JP4078709B2 - 浄化機能付熱交換エレメント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、熱交換換気装置その他の空気調和装置に用いられる、二種の気流間で熱交換を行わせ、且つ、気流の浄化を図る浄化機能付熱交換エレメントに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、例えば熱交換換気装置に脱臭機能を兼備させる場合には、装置内に熱交換エレメントとは別に脱臭エレメントを設けているので、脱臭エレメントの設置スペースが必要となる結果、装置が大型なものとなってしまう。また、別ユニットとして脱臭エレメントを設けるには多大なコストがかかる。
【0003】
ところで、例えば空気清浄装置では、光触媒を担持させた脱臭エレメントを通気路中に配置し、紫外線を含む光を照射させて空気の脱臭を図る方式が知られている。光触媒を用いると優れた脱臭効果が得られるが、光触媒が高価であるので、エレメントの製造コストが高くなる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、安価で且つ、浄化性能の優れた浄化機能付熱交換エレメントを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、熱交換されるべき二種の気流をそれぞれ流すための二種の流路を備えた浄化機能付熱交換エレメントにおいて、上記二種の流路を隔てる伝熱板と、隣接する伝熱板間の間隔を流路の流通方向の両端部で規制する流通側間隔規制部材と、上記流路の流通方向に直交する方向の両端部で隣接する伝熱板間を密封しつつ両伝熱板間の間隔を規制する一対のシール側間隔規制部材とを備え、各一対の流通側およびシール側の間隔規制部材によって四角環状をなす枠体が構成されており、枠体のうち少なくとも流通側間隔規制部材に、紫外線の照射を受けて汚染物質を浄化する光触媒を担持した光触媒部が配置されていることを特徴とする浄化機能付熱交換エレメントである。
【0005】
所定の面積の伝熱板を狭い隙間で多数枚積層しており、熱交換面積の確保のために伝熱板間の間隔がかなり狭くされている。したがって、エレメントの周囲に配置される光源からの紫外線は、流路の内側領域にはほとんど届かずに、開口する流路の流通方向の端部に主に照射される。
本発明では、エレメントに浄化機能を兼用させるので従来必要であった脱臭エレメントを省くことができる結果、別に設ける場合と比較して、空気調和装置の省スペース化を図ることができ、且つ、コストダウンを図ることができる。
また、枠体にのみ光触媒部が配置される結果、コストダウンが図れる。空気が流され、且つ、紫外線が主に照射される流通側間隔規制部材に光触媒が担持されるので、流路全体に光触媒を担持させる場合と略同等の浄化能力を達成することができる。また、流路の中でも汚染物質を含む埃等が周囲の部材に付着しやすい端部に配置される流通側間隔規制部材に汚染物質に対する浄化作用が働くので、気流の浄化を確実に行うことができる。
また、流通側およびシール側の間隔規制部材によって四角環状の枠体が構成されるので、積層時には間隔規制部材の自重等が分散されて間隔規制部材はつぶれにくい結果、全域にわたって流路がつぶれることなく保たれる。したがって、流通する気流の流量をより確実に一定に保つことができるので、浄化機能付熱交換エレメントの高い浄化能力をより維持することができる。
【0006】
なお、光触媒による汚染物質の浄化は、空気中の臭い成分を分解すること、空気中の細菌等を死滅させること、空気中のウイルスの活動を不活化させることのうち少なくとも一つを含む趣旨である。また、空気中の汚染物質に限られず、空気中の埃等に付着した汚染物質を浄化することを含む趣旨である。
流通側間隔規制部材への配置の態様としては、(1)流入側の流通側間隔規制部材にのみ配置、(2)流出側の流通側間隔規制部材にのみ配置、(3)流入側および流出側の流通側間隔規制部材の両方に配置、の三つが考えられる。(1)の場合には、流入側の流通側間隔規制部材で汚染物質に対する浄化作用が働くので、熱交換エレメント内への汚染物質等の付着を確実に防止することができる。また、(3)の場合には、(1)の場合の作用に加えて、光触媒が両方の流通側間隔規制部材に配置されるので浄化能力のアップが図れるという作用を奏する。
【0012】
請求項記載の浄化機能付熱交換エレメントは、請求項において、上記光触媒部は、流通側間隔規制部材のみにけられていることを特徴とするものである。
【0013】
この構成では、請求項記載の発明の作用に加えて、流通側間隔規制部材のみに光触媒部が配置されるので、エレメントに担持させる光触媒の量をより削減でき、コストダウンがさらに図れる一方で、少なくとも紫外線が照射される流通側間隔規制部材には光触媒が担持されるので、流路全体に光触媒を担持させる場合と比較して浄化能力が低下することはない。
【0014】
請求項記載の浄化機能付熱交換エレメントは、請求項において、上記光触媒部は、上記枠体の全周にわたってけられていることを特徴とするものである。
【0015】
この構成では、請求項記載の発明の作用に加えて以下の作用を奏する。四角環状の枠体の全周にわたって光触媒部が設けられるので、光触媒の担持位置を特に考慮する必要がない結果、光触媒を容易に設けることができる。また、素材に予め光触媒を混入させて間隔規制部材を一体に成形することも可能となり、この場合には光触媒部を含む間隔規制部材をコスト安価に設けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
図1,図2および図3は本発明の一実施の形態について示している。図1は本発明の一実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの概略分解斜視図であり、図2は浄化機能付熱交換エレメントの要部斜視図である。また、図3は図1の要部を拡大して一部を破断した分解斜視図である。本実施の形態では、本発明を全熱交換エレメントに適用した例に則して説明するが、これに限らず、本発明を顕熱交換エレメントに適用して実施することができる。
【0017】
図1,図2および図3を参照して、本浄化機能付熱交換エレメント1(以下、単に熱交換エレメント1という。)は、熱交換すべき二種の気流X,Yが互いに直交する方向に流される直交流型である。熱交換エレメント1は、二種の気流X,Yを隔てる方形の伝熱板2と、この伝熱板2の周縁2aに沿って四角環状をなす枠体3とを交互に90°ずつ向きを代えて積層した積層体により構成されている。全熱交換エレメントとしての本熱交換エレメント1では、上記伝熱板2は、透湿性および吸湿性を有する素材、例えば、紙又は紙を含む素材により構成されている。枠体3は隣接する伝熱板2,2同士の間隔をその周縁2aにおいて規制するものである。伝熱板2と、各一対の間隔規制部7,8を含む枠体3とは互いの間を接着することなく積層されている。この積層によって、熱交換エレメント1に、伝熱板2と枠体3とにより区画される二種の気流X,Yの流通用の二種の流路A,Bが形成され、流路A,B内で気流X,Yの浄化が図られる。
【0018】
伝熱板2は、枠体3によって取り囲まれる中央領域において、隣接する伝熱板2,2間の間隔を規制するための凸部としての凸条4を備えている。図5を参照して、凸条4は複数が平行に配置され互いの間に所定間隔を隔てている。この凸条4は当該凸条4の長手方向に延びる中空部5を有している。図4を参照して、伝熱板2の凸条4の端部4aと、枠体3の後述する流通側間隔規制部材としての第1の対向辺部7とは所定間隔dだけ離されている。
【0019】
図3を参照して、上記枠体3は、気流X(Y)の流通を許容する複数の開口6を有する中空の一対の流通側間隔規制部材としての第1の対向辺部7,7と、気流X(Y)の流通を阻止する中空の一対のシール側間隔規制部材としての第2の対向辺部8,8とを備えている。
図1を参照して、流通側間隔規制部材としての第1の対向辺部7は気流(X,Y)の流路A(B)の流通方向の前後の端部A1,A1(B1,B1)に配置され、シール側間隔規制部材としての第2の対向辺部8は、流路A(B)の流通方向に直交する方向の両端部A2,A2(B2,B2)で隣接する伝熱板2,2間を密封しつつ両伝熱板間2,2の間隔を規制する。
【0020】
上記第1の対向辺部7は、隣接する伝熱板2,2にそれぞれ沿う互いに平行な一対の平板部9,9を備えており、また、これらの平板部9,9同士を連結する複数の桁板部10を備えている。各桁板部10は平板部9の短手方向(気流X(Y)が流れる方向)に沿っている。一対の平板部9,9同士の間には、隣接する桁板部10,10によって上記開口6が区画されている。すなわち、一対の平板部9,9および複数の桁板部10によって複数の開口6を区画するための仕切部21が構成されている。
【0021】
図6は第1の対向辺部の仕切部の概略断面図である。図6を参照して、仕切部21を構成する一対の平板部9および各桁板部10に、光触媒が担持された光触媒部22が配置される。光触媒部22は各平板部9の内面9aおよび各桁板部10の両側面10a,10aに配置され,開口6を通気する気流X(Y)の浄化が図られる。
【0022】
光触媒とは紫外線等の光を吸収し、そのエネルギを反応物質に与えて化学反応を起こさせる物質を意味する。この光触媒が有する主な機能としては、▲1▼臭い成分の除去による浄化機能や、▲2▼臭い成分ではない汚染物質を分解する機能や、▲3▼微生物の殺菌やウィルスの不活性を行う機能(いわゆる殺菌・抗菌機能)等も含まれるが、これらの機能は何れも光触媒の有する酸化分解機能によって達成されるものである。
【0023】
酸化分解機能を有する光触媒としては、例えばアナタース型の結晶構造を有する酸化チタン(TiO2 )を例示することができる。アタナース型の結晶構造を持つ酸化チタンであれば、弱い紫外線でも高い浄化能力を発揮できる点で好ましい。その他、酸化亜鉛(ZnO)や酸化タングステン(WO3 )等を用いることができる。
【0024】
上記第2の対向辺部8は、隣接する伝熱板2,2にそれぞれ沿う互いに平行な一対の平板部11,11を備えており、また、これらの平板部11,11同士を互いに連結する複数の桁板部12,12とを備えている。各桁板部12は平板部11の長手方向に沿っており、一対の平板部11,11同士の間に隣接する桁板部12,12によって断熱空間13が区画されている。
【0025】
第1および第2の対向辺部7,8は一体に押出成形されたものの中央部を取り除くことにより四角環状に形成したものからなる。すなわち、第1の対向辺部7に関していうと、平板部9と桁板部10とは平板部9の短手方向に沿って一体に押出成形され、第2の対向辺部8に関していうと、一対の平板部11,11および複数の桁板部12は平板部11の長手方向に沿って押出成形されることになる。
【0026】
本実施の形態によれば、下記の作用効果を奏する。すなわち、
まず、熱交換エレメント1に浄化機能を兼用させるので、例えば脱臭専用のエレメントを別に設ける場合と比較して、空気調和装置の省スペース化を図ることができ、且つ、コストダウンを図ることができる。
また、気流X(Y)が流通し、且つ、紫外線が主に照射される流路A(B)の流通方向の端部A1,A1(B1,B1)にある一対の流通側間隔規制部材としての第1の対向辺部7,7のみに光触媒部22が配置されるので、光触媒の量をより削減でき、コストダウンがさらに図れる。特に、気流X(Y)に接し、且つ、紫外線が主に照射される各平板部9の内面9a,9aおよび各桁板部10の両側面10a,10aに光触媒部22が配置されるので、流路A(B)全体に光触媒を担持させる場合と略同等の浄化能力を達成することができる。さらに、流路A(B)の中でも汚染物質を含む埃等が周囲に付着しやすい各流路A(B)の開口6付近で汚染物質に対する浄化作用が働くので、気流X(Y)の浄化を確実に行うことができる。
【0027】
また、流通側間隔規制部材としての第1の対向辺部7には、複数の開口6を区画する仕切部21が備えられているので、開口6を通過する気流X(Y)と光触媒部22との接触面積を増加させることが可能な結果、熱交換エレメント1の浄化能力のアップが図れる。
さらに、光触媒部22が仕切部21を構成する各平板部9および各桁板部10の双方に配置されるので、開口6を通過する気流X(Y)と光触媒部22との接触面積をより増加させることができる結果、さらに浄化能力のアップを図ることができる。しかも、気流X(Y)を流入させる仕切部21の強度が高いので、積層させてもつぶれにくい結果、流通する気流X(Y)の流量を一定に保つことができる。したがって、熱交換エレメント1の高い浄化能力を維持することができる。
【0028】
また、枠体3が四角環状に構成されるので、積層時に自重等が分散されて枠体3がつぶれにくい結果、枠体3の全域にわたって流路A(B)がつぶれることなく保たれる。したがって、流通する気流X(Y)の流量をより確実に一定に保つことができるので、熱交換エレメント1の高い浄化能力をより維持することができる。
【0029】
また、枠体3を四角環状に構成したので積層体の端面の強度が高くて変形しにくい結果、気流X(Y)の流入側となる第1の対向辺部7では圧力損失を少なくできると共に、気流X(Y)の流入を阻止する側である第2の対向辺部8ではシール性を向上することができる。
また、枠体3の各対向辺部7,8が隣接する伝熱板2に密着される平板部9,11を有しているので、間隔規制部材3と伝熱板2を互いに接着しなくても十分なシール性を確保することができる。接着されていない伝熱板2と枠体3は容易に分離でき、リサイクルを行い易い。また、接着部分がないので、高湿度下でも接着部分のシール性劣化という問題は生じない。さらに、接着工程が不要なので、組立速度が早く製造コストが安い。
【0030】
また、枠体3を構成する第1および第2の対向辺部7,8が中空構造なので、軽量化を図ることができる。さらに、端部A1,A2(B1,B2)での強度が十分に確保されるので、伝熱板2の中央領域にある凸部としての凸条4は必要最小限の個数を設けるだけで良く、この観点からも軽量化を促進することができる。
【0031】
また、気流X(Y)を流入させる側である第1の対向辺部7の強度が高いことに加えて、伝熱板2に沿わされた第1の対向辺部7の一対の平板部9,9が弾力的に厚み調整するように働いて伝熱板2に密着するので、特にシール性が高い。また、第1の対向辺部7の桁板部10を薄肉化しても全体の構造強度を高くするので、桁板部10の厚みを可及的に薄くできる結果、圧力損失を低減することができる。
【0032】
また、気流X(Y)の流入を阻止する側である第2の対向辺部8の強度が高いことに加えて、伝熱板2に沿わされた一対の平板部11,11が弾力的に厚み調整するように働いて伝熱板2に密着するので、特にシール性が高い。また、第2の対向辺部8は中空構造であるので、中実のリブを用いる場合と比較して、軽量化を達成できる。また、第2の対向辺部8では、一対の平板部11、11間に隣接する桁板部12,12同士によって断熱空間13が形成されるので、結露の発生を防止することができる。
【0033】
さらに、第1および第2の対向辺部7,8を一体としたので、強度を一層向上することができる。また、積層もし易い。また、第1および第2の対向辺部7,8が一体に押出成形されるので、枠体3をコスト安価に形成することができる。また、伝熱板2の凸条4の端部4aと第1の対向辺部7とを所定距離dだけ離してあるので、第1の対向辺部7の一対の平板部9,9が伝熱板2を押圧する面圧を高めることができる結果、第1の対向辺部7と伝熱板2との密着性をより向上することができる。しかも、気流X(Y)が第1の対向辺部7の開口6を通過してから凸条4の端部4aに到達するまでの間で気流X(Y)が乱流化するので、熱交換効率を向上することができる。
【0034】
また、凸部としての凸条4が中空であるので軽量化を図ることができる。また、凸条4も伝熱部となり、熱交換効率を向上することができる。さらに、伝熱板2と凸条4が同一素材からなるので、製造コストをより安くすることができる。上記第1の実施の形態では、凸条4を一体に形成した伝熱板2を設けたが、これに限らず、この際、凸条4を構成する合成樹脂を発泡体として軽量化を図るようにしても良い。
【0035】
また、図7に示すように、平板からなる伝熱板2の表面に紙製などの波板19を載せて凸条4Aを形成するようにすることもできる。この場合、汎用の波板を用いることができ、製造コストを安くすることができる。
なお、上記第1の実施の形態では、枠体3の一対の第1の対向辺部7,7の両方に光触媒部22が配置されていたが、この態様に限られず、少なくとも一方の第1の対向辺部7に光触媒部22が配置されていれば良い。また、仕切部21の全域に配置されなくても、各平板部9の内面9a,9aまたは各桁板部10の両側面10a,10aのうち少なくとも一部に光触媒部22が配置されていれば良い。さらに、流路A,Bの両方に光触媒部22が配置される態様に限られず、少なくとも一方の流路(A)に光触媒部22が配置されていれば良い。
【0036】
次に、図8は本発明の他の実施形態の浄化機能付熱交換エレメントの概略分解斜視図である。図8を参照して、本実施形態が図1の実施の形態と異なるのは、第1の対向辺部7だけではなく、枠体3の全周にわたって光触媒部22Aが配置されている点である。
本実施の形態では、上記図1の実施の形態に記載の作用効果と同様の作用効果に加えて、枠体3の全周にわたって光触媒部22Aが設けられるので、光触媒の担持位置を特に考慮する必要がない結果、光触媒部22Aを容易に設けることができる。また、素材に予め光触媒を混入させて枠体3を成形することも可能となり、この場合には光触媒部22を含む枠体3をコスト安価に設けることができる。
【0037】
次いで、図9,図10および図11はそれぞれ、本発明の枠体に関する別実施の形態を示している。
まず、上記図1の実施の形態では、四角環状の枠体3を一体に形成したが、図9に示すように、隣接する第1の対向辺部7と第2の対向辺部8とを一体に形成した一対のL字型分割体14,14同士を互いに組み合わせて四角環状の枠体3Aを構成するようにしても良い。この場合、一対のL字型分割体14,14は同一形状を有する。
【0038】
また、図1の実施の形態では、第1の対向辺部7の各桁板部10が一対の平板部9に直交するものとしたが、第1の対向辺部7Aとして、図10に示すように、交互に逆向きに傾斜して平板部9と協同して三角ラーメン構造を呈する桁板部15,16を設けることもできる。隣接する桁板部15,16と一対の平板部9とによって、気流X(Y)が流通するための開口6が区画される。光触媒部22Bは、各桁板部15,16の両側面および各平板部9の気流側の面に配置される。
【0039】
この形態では、図1の実施の形態に記載の作用効果に加えて、三角ラーメン構造を採用することで桁板部15,16の光触媒の担持面積を上記実施の形態に記載の桁板部10の担持面積よりも広くすることができる。したがって、開口6を通過する気流X(Y)と光触媒との接触面積を一層大きく保つことができるため、浄化能力のアップをさらに図ることができる。しかも、三角ラーメン構造を用いるので、第1の対向辺部7Aの強度を一層向上することができる。なお、図示していないが、第2の対向辺部8についても同様の構造を採用することができる。
【0040】
また、図11に示すように、第1の対向辺部7Bとして、母線が平板部9の短手方向(気流X(Y)を流す方向)に沿う中空円筒からなる桁板部17を設けることもできる。また、平板部9,9間に隣接する桁板部17,17によって開口6が区画されると共に、桁板部17の中空部18も気流X(Y)を流す働きをする。円筒からなる桁板部17の内外周面および各平板部9の気流側の面に光触媒部22Cが配置される。この実施の形態では、図1の実施の形態に記載の作用効果に加えて、開口6を通過する気流X(Y)と光触媒との接触面積を一層大きく保つことができるため、浄化能力のアップをさらに図ることができる。また、中空円筒からなる桁板部17によって第1の対向辺部7Bの強度を一層向上することができる。なお、図示していないが、第2の対向辺部8についても同様の構造を採用することができる。
【0041】
また、図1,図8,図9,図10および図11の各実施の形態では、平板部と桁板部とを一体に形成したが、これらを別体に形成して互いに接着するようにしても良い。
なお、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、例えば、本発明は顕熱交換エレメントに適用して、伝熱板2の素材の湿度交換を阻止する樹脂(例えばポリプロピレン樹脂)又は金属(例えばアルミニウム)によって構成するようにしても良い。その他、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1記載の発明では、本浄化機能付熱交換エレメントによって例えば脱臭エレメントを兼用できるので、これらを別々に設ける場合と比較して省スペースおよびコストダウンを図ることができる。
また、高価な光触媒の量を削減することができるのでよりコスト安となる。しかも、紫外線が主に照射される流れ方向端部に少なくとも光触媒が担持されるため流路全体に光触媒を担持させる場合と略同等の浄化能力を達成できる。
【0043】
また、流路の端部で汚染物質に対する浄化作用が働くので、気流の浄化を確実に行える。
また、流通する気流の流量をより確実に一定に保てるので、高い浄化能力をより維持することができる。
【0046】
請求項記載の発明では、請求項記載の発明の効果に加えて、流通側間隔規制部材のみに光触媒部が配置されるので、エレメントの浄化能力を低下させることなくコストダウンを図ることができる
【0047】
請求項記載の発明では、請求項記載の発明の効果に加えて、光触媒の担持位置を特に考慮する必要がないので、光触媒部を配置し易い。また、予め素材に光触媒を混入させて両間隔規制部材を含む枠体全体を成形することも可能となり、この場合、光触媒部を含む間隔規制部材をコスト安価に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浄化機能付熱交換エレメントの概略分解斜視図である。
【図2】 浄化機能付熱交換エレメントの要部の概略斜視図である。
【図3】 図1を拡大して一部を破した分解斜視図である。
【図4】 伝熱板および枠体の要部平面図である。
【図5】 凸条を横断する断面で切断した伝熱板の断面図である。
【図6】 光触媒の配置の様子を示す、第1の対向辺部の要部の拡大断面図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの伝熱板の概略斜視図である。
【図8】 本発明の他の実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの分解斜視図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの枠体の要部の概略斜視図である。
【図10】 本発明のさらに他の実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの枠体の要部の概略斜視図である。
【図11】 本発明のさらに他の実施の形態の浄化機能付熱交換エレメントの枠体の要部の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 浄化機能付熱交換エレメント(熱交換エレメント)
2 伝熱板
3,3 枠体
6 開口
7,7A,7B 第1の対向辺部(流通側間隔規制部材
8 第2の対向辺部(シール側間隔規制部材
9 平板部
10 桁板部
21 仕切部
22,22A,22B,22C 光触媒部
X(Y) 気流
A(B) 流路
A1(B1) 流路の流通方向の前後の端部
A2(B2) 流路の流通方向と直交する方向の端部

Claims (3)

  1. 熱交換されるべき二種の気流(X,Y) をそれぞれ流すための二種の流路(A,B) を備えた浄化機能付熱交換エレメント(1) において、
    上記二種の流路 (A,B) を隔てる伝熱板 (2) と、隣接する伝熱板 (2,2) 間の間隔を流路 (A) の流通方向の両端部 (A1,A1) で規制する流通側間隔規制部材 (7,7)(7A,7A)(7B,7B) と、上記流路 (A) の流通方向に直交する方向の両端部 (A2,A2) で隣接する伝熱板 (2,2) 間を密封しつつ両伝熱板 (2,2) 間の間隔を規制する一対のシール側間隔規制部材 (8,8) とを備え、
    各一対の流通側およびシール側の間隔規制部材 (7,7)(7A,7A)(7B,7B)(8,8) によって四角環状をなす枠体 (3,3A) が構成されており、
    枠体 (3,3A) のうち少なくとも流通側間隔規制部材 (7,7A,7B) に、紫外線の照射を受けて汚染物質を浄化する光触媒を担持した光触媒部(22,22A,22B,22C)が配置されていることを特徴とする浄化機能付熱交換エレメント。
  2. 上記光触媒部 (22,22B,22C) は、上記流通側間隔規制部材 (7,7A,7B) のみに設けられていることを特徴とする請求項1記載の浄化機能付熱交換エレメント。
  3. 上記光触媒部 (22A,22B,22C) は、上記枠体 (3,3A) の全周にわたって設けられていることを特徴とする請求項1記載の浄化機能付熱交換エレメント。
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