JPH11104420A - 空気清浄用フィルタユニット - Google Patents
空気清浄用フィルタユニットInfo
- Publication number
- JPH11104420A JPH11104420A JP9273018A JP27301897A JPH11104420A JP H11104420 A JPH11104420 A JP H11104420A JP 9273018 A JP9273018 A JP 9273018A JP 27301897 A JP27301897 A JP 27301897A JP H11104420 A JPH11104420 A JP H11104420A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter unit
- paper
- mesh
- functional paper
- lathed
- Prior art date
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- Pending
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- Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 合成樹脂を含浸させたラス加工紙を通風可能
な構造にして積層することにより、工数が少なく、安価
で通風性能のよいフィルタユニットを提供すること。 【解決手段】 合成樹脂を含浸させた機能紙をラス加工
後エキスパンドして、空気清浄用フィルタエレメントに
適した保形性の良い通風可能なメッシュ構造とする。該
メッシュ構造の機能紙を、ラス加工及びエキスパンド作
業と積層固定作業のみで複数枚積層してフィルタユニッ
トを構成する。機能紙には光触媒を含ませることができ
る。また、メッシュの位置や方向をずらして積層でき
る。
な構造にして積層することにより、工数が少なく、安価
で通風性能のよいフィルタユニットを提供すること。 【解決手段】 合成樹脂を含浸させた機能紙をラス加工
後エキスパンドして、空気清浄用フィルタエレメントに
適した保形性の良い通風可能なメッシュ構造とする。該
メッシュ構造の機能紙を、ラス加工及びエキスパンド作
業と積層固定作業のみで複数枚積層してフィルタユニッ
トを構成する。機能紙には光触媒を含ませることができ
る。また、メッシュの位置や方向をずらして積層でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気清浄用フィ
ルタユニットの構造に関するものである。
ルタユニットの構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から空気清浄機などの空気清浄用フ
ィルタユニットには、一般にダンボール紙をコルゲーシ
ョン構造又はハニカム構造に多層化した構成のものが多
く採用されている。
ィルタユニットには、一般にダンボール紙をコルゲーシ
ョン構造又はハニカム構造に多層化した構成のものが多
く採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そのような構
成の場合、次のような問題がある。
成の場合、次のような問題がある。
【０００４】（１） 接合部が多く、加工に手間がかか
るとともに、接合するための接着剤の使用量も多くなる
ので高コストである。
るとともに、接合するための接着剤の使用量も多くなる
ので高コストである。
【０００５】（２） 一定の厚さに切断する必要がある
が、構造上切断時に刃厚ロス（約２０％）が生じ、紙の
無駄が多い。
が、構造上切断時に刃厚ロス（約２０％）が生じ、紙の
無駄が多い。
【０００６】（３） 切断時の刃圧により、紙が収縮し
て切断面にダレが生じやすく、通風抵抗が大きくなり、
通風性能が低下する。
て切断面にダレが生じやすく、通風抵抗が大きくなり、
通風性能が低下する。
【０００７】本願発明は、以上のような問題を解決する
ためになされたもので、機能紙をラス加工することによ
り通風可能な構造にして積層することにより、加工工数
が少なく、かつ材料ロスがなく、安価で通風性能のよい
空気清浄用フィルタユニットを提供することを目的とす
るものである。
ためになされたもので、機能紙をラス加工することによ
り通風可能な構造にして積層することにより、加工工数
が少なく、かつ材料ロスがなく、安価で通風性能のよい
空気清浄用フィルタユニットを提供することを目的とす
るものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、該目的を
達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成
されている。
達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成
されている。
【０００９】（１） 請求項１の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、ラス加工
された機能紙を複数枚積層して構成されている。
された機能紙を複数枚積層して構成されている。
【００１０】機能紙をラス加工すると、空気清浄用フィ
ルタユニットのフィルタエレメントに適した通風可能な
構造とすることができる。そして、該ラス加工され、通
風可能な構造となった機能紙を複数枚積層して空気清浄
用フィルタユニットを構成するようにすると、ラス加工
作業と積層固定作業のみで空気清浄用フィルタユニット
を構成することができ、接合工程が不要で接着剤も必要
とせず、製造工程における工数も少なくて済む。
ルタユニットのフィルタエレメントに適した通風可能な
構造とすることができる。そして、該ラス加工され、通
風可能な構造となった機能紙を複数枚積層して空気清浄
用フィルタユニットを構成するようにすると、ラス加工
作業と積層固定作業のみで空気清浄用フィルタユニット
を構成することができ、接合工程が不要で接着剤も必要
とせず、製造工程における工数も少なくて済む。
【００１１】しかも、所定形状、所定寸法への切断時に
も刃厚ロスを生じることがないので、材料の無駄が無く
なる。したがって、相当に低コスト化される。
も刃厚ロスを生じることがないので、材料の無駄が無く
なる。したがって、相当に低コスト化される。
【００１２】また切断面のダレも生じないし、それ自体
を問題にする必要がないので、通風抵抗の増大もない。
を問題にする必要がないので、通風抵抗の増大もない。
【００１３】（２） 請求項２の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、上記請求
項１の発明のラス加工される機能紙が、合成樹脂（例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等）を
含浸させたものとなっている。
項１の発明のラス加工される機能紙が、合成樹脂（例え
ばポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等）を
含浸させたものとなっている。
【００１４】このようにラス加工される機能紙に合成樹
脂を含浸させると、ラス加工後通風可能な構造となった
機能紙の保形性が良くなって、通風抵抗の変化を生ぜし
めない安定した形状のものに維持することができる。ま
た、積層作業そのものも容易になる。
脂を含浸させると、ラス加工後通風可能な構造となった
機能紙の保形性が良くなって、通風抵抗の変化を生ぜし
めない安定した形状のものに維持することができる。ま
た、積層作業そのものも容易になる。
【００１５】（３） 請求項３の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、上記請求
項１の発明のラス加工される機能紙が、光触媒を含ませ
たものとなっている。
項１の発明のラス加工される機能紙が、光触媒を含ませ
たものとなっている。
【００１６】ここで、光触媒とは、光を吸収し、そのエ
ネルギーを所定の反応物質に与えて化学反応を起こさせ
る物質を意味する。具体的には、紫外線を含む光の照射
を受けることにより、光触媒の表面に発生した正孔が光
触媒表面の吸着水と反応して、ラジカルＯＨ（水酸基ラ
ジカル）が生成され、このラジカルＯＨが有機物質の分
子結合を切断することにより、例えばアンモニア等の臭
い成分を無臭化する機能を果たす。
ネルギーを所定の反応物質に与えて化学反応を起こさせ
る物質を意味する。具体的には、紫外線を含む光の照射
を受けることにより、光触媒の表面に発生した正孔が光
触媒表面の吸着水と反応して、ラジカルＯＨ（水酸基ラ
ジカル）が生成され、このラジカルＯＨが有機物質の分
子結合を切断することにより、例えばアンモニア等の臭
い成分を無臭化する機能を果たす。
【００１７】したがって、以上のようにラス加工される
機能紙に光触媒を含ませると、同ラス加工紙を積層して
構成された上述のような作用を有する空気清浄用フィル
タユニットの各フィルタエレメントに脱臭機能を付加す
ることができる。
機能紙に光触媒を含ませると、同ラス加工紙を積層して
構成された上述のような作用を有する空気清浄用フィル
タユニットの各フィルタエレメントに脱臭機能を付加す
ることができる。
【００１８】（４） 請求項４の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、上記請求
項１，２又は３の発明におけるラス加工された機能紙
が、それぞれメッシュ構造に形成されている。
項１，２又は３の発明におけるラス加工された機能紙
が、それぞれメッシュ構造に形成されている。
【００１９】したがって、同メッシュ構造によって集塵
性が高く、適切な通風性能のものが実現される。
性が高く、適切な通風性能のものが実現される。
【００２０】（５） 請求項５の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、上記メッ
シュ構造に形成された請求項４の発明のラス加工紙が、
それぞれ相互にメッシュ位置を変えて積層されている。
シュ構造に形成された請求項４の発明のラス加工紙が、
それぞれ相互にメッシュ位置を変えて積層されている。
【００２１】このようにメッシュ位置を変えるようにす
ると、それによってその集塵性能を任意に設定できるよ
うになる。
ると、それによってその集塵性能を任意に設定できるよ
うになる。
【００２２】（６） 請求項６の発明 この発明の空気清浄用フィルタユニットでは、上記メッ
シュ構造に形成された請求項４の発明のラス加工紙が、
それぞれ相互にメッシュ方向を変えて積層されている。
シュ構造に形成された請求項４の発明のラス加工紙が、
それぞれ相互にメッシュ方向を変えて積層されている。
【００２３】このようにメッシュ方向を変えるようにす
ると、それによってその集塵性能を任意に設定できるよ
うになる。
ると、それによってその集塵性能を任意に設定できるよ
うになる。
【００２４】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の空気清浄用フィ
ルタエレメントによると、次のような有益な効果を得る
ことができる。
ルタエレメントによると、次のような有益な効果を得る
ことができる。
【００２５】（１） エアフィルター用の機能紙をラス
加工し、積層することのみによって、少ない工数で紙を
無駄にすることなく製作できるから、材料費、加工費が
安価で低コストなものとなる。
加工し、積層することのみによって、少ない工数で紙を
無駄にすることなく製作できるから、材料費、加工費が
安価で低コストなものとなる。
【００２６】（２） 通風性能が高くなる。
【００２７】
（実施の形態１）図１および図２は、本願発明の実施の
形態１にかかる空気清浄用フィルタユニットの構成を示
している。
形態１にかかる空気清浄用フィルタユニットの構成を示
している。
【００２８】図１は同空気清浄用フィルタユニット１を
構成するフィルタエレメント１ａの構成を、また図２は
同フィルタエレメント１ａを積層して構成された空気清
浄用フィルタユニット１の構成を示している。
構成するフィルタエレメント１ａの構成を、また図２は
同フィルタエレメント１ａを積層して構成された空気清
浄用フィルタユニット１の構成を示している。
【００２９】先ず図１に示すフィルタエレメント１ａ
は、次のようにして形成されている。すなわち、先ず空
気清浄用のフィルタエレメントとして通常使用されてい
る機能紙２に対して、例えばポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）又はポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂
を塗布又は吹き付け等の手段によって付着させた後、さ
らに加熱可能な圧延ロールを通して溶融させ均一に含浸
させた後に冷却硬化させる。
は、次のようにして形成されている。すなわち、先ず空
気清浄用のフィルタエレメントとして通常使用されてい
る機能紙２に対して、例えばポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）又はポリプロピレン（ＰＰ）等の合成樹脂
を塗布又は吹き付け等の手段によって付着させた後、さ
らに加熱可能な圧延ロールを通して溶融させ均一に含浸
させた後に冷却硬化させる。
【００３０】次に、該合成樹脂が均一に含浸硬化され、
硬度を増して保形性が良好になった機能紙２に対し所定
の間隔で左右方向に千鳥状となる多数の切り込みを入れ
ることによりラス加工し、それを左右方向にエキスパン
ドすることによって図１に示すような通風性能の良い所
定網目径のメッシュ構造のものに形成する。
硬度を増して保形性が良好になった機能紙２に対し所定
の間隔で左右方向に千鳥状となる多数の切り込みを入れ
ることによりラス加工し、それを左右方向にエキスパン
ドすることによって図１に示すような通風性能の良い所
定網目径のメッシュ構造のものに形成する。
【００３１】そして、図２の空気清浄用フィルタユニッ
ト１は、上記のように、合成樹脂を含浸され、ラス加工
後エキスパンドされたメッシュ構造の機能紙２よりなる
上記のフィルタエレメント１ａを図２のように複数枚積
層し、その外周囲を所定幅のフレーム４で固定して構成
されている。
ト１は、上記のように、合成樹脂を含浸され、ラス加工
後エキスパンドされたメッシュ構造の機能紙２よりなる
上記のフィルタエレメント１ａを図２のように複数枚積
層し、その外周囲を所定幅のフレーム４で固定して構成
されている。
【００３２】以上のように、機能紙２をラス加工し、さ
らにエキスパンドしてメッシュ化すると、空気清浄用フ
ィルタエレメント１ａに適した通風性能の良好な構成と
することができる。そして、該ラス加工され、かつエキ
スパンドされて、通風性能の良好なメッシュ構造となっ
た機能紙２を複数枚積層して図２のような空気清浄用フ
ィルタユニット１を構成するようにすると、ラス加工お
よびエキスパンド作業と積層固定作業のみで空気清浄用
フィルタユニットを構成することができるようになり、
接合工程が不要で接着剤も必要とせず、製造工程におけ
る工数も少なくて済む。
らにエキスパンドしてメッシュ化すると、空気清浄用フ
ィルタエレメント１ａに適した通風性能の良好な構成と
することができる。そして、該ラス加工され、かつエキ
スパンドされて、通風性能の良好なメッシュ構造となっ
た機能紙２を複数枚積層して図２のような空気清浄用フ
ィルタユニット１を構成するようにすると、ラス加工お
よびエキスパンド作業と積層固定作業のみで空気清浄用
フィルタユニットを構成することができるようになり、
接合工程が不要で接着剤も必要とせず、製造工程におけ
る工数も少なくて済む。
【００３３】しかも、所定形状、所定寸法への切断時に
も刃厚ロスを生じることがないので、材料の無駄が無く
なる。したがって、相当に低コスト化される。
も刃厚ロスを生じることがないので、材料の無駄が無く
なる。したがって、相当に低コスト化される。
【００３４】また切断面のダレも生じないし、それ自体
を問題にする必要がないので、通風抵抗の増大もない。
を問題にする必要がないので、通風抵抗の増大もない。
【００３５】また、上記空気清浄用フィルタエレメント
１ａでは、上記ラス加工並びにエキスパンドされる機能
紙２が、合成樹脂（例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン等）を含浸させたものとなってい
る。
１ａでは、上記ラス加工並びにエキスパンドされる機能
紙２が、合成樹脂（例えばポリエチレンテレフタレー
ト、ポリプロピレン等）を含浸させたものとなってい
る。
【００３６】このようにラス加工される機能紙に合成樹
脂を含浸させると、ラス加工およびエキスパンド後の機
能紙２の保形性が良くなって、通風抵抗の変化を生ぜし
めない安定したメッシュ形状のものに維持することがで
きる。また、積層作業そのものも容易になる。
脂を含浸させると、ラス加工およびエキスパンド後の機
能紙２の保形性が良くなって、通風抵抗の変化を生ぜし
めない安定したメッシュ形状のものに維持することがで
きる。また、積層作業そのものも容易になる。
【００３７】（変形例１）次に、上記実施の形態１の構
成におけるラス加工される機能紙２は、上述のような合
成樹脂に代えて、又は上述のような合成樹脂と共に光触
媒を含ませたものとすることができる。
成におけるラス加工される機能紙２は、上述のような合
成樹脂に代えて、又は上述のような合成樹脂と共に光触
媒を含ませたものとすることができる。
【００３８】ここで、光触媒とは、光を吸収し、そのエ
ネルギを反応物質に与えて化学反応を起こさせる物質を
意味する。具体的には、紫外線を含む光の照射を受ける
ことにより、光触媒の表面に発生した正孔が光触媒表面
の吸着水と反応して、ラジカルＯＨ（水酸基ラジカル）
が生成され、このラジカルＯＨが有機物質の分子結合を
切断することにより、例えばアンモニア等の臭い成分を
無臭化する機能を果たす。
ネルギを反応物質に与えて化学反応を起こさせる物質を
意味する。具体的には、紫外線を含む光の照射を受ける
ことにより、光触媒の表面に発生した正孔が光触媒表面
の吸着水と反応して、ラジカルＯＨ（水酸基ラジカル）
が生成され、このラジカルＯＨが有機物質の分子結合を
切断することにより、例えばアンモニア等の臭い成分を
無臭化する機能を果たす。
【００３９】したがって、以上のようにラス加工される
機能紙２に光触媒を含ませると、同ラス加工された機能
紙２をエキスパンドしてメッシュ構造とした後に積層し
て構成された上述のような作用を有する空気清浄用フィ
ルタユニット１に有効な脱臭機能を付加することができ
る。
機能紙２に光触媒を含ませると、同ラス加工された機能
紙２をエキスパンドしてメッシュ構造とした後に積層し
て構成された上述のような作用を有する空気清浄用フィ
ルタユニット１に有効な脱臭機能を付加することができ
る。
【００４０】特に該構成では、メッシュ構造なので、各
フィルタエレメント１ａ，１ａ・・・に光が入りやす
く、光触媒作用がより高くなる。
フィルタエレメント１ａ，１ａ・・・に光が入りやす
く、光触媒作用がより高くなる。
【００４１】上記光触媒としては、例えばアナタース型
の結晶構造を有する酸化チタン（例えばＴｉＯ2）、酸
化亜鉛および酸化タングステン（例えばＷＯ3）などを
採用することが可能であるが、次の点で二酸化チタンを
用いることが好ましい。すなわち、二酸化チタンの場
合、相当に弱い紫外線でも十分な脱臭機能を発揮するこ
とができ、広範囲な物質、例えば、アンモニア、アセト
アルデヒド、酢酸、トリメチルアミン、メチルメルカブ
タン、硫化水素、スチレン、硫化メチル、二硫化ジメチ
ルおよびイソ吉草酸などの悪臭をも除去することができ
る。
の結晶構造を有する酸化チタン（例えばＴｉＯ2）、酸
化亜鉛および酸化タングステン（例えばＷＯ3）などを
採用することが可能であるが、次の点で二酸化チタンを
用いることが好ましい。すなわち、二酸化チタンの場
合、相当に弱い紫外線でも十分な脱臭機能を発揮するこ
とができ、広範囲な物質、例えば、アンモニア、アセト
アルデヒド、酢酸、トリメチルアミン、メチルメルカブ
タン、硫化水素、スチレン、硫化メチル、二硫化ジメチ
ルおよびイソ吉草酸などの悪臭をも除去することができ
る。
【００４２】なお、光触媒が汚染物質を浄化する機能に
は、上述のような臭い成分の除去の他、臭い成分でない
汚染物質の分解や、微生物の殺菌、ウィルスの不活化等
も含まれる。空気の浄化とは、好ましくは人間にとって
有害な空気中の成分を除去することであり、該構成によ
れば、通気流中の臭い成分等の汚染物質が当該フィルタ
ユニット１のフィルタエレメント１ａ，１ａ・・・部で
吸着され、さらに光触媒により分解されるようになるの
で、上記のような好ましい空気の浄化能力がより高くな
ると共に、この好ましい浄化能力をより長期にわたって
維持することができるようになる。
は、上述のような臭い成分の除去の他、臭い成分でない
汚染物質の分解や、微生物の殺菌、ウィルスの不活化等
も含まれる。空気の浄化とは、好ましくは人間にとって
有害な空気中の成分を除去することであり、該構成によ
れば、通気流中の臭い成分等の汚染物質が当該フィルタ
ユニット１のフィルタエレメント１ａ，１ａ・・・部で
吸着され、さらに光触媒により分解されるようになるの
で、上記のような好ましい空気の浄化能力がより高くな
ると共に、この好ましい浄化能力をより長期にわたって
維持することができるようになる。
【００４３】（変形例２）次に、上記実施の形態１の構
成におけるラス加工され、かつエキスパンドされたメッ
シュ構造の各機能紙（フィルタエレメント１ａ，１ａ・
・・）２，２・・・の構成は、例えば図３に示すよう
に、相互に隣り合うもののメッシュ３，３・・・の位置
が異なるように位置をズラせて積層することも可能であ
る。
成におけるラス加工され、かつエキスパンドされたメッ
シュ構造の各機能紙（フィルタエレメント１ａ，１ａ・
・・）２，２・・・の構成は、例えば図３に示すよう
に、相互に隣り合うもののメッシュ３，３・・・の位置
が異なるように位置をズラせて積層することも可能であ
る。
【００４４】そのような構成にすると、上記位置のズラ
せ方によって積層体全体としてのメッシュ径を任意に調
整して設定することができるようになり、それによって
通風性能、集塵性能を所望のレベルに調整することが可
能となる。
せ方によって積層体全体としてのメッシュ径を任意に調
整して設定することができるようになり、それによって
通風性能、集塵性能を所望のレベルに調整することが可
能となる。
【００４５】（変形例３）さらに、上記実施の形態１の
構成におけるラス加工され、かつエキスパンドされたメ
ッシュ構造の各機能紙（フィルタエレメント１ａ，１ａ
・・・）２，２・・・の構成は、例えば図４に示すよう
に、相互に隣り合うもののメッシュ３，３・・・の方向
が異なるように所定の角度で交錯させて積層することも
可能である。
構成におけるラス加工され、かつエキスパンドされたメ
ッシュ構造の各機能紙（フィルタエレメント１ａ，１ａ
・・・）２，２・・・の構成は、例えば図４に示すよう
に、相互に隣り合うもののメッシュ３，３・・・の方向
が異なるように所定の角度で交錯させて積層することも
可能である。
【００４６】そのような構成にすると、上記メッシュ
３，３・・・の方向の変え方（交錯のさせ方）によって
積層体全体としてメッシュ径を任意に調整して設定する
ことができるようになり、それによって通風性能、集塵
性能を所望のレベルに調整することが可能となる。
３，３・・・の方向の変え方（交錯のさせ方）によって
積層体全体としてメッシュ径を任意に調整して設定する
ことができるようになり、それによって通風性能、集塵
性能を所望のレベルに調整することが可能となる。
【図１】本願発明の実施の形態にかかる空気清浄用フィ
ルタユニットを構成するフィルタエレメントの構成を示
す平面図である。
ルタユニットを構成するフィルタエレメントの構成を示
す平面図である。
【図２】同フィルタユニットの斜視図である。
【図３】同フィルタユニットの変形例１の構成を示す斜
視図である。
視図である。
【図４】同フィルタユニットの変形例２の構成を示す斜
視図である。
視図である。
１は空気清浄用フィルタユニット、１ａはフィルタエレ
メント、２は機能紙、３はメッシュ、４はフレームであ
る。
メント、２は機能紙、３はメッシュ、４はフレームであ
る。
Claims (6)
- 【請求項１】 ラス加工された機能紙を複数枚積層して
なる空気清浄用フィルタユニット。 - 【請求項２】 ラス加工される機能紙には、合成樹脂が
含浸されていることを特徴とする請求項１記載の空気清
浄用フィルタユニット。 - 【請求項３】 ラス加工される機能紙には、光触媒が含
まれていることを特徴とする請求項１記載の空気清浄用
フィルタユニット。 - 【請求項４】 ラス加工された機能紙は、それぞれメッ
シュ構造に形成されていることを特徴とする請求項１，
２又は３記載の空気清浄用フィルタユニット。 - 【請求項５】 メッシュ構造のラス加工紙は、相互にメ
ッシュ位置を変えて積層されていることを特徴とする請
求項４記載の空気清浄用フィルタユニット。 - 【請求項６】 メッシュ構造のラス加工紙は、相互にメ
ッシュ方向を変えて積層されていることを特徴とする請
求項４記載の空気清浄用フィルタユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9273018A JPH11104420A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気清浄用フィルタユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9273018A JPH11104420A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気清浄用フィルタユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104420A true JPH11104420A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17522024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9273018A Pending JPH11104420A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 空気清浄用フィルタユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11104420A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005539160A (ja) * | 2002-09-16 | 2005-12-22 | トリオシン・ホールディング・インコーポレイテッド | 活性剤が加入された静電的に荷電したフィルター媒体 |
| JP2016014381A (ja) * | 2014-07-03 | 2016-01-28 | ナブテスコ株式会社 | 車両用空気圧縮装置 |
| JPWO2014192389A1 (ja) * | 2013-05-31 | 2017-02-23 | 株式会社村田製作所 | 被測定物の測定方法 |
| JP2018087541A (ja) * | 2016-11-29 | 2018-06-07 | アイシン精機株式会社 | オイルセパレータ |
| JP2022519751A (ja) * | 2019-02-06 | 2022-03-24 | キャタピラー インコーポレイテッド | 積層造形法を使用して生産した濾過媒体パック |
| WO2022168590A1 (ja) * | 2021-02-03 | 2022-08-11 | 株式会社デンソー | 空気浄化装置 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP9273018A patent/JPH11104420A/ja active Pending
Cited By (8)
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