JP2000193010A - 空気ばね式防振装置 - Google Patents
空気ばね式防振装置Info
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Abstract
して長期間の使用にも耐える耐久性を確保できる空気ば
ね式防振装置を提供する。 【解決手段】内部に空間部7を有する装置本体の胴部8
と、一対の緩衝部材5A、5Bにおける平板部2bの外
面側の外周部から外面側湾曲部3に至る領域を覆う配置
で、外面側湾曲部3に対応した湾曲部11aを有すると
共に、前記一対の緩衝部材5A、5Bにおける少なくと
も空間部7に臨む内面側湾曲部4を覆う配置で、内面側
湾曲部に対応した湾曲部12aを有する一対のダイヤフ
ラム11と、装置本体の胴部8の外周に取り付けた環状
の補強リング13と、前記装置本体の胴部8の上面側に
取り付けた四角形状の上プレート21と、前記装置本体
の胴部8の下面側に取り付けた四角形状の下プレート2
2と、前記円筒部2aを貫通させて配置した前記空間部
7に対する空気の流通部24とを有するものである。
Description
等の各種機器類の防振対象物の防振、緩衝を行う空気ば
ね式防振装置に関するものである。
要を図3を参照して説明する。図3に示す空気ばね式防
振装置50は、四角形状の上プレート51、下プレート
52の間に、内部に空気を貯留する空間部54を有しゴ
ム材等の弾性材からなる上下接合構造の装置本体の胴部
53を備え、下プレート52を地面又は床面上に設置す
るとともに、上プレート51上に図示しないプレス機械
等の防振対象物を載置して装置本体の胴部53の弾性的
な作用でプレス機械等の運転時の防振を行うようになっ
ている。前記装置本体の胴部53には、各ダイヤフラム
60a、60aが形成されている。
た従来における空気ばね式防振装置50の場合、装置本
体の胴部53を補強するダイヤフラム60a、60a
は、単に平坦な板状に形成されたものであるために、例
えばプレス機械等の運転、稼働時における装置本体の胴
部53の弾性的な作用、即ちプレス機械等の振動の緩衝
作用に伴う前記ダイヤフラム60a、60aの伸びによ
り、当該ダイヤフラムが破断してしまったりして、耐久
性の点で不十分であるという課題があった。本発明は、
上記事情に鑑み開発されたものであり、空気ばね、装置
本体の胴部の補強を行うダイヤフラム部の形状を改良
し、特にダイヤフラム部、装置本体の胴部、ひいては空
気ばねに関して長期間の使用にも耐える耐久性を確保で
きる防振装置を提供することを目的とする。
る空気ばね式防振装置は、円筒部及びこの円筒部の一端
面側を閉塞する平板部の一体構成からなり、平板部の外
面側には外面側湾曲部を設け、平板部の内面側には前記
外面側湾曲部に沿って平板部の内面と円筒部の内周面に
亘る内面側湾曲部を設けた弾性体製の一対の緩衝部材
を、前記円筒部の他端面側に各々固着した環状の接合板
同士を上下配置に接合することで構成した内部に空間部
を有する装置本体の胴部と、前記一対の緩衝部材におけ
る前記平板部の外面側の外周部から外面側湾曲部に至る
領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応した湾曲部を有
するとともに、前記一対の緩衝部材における少なくとも
空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配置で、内面側湾曲部
に対応した湾曲部を有する一対のダイヤフラムと、前記
装置本体の胴部の一対の緩衝部材における外周に取り付
けた金属製からなる環状の補強部材と、前記装置本体の
胴部の上面側に取り付けた上プレートと、前記装置本体
の胴部の下面側に取り付けた下プレートと、前記緩衝部
材の円筒部を貫通させて配置した前記空間部に対する空
気の流通部とを有することをとするものである。この発
明によれば、特に、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部
材における前記平板部の外面側外周部から外面側湾曲部
に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応した湾曲
部を有し、且つ、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材
における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配
置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一対のダ
イヤフラムを備えたものであるから、プレス機械等の振
動の緩衝作用に伴ってダイヤフラム部分に伸縮が生じて
も、ダイヤフラムの上述した湾曲形状により一箇所に前
記装置本体の胴部からの応力が集中することが無くな
り、亀裂が入ったり、破断したりすることがなくなり、
長期間の使用にも耐える耐久性を確保できる。請求項2
記載の発明に係る空気ばね式防振装置は、円筒部及びこ
の円筒部の一端面側を閉塞する平板部の一体構成からな
り、平板部の外面側には外面側湾曲部を設け、平板部の
内面側には前記外面側湾曲部に沿って平板部の内面と円
筒部の内周面に亘る内面側湾曲部を設けた弾性体製の一
対の緩衝部材を、前記円筒部の他端面側に各々固着した
環状の接合板同士を上下配置に接合することで構成した
内部に空間部を有する装置本体の胴部と、前記一対の緩
衝部材における前記平板部の外面側の外周部から外面側
湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部に対応し
た湾曲部を有するとともに、前記一対の緩衝部材におけ
る少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を覆う配置で、
内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一対のダイヤフ
ラムと、前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における
外周に取り付けた金属製からなる環状の補強リングと、
前記装置本体の胴部の上面側に取り付けた四隅に取付孔
を設けた四角形状の上プレートと、前記装置本体の胴部
の下面側に取り付けた四隅に取付孔を設けた四角形状の
下プレートと、前記緩衝部材の円筒部を貫通させて配置
した前記空間部に対する空気の流通部とを有することを
特徴とする空気ばね式防振装置。とを有することを特徴
とするものである。この発明によっても、請求項1記載
の発明の場合と同様、プレス機械等の振動の緩衝作用に
伴ってダイヤフラムに伸縮が生じても、ダイヤフラムの
上述した湾曲形状により一箇所に前記装置本体の胴部か
らの応力が集中することが無くなり、亀裂が入ったり、
破断したりすることがなくなり、長期間の使用にも耐え
る耐久性を確保できる。請求項3記載の発明に係る空気
ばね式防振装置は、前記請求項1又は2記載の空気ばね
式防振装置における外面側湾曲部、内面側湾曲部が、装
置本体の胴部の中心方向に下降する傾斜状態に形成され
たものである。この発明によっても、前記請求項1又は
2記載の発明の場合と同様な各作用を一層効率よく発揮
できる。
防振装置の実施の形態を詳細に説明する。図1、図2
は、本発明に係る実施の形態の空気ばね式防振装置1を
示すものであり、この空気ばね式防振装置1は、円筒部
2a及びこの円筒部2aの一端面側を閉塞する平板部2
bの一体構成からなり、平板部2bの外面側には外面側
湾曲部3を設け、平板部2bの内面側には外面側湾曲部
3に沿って平板部2bの内面と円筒部2aの内周面に亘
る内面側湾曲部4を設けた弾性体製、例えばゴム製の一
対の緩衝部材5A、5Bを、前記円筒部2aの他端面側
に各々固着した環状の接合板6、6同士を上下配置に接
合することで構成した内部に空気を貯留する空間部7を
有する装置本体の胴部8を有している。また、前記装置
本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおける前記
平板部2bの外面側外周部から外面側湾曲部3に至る領
域を覆う配置で、外面側湾曲部3に対応した湾曲部11
aを有し、且つ、前記装置本体の胴部8の一対の緩衝部
材5A、5Bにおける少なくとも内面側湾曲部4を覆う
配置で、内面側湾曲部4に対応した湾曲部12aを有す
る一対のダイヤフラム11を配置している。前記装置本
体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bの各々の外周に
は、金属製からなる環状の補強部材である補強リング1
3を取り付けている。この補強リング13は緩衝部材5
A、5Bの膨らみ防止のためのものである。前記湾曲部
11a、湾曲部12aは、装置本体の胴部8の中心方向
に下降する傾斜状態に形成されている。前記湾曲部11
a、湾曲部12aは、装置本体の胴部8の中心の軸方向
に昇降する傾斜状態に形成して実施しても良い。また、
この空気ばね式防振装置1は、前記装置本体の胴部8の
上面側に取り付けた四隅に例えばプレス機械30の底部
を取り付けるための取付孔23を設けた四角形状の上プ
レート21と、前記装置本体の胴部8の下面側に取り付
けた四隅に取付孔23を設けた四角形状の下プレート2
2と、前記緩衝部材5Aの円筒部2aを貫通させて配置
した前記空間部7に対する空気の流通部24とを具備し
ている。前記上プレート21は、緩衝部材5Aに埋め込
んだ受けネジ29にボルト25をねじ込むことによりこ
の緩衝部材5Aに取り付けている。前記下プレート22
は、前記上プレート21と同様に、緩衝部材5Bに埋め
込んだ受けネジ29にボルト25をねじ込むことによ
り、この緩衝部材5Bに取り付けている。また、前記接
合板6、6同士は、ボルト26とナット27とを使用し
て一対の緩衝部材5A、5B間に空気漏れが生じないよ
うに密着接合している。なお、図中、28は平座金であ
る。上述した構成の空気ばね式防振装置1は、特に、前
記装置本体の胴部8の一対の緩衝部材5A、5Bにおけ
る前記平板部2bの外面側外周部から外面側湾曲部3に
至る領域を覆う配置で、外面側湾曲部3に対応した湾曲
部11aを有し、且つ、前記装置本体の胴部8の一対の
緩衝部材5A、5Bにおける少なくとも空間部7に臨む
内面側湾曲部4を覆う配置で、内面側湾曲部4に対応し
た湾曲部12aを有する一対のダイヤフラム11を備え
たものである。そして、一対のダイヤフラム11には、
本装置の中心に向って降下する傾斜状態に形成した湾曲
部11a、湾曲部12aを設けているので、プレス機械
30の運転、稼働時における一対のダイヤフラム11の
弾性的な作用と空間部7の空気圧とによって、例えばプ
レス機械30の振動の緩衝作用に伴って当該ダイヤフラ
ム11の部分に移動、変動、変形等が生じたとしても、
その移動、変動、変形等は、前記従来のダイヤフラムの
如く伸び状態ではなく、ダイヤフラム11の上述した湾
曲部11a、湾曲部12aの各湾曲形状により各々一箇
所に前記装置本体の胴部8からの応力が集中することが
無くなり、この結果、当該ダイヤフラム11自体でもっ
てこの空気ばね式防振装置1の高さ調整を行うことがで
きると同時に、当該ダイヤフラム11に無理な力がかか
ることが無く亀裂が入ったり、破断したりすることが無
くなり、空気ばね式防振装置1の長期間の防振を伴う使
用にも耐える耐久性を確保できる。
た内外の各湾曲形状により各々一箇所に前記装置本体の
胴部からの応力が集中することが無くなり、その結果、
当該ダイヤフラム自体でもって防振装置の高さ調整を行
うことができると同時に、当該ダイヤフラム部分に無理
な力がかかることが無く亀裂が入ったり、破断したりす
ることがなくなり、長期間の使用にも耐える耐久性を確
保できる空気ばね式防振装置を提供することができる。
す部分断面図である。
す平面図である。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】円筒部及びこの円筒部の一端面側を閉塞す
る平板部の一体構成からなり、平板部の外面側には外面
側湾曲部を設け、平板部の内面側には前記外面側湾曲部
に沿って平板部の内面と円筒部の内周面に亘る内面側湾
曲部を設けた弾性体製の一対の緩衝部材を、前記円筒部
の他端面側に各々固着した環状の各接合板同士を上下配
置に接合することで構成した内部に空間部を有する装置
本体の胴部と、 前記一対の緩衝部材における前記平板部の外面側の外周
部から外面側湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾
曲部に対応した湾曲部を有するとともに、前記一対の緩
衝部材における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を
覆う配置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一
対のダイヤフラムと、 前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における外周に取
り付けた金属製からなる環状の補強部材と、 前記装置本体の胴部の上面側に取り付けた上プレート
と、 前記装置本体の胴部の下面側に取り付けた下プレート
と、 前記緩衝部材の円筒部を貫通させて配置した前記空間部
に対する空気の流通部と、 を有することを特徴とする空気ばね式防振装置。 - 【請求項2】円筒部及びこの円筒部の一端面側を閉塞す
る平板部の一体構成からなり、平板部の外面側には外面
側湾曲部を設け、平板部の内面側には前記外面側湾曲部
に沿って平板部の内面と円筒部の内周面に亘る内面側湾
曲部を設けた弾性体製の一対の緩衝部材を、前記円筒部
の他端面側に各々固着した環状の接合板同士を上下配置
に接合することで構成した内部に空間部を有する装置本
体の胴部と、 前記一対の緩衝部材における前記平板部の外面側の外周
部から外面側湾曲部に至る領域を覆う配置で、外面側湾
曲部に対応した湾曲部を有するとともに、前記一対の緩
衝部材における少なくとも空間部に臨む内面側湾曲部を
覆う配置で、内面側湾曲部に対応した湾曲部を有する一
対のダイヤフラムと、 前記装置本体の胴部の一対の緩衝部材における外周に取
り付けた金属製からなる環状の補強リングと、 前記装置本体の胴部の上面側に取り付けた四隅に取付孔
を設けた四角形状の上プレートと、 前記装置本体の胴部の下面側に取り付けた四隅に取付孔
を設けた四角形状の下プレートと、 前記緩衝部材の円筒部を貫通させて配置した前記空間部
に対する空気の流通部と、 を有することを特徴とする空気ばね式防振装置。 - 【請求項3】前記外面側湾曲部、内面側湾曲部は、装置
本体の胴部の中心方向に下降する傾斜状態に形成された
ものである請求項1又は2記載の空気ばね式防振装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37756098A JP4079535B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 空気ばね式防振装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37756098A JP4079535B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 空気ばね式防振装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000193010A true JP2000193010A (ja) | 2000-07-14 |
JP4079535B2 JP4079535B2 (ja) | 2008-04-23 |
Family
ID=18508960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37756098A Expired - Lifetime JP4079535B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 空気ばね式防振装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4079535B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37756098A patent/JP4079535B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4079535B2 (ja) | 2008-04-23 |
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