JPH09273579A - 防振マウント - Google Patents

防振マウント

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JPH09273579A
JPH09273579A JP10870896A JP10870896A JPH09273579A JP H09273579 A JPH09273579 A JP H09273579A JP 10870896 A JP10870896 A JP 10870896A JP 10870896 A JP10870896 A JP 10870896A JP H09273579 A JPH09273579 A JP H09273579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
groove
vibration
convex portion
washer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10870896A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumimasa Masaki
文理 正木
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Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
Nok Megulastik Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nok Megulastik Co Ltd filed Critical Nok Megulastik Co Ltd
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Publication of JPH09273579A publication Critical patent/JPH09273579A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予圧縮キャンセル終了後にばね定数を比較的
高めに切り換えることが可能であり、もって弾性体2の
変位量を比較的小さく抑えて、弾性体2の耐久性を向上
させることができる防振マウント1を提供する。 【解決手段】 筒状を呈し、その外周面に当該防振マウ
ント1を取付部材10に取り付けるための溝3を設け、
溝3の側壁3aに凹部4を設けた弾性体2と、取付部材
10と溝3の側壁3aの間に挾み込まれ、凹部4と組み
合わされる凸部6を設けた座金部材と5、を備え、凹部
4の底面と凸部6の端面の間に所定の大きさの間隙cを
設けることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振技術に係る防
振マウントに関する。本発明の防振マウントは「防振ゴ
ム」または「グロメット」と別称されることがある。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、防振マウント51に
おいては従来から、ねじ52を締め込むことによって当
該防振マウント51が上下の取付部材53,54に取り
付けられるが、この取付けと同時に弾性体55が上下方
向に圧縮されて、弾性体55に予圧縮が設定される。し
たがって当該マウント51に上下方向の荷重が入力した
とき、この予圧縮がキャンセルされる迄とキャンセルさ
れた後とで、弾性体55のばね定数が図7に示すよう
に、前者で比較的高め、後者で比較的低めと言うように
変化することになる。
【0003】しかしながら上記従来の防振マウント51
においては、予圧縮がキャンセルされた後、ばね定数が
比較的低めに維持されたままであって弾性体55の変位
量(撓み量ないし弾性変形量)が比較的大きい状態が続
くために、これを原因として弾性体55が早期に疲労
し、弾性体55の耐久性が損なわれる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、予圧縮キャンセル終了後にばね定数を比較的高めに
切り換えることが可能であり、もって弾性体の変位量を
比較的小さく抑えて、弾性体の耐久性を向上させること
ができる防振マウントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の防振マウントは、筒状を呈し、その外周面
に当該防振マウントを取付部材に取り付けるための溝を
設け、前記溝の側壁に凹部を設けたゴム状弾性材製の弾
性体と、前記取付部材と前記溝の側壁の間に挾み込ま
れ、前記凹部と組み合わされる凸部を設けた前記弾性体
より硬い材質の座金部材と、を備え、前記凹部の底面と
前記凸部の端面の間に所定の大きさの間隙を設けること
にした。
【0006】
【作用】上記構成を備えた本発明の防振マウントは、以
下のように作動する。 予圧縮キャンセル終了前・・・・上記従来技術と同
様、ばね定数が比較的高い。 予圧縮キャンセル終了後、弾性体の凹部の底面と座
金部材の凸部の端面が接触する迄・・・・上記従来技術
と同様、予圧縮が全てキャンセルされた後は、ばね定数
が比較的低くなる。このとき、弾性体の凹部の底面と座
金部材の凸部の端面は離れたままであり、よって弾性体
と座金部材の接触面積が比較的小さい。 弾性体の凹部の底面と座金部材の凸部の端面が接触
した後・・・・当該防振マウントに対し比較的大きな荷
重が入力して弾性体の凹部の底面と座金部材の凸部の端
面が接触すると、弾性体と座金部材の接触面積が増加
し、弾性体の受圧面積が増加するために、ばね定数が再
度高くなる。したがってばね定数が高くなって弾性体の
変位量が小さくなる分、弾性体の疲労が抑えられ、その
耐久性を向上させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】上記は、弾性体と座金部材が当
初からの一部において接触した状態であり、これに対し
て上記は、弾性体と座金部材が上記の場合より広い
面積で接触した状態であり、この二つの状態の切換え
が、弾性体と座金部材の対向面に設けられた凹部と凸部
の組み合わせによって実現されている。
【0008】すなわち、弾性体の溝の側壁に凹部が設け
られ、座金部材にこの凹部と組み合わされる凸部が設け
られ、この凹部の底面と凸部の端面の間に所定の大きさ
の間隙が設定されている。ねじの締め込み等によって弾
性体に予圧縮が設定された状態で当該防振マウントが装
着されたとき、弾性体と座金部材は、前者の凹部の底面
と後者の凸部の端面が離れている以外の部分で接触して
おり、よって上記の一部接触状態が実現されている。
そしてこの状態から凹部の底面と凸部の端面の間の間隙
が無くなる程の振幅の荷重が入力して凹部の底面と凸部
の端面が接触すると、この分の接触面積が一時的に新た
に加えられて、上記の状態が実現される。
【0009】荷重が入力したときに座金部材と弾性体の
接触面積が増加するのは、弾性体の凹部と座金部材の凸
部が互いに組み合わされているからであって、弾性体に
凹部があっても座金部材にこの凹部に組み合わされる凸
部が無ければ、接触面積を増加させることができない。
【0010】すなわち、弾性体の溝の側壁に凹部および
この凹部に対して相対に凸の部分が設けられ、これに対
してこの側壁に対向する座金部材の対向面(座金部材が
無い場合には、取付部材の対向面)が仮に平坦だとする
と、初期状態においては、この平坦面が凸の部分の端面
に接触していて凹部の底面とは離れている。この状態で
荷重が入力すると、平坦面と凸の部分の端面の接触圧が
大きくなって平坦面が凹部の底面に近付き始めるが、凸
の部分が邪魔をして平坦面はいつまでたっても凹部の底
面に接触することができない。接触圧が大きくなるに連
れて凸の部分は徐々に押し潰されて横手方向に広がろう
とするだけである。これに対して本発明のように、座金
部材が設けられ、しかもこの座金部材に弾性体の凹部と
組み合わされる凸部が設けられていると、所定の大きさ
の荷重が入力したときに凸部の端面が凹部の底面に確実
に接触し、接触面積が増加し、ばね定数が高めに変更さ
れる。座金部材の凸部には、隣りに並んだ弾性体の凸の
部分が圧縮時に横手方向に広がるのを阻止する作用があ
る。
【0011】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0012】図1ないし図4に示すように、当該実施例
に係る防振マウント1は、ゴム状弾性材製の弾性体2
と、この弾性体2より硬い材質、例えば樹脂または金属
によって成形された上下一対の座金部材5と、同じく樹
脂または金属によって成形された支持部材7,8,9と
を備えており、これらがそれぞれ以下のように構成され
ている。
【0013】すなわち先ず、弾性体2は全体として円筒
状に成形されており、その外周面に当該防振マウント1
を一方の取付部材10に取り付けるための環状の溝3が
設けられ、この溝3の上下の側壁3aにそれぞれ凹部4
が設けられている。図2および図3に示すようにこの凹
部4は、環状の側壁3aが円周方向に六つに分割されて
その一つおきに設けられており、かつそれぞれが平面扇
形に形成されている。
【0014】上下一対の座金部材5はそれぞれ平板環状
であり、その一面5aに上記した弾性体2の凹部4と組
み合わされる凸部6が設けられている。図2および図4
に示すようにこの凸部6は、環状の一面5aが円周方向
に六つに分割されてその一つおきに設けられており、か
つそれぞれが平面扇形に形成されている。
【0015】支持部材7,8,9は、弾性体2の上側に
配置された平板環状の支持部材7と、弾性体2の下側に
配置された平板環状の支持部材8と、弾性体2の内周側
であって上下の支持部材7,8の間に介装されたスペー
サ機能を兼ね備えた円筒状の支持部材9との三つより構
成されている。
【0016】図1および図2に示したように、弾性体2
の溝3の側壁3aに設けられた凹部4の一つ一つに、座
金部材5の一面5aに設けられた凸部6が一つずつ組み
合わされ、弾性体2が溝3において一方の取付部材10
の孔周縁部11に取り付けられ、この取付部材10が上
下一対の座金部材5の間に挾み込まれている。上側の支
持部材7の更に上にねじ挿通孔13を備えた他方の取付
部材12が配置され、下方からねじ14が差し込まれ、
ナット15と組み合わされて強く締め付けられている。
これにより弾性体2は上下方向に圧縮され、弾性体2に
所定の大きさの予圧縮が設定されているが、凹部4の底
面と凸部6の端面は未だ接触しておらず、両者の間に所
定の大きさの間隙cが設定されている。
【0017】上記構成を備えた防振マウントは一方の取
付部材10から他方の取付部材12へ、または反対に他
方の取付部材12から一方の取付部材10へ振動が伝達
するのを絶縁するもので、以下のように作動することを
特徴としている。 予圧縮キャンセル終了前・・・・上記従来技術と同
様、弾性体2の予圧縮が徐々にキャンセルされる過程で
あるため、ばね定数が比較的高い(図5におけるA−B
間)。 予圧縮キャンセル終了後、弾性体2の凹部4の底面
と座金部材5の凸部6の端面が接触する迄・・・・上記
従来技術と同様、予圧縮が全てキャンセルされた後は、
ばね定数が比較的低くなる(図5におけるB−C間)。
このとき、弾性体2の凹部3の底面と座金部材5の凸部
6の端面は未だ離れたままであり、よって弾性体2と座
金部材5の接触面積が比較的小さい。 弾性体2の凹部4の底面と座金部材5の凸部6の端
面が接触した後・・・・当該防振マウント1に対し上下
方向に比較的大きな荷重が入力して、弾性体2の凹部4
の底面と、荷重の入力方向に応じた一方の座金部材5の
凸部6の端面が間隙cを無くして互いに接触すると、弾
性体2と座金部材5の接触面積が増加し、弾性体2の受
圧面積が増加するために、ばね定数が再度高くなる(図
5におけるC−D間)。したがってばね定数が高くなっ
て弾性体2の変位量が小さくなる分、弾性体2の疲労を
抑えることができ、弾性体2の耐久性を向上させること
ができる。
【0018】凹部4および凸部6の数、凹部4の深さ、
凸部6の高さ、間隙cの大きさ等は防振マウント1に設
定されるべきばね特性に応じて適宜決定される。
【0019】また上記実施例では、一方の取付部材10
の上下にそれぞれ座金部材5を挿入し、一方の取付部材
10の上下においてそれぞれ凹部4と凸部6とを組み合
わせているが、上下何れか一方のみに本発明の構造を設
けても良い。また弾性体2は取付部材10に対する取付
けの都合から複数に分割成形されることがある。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0021】すなわち、弾性体の溝の側壁に設けられた
凹部の底面とこの凹部と組み合わされるように座金部材
に設けられた凸部の端面とが接触する迄と接触してから
とで弾性体の受圧面積が異なり、ばね定数が後者におい
て高めに切り換えられるために、弾性体の変位が小さく
抑えられる。したがって荷重が入力する度に弾性体が大
きく変位し、もって早期に劣化せしめられるのを防止す
ることができる。
【0022】また本発明の防振マウントは、上記したば
ね定数の切換えにより複数段のばね特性を備えている。
したがって比較的高周波小振幅の振動を柔らかく受け止
めるとともに比較的低周波大振幅の振動を硬く強く受け
止めると言うように振動の大小に応じて作動を変化させ
ることができ、このような意味で優れた防振特性を発揮
するマウント製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防振マウントの縦断面図
【図2】図1におけるE−E線断面図
【図3】弾性体の斜視図
【図4】座金部材の斜視図
【図5】同実施例に係る防振マウントのばね特性を示す
グラフ図
【図6】従来例に係る防振マウントの縦断面図
【図7】同従来例に係る防振マウントのばね特性を示す
グラフ図
【符号の説明】
1 防振マウント 2 弾性体 3 溝 3a 側壁 4 凹部 5 座金部材 5a 一面 6 凸部 7,8,9 支持部材 10,12 取付部材 11 孔周縁部 13 ねじ挿通孔 14 ねじ 15 ナット c 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状を呈し、その外周面に当該防振マウ
    ント(1)を取付部材(10)に取り付けるための溝
    (3)を設け、前記溝(3)の側壁(3a)に凹部
    (4)を設けたゴム状弾性材製の弾性体(2)と、 前記取付部材(10)と前記溝(3)の側壁(3a)の
    間に挾み込まれ、前記凹部(4)と組み合わされる凸部
    (6)を設けた前記弾性体(2)より硬い材質の座金部
    材と(5)、を備え、 前記凹部(4)の底面と前記凸部(6)の端面の間に所
    定の大きさの間隙(c)を設けたことを特徴とする防振
    マウント。
JP10870896A 1996-04-05 1996-04-05 防振マウント Withdrawn JPH09273579A (ja)

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JP10870896A JPH09273579A (ja) 1996-04-05 1996-04-05 防振マウント

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012137504A1 (ja) * 2011-04-05 2012-10-11 株式会社ブリヂストン 防振装置
CN104613122A (zh) * 2015-01-12 2015-05-13 株洲南车时代电气股份有限公司 减震装置及包含其的车载设备
CN111911588A (zh) * 2019-05-10 2020-11-10 伊利诺斯工具制品有限公司 紧固组件的间距保持件、紧固组件和紧固方法

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CN104613122A (zh) * 2015-01-12 2015-05-13 株洲南车时代电气股份有限公司 减震装置及包含其的车载设备
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030701