JP4078024B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動力出力装置としては、ディーゼルエンジンと電動機とを備え、ディーゼルエンジンの排ガス管に取り付けられた煤粒子フィルタの自己再生が可能な排ガス温度以上の温度となる運転領域のうち効率のよい運転ポイントでディーゼルエンジンを運転するものが提案されている(例えば、特開平6−48222号公報など)。この動力出力装置では、ディーゼルエンジンのクランクシャフトを電動機の回転軸にクラッチを介して接続すると共に電動機の回転軸を駆動軸に変速機を介して接続しており、クラッチを接続した状態でディーゼルエンジンからの動力を変速機を介して駆動軸に出力するエンジン駆動モードやクラッチを接続した状態でディーゼルエンジンからの動力とバッテリから放電される電力を用いて得られる電動機からの動力とを変速機を介して駆動軸に出力するエンジン電動機駆動モード,クラッチを接続した状態でディーゼルエンジンからの動力の一部を電動機を発電機として機能させることによりバッテリを充電しながら残余の動力を変速機を介して駆動軸に出力する充電駆動モード,クラッチの接続を解除した状態でバッテリからの放電により得られる電動機からの動力を変速機を介して駆動軸に出力する電動機駆動モードのいずれかを選択して駆動軸に動力を出力している。そして、ディーゼルエンジンを、その排ガス管に取り付けられた煤粒子フィルタの自己再生が可能な排ガス温度以上の温度となる運転領域のうち効率のよい運転ポイントで運転することにより、燃費の向上と排ガス中の煤の処理を良好に行なうものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の自動車では、排ガス中の煤については考慮されているが、NOxについては考慮されていない。ディーゼルエンジンの排ガス中に含まれる成分のうち問題となる成分としては煤やNOx,HC,COなどがある。これらの成分のうちHCやCOについては排ガス管に酸化触媒を充填した浄化装置を取り付けることにより比較的容易に除去可能であるが、NOxの除去は酸化触媒では除去することができない。
【0004】
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、排ガス中に含まれる複数の所定成分を所定値以下となるようディーゼルエンジンを運転すると共に所望の動力を駆動軸に出力することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、燃費の向上を図ることを目的の一つとする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0006】
本発明の動力出力装置は、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、出力軸を有するディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンの出力軸の動力の少なくとも一部を前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、前記ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で該ディーゼルエンジンを運転制御するエンジン運転制御手段と、充放電可能な電源と、該電源の入出力端子に接続され、前記駆動軸または前記出力軸と動力のやり取りが可能な電動機と、該電動機を駆動制御する電動機駆動制御手段と、前記駆動軸に出力すべき目標動力に基づいて前記ディーゼルエンジンから出力すべき目標エンジン動力を設定する目標エンジン動力設定手段と、 を備え、前記エンジン運転制御手段は、前記設定された目標エンジン動力に対応する運転ポイントを目標運転ポイントとして設定し、該目標運転ポイントを前記所定運転領域内で順次変更する手段であって、前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行できる場合には、前記設定された目標運転ポイントへ直接移行し、 前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行すると前記所定成分が前記所定値を超えてしまう場合には、過渡時でも前記所定成分が前記所定値以下となる運転ポイントを新たな目標運転ポイントとして設定し、前記電動機は、前記駆動軸と動力のやり取りを行なう電動機であり、前記電動機駆動制御手段は、前記目標動力と前記動力伝達手段により前記駆動軸に伝達される動力との偏差の動力が該駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段であることを要旨とする。こうすれば、所望の目標動力を駆動軸に出力することができる。
【0007】
この本発明の動力出力装置では、エンジン運転制御手段により排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で運転制御されたディーゼルエンジンからの動力と、電動機駆動制御手段により駆動制御された電動機からの動力とを用いて駆動軸に動力を出力する。ディーゼルエンジンを排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で運転制御するから、排ガスをクリーンなものとすることができる。ここで、「複数の所定成分」には、一般的には煤やNOxなどが含まれるが、ディーゼルエンジンに用いられる燃料によっては他の成分とするものとしてもよい。
【0008】
こうした本発明の動力出力装置において、前記エンジン運転制御手段は、前記所定運転領域内のうち効率の高い運転ポイントで前記ディーゼルエンジンを運転制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃費の向上を図ることができる。
【0010】
さらに、本発明の動力出力装置において、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、出力軸を有するディーゼルエンジンと、該ディーゼルエンジンの出力軸の動力の少なくとも一部を前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、前記ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で該ディーゼルエンジンを運転制御するエンジン運転制御手段と、充放電可能な電源と、該電源の入出力端子に接続され、前記駆動軸または前記出力軸と動力のやり取りが可能な電動機と、 該電動機を駆動制御する電動機駆動制御手段と、前記駆動軸に出力すべき目標動力に基づいて前記ディーゼルエンジンから出力すべき目標エンジン動力を設定する目標エンジン動力設定手段と、を備え、前記エンジン運転制御手段は、前記設定された目標エンジン動力に対応する運転ポイントを目標運転ポイントとして設定し、該目標運転ポイントを前記所定運転領域内で順次変更する手段であって、前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行できる場合には、前記設定された目標運転ポイントへ直接移行し、前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行すると前記所定成分が前記所定値を超えてしまう場合には、過渡時でも前記所定成分が前記所定値以下となる運転ポイントを新たな目標運転ポイントとして設定し、 前記電動機は、前記出力軸と動力のやり取りを行なう電動機であり、前記電動機駆動制御手段は目標動力と前記ディーゼルエンジンから出力される動力のトルクと前記目標動力のトルクとの偏差のトルクが前記出力軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段であり、前記動力伝達手段は、前記駆動軸に目標動力を伝達する手段であるものとすることもできる。こうすれば、所望の目標動力を駆動軸に出力することができる。
【0011】
また、本発明の動力出力装置において、前記動力伝達手段は、前記ディーゼルエンジンの出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続され該第1のロータに対して相対的に回転する第2のロータとを有し前記電源の入出力端子に接続された対ロータ電動機と、該対ロータ電動機を駆動制御することにより前記ディーゼルエンジンから前記駆動軸に伝達される動力を制御すると共に該対ロータ電動機と前記電源側との電力のやり取りを制御する対ロータ電動機駆動制御手段とを備えるものとすることもできる。
【0012】
あるいは、本発明の動力出力装置において、前記動力伝達手段は、前記ディーゼルエンジンの出力軸と前記駆動軸と回転軸の三つの軸に接続され該三つの軸のうちのいずれかの軸から動力が入力されたときには該動力を所定のトルク比で他の二つの軸に分割すると共に該三つの軸のうちのいずれか二つの軸から動力が入力されたときには該入力された動力を統合して他の軸に出力する動力分割統合手段と、前記電源の入出力端子と接続され前記回転軸と動力のやり取りが可能な動力分割統合用電動機と、該動力分割統合用電動機を駆動制御することにより前記ディーゼルエンジンから前記駆動軸に伝達される動力を制御すると共に該動力分割統合用電動機と前記電源側との電力のやり取りを制御する動力分割統合用電動機駆動制御手段とを備えるものとすることもできる。
【0013】
本発明の自動車は、いずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に駆動輪が機械的に接続されてなることを要旨とする。本発明の動力出力装置を搭載するから、排ガスをクリーンなものとすることができ、本発明の動力出力装置の態様によっては燃費の向上を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を実施例を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例である動力出力装置20を搭載する車両10の構成の概略を示す構成図である。実施例の動力出力装置20は、図示するように、軽油を燃料とするディーゼルエンジン22と、ディーゼルエンジン22のクランクシャフト24にフライホイールダンパ26を介して接続されたエンジン出力軸28に取り付けられたインナーロータ32とこのインナーロータ32に対して相対的に回転可能なアウターロータ34とからなるモータMG1と、クラッチC1,C2の係合状態によりアウターロータ34に接続された駆動軸90かエンジン出力軸28に接続されるロータ42とステータ44とからなるモータMG2と、充放電可能なバッテリ50と、このバッテリ50とモータMG1の間で電力のやり取りを行なうインバータ38と、同じくバッテリ50とモータMG2との間で電力のやり取りを行なうインバータ48と、ディーゼルエンジン22の運転を制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)60と、モータMG1,MG2を駆動制御するモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)62と、バッテリ50を制御するバッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)64と、動力出力装置20全体をコントロールするハイブリッド車両用電子制御ユニット(以下、HVECUという)70とを備える。
【0015】
モータMG1は、アウターロータ34が回転可能に軸支されている点を除いてPM型の同期電動発電機として構成されている。即ち、インナーロータ32は、その外周面に径方向に磁化された4つの永久磁石33が磁極を交互に変えて貼り付けられて構成されており、アウターロータ34は、無方向性電磁鋼板を打ち抜いて複数積層してなるステータのスロットに三相コイル35を巻回して構成されている。したがって、アウターロータ34に対してインナーロータ32が相対的に回転していると考えれば、モータMG1は通常の同期電動発電機と同様の構成とみなすことができる。三相コイル35は回転ブラシ36を介してインバータ38に接続されており、インバータ38による力行制御や回生制御により、モータMG1は電動機や発電機として動作する。
【0016】
モータMG2は、外周面に径方向に磁化された4つの永久磁石43が磁極を交互に変えて貼り付けられたロータ42と、スロットに三相コイル45を巻回したステータ44とを備える通常のPM型の同期電動発電機として構成されている。三相コイル45はインバータ48に接続されており、インバータ48による力行制御や回生制御によりモータMG2は電動機や発電機として動作する。
【0017】
インバータ38とインバータ48は、共に6個のスイッチング素子により構成された通常のインバータ回路として構成されており、正極母線と負極母線とを共用するよう接続されている。この共用している正極母線と負極母線とにはバッテリ50の正極端子と負極端子とが接続されており、インバータ38やインバータ48を介してバッテリ50とモータMG1やモータMG2と電力のやり取りを行なうことができるようになっている。即ち、バッテリ50の電力を用いてモータMG1やモータMG2を力行したり、逆にモータMG1やモータMG2を回生制御して得られる電力によりバッテリ50を充電することができるのである。また、モータMG1とモータMG2のうちの一方を力行制御すると共に他方を回生制御する場合、回生制御により得られる電力では力行制御に必要な電力が不足するときにはその不足分をバッテリ50からの電力で賄うものとし、逆に回生制御により得られる電力が力行制御に必要な電力を上回るときには余剰の電力を用いてバッテリ50を充電するものとすることもできる。なお、回生制御により得られる電力を用いて力行制御に必要な電力を丁度賄うように制御することもできる。この場合、ディーゼルエンジン22からの出力の制御も必要となる。
【0018】
エンジンECU60は、ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントが設定されたときに、設定された目標運転ポイントでディーゼルエンジン22が運転されるようディーゼルエンジン22への吸入空気量や燃料噴射量等を制御するユニットであり、具体的にはCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。エンジンECU60は、HVECU70と通信ポートを介して通信をしており、HVECU70により設定された目標運転ポイントが入力されるようになっている。そして、エンジンECU60は、入力した目標運転ポイントと、ディーゼルエンジン22の運転状態、例えば冷却水の温度や排ガスの温度,吸入空気量を計算するための吸入マニホールド内の圧力,燃料噴射量などの入力ポートを介して入力される検出信号とに基づいてディーゼルエンジン22の運転を制御する。
【0019】
モータECU62は、モータMG1,MG2からの出力(トルク指令値)が設定されたときに、設定された出力がモータMG1,MG2から出力されるようインバータ38,48にスイッチング制御信号を出力するユニットであり、具体的にはCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。モータECU62は、HVECU70と通信ポートを介して通信をしており、HVECU70により設定されたモータMG1,MG2の出力(トルク指令値)が入力されるようになっている。また、モータECU62の図示しない入力ポートには、エンジン出力軸28に取り付けられたレゾルバ66からのエンジン出力軸28、即ちモータMG1のインナーロータ32の回転数や駆動軸90に取り付けられたレゾルバ67からの駆動軸90、即ちモータMG1のアウターロータ34の回転数,モータMG2のロータ42が取り付けられた回転軸41に取り付けられたレゾルバ68からのモータMG2のロータ42の回転数,インバータ38内に取り付けられた図示しない電流センサからの三相コイル35に流れる相電流,インバータ48内に取り付けたれた図示しない電流センサからの三相コイル45に流れる相電流が入力されており、これらの信号と設定されたモータMG1,MG2の出力とに基づいてインバータ38およびインバータ48のスイッチング素子のスイッチング制御、即ちモータMG1およびモータMG2の駆動制御を行なうことができるようになっている。
【0020】
バッテリECU64は、バッテリ50の状態を管理するユニットであり、具体的にはCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。バッテリECU64は、HVECU70と通信ポートを介して通信をしており、バッテリ50の状態をHVECU70に入力するようになっている。また、バッテリECU64の図示しない入力ポートには、バッテリ50の電源ラインに取り付けられた電流センサ52からの電流やバッテリ50の出力端子間に取り付けられた電圧センサ54からの端子間電圧,バッテリ50に取り付けられた温度センサ56からのバッテリ温度Tなどが入力されており、入力された電流を積算することにより蓄電残量としてのバッテリSOCを演算すると共に演算したバッテリSOCや温度T,端子間電圧等をHVECU70に出力している。
【0021】
HVECU70は、駆動軸90への出力要求に対してディーゼルエンジン22の運転ポイントやモータMG1およびモータMG2のトルク指令値を設定し、各電子制御ユニット60,62,64に指令を出力するユニットであり、他の電子制御ユニットと同様にCPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されている。HVECU70の図示しない入力ポートには、アクセルペダル72のポジションを検出するアクセルペダルポジションセンサ73からのアクセルポジションAPやブレーキペダル74のポジションを検出するブレーキペダルポジションセンサ75からのブレーキポジションBP,シフトレバー76のポジションを検出するシフトレバーポジションセンサ77からのシフトポジションSP,イグニッションスイッチ78からのスイッチ信号などが入力されている。
【0022】
次に、こうして構成された実施例の動力出力装置20の動作、特に駆動軸90への要求出力に対するディーゼルエンジン22の運転制御およびこれに伴うモータMG1およびモータMG2の制御について説明する。図2は、実施例の動力出力装置20のHVECU70により実行される出力制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。
【0023】
出力制御ルーチンが実行されると、HVECU70のCPUは、まず、アクセルペダルポジションセンサ73により検出されるアクセルポジションAPやブレーキペダルポジションセンサ75により検出されるブレーキポジションBP,シフトレバーポジションセンサ77により検出されるシフトポジションSP,バッテリECU64から通信により得られるバッテリSOCやバッテリ温度T,モータECU62から通信により得られる駆動軸90の回転数Ndなどを読み込む処理を実行する(ステップS100)。
【0024】
各種信号が読み込まれると、まず、駆動軸90への要求出力を計算する(ステップS102)。駆動軸90への要求出力は、アクセルペダル72の踏み込み量としてのアクセルポジションAPやブレーキペダル74の踏み込み量としてのブレーキポジションBPと駆動軸90の回転数Ndとに基づいて計算したり、マップなどにより導出される。なお、アクセルポジションAPと駆動軸90の回転数Ndとにより計算される要求出力は正の出力となり、ブレーキポジションBPと駆動軸90の回転数Ndとにより計算される要求出力は負の出力、即ち制動出力となる。
【0025】
駆動軸90への要求出力が計算されると、この要求出力や駆動軸90の回転数Nd,バッテリSOCなどにより運転モードを設定する(ステップS104)。運転モードは、クラッチC1を係合すると共にクラッチC2を非係合としてモータMG2のロータ42を駆動軸90に接続しディーゼルエンジン22とモータMG1を停止させた状態でモータMG2から駆動軸90に要求出力を出力するモータ駆動モード、駆動軸90への出力要求に見合った動力が出力されるようディーゼルエンジン22を運転すると共にディーゼルエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによりトルク変換して駆動軸90に要求出力を出力するトルク変換駆動モード、駆動軸90への出力要求を上回る動力が出力されるようディーゼルエンジン22を運転すると共にディーゼルエンジン22からの動力をモータMG1とモータMG2とによりトルク変換して駆動軸90に要求出力を出力すると共に余剰の電力によりバッテリ50を充電する充電駆動モード、駆動軸90への出力要求を下回る動力が出力されるようディーゼルエンジン22を運転すると共にディーゼルエンジン22からの動力とバッテリ50からの電力とを用いてモータMG1とモータMG2とにより駆動軸90に要求出力を出力する放電駆動モードなどの駆動に関する運転モードがある他、駆動軸90に制動力を出力する制動モードもある。上述したトルク変換駆動モードや充電駆動モード,放電駆動モードには、クラッチC1を係合すると共にクラッチC2を非係合としてモータMG2からの動力をエンジン出力軸28に出力するモードと、クラッチC1を非係合とすると共にクラッチC2を係合してモータMG2からの動力を駆動軸90に出力するモードとの各々2種類のモードがある。いま、ディーゼルエンジン22の運転制御について着目しているから、これらの運転モードのうちトルク変換駆動モードや充電駆動モード,放電駆動モードについて考えるが、充電駆動モードと放電駆動モードはトルク変換駆動モードにおいてディーゼルエンジン22からの出力を駆動軸90の要求出力より大きくしたり小さくしたりすることによって行なうことができるモードであるから、以下の説明についてはトルク変換駆動モードを中心に考え、必要に応じてバッテリ50の充放電について触れることにする。
【0026】
こうして運転モードが設定されると、設定された運転モードに基づいてディーゼルエンジン22からの目標エンジン出力を設定する(ステップS106)。具体的には、トルク変換駆動モードでは、駆動軸90の要求出力を装置の全体効率ηで除したものを目標エンジン出力として設定する。充電駆動モードや放電駆動モードでは、駆動軸90の要求出力を装置の全体効率ηで除したものにバッテリ50の充放電電力を加えたものとして目標エンジン出力を設定する。そして、設定された目標エンジン出力を出力可能な運転ポイントのうちディーゼルエンジン22からの排ガス中に含まれる煤とNOxとが共に各々の基準値以下となる運転ポイントであって効率が高い運転ポイントを目標運転ポイントとして設定する(ステップS108)。図3にディーゼルエンジン22の目標運転ポイントの一例を示す。図中、曲線Aはディーゼルエンジン22の目標運転ポイントを連続した曲線として示した制御ラインであり、曲線Bおよび曲線Cは煤とNOxとが共に各々の基準値以下となる領域の境界ラインであり、曲線D1〜D5は同一の効率となる運転ポイントを連続して示した効率曲線である。図示するように、制御ラインとしての曲線Aは、曲線Bおよび曲線Cにより設定される煤とNOxとが共に各々の基準値以下となる領域内で、効率が高い運転ポイントを連続したものとなっている。実施例の動力出力装置20では、この制御ラインとしての曲線A上の運転ポイントのうちエンジントルクとエンジン回転数との積が目標エンジン出力となる運転ポイントを目標運転ポイントとして設定するのである。なお、具体的には、目標エンジン出力に対する制御ライン上の運転ポイントを実験などにより予め求めてマップとして図示しないROMに記憶しておき、目標エンジン出力が与えられると、対応する運転ポイントをマップから導出し、導出した運転ポイントを目標運転ポイントとして設定するものとした。なお、「基準値」は、法令によって定められる値に限られず、個々のディーゼルエンジンに対する目標値や制御値をいう場合も含まれる。
【0027】
こうしてディーゼルエンジン22の目標運転ポイントを設定すると、ディーゼルエンジン22の現在の運転ポイントを読み込み(ステップS110)、現在の運転ポイントから目標運転ポイントに直接移行可能か否かを判定する(ステップS112)。目標運転ポイントと現在の運転ポイントとが大きく離れていると、ディーゼルエンジン22を目標運転ポイントで運転しようとしても、直ちに目標運転ポイントで運転することができず、過渡時に一時的ではあるが運転ポイントが制御ラインから外れ、排ガス中の煤やNOxが各々の基準値を上回ってしまう。そこで、実施例の動力出力装置20では、過渡時でも運転ポイントが制御ラインから外れない範囲を直接移行可能な範囲として設定し、この直接移行可能な範囲を用いて現在の運転ポイントから目標運転ポイントへの移行が直接移行可能か否かを判定するのである。なお、実施例では、直接移行可能な範囲の設定や判定に、例えば図4に例示するように、ディーゼルエンジン22の排ガスの温度と空燃比A/Fに対する煤が基準値を超える領域およびNOxが基準値を超える領域を用いるものとした。
【0028】
現在の運転ポイントから目標運転ポイントに直接移行することができないと判定すると、現在の運転ポイントから目標運転ポイントへの変化の方向における制御ライン上の運転ポイントのうち直接移行可能な範囲の境界にある運転ポイントを新たな目標運転ポイントに設定する(ステップS114)。例えば、図3における曲線A上のポイントA1が現在の運転ポイントでポイントA2が直接移行できない目標運転ポイントのときには、直接移行可能な範囲の境界にあるポイントA3を目標運転ポイントとして設定するのである。なお、こうして再設定された目標運転ポイントでディーゼルエンジン22を運転した場合には、ディーゼルエンジン22から目標エンジン出力を出力することができないから、駆動軸90に要求出力を出力しようとすると、トルク変換駆動モードではバッテリ50の充放電を伴うものとなり、充電駆動モードや放電駆動モードでは充電量や放電量が予定量からズレたものになる。
【0029】
次に、設定された目標運転ポイントや再設定された目標運転ポイントと駆動軸90の要求出力とに基づいてモータMG1のトルク指令値Tm1*とモータMG2のトルク指令値Tm2*を設定する(ステップS116)。具体的には、クラッチC1が非係合でクラッチC2が係合の状態、即ちモータMG2が駆動軸90に取り付けられた状態のトルク変換駆動モードや充電駆動モード,放電駆動モードでは、ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントとしてトルクをモータMG1のトルク指令値Tm1*として設定し、駆動軸90の要求出力としての要求トルクとモータMG1のトルク指令値Tm1*との偏差をモータMG2のトルク指令値Tm2*として設定する。一方、クラッチC1が係合でクラッチC2が非係合の状態、即ちモータMG2がエンジン出力軸28に取り付けられた状態のトルク変換駆動モードや充電駆動モード,放電駆動モードでは、ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントとしてトルクと駆動軸90の要求出力としての要求トルクとの偏差をモータMG2のトルク指令値Tm2*として設定し、駆動軸90の要求出力としての要求トルクをモータMG1のトルク指令値Tm1*として設定する。
【0030】
こうしてディーゼルエンジン22の目標運転ポイントやモータMG1,MG2のトルク指令値Tm1*,Tm2*を設定すると、設定値をエンジンECU60やモータECU62に出力して(ステップS118)、本ルーチンを終了する。なお、ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントを入力したエンジンECU60は、目標運転ポイントでディーゼルエンジン22が運転されるよう吸入空気量と燃料噴射量とを制御し、トルク指令値Tm1*,Tm2*を入力したモータECU62は、トルク指令値Tm1*,Tm2*に相当するトルクが各々出力されるようモータMG1,MG2を駆動制御する。
【0031】
以上説明した実施例の動力出力装置20によれば、ディーゼルエンジン22の排ガス中に含まれる煤とNOxとが共に各々の基準値以下となる領域内に設定された制御ライン上の運転ポイントを目標運転ポイントとして設定し、ディーゼルエンジン22を目標運転ポイントで運転するから、ディーゼルエンジン22からの排ガスをクリーンなものとすることができる。しかも、目標運転ポイントを設定する制御ラインを排ガス中に含まれる煤とNOxとが共に各々の基準値以下となる領域内のうち効率が高い運転ポイントを連ねたものとしたから、燃費の向上を図ることができる。
【0032】
また、実施例の動力出力装置20によれば、ディーゼルエンジン22の現在の運転ポイントから目標運転ポイントへ直接移行すると過渡時に排ガス中の煤やNOxが基準値を超えてしまうような場合には、過渡時でも排ガス中の煤やNOxが基準値以下となる運転ポイントを新たな目標運転ポイントとして設定するから、運転ポイントの変更の際でもディーゼルエンジン22の排ガスをクリーンに維持することができる。しかも、新たな目標運転ポイントを設定したときでも駆動軸90に要求出力が出力されるようモータMG1,MG2のトルク指令値Tm1*,Tm2*を設定するから、ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントの再設定に拘わらず、駆動軸90に要求出力を出力することができる。
【0033】
実施例の動力出力装置20では、ディーゼルエンジン22の排ガス中の煤とNOxとが共に各々の基準値以下の領域内でディーゼルエンジン22の運転ポイントを設定したが、図4に例示するように、煤の基準値を超える領域とNOxの基準値を超える領域は、ディーゼルエンジン22の運転領域が異なる部分が生じるから、排ガス中の煤とNOxとが共に各々の基準値以下の領域を設定する際に、煤の基準値に着目して設定する領域と、煤およびNOxの基準値に着目して設定する領域と、NOxの基準値に着目して設定する領域とに区分けして領域を設定するものとしてもよい。また、煤の基準値に対する重みとNOxの基準値に対する重みとを設け、ディーゼルエンジン22の運転領域に対して重みを変更して領域を設定するものとしてもかまわない。また、実施例の動力出力装置20では、軽油を燃料とするディーゼルエンジン22の排ガス中の煤とNOxとが共に各々の基準値以下の領域内でディーゼルエンジン22の運転ポイントを設定したが、代替え燃料を用いるディーゼルエンジン22の場合には、代替え燃料に伴って排ガス中に含まれる複数の成分、特に複数の有害成分が各々の基準値以下となる領域内でディーゼルエンジン22の運転ポイントを設定するものとしてもよい。
【0034】
実施例の動力出力装置20では、主としてディーゼルエンジン22とモータMG1とモータMG2とにより装置を構成したが、駆動軸90の回転数Ndに対してディーゼルエンジン22を独立に運転可能なものであると共にディーゼルエンジン22からエンジン出力軸28に出力された動力の少なくとも一部を駆動軸90に伝達可能であると共に駆動軸90の要求出力との不足分を調節可能な電動機を備えていれば如何なる構成としてもよい。例えば、図5に例示する変形例の動力出力装置20Bのように、主としてディーゼルエンジン122と、ディーゼルエンジン122のクランクシャフト124に連結されディーゼルエンジン122からの動力を定トルク比でサンギヤ軸133とリングギヤ軸137に分割可能なサンギヤ132,プラネタリピニオンギヤ134,キャリア135,リングギヤ136により構成されたプラネタリギヤ131と、サンギヤ軸133に連結された発電可能なモータMG3と、リングギヤ軸137にギヤ138,ベルト144,ギヤ142を介して接続された駆動軸190を回転軸とする発電可能なモータMG4とにより装置を構成するものとしてもよい。この変形例の動力出力装置20Bも、駆動軸190の回転数Ndに対してディーゼルエンジン122を独立に運転可能であるから、実施例の動力出力装置20と同様に図2に例示する出力制御ルーチンを実行することができる。この場合、モータMG3,MG4のトルク指令値Tm3*,Tm4*は、ディーゼルエンジン122の目標運転ポイントと駆動軸190の要求出力とプラネタリギヤ131のギヤ比とに基づいて駆動軸190に要求出力が出力されるよう設定すればよい。具体的には、次式(1)および次式(2)により計算することができる。ここで、式中、Te*は目標運転ポイントにおけるトルク、ρはプラネタリギヤ131のギヤ比(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)、Td*は駆動軸190の要求出力(トルク)、Gはリングギヤ軸137と駆動軸190の回転数比(リングギヤ軸の回転数/駆動軸の回転数)である。
【0035】
【数1】
Figure 0004078024
【0036】
実施例の動力出力装置20では、車両に搭載するものとして説明したが、船舶や航空機などの他の移動体に動力出力装置20を搭載するものとしてもよいし、移動体以外のシステムに組み込まれるものとしても差し支えない。
【0037】
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である動力出力装置20を搭載する車両10の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 実施例の動力出力装置20のHVECU70により実行される出力制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図3】 ディーゼルエンジン22の目標運転ポイントの一例を示す説明図である。
【図4】 ディーゼルエンジン22の排ガスの温度と空燃比A/Fに対する煤が基準値を超える領域およびNOxが基準値を超える領域の一例を示す説明図である。
【図5】 変形例の動力出力装置20Bの構成の概略を示す構成図である。
【符号の説明】
10 車両、20,20B 動力出力装置、22 ディーゼルエンジン、24クランクシャフト、26 フライホイールダンパ、28 エンジン出力軸、32 インナーロータ、33,43 永久磁石、34 アウターロータ、35,45 三相コイル、36 回転ブラシ、38,48 インバータ、41 回転軸、42 ロータ、44 ステータ、50 バッテリ、52 電流センサ、54 電圧センサ、56 温度センサ、60 エンジンECU、62 モータECU、64 バッテリECU、66,67,68 レゾルバ、70 HVECU、72 アクセルペダル、73 アクセルペダルポジションセンサ、74 ブレーキペダル、75 ブレーキペダルポジションセンサ、76 シフトレバー、77 シフトレバーポジションセンサ、78 イグニッションスイッチ、90 駆動軸、122 ディーゼルエンジン、131 プラネタリギヤ、132 サンギヤ、133 サンギヤ軸、134 プラネタリピニオンギヤ、135 キャリア、136リングギヤ、137 リングギヤ軸、138,142 ギヤ、144 ベルト、190 駆動軸、MG1〜MG4 モータ。

Claims (7)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    出力軸を有するディーゼルエンジンと、
    該ディーゼルエンジンの出力軸の動力の少なくとも一部を前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、
    前記ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で該ディーゼルエンジンを運転制御するエンジン運転制御手段と、
    充放電可能な電源と、
    該電源の入出力端子に接続され、前記駆動軸または前記出力軸と動力のやり取りが可能な電動機と、
    該電動機を駆動制御する電動機駆動制御手段と
    前記駆動軸に出力すべき目標動力に基づいて前記ディーゼルエンジンから出力すべき目標エンジン動力を設定する目標エンジン動力設定手段と、
    を備え、
    前記エンジン運転制御手段は、
    前記設定された目標エンジン動力に対応する運転ポイントを目標運転ポイントとして設定し、
    該目標運転ポイントを前記所定運転領域内で順次変更する手段であって、
    前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行できる場合には、前記設定された目標運転ポイントへ直接移行し、
    前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行すると前記所定成分が前記所定値を超えてしまう場合には、過渡時でも前記所定成分が前記所定値以下となる運転ポイントを新たな目標運転ポイントとして設定し、
    前記電動機は、前記駆動軸と動力のやり取りを行なう電動機であり、
    前記電動機駆動制御手段は、前記目標動力と前記動力伝達手段により前記駆動軸に伝達される動力との偏差の動力が該駆動軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段である動力出力装置。
  2. 前記複数の所定成分は、煤とNOxとを含む請求項1記載の動力出力装置。
  3. 前記エンジン運転制御手段は、前記所定運転領域内のうち効率の高い運転ポイントで前記ディーゼルエンジンを運転制御する手段である請求項1記載の動力出力装置。
  4. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    出力軸を有するディーゼルエンジンと、
    該ディーゼルエンジンの出力軸の動力の少なくとも一部を前記駆動軸に伝達可能な動力伝達手段と、
    前記ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる複数の所定成分が各々に設定された所定値以下となる所定運転領域内で該ディーゼルエンジンを運転制御するエンジン運転制御手段と、
    充放電可能な電源と、
    該電源の入出力端子に接続され、前記駆動軸または前記出力軸と動力のやり取りが可能な電動機と、
    該電動機を駆動制御する電動機駆動制御手段と、
    前記駆動軸に出力すべき目標動力に基づいて前記ディーゼルエンジンから出力すべき目標エンジン動力を設定する目標エンジン動力設定手段と、
    を備え、
    前記エンジン運転制御手段は、
    前記設定された目標エンジン動力に対応する運転ポイントを目標運転ポイントとして設定し、
    該目標運転ポイントを前記所定運転領域内で順次変更する手段であって、
    前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行できる場合には、前記設定された目標運転ポイントへ直接移行し、
    前記ディーゼルエンジンの現在の運転ポイントから前記目標運転ポイントへ直接移行すると前記所定成分が前記所定値を超えてしまう場合には、過渡時でも前記所定成分が前記所定値以下となる運転ポイントを新たな目標運転ポイントとして設定し、
    前記電動機は、前記出力軸と動力のやり取りを行なう電動機であり、
    前記電動機駆動制御手段は、目標動力と前記ディーゼルエンジンから出力される動力のトルクと前記目標動力のトルクとの偏差のトルクが前記出力軸に出力されるよう前記電動機を駆動制御する手段であり、
    前記動力伝達手段は、前記駆動軸に目標動力を伝達する手段である動力出力装置。
  5. 記動力伝達手段は、前記ディーゼルエンジンの出力軸に接続された第1のロータと前記駆動軸に接続され該第1のロータに対して相対的に回転する第2のロータとを有し前記電源の入出力端子に接続された対ロータ電動機と、該対ロータ電動機を駆動制御することにより前記ディーゼルエンジンから前記駆動軸に伝達される動力を制御すると共に該対ロータ電動機と前記電源側との電力のやり取りを制御する対ロータ電動機駆動制御手段とを備える請求項1から請求項4のいずれか1に記載の動力出力装置。
  6. 前記動力伝達手段は、前記ディーゼルエンジンの出力軸と前記駆動軸と回転軸の三つの軸に接続され該三つの軸のうちのいずれかの軸から動力が入力されたときには該動力を所定のトルク比で他の二つの軸に分割すると共に該三つの軸のうちのいずれか二つの軸から動力が入力されたときには該入力された動力を統合して他の軸に出力する動力分割統合手段と、前記電源の入出力端子と接続され前記回転軸と動力のやり取りが可能な動力分割統合用電動機と、該動力分割統合用電動機を駆動制御することにより前記ディーゼルエンジンから前記駆動軸に伝達される動力を制御すると共に該動力分割統合用電動機と前記電源側との電力のやり取りを制御する動力分割統合用電動機駆動制御手段とを備える請求項1から請求項4のいずれか1に記載の動力出力装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1に記載の動力出力装置を搭載し、前記駆動軸に駆動輪が機械的に接続されてなる自動車。
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