JP4076806B2 - ジェットファン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路トンネル内のトンネル天井壁に吊り下げて設置されるジェットファンにおいて、その支持構造に加わる引張荷重を検出できるようにしたジェットファンに関するものである。また、ジェットファンの羽根車などの回転体に、異常が発生した場合に、これを検出できるようにしたジェットファンに関するものである。さらに、ジェットファンの吊設部材や規制動材などの支持構造に、緩みなどの異常が発生した場合に、これを検出することができるようにしたジェットファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
道路トンネル内の換気を行うために、道路トンネルのトンネル天井壁にジェットファンが吊り下げて設置される。このジェットファンを吊り下げて設置するための従来のジェットファンの支持構造の一例を、図34および図35を参照して説明する。図34は、従来のジェットファンの支持構造の一例を円筒状ケーシングの横から見た図である。図35は、図34のジェットファンを軸方向から見た図である。
【0003】
図34および図35において、ジェットファン10の円筒状ケーシング12の軸方向中央部で軸方向から見て両側に軸方向にずらして2ヶ所の側部外壁に、側部支持部材14a,14b,14c,14dがそれぞれ設けられ、これらの略上方または略斜め上方位置のトンネル天井壁16に、側部吊持部材18a,18b,18c,18dがそれぞれ設けられる。そして、対応する側部支持部材14a,14b,14c,14dと側部吊持部材18a,18b,18c,18dが吊設部材20a,20b,20c,20dでそれぞれに連結される。また、円筒状ケーシング12の軸方向両端部の端部外壁の頂部に、頂部支持部材22a,22bがそれぞれ設けられ、これらの略軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁16に、頂部吊持部材24a,24bがそれぞれ設けられる。そして、対応する頂部支持部材22a,22bと頂部吊持部材24a,24bが規制部材31a,31bでそれぞれに連結される。さらに、円筒状ケーシング12内に駆動モータ40が配設され、駆動モータ40の回転軸に羽根車42が固定される。そして、駆動モータ40が運転されると、羽根車42が回転され、図34の矢印の方向に送風が行われる。
【0004】
ところで、ジェットファンにおいて、羽根車42などの回転体はバランス調整がなされていて、正常状態であれば、運転中に大きな振動や騒音を発生することがない。しかるに、羽根車42に異物などが付着するなどして回転体にアンバランスを生ずると、運転中に異常振動を生じ、この振動によって回転体自体が損傷を受ける虞がある。また、回転体の異常振動が支持構造に伝わり、支持構造の吊設部材20a,20b,20c,20dや規制部材31a,31bを連結固定するボルトナットなどに、緩みを生じさせる虞がある。そして、特に吊設部材20a,20b,20c,20dのいずれかに緩みを生ずると、その分の荷重が他の吊設部材の負担となり、極端な場合には吊設部材20a,20b,20c,20dおよび規制部材26a,26bが破損し、ジェットファン10が落下して大事故となる虞がある。
【0005】
なお、ジェットファン10の支持構造は、正常状態にあっては、吊設部材20a,20b,20c,20dによりジェットファン10の重量が支持され、規制部材26a,26bにより円筒状ケーシング12が軸方向ならび上下に揺動するのが規制される。ここで、吊設部材20a,20b,20c,20dにはジェットファン10の重量を支持するだけの大きな引張荷重が加わることは勿論である。そして、規制部材26a,26bは、ターンバックルを軽く締め付けて長さの調整がなされ、その引張荷重は零ではないが、吊設部材20a,20b,20c,20dに作用する引張荷重に対して僅かな値である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のジェットファン10において、羽根車42などの異物の付着の有無または羽根車42などの損傷の有無および支持構造の緩みの有無を、定期的に点検確認しなければならない。しかるに、ジェットファン10は道路トンネル内の高い位置に吊り下げられており、点検者が道路上から目視により点検作業をすることができない。そのため、点検者が作業車に乗って高い所から点検を行わなければならない。このためには、道路トンネル内の交通規制が必要であり、点検作業が大がかりとなり、また時間的にも制約を受けるために、頻繁には点検ができないという問題があった。
【0007】
本発明は、かかる従来のジェットファンの事情に鑑みてなされたもので、支持構造に加わる引張荷重を検出できるようにしたジェットファンを提供することを目的とする。また、羽根車などの回転体の異常を簡単に検出できるようにした、ジェットファンを提供することを目的とする。さらに、支持構造の緩みなどの異常を簡単に検出できるようにしたジェットファンを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明のジェットファンは、円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材、あるいは前記吊設部材または前記規制部材と、前記支持部材または前記吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が加わるように荷重検出手段を配設し、前記荷重検出手段で検出した前記引張荷重の荷重変動成分から回転体の異常を判別する判別手段を設けて構成されている。
【0009】
また、円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材、あるいは前記吊設部材または前記規制部材と、前記支持部材または前記吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が加わるように荷重検出手段を配設し、前記荷重検出手段で検出した前記引張荷重の変化から前記支持構造が異常であることを判別する判別手段を設けて構成しても良い。
【0010】
そして、円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側に荷重付加方向に貫通孔が設けられたロードセルを配設し、前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材を貫通する貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結するとともに他端側に前記ロードセルの前記貫通孔を貫通し得ない膨大部を設け、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルに圧縮方向で加わるように構成しても良い。
【0011】
また、円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材側に荷重付加方向に貫通孔が設けられたロードセルを配設し、前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材を貫通する貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結するとともに他端側に前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ない膨大部を設け、しかも前記貫通部材により前記ロードセルを予め圧縮方向に締め付け、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルに前記圧縮方向と反対方向に加わるように構成することもできる。
【0012】
さらに、円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側に荷重付加方向にねじ溝孔が設けられたロードセルを配設し、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材を貫通しその先端が前記ロードセルの前記ねじ溝孔に螺合させて貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結し、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルを前記支持部材または前記吊持部材側に圧接する方向に加わるように構成することも可能である。
【0013】
そして、前記貫通部材の他端側に設ける膨大部が、前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ないように構成しても良い。
【0014】
また、前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ない頭部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側から前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材に貫通させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの先端部に、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するナットを螺合させ、このナットの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結して構成することもできる。
【0015】
さらに、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材および前記ロードセルの前記貫通孔に貫通させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの先端部に、前記ロードセルの前記貫通孔を貫通し得ないナットを螺合させ、前記ボルトの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結することも可能である。
【0016】
そしてまた、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材に貫通させ、さらに前記ボルトの先端部を前記ロードセルの前記ねじ溝孔に螺合させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結して構成することもできる。
【0017】
そしてさらに、前記貫通部材が、前記吊設部材または前記規制部材の略張設方向に前記支持部材または前記吊持部材を貫通するとともに、前記ロードセルに略直交するように構成することもできる。
【0018】
さらにまた、前記支持部材または前記吊持部材と前記ロードセルの間に、前記支持部材または前記吊持部材に対して前記ロードセルの姿勢を前記吊設部材または前記規制部材の略張設方向と略直交方向に保持する角度調整部材を配設して構成することもできる。
【0019】
また、前記荷重検出手段または前記ロードセルの検出出力より、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重の荷重変動成分を得る荷重変動検出手段を設け、前記荷重変動成分から回転体の異常を判別する判別手段を設けて構成することもできる。
【0020】
またさらに、前記判別手段は、前記荷重変動成分の周波数成分から回転体の異常を判別するように構成することもできる。
【0021】
そしてさらに、前記荷重検出手段または前記ロードセルの検出出力より、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重成分を得る引張荷重検出手段を設け、検出した前記引張荷重成分の変化から前記支持構造が異常であることを判別する判別手段を設けて構成することもできる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例を図1ないし図15を参照して説明する。図1は、図34と図35で示すジェットファンの構造で、正常状態の支持構造において、羽根車に種種の重さのアンバランスウエイトを付加した場合の風上側の規制部材26aの荷重変動を示すグラフである。図2は、風上側の1本の吊設部材20cの荷重変動を示すグラフである。図3は、風下側の1本の吊設部材20dの荷重変動を示すグラフである。図4は、風下側の規制部材26bの荷重変動を示すグラフである。図5は、風下側の他の1本の吊設部材20bの荷重変動を示すグラフである。図6は、風上側の他の1本の吊設部材20aの荷重変動を示すグラフである。図7は、図1ないし図6に示す各吊設部材および規制部材のアンバランスウエイトの重さと荷重変動の関係を示すグラフである。図8は、図34と図35で示すジェットファンの構造で、羽根車などの回転体が正常な状態において、風上側の1本の吊設部材20cのターンバックルを緩めた場合のその吊設部材20cの引張荷重に対する他の吊設部材および規制部材の引張荷重のグラフである。図9は、風上側の他の1本の吊設部材20aのターンバックルを緩めた場合のその吊設部材20aの引張荷重に対する他の吊設部材および規制部材の引張荷重のグラフである。図10は、本発明のジェットファンの第1実施例の構造を示す図である。図11は、図10に示す第1実施例の規制部材と頂部吊持部材の連結部分の拡大図である。図12は、図11のA矢視図である。図13、図11の一部切り欠き拡大図である。図14は、図10のロードセルの検出出力を処理する一例のブロック回路図である。図15は、荷重変動成分を示す図である。図10において、図34と図35に示す部材と同じまたは均等なものには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0023】
まず、発明者らは、図1ないし図6に示すごとく、ジェットファン10の羽根車42に各種の重さのアンバランスウエイトを付加して運転すると、羽根車42の振動により、各吊設部材20a,20b,20c,20dおよび規制部材26a,26bに生ずる荷重変動の変化を、実験により明らかとした。すなわち、図7に示すごとく、吊設部材20a,20b,20c,20dは、アンバランスウエイトの重さの増加に伴い、一度荷重変動成分の大きさが低下するもののその後は増大する。そして、風下側の規制部材26bも吊設部材20a,20b,20c,20dと同様の傾向が認められるが、吊設部材20a,20b,20c,20dほど顕著でない。また、風上側の規制部材26aは、最初は変化なく途中で増加し再び変化しない状態となる。なお、図7は荷重変動の振幅は、全振幅のピークツーピークの値で示されている。
【0024】
また、発明者らは、ジェットファン10の重量を支持する吊設部材20a,20b,20c,20dのいずれか1本が緩むことによる他の残りの吊設部材および規制部材26a,26bに作用する引張荷重の変化を、実験により明らかとした。すなわち、1本の吊設部材20cのターンバックルを徐々に緩めてゆくと、図8に示すごとく、緩める吊設部材20cに作用する引張荷重の低下にともない斜め対向位置の吊設部材20bの引張荷重が低下し、他の残りの2本の吊設部材20a,20bの引張荷重が増加し、規制部材26c,26bはいずれも引張荷重が増加する。また、別の1本の吊設部材20aのターンバックルを徐々に緩めてゆくと、図9に示すごとく、斜め対向位置の吊設部材20dの引張荷重が低下し、他の残りの2本の吊設部材20b,20cの引張荷重が増加し、規制部材26a,26bはいずれも引張荷重が増加する。
【0025】
これらの実験結果に基づいて、発明者らは吊設部材20a,20b,20c,20dおよび規制部材26a,26bの荷重変動の変化から羽根車42などの回転体がアンバランスであるか否かを検出できる、との知見を得た。また、吊設部材20a,20b,20c,20dの緩みを、吊設部材20a,20b,20c,20および規制部材26a,26bの引張荷重の変化から検出できるとの知見を得た。そこで、図10に示すごとく、風下側の1本の規制部材26bと頂部吊持部材24bの連結部分に荷重検出手段としてのロードセル30が設けられる。そして、規制部材26bと頂部吊持部材24bの連結部分は、図11ないし図13に示すごとく構成される。すなわち、トンネル天井壁16に、規制部材26bの張設方向と略直交する板状部を設けた頂部吊持部材24bがアンカーボルトなどにより固定される。この板状部の規制部材26bと反対側の面に、荷重負荷方向に貫通孔が設けられたいわゆるワッシ型のロードセル30が配設され、規制部材26bと反対側のロードセル30側から貫通部材としてのボルト80が、ロードセル30の貫通孔と頂部吊持部材24bの板状部を略直交に貫通して挿通され、規制部材26b側に突出した先端部にアイナット82が螺合固定される。このアイナット82には、一端部がリング状の連結部に形成され、この連結部に規制部材26bが連結される。なお、ボルト80の膨大部としての頭部は、ロードセル30の貫通孔を貫通し得ないだけでなく、頂部吊持部材24bの板状部も貫通し得ない大きさである。そこで、不測の事故などによりロードセル30が破損しても、ボルト80は頂部吊持部材24bから規制部材26b側に抜けることがなく、規制部材26bが頂部吊持部材24bに連結された状態が維持される。もって、ジェットファン10が落下するようなことがない。
【0026】
さらに、図14に示すごとく、ロードセル30からの検出出力が増幅手段32に与えられ、その増幅出力が荷重変動検出手段34と引張荷重検出手段36とに与えられる。ここで、ロードセル30の検出出力は、交流成分としての荷重変動が直流成分としての引張荷重に重畳されたものである。そこで、荷重変動検出手段34によって、検出出力より図15のごとき荷重変動成分のみが抽出される。この荷重変動検出手段34は、具体的一例として、直流阻止のコンデンサであり、またはハイパスフィルタなどで形成される。また、引張荷重検出手段36は、検出出力を平均化するもので、具体的一例として、適宜な平滑回路や積分回路で形成される。そして、荷重変動検出手段34の振幅のピーク高さが予め設定された第1基準値と比較手段38で比較され、ピーク値が基準値を越えるとその信号が警報手段44に与えられる。なお、比較手段38では、図15に示すごとく、振幅のピーク高さが上限基準値または下限基準値のいずれと比較されても良い。そして、この比較手段38は、羽根車42などの回転体に異常の有無を判別する判別手段として作用する。また、引張荷重検出手段36の出力が予め設定された第2基準値と比較手段46で比較され、引張荷重成分の出力が第2基準値を越えるとその信号が警報手段44に与えられる。ここで、比較手段46は、支持構造の異常の有無を判別する第2の判別手段として作用する。そして、警報手段44は、比較手段38,46の出力により同様の警報信号を発しても良く、また異なる警報信号を発しても良い。
【0027】
なお、ロードセル30の検出出力を、上記実施例では、アナログ的に処理する構造で説明したが、デジタル的に処理しても良いことは勿論である。すなわち、増幅手段32からの増幅出力を、1秒間に例えば250回ほどサンプリングしてデジタル値として演算手段に取り込み、適宜に荷重変動成分と引張荷重成分に分けて、それぞれを予め設定した基準値と比較するようにしても良いことは勿論である。
【0028】
次に、本発明の第2実施例を図16を参照して説明する。図16は、本発明のジェットファンの第2実施例のブロック回路図である。図16において、図14と同じまたは均等な回路ブロックには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0029】
第2実施例では、荷重変動成分から回転体の異常の有無を判別する構造が、第1実施例と相違し、他の構造は同様である。図16において、ロードセル30の検出出力が、増幅手段32で増幅されて荷重変動検出手段34と引張荷重検出手段36にそれぞれ与えられ、荷重変動成分と引張荷重成分が抽出されることは、第1実施例と同様である。そして、抽出された荷重変動成分から回転体の異常の有無の判別方法が、以下のごとく第1実施例と相違する。
【0030】
荷重変動検出手段34から出力された荷重変動成分が比較手段38で第1基準値と比較され、第1基準値を超えた信号の個数が計数手段48で計数される。さらに、計数手段48の所定時間当たりの計数値が他の比較手段50により予め設定された第3基準値と比較され、計数値が第3基準値を超えると、警報手段44に信号が与えられて回転体に異常があることが示される。比較手段38,50および計数手段48によって判別手段が形成されている。
【0031】
この第2実施例の判別手段による回転体の異常の有無の判別は、以下のごとき理由よるものである。まず、荷重変動成分は、図15に示されるごとく、種々の周波数成分が合成されていて、振幅のピーク高さが一定でなく、時々ヒゲのごとくピーク高さが高いものが生ずる。そこで、このヒゲ様のピーク高さに対して基準値を超える毎に回転体に異常があると判別すると、安定した判別が得られない虞がある。そこで、基準値を超えたピーク高さが所定時間当たりに何個あったかを計数手段48で計数することで、荷重変動成分が全体的に大きいほど大きな計数値が得られる。そこで、この計数値の大小を第3基準値と比較手段50で比較し、基準値を超えると回転体の異常として判別され、警報手段44に信号が与えられる。この第2実施例では、荷重変動成分をデジタル値で処理する場合に好適である。
【0032】
また、本発明の第3実施例を図17および図18を参照して説明する。図17は、本発明のジェットファンの第3実施例のブロック回路図である。図18は、図15の荷重変動成分の正側を包絡線検波した検波出力を示す図である。図17において、図14および図16と同じまたは均等な回路ブロックには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0033】
第3実施例では、荷重変動成分から回転体の異常の有無を判別する構造が、第1および第2実施例と相違し、その他の構造は同様である。図17において、荷重変動検出手段34から出力される荷重変動成分が包絡線検波手段52に与えられ、正側または負側の包絡線検波がなされ、図18のごとき包絡線検波出力が出力される。図18では、正側の包絡線検波出力が比較手段54で予め設定された第4基準値と比較され、基準値を超えると、警報手段44に信号が与えられる。包絡線検波手段52および比較手段54によって、判別手段が形成されている。
【0034】
この第3実施例にあっては、荷重変動成分が各種の周波数成分からなっていても、包絡線検波することで荷重変動成分のパワーの大小に応じた出力が得られる。そこで、これと第4基準値を比較することで、所定の大きさを超えた荷重変動成分が検出されると、回転体に異常が有ると判別する。
【0035】
さらに、本発明の第4実施例を図19および図20を参照して説明する。図19は、本発明のジェットファンの第4実施例のブロック回路図である。図20は、図19の周波数分析手段から得られる荷重変動成分のスペクトラム図である。図19において、図14と図16および図17と同じまたは均等な回路ブロックには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0036】
第4実施例では、増幅手段32の増幅出力が周波数分析手段56と引張荷重検出手段36に与えられる。周波数分析手段56は、荷重検出出力に含まれる各周波数成分を図20のごとく周波数分析し、この分析結果が演算手段58に与えられてオーバーオール値が演算される。このオーバーオール値は、各周波数成分のピーク高さを合計した値から算出される。図20(a)に示すごとく、回転体にアンバランスが生じてない状態では、周波数分析で分析される各周波数成分のピーク高さは極めて低く、振動がないことが示される。そして、演算手段58により算出されるオーバーオール値も0.011と低い値となっている。しかるに、回転体にアンバランスウエイトを付した一例の図20(b)にあっては、回転体にアンバランスを生じて振動が発生し、周波数分析手段56で分析される各周波数成分のピーク高さも運転周波数およびその高調波成分で高く示される。そして、演算手段58によるオーバーオール値も0.072と大きな値となる。そこで、このオーバーオール値を予め設定した第5基準値と比較手段60で比較することで、回転体の異常の有無を判別できる。第4実施例では、周波数分析手段56が荷重検出出力から荷重変動成分を抽出する作用も奏するとしてブロック回路図が構成されているが、第1実施例のごとく、荷重検出出力を荷重変動検出手段34に与えて荷重変動成分を抽出し、この荷重変動成分を周波数分析手段56に与えるように構成しても良い。そして、演算手段58および比較手段60によって、回転体の異常の有無を判別する判別手段が形成されている。
【0037】
さらにまた、本発明の第5実施例を図21を参照して説明する。図21は本発明のジェットファンの第5実施例のブロック回路図である。図21において、図19とブロック回路図は全く同じであるが、演算手段の作用が相違する。図21で、図19と同じまたは均等な回路ブロックには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0038】
図21の第5実施例にあっては、周波数分析手段56で分析された各周波数成分から、演算手段62により例えば運転周波数を中心とする狭い帯域幅内にある各周波数成分のピーク高さを合計した値を演算する。そして、この演算値が第6基準値と比較手段64で比較される。演算手段62および比較手段64で判別手段が形成されている。
【0039】
第5実施例では、回転体にアンバランスを生ずるとその回転体が回転される運転周波数の振動が発生することから、この基本的な運転周波数の荷重変動成分の大小から回転体の異常の有無を判別し得る。
【0040】
そしてさらに、本発明の第6実施例を図22を参照して説明する。図22は、本発明のジェットファンの第6実施例のブロック回路図である。図22において、図14と同じまたは均等な回路ブロックには同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0041】
図22に示す第6実施例では、増幅手段32の増幅出力が荷重変動検出手段34と引張荷重検出手段36に与えられる。そして、荷重変動検出手段34から出力される荷重変動成分がバンドパスフィルタ66に与えられ、例えば運転周波数を中心とする狭い帯域幅内にある周波数成分のみが抽出され、その抽出された周波数成分の大きさが予め設定された第7基準値と比較手段68で比較される。バンドパスフィルタ66および比較手段68によって判別手段が形成される。
【0042】
第6実施例では、第5実施例と同様に回転体のアンバランスで生ずる運転周波数の荷重変動成分の大小によって回転体の異常の有無を判別できる。上記第5実施例および第6実施例では、比較手段64,68に与えらる周波数成分は、運転周波数の荷重変動成分に限られず、運転周波数の高調波成分であっても良い。さらに、1つの帯域幅の周波数成分に限られず、運転周波数とその高調波のそれぞれの帯域幅の周波数成分の合計が比較手段64,68に与えられても良い。
【0043】
上記第1ないし第6実施例では、いずれも荷重検出手段としてのロードセル30が風下側の規制部材26bと頂部吊持部材24bの連結部分に設けられていた。そこで、風上側の1本の吊設部材20aと側部支持部材14aとの連結部分に、荷重検出手段としてのロードセル30を設けた実施例につき、以下説明する。
【0044】
本発明の第7実施例を図23ないし図26を参照して説明する。図23は、本発明のジェットファンの第7実施例の構造を示す図である。図24は、図23に示す第2の実施例の吊設部材と側部支持部材の連結部分の拡大図である。図25は、吊設部材と側部支持部材の連結部分の別の例の拡大図である。図26は、図23のロードセルの検出出力を処理する一例のブロック回路図である。図23ないし図26において、図10ないし図14と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0045】
第7実施例の本発明のジェットファンの構造は、図23に示すごとく、風上側の1つの吊設部材20aと側部支持部材14aの連結部分に、ロードセル30が設けられる。なお、風上側の他方の吊設部材20cおよび風下側の2つの吊設部材20b,20dの連結部分のいずれにロードセル30を設けても良い。そして、吊設部材20aと側部支持部材14aの連結部分は、図24に示すごとく、円筒状ケーシング12の側部外壁に設けられた補助リブ84で、側部支持部材14aが兼用されている。そして、吊設部材20aの張設方向に対して、補助リブ84の両側に角度調整部材86,88を配設し、補助リブ84の両側に吊設部材20aの張設方向に対して略直交する面をそれぞれに形成する。さらに、角度調整部材86による吊設部材20aと反対側で張設方向と略直交する面に、荷重負荷方向に貫通孔が設けられたいわゆるワッシャ型のロードセル30が配設され、吊設部材20aとは反対側のロードセル30側から、ボルト80がロードセル30の貫通孔と一方の角度調整部材86と補助リブ84および他方の角度調整部材88を順次に貫通して挿通され、突出した先端部にアイナット82が螺合固定される。このアイナット82の一端に設けられたリング状の連結部に、吊設部材20aが連結される。なお、図24では吊設部材20aの張設方向に対して、ロードセル20が略直交するように配設されるが、図25のごとく、ロードセル30は、吊設部材20aの張設方向に対して略直交するように配設されなくても良い。すなわち、補助リブ84の吊設部材20aと反対側の面にロードセル30が配設され、このロードセル30と補助リブ84を貫通してボルト80が挿通され、その先端部にアイナット82が螺合するようにしても良い。図25の例では、アイナット82に斜め方向に引張荷重が加わるが、ロードセル30からは所望の検出出力が得られる。図24および図25のいずれの構造の連結部分にあっても、貫通部材であるボルト80の膨大部としての頭部は、ロードセル30を貫通し得ないだけでなく、角度調整部材86と補助リブ84、または補助リブ84を貫通し得ない大きさである。そこで、第1実施例と同様に、ロードセル30が破損されても、吊設部材20aは補助リブ84と連結が維持される。
【0046】
また、図26に示されるごとく、ロードセル30の検出出力が増幅手段32で増幅され、その増幅出力が荷重変動検出手段34と引張荷重検出手段36に与えられる。そして、引張荷重検出手段36からの引張荷重成分から予め設定された第8基準値が減算手段70で減算され、減算値の絶対値が第9基準値と比較手段72で比較される。この第8基準値は、支持構造の正常状態におけるロードセル30の検出出力に応じた引張荷重成分に設定される。そして、減算手段70から出力される絶対値の大きさは、支持構造に異常が生ずると大きなものとなる。そこで、ロードセル30の検出出力の引張荷重成分が正常状態の大きさから大きくずれて第9基準値を超えると、支持構造の異常と判別される。第7実施例において、減算手段70と比較手段72によって、支持構造の異常を判別する第2の判別手段が形成されている。なお、第7実施例のごとく、吊設部材20a,20b,20c,20dのいずれかに設けられたロードセル30に加わる引張荷重成分は、図8と図9に示すごとく、大きくなる場合もあれば、小さくなる場合もある。いずれにしろ正常状態における引張荷重成分とは異なる値となることから、その変化分の大きさから異常の有無を判別すれば良い。
【0047】
本発明の第8実施例を図27を参照して説明する。図27は、図23のロードセルの検出出力を処理する他の一例のブロック回路図である。図27において、図26と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0048】
図27の第8実施例にあっては、引張荷重検出手段36の引張荷重成分がウィンドコンパレータ手段74に与えられる。このウィンドコンパレータ手段74には上限基準値と下限基準値がそれぞれ予め設定されており、引張荷重成分の大きさが上限基準値を超えまたは下限基準値を下回ると警報手段44に信号が与えられて支持構造の異常が示される。ウィンドコンパレート手段74が第2の判別手段を形成している。
【0049】
上記実施例では、引張荷重成分の変化分から支持構造の異常の有無を判別するものである。しかるに、支持構造に異常を生ずると、支持構造の剛性が変化し、ジェットファン10の固有振動が変化する。そこで、この固有振動の変化から支持構造の異常の有無を判別することも可能である。
【0050】
この固有振動の変化から支持構造の異常の有無を判別する本発明の第9実施例を図28および図29を参照して説明する。図28は、1本の吊設部材を緩めてその引張荷重を徐々に小さなものとしたときの固有振動数の変化を示す一例である。図29は、本発明の第9実施例のロードセルの検出出力から固有振動数の変化を求めて支持構造の異常の有無を判別するブロック回路図である。ロードセル30は、図10のごとく規制部材の連結部分に設けられても良く、また図23のごとく吊設部材の連結部分に設けられても良い。
【0051】
まず、図28に示すごとく、1本の吊設部材を緩めてその引張荷重を徐々に小さなものとして、駆動モータ40を停止させた際に減少していく回転数に対していつ共振現象を生ずるか実験を行った。駆動モータ40の回転数は、支持構造が正常なジェットファン10の固有振動数よりも高い。そこで、駆動モータ40を停止させ、その回転数が変化減少し、ジェットファン10の固有振動数と一致すると、共振現象によって振動が大きくなることから、固有振動数を検出できる。図28で、(ア)は駆動モータ40の停止後の時間経過に対するモータ回転数の変化である。そして(イ)〜(カ)は吊設部材の引張荷重を順次に変化させて共振現象を生ずる時点を検出したものであるが、特に共振現象の生ずる時点が1215回転で変化がなく、固有振動数も変化がないことが示される。しかるに、更に引張荷重を小さくしてほぼ0としたところ、(キ)のごとく、共振現象が1095回転で生じ、固有振動数が変化したことが示される。そこで、支持構造が正常な状態で予め固有振動数を記録し、定期的にその時の固有振動数を検出して、両固有振動数が一致すれば正常であり、不一致であれば支持構造が異常であると判別できる。
【0052】
図29において、ロードセル30の検出出力は増幅手段32で増幅され、その増幅出力が荷重変動検出手段34に与えられて、その荷重変動成分が比較手段38と固有振動数検出手段76に与えられる。比較手段38は、第1実施例と同じ回転体の異常の有無を判別する判別手段である。固有振動数検出手段76は、図28に示すごとく、共振現象からその時点における固有振動数を適宜に検出する。そして、固有振動数検出手段76で検出された固有振動数が、予め測定された支持構造が正常な状態における固有振動数と比較手段78で比較される。固有振動数検出手段76からの固有振動数と正常状態における固有振動数が一致しないと、警報手段44に比較手段78より信号が与えられ、支持構造が異常であることが示される。
【0053】
第9実施例において、増幅手段32の増幅出力を第4実施例のごとく周波数分析手段56で周波数分析し、その周波数分析結果から固有振動検出手段76で固有振動数を検出しても良い。また、駆動モータ40の停止による回転数の減少によって共振現象を生じさせるものに限られず、駆動モータ40の起動による回転数の増加によって共振現象を生じさせても良い。
【0054】
上記第7ないし第9実施例において、ロードセル30を吊設部材の連結部分に設けても、ロードセル30による検出出力には、荷重変動成分が含まれており、第1ないし第6実施例のごとく、回転体などの異常の有無を判別できることは勿論である。
【0055】
そして、上記実施例において、ロードセル30の検出出力から回転体の異常を判別し、また支持構造の異常の有無を判別する構成は、上記実施例に限られず、ロードセル30の検出出力を直接または増幅してコンピュータに入力させて、適宜なプログラムによるデジタル処理によって回転体および支持構造の異常の有無を判別するようにしても良い。
【0056】
さらに、ロードセルの他の配設構造に関して、本発明の第10実施例を図30を参照して説明する。図30は、本発明のジェットファンの第10実施例におけるロードセルの他の配設構造を示す図である。図30において、図24と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0057】
図30に示すロードセルの配設構造において、図24に示す配設構造と相違するところは、貫通部材としてのアイボルト90が、吊設部材20a側から、角度調整部材88と支持部材としての補助リブ84と角度調整部材86、および吊設部材20aと反対側に配設されたロードセル30の貫通孔を順次に貫通し、吊設部材20aの反対側に突出した先端部にナット92が螺合固定される。この図30に示すロードセル30の配設構造にあっても、図24の配設構造と同様に、吊設部材20aの引張荷重がロードセル30に対して直接的に圧縮方向に作用し、引張荷重を確実に検出することができる。
【0058】
また、ロードセルの別の配設構造に関して、本発明の第11実施例を図31を参照して説明する。図31は、本発明のジェットファンの第11実施例におけるロードセルの別の配設構造を示す図である。図31において、図25と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0059】
図31に示すロードセルの配設構造において、図25に示す配設構造と相違するところは、吊設部材20aの反対側に配設されたロードセル30にねじ溝孔30aが設けられ、貫通部材としてのアイボルト90が、吊設部材20a側から、補助リブ84を貫通してその先端部がロードセル30のねじ溝孔30aに螺合固定される。この図31に示すロードセル30の配設構造にあっては、図25の配設構造と同様に、吊設部材20aの引張荷重がロードセル30を支持部材としての補助リブ84側に圧接する方向に作用し、引張荷重を確実に検出することができる。しかも、ロードセル30自体がナットとして作用し、それだけ部品点数を削減できる。なお、万一にも、ロードセル30が破壊された場合に、ねじ溝孔30aは破壊されずにこのねじ溝孔30aの周辺部を含む膨大部が、アイボルト90の先端部に螺合された状態が維持されるならば、補助リブ84からアイボルト90が抜け出ることがなく、ジェットファン10の落下が防止され得る。
【0060】
そして、ロードセルのさらに別の配設構造に関して、本発明の第12実施例を図32を参照して説明する。図32は、本発明のジェットファンの第12実施例におけるロードセルのさらに別の配設構造を示す図である。図32において、図25と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0061】
図32に示すロードセルの配設構造において、ロードセル30が支持部材としての補助リブ84の吊設部材20a側に配設され、吊設部材20aの反対側から、貫通部材としてのボルト80が、補助リブ84およびロードセル30の貫通孔を貫通し、その突出した先端部にアイナット82が螺合固定され、このアイナット82に、吊設部材20aが連結固定される。そして、ボルト80とアイナット82の螺合により、ロードセル30が予め所定圧力(例えば、吊設部材20aの引張荷重程度)で締め付け固定される。
【0062】
そこで、アイボルト82に吊設部材20aの引張荷重が作用すると、ボルト80が極めて僅かながら弾性変形して伸長し、ロードセル30の締め付け圧力が低下する。このロードセル30の締め付け圧力の変化から、吊設部材20aの引張荷重の変化を検出することができる。なお、吊設部材20aの引張荷重によるボルト80の弾性変形の度合いにより、ロードセル30の締め付け圧力の変化程度が大きく影響を受け、吊設部材20aの引張荷重がそのまま検出できるものでない。
【0063】
そしてさらに、ロードセルのさらに他の配設構造に関して、本発明の第13実施例を図33を参照して説明する。図33は、本発明のジェットファンの第13実施例におけるロードセルのさらに他の配設構造を示す図である。図33において、図32と同じまたは均等な部材には同じ符号を付けて重複する説明を省略する。
【0064】
図33に示すロードセルの配設構造において、ロードセル30が補助リブ84の吊設部材20a側に配設されることは、図32の配設構造と同様である。しかし、吊設部材20aの反対側から、貫通部材としてのボルト80が、皿ばね座金94を介して補助リブ84に挿通され、さらにロードセル30の貫通孔を貫通し、その突出した先端部に締め付けナット96が螺合固定される。さらに、ボルト80の締め付けナット96から突出した先端部にターンバックル98の一端側が螺合される。このターンバックル98の他端側が、吊設部材20aに連結固定されたねじ棒100に螺合される。なお、ターンバックル98とボルト80およびねじ棒100の螺合が緩まないようにナット102、102がそれぞれに螺合固定される。なお、この第13実施例にあっては、ボルト80と吊設部材20aが一直線上にあるように適宜に配設されることが望ましい。
【0065】
かかる図33に示す配設構造において、予め締め付けナット96を適宜に締め付けてロードセル30を所定圧力で締め付ける。ここで、皿ばね座金94が適宜に弾性変形しているが、さらに弾性変形可能な状態に設定される。そして、吊設部材20aの引張荷重がターンバックル98を介してボルト80に作用すると、皿ばね座金94がさらに弾性変形して、ボルト80が極めて僅かながら吊設部材20a側に移動し、ロードセル30の締め付け圧力を低下させる。もって、このロードセル30の締め付け圧力の変化から、図32の配設構造と同様に、吊設部材20aの引張荷重の変化を検出することができる。そして、図33の構造は、図32の構造におけるボルト80の弾性変形に比較して、皿ばね座金94による弾性変形がより容易であり、それだけ吊設部材20aの引張荷重の変化をより感度良く検出することができる。また、ターンバックル98を用いることで、補助リブ84と吊設部材20aを簡単に連結することができるとともに、吊設部材20aの長さの調整を簡単にすることができる。
【0066】
なお、上記第1ないし第6実施例では、荷重検出手段としてのロードセル30を、規制部材26bと頂部吊持部材24bとの連結部分に設けているが、これに限られず、規制部材と頂部支持部材または頂部吊持部材の連結部分のいずれに配設しても良い。また、上記第7ないし第13実施例では、ロードセル30が、吊設部材20aと側部支持部材14aとしての補助リブ84の連結部分に配設されているが、これに限られず、吊設部材と側部支持部材または側部吊持部材の連結部分のいずれに配設されても良い。さらに、連結部分に限られず、側部支持部材または側部吊持部材または頂部支持部材または頂部吊持部材のいずれか1つに、吊設部材または規制部材のいずれか1つの引張荷重が加わるようにロードセル30を配設しても良い。そしてまた、荷重検出手段としてのロードセル30は、上記実施例のごとく1つに限られず、複数個のロードセル30,30…がそれぞれ異なる箇所に配設されても良い。複数個のロードセル30、30…が適宜に配設されるならば、回転体または支持構造の異常をより確実に検出できることは勿論である。
【0067】
さらに、上記実施例では、リング状の連結部を有するアイナット82やアイボルト90を用いて、規制部材または吊設部材と連結させているが、これに限られず、規制部材または吊設部材と容易に連結できれば如何なる構造であっても良く、フック状の連結部を有するナットやボルトを用いても良いことは勿論である。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のジェットファンは構成されているので、以下のごとき格別な作用効果を奏する。
【0069】
請求項1記載のジェットファンにあっては、支持部材または吊持部材、あるいは吊設部材または規制部材と、支持部材または吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、荷重検出手段を配設したので、吊設部材または規制部材に加わる引張荷重を簡単に監視することができる。そこで、荷重検出手段で検出した引張荷重の荷重変動成分から、回転体の異常の有無を判別することができ、回転体の異常の有無を常時監視することも可能である。
【0070】
請求項2記載のジェットファンにあっては、支持部材または吊持部材、あるいは吊設部材または制部材と、支持部材または吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、荷重検出手段を配設したので、吊設部材または規制部材に加わる引張荷重を簡単に監視することができる。そこで、荷重検出手段で検出した引張荷重の変化から、支持構造の異常の有無を判別することができ、支持構造の異常の有無を常時監視することも可能である。
【0071】
請求項記載のジェットファンにあっては、吊設部材または規制部材とは反対側にロードセルを配設し、このロードセルの貫通孔を貫通する貫通部材の一端側に吊設部材または規制部材を連結し、他端側にロードセルの貫通孔を貫通し得ない膨大部を設けたので、吊設部材または規制部材に加わる引張荷重が直接的にロードセルを圧縮する方向に作用し、引張荷重を確実に検出することができる。
【0072】
請求項記載のジェットファンにあっては、ロードセルを予め圧縮方向に締め付け、吊設部材または規制部材の引張荷重がロードセルに圧縮方向と反対方向となるように作用させるので、引張荷重の変化を締め付け圧力の変化として検出することができる。
【0073】
請求項記載のジェットファンにあっては、ロードセルに設けたねじ溝孔に貫通部材の先端部を螺合固定させて、吊設部材または規制部材の引張荷重がロードセルを支持部材または吊持部材側に圧接する向に作用するようにしたので、引張荷重を確実に検出することができる。しかも、ロードセル自体がナットとして作用し、それだけ部品点数を削減することができる。
【0074】
請求項記載のジェットファンにあっては、ロードセルと支持部材または吊持部材を貫通部材が貫通し、その一端側に吊設部材または規制部材を連結し、しかも貫通部材の他端側の膨大部が支持部材または吊持部材を貫通し得ないように構成したので、ロードセルが破損されても、貫通部材が支持部材または吊持部材から抜けるようなことがなく、吊設部材または規制部材と、支持部材または吊持部材との連結部分の連結が維持される。もって、ロードセルの破損によってジェットファンが落下するような虞がない。
【0075】
請求項記載のジェットファンにあっては、ボルトの頭部が支持部材または吊持部材を貫通し得ないので、ロードセルが破損されても連結部分の連結が維持される構造を簡単に形成することができる。そして、ボルトの先端部に螺合されたナットにリング状またはフック状の連結部を設け、この連結部に吊設部材または規制部材を連結するので、連結構造が簡単である。
【0076】
請求項または記載のジェットファンにあっては、ボルトまたはナットにリング状またはフック状の連結部を設け、この連結部に吊設部材または規制部材を連結するので、連結構造が簡単である。
【0077】
請求項10記載のジェットファンにあっては、ロードセルに吊設部材または規制部材の引張荷重が略直交して作用するので、ロードセル全体に引張荷重が均等に作用し、ロードセルが破損されにくいとともに正確な検出出力が得られる。
【0078】
請求項11記載のジェットファンにあっては、角度調整部材によって、ロードセルに対して略直交して引張荷重が作用する構造を比較的に簡単に形成することができる。
【0079】
請求項12または13記載のジェットファンにあっては、荷重検出手段またはロードセルの検出出力から得られる荷重変動成分により、回転体の異常の有無を判別することができる。そこで、回転体の異常の有無を常時監視することも可能である。
【0080】
請求項14記載のジェットファンにあっては、荷重検出手段またはロードセルの検出出力から得られる引張荷重成分の変化から、支持構造の異常の有無を判別することができる。そこで、支持構造の異常の有無を常時監視することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図34と図35で示すジェットファンの構造で、正常状態の支持構造において、羽根車に種種の重さのアンバランスウエイトを付加した場合の風上側の規制部材26aの荷重変動を示すグラフである。
【図2】 風上側の1本の吊設部材20cの荷重変動を示すグラフである。
【図3】 風下側の1本の吊設部材20dの荷重変動を示すグラフである。
【図4】 風下側の規制部材26bの荷重変動を示すグラフである。
【図5】 風下側の他の1本の吊設部材20bの荷重変動を示すグラフである。
【図6】 風上側の他の1本の吊設部材20aの荷重変動を示すグラフである。
【図7】 図1なし図6に示す各吊設部材および規制部材のアンバランスウエイトの重さと荷重変動の関係を示すグラフである。
【図8】 図34と図35で示すジェットファンの構造で、羽根車などの回転体が正常な状態において、風上側の1本の吊設部材20cのターンバックルを緩めた場合のその吊設部材20cの引張荷重に対する他の吊設部材および規制部材の引張荷重のグラフである。
【図9】 風上側の他の1本の吊設部材20aのターンバックルを緩めた場合のその吊設部材20aの引張荷重に対する他の吊設部材および規制部材の引張荷重のグラフである。
【図10】 本発明のジェットファンの第1実施例の構造を示す図である。
【図11】 図10に示す第1実施例の規制部材と頂部吊持部材の連結部分の拡大図である。
【図12】 図11のA矢視図である。
【図13】 図11の一部切り欠き拡大図である。
【図14】 図10のロードセルの検出出力を処理する一例のブロック回路図である。
【図15】 荷重変動成分を示す図である。
【図16】 本発明のジェットファンの第2実施例のブロック回路図である。
【図17】 本発明のジェットファンの第3実施例のブロック回路図である。
【図18】 図15の荷重変動成分の正側を包絡線検波した検波出力を示す図である。
【図19】 本発明のジェットファンの第4実施例のブロック回路図である。
【図20】 図19の周波数分析手段から得られる荷重変動成分のスペクトラム図である。
【図21】 本発明のジェットファンの第5実施例のブロック回路図である。
【図22】 本発明のジェットファンの第6実施例のブロック回路図である。
【図23】 本発明のジェットファンの第7実施例の構造を示す図である。
【図24】 図23に示す第2の実施例の吊設部材と側部支持部材の連結部分の拡大図である。
【図25】 吊設部材と側部支持部材の連結部分の別の例の拡大図である。
【図26】 図23のロードセルの検出出力を処理する一例のブロック回路図である。
【図27】 本発明のジェットファンの第8実施例のブロック回路図である。
【図28】 1本の吊設部材を緩めてその引張荷重を徐々に小さなものとしたときの固有振動数の変化を示す一例である。
【図29】 本発明の第9実施例のロードセルの検出出力から固有振動数の変化を求めて支持構造の異常の有無を判別する一例のブロック回路図である。
【図30】 本発明のジェットファンの第10実施例におけるロードセルの他の配設構造を示す図である。
【図31】 本発明のジェットファンの第11実施例におけるロードセルの別の配設構造を示す図である。
【図32】 本発明のジェットファンの第12実施例におけるロードセルのさらに別の配設構造を示す図である。
【図33】 本発明のジェットファンの第13実施例におけるロードセルのさらに他の配設構造を示す図である。
【図34】 従来のジェットファンの支持構造の一例を円筒状ケーシングの横から見た図である。
【図35】 図34のジェットファンを軸方向から見た図である。
【符号の説明】
10 ジェットファン
12 円筒ケーシング
14a、14b、14c、14d 側部支持部材
18a、18b、18c、18d 側部吊持部材
16 トンネル天井壁
20a,20b,20c,20d 吊設部材
22a、22b 頂部支持部材
24a、24b 頂部吊持部材
26a,26b 規制部材
30 ロードセル
30a ねじ溝孔
34 荷重変動検出手段
36 引張荷重検出手段
38,46,50,54,60,64,68,72,78 比較手段
40 駆動モータ
42 羽根車
44 警報手段
48 計数手段
52 包絡線検波手段
56 周波数分析手段
58,62 演算手段
66 バンドパスフィルタ
70 減算手段
74 ウィインドコンパレータ手段
76 固有振動数検出手段
80 ボルト
82 アイナット
84 補助リブ
86,88 角度調整部材
90 アイボルト
92、102 ナット
94 皿ばね座金
96 締め付けナット
98 ターンバックル
100 ねじ棒

Claims (14)

  1. 円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材、あるいは前記吊設部材または前記規制部材と、前記支持部材または前記吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が加わるように荷重検出手段を配設し、前記荷重検出手段で検出した前記引張荷重の荷重変動成分から回転体の異常を判別する判別手段を設けて構成したことを特徴とするジェットファン。
  2. 円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材、あるいは前記吊設部材または前記規制部材と、前記支持部材または前記吊持部材との連結部分、の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が加わるように荷重検出手段を配設し、前記荷重検出手段で検出した前記引張荷重の変化から前記支持構造が異常であることを判別する判別手段を設けて構成したことを特徴とするジェットファン。
  3. 円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側に荷重付加方向に貫通孔が設けられたロードセルを配設し、前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材を貫通する貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結するとともに他端側に前記ロードセルの前記貫通孔を貫通し得ない膨大部を設け、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルに圧縮方向で加わるように構成したことを特徴とするジェットファン。
  4. 円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材側に荷重付加方向に貫通孔が設けられたロードセルを配設し、前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材を貫通する貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結するとともに他端側に前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ない膨大部を設け、しかも前記貫通部材により前記ロードセルを予め圧縮方向に締め付け、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルに前記圧縮方向と反対方向に加わるように構成したことを特徴とするジェットファン。
  5. 円筒状ケーシングの軸方向中央部の外壁に設けた側部支持部材とその略上方または斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた側部吊持部材とを吊設部材で連結してジェットファンの重量を支持するとともに、前記円筒状ケーシングの軸方向両端部の外壁に設けた頂部支持部材とその軸方向斜め上方位置のトンネル天井壁に設けた頂部吊持部材とを規制部材で連結して前記円筒状ケーシングの揺動を規制する支持構造を有するジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材の少なくともいずれか1つに、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側に荷重付加方向にねじ溝孔が設けられたロードセルを配設し、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材を貫通しその先端が前記ロードセルの前記ねじ溝孔に螺合させて貫通部材を設け、前記貫通部材の一端側に前記吊設部材または前記規制部材を連結し、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重が前記ロードセルを前記支持部材または前記吊持部材側に圧接する方向に加わるように構成したことを特徴とするジェットファン。
  6. 請求項記載のジェットファンにおいて、前記貫通部材の他端側に設ける膨大部が、前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ないように構成したことを特徴とするジェットファン。
  7. 請求項記載のジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材を貫通し得ない頭部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材とは反対側から前記ロードセルの前記貫通孔および前記支持部材または前記吊持部材に貫通させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの先端部に、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するナットを螺合させ、このナットの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結して構成したことを特徴とするジェットファン。
  8. 請求項記載のジェットファンにおいて、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材および前記ロードセルの前記貫通孔に貫通させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの先端部に、前記ロードセルの前記貫通孔を貫通し得ないナットを螺合させ、前記ボルトの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結して構成したことを特徴とするジェットファン。
  9. 請求項記載のジェットファンにおいて、一端部にリング状またはフック状の連結部を有するボルトを、前記吊設部材または前記規制部材側から前記支持部材または前記吊持部材に貫通させ、さらに前記ボルトの先端部を前記ロードセルの前記ねじ溝孔に螺合させて、前記貫通部材となし、前記ボルトの前記連結部に前記吊設部材または前記規制部材を連結して構成したことを特徴とするジェットファン。
  10. 請求項ないし記載のいずれかのジェットファンにおいて、前記貫通部材が、前記吊設部材または前記規制部材の略張設方向に前記支持部材または前記吊持部材を貫通するとともに、前記ロードセルに略直交するように構成したことを特徴とするジェットファン。
  11. 請求項10記載のジェットファンにおいて、前記支持部材または前記吊持部材と前記ロードセルの間に、前記支持部材または前記吊持部材に対して前記ロードセルの姿勢を前記吊設部材または前記規制部材の略張設方向と略直交方向に保持する角度調整部材を配設して構成したことを特徴とするジェットファン。
  12. 請求項1と3ないし5記載のいずれかのジェットファンにおいて、前記荷重検出手段または前記ロードセルの検出出力より、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重の荷重変動成分を得る荷重変動検出手段を設け、前記荷重変動成分から回転体の異常を判別する判別手段を設けて構成したことを特徴とするジェットファン。
  13. 請求項12記載のジェットファンにおいて、前記判別手段は、前記荷重変動成分の周波数成分から回転体の異常を判別するように構成したことを特徴とするジェットファン。
  14. 請求項2ないし5記載のいずれかのジェットファンにおいて、前記荷重検出手段または前記ロードセルの検出出力より、前記吊設部材または前記規制部材の引張荷重成分を得る引張荷重検出手段を設け、検出した前記引張荷重成分の変化から前記支持構造が異常であることを判別する判別手段を設けて構成したことを特徴とするジェットファン。
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