JP4079317B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の内燃機関に使用される内燃機関用点火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図9に示す内燃機関用点火装置51のように、エンジンヘッドカバー52に形成されたコイル収納部52a内にスティック型点火コイル53を搭載するようにした構成のものがある。このような点火装置51では、点火コイル53の頭部53a側面より水平に張り出したフランジ部54においてネジ56を用いてネジ止めすることにより、点火コイル53をエンジンヘッドカバー52に対して固定する構造となっている。
【0003】
また、点火コイル53外周にはシールラバー55が設けられ、点火コイル53がエンジンヘッドカバー52にネジ止めにより押圧固定されると同時にシールラバー55がエンジンヘッドカバー52との隙間を塞ぎ、エンジンヘッド21のプラグホール22内への水の浸入を防止するようになっている。そして、シールラバー55には迷路状の呼吸孔55aが形成されており、燃焼室23内からプラグホール22内に微量に漏れ出すブローバイガスを前記呼吸孔55aを介して外部に排出するようになっている。
【0004】
一方、点火コイル53の頭部53aにはコネクタ部57が設けられるとともに、そのコネクタ部57が図示しないエンジン制御装置と電気的に接続されている防水型コネクタ付きサブハーネス61と接続されて、エンジン制御装置から発せられる点火信号や電圧が点火コイル53に入力されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の点火装置51では、点火コイル53の取り付け又は取外しに際して、ネジ56の締結若しくは弛緩作業が必要となり、特に多気筒内燃機関のように多数の点火コイル53が装着される場合にあっては、多数のネジ56を締結若しくは弛緩する必要があり、多くの作業時間を要してしまうという問題があった。
【0006】
また、エンジンルーム内に防水型コネクタ付きサブハーネス61等、各部品の接続用サブハーネスを這い巡らす構造となっているため、エンジンのコンパクト化、軽量化を図ることが困難であるとともに、見栄えも悪いという問題があった。
【0007】
本発明は、点火コイルの取り付けや取外し作業を容易に行うことができる内燃機関用点火装置を提供すること、さらにはワイヤハーネスをヘッドカバーに一体にし、それに対応するヘッドカバーとすることで接続用サブハーネスの這い巡らしを低減して見栄え、軽量化、低コスト化に有利にすることを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の内燃機関用点火装置は、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、 を備え、前記意匠カバー下面の少なくとも前記点火コイル頭部に当接する部分に防振部材を設けると共に、前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、 前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、前記コイル収納部の周囲に設けられたパッキンと、前記点火コイル頭部下側の外周に設けられたシール部材とを更に備え、 前記エンジンヘッドカバーには、前記コイル挿通孔を前記コイル収納部とは別室で外部空間へ連通させる呼吸孔が形成されたことを特徴とする。
【0009】
従って、エンジンヘッドカバーは、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成されて前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられ、点火コイルは、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着され、意匠カバーは、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する。
【0010】
よって、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上する。
また、前記意匠カバー下面の少なくとも前記点火コイル頭部に当接する部分に防振部材を設けたので、防振部材により点火コイルが強固に押圧付勢されるとともに、点火コイル頭部が弾力的に押圧されることにより点火コイルの振動が防止される。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、少なくとも一部がコイル収納部内周面に露出するように設けた接続端子と点火コイルの頭部外周に設けた被接続端子とが当接することにより両者が電気的に接続され、エンジン制御装置からの点火信号や電圧が点火コイルに供給される。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。また、エンジンの燃焼室からプラグホール内の微量のブローバイガスが漏れたとしても、呼吸孔を介して外部空間の大気中に確実に排出され、電気的に接続された接続端子が直接触れることを防止できる。また、前記点火コイル頭部下側の外周にシール部材を設けたので、接続端子及び被接続端子が硫黄分等を含むブローバイガスに触れることがなく、これらの端子の腐食を防止することができる。更に、コイル収納部の周囲にパッキンを設けたので、コイル収納部内に雨水等の水分が浸入することがなく、接続端子及び被接続端子が外部からの水分によって腐食することも防止できる。
【0011】
また、請求項2に記載の内燃機関用点火装置は、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、を備え、前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、前記コイル収納部の周囲に設けられたパッキンと、前記点火コイル頭部下側の外周に設けられたシール部材とを更に備え、前記エンジンヘッドカバーには、前記コイル挿通孔を前記コイル収納部とは別室で外部空間へ連通させる呼吸孔が形成されたことを特徴とする。
【0012】
従って、エンジンヘッドカバーは、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成されて前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられ、点火コイルは、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着され、意匠カバーは、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する。
よって、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上する。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、少なくとも一部がコイル収納部内周面に露出するように設けた接続端子と点火コイルの頭部外周に設けた被接続端子とが当接することにより両者が電気的に接続され、エンジン制御装置からの点火信号や電圧が点火コイルに供給される。
また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。
また、エンジンの燃焼室からプラグホール内の微量のブローバイガスが漏れたとしても、呼吸孔を介して外部空間の大気中に確実に排出され、電気的に接続された接続端子が直接触れることを防止できる。また、前記点火コイル頭部下側の外周にシール部材を設けたので、接続端子及び被接続端子が硫黄分等を含むブローバイガスに触れることがなく、これらの端子の腐食を防止することができる。
更に、コイル収納部の周囲にパッキンを設けたので、コイル収納部内に雨水等の水分が浸入することがなく、接続端子及び被接続端子が外部からの水分によって腐食することも防止できる。
【0013】
また、請求項3に記載の内燃機関用点火装置は、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、を備え、前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、 前記板バネ状端子は、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻回するように折り曲げ加工すると共に前記フィルム状端子に当接する表面部分に打ち出し突起を形成したものであることを特徴とする。
【0014】
従って、エンジンヘッドカバーは、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成されて前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられ、点火コイルは、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着され、意匠カバーは、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する。よって、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上する。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、少なくとも一部がコイル収納部内周面に露出するように設けた接続端子と点火コイルの頭部外周に設けた被接続端子とが当接することにより両者が電気的に接続され、エンジン制御装置からの点火信号や電圧が点火コイルに供給される。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。
また、前記接続端子及び前記被接続端子の一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接し、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
【0015】
さらに、エンジンヘッドカバーに対して点火コイル頭部を下方へ相対的に移動させて収納する際に、板バネ状端子がフィルム状端子に引っかかることなく円滑に当接する。また、板バネ状端子の打ち出し突起においてフィルム状端子に確実に当接するので、接触不良の発生を防止することができる。
【0016】
また、請求項4に記載の内燃機関用点火装置は、プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、前記板バネ状端子は、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻回するように折り曲げ加工すると共に前記フィルム状端子に当接する表面部分に打ち出し突起を形成したものであることを特徴とする。
【0017】
従って、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。また、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
【0018】
さらに、エンジンヘッドカバーに対して点火コイル頭部を下方へ相対的に移動させて収納する際に、板バネ状端子がフィルム状端子に引っかかることなく円滑に当接する。また、板バネ状端子の打ち出し突起においてフィルム状端子に確実に当接するので、接触不良の発生を防止することができる。
【0019】
また、請求項5に記載の内燃機関用点火装置は、前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする。
【0020】
よって、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できる。
【0021】
また、請求項6に記載の内燃機関用点火装置は、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、を備え、前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、 前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする。
【0022】
従って、エンジンヘッドカバーは、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成されて前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられ、点火コイルは、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着され、意匠カバーは、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する。よって、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上する。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、少なくとも一部がコイル収納部内周面に露出するように設けた接続端子と点火コイルの頭部外周に設けた被接続端子とが当接することにより両者が電気的に接続され、エンジン制御装置からの点火信号や電圧が点火コイルに供給される。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。
また、前記接続端子及び前記被接続端子の一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接し、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
また、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できる。
【0023】
また、請求項7に記載の内燃機関用点火装置は、プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする。
【0024】
従って、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。また、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
また、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できる。
【0025】
また、請求項8に記載の内燃機関用点火装置は、前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする。
【0026】
従って、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
【0027】
また、請求項9に記載の内燃機関用点火装置は、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、を備え、前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、 前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする。
【0028】
従って、エンジンヘッドカバーは、上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成されて前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられ、点火コイルは、前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着され、意匠カバーは、前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する。よって、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上する。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、少なくとも一部がコイル収納部内周面に露出するように設けた接続端子と点火コイルの頭部外周に設けた被接続端子とが当接することにより両者が電気的に接続され、エンジン制御装置からの点火信号や電圧が点火コイルに供給される。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。
また、前記接続端子及び前記被接続端子の一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接し、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
また、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
【0029】
また、請求項10に記載の内燃機関用点火装置は、プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする。
【0030】
従って、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができる。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができる。また、点火コイルがコイル挿通孔並びにプラグホールに収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
また、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができる。
【0031】
また、請求項11に記載の内燃機関用点火装置は、前記点火コイルが、頭部が下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されたことを特徴とする。
【0032】
従って、点火コイル頭部が下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されているので、エンジンヘッドカバーに対し、軸方向に直交する面内における組付け上の方向性が無いため、極めて容易に組付けを行うことができ、組付け作業工数の低減を図ることができる。
【0033】
また、請求項12に記載の内燃機関用点火装置は、前記フィルム状端子が、前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って閉曲線状に形成されたことを特徴とする。
【0034】
従って、フィルム状端子が点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って閉曲線状に形成され、端子部分が点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面の全周に亘って露出しているので、点火コイルをエンジンヘッドカバーのコイル収納部に対してどのような向きで組付けても、板バネ状端子は必ずフィルム状端子に当接し、両端子間の電気的接続が確実に図られる。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーへ極めて容易に組付けることができ、組付け作業工数の低減を図ることができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した内燃機関用点火装置の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0036】
まず、本発明の第一の実施形態について、図1乃至図5を参照しつつ説明する。
【0037】
内燃機関用点火装置1は、図1又は図2に示すように、エンジンヘッドカバー2と、エンジンの各気筒に対応する4つの点火コイル3と、意匠カバー4とから構成されている。
【0038】
エンジンヘッドカバー2は、エンジンヘッド21の上部を覆うように取り付けられる樹脂製部材である。エンジンヘッドカバー2の上面には凹状のコイル収納部2aが設けられている。また、そのコイル収納部2aの底面には、エンジンの燃焼室23内に電極25を露出させた状態で点火プラグ24を収納するエンジンヘッド21のプラグホール22に連通するように、コイル挿通孔2bが形成されている。コイル収納部2aは、点火コイル3の頭部3aを収納するように大径となっており、一方、コイル挿通孔2bは、コイル収納部2aよりも小径であり、点火コイル3の筒部3bを挿通可能となっている。尚、コイル収納部2a及びコイル挿通孔2bが請求項5におけるコイル挿通孔を構成するものである。
【0039】
また、コイル収納部2a内周面には、フィルム状に形成された通電用フィルム状端子5の一部が露出するように設けられている。フィルム状端子5は、エンジンヘッドカバー2と一体的に成形された厚さ数十μmの金属製フィルムからなり、図示しないエンジン制御装置と電気的に接続されて点火信号及び電源の供給を行う端子部材である。
【0040】
さらに、エンジンヘッドカバー2には、図2又は図3に示すように、コイル挿通孔2b内周面とコイル収納部2aの上縁部2cとでそれぞれ開口し、コイル挿通孔2bを介してプラグホール22と外部空間とをコイル収納部2aとは別室で連通させる呼吸孔2eが形成されている。
【0041】
コイル収納部2aの上縁部2cには周方向に沿って凹溝2dが形成され、意匠カバー4により押圧付勢されて凹溝2dを塞ぐリング状且つ平板状のゴム製パッキン6が設けられている。また、凹溝2dの一部は幅広部2fとなっており、パッキン6との間に僅かに隙間が形成されるようになっている。従って、プラグホール22は、コイル挿通孔2b、呼吸孔2e及び凹溝2dを介し、パッキン6と幅広部2fとの隙間より外部空間に連通し大気開放されている。また、コイル収納部2aの周囲に設けられたパッキン6が意匠カバー4により押圧付勢されることによりコイル収納部2a、コイル挿通孔2b及びプラグホール22内へ雨水等が浸入することを防止している。
【0042】
点火コイル3は、絶縁性樹脂等により形成されたケース内に点火プラグ24へ供給する高電圧を発生する所定の電気回路を内蔵したスティック形状の部材である。点火コイル3は、図1,図2又は図4に示すように、プラグホール22及びこれに連通するコイル挿通孔2b内に挿通される円柱状の筒部3bと、その筒部3bの上端に同軸に設けられその筒部3bよりも大径の略立方体状をなす頭部3aとから構成されている。頭部3aの下側外周にはリング状のシールラバー3cが嵌め込まれ、頭部3aはシールラバー3cを介してコイル収納部2a底面上に載置されている。また、筒部3bはその下端において点火プラグ24の上端部と接続される構造となっている。
【0043】
点火コイル頭部3aの一側面には端子部7が設けられている。端子部7には、図2(b)に示すように、通電用の板バネ状端子7aが4個並置され、各板バネ状端子7aの間には壁状の端子保護用突起7bが形成されている。従って、隣接する各端子7aが端子保護用突起7bによりそれぞれ仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することが防止されるとともに、板バネ状端子7aが外力により変形等することも防止される。
【0044】
板バネ状端子7aは、より詳細には図5に示すように、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻回するように折り曲げ加工すると共に前記フィルム状端子5に当接する表面部分に打ち出し突起7cを形成したものである。従って、点火コイル3をエンジンヘッドカバー3に装着する際に、フィルム状端子5に引っかかることなく円滑にフィルム状端子5に圧接させることができる。また、打ち出し突起7cにおいてフィルム状端子5に確実に当接するので、接触不良等の問題が生じることがない。尚、図5(a)は点火コイル3をエンジンヘッドカバー2に装着する直前の状態を、図5(b)は装着が完了した状態をそれぞれ示す側面図であり、図5(c)は板バネ状端子7aの拡大斜視図である。
【0045】
また、点火コイル頭部3aの端子部7に隣接する両側面には、図2(b)に示すように、上下方向に延びる位置決め用突起3d、3dが形成されている。そして、位置決め用突起3d、3dが、エンジンヘッドカバー2のコイル収納部2a内周に形成された係合溝2g、2g(図3参照)にそれぞれ係合するように点火コイル3を収納部2aに挿通させることにより、点火コイル3が水平方向に位置決めされるようになっている。この時、頭部3aの一側面に設けた端子部7の板バネ状端子7aは、コイル収納部2aのフィルム状端子5と対向するように位置決めされている。そして、各板バネ端子7aはそれぞれ点火コイル3外周側(即ちフィルム状端子5側)に付勢されているので、各板バネ端子7aがフィルム端子5に圧接して電気的に接続された状態となる。
【0046】
意匠カバー4は、図1又は図2に示すように、エンジンヘッドカバー2上面部全体を覆うように嵌着されると共に、コイル収納部2aに収納された点火コイル頭部3aを押圧付勢する樹脂製部材である。意匠カバー4の下面は、エンジンヘッドカバー2の上面部及びこれに装着された点火コイル頭部3aの外形形状に略適合するように成形されており、エンジンヘッドカバー2の上面部に略密着するように嵌着される。また、意匠カバー4下面の点火コイル頭部3aに当接する部分には防振ゴム4aが取り付けられ、点火コイル頭部3aを弾力的に押圧付勢することにより点火コイル3の振動を抑制するようになっている。
【0047】
尚、上記の実施形態において、防振ゴム4aが本発明の防振部材に、フィルム状端子5が接続端子に、板バネ状端子7aが被接続端子に、端子保護用突起7bが壁状突起に、シールラバー3cがシール部材(請求項7)にそれぞれ相当するものである。
【0048】
次に、上述した構成を有する本実施形態の内燃機関用点火装置1の各部の作用について説明する。
【0049】
内燃機関用点火装置1において、意匠カバー4がコイル収納部2aに収納された点火コイル頭部3aを押圧付勢するので、ネジを用いることなく点火コイル3をエンジンヘッドカバー2に固定することができる。よって、点火コイル3の取り付け又は取外しの際に、ネジの取り付け又は取外しを行う必要がないので作業性が著しく向上する。
【0050】
また、意匠カバー4がエンジンヘッドカバー2上面部全体を覆うように嵌着されているので、コイル収納部2aを介してプラグホール22内へ雨水が浸入することを防止できる。更に、リング状のパッキン6がコイル収納部2aの周囲を囲むように取り付けられているので、コイル収納部2a内に雨水等の水分が浸入することがなく、金属製の板バネ状端子7aやフィルム状端子5が雨水等により腐食することを防止できる。
【0051】
また、意匠カバー4が防振ゴム4aを介して点火コイル頭部3aを弾力的に支持しているので、点火コイル3の上下方向の振動が防止されると共に、点火コイル3の振動による板バネ状端子7a及びフィルム状端子5の摩耗をも防止される。
【0052】
また、燃焼室23内から、万が一、ブローバイガスが微量に漏れ出したとしても、プラグホール22からコイル挿通孔2bを通り、コイル収納部2aとは別室となっている呼吸孔2eを経て、凹溝2dの幅広部2fとパッキン6との隙間より外部空間の大気中へ確実に排出され、電気的接続端子である板バネ状端子7aに直接触れることを防止できる。
【0053】
また、点火コイル頭部3a下側外周に設けたシールラバー3cが筒部3b側(即ち、プラグホール22側)の空間を塞いでいるので、硫黄分等を含むブローバイガスが金属製の板バネ状端子7aやフィルム状端子5に直接触れることがなく、これらの金属製端子がブローバイガスにより腐食することを防止できる。
【0054】
また、隣接する各板バネ状端子7aが端子保護用突起7bによりそれぞれ仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することが防止されるとともに、板バネ状端子7aが外力により変形等することも防止される。
【0055】
また、板バネ状端子7aは、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻回するように折り曲げ加工されているので、点火コイル3をエンジンヘッドカバー3に装着する際に、フィルム状端子5に引っかかることなく円滑にフィルム状端子5に圧接させることができる。また、板バネ状端子7aのフィルム状端子5に当接する表面部分に打ち出し突起7cを形成したので、フィルム状端子5に確実に当接し、接触不良等の問題が生じることがない。
【0056】
さらに、位置決め用突起3dと係合溝2gとが係合しているので、点火コイル3装着作業時における位置決めが容易であるだけでなく、点火コイル3の水平方向における振動が防止されるので、板バネ端子7a及びフィルム端子5の摩耗をも防止される。
【0057】
次に、本発明の第二の実施形態について、図6を参照しつつ説明する。尚、上述した第一の実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0058】
図6(a)は、点火コイル3をプラグホール22へ挿入する途中の状態を示す斜視図である。第二の実施形態では、図6(a)に示すように、コイル収納部2a内周の上部近傍において、全周にわたってパッキン8が取付けられている。パッキン8は、ゴム材料からなるリボン状の板状部8aが、コイル収納部2a内周に沿うように四角形の枠状に形成され、この板状部8aの幅方向中心位置に突部8bが形成されている(図6(b)の横断面図参照)。点火コイル3がプラグホール22へ挿入された状態では、パッキン8は端子部7よりも上方(すなわち、反プラグ方向側)に位置しており、内周側に突出するパッキン8の突部8bが、頭部3aの側面3eに密着状態で接触する。また、頭部3aの側面3eは、その下方に設けられた端子部7よりも外周側に張り出すように設けられている。
【0059】
従って、パッキン8が、頭部3aとエンジンヘッドカバー2との間(詳細には、側面3eとコイル収納部2a内周面との間)に介在することにより、頭部3aの上方に設けられる意匠カバー4を外した状態において上部から水が浸入しても、端子部7の板バネ端子7a及びフイルム端子5が被水することが防止される。尚、パッキン8が、請求項9におけるシール部材を構成するものである。
【0060】
次に、本発明の第三の実施形態について、図7及び図8を参照しつつ説明する。尚、図7は、第三の実施形態における内燃機関用点火装置31の縦断面図であり、図8は、図7において矢印Bにて示される板バネ状端子7aとフィルム状端子5との当接部分付近を拡大して示す拡大図である。
【0061】
本実施形態において、点火コイル33は、頭部33aが下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されると共に、階段状の外周面をなす複数(例えば、図7の実施例では、4個)の段部33bにそれぞれ被接続端子としての板バネ状端子7aが設けられている。尚、4個の板バネ状端子7aは、それぞれ電源用、アース用、点火信号用、点火モニタ信号用の端子として設定されている。
【0062】
一方、エンジンヘッドカバー32は、コイル収納部32aの内周面が点火コイル頭部33aの外周面に整合する階段状に形成され、階段状の内周面をなす複数(4個)の段部32bにそれぞれ接続端子としてのフィルム状端子5がコイル収納部32aの内周面に沿って閉曲線状に設けられている。尚、4個のフィルム状端子5は、それぞれ上述した各板バネ状端子7aに対応している。
【0063】
そして、点火コイル33をエンジンヘッドカバー2のコイル挿通孔32c並びにエンジンヘッド21のプラグホール22に挿通させ、頭部33aがコイル収納部32aに収納されると、点火コイル33における階段状の外周面をなす4個の段部33bにそれぞれ設けられた板バネ状端子7aと、エンジンヘッドカバー32のコイル収納部32aにおける階段状の内周面をなす4個の段部32bにそれぞれ設けられたフィルム状端子5とが当接する。
【0064】
本実施形態によれば、点火コイル頭部33aが下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されているので、コイル収納部32a内で軸方向と直交する面内における組付け上の方向性が存在しない。また、フィルム状端子5がコイル収納部32aの内周面に沿って閉曲線状に形成され、コイル収納部32a内周面全周に亘って端子部分が露出しているので、点火コイル33をコイル収納部32a内において軸方向と直交する面内でどのような向きに組付けても、板バネ状端子7aは必ずフィルム状端子5に当接し、両端子間の電気的接続が確実に図られる。よって、点火コイル33をエンジンヘッドカバー32へ極めて容易に組付けることができ、組付け作業工数の低減を図ることができる。
【0065】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0066】
例えば、前記各実施形態では、点火コイル3側に板バネ状端子7aを、エンジンヘッドカバー2側にフィルム状端子5を設ける構成としたが、これらを入れ替えて構成することも可能である。要するに、点火コイル及びエンジンヘッドカバーに設けられる端子のうち、一方を板バネ状端子とし、他方をフィルム状端子とすればよいのである。また、点火コイル33、エンジンヘッドカバー2の端子数は2個以上の複数個有していればよい。
【0067】
また、前記第三の実施形態では、点火コイル頭部33aの形状を円柱状としたが、これには限られない。例えば、点火コイル頭部33aを平面視正方形状に形成し、且つコイル収納部32a内周面も平面視正方形状に形成した場合、点火コイル頭部33aの外周面とコイル収納部32a内周面とが整合するように組付ければよく、点火コイル頭部33aの軸方向と直交する面内における組付け上の方向性を考慮する必要がない。
【0068】
また、前記第三の実施形態では、フィルム状端子5を閉曲線状としてコイル収納部32a内周面の全周に亘って端子部分が露出する構成としたが、コイル収納部32a内周面の一部に沿うように円弧状に端子部分が露出する構成としてもよい。本変形例では、板バネ状端子7aがフィルム状端子5に当接するように点火コイル33をエンジンヘッドカバー32へ組付ける必要があるが、コイル収納部32a内周面の一部に沿うように円弧状にフィルム状端子5が露出しているので、容易に位置合わせをすることが可能である。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の請求項1に記載の内燃機関用点火装置によれば、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上するという効果を奏する。さらに、防振部材により点火コイルが強固に押圧付勢されるとともに、点火コイル頭部が弾力的に押圧されることにより点火コイルの振動が防止されるという効果を奏する。
また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化することができるという効果を奏する。また、万が一、エンジンの燃焼室からプラグホール内に微量のブローバイガスが漏れ出しても、接続端子のあるコイル収納部とは別室で形成される呼吸孔を介して外部空間の大気中に確実に排出されるという効果を奏する。また、前記点火コイル頭部下側の外周にシール部材を設けたので、コイル収納部内にある接続端子及び被接続端子が硫黄分等を含むブローバイガスに触れることがなく、これらの端子の腐食を防止することができるという効果を奏する。更に、コイル収納部の周囲にパッキンを設けたので、コイル収納部内に雨水等の水分が浸入することがなく、接続端子及び被接続端子が外部からの水分によって腐食することも防止できるという効果を奏する。
【0070】
また、請求項2に記載の内燃機関用点火装置によれば、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上するという効果を奏する。また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化することができるという効果を奏する。
また、万が一、エンジンの燃焼室からプラグホール内に微量のブローバイガスが漏れ出しても、接続端子のあるコイル収納部とは別室で形成される呼吸孔を介して外部空間の大気中に確実に排出されるという効果を奏する。また、前記点火コイル頭部下側の外周にシール部材を設けたので、コイル収納部内にある接続端子及び被接続端子が硫黄分等を含むブローバイガスに触れることがなく、これらの端子の腐食を防止することができるという効果を奏する。更に、コイル収納部の周囲にパッキンを設けたので、コイル収納部内に雨水等の水分が浸入することがなく、接続端子及び被接続端子が外部からの水分によって腐食することも防止できるという効果を奏する。
【0071】
また、請求項3に記載の内燃機関用点火装置によれば、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上するという効果を奏する。また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化することができるという効果を奏する。
また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、コイル収納部内で点火コイル頭部を下方へ相対的に移動させて収納する際に、板バネ状端子がフィルム状端子に引っかかることなく円滑に当接するという効果を奏する。また、板バネ状端子の打ち出し突起においてフィルム状端子に確実に当接するので、接触不良の発生を防止することができるという効果を奏する。
【0072】
また、請求項4に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができるという効果を奏する。また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、コイル収納部内で点火コイル頭部を下方へ相対的に移動させて収納する際に、板バネ状端子がフィルム状端子に引っかかることなく円滑に当接するという効果を奏する。また、板バネ状端子の打ち出し突起においてフィルム状端子に確実に当接するので、接触不良の発生を防止することができるという効果を奏する。
【0073】
また、請求項5に記載の内燃機関用点火装置によれば、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できるという効果を奏する。
【0074】
また、請求項6に記載の内燃機関用点火装置によれば、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上するという効果を奏する。
また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化することができるという効果を奏する。また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できるという効果を奏する。
【0075】
また、請求項7に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができるという効果を奏する。また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、隣接する前記各板バネ状端子が壁状突起により仕切られているため、これらが互いに接触して短絡することを防止できるという効果を奏する。
【0076】
また、請求項8に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
【0077】
また、請求項9に記載の内燃機関用点火装置によれば、意匠カバーが点火コイルの頭部を押圧付勢するので、点火コイルをネジを用いて固定する必要が無く、点火コイルの取り付け又は取外しの際にネジを締結又は弛緩する等の作業が不要となり、点火コイルの取り付けや取外し作業の効率が大幅に向上するという効果を奏する。
また、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化することができるという効果を奏する。また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
【0078】
また、請求項10に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、エンジンヘッドカバーのコイル挿通孔の内周面にて露出する接続端子が、点火コイルに設けられた被接続端子に当接する。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着するだけで、容易にエンジン制御装置との電気的接続を図ることができるという効果を奏する。さらに、エンジンルーム内に接続用サブハーネス等を這い巡らす必要がないので、エンジンルーム内をコンパクト且つ軽量化、低コスト化、さらには見栄えを向上することができるという効果を奏する。また、点火コイル頭部がコイル収納部内に収納されると、板バネ状端子がフィルム状端子を圧接するので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
また、点火コイルがエンジンヘッドカバーのコイル挿通孔並びにエンジンヘッドのプラグホールに収納されると、点火コイルにおける階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた被接続端子と、エンジンヘッドカバーのコイル収納部における階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ設けられた接続端子とが当接する。そして、接続端子及び被接続端子のうち、一方が、点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って設けられるフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなるので、両端子間で容易且つ確実に電気的接続を図ることができるという効果を奏する。
【0079】
また、請求項11に記載の内燃機関用点火装置によれば、点火コイル頭部が下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されているので、エンジンヘッドカバーに対し、軸方向に直交する面内における組付け上の方向性が無いため、極めて容易に組付けを行うことができ、組付け作業工数の低減を図ることができるという効果を奏する。
【0080】
また、請求項12に記載の内燃機関用点火装置によれば、フィルム状端子が点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面に沿って閉曲線状に形成され、端子部分が点火コイル頭部の外周面又はコイル収納部の内周面の全周に亘って露出しているので、点火コイルをエンジンヘッドカバーのコイル収納部に対してどのような向きで組付けても、板バネ状端子は必ずフィルム状端子に当接し、両端子間の電気的接続が確実に図られる。よって、点火コイルをエンジンヘッドカバーへ極めて容易に組付けることができ、組付け作業工数の低減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施形態における内燃機関用点火装置の分解斜視図である。
【図2】 (a)は内燃機関用点火装置の断面図であり、(b)は(a)の点火装置を矢印A方向から視た端子部の正面図である。
【図3】 エンジンヘッドカバーのコイル収納部及びパッキンを示す分解斜視図である。
【図4】 点火コイルの斜視図である。
【図5】 板バネ状端子の説明図であり、(a)は点火コイルをエンジンヘッドカバーに装着する直前の状態を、(b)は点火コイルの装着が完了した状態をそれぞれ示す側面図であり、(c)は板バネ状端子の拡大斜視図である。
【図6】 (a)は本発明の第二の実施形態における内燃機関用点火装置において点火コイルを挿入する途中の状態を示す斜視図であり、(b)はパッキン8の拡大断面図である。
【図7】 第三の実施形態における内燃機関用点火装置の断面図である。
【図8】 板バネ状端子とフィルム状端子との当接部分付近を拡大して示す拡大図である。
【図9】 従来の内燃機関用点火装置の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火装置(第一の実施形態)
2 エンジンヘッドカバー
2a コイル収納部
2b コイル挿通孔
2e 呼吸孔
3 点火コイル
3a 頭部
3b 筒部
3c シールラバー
4 意匠カバー
4a 防振ゴム
5 フィルム状端子
6 パッキン
7 端子部
7a 板バネ状端子
7b 端子保護用突起
7c 打ち出し突起
8 パッキン
31 内燃機関用点火装置(第三の実施形態)
32 エンジンヘッドカバー
32a コイル収納部
32b 段部
32c コイル挿通孔
33 点火コイル
33a 頭部
33b 段部
Claims (12)
- 上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、
前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、
前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、
を備え、
前記意匠カバー下面の少なくとも前記点火コイル頭部に当接する部分に防振部材を設けると共に、
前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、
前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、
前記コイル収納部の周囲に設けられたパッキンと、
前記点火コイル頭部下側の外周に設けられたシール部材とを更に備え、
前記エンジンヘッドカバーには、前記コイル挿通孔を前記コイル収納部とは別室で外部空間へ連通させる呼吸孔が形成されたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、
前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、
前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、
を備え、
前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、
前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、
前記コイル収納部の周囲に設けられたパッキンと、
前記点火コイル頭部下側の外周に設けられたシール部材とを更に備え、
前記エンジンヘッドカバーには、前記コイル挿通孔を前記コイル収納部とは別室で外部空間へ連通させる呼吸孔が形成されたことを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、
前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、
前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、
を備え、
前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、
前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記板バネ状端子は、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻 回するように折り曲げ加工すると共に前記フィルム状端子に当接する表面部分に打ち出し突起を形成したものであることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、
前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、
前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記板バネ状端子は、上下方向に配置した金属板の下端部を下方から上方に向かって巻回するように折り曲げ加工すると共に前記フィルム状端子に当接する表面部分に打ち出し突起を形成したものであることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の内燃機関用点火装置。
- 上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、
前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、
前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、
を備え、
前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、
前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、
前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、
前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記板バネ状端子は複数個並置され、隣接する前記各板バネ状端子間には壁状突起が形成されていることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、
前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする請求項3乃至7のいずれかに記載の内燃機関用点火装置。 - 上面に凹状のコイル収納部が設けられると共にそのコイル収納部の底面にエンジンヘッドのプラグホールに連通するようにコイル挿通孔が形成され、前記エンジンヘッド上部を覆うように取り付けられるエンジンヘッドカバーと、
前記プラグホール及びこれに連通する前記コイル挿通孔内に挿通される筒部と、その筒部の上端に設けられその筒部よりも大径の頭部とを有し、前記コイル収納部内に収納された状態で前記エンジンヘッドカバーに装着される点火コイルと、
前記コイル収納部に収納された前記点火コイルの頭部を押圧付勢する意匠カバーと、
を備え、
前記エンジンヘッドカバーには、エンジン制御装置と電気的に接続された接続端子の少なくとも一部が前記コイル収納部の内周面へ露出するように設けられ、
前記点火コイルの頭部外周には、その頭部が前記コイル収納部内に収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を設けたものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、
前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - プラグホールが形成されたエンジンヘッドの上部を覆うと共に、前記プラグホールと連通するコイル挿通孔が形成されたエンジンヘッドカバーと、前記コイル挿通孔並びに前記プラグホールに収納される点火コイルと、を備えた内燃機関用点火装置において、
前記エンジンヘッドカバーは、前記コイル挿通孔の内周面に露出すると共に、エンジン制御装置と電気的に接続される接続端子を有し、
前記点火コイルは、前記プラグホールに前記点火コイルが収納された状態で前記接続端子に当接する被接続端子を備えるものであって、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方はフィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する板バネ状端子からなり、
前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径するように形成されると共に、前記階段状の外周面をなす複数の段部にそれぞれ前記被接続端子が設けられ、
前記エンジンヘッドカバーは、前記点火コイル頭部を収納するコイル収納部の内周面が前記点火コイル頭部の外周面に整合する階段状に形成され、前記階段状の内周面をなす複数の段部にそれぞれ前記接続端子が設けられ、
前記接続端子及び前記被接続端子のうち、一方は前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って設けられる前記フィルム状端子からなり、他方は前記フィルム状端子側に付勢されて圧接する前記板バネ状端子からなることを特徴とする内燃機関用点火装置。 - 前記点火コイルは、頭部が下方に向かって階段状に縮径する円柱状に形成されたことを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の内燃機関用点火装置。
- 前記フィルム状端子は、前記点火コイル頭部の外周面又は前記コイル収納部の内周面に沿って閉曲線状に形成されたことを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の内燃機関用点火装置。
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