JP4078662B2 - シート表皮の吊込み用クリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート表皮を吊込み固定するのに用いられるシート表皮の吊込み用クリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車輌用シートにおいては、座面の表皮材と土手面の表皮材とを縫い合わせた端末、また、座面の表皮材の幅方向に吊込み袋を縫い付けてリスティングワイヤを袋内に備え付け、そのリスティングワイヤとシートパッドに埋め込まれるインサートワイヤとの間にC字リングを絡ませ、或いはシートパッドを支持するジグザグバネとの間にコイルバネをフック部で掛渡し装着することにより、シート表皮を吊込み固定することが行われている。
【0003】
そのCリングやコイルバネによるシート表皮の吊込みでは使用に伴う経時的変化で、Cリングの場合には軸線が開き変形し、コイルバネの場合にはフック部が開き変形することにより、Cリング,コイルバネがリスティングワイヤやインサートワイヤまたはジグザグバネから外れ、或いはコイルバネの場合にはコイル部が伸びることから、シート表皮の浮きや伸びが生ずる虞れもある。
【0004】
また、エアバッグモジュールを内蔵するシートにおいては土手面を被包する表皮材と側面を被包する表皮材との端末を縫い合わせ、その縫い合わせ目をエアバッグの膨張展開に伴う破断部として形成するものがある。この場合、その縫い合わせ目をエアバッグの膨張圧で迅速に裂開できるよう構成するには、当該縫い合わせ目を介して両側に位置するシート表皮の端末をエアバッグの膨張圧に耐えられるよう強固に吊込み固定する必要がある。
【0005】
その破断部となる縫い合わせ目を形成する表皮材のうち、側面を被包する表皮材の端末はシートバックフレームで強固に吊込み固定することができる。これに対し、座面を被包する表皮材と土手面を被包する表皮材とから縫い合わされた端末は上述したCリングやコイルバネを用いて吊り込むと、当該吊込み個所がエアバッグの膨張圧で伸びて破断部の裂開に影響を来す虞れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、シート表皮の吊込み用としてシート表皮側に設けられる第1の掛止め部とシート本体側に設けられる第2の掛止め部との間に確実に掛渡し装着でき、また、大きなテンションを受けても開き変形或いは伸び等の生じないシート表皮の吊込み用クリップを提供することを目的とする。
【0007】
また、土手面を被包する表皮材と側面を被包する表皮材との縫い合わせ目をエアバッグの膨張展開に伴う破断部として形成するエアバッグモジュール内蔵シートにおいて、その縫い合わせ目を介して位置するシート表皮の端末を吊込み固定するのに好適なシート表皮の吊込み用クリップを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るシート表皮の吊込み用クリップにおいては、シート表皮側に設けられる第1の掛止め部とシート本体側に設けられる第2の掛止め部との間に掛け渡し、シート表皮を吊込み固定するのに用いられるもので、
リング状の基環部と、その基環部から各直線部で同方向に伸びると共に、互いの湾曲部を内側に位置させて向き合う一対のJ字アームと、各J字アームの湾曲部より互いに交差する斜め上方に伸びて相他方の直線部にまで至るガイド部とを備え、第1並びに第2の掛止め部をガイド部の間から内側に受け入れ、基環部を第1の掛止め部に掛け止め、且つ、第2の掛止め部をガイド部の交差点から互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で抱込み支持するクリップとして構成されている。
【0009】
本発明の請求項2に係るシート表皮の吊込み用クリップにおいては、基環部から各直線部で互いに斜め外方に開いて伸びる一対のJ字アームを備え、第2の掛止め部をガイド部の交差点からJ字アームのバネ偏位で互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で挾圧支持するクリップとして構成されている。
【0010】
本発明の請求項3に係るシート表皮の吊込み用クリップにおいては、一対のJ字アームが伸びる起点を開いた略Cリング状の基環部を備えて構成されている。
【0011】
本発明の請求項4に係るシート表皮の吊込み用クリップにおいては、一対のJ字アームが伸びる起点を交差させた略Oリング状の基環部を備えて構成されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して説明すると、図示のクリップとしては図1で示す第1の実施の形態と、図10で示す第2の実施の形態とがある。そのクリップC,C’は、好適な実施の形態として一本の連続したバネ性に富む金属線材を軸線曲げすることにより形成されている。図中、車輌用シートとしてはシートバックを例示し、吊込み個所としては図2で示すようにシートバックBの座面を被包する表皮材1aと土手面を被包する表皮材1bとの互いに縫い合わされたシート表皮1の端末1cを例示する。
【0013】
その吊込み個所においては、吊込み袋2をシート表皮1の端末に縫い合わせて備え、吊込み袋2の底部から側面を切り欠いて所定の間隔毎に複数設けた各切欠部より軸線を露出させてリスティングワイヤ3を吊込み袋2の袋内に挿置することにより第1の掛止め部とし、一方、バックパッド4を背後より支持するジグザグバネ等のスプリング5を第2の掛止め部とする。
【0014】
クリップC,C’は、吊込み袋2の各切欠部より露出するリスティングワイヤ3の軸線に掛け止め、バックパッド4の座部4aと土手部4bとの境目に設けられた吊込み穴6に通すと共に、バックパッド4を背後より支持するジグザグバネ等のスプリング5に掛け止めることにより、シート表皮1の端末を吊込み固定するのに用いられている。
【0015】
第1の実施の形態に係るクリップCは、略Cリング状の基環部10と、この基環部10の開き端を起点として直線部11a,12aで同方向に伸びると共に、各湾曲部11b,12bを内側に位置させて向き合う一対のJ字アーム11,12と、各J字アーム11,12の湾曲部11b,12bより互いに交差する斜め上方に伸びて相他方の直線部11a,12aにまで至るガイド部13,14を備えることにより形成されている。
【0016】
その構成中で、基環部10は内径がリスティングワイヤ3の軸線径より多少大きく形成され、開き端がリスティングワイヤ3の軸径より小さい略C字状に軸線曲げされている。この基環部10の開き端から、J字アーム11,12は直線部11a,12aにより互いに斜め外方に開いて伸びるよう軸線曲げされている。また、湾曲部11b,12bは図3で示すように隙間が生じないよう互いに密接させて軸線曲げされている。
【0017】
そのクリップCによりシート表皮1の端末を吊込み固定するには、まず、図4で示すようにJ字アーム11,12を離間方向にバネ変形させる。この離間状態を保って、J字アーム11,12のいずれか片側を吊込み袋2の切欠部に通し、その吊込み袋2の切欠部より露出するリスティングワイヤ3の軸線を湾曲部11b,12bからガイド部13,14の間に受入れ誘導することができる。この際に、ガイド部13,14はハの字状に開いているため、リスティングワイヤ3の軸線をJ字アーム11,12の内側に容易に受け入れられる。
【0018】
そのリスティングワイヤ3の受入れ後に、J字アーム11,12を前後方向にバネ変形させた引っ張りを解除すると、J字アーム11,12は元の形状にバネ復元する。このクリップCを引っ張れば、リスティングワイヤ3の軸線をJ字アーム11,12の内側より基環部10の開き口を経て輪内にまで移動できる。
【0019】
そのクリップCは引っ張りを解除すると、ガイド部13,14がJ字アーム11,12の直線部11a,12aに至るようバネ復帰するため、ガイド部13,14より直線部11b,12b,基環部10までが閉ループを形成する。このため、リスティングワイヤ3を基環部10の開き端より輪外に外れ出さないよう支持できると共に、図5で示すように吊込み袋2の切欠部2aより露出するリスティングワイヤ3の軸線より垂れ下がるよう掛止め装備することができる。
【0020】
このクリップCをスプリング5に掛け止めるときは、リスティングワイヤ3の軸線より垂れ下がるクリップCをバックパッド4の吊込み穴6に通すことによりバックパッド4の背後側に引っ張り、上述したと同様にJ字アーム11,12を離間方向にバネ変形させてガイド部13,14の端部を開けば、図6で示すようにスプリング5をJ字アーム11,12の内側に受け入ることができる。
【0021】
そのスプリング5の受入れ状態からクリップCの引っ張りを解除すると、スプリング5はリスティングワイヤ3との引っ張り合いでガイド部13,14の交差点から互いに重なり合う湾曲部11a,12aの内側に陥入する。この際、湾曲部11b,12bより互いに交差する斜め上方に伸びるガイド部13,14が相他方の直線部11b,12bまで至って閉ループを形成しているため、スプリング5をガイド部13,14の交差点から互いに重なり合う湾曲部11b,12bの内側に確実に陥入させるようにできる。
【0022】
そのスプリング5がガイド部13,14の交差点から湾曲部11b,12bの内側に陥入するのに伴っては、各湾曲部11b,12bがスプリング5で強制的にバネ偏位されて互いに重なり合うよう引き寄せられる。これにより、クリップCは図7で示すようにスプリング5を各湾曲部11b,12bの共同で確実に抱込み支持できると共に、クリップ全体が閉ループを形成することから、リスティングワイヤ3は勿論、スプリング5が抜け出さないよう支持することができる。
【0023】
また、各J字アーム11,12が基環部10から直線部11a,12aにより互いに斜め外方に開いて伸びるよう軸線曲げされていることから、各湾曲部11b,12bがスプリング5を挟んで外方にバネ偏位するバネ圧が加わり、スプリング5を各湾曲部11b,12bの共同で強固に挟圧支持することができる。
【0024】
従って、このクリップCではリスティングワイヤ3,スプリング5が外れ出すことがないことは勿論、スプリング5を各湾曲部11b,12bの共同で抱込み支持することから、各湾曲部11b,12bが大きなテンションを受けても伸びることがなく、シート表皮1の端末を確実に吊込み固定することができる。
【0025】
上述した実施の形態はバックパッド4を支持するジグザグバネ等のスプリング5を第2の掛止め部として説明したが、その第2の掛止め部は図8で示すようにバックパッド4の内部に埋め込まれるインサートワイヤ5’とすることもできる。
【0026】
この場合には、インサートワイヤ5’は軸線を吊込み溝6’の内側に部分的に露出させてシートパッド4の内部に埋込み固定すればよい。また、クリップCは上述したと同様に吊込み袋2の各切欠部より露出するリスティングワイヤ3の軸線と吊込み溝6’の内側で露出インサートワイヤ5’の軸線との間に掛け止め装着すればよい。
【0027】
そのクリップCは、図9で示すようにエアバッグモジュールEをバックパッド4の開口部7に組付け装備するシートバックで、エアバッグモジュールEを装備した土手面を被包する表皮材1bと、側面を被包する表皮材1dとの縫い合わせ部をエアバッグの膨張展開に伴う破断部1eとして形成するものに適用するとよい。
【0028】
そのシートバックBでは、バックパッド4の側面を被包する表皮材1dの端末1fはシートバックフレーム8のブラケットプレート9で強固に吊込み止着することができる。これと共に、バックパッド4の座面を被包する表皮材1aと土手面を被包する表皮材1bとの互いに縫い合わされた端末1cをクリップCで吊込み固定すればよい。
【0029】
このシート表皮の場合、いずれの端末1c,1fもエアバッグの膨張圧に対抗できるよう吊込み固定できるから、エアバッグの膨張圧を破断部1eに集中させて破断部1eを迅速に裂開させるよう構成することができる。
【0030】
第2の実施の形態に係るクリップCは、図10で示すように一対のJ字アーム11’,12’の交点から各直線部11a’,12a’で伸びる起点を交差させた略Oリング状の基環部10’を備えている。
【0031】
それ以外は、J字アーム11’,12’が基環部10’の交点から直線部11a’,12a’で同方向に伸びると共に、各湾曲部11b’,12b’を内側に位置させて向き合い、また、各J字アーム11’,12’の湾曲部11b’,12b’より互いに交差する斜め上方に伸びて相他方の直線部11a’,12a’にまで至るガイド部13’,14’を備えることから、第1の実施の形態に係るクリップCと同様に形成されている。
【0032】
このクリップC’でも、各J字アーム11’,12’は基環部10’から直線部11a’,12a’で夫々斜め外方に開いて伸びるよう軸線曲げされている。また、湾曲部11b’,12b’は隙間を開けないよう互いに密接させて軸線曲げされている。なお、このクリップC’では基環部10’の交差側と湾曲部11b’,12b’の交差側とが同じ側に位置するよう形成されている。
【0033】
このクリップC’でも、J字アーム11’,12’が背合わせになる方向に離間させてJ字アーム11’,12’から基環部10’の交点を開くことによりリスティングワイヤ3を基環部10’の内側に受け入れることができる。それに代えて、図11で示すようにJ字アーム11’,12’を前後方向にバネ変形させて湾曲部11b’,12b’の間を離間するようにもできる。これにより、図12で示すようにリスティングワイヤ3の軸線をJ字アーム11’,12’の内側から基環部10’の輪内まで移動できる。
【0034】
また、スプリング5は上述した第1の実施の形態に係るクリップCと同様に軸線をJ字アーム11’,12’の内側に受け入れ、ガイド部13’,14’によって互いに重なり合う湾曲部11b’,12b’の内側に陥入させることができる。
【0035】
このクリップC’でも、略Oリング状の基環部10’と共に、全体が閉ループを形成するため、リスティングワイヤ3,スプリング5が外れ出すことがないことは勿論、スプリング5を各湾曲部11b’,12b’の共同で抱込み支持することから、各湾曲部11b’,12b’が大きなテンションを受けても伸びることがなく、シート表皮1の端末を確実に吊込み固定することができる。
【0036】
それに加えて、第2の実施の形態に係るクリップC’では、リスティングワイヤ3の軸線より垂れ下がるよう掛け止めた状態で、図13で示すようにリスティングワイヤ3の軸線が基環部10’の交点より輪内に受け入れられているから、クリップC’が吊込み袋2の切欠部2aより袋内に潜り込んだり或いはリスティングワイヤ3の軸線が基環部10’より外れて反対向きに垂れ下がるような事態は生じない。
【0037】
このため、第2の実施の形態に係るクリップC’では、シート表皮の製造工程でリスティングワイヤ3に掛け止めてバックパッド4に対する組付け工程に搬送しても、クリップC’の掛止め姿勢を修正しなければならないような手間が掛からないという利点を有する。
【0038】
なお、上述した実施の形態は金属線材を軸線曲げしたクリップC,C’を例示したが、この他に、金属の板バネ材による折曲げ成形或いは樹脂成形によるクリップを用いることができる。また、吊込み個所としてはシートバックBの座面を被包する表皮材1aと土手面を被包する表皮材1bとの互いに縫い合わされたシート表皮1の端末1cを例示したが、シートバックBの上座面と下座面とを被包する表皮材の縫い合わされた端末を座面の幅方向に亘って吊込み固定するのにも同様に用いることができる。
【0039】
【発明の効果】
以上の如く、本発明の請求項1に係るシート表皮の吊込み用クリップに依ればリング状の基環部と、その基環部から各直線部で同方向に伸びると共に、各湾曲部を内側に位置させて向き合う一対のJ字アームと、各J字アームの湾曲部より互いに交差する斜め上方に伸びて相他方の直線部にまで至るガイド部とを備え、第1並びに第2の掛止め部をガイド部の間から内側に受け入れ、基環部を第1の掛止め部に掛け止め、且つ、第2の掛止め部をガイド部の交差点から互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で抱込み支持するクリップとして構成するため、第1並びに第2の掛止め部が外れ出すことがないことは勿論、第2の掛止め部を各湾曲部の共同で抱込み支持することから、各湾曲部が大きなテンションを受けても伸びることがなく、シート表皮の端末を確実に吊込み固定することができる。
【0040】
特に、エアバッグモジュールを内蔵するシートバックで、エアバッグモジュールを内蔵した土手面を被包する表皮材と側面を被包する表皮材との縫い合わせ部をエアバッグの膨張展開に伴う破断部として形成するものに適用すると、シート表皮の端末をエアバッグの膨張圧に対抗できるよう吊込み固定できるから、エアバッグの膨張圧を破断部に集中させて破断部を迅速に裂開させるよう構成することができる。
【0041】
それに加えて、湾曲部より互いに交差する斜め上方に伸びるガイド部が相他方の直線部まで至ることにより閉ループを形成するため、第2の掛止め部をガイド部の交差点から互いに重なり合う湾曲部の内側に確実に陥入させるようにできる。また、第2の掛止め部が湾曲部の内側に陥入した状態でも、クリップ全体が閉ループを形成することから、第1並びに第2の掛止め部が抜け外れる事態が生ずることがない。
【0042】
本発明の請求項2に係るシート表皮の吊込み用クリップに依れば、基環部から各直線部で互いに斜め外方に開いて伸びる一対のJ字アームを備え、第2の掛止め部をガイド部の交差点からJ字アームのバネ偏位で互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で挾圧支持するクリップとして構成するため、各湾曲部が第2の掛止め部を挟んで外方にバネ偏位するバネ圧が加わり、第2の掛止め部を各湾曲部の共同で強固に挟圧支持することができる。
【0043】
本発明の請求項3に係るシート表皮の吊込み用クリップに依れば、一対のJ字アームが伸びる起点を開いた略Cリング状の基環部を備えて構成するため、第1の掛止め部を基環部の開き端より輪外に外れ出さないよう受入れ支持することができる。
【0044】
本発明の請求項4に係るシート表皮の吊込み用クリップに依れば、一対のJ字アームが伸びる起点を交差させた略Oリング状の基環部を備えて構成するため、第1の掛止め部より垂れ下がるよう掛け止めた状態で、第1の掛止め部の軸線が基環部の交差点より輪内に受け入れるから、クリップが吊込み袋の切欠部より袋内に潜り込んだり或いは第1の掛止め部から反対向きに垂れ下がるような事態が生ずるのを防げる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るクリップを示す正面図である。
【図2】図1のクリップをシート表皮の吊込みに適用したシートを示す部分拡大断面図である。
【図3】図1のクリップを示す底面図である。
【図4】図1のクリップにより掛止め部を受け入れる際のバネ変形状態を示す説明図である。
【図5】図1のクリップを第1の掛止め部に掛け渡せて示す斜視図である。
【図6】図1のクリップにより第2の掛止め部を受け入れた状態を示す説明図である。
【図7】図1のクリップを図6の状態から湾曲部で受入れた状態で示す説明図である。
【図8】図1のクリップを適用可能な別の形態のシート表皮の吊込み個所を示す説明図である。
【図9】図1のクリップをエアバッグモジュール内蔵シートにおけるシート表皮の吊込みに適用した場合の説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係るクリップを示す正面図である。
【図11】図10のクリップにより掛止め部を受け入れる際のバネ変形状態を示す説明図である。
【図12】図10のクリップを第1並びに第2の掛止め部に掛け渡せて示す斜視図である。
【図13】図10のクリップを第1の掛止め部に掛け渡せて示す斜視図である。
【符号の説明】
1 シート表皮
3 第1の掛止め部
4 シートパッド
5 第2の掛止め部
C,C’ クリップ
10,10’ クリップの基環部
11,12、11’,12’ クリップのJ字アーム
11a,12a、11a’,12a’ J字アームの直線部
11b,12b、11b’,12b’ J字アームの湾曲部
13,14、13’,14’ クリップのガイド部

Claims (4)

  1. シート表皮側に設けられる第1の掛止め部とシート本体側に設けられる第2の掛止め部との間に掛け渡し、シート表皮を吊込み固定するのに用いられるクリップであって、
    リング状の基環部と、その基環部から各直線部で同方向に伸びると共に、互いの湾曲部を内側に位置させて向き合う一対のJ字アームと、各J字アームの湾曲部より互いに交差する斜め上方に伸びて相他方の直線部にまで至るガイド部とを備え、第1並びに第2の掛止め部をガイド部の間から内側に受け入れ、基環部を第1の掛止め部に掛け止め、且つ、第2の掛止め部をガイド部の交差点から互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で抱込み支持するクリップとして構成したことを特徴とするシート表皮の吊込み用クリップ。
  2. 基環部から各直線部で互いに斜め外方に開いて伸びる一対のJ字アームを備え、第2の掛止め部をガイド部の交差点からJ字アームのバネ偏位で互いに重なり合う湾曲部の内側に陥入させて第2の掛止め部を各湾曲部の共同で挾圧支持するクリップとして構成したことを特徴とする請求項1に記載のシート表皮の吊込み用クリップ。
  3. 一対のJ字アームが伸びる起点を開いた略Cリング状の基環部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシート表皮の吊込み用クリップ。
  4. 一対のJ字アームが伸びる起点を交差させた略Oリング状の基環部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載のシート表皮の吊込み用クリップ。
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