に伸縮が生じても、ダイヤフラムの上述した湾曲形状により一箇所に前記装置本体の胴部からの応力が集中することが無くなり、亀裂が入ったり、破断したりすることがなくなり、長期間の使用にも耐える耐久性を確保できる。
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る空気ばね式防振装置の実施の形態を詳細に説明する。
図1、図2は、本発明に係る実施の形態の空気ばね式防振装置1を示すものであり、この空気ばね式防振装置1は、円筒部2a及びこの円筒部2aの一端面側を閉塞する平板部2bの一体構成からなり、平板部2bの外面側には外面側湾曲部3を設け、平板部2bの内面側には外面側湾曲部3に沿って平板部2bの内面と円筒部2aの内周面に亘る内面側湾曲部4を設けた弾性体製、例えばゴム製の一対の緩衝部材5A、5Bを、前記円筒部2aの他端面側に各々固着した環状の接合板6、6同士を上下配置に接合することで構成した内部に空気を貯留する空間部7を有する装置本体の胴部8を有している。
また、前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおける前記平板部2bの外面側外周部から外面側湾曲部3に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部3に対応した湾曲部11aを有し、且つ、前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおける少なくとも内面側湾曲部4を覆う配置で、内面側湾曲部4に対応した湾曲部12aを有する一対のダイヤフラム11を配置している。
前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bの各々の外周には、金属製からなる環状の補強部材である補強リング13を取り付けている。この補強リング13は緩衝部材5A、5Bの膨らみ防止のためのものである。
前記湾曲部11a、湾曲部12aは、装置本体の胴部8の中心方向に下降する傾斜状態に形成されている。前記湾曲部11a、湾曲部12aは、装置本体の胴部8の中心の軸方向に昇降する傾斜状態に形成して実施しても良い。
また、この空気ばね式防振装置1は、前記装置本体の胴部8の上面側に取り付けた四隅に例えばプレス機械30の底部を取り付けるための取付孔23を設けた四角形状の上プレート21と、前記装置本体の胴部8の下面側に取り付けた四隅に取付孔23を設けた四角形状の下プレート22と、前記緩衝部材5Aの円筒部2aを貫通させて配置した前記空間部7に対する空気の流通部24とを具備している。
前記上プレート21は、緩衝部材5Aに埋め込んだ受けネジ29にボルト25をねじ込むことによりこの緩衝部材5Aに取り付けている。
前記下プレート22は、前記上プレート21と同様に、緩衝部材5Bに埋め込んだ受けネジ29にボルト25をねじ込むことにより、この緩衝部材5Bに取り付けている。
また、前記接合板6、6同士は、ボルト26とナット27とを使用して一対の緩衝部材5A、5B間に空気漏れが生じないように密着接合している。なお、図中、28は平座金である。
上述した構成の空気ばね式防振装置1は、特に、前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおける前記平板部2bの外面側外周部から外面側湾曲部3に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部3に対応した湾曲部11aを有し、且つ、前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおける少なくとも空間部7に臨む内面側湾曲部4を覆う配置で、内面側湾曲部4に対応した湾曲部12aを有する一対のダイヤフラム11を備えたものである。
そして、一対のダイヤフラム11には、本装置の中心に向って降下する傾斜状態に形成した湾曲部11a、湾曲部12aを設けているので、プレス機械30の運転、稼働時における一対のダイヤフラム11の弾性的な作用と空間部7の空気圧とによって、例えばプレス機械30の振動の緩衝作用に伴って当該ダイヤフラム11の部分に移動、変動、変形等が生じたとしても、その移動、変動、変形等は、前記従来のダイヤフラムの如く伸び状態ではなく、ダイヤフラム11の上述した湾曲部11a、湾曲部12aの各湾曲形状により各々一箇所に前記装置本体の胴部8からの応力が集中することが無くなり、この結果、当該ダイヤフラム11自体でもってこの空気ばね式防振装置1の高さ調整を行うことができると同時に、当該ダイヤフラム11に無理な力がかかることが無く亀裂が入ったり、破断したりすることが無くなり、空気ばね式防振装置1の長期間の防振を伴う使用にも耐える耐久性を確保できる。
【発明の効果】
本発明によれば、ダイヤフラムの上述した内外の各湾曲形状により各々一箇所に前記装置本体の胴部からの応力が集中することが無くなり、その結果、当該ダイヤフラム自体でもって防振装置の高さ調整を行うことができると同時に、当該ダイヤフラム部分に無理な力がかかることが無く亀裂が入ったり、破断したりすることがなくなり、長期間の使用にも耐える耐久性を確保できる空気ばね式防振装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の空気ばね式防振装置を示す部分断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の空気ばね式防振装置を示す平面図である。
【図3】従来の空気ばね式防振装置を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 空気ばね式防振装置
2a 円筒部
2b 平板部
3 外面側湾曲部
4 内面側湾曲部
5A 緩衝部材
5B 緩衝部材
6 接合板
7 空間部
8 装置本体の胴部
11 ダイヤフラム
11a 湾曲部
12a 湾曲部
13 補強リング
21 上プレート
22 下プレート
26 ボルト
27 ナット
30 プレス機械
Claims (1)
- 円筒部及びこの円筒部の一端面側を閉塞する平板部の一体構成からなり、平板部の外面側には装置の中心方向に下降する傾斜状態に形成した外面側湾曲部を設け、平板部の内面側には前記外面側湾曲部に沿って平板部の内面と円筒部の内周面に亘り装置の中心方向に下降する傾斜状態に形成した内面側湾曲部を設けた弾性体製の一対の緩衝部材を、前記円筒部の他端面側に各々固着した環状の各接合板同士を上下配置に接合することで構成した内部に空間部を有する装置本体の胴部と、
前記一対の緩衝部材における前記平板部の外面側の外周部から外面側湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応した湾曲部を有するとともに、前記一対の緩衝部材における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一対のダイヤフラムと、
前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における外周に取り付けられて、当該一対の緩衝部材の膨らみ防止機能を発揮する金属製の補強リングからなる環状の補強部材と、
前記装置本体の胴部の上面側に取り付けた四隅に取付孔を設けた四角形状の上プレートと、
前記装置本体の胴部の下面側に取り付けた四隅に取付孔を設けた四角形状の下プレートと、
前記緩衝部材の円筒部を貫通させて配置した前記空間部に対する空気の流通部と、
を具備したことを特徴とし、
本装置を用いたプレス機械類の稼動時における振動の緩衝作用に伴って前記ダイヤフラム部分に伸縮が生じても、当該ダイヤフラムの前記各湾曲形状により装置本体の胴部からの応力が一箇所に集中することがないことから、当該ダイヤフラムに亀裂が入ったり、これが破断したりすることがなくなり、耐久性を確保できると同時に、当該ダイヤフラム自体でもって装置の高さ調整を行うことができるようにしたことを特徴とする空気ばね式防振装置。
Priority Applications (1)
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JP37756098A JP4079535B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 空気ばね式防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family
ID=18508960
Family Applications (1)
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JP37756098A Expired - Lifetime JP4079535B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 空気ばね式防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4079535B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37756098A patent/JP4079535B2/ja not_active Expired - Lifetime
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