JP4078279B2 - クローポール型モータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータを囲むステータを構成する第1相、第2相および第3相のステータリングを軸線方向に積層し、第1相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの一方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第3相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの他方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第1相および第3相のステータリングに挟まれる第2相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向外向きの両方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これら3種類の突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータに関する。
下記特許文献1に記載されたクローポール型モータは、U相、V相およびW相の各相に対応して3個の単位ステータを備えており、各々の単位ステータは軸線方向に離間した2個のティースと、それらのティースを径方向外端で接続するリターンパスとを有して断面コ字状に形成されている。そして断面コ字状の単位ステータの内部に収納した環状の巻線に通電して独立した磁路を構成することで、その2個のティースの径方向内端にロータに対向するように突設した極性の異なる2種類の突起を磁化するようになっている。
ところで上記従来のものは、U相、V相およびW相の3個の単位ステータを軸線方向に積み重ねてステータを構成しているが、各々の単位ステータが、その内部に巻線を収納する環状スロットを備え、かつ2個のティースおよび2種類の突起を備えているために軸線方向の厚さが厚くなり、それらの単位ステータを3個積み重ねたステータの軸線方向の寸法が大型化する問題があった。
そこで本出願人は、軸線方向に複数のティースを並置し、隣接するティース間に形成された環状スロットに巻線を収納し、各ティースの径方向内端に軸線方向に延びてロータの外周面に対向する突起を設けたクローポール型モータを、特願2003−302017号により既に提案している。
特開平7−227075号公報
ところで、図10に示すように、ロータRを囲むステータSが複数のステータリング01を積層してなり、各ステータリング01のティース02の径方向内端にロータRの外周面に対向する突起03を備えたクローポール型モータは、その突起03がティース02に連なる基端側から先端側に厚さを減少させながら軸線方向に楔状に延びている。突起03はロータRからの磁束をティース02に受け渡す役割を持っており、ティース02に近い基端側ほど多くの磁束が流れるために磁路の断面積を大きくする必要があり、そのために突起03は楔角θを有する楔状に形成される。この楔角θは磁束の飽和を防止するために最小値が規定されている。
突起03がロータRに対向する面積を増加させてモータの出力を増加させるべくステータリング01の厚さWを図10(A)の状態から図10(B)の状態に増加させると、突起03の楔角θが一定であることから、突起03の基端部の径方向高さHが増加してしまい、ステータSの径方向寸法が増加してモータの外径が大型化してしまう問題がある。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、クローポール型モータにおいてステータの径方向寸法を大型化することなく出力の増加を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、ロータを囲むステータを構成する第1相、第2相および第3相のステータリングを軸線方向に積層し、第1相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの一方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第3相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの他方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第1相および第3相のステータリングに挟まれる第2相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向外向きの両方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これら3種類の突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータであって、ステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序を変更せずに、複数のステータを、隣接するステータの相互に対向する第1相および第3相のステータリング間の磁束の短絡を抑制し得る所定の間隔を介して軸線方向に積層したことを特徴とするクローポール型モータが提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、ロータを囲むステータを構成する第1相、第2相および第3相のステータリングを軸線方向に積層し、第1相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの一方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第3相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの他方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第1相および第3相のステータリングに挟まれる第2相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向両側に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これら3種類の突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータであって、隣接するステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序が逆転するように、複数のステータを軸線方向に積層したことを特徴とするクローポール型モータが提案される。
請求項1の構成によれば、ロータを囲むステータの軸線方向に積層された第1相、第2相および第3相のステータリングの各々のティースの径方向内端から軸線方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これらの突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータの出力を増加させるために、ステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序を変更せずに複数のステータを、隣接するステータの相互に対向する第1相および第3相のステータリング間の磁束の短絡を抑制し得る所定の間隔を介して軸線方向に積層したので、前記所定の間隔を介して対向する第1相および第3相のステータリング間の磁束の短絡を抑制して磁気効率の低下を防止しながら、複数のステータを積層した分だけモータ全体の出力を増加させることができる。しかも、個々のステータリングの突起の軸方向長さが増加することがないため、楔状の突起の基端部、つまり突起がティースに連なる部分の径方向高さは変化せず、これによりステータの径方向寸法の大型化を回避することができる。
請求項2の構成によれば、ロータを囲むステータの軸線方向に積層された第1相、第2相および第3相のステータリングの各々のティースの径方向内端から軸線方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これらの突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータの出力を増加させるために、ステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序が逆転するように複数のステータを軸線方向に積層したので、隣接するステータの同相のステータリングどうしを対向させることで磁束の短絡を抑制して磁気効率の低下を防止しながら、複数のステータを積層した分だけモータ全体の出力を増加させることができる。しかも、個々のステータリングの突起の軸方向長さが増加することがないため、楔状の突起の基端部、つまり突起がティースに連なる部分の径方向高さは変化せず、これによりステータの径方向寸法の大型化を回避することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図8は本発明の第1実施例を示すもので、図1はクローポール型モータを備えたハイブリッド車両のパワーユニットを示す図、図2は図1の2−2線拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6はステータの一部破断斜視図、図7はステータの分解斜視図、図8は3相交流の波形を示す図である。
図1に示すように、ハイブリッド車両のパワーユニットは、エンジンEおよびトランスミッションT間に配置されたクローポール型のモータMを備えており、モータMは同一構造の第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBを直列に積層して構成される。エンジンEのシリンダブロック11およびクランクケース12の右側面にモータケース13、トルクコンバータケース14およびミッションケース15が結合されており、シリンダブロック11およびクランクケース12間に支持されたクランクシャフト16の軸端にモータMのロータ17が固定される。モータMのロータ17は、第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBに対して共用される。ロータ17の外周に固定した複数の永久磁石18…に環状のステータ19が所定のエアギャップを介して対向しており、ステータ19を支持するステータホルダ20がシリンダブロック11およびクランクケース12とモータケース13との割り面に挟まれて固定される。
トルクコンバータケース14に収納されたトルクコンバータ21は、タービンランナー22とポンプインペラ23とを備えており、タービンランナー22に結合されてポンプインペラ23を覆うサイドカバー24がドライブプレート25を介してモータMのロータ17に接続される。トルクコンバータ14のポンプインペラ23は、ミッションケース15に支持されたメインシャフト26の左端に結合される。
次に、図2〜図7を参照して三相交流で作動するモータMのステータ19の構造を説明する。尚、モータMを構成する第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBは実質的に同一構造であるため、その代表として第1モータ半体MAのステータ19の構造を説明する。
図7から明らかなように、ステータ19は圧粉材で一体成形されたU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33と、1個のU相巻線34と、2個のV相巻線35A,35Bと、1個のW相巻線36とを備える。U相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33は軸線L方向に重ね合わされる。
図3、図6および図7から明らかなように、U相ステータリング31は、環状に形成されたリターンパス31aと、このリターンパス31aの周方向等間隔位置から径方向内向きに延びる9個のティース31b…と、これらのティース31b…の径方向内端から更に径方向内向きに延びる9個の突起31c…とを備える。そして各々の突起31cの径方向内端は、L字状に屈曲して径方向の高さが基端側から先端側に向かって楔角θでテーパー状に減少しながら軸線L方向片側に延びている。ティース31bは巻線34,35A,35B,36の径方向の高さに対応する部分であり、それよりも径方向内側の部分は突起31cとなる。
図4、図6および図7から明らかなように、V相ステータリング32は、環状に形成されたリターンパス32aと、このリターンパス32aの周方向等間隔位置から径方向内向きに延びる9個のティース32b…と、これらのティース32b…の径方向内端から更に径方向内向きに延びる9個の突起32c…とを備える。そして各々の突起32cの径方向内端は、T字状に屈曲して径方向の高さが基端側から先端側に向かって楔角θでテーパー状に減少しながら軸線L方向両側に延びている。ティース32bは巻線34,35A,35B,36の径方向の高さに対応する部分であり、それよりも径方向内側の部分は突起32cとなる。
図5、図6および図7から明らかなように、W相ステータリング33はV相ステータリング32に関してU相ステータリング31と鏡面対称な部材であり、かつ裏返すことでU相ステータリング31と互換可能な同一形状を有している。W相ステータリング33の各部の符号は、U相ステータリング31の各部の符号の「31」を「33」に変更したものである。
本実施例のモータMは三相交流で作動するものであり、U相、V相およびW相の突起31c…,32c…,33c…は電気角で360°/3=120°ずつ周方向にずれて配置される。それに対してロータ17の各永久磁石18はU相、V相およびW相の突起31c…,32c…,33c…に対して共用されていて同一位相の磁束を発生する。これにより各相の突起31c…,32c…,33c…はロータ17に均一なトルクを発生させることができる。
図6から明らかなように、ステータ19の内周面に沿って順番に配置されるU相の9個の突起31c…、V相の9個の突起32c…およびW相の9個の突起33c…の軸線L方向の幅は、ロータ17の永久磁石18…の軸線L方向の幅に略等しくなっており、ステータ19およびロータ17間の鎖交磁束を最大限に増加させてロータ17の出力トルクを増加させることができる。しかも各永久磁石18はU相、V相およびW相の突起31c…,32c…,33c…に対して共用されるので、各相の突起31c…,32c…,33c…に対応して永久磁石18…を軸線L方向に分割する必要をなくし、永久磁石18…の個数を削減することができる。
尚、本実施例ではロータ17の永久磁石18…は第1、第2モータ半体MA,MBの両方に対して共用されており、これにより永久磁石18…の個数が更に削減されている。但し、永久磁石18…を軸線L方向に2分割し、第1モータ半体MAのステータ19に対向する永久磁石18…と、第2モータ半体MBのステータ19に対向する永久磁石18…とを別部材としても良い。
図3および図6から明らかなように、U相ステータリング31のティース31b…とV相ステータリング32のティース32b…との間に環状スロット37が形成されており、この環状スロット37に予め巻回されたU相巻線34と一方のV相巻線35Aとが収納される。またW相ステータリング33のティース33b…とV相ステータリング32のティース32b…との間に環状スロット38が形成されており、この環状スロット38に予め巻回されたW相巻線36と他方のV相巻線35Bとが収納される。
即ち、実施例の3相のモータMでは、環状スロット37,38の数は相数の3から1を減算した2個であり、一方の環状スロット37には1相目(U相)および2相目(V相)の巻線34,35Aが収納され、他方の環状スロット38には2相目(V相)および3相目(W相)の巻線35B,36が収納されることになる。
このように、U相ステータリング31のティース31b…とV相ステータリング32のティース32b…とでU相巻線34および一方のV相巻線35Aを挟んで固定し、かつW相ステータリング33のティース33b…とV相ステータリング32のティース32b…とでW相巻線36および他方のV相巻線35Bとを挟んで固定したので、各巻線34,35A,35B,36を固定するための特別の固定部材が不要になる。しかも各巻線34,35A,35B,36は環状スロット37,38の内部に収納されて外部部品と干渉する虞がないため、外部部品の寸法管理が容易になる。
各々の巻線34,35A,35B,36は長方形断面の平角線を導線とするもので、径方向に9層に巻回され、軸線L方向に2層に巻回される。そして一方の環状スロット37に収納されたU相巻線34および一方のV相巻線35Aの起磁力の方向は逆になるように設定され、かつ他方の環状スロット38に収納されたW相巻線36および他方のV相巻線35Bの起磁力の方向は逆になるように設定され、更に、一方および他方の環状スロット37,38に収納された一方および他方のV相巻線35A,35Bの起磁力の方向は逆になるように設定される。つまり、軸線L方向に順次配列された4個の巻線34,35A,35B,36の起磁力の方向は交互に反転するように設定される。
そしてU相巻線34、V相巻線35A,35BおよびW相巻線36をスター結線あるいはデルタ結線して3相交流電流を供給することで、ステータ19の内周面に順番に配置されたU相の突起31c…、V相の突起32c…およびW相の突起33c…に回転磁界を形成し、永久磁石18…との間に発生する電磁力でロータ17を回転駆動することができる。
ところで、各相の巻線をそれぞれ独立した結線とすると、巻線を双方向に励磁するために4個のスイッチング素子を組み合わせたHブリッジ回路が必要となり、N相の巻線に対して合計4N個のスイッチング素子が必要になる。しかしながら、スター結線あるいはデルタ結線を採用することにより、一部の回路を共用して半分の2N個のスイッチング素子だけで済ますことができ、回路の簡素化が可能になる。
以上のように、軸線L方向に並置したU相、V相、W相のティース31b…,32b…,33b…間に形成された2個の環状スロット37,38にU相、V相、W相の巻線34,35A,35B,36を収納したので、U相、V相、W相の3相に対して3個のティース31b…,32b…,33b…と2個の環状スロット37,38とを設ければ良く、上記特許文献に記載された6個のティースと3個の環状スロットとを必要とするものに比べて、ステータ19の軸線L方向の厚さを薄くして第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBを薄型化し、エンジンEおよびトランスミッションT間の狭い空間にモータMを容易に配置することができる。
図3〜図6に示すように、上記構造を備えた第1モータ半体MAと、それと同じ構造の第2モータ半体MBとが軸線L方向に重ね合わされてモータMが構成される。このとき、第1モータ半体MAのU相、V相およびW相ステータリング31,32,33の積層方向と、第2モータ半体MBのU相、V相およびW相ステータリング31,32,33の積層方向とは同一に設定される。従って、第1モータ半体MAを軸線L方向に平行移動すると、そのまま第2モータ半体MBに重なることになる。
第1、第2モータ半体MA,MBを上述したように重ね合わせると、第1モータ半体MAのU相ステータリング31と第2モータ半体MBのW相ステータリング33とが相互に接触することになる。この場合、例えば図8に示す3相交流の波形のA部において、第1モータ半体MAのU相ステータリング31に発生するU相の磁束と、第2モータ半体MBのW相ステータリング33に発生するW相の磁束とが相互に短絡してしまい、モータMの出力が低下する問題がある。
そこで本実施例では、第1モータ半体MAと第2モータ半体MBとの間に隙間αを形成することで、上述した磁束の短絡を抑制してモータMの出力低下を防止している。隙間αはエアギャップでもよいが、本実施例では空気と同様に磁束が透過し難い材料(例えばアルミニウム板)で形成したスペーサ41を挟んで隙間αを確保している。
以上のように、同一構造の第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBを軸線L方向に重ね合わせてモータMを構成したので、図10で説明したようにU相の突起31c…、V相の突起32c…およびW相の突起33c…の基端部の径方向の高さHが増加するのを防止してモータMの径方向寸法の大型化を回避しながら、その出力を2倍に増加させることができる。
また本実施例のU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33は圧粉磁性材により構成される。即ち、ヘガネス社製の鉄系合金の磁性材粉末の表面を無機質材の皮膜で覆った圧粉材を金型で所定の形状にプレス成形し、それにサイジング処理を施して形状を整えた後に熱硬化処理することでU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33を製造する。このように、圧粉磁性材を用いることで、複雑な形状のU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33を容易に製造することができる。
ステータ19のU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33の各々の外周部には、その圧粉成形時に中子を用いて環状の冷媒通路J…が形成されており、これらの冷媒通路J…に冷媒としての冷却水や冷却風を流通させることにより、U相巻線34、V相巻線35A,35BおよびW相巻線36の発熱による温度上昇を抑制している。ステータ19のU相ステータリング31、V相ステータリング32およびW相ステータリング33の内部に冷媒通路J…を設けたのでステータ19の外形に影響がなく、ステータホルダ20によるステータ19の保持に支障を来すことがない。またステータ19の内部に直接冷媒通路J…を設けたので、冷媒による冷却効果が充分に確保されるとともに冷媒の漏れが防止され、しかもステータ19の保持方法の自由度を増加させることができる。
次に、図9に基づいて本発明の第2実施例を説明する。
上述した第1実施例では第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBのU相、V相およびW相ステータリング31,32,33の積層方向が同一であるが、第2実施例では第1モータ半体MAおよび第2モータ半体MBのU相、V相およびW相ステータリング31,32,33の積層方向が逆転している。即ち、図9において、実線で示す第1モータ半体MAのステータ19は右側から左側にU相、V相およびW相ステータリング31,32,33が積層されているのに対し、鎖線で示す第2モータ半体MBのステータ19は左側から右側にU相、V相およびW相ステータリング31,32,33が積層されている。従って、第1モータ半体MAのステータ19と第2モータ半体MBのステータ19とは鏡面対称の配置となり、両ステータ19,19の結合部において同じU相ステータリング31,31どうしが対向することになる。
このように、両ステータ19,19の結合部において同じU相ステータリング31,31どうしが対向すると、第1実施例において問題となった磁束の短絡が発生する虞がないため、第1実施例で必要であった隙間αが不要になり、2個のU相ステータリング31,31を直接接触させることでモータMの軸線L方向の寸法を更に小型化することが可能となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
例えば、実施例では2個のステータ19,19を積層しているが、3個以上のステータを積層しても良い
また実施例ではクローポール型のモータMをハイブリッド車両の走行用モータとして使用しているが、その用途は任意である。
また実施例では各相のステータリング31,32,33を圧粉材で構成しているが、その他の種々の材質を採用することができる。即ち、ステータリング31,32,33を無垢の磁性体、焼結材および圧粉材の何れかで構成すれば、それらを積層鋼板で構成する場合に比べて成形が容易になり、無垢の磁性体あるいは焼結材で構成すればコストを削減することができ、圧粉材で構成すれば磁束の損失を低減することができる。
また実施例では各相のステータリング31,32,33をそれぞれ一体成形しているが、必要に応じてリターンパス31a,32a,33a、ティース31b…,32b…,33b…および突起31c…,32c…,33c…を分割して構成すれば、それらの設計自由度を高めることができる。
また実施例では各相の巻線34,35A,35B,36の導線に長方形断面の平角線を採用しているが、正方形や正六角形等の正多角形断面あるいは円形断面の導線を採用することができる。長方形断面あるいは正多角形断面の導線を採用すれば巻線34,35A,35B,36の占積率を増加させることができ、円形断面の導線を採用すればコストダウンに寄与することができる。
また実施例ではステータ19を冷却する冷媒として最も低コストな冷却水および冷却風を例示したが、他の任意の冷媒を使用することができる。
クローポール型モータを備えたハイブリッド車両のパワーユニットを示す図 図1の2−2線拡大断面図 図2の3−3線断面図 図2の4−4線断面図 図2の5−5線断面図 ステータの一部破断斜視図 ステータの分解斜視図 3相交流の波形を示す図 第2実施例に係る、前記図6に対応する図 モータの軸線方向の幅を拡大した場合の問題点を説明する図
符号の説明
17 ロータ
19 ステータ
31 U相ステータリング(第1相のステータリング)
31b ティース
31c 突起
32 V相ステータリング(第2相のステータリング)
32b ティース
32c 突起
33 W相ステータリング(第3相のステータリング)
33b ティース
33c 突起
L 軸線

Claims (2)

  1. ロータを囲むステータを構成する第1相、第2相および第3相のステータリングを軸線方向に積層し、第1相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの一方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第3相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの他方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第1相および第3相のステータリングに挟まれる第2相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向外向きの両方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これら3種類の突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータであって、
    ステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序を変更せずに、複数のステータを、隣接するステータの相互に対向する第1相および第3相のステータリング間の磁束の短絡を抑制し得る所定の間隔を介して軸線方向に積層したことを特徴とするクローポール型モータ。
  2. ロータを囲むステータを構成する第1相、第2相および第3相のステータリングを軸線方向に積層し、第1相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの一方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第3相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向内向きの他方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、第1相および第3相のステータリングに挟まれる第2相のステータリングのティースの径方向内端から軸線方向外向きの両方向に向かって径方向高さが次第に減少する楔状の突起を突設し、これら3種類の突起の内周面でロータの外周面を覆ったクローポール型モータであって、
    隣接するステータの第1相、第2相および第3相のステータリングの積層順序が逆転するように、複数のステータを軸線方向に積層したことを特徴とするクローポール型モータ。
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