JP4077258B2 - 電子写真用円筒体の内面検査方法および装置 - Google Patents

電子写真用円筒体の内面検査方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる感光体ドラム等の内面を検査する、電子写真用円筒体の内面検査方法および内面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、レーザープリンタ、ファクシミリ等に用いられる電子写真用円筒体の一例として、電子写真用感光体ドラムを浸漬塗布により製造する場合において、電子写真用感光体ドラムの基体を塗工槽に浸漬する時、基体内面に溜まってる空気が基体下部より気泡として出ることによって、塗膜のムラ等の塗膜欠陥を引き起こすことがある。そこでこの問題を防ぐため、基体を浸漬する際に基体内面にわざと少量の塗工液が入る様にしている。しかし、この基体内面に入った塗工液により、当然のことながら基体内面が汚れてしまい、電子写真用感光体ドラムを駆動するためのフランジを後工程で取付ける場合に、組付け精度の低下、基体とフランジの接着強度の低下、導通不良等の問題が発生するため、基体内面に付着した塗工液は除去される。
【0003】
この塗液除去後の検査は外観検査員により目視検査を行う方法の他、例えば特開2001−42702号公報記載の「感光体ドラム内面検査装置」の様に、電子写真用感光体ドラムの外側と内側に接触子を接触させ、両接触子間に一定電圧を印加した時に流れる電流量により検出する装置が提案されている。
【0004】
また、非接触で検査する方法としては、
・特開平10−176994号公報記載の「円筒体の内面検査装置」の様に、円筒内にミラーを挿入し、ミラーに写る像を1次元CCDカメラで撮影する装置、
・特開平6−50742号公報記載の「表面欠陥の検出方法」の様に、先ず面粗度均一のマスターゲージを測定して光源の輝度分布を記憶しておき、次に被検査体対象部を測定し、輝度分布を記憶し、前記マスターゲージの輝度分布と比較することにより照射ムラの影響を除去して検査する方法、
・実公平7−36248号公報記載の「鋳造品の表面検査装置」の様に、被検査体内面に走査光を当て、その反射光の光量変化で被検査体表面に生じた中空孔を検査する装置、
・特開平11−281582号公報記載の「表面検査装置」の様に、投光ファイバと受光ファイバを内装し、被検査体内面に対して略垂直に光を照射、受光するファイバー保持筒を挿入して、被検査物内面に対して光を集光させつつファイバー保持筒先端の光路変更手段を回転させることにより被検査物内面を走査し、反射光の光量から被検査物の表面の傷あるいは異物等を検出する装置、
等が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開2001−42702号公報記載の「感光体ドラム内面検査装置」の方法では、接触子が接触する接触面に傷が有ったり塵が付着した場合に、接触子が跳ねる等して電流値が安定せず過剰検査になり易かった。また、接触子を被検査体である電子写真用感光体ドラムに直接接触させるため、被検査体に傷を付けて不良品にしてしまう可能性があった。
【0006】
特開平10−176994号公報記載の「円筒体の内面検査装置」のように、円筒内にミラーを挿入し、ミラーに写る像を1次元CCDカメラで撮影する方法では、電子写真用感光体ドラムの内面は外面と違い研磨や切削などの加工を施されることが少ないため、抽伸管等では被検査面にスジ状の模様が発生し、このスジ状の模様は不規則な形状となっているため、撮影された画像から正常部と欠陥部を正確に判別することは非常に困難であり、過剰検査もしくは見逃しとなることがあった。
【0007】
特開平6−50742号公報記載の「表面欠陥の検出方法」の様に、面粗度均一のマスターゲージを用いることにより、照射ムラの影響を除去する方法は、前記した様に電子写真用感光体ドラムの内面が不規則な形状となっているため、照射ムラの影響を除去したとしても、電子写真用感光体ドラム内面の不規則な模様による反射ムラの影響を除去することはできず、過剰検査もしくは見逃しとなることがあった。また、電子写真用感光体ドラムの内面は、生産ロット毎、ドラムの個体毎に模様の度合いが異なるため、生産ロット毎、ドラムの個体毎の光量差により、過剰検査もしくは見逃しとなることがあった。
【0008】
実公平7−36248号公報記載の「鋳造品の表面検査装置」を電子写真用感光体ドラムの検査に用いた場合、この装置は検査面表面に生じた中空孔を検査する物であり、周囲に比べて局所的に反射光量が変化することにより中空孔を検査する。しかし、この方法では中空孔の様な局所的な欠陥の検査は可能であるが、検査面全体に均一に付着した塗液の有無を検査することは出来ない。
【0009】
特開平11−281582号公報記載の「表面検査装置」の方法では、ファイバ保持筒を回転させて 被検査物内面の1周を検査することができるが、光を集光するため、ファイバ保持筒を被検査物軸方向に移動させながら何周も検査を行う必要があり、検査時間がかかっていた。また、この方法は被検査物内面のキズや、異物の検査を想定しているため、光を略垂直に当て、キズ、異物により反射した光が受光手段以外の方向に逃げることにより光量値が正常部よりも低くなった時に欠陥と判断するが、電子写真用感光体ドラムの内面の検査の場合は、塗液の種類、付着状態によっては必ずしも反射光量が低くなる訳ではなく、逆に反射光量が高くなる物もあり、この方法の判断方法では検査が不可能であった。
【0010】
本発明は上記従来技術の欠点に対応すべくなされたものであり、非接触で被検査体にキズを着けることなく、電子写真用円筒体の内面の不規則な模様の上に不規則な状態で付着した塗液をも安定して検出することができる電子写真用円筒体の内面検査方法およびそれを用いた内面検査装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための手段として、請求項1に係る発明は、円筒状のアルミニウム製ドラムからなる基体に、塗液を塗工して感光層を構成する塗膜を形成して製造した電子写真用円筒体を検査対象とし、前記基体の内面に付着した塗液による欠陥を検査する電子写真用円筒体の内面検査方法であって、内面に塗液が付着していない電子写真用円筒体の内面に、電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し、所定時間内での光量を正常部の反射光量値として記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段にて受光し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、前記正常部の反射光量値と検査対象部分の反射光量値を比較して評価することを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、検査する電子写真用円筒体毎に、その電子写真用円筒体の内面のうち、塗膜の塗布工程で塗液が付着しない部位の反射光量を測定し、正常部の反射光量とすることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面への光の入射角度と該電子写真用円筒体の内面から反射する光を受光する受光角度が、それぞれ電子写真用円筒体の内面壁面の鉛直方向から70°以内とすることを特徴とする。
さらに請求項4に係る発明は、請求項1から3の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面への光の入射角度と、該電子写真用円筒体の内面から反射する光を受光する受光角度とがなす角度を、0〜90°とすることを特徴とする。
さらに請求項5に係る発明は、請求項1から4の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面に照射する光を平行光束とすることを特徴とする。
さらに請求項6に係る発明は、請求項1から5の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体に塗布される塗膜の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、円筒状のアルミニウム製ドラムからなる基体に、塗液を塗工して感光層を構成する塗膜を形成して製造した電子写真用円筒体を検査対象とし、前記基体の内面に付着した塗液による欠陥を検査する電子写真用円筒体の内面検査装置であって、電子写真用円筒体の内面に電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射する投光手段と、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光し電気信号に変換する受光手段と、該受光手段で変換された電気信号を記録する記録手段と、前記電気信号を比較演算する演算手段を具備し、先ず投光手段から塗膜が付着していない電子写真用円筒体の内面に光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換して所定時間の正常部の電気信号値として記憶手段に記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら投光手段から光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、演算手段にて、先に記憶された正常部の電気信号と検査対象部の電気信号とを比較演算することにより評価することを特徴とする。
【0014】
請求項8に係る発明は、請求項7記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、検査する電子写真用円筒体毎に、その電子写真用円筒体の内面のうち、塗膜の塗布工程で塗液が付着しない範囲の反射光量を測定し、正常部の値とすることを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、請求項7または8記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体への光の入射角度と、該電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度が、それぞれ電子写真用円筒体の内面の壁面の鉛直方向から70°以内となる位置に投光手段と受光手段を設置することを特徴とする。
さらに請求項10に係る発明は、請求項7から9の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体への光の入射角度と、該電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度とがなす角度が、0〜90°になる位置に投光手段と受光手段を設置することを特徴とする。
さらに請求項11に係る発明は、請求項7から10の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記投光手段に光を平行光束に変換する光学系を設け、前記電子写真用円筒体の内面に該平行光束を照射することを特徴とする。
さらに請求項12に係る発明は、請求項7から11の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体に塗布される塗膜の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る電子写真用円筒体の内面検査方法および装置の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
[第一の実施の形態]
図1は本発明の第一の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略構成図である。図1において、符号1は検査対象である電子写真用円筒体であり、ここでは電子写真用感光体ドラムである。符号2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、4は光源であり、光源4からの光はグラスファイバーを通って投光側ファイバー5の先端から出射され、検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に照射される。また、符号6は検査対象面からの光を捉える受光側ファイバーであり、7は受光センサー、8は受光センサー7からの信号を演算処理する演算装置(例えばパーソナルコンピューター)である。
【0017】
本実施例においては、投光手段である投光側ファイバー5および受光手段である受光側ファイバー6の方向は固定し、被検査物である電子写真用感光体ドラム1をモーター3で回転させることにより、検査対象範囲を走査するが、逆に被検査物である電子写真用感光体ドラム1を固定して、投光手段である投光側ファイバー5および受光手段である受光側ファイバー6を回転させても効果は同じであることは言うまでもない。
【0018】
先ず、内面に塗液が付着していない電子写真用感光体ドラム1を把持具2に把持し、把持具2に接続されたモーター3により回転させる。そして光源4の光を投光側ファイバー5を通して電子写真用感光体ドラム1の内面に、電子写真用感光体ドラム1の軸方向の距離を全て含む範囲になるように照射する。電子写真用感光体ドラム1の内面に照射された光は電子写真用感光体ドラム1の内面で反射し、受光側ファイバー6で受光され、受光センサー7で電気信号に変換される。受光センサー7で変換された電気信号は演算装置8に送られる。演算装置8は、この電気信号の単位時間内での平均値を求め、正常部の反射光量値として記憶する。次に検査品の電子写真用感光体ドラム1を把持具2に把持し、把持具2に接続されたモーター3により回転させる。そして光源4の光を投光側ファイバー5を通して電子写真用感光体ドラム1の内面に照射する。電子写真用感光体ドラム1の内面に照射された光は電子写真用感光体ドラム1の内面で反射し、受光側ファイバー6で受光され、受光センサー7で電気信号に変換される。受光センサー7で変換された電気信号は演算装置8に送られ、演算装置8は、この電気信号の単位時間毎の平均値を求め、先に記憶した正常部の反射光量値と比較し合否判定する。
【0019】
電子写真用感光体ドラム1の内面への塗液の付着は少量であれば製品の品質に影響を与えない場合もある。また、電子写真用感光体ドラム1の内面の状態により多少反射光量値がバラツク。また、一般に電子写真用感光体ドラム1の感光層は、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層等、性質の異なった塗膜を積層して形成するので、内面に付着する塗液も複数の種類の物となり、正常部よりも反射光量が高い物と低い物が生じるため、図2に示すように、正常部の反射光量値Bの上下に、判定に用いる閾値A,Cを設ける。電子写真用感光体ドラム1の内部に不合格となる量の塗液の付着9が有れば、反射光量が閾値よりも大きく、または小さくなり、不合格と判定される。尚、正常部の反射光量値Bと閾値A,Cとの差異量は実験的に求められ、電子写真用感光体ドラム1内面の反射光量のバラツキと、製品の品質に影響を与えない塗液の付着量から求められる。
【0020】
図1に示す構成の内面検査装置おいて、光源4としては各種の光源が使用可能であり、タングステンランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、発光ダイオード(LED)、高輝度LED、半導体レーザー(LD)、He−Neレーザー等が使用可能である。また、光源4に熱線防止フィルターを組み込むことは、電子写真用感光体ドラム1の温度上昇を防止する上で有効である。また、乱反射防止のため、投光側ファイバー5の先端に、内側に起毛処理やつや消し黒塗装等の反射防止処理を施したフードを装着することは、光の拡散、乱反射を防止でき、S/N比を向上できるため有効である。
【0021】
電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に光を当てる角度は、検査対象面に光を照射できれば良く、検査対象面の鉛直方向より0°〜70°が可能であり、さらに好ましくは0°〜45°が良い。
また、検査対象面と投光側ファイバー5の先端の距離は、検査対象面に光を照射できれば良く、通常1〜10cmが良い。
【0022】
本発明の内面検査装置においては、当然のことであるが、検査対象である電子写真用感光体ドラム1が置かれている環境は、周囲の光が入らないように遮光することが好ましく、特に、受光側ファイバー6には検査対象面以外からの光が入らないようにする必要がある。
また、本発明の内面検査装置においては、光源4に変調をかけ信号処理を行なうと、周囲からの漏れ光によるノイズを除くために有効な場合も有る。
【0023】
受光センサー7としては各種の光センサが使用可能であり、CdS、半導体ダイオード、フォトトランジスタ、CCD(Charge Coupled Devices)等が使用可能である。
当然のことながら、光源4および受光センサー7が電子写真用感光体ドラム1の検査対象部に対して物理的に自由に配置できるほど十分小型である場合は、投光側ファイバー5または受光側ファイバー6を省略し、直接光源4から検査対象部に光を照射したり、検査対象部からの反射光を受光したりしても本発明の効果は同じである。
【0024】
受光センサー7からの信号処理は図に示したパーソナルコンピューター等の演算装置8以外にも各種の電子機器が使用可能であり、例えば、シーケンサー、ASIC、閾値設定機能および閾値との比較機能をもったマルチメーター等が使用可能である。
また、受光センサー7からの信号を処理した結果を他の装置、例えば、電子写真用感光体ドラム1の外面の検査装置に伝達し、外面、内面の判定結果から総合的に電子写真用感光体ドラム1の良品・不良品の判定を行うことが可能である。
【0025】
正常部の光量値を記憶する時の所定時間は、被検査物である電子写真用感光体ドラム1の内面の状態が1周内であまりバラついていなければ、ごく短時間で良い。また、内面の状態が1周でバラついている場合は、1周分以上、走査する時間を設定した方が良い。検査対象部の光量を記憶する単位時間は、被検査物内面を1周する時間としても良いが、短くすると精度が良くなるので、光が照射される面積が多少重複しながら1回づつサンプリングできる時間以下とした方が良い。また、記憶される光量は、平均値を用いる他、最大値を用いることもできる。
【0026】
[第二の実施の形態]
図3は本発明の第二の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。本実施形態では、第一の実施形態で示した図1の構成の内面検査装置において、投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を電子写真用感光体ドラム1の軸線方向に移動する機構を設け、塗液が付着しない位置Aと検査対象の位置Bで反射光量を測定する様にする物であり、図3において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に光を照射する投光側ファイバー、6は検査対象面からの光を捉える受光側ファイバーであり、Aは塗液が正常部の反射光量を測定する位置、Bは実際に検査を実施する位置である。
【0027】
第一の実施の形態では内面に塗液が付着していない電子写真用感光体ドラム1の反射光量値を測定したが、本実施形態ではその代わりに、図3に示すように検査品の電子写真用感光体ドラム1の塗液が付着しない位置Aに投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を移動して反射光量を測定し、正常部の反射光量値として記録する。次に検査対象の位置Bに投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を移動して反射光量値を測定し、先に位置Aで測定、記録した反射光量値と比較することで合否判定する。
【0028】
投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を位置Aと位置Bの間で移動させる手段としては、エアーシリンダの先端に治具を設けて投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を固定する方法、スライダーに投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を固定し、エアーシリンダでスライダーを動かす方法、投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を固定しておき、把持具2およびモーター3を一軸ロボットにより移動させる方法等が利用可能である。
【0029】
ところで、電子写真用感光体ドラムを浸漬塗工法で作成する場合には、内面に塗液が入る様にしているが、内面に付着した塗液を除去する作業を軽減するために、塗液が入る高さは必要最小限に設定している。また、塗液中の溶媒が蒸発する際に電子写真用感光体ドラムの基体の熱を奪い、塗膜の温度が下がり表面が結露することがある。そこでこの問題を防ぐため、塗膜の塗布中に電子写真用感光体ドラムの基体の中に入る把持具を長くし、電子写真用感光体ドラムの基体の熱の低下を防止しており、塗液が跳ねても跳ねた塗液は把持具に付着するため、ある一定の高さ以上には塗液が付着することは無い。このため、ある一定の高さ以上の位置で測定すれば正常な部位として利用可能である。
【0030】
[第三の実施の形態]
図4は本発明の第三の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。本実施形態では、第一の実施形態で示した図1の構成の内面検査装置において、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6をハーフミラーと共に治具11に収めて、投光位置と受光位置を検査面に対して垂直方向になる様にするものである。
図4において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は光を照射する投光側ファイバー、10は投光側ファイバー5から照射された光を検査対象面に向けて反射させ、検査対象面で反射した反射光を通過させるハーフミラー10、6はハーフミラー10を通過した光を受光する受光側ファイバー、11は投光側ファイバー5と受光側ファイバー6およびハーフミラー10を収める治具である。
この様な形態により、投光角度、受光角度を電子写真用感光体ドラム1の内面に対して垂直にすることができるので、正反射光を確実に受光側ファイバー6で受光することができ、最も効率良く反射光量を測定することができる。
【0031】
[第四の実施の形態]
図5は本発明の第四の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。図5において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は光を照射する投光側ファイバー、10は投光側ファイバー5から照射された光を電子写真用感光体ドラム1の軸方向に反射するハーフミラー、12はハーフミラー10で反射した光を検査対象面に向けて反射し更に検査対象面で反射した光をハーフミラー10の方向へ反射する全反射ミラー、6は全反射ミラー12で反射しハーフミラー10を透過した光を受光する受光側ファイバー、11は投光側ファイバー5、ハーフミラー10、全反射ミラー12、受光側ファイバー6を収める治具である。
【0032】
電子写真用感光体ドラム1の内径が小さい場合は、前述の第三の実施形態の様に電子写真用感光体ドラム1の内側にハーフミラー10及び受光側ファイバー6を挿入することが出来ないが、この第四の実施形態では、投光側ファイバー5からの光をハーフミラー10で反射し、さらに全反射ミラー12で反射して、電子写真用感光体ドラム1の内面に垂直に光を照射する。そして、電子写真用感光体ドラム1の内面から反射した光は垂直に反射し、再び全反射ミラー12で反射し、ハーフミラー10を透過して受光側ファイバー6に入る構造とすることで、第三の実施形態と同様に最も効率良く反射光量を測定できると共に投光機構および受光機構の体積を小さくできるので、外径30mmあるいはそれ以下の小径の電子写真用感光体ドラムの検査に適している。
【0033】
[第五の実施の形態]
図6は本発明の第五の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。図6において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に光を照射する投光側ファイバー、6は検査対象面からの光を捉える受光側ファイバーであり、θ1は電子写真用感光体ドラム1の鉛直線と投光側ファイバー5および受光側ファイバー6がなす角度である。
【0034】
本発明においては反射光量を相対的に比較するため、必ずしも第三の実施形態や第四の実施形態の様に最も効率の良い位置に投光角度、受光角度を設置する必要はなく、電子写真用感光体ドラム1の鉛直方向から多少傾いても反射光量に差が出れば判定可能である。すなわち、図7に示すように、検査面に照射された光は入射角度θと同じ角度で反射する正反射光とあらゆる角度に反射していく散乱光とが有り、正反射光と散乱光は両方とも電子写真用感光体ドラムの内面への塗液の付着の有無で増減するため、この散乱光の増減を反射率値として測定することで検査が可能である。
この電子写真用感光体ドラム1の内面の鉛直線と投光側ファイバー5および受光側ファイバー6がなす角度θ1は、図6に示す様に0〜70°が良い。さらに好ましくは0〜45°にすると良く、これにより第三の実施の形態や第四の実施の形態の様にハーフミラーや全反射ミラーを使い光路を屈折させなくとも、検査することが可能になる。
【0035】
[第六の実施の形態]
図8は本発明の第六の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。図8において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に光を照射する投光側ファイバー、6は検査対象面からの光を捉える受光側ファイバーであり、θ2は投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度である。
投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度も、第三の実施の形態や第四の実施の形態のような方法で0°にすると最も効率が良いため望ましいが、散乱光を捉えれば良いため、必ずしも投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度θ2を0°になる様に設置する必要はない。
しかし、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度θ2が90°を超えると散乱光の量が少なくなってしまうため、反射光量を測定することが困難となってしまうので、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度θ2を0〜90°の範囲にするとよく、これにより検査することが可能になる。
【0036】
[第七の実施の形態]
図9は本発明の第七の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。図9において、符号1は検査対象の電子写真用感光体ドラム、2は電子写真用感光体ドラム1の一端側を把持する把持具、3は把持具2を介して電子写真用感光体ドラム1を回転させるモーター、5は検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に光を照射する投光側ファイバー、6は検査対象面からの光を捉える受光側ファイバー、13はビームエキスパンダー、14はマスク板であり、投光側ファイバー5から照射された光はビームエキスパンダー13を通過することにより平行光束に変換され、さらにマスク板14により形状が整えられて、電子写真用感光体ドラム1の内面の検査対象面に照射される。
【0037】
光源から発せられる光が広がってしまうと光量が安定せず、電子写真用感光体ドラム1の内面で反射した散乱光も安定しずらい。また、広がった光が周囲の壁面で乱反射して精度低下を招くことにもなるため、検査対象面に照射する光は平行光とすることが望ましい。この平行光束を得る手段としては、前記ビームエキスパンダー13を用いる他、光源としてレーザー光源を用いても良い。また、受光側ファイバー6の先端にテレセントリックレンズを設けることで、受光側ファイバー6に真直ぐに入ってくる光のみを選択的に受光することができるため、周囲からの乱反射光の影響をさらに減らすことができる。
【0038】
【実施例】
次に本発明の実施例及び比較例の説明を行なうが、始めに実施例及び比較例で評価対象とする電子写真用感光体ドラムの製造方法と、その内面の状態について述べる。尚、以下に記す部や%は重量基準である。
実施例で使用する電子写真用感光体ドラムの導電性の基体には、円筒状のアルミニウム製ドラムを使用した。
下引層は酸化チタン20部とアルキッド樹脂40部とメラミン樹脂20部とからなる塗膜であり、その乾燥膜厚は6μmとした。また、下引層は前記組成の混合物をメチルエチルケトン100部中に分散させた液を基体に塗工して製作したが、この塗工液は原材料をボールミル中で24時間分散結合させて調整したものであり、塗液は塗工後に130〜140℃で0.5時間熱処理して有機溶剤不溶性としたものである。
電荷発生層および電荷輸送層は両者とも下記塗工液を塗工する方法で形成させたが、電荷発生層は乾燥膜厚が1μm、電荷輸送層は乾燥膜厚30μmとなるように乾燥後の塗膜に順次塗工する方法で積層した。電荷発生層形成用塗工液はブチラール樹脂(UCC社製:XYHL)1部をシクロヘキサン−テトラヒドロフラン混合溶液(混合比7:3)98部に溶かし、これに下記の化学式[化1]で示されるジスアゾ顔料10部を加えてボールミルで72時間分散して調整した。
【0039】
【化1】
Figure 0004077258
【0040】
また、電荷輸送層形成用塗工液はポリカーボネート樹脂(帝人社製:パンライトK−1300)と下記の化学式[化2]で示される電荷移動剤(ヒドラゾン化合物)10部をジクロロメタン80部に溶解混合して調整した。
【0041】
【化2】
Figure 0004077258
【0042】
以上のようにして電子写真用感光体ドラムを作成し、その中から本発明の効果を検証するのにふさわしい品質の電子写真用感光体ドラムを8本選び出した。 その一覧を下記の表1に示す。
【0043】
【表1】
Figure 0004077258
【0044】
以下に具体的な実施例および比較例を述べる。
[実施例1]
第一の実施例では、図1に示す第一の実施形態の内面検査装置を使用し、表1に示す電子写真用感光体ドラムの評価を行なった。
ここで、光源には波長750nmにおける透過率が30%の熱線吸収フィルター(ケンコー光学製:HA−30)を使用した。
【0045】
先ず、内面に塗液が付着していない電子写真用感光体ドラム1を把持具2に把持し、把持具2に接続されたモーター3により回転させる。光源4(林時計工業製:LA−150UX)の光を投光側ファイバー5(林時計工業製:多成分ガラス仕様+小型集光レンズSH−F8B)を通して電子写真用感光体ドラム1の内面に照射する。この時の検査範囲は電子写真用感光体ドラム1の下端から6mmであるため、照射されるスポット径が7mmになる様に投光側ファイバー5の位置を調整した。次に、電子写真用感光体ドラム1の内面に照射された光を受光側ファイバー6(林時計工業製:多成分ガラス仕様+小型集光レンズSH−F8B)で受光し、受光センサー7(ミノルタカメラ製:T−1M)で電気信号に変換する。ここで、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6の設置位置は電子写真用感光体ドラム1の内面の鉛直方向から下方に45°傾いた方向とし、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度を30°とした。
【0046】
受光センサー7で変換された電気信号は演算装置(例えばA/D変換ボードを内蔵したパーソナルコンピューター)8に送られる。演算装置8は、電子写真用感光体ドラム1の1周分のこの電気信号の平均値を求め、正常部の反射光量値として記憶する。次に検査品の電子写真用感光体ドラム1を把持具2に把持し、把持具2に接続されたモーター3により毎秒0.5回転で回転させた。そして光源4の光を投光側ファイバー5を通して電子写真用感光体ドラム1の内面に照射する。電子写真用感光体ドラム1の内面に照射された光は受光側ファイバー6で受光され、受光センサー7で電気信号に変換され、演算装置8に送られる。演算装置8は、130ms毎の平均値を記憶し、先に記憶した正常部の反射光量値と比較し合否判定する。
【0047】
本実施例では、良品と判断できる塗膜の付着量が限度のサンプルの反射光量は、電荷輸送層または下引き層が付着したサンプルでは正常部の値に比べて反射光量が30%高く、電荷発生層が付着したサンプルでは反射光量が15%低かったため、閾値は正常部の反射光量に対して、反射光量が多い側で30%、少ない側で15%に設定した。
【0048】
[実施例2]
第二の実施例では、図3に示す第二の実施形態の内面検査装置を使用する。そして、実施例1では内面に塗液が付着していない電子写真用感光体ドラム1の反射光量値を測定したが、本実施例ではその代わりに、検査品の電子写真用感光体ドラム1の前記塗液が付着しない位置Aで反射光量を測定し、正常部の反射光量値として記録する。次に検査対象の位置Bで反射光量値を測定し、先に位置Aで測定、記録した反射光量値と比較した。
検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面に対する投光側ファイバー5と受光側ファイバー6の角度および、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度は、実施例1と同じとした。
投光側ファイバー5と受光側ファイバー6を位置A、位置Bに移動させる手段は、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6を治具でエアシリンダの軸に固定し、エアシリンダの軸の上下動で行った。また、合否判定に用いる閾値の設定には実施例1と同じ値を用いた。
【0049】
[実施例3]
第三の実施例では、図4に示す第三の実施形態の内面検査装置を使用する。そして、実施例1では内面に塗液が付着していない電子写真用感光体ドラム1の反射光量値を測定したが、本実施例ではその代わりに、検査品の電子写真用感光体ドラム1の前記塗液が付着しない位置Aで反射光量を測定し、正常部の反射光量値として記録する。次に検査対象の位置Bで反射光量値を測定し、先に位置Aで測定、記録した反射光量値と比較した。
投光側ファイバー5および受光側ファイバー6を収めた治具11を位置A、位置Bに移動させる手段は、エアシリンダの軸に治具11を固定し、エアシリンダの軸の上下動で行った。また、合否判定に用いる閾値の設定には実施例1と同じ値を用いた。
【0050】
[実施例4]
第四の実施例では、図5に示す第四の実施形態の内面検査装置を使用するが、それ以外は実施例3と同じ方法で実施した。
【0051】
[実施例5]
第五の実施例では、図6に示す第五の実施形態の内面検査装置を使用し、検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の鉛直方向からの投光側ファイバー5および受光側ファイバー6の傾き角度θ1を70°とした、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
【0052】
[実施例6]
第六の実施例では、図8に示す第六の実施形態の内面検査装置を使用し、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度θ2を70°としたが、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
【0053】
[実施例7]
第七の実施例では、図9に示す第七の実施形態の内面検査装置を使用し、投光側ファイバー5と電子写真用感光体ドラム1の内面の間に光束を平行光束に変換するビームエキスパンダー13および光束の形状を定めるマスク板14を設けたが、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
【0054】
[比較例1]
第一の比較例として、図10に示す様に、投光側ファイバー5と電子写真用感光体ドラム1の内面の間にバンドパスフィルター15を設け、電荷発生層の吸収波長域の光をカットした構成の内面検査装置を使用し、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
【0055】
[比較例2]
第二の比較例として、図6と同様の装置構成で、検査対象である電子写真用感光体ドラム1の内面の鉛直方向からの投光側ファイバー5および受光側ファイバー6の傾き角度θ1を80°とした構成の内面検査装置を使用し、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
【0056】
[比較例3]
第三の比較例として、図8と同様の装置構成で、投光側ファイバー5と受光側ファイバー6とがなす角度θ2を100°とした構成の内面検査装置を使用し、それ以外は実施例2と同じ方法で実施した。
以上の実施例1〜7および比較例1〜3による結果を下記の表2に示す。
【0057】
【表2】
Figure 0004077258
【0058】
表2の結果から明らかなように、本発明によれば電子写真用感光体ドラムの内面に付着した塗液の付着による欠陥を容易に検査できることが分かる。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明においては、内面に塗液が付着していない電子写真用円筒体の内面に、電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し、所定時間内での光量を正常部の反射光量値として記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段にて受光し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、前記正常部の反射光量値と検査対象部分の反射光量値を比較して評価することにより、電子写真用円筒体の内面の不規則な模様の上に不規則な状態で付着した塗液を安定して検出することができる。また、電子写真用円筒体の軸方向の検査距離を含む範囲に光を照射することにより、電子写真用円筒体または、投・受光手段を1周回転させれば良く、効率良く検査することができる。
【0060】
請求項2に記載の発明においては、請求項1の効果に加え、検査する電子写真用円筒体毎に内面のうち塗工工程で塗液が付着しない範囲の反射光量を測定し正常部の反射光量とすることにより、被検査物各々の内面の状態のバラツキによる判定精度の低下を無くすことができる。
また、請求項3に記載の発明においては、請求項1または2の効果に加え、電子写真用円筒体への光の入射角度と電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度がそれぞれ電子写真用円筒体の内面壁面の鉛直方向から70°以内とすることにより、十分に散乱光を受光でき、反射光量を測定して判定することができる。
【0061】
請求項4に記載の発明においては、請求項1〜3の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体への光の入射角度と電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度とがなす角度を0〜90°とすることにより、十分に散乱光を受光でき、反射光量を測定して判定することができる。
また、請求項5に記載の発明においては、請求項1〜4の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体の内面に照射する光を平行光束とすることにより、光の拡散や、拡散した光の乱反射を抑えることができ、判定精度の低下を無くすことができる。
【0062】
請求項6に記載の発明においては、請求項1〜5の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体に塗布する塗液の吸収波長の光を含む光を照射することにより、電子写真用円筒体の内面に塗液が付着していた場合に、塗液に光が吸収されて反射光量が減少し、容易に判定することができる。より具体的には、電子写真用感光体ドラムの電荷発生層の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することにより、下引き層、電荷輸送層が付着した場合は、電子写真用感光体ドラム内面に光を強く反射する膜を形成し反射光量が多くなり、電荷発生層が付着した場合は電荷発生層で光が吸収され反射光量が少なくなる為、塗膜付着の有無を判定することができる。
【0063】
請求項7に記載の発明においては、電子写真用円筒体の内面に電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射する投光手段と、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光し電気信号に変換する受光手段と、該受光手段で変換された電気信号を記録する記録手段と、前記電気信号を比較演算する演算手段を具備し、先ず投光手段から塗膜が付着していない電子写真用円筒体の内面に光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換して所定時間の正常部の電気信号値として記憶手段に記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら投光手段から光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、演算手段にて、先に記憶された正常部の電気信号と検査対象部の電気信号とを比較演算することにより評価することにより、電子写真用円筒体の内面の不規則な模様の上に不規則な状態で付着した塗液を安定して検出することができる。また、電子写真用円筒体の軸方向の検査距離を含む範囲に光を照射することにより、電子写真用円筒体または投・受光手段を1周回転させれば良く、効率良く検査することができる内面検査装置を提供することができる。
【0064】
請求項8に記載の発明においては、請求項7の効果に加え、検査する電子写真用円筒体毎に内面のうち塗工工程で塗液が付着しない範囲の反射光量を測定し正常部の反射光量とすることにより、被検査物各々の内面の状態のバラツキによる判定精度の低下を無くすことができ、精度良く判定できる内面検査装置を提供することができる。
また、請求項9に記載の発明においては、請求項7または8の効果に加え、電子写真用円筒体への光の入射角度と電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度がそれぞれ電子写真用円筒体の内面の鉛直方向から70°以内とすることにより、十分に散乱光を受光でき、反射光量を測定して判定できる内面検査装置を提供することができる。
【0065】
請求項10に記載の発明においては、請求項7〜9の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体への光の入射角度と電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度とがなす角度を0〜90°とすることにより、十分に散乱光を受光でき、反射光量を測定して判定できる内面検査装置を提供することができる。
また、請求項11に記載の発明においては、請求項7〜10の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体の内面に照射する光を平行光束とすることにより、光の拡散や、拡散した光の乱反射を抑えることができ、判定精度の低下を無くすことができる内面検査装置を提供することができる。
【0066】
請求項12に記載の発明においては、請求項7〜11の何れかの効果に加え、電子写真用円筒体に塗布される塗膜の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することにより、電子写真用円筒体の内面に塗液が付着していた場合に塗液に光が吸収されて反射光量が減少し、容易に判定することができる内面検査装置を提供することができる。より具体的には、電子写真用感光体ドラムの電荷発生層の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することにより、下引き層、電荷輸送層が付着した場合は、電子写真用感光体ドラム内面に光を強く反射する膜を形成し反射光量が多くなり、電荷発生層が付着した場合は電荷発生層で光が吸収され反射光量が少なくなる為、塗膜付着の有無を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略構成図である。
【図2】電子写真用感光体ドラムの内面の位置と反射光量値の関係と、合否判定のための閾値を示す図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図5】本発明の第四の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図6】本発明の第五の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図7】電子写真用感光体ドラムの内面の反射光の概略を示す図である。
【図8】本発明の第六の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図9】本発明の第七の実施の形態を示す図であって、電子写真用円筒体の内面検査装置の概略要部構成図である。
【図10】比較例1で使用した内面検査装置の概略要部構成図である。
【符号の説明】
1 電子写真用感光体ドラム(電子写真用円筒体)
2 把持具
3 モーター
4 光源
5 投光側ファイバー
6 受光側ファイバー
7 受光センサー
8 演算装置(パーソナルコンピューター)
9 塗液の付着
10 ハーフミラー
11 治具
12 全反射ミラー
13 ビームエキスパンダー
14 マスク板
15 フィルター

Claims (12)

  1. 円筒状のアルミニウム製ドラムからなる基体に、塗液を塗工して感光層を構成する塗膜を形成して製造した電子写真用円筒体を検査対象とし、前記基体の内面に付着した塗液による欠陥を検査する電子写真用円筒体の内面検査方法であって、
    内面に塗液が付着していない電子写真用円筒体の内面に、電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し、所定時間内での光量を正常部の反射光量値として記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら光を照射し、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段にて受光し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、前記正常部の反射光量値と検査対象部分の反射光量値を比較して評価することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  2. 請求項1記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、検査する電子写真用円筒体毎に、その電子写真用円筒体の内面のうち、塗膜の塗布工程で塗液が付着しない部位の反射光量を測定し、正常部の反射光量とすることを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  3. 請求項1または2記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面への光の入射角度と該電子写真用円筒体の内面から反射する光を受光する受光角度が、それぞれ電子写真用円筒体の内面壁面の鉛直方向から70°以内とすることを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  4. 請求項1から3の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面への光の入射角度と、該電子写真用円筒体の内面から反射する光を受光する受光角度とがなす角度を、0〜90°とすることを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  5. 請求項1から4の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体の内面に照射する光を平行光束とすることを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  6. 請求項1から5の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査方法において、前記電子写真用円筒体に塗布される塗膜の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査方法。
  7. 円筒状のアルミニウム製ドラムからなる基体に、塗液を塗工して感光層を構成する塗膜を形成して製造した電子写真用円筒体を検査対象とし、前記基体の内面に付着した塗液による欠陥を検査する電子写真用円筒体の内面検査装置であって、
    電子写真用円筒体の内面に電子写真用円筒体の軸方向の検査対象部距離を含む範囲で光を照射する投光手段と、該電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光し電気信号に変換する受光手段と、該受光手段で変換された電気信号を記録する記録手段と、前記電気信号を比較演算する演算手段を具備し、先ず投光手段から塗膜が付着していない電子写真用円筒体の内面に光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換して所定時間の正常部の電気信号値として記憶手段に記憶し、次に検査対象の電子写真用円筒体の内面の検査対象部分の周方向を走査しながら投光手段から光を照射し、電子写真用円筒体の内面で反射した光を受光手段で受光し電気信号に変換し、単位時間毎に検査対象部分の反射光量値として記憶し、演算手段にて、先に記憶された正常部の電気信号と検査対象部の電気信号とを比較演算することにより評価することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
  8. 請求項7記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、検査する電子写真用円筒体毎に、その電子写真用円筒体の内面のうち、塗膜の塗布工程で塗液が付着しない範囲の反射光量を測定し、正常部の値とすることを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
  9. 請求項7または8記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体への光の入射角度と、該電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度が、それぞれ電子写真用円筒体の内面の壁面の鉛直方向から70°以内となる位置に投光手段と受光手段を設置することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
  10. 請求項7から9の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体への光の入射角度と、該電子写真用円筒体から反射する光を受光する受光角度とがなす角度が、0〜90°になる位置に投光手段と受光手段を設置することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
  11. 請求項7から10の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記投光手段に光を平行光束に変換する光学系を設け、前記電子写真用円筒体の内面に該平行光束を照射することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
  12. 請求項7から11の何れか一つに記載の電子写真用円筒体の内面検査装置において、前記電子写真用円筒体に塗布される塗膜の吸収波長範囲内の波長を含む光を照射することを特徴とする電子写真用円筒体の内面検査装置。
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