JP2013122242A - 旋回失速を検出する方法及び装置と圧縮機 - Google Patents

旋回失速を検出する方法及び装置と圧縮機 Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮機における初期のサージ即ち旋回失速を、正確に、簡素に、且つ柔軟に検出する方法及び装置を提供すること。
【解決手段】圧縮機1は、1以上の回転ロータ2及び静止ステータ3を備える。ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成する段階と、振動測定信号の周波数スペクトルを計算する段階と、周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別する段階と、複数の周波数帯域幅のうちの全てを無視しないか又は1以上を無視する段階と、無視されない周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさを確定する段階と、確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施する段階とを介して検出される。対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる。
【選択図】図1

Description

本明細書で開示される主題の実施形態は、一般に、圧縮機、特に遠心圧縮機における旋回失速を検出する方法及び装置に関する。
「回転失速」としても知られる「旋回失速」は、圧縮機内の気流の局所的途絶であり、圧縮機は、圧縮流体を継続して供給するものの、有効性は低下する。
旋回失速は、少ない割合の翼形部が、圧縮機の安定性を損なうことなく、局所的気流を途絶させる翼形部失速に遭遇するときに生じる。失速した翼形部は、相対的に停滞する流体のポケット(「失速セルと呼ばれる」)を発生させ、そのポケットは、流れの方向に移動するのではなく、圧縮機の周囲を回って回転する。失速セルは、ロータブレードと共に、しかしより低い速度で回転し、ロータ周りの後続の翼形部は、それぞれが失速セルに遭遇する度に影響を受ける。
旋回失速は、外部擾乱によってもたらされる、瞬間的なものである可能性があり、又は圧縮機が失速領域と非失速領域との間に作動平衡を見出すような定常的なものである可能性がある。局所的失速は、圧縮機の効率をかなり低下させ、影響を受ける領域内で、失速セルに遭遇する翼形部に対する構造的負荷を増加させる。
しかし、多くの場合は、圧縮機の翼形部は、正常な気流に対する擾乱を吸収する能力がない状態で非常に負荷をかけられ、それゆえ、最初の失速セルが隣接領域に影響を与え、失速領域が急速に成長して、「サージ」として一般に知られる、完全な圧縮機失速に至る。サージが継続してサージを停止させるための措置がとられない場合、ロータブレードは激しく損傷し、結果的に圧縮機全体が損傷する。
それゆえ、圧縮機内のサージを避けるように努力することが重要である。
米国特許第6092029号には、機械のシャフトの動的な歳差運動をモニタし、この歳差運動を基準歳差運動と比較することによって回転機械の旋回失速を診断し、比較段階によって指示されると、機械が不安定状態に近づくにつれて、歳差運動を変化させるための方法及び装置が開示されている。同様に、機械の動的軸方向振動をモニタし、機械の動的軸方向振動を基準動的軸方向振動と比較し、比較段階によって指示されると、機械が不安定状態に近づくにつれて、軸方向振動を変化させるための軸方向振動モニタ手段が設けられる。さらに、機械の複素動的剛性(complex dynamic stiffness)が測定され、直接動的剛性(direct dynamic stiffness)と直交動的剛性(quadrature dynamic stiffness)とが、不安定警告として使用するために計算される。
米国特許第6532433号には、旋回失速及びサージに対する前兆の検出を介して圧縮機の健全性を継続的に予測し、モニタし、制御する方法及び装置が開示されており、1以上の圧縮機パラメータをモニタするために1以上のセンサが圧縮機に動作可能に連結され、実施形態では、例えば、圧縮機を通して流れるガスの圧力と速度、圧縮機のケーシングに作用する力と振動など、動的な圧縮機パラメータを測定するために、複数のセンサが圧縮機のケーシングの周りに配置され、失速の前兆を計算するために、システムがセンサに接続される。実施形態では、圧縮機のデータが時間の関数として測定され、測定されたデータにFFTが実行され、特定の周波数の大きさの変化が識別されて、基準圧縮機の値と比較される。
米国特許出願公開第2004/0037693号には、遠心圧縮機、特に遠心圧縮機のディフューザ領域における旋回失速を検出するためのシステム及び方法が開示されている。プロセスは、旋回失速の発生に関連する音響エネルギーを検出又は感知することによって開始する。音圧又は音響圧力の現象を測定するために、圧力変換器が、インペラの下流のガス流路内、好ましくは圧縮機の排出通路又はディフューザ内に設置される。次に、旋回失速の存在を確定するために、圧力変換器からの信号が、アナログ又はディジタルのいずれかの技術を使用して処理される。測定された音響圧力に基づく検出されたエネルギー量を、旋回失速の存在に対応する所定の閾の量と比較することによって、旋回失速が検出される。
米国特許出願公開第2010/0296914号は、圧縮機のための失速とサージを検出するシステム及び方法が開示されている。そのシステムは、半径方向振動(radial vibration)、軸方向振動及び軸方向変位量をモニタする振動モニタを備える。第1の実施形態では、圧縮機のロータの最小動作回転速度、具体的には2.5Hz〜45Hzに基づく、1つの固定された所定の周波数帯域幅における半径方向振動が、初期のサージ、即ち旋回失速を検出するためにモニタされる。第2の実施形態では、圧縮機のロータの回転周波数を追跡する追跡フィルタを使用して、例えば回転周波数の5%から回転周波数の90%までの周波数範囲内の半径方向振動が、初期のサージ、即ち旋回失速を検出するためにモニタされる。
国際公開第2009/055878号には、遠心圧縮機に伴う不安定なサージ状態を回避する方法が開示されている。その方法は、圧縮機のロータの軸受にかかる力を測定及び/又は計算して、遠心圧縮機が最終的に不安定状態に陥る前に発生する、軸受にかかる半径方向力の例外的な不均衡を適時に検出することを提供する。一実施形態では、ロータの回転周波数に同期する半径方向力の成分は、除去される。
それゆえ、圧縮機内の初期のサージの1以上の指標を検出する解決策が、従来技術に存在し、これらの知られている解決策のうちのいくつかは、圧縮機の軸方向振動をモニタする。
いずれにしても、初期のサージを検出するという問題に対して、正確で、簡素で、柔軟性のある解決策の必要性が、依然として存在する。
本発明の態様は、圧縮機、特に遠心圧縮機における旋回失速を検出する方法及び装置に関する。
旋回失速は、初期のサージの指標を考慮される。
旋回失速は、普通、圧縮機のケーシングと一体である圧縮機の(固定)ステータに対する、圧縮機の(回転)ロータの半径方向振動を測定することによって確定され、通常、ステータ及びロータは共に、半径方向振動と軸方向振動の両方を受けることに留意されたい。本発明は、後ほど明らかになるように、圧縮機が1以上のロータを備えるときにも適当されうる。
本発明では、
ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成する段階と、
振動測定信号の周波数スペクトルを計算する段階と、
周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別する段階と、
ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視する段階と(旋回失速の検出が発生するときの、複数の帯域幅の位置、数及び幅、並びに圧縮機の状況(regime)次第では、この段階において無視するものが存在しない可能性がある)、
ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視する段階と(旋回失速の検出が発生するときの、複数の帯域幅の位置、数及び幅、並びに圧縮機の状況次第では、この段階において無視するものが存在しない可能性がある)、
無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれの中の、スペクトルの最大の大きさを確定する段階と、
確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施する段階と
を実施する。
対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる。
本発明は、多くの異なる方法で具現化されてもよい。
圧縮機内の旋回失速を検出するための装置の例示的実施形態は、圧縮機のステータに対する圧縮機のロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上のセンサと、少なくともこのセンサ(及び失速検出に使用される任意の他のセンサ)に接続され、少なくとも振動測定信号を受け、処理し、その結果、所定の基準が満たされたときに、少なくとも旋回失速状態を信号で伝えるように構成された電子処理ユニットとを備える。
有利には、かかる装置は、安全構成要素として圧縮機と関連づけられる。
かかる装置は、圧縮機の多くの異なるパラメータをモニタし且つ/又は圧縮機の動作を制御する、圧縮機のモニタ及び/又は制御システムの中に一体化されてもよく、この場合は、電子処理ユニットが、いくつかの別個の測定信号を受け、いくつかの別個の機能をもたらす。
可能性のある実施形態のいくつかの有利な特徴は、添付の特許請求の範囲に記載され、以下の詳細な記述の中で説明される。
本発明の実施形態では、半径方向振動及び軸方向振動に付される回転ロータ及び静止ステータを備える圧縮機の旋回失速を検出する方法は、
A)ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成する段階と、
B)振動測定信号の周波数スペクトルを計算する段階と、
C)周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別する段階と、
D)ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視する段階と、
E)ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視する段階と、
F)無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれの中の、スペクトルの最大の大きさを確定する段階と、
G)確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施する段階と
を含み、
それにより、対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる。
複数の周波数帯域幅は、固定であってもよい。
複数の周波数帯域幅は、重ならなくてもよい。
複数の周波数帯域幅は、隣接していてもよい。
複数の周波数帯域幅は、異なる幅を有していてもよい。
本方法は、
全ての複数の周波数帯域幅より下の他の周波数帯域幅を識別する段階
をさらに含んでもよく、
他の周波数帯域幅は、圧縮機のサージを検出するために使用される。
段階Bは、ウィンドウFFTアルゴリズムによって実施してもよい。
段階Fでは、いくつかの連続する時間間隔における大きさの間で、平均演算を実施してもよい。
複数の周波数帯域幅の数は、4〜10であってもよい。
段階Aは、2つの異なる、好ましくは直交する方向に従って、半径方向振動の成分を測定することを提供することができる。
方法は、半径方向振動成分を別々に扱うことができ、
それにより、対応する確定された最大の大きさが、半径方向振動成分のうちのいずれかに対する所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる。
段階Aは、ロータの両側において半径方向振動を測定することを提供することができ、
方法は、ロータの両側における測定値を別々に扱い、
それにより、対応する確定された最大の大きさが、ロータの両側における測定値のうちのいずれかに対する所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる。
単一の電子処理ユニットが、同じ圧縮機の半径方向振動の異なる測定値を扱うために使用されてもよい。
一組の圧縮機が共に連結されるとき、単一の電子処理ユニットは、いくつかの圧縮機の半径方向振動の別個の測定値を扱うために使用されてもよい。
段階Dは、ロータの回転周波数を測定することを提供することができる。
段階Dは、複数の周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさに基づいて、ロータの回転周波数を確定することを提供することができる。
方法は、圧縮機の異なる状況に対して使用されるように適合されてもよい。
方法は、異なる種類の圧縮機に適用されるように適合されてもよい。
本発明の実施形態では、半径方向振動及び軸方向振動とを受ける回転ロータと静止ステータを備える圧縮機の旋回失速を検出するための装置は、
ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上のセンサと、
電子処理ユニットであって、
振動測定信号の周波数スペクトルを計算し、
周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別し、
ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視し、
ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視し、
無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさを確定し、
確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施し、
対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速状態を信号で伝える
ように構成された電子処理ユニットと
を備える。
電子処理ユニットは、
圧縮機のサージを信号で伝えるための、全ての複数の周波数帯域幅より下の他の周波数帯域幅を識別する
ように付加的に構成されていてもよい。
本装置は、
ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上の別のセンサ
をさらに備えてもよく、
センサは、2つの異なる、好ましくは直交する方向に従って半径方向振動を測定する。
装置は、
ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上の別のセンサ
をさらに備えてもよく、
センサはロータの両側において半径方向振動を測定する。
電子処理ユニットは、別個のセンサからの圧縮機の振動の測定値を扱うように配置されてもよい。
装置は、
ロータの回転周波数を測定するように配置されたセンサ
をさらに備えることができる。
本発明の実施形態では、圧縮機は、1以上の回転ロータ及び静止ステータ、並びに旋回失速を検出するための装置を備え、この装置は、
ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上のセンサと、
電子処理ユニットであって、
振動測定信号の周波数スペクトルを計算し、
周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別し、
ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視し、
ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視し、
無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさを確定し、
確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施し、
対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速状態を信号で伝える
ように構成された電子処理ユニットと
を備える。
圧縮機は、共に連結された2以上のロータと、2つのロータの半径方向振動を測定するように配置されたセンサとを備えてもよく、電子処理ユニットは、センサに接続される。
可能性のある実施形態の他の有利な特徴は、以下の詳細な説明から導くことができる。
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付の図面は、1以上の実施形態を示し、説明と共にこれらの実施形態を明らかにする。
本発明による装置に関連する第1の実施形態による第1の圧縮機を示す図である。 本発明による、第1の状況(定格速度)における回転圧縮機の半径方向振動の振幅の第1のスペクトルと、旋回失速を検出するために使用される複数の周波数帯域幅の第1の例とを示すグラフである。 本発明による、第2の状況(最小動作速度)における回転圧縮機の半径方向振動の振幅の第2のスペクトルと、旋回失速を検出するために使用される複数の周波数帯域幅の第1の例とを示すグラフである。 本発明による、第3の状況(最大動作速度)における回転圧縮機の半径方向振動の振幅の第3のスペクトルと、旋回失速を検出するために使用される複数の周波数帯域幅の第1の例とを示すグラフである。 本発明による、第4の状況(最大動作速度)における回転圧縮機の半径方向振動の振幅の第4のスペクトルと、旋回失速を検出するために使用される複数の周波数帯域幅の第2の例とを示すグラフである。 本発明による、第5の状況(最小動作速度)における回転圧縮機の半径方向振動の振幅の第5のスペクトルと、旋回失速を検出するために使用される複数の周波数帯域幅の第2の例とを示すグラフである。 ロータの回転周波数を測定する点において図1の第1の実施形態とは異なる、本発明による装置に関連する第2の実施形態による第2の圧縮機を示す図である。 圧縮機が2つのロータを備え、装置が直交する方向に従って半径方向振動を測定する点において図1の第1の実施形態とは異なる、本発明による装置に関連する第3の実施形態による第3の圧縮機を、圧縮機のケーシング、軸受、入口及び出口を省略して、非常に概略的に示す図である。 図5の詳細を概略的に示す図である。 本発明による方法の実施形態を示す流れ図である。
当業者には明らかなように、これらの図面が、概略的で、簡略化され、縮尺通りでないことは、留意に値する。
例示的実施形態の以下の説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同じ符号は、同じか又は類似の要素を特定する。以下の詳細な説明は、本発明を限定するものではない。そうではなく、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。簡単にするために、以下の実施形態を、遠心圧縮機の専門用語及び構造に関して論じる。しかし、次に論じる実施形態は、この種類のシステムに限定されるものではなく、例えば軸流圧縮機に適用されてもよい。
本明細書を通して、「一実施形態」又は「実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特別な特徴、構造又は特性が、開示される主題の1以上の実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書を通して種々の場所における「一実施形態では(」又は「実施形態では」という句の出現は、必ずしも同じ実施形態に言及するものではない。さらに、特別な特徴、構造又は特性は、1以上の実施形態において、任意の適切な方式で組み合わされてもよい。
図1に示す圧縮機のように、圧縮機1は、回転ロータ2及び静止ステータ3を備え、図1では、ステータ3は圧縮機1のケーシングに相当する。ロータ2は、片側を第1の軸受7によって、反対側を第2の軸受8によって支持される回転シャフト4に実装される。圧縮機1は、圧縮されない流体のための入口5と圧縮された流体のための出口6とを有し、正常動作中、流体は、入口5を通って圧縮機1に入り、ロータ2の回転によって圧縮され、出口6を通って圧縮機1を出る。
正常動作中、圧縮機のロータ及び圧縮機のステータは、半径方向振動と軸方向振動の両方を受ける。ロータのブレードの1以上の領域において旋回失速が発生すると、ステータに対するロータの半径方向振動につながる振動が、圧縮機内に定着し、用語「半径方向」は、ロータ及びそのシャフトの回転軸に言及する。ステータは静止状態であり、即ち地面に固定されているので、半径方向振動で引き起こされる運動の大半は、ロータ及びそのシャフトに伴うものである。図1では、ケーシング3に対するシャフト4の距離を連続的に測定する2つのセンサ10及び11によって、半径方向振動が測定され、第1のセンサ11は、ロータ2の第1の側の第1の軸受7の近くに位置決めされ、第2のセンサ10は、ロータ2の第2の側(第1の側の反対側)の第2の軸受8の近くに位置決めされる。
図1では、又、コンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ)であってもよい電子処理ユニット9を示す。センサ10及び11のそれぞれは、対応する半径方向振動の測定信号を生成し、この測定信号は、処理のために適切な接続(例えば電線)を介してユニット9に送信される。このようにして、圧縮機1の半径方向振動は、センサ10及び11から受ける信号の処理を介して、ユニット9によって連続的にモニタされる。ユニット9は、センサ10及び11から受けた信号に基づいて、圧縮機1に旋回失速が発生しているかどうか、言い換えれば、圧縮機1に「初期のサージ」が存在するかどうかを確定するための適切なハードウェア及びソフトウェアを備え、加えて、ユニット9は、センサ10及び11から受けた信号に基づいて、圧縮機1に「サージ」が発生しているかどうかを確定するための適切なハードウェア及びソフトウェアを備えていてもよく、「初期のサージ」及び/又は「サージ」は、電子処理ユニット9によって、操作者及び/又は同じ電子システム(例えば圧縮機のモニタ及び制御システム)の別の電子処理ユニット及び/又は遠隔電子システムに信号で伝えられてもよい。図1は、いずれの電子システムも示していない。
ユニット9並びにセンサ10及び11の組合せ(他の構成要素を排除せず)が、「旋回失速を検出するための装置」とみなされてもよく、圧縮機1、ユニット9並びにセンサ10及び11の組合せ(他の構成要素を排除せず)が、「改善された圧縮機」とみなされてもよく、これら2つの記述は、例えば図1と異なる数と種類のセンサが使用されるときに、概括的に有効である。
次に、図1及び図7に関連してユニット9内の処理が明らかにされ、かかる処理は、旋回失速を検出するために使用され、実施すべき第1の段階(段階A、即ち図7の符号700)は、ステータ(図1の符号3)に対するロータ(図1の符号2)の半径方向振動を測定しており、それに応じて1以上の振動測定信号を生成しており、電子処理ユニット(図1の符号9)の外部のセンサ(図1の符号10及び11)によって実施する。
圧縮機1の動作の間、差し当たり、第1のセンサ11及びその振動測定信号だけを考慮すると、ユニット9は、
B)振動測定信号の周波数スペクトルを計算する段階と(図7の符号702)、
C)周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別する段階と(図7の符号704)、
D)ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視する段階と(旋回失速の検出が発生するときの、複数の帯域幅の位置、数及び幅、並びに圧縮機の状況次第では、この段階において無視するものが存在しない可能性がある)(図7の符号706)、
E)ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視する段階と(旋回失速の検出が発生するときの、複数の帯域幅の位置、数及び幅、並びに圧縮機の状況次第では、この段階において無視するものが存在しない可能性がある)(図7の符号708)、
F)無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれの中の、スペクトルの最大の大きさを確定する段階と(図7の符号710)、
G)確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施する段階と(図7の符号712)
を実施し、対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる(図7の符号714)。
簡潔にするために、時間領域信号の「周波数スペクトル」は、周波数領域におけるその信号の表現である。
周波数スペクトルは、信号のFT(フーリエ変換)を介して生成されてもよく、得られた値は、普通、振幅及び位相として表され、両者は周波数に対してプロットされる。ユニット9は電子処理ユニットであるという事実によって、フーリエ変換は、有利には、FFT(高速フーリエ変換)アルゴリズムを介してDFT(離散フーリエ変換)として計算される。
段階D及び段階Eは、失速検出を実施するとき、その時点のロータの回転周波数が分かっていることを必要とし、このことは、後により明らかになるように、間接測定(図1の実施形態)又は直接測定(図4の実施形態)のいずれかによって実行されてもよく、非常に多くの場合、圧縮機の回転速度は、他の理由で測定され、それゆえ、同じ測定値が、同様に失速検出のために使用されてもよく、正確で効果的な結果をもたらすことに留意されたい。
失速を検出するために、段階Fは、各帯域幅における最大の大きさを確定することを提供し、いずれにしても、他の目的(例えば「故障点検」)のために、最大の大きさに対応する周波数を同様に識別することは、有用でありうる。
上の段階は、旋回失速に関して圧縮機をモニタするためのユニット9によって(典型的には周期的に)繰り返される。瞬間的な振動のピークに注目することを避けるために、段階Fでは、いくつか(例えば2、3又は4)の連続する時間間隔における大きさの間で平均演算を実施することが有利である。
電子処理ユニットによって実施される上の方法は、圧縮機内に旋回失速が存在するときに、圧縮機のロータの回転周波数の10%〜85%、より典型的には圧縮機のロータの回転周波数の20%〜80%の周波数を有する、かなりの振幅の半径方向振動が発生することを観測することに基づいている。
上の段階をより深く理解するために、第1の例が、図2を参照して提供され、図2における、周波数「f」に対する振動の振幅「A」の3つのプロットのそれぞれが、同じ圧縮機で可能性のある周波数スペクトルを3つの異なる状況において表し、即ち図2Aは、ロータが定格速度で回転するときの状態に対応し、図2Bは、ロータが最小動作速度で回転するときの状態に対応し、図2Cは、ロータが最大動作速度で回転するときの状態に対応し、図2Aの特定の場合では、失速は発生しておらず、図2Bの特定の場合では、失速は発生しておらず、図2Cの特定の場合では、1以上の失速が発生している。
旋回失速を検出するために使用される周波数帯域幅は5つ、即ちB1、B2、B3、B4及びB5である。これらの帯域幅は、固定され、重ならず、隣接しており、このことは、第1の帯域幅B1の最大周波数FM1が第2の帯域幅B2の最小周波数Fm2に相当し(FB=例えば109.6Hz)、第2の帯域幅B2の最大周波数FM2が第3の帯域幅B3の最小周波数Fm3に相当し(FC=例えば118.4Hz)、第3の帯域幅B3の最大周波数FM3が第4の帯域幅B4の最小周波数Fm4に相当し(FD=例えば132.0Hz)、第4の帯域幅B4の最大周波数FM4が第5の帯域幅B5の最小周波数Fm5に相当し(FE=例えば147.1Hz)、第1の帯域幅B1の最小周波数Fm1が、「サージ」振動を検出しないために、適切に選択されており(FA=例えば6.0Hz)、ロータが定格速度(FRR=例えば183.3Hz)又は最大速度(FMR=例えば192.5Hz)のいずれかで回転するときにロータの正常な振動を検出しないために、第5の帯域幅B5の最大周波数FM5が、適切に選択されている(FF=例えば164.0Hz)。
図2を参照して考慮する特定の例では、図の中で、帯域幅B2、B3、B4及びB5は等しい幅に見えるとしても、5つの帯域幅B1、B2、B3、B4及びB5は異なる幅を有し、概して、全ての帯域幅に対して同じ幅を使用することは、帯域幅の数がより多くなることにつながる。
この例によれば、5つの帯域幅B1、B2、B3、B4及びB5のそれぞれにおいて振幅を比較するために、同じ「所定の値」即ち「閾値」THが使用されるが、別個の帯域幅において異なる閾値を使用することが、排除されるものではない。
この例では、5つの周波数帯域幅が使用される。代替の例では、異なる数の帯域幅が使用されてもよく、その数は、少なすぎるべきでも、又多すぎるべきでもなく、好ましい最小の数は4であり、好ましい最大の数は10であり、使用すべき最良の数は又、帯域幅の特性(即ち、固定位置か又は移動位置か、固定幅か又は可変幅か、及び均等幅か又は異なる幅か)に応じて決まる。
0Hzから第1の帯域幅B1の最小周波数Fm1(FA=例えば6.0Hz)までの第6の帯域幅B0を図2に示し、この低周波数帯域幅における大振幅の振動は、既に「存在しているサージ」の指標であって、「初期のサージ」の指標ではない(圧縮機の状況には無関係)ことに留意されたい。それゆえ、振動測定信号の周波数スペクトルのかかる低い周波数帯域幅、即ち他の全ての周波数帯域幅より下を、ユニット9が考慮することができるならば、ユニット9は、「サージ」即ち「存在しているサージ」を信号で伝えることができる。
図2Aでは、周波数スペクトルは、4成分、即ちCR、C1、C2、C3を含む。振動成分CRは、圧縮機のロータの回転に直接起因する振動成分に対応し、それゆえ、その成分は、その回転周波数(この場合は、圧縮機の定格周波数FR)に中心があり、成分CRの最大の大きさ(又は振幅)は、閾値THよりかなり高いが、これは正常である。成分C1は第1の帯域幅B1に含まれ、閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は旋回失速に起因するものではない。成分C2は、第3の帯域幅B3と第4の帯域幅B4とに部分的に含まれ、(2つの帯域幅のいずれにおいても)閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は旋回失速に起因するものではない。成分C3は第5の帯域幅B5に含まれ、閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は旋回失速に起因するものではない。前に明らかにされた段階(A〜G)を考慮すると、5つの帯域幅(B1〜B5)のいずれも、ロータの回転周波数(及びその振動成分に限定される帯域幅における周波数のいずれか)を含まず、又はその周波数より高くないので、無視すべき周波数帯域幅は存在しない。
図2Bでは、周波数スペクトルは、4成分、即ちCR、C4、C5、C6を含む。振動成分CRは、圧縮機のロータの回転に直接起因する振動成分に対応し、それゆえ、その成分は、その回転周波数(この場合は、圧縮機の最小動作周波数Fm)に中心があり、成分CRの最大の大きさ(又は振幅)は閾値THよりかなり大きいが、これは正常である。成分C4は、第1の帯域幅B1に含まれ、閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は、旋回失速に起因するものではない。成分C5は、第1の帯域幅B1と第2の帯域幅B2とに部分的に含まれ、(2つの帯域幅のいずれにおいても)閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は旋回失速に起因するものではない。成分C6は、5つの帯域幅(B1〜B5)のいずれからも外れ、それゆえ、処理によって考慮されるものではない(いずれにしても、その振幅は閾値THより低い)。前に明らかにされた段階(A〜G)を考慮すると、無視すべき3つの周波数帯域幅、即ち成分CRを含むという理由から第3の帯域幅B3、並びにロータの回転周波数Fmより高いという理由から第4の帯域幅B4及び第5の帯域幅B5、が存在する。
図2Cでは、周波数スペクトルは、4成分、即ちCR、CS1、CS2、C7を含む。振動成分CRは、圧縮機のロータの回転に直接起因する振動成分に対応し、それゆえ、その成分は、回転周波数(この場合は、圧縮機の最大動作周波数FM)に中心があり、成分CRの最大の大きさ(又は振幅)は閾値THよりかなり高いが、これは正常である。成分C7は第1の帯域幅B1に含まれ、閾値THより低い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は、旋回失速に起因するものではない。成分CS1は第5の帯域幅B5に含まれ、閾値THよりかなり高い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は、旋回失速に起因するものとみなされる。成分CS2は第3の帯域幅B3に含まれ、閾値THよりわずかに高い最大の大きさを有し、それゆえ、この成分は、旋回失速に起因するものとみなされる。前に明らかにされた段階(A〜G)を考慮すると、5つの帯域幅(B1〜B5)のいずれも、ロータの回転周波数(及びその振動成分に限定される帯域幅における周波数のいずれか)を含まず、又はその周波数より高くないので、無視すべき周波数帯域幅は存在しない。
それゆえ、(同じ)圧縮機の動作の特定の瞬間におけるロータの回転周波数次第で、いずれの帯域幅も無視されないか、又は1以上の帯域幅が無視されることが、上の例から明白となる。
完全を期するために、本発明の非常に具体的な例示的実施形態では、モニタされる圧縮機は、Fmin=119.16Hz(回転周波数の最小値)、Frat=183.33Hz(回転周波数の定格値)、Fmax=192.50Hz(回転周波数の最大値)、及び5つの固定され、重ならず、隣接する帯域幅、
第1の帯域幅:6.0Hz〜109.6Hz
第2の帯域幅:109.6Hz〜118.4Hz、
第3の帯域幅:118.4Hz〜132.0Hz、
第4の帯域幅:132.0Hz〜147.1Hz、
第5の帯域幅:147.1Hz〜164.0Hz、
が使用される。
(固定され、重ならず、隣接する帯域幅の場合における)帯域幅の確定は、有利には、以下の方法で実施しる。係数Kが考慮され、Kは、例えば0.87(わずかに85%を超える状態に留まるため)から例えば0.95(わずかに100%より下に留まるため)までの範囲内にあることを仮定する。
第1の帯域幅の下限=F1=例えば5.0〜10.0Hzの中の任意の値(非常に低い周波数を排除するため)
第1の帯域幅の上限=第2の帯域幅の下限=F2=Fmin×K(Fminの85%が第1の帯域幅に含まれるように)
第2の帯域幅の上限=第3の帯域幅の下限=F3=F2/K(85%を排除しないため)
第3の帯域幅の上限=第4の帯域幅の下限=F4=F3/K(85%を排除しないため)

X番目の帯域幅の上限=X−1番目の帯域幅の下限=F(X)=F(X−1)/K

周波数が、0.85×Fmaxから0.95×Fmaxの間、理想的にはF(X)=K×Fmaxに含まれるようになるまで他の帯域幅が割り当てられる。
これらの式に基づいて、適切なKの値が、上述の範囲の中で選択される。
上の段階(A〜G)をより深く理解するために、第2の例が、図3を参照して提供され、図3における周波数「f」に対する振動の振幅「A」の2つのプロットのそれぞれが、同じ圧縮機で可能性のある周波数スペクトルを2つの異なる状況において表し、即ち図3Aは、ロータが最大動作速度(例えば190Hz)で回転するときの状態に対応し、図3Bは、ロータが最小動作速度(例えば120Hz)で回転するときの状態に対応し、これら2つの特定の場合の両方において、失速は発生していない。
図3の例では、同様に重ならずに隣接する2つの固定された周波数帯域幅B6及びB7が存在し、このことは、帯域幅B6の最大周波数FM6が、帯域幅B7の最小周波数Fm7に相当することを意味し、それゆえ、これらの帯域幅は、3つの周波数FG(例えば6Hz)と、FH(例えば100Hz、即ち120−20、20は190の10%よりわずかに大きい)と、FL(例えば210Hz、即ち190+20、20は190の10%よりわずかに大きい)とを特定し、(FB=例えば109.6Hz)、図2の帯域幅と同等の帯域幅B0が、同様に存在する。ロータの回転周波数における周波数スペクトルの成分CRが常にこの帯域幅内に含まれるように、帯域幅B7が選択されており、即ち図3Aでは、回転周波数が最大であるので、成分CR(A)は帯域幅B7の上部領域にあり、図3Bでは、回転周波数が最小であるので、成分CR(B)は帯域幅B7の下部領域にある。ロータの回転周波数の半分(いわゆる「第1の分数調波」)における周波数スペクトルの成分CAがこの帯域幅に含まれるように、帯域幅B6が選択されており、図3Aでは、成分CA(A)は、帯域幅B6の上部領域にあり、図3Bでは、成分CA(B)は、(たとえ下限FGから遠いとしても)帯域幅B6の下部領域にある。
この例では、両成分CR及びCAは、それらの大きさには無関係に正常である(いくつかの種類の圧縮機では、ロータの回転は、回転周波数ばかりでなくその半分の回転周波数においても振動を生成する)ので、失速を検出するために考慮されるべきではない。このことを考慮に入れるために、2つの固定された幅(BSRの幅は、例えば40Hz、即ち190の20%よりわずかに大きく、BSAの幅は、例えば20Hz、即ちBSR/2である)で且つ移動する帯域幅のBSRとBSAとが使用され、図3では、それらの帯域幅は、ロータの回転周波数を追跡する2つの抑圧帯域フィルタ(suppression-band filter)の抑圧帯域幅(suppression bandwidth)に対応し、即ち帯域幅BSRが成分CRを包含し、帯域幅BSAが成分CAを包含する。
2つの固定位置で固定幅の帯域幅B6及びB7と、2つの可変位置で固定幅の帯域幅BSA及びBSRとの組合せが、4つの可変位置で可変幅の帯域幅として存在してもよく、即ち、第1の帯域幅が周波数FGから帯域幅BSAの下限まで及び、第2の帯域幅が帯域幅BSAの上限から周波数FHまで及び、第3の帯域幅が周波数FHから帯域幅BSRの下限まで及び、第4の帯域幅が帯域幅BSRの上限から周波数FLまで及ぶ。前に明らかにされた段階(A〜G)を考慮すると、それらの第4の帯域幅は、ロータの回転周波数(及びその振動成分に限定される帯域幅における周波数のいずれか)を常に超えるので、常に無視する必要がある。
図3Aに対応する圧縮機の特定の状況では、2つの成分C8及びC9が存在し、成分C8が第1の帯域幅に含まれ、成分C9が第3の帯域幅に含まれ、成分C8及びC9はいずれも、閾値THを超える最大の大きさを有しておらず、それゆえ、失速は発生していない。
図3Bに対応する圧縮機の特定の状況では、1つの成分C10が存在し、成分C10が第2の帯域幅に含まれ、成分C10は、閾値THを超える最大の大きさを有しておらず、それゆえ、失速は発生していない。
今までのところ、説明は、圧縮機の1つの半径方向振動、言い換えれば、1つの振動センサ(即ち第1のセンサ11)と1つの対応する振動測定信号とだけを考慮した。
図1の実施形態では、2つの半径方向振動のセンサ、即ち第1のセンサ11及び第2のセンサ10が存在し、2つのセンサ10及び11のそれぞれが、ロータ2の異なる側に位置決めされる。この方法では、旋回失速は、センサがどこに(即ち、ロータの第1の端部領域、ロータの第2の端部領域、又はロータの中間領域に)位置決めされても効果的に検出することができる。かかる2つのセンサ及びそれらの測定信号を使用するときは、上の段階(A〜G)が、2つの信号のそれぞれに対して実施し、無視されない帯域幅のいずれかにおいて、2つの信号のうちの少なくとも一方が閾値を超えるならば、旋回失速が発生しているものとみなされる。電子処理ユニット9は、両信号を、別々に且つ同時又はほぼ同時に扱うことができる。
既に述べたように、本発明は、異なる形体で具現化することができる。
図4の実施形態は、ユニット409に接続され、ロータ402の(正確にはシャフト404の)回転速度又は回転周波数を測定するように適合された回転センサ412が存在し、ユニット409が受けて処理する回転測定信号をセンサ412が生成する点において、図1の実施形態とは異なる。
回転測定信号は、失速検出に使用される一組の周波数帯域幅の間で無視すべき1以上の帯域幅を確定するために、電子処理ユニットによって使用されてもよい。例えば、図2Bの場合は、センサ412からの信号は、ロータの回転周波数がFmであることを指示し、帯域幅B3が無視され、或いは、電子処理ユニットは、その非常に高い(閾値THよりはるかに高い)最大の大きさを考慮して、帯域幅B3を無視することを決定することができる。
回転測定信号は、失速検出に使用される一組の周波数帯域幅のうちの1以上の周波数帯域幅のうちの、1以上の限界周波数(即ち下端及び上端)を確定するために、電子処理ユニットによって使用されてもよい。例えば、図3は、任意の時刻のロータの回転周波数を指示し、その結果、電子処理ユニットは、任意の時刻の2つの帯域幅BSA及びBSRを確定することができる(この場合は、2つの追跡フィルタが使用されてもよい)。
図5の実施形態は、同じシャフト504に実装された2つのロータ5021及び5022と、半径方向振動のセンサ5101+5102、5111+5112、5131+5132の3つのセンサ対とを備え、全てのセンサが、電子処理ユニット509に接続される。
この実施形態では、振動の方向には無関係に、半径方向振動をより効率的に検出するために、半径方向の2つの振動センサが連結される。図6を参照すると、ロータRO(より正確にはロータのシャフト)とステータST(より正確には圧縮機のケーシング)とが存在し、加えて、X軸に沿う半径方向振動を主に測定するように配置されたセンサXSと、Y軸に沿う半径方向振動を主に測定するように配置されたセンサYSとが存在し、センサXS及びYSが、直交して配置される測定方向を有する対を形成する。かかるセンサ対及びそれらの測定信号を使用するとき、上の段階(A〜G)は、2つの信号のそれぞれに対して実施し、無視されない帯域幅のいずれかにおいて、2つの信号のうちの少なくとも一方が閾値を超えるならば、旋回失速が発生しているものとみなされる。電子処理ユニットは、両信号を、別々に且つ同時又はほぼ同時に扱うことができる。
図5の実施形態では、第1のセンサ対(5111、5112)は、第1のロータ(5021)の片側にあり、第2のセンサ対(5101、5102)は、第2のロータ(5022)の片側にあり、第3のセンサ対(5131、5132)は、第1のロータ(5021)と第2のロータ(5022)との間にある。電子処理ユニット509は、全てのセンサの測定信号を、別々に且つ同時又はほぼ同時に扱うことができる。
電子処理ユニットは、いくつかの圧縮機からの、関連する多くのセンサの測定信号を、別々に且つ同時又はほぼ同時に扱うことができることに留意されたい。
本発明の実施形態は、圧縮機が定格速度で動作しているときばかりでなく、異なる状況にある圧縮機における旋回失速を検出するように設計されることは、上の説明から明らかである。
本発明による装置のいくつかの実施形態は、特定の圧縮機のために設計されてもよい。
他の実施形態は、異なる圧縮機によって使用されるために設計されてもよく、即ち、この場合は、装置を装着する時点で、特定の圧縮機に対して装置をカスタマイズすることが有用なこともあり、カスタマイズは、例えば、帯域幅の数とそれらの特性、並びに比較のために使用される1以上の閾値に関連しうる。
1 圧縮機
2 回転ロータ
3 静止ステータ
4 回転シャフト
5 入口
6 出口
7 第1の軸受
8 第2の軸受
9 電子処理ユニット
10 センサ
11 センサ
402 ロータ
404 シャフト
409 ユニット
412 回転センサ
504 シャフト
509 電子処理ユニット
5021 ロータ
5022 ロータ
5101 半径方向振動センサ
5102 半径方向振動センサ
5111 半径方向振動センサ
5112 半径方向振動センサ
5131 半径方向振動センサ
5132 半径方向振動センサ

Claims (10)

  1. 半径方向振動及び軸方向振動に付される回転ロータ及び静止ステータを備える、圧縮機の旋回失速を検出する方法であって、
    A)ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成する段階と、
    B)振動測定信号の周波数スペクトルを計算する段階と、
    C)周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別する段階と、
    D)ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視する段階と、
    E)ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視する段階と、
    F)無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれの中の、スペクトルの最大の大きさを確定する段階と、
    G)確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施する段階と
    を含み、
    それにより、対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速が発生しているものとみなされる、
    方法。
  2. 複数の周波数帯域幅が、固定され、好ましくは重ならずに隣接し、好ましくは異なる幅を有する、請求項1記載の方法。
  3. 全ての複数の周波数帯域幅より下の他の周波数帯域幅を識別する段階をさらに含み、
    他の周波数帯域幅が、圧縮機のサージを検出するために使用される、
    請求項1記載の方法。
  4. 複数の周波数帯域幅の数が、4〜10である、請求項1記載の方法。
  5. 段階Aが、2つの異なる、好ましくは直交する方向に従って、半径方向振動の成分を測定することを提供する、請求項1記載の方法。
  6. 段階Aが、ロータの両側の半径方向振動を測定することを提供する、請求項1記載の方法。
  7. 単一の電子処理ユニットが、同じ圧縮機又はいくつかの圧縮機の半径方向振動の、異なるか又は別個の測定値を扱うために使用される、請求項5又は請求項6記載の方法。
  8. 段階Dが、ロータの回転周波数を測定すること、又は、複数の周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさに基づいてロータの回転周波数を確定することを提供する、請求項1記載の方法。
  9. 半径方向振動及び軸方向振動に付される回転ロータ及び静止ステータを備える圧縮機の旋回失速を検出するための装置であって、
    ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上のセンサと、
    電子処理ユニットであって、
    振動測定信号の周波数スペクトルを計算し、
    周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別し、
    ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視し、
    ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視し、
    無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさを確定し、
    確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施し、
    対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速状態を信号で伝える
    ように構成された電子処理ユニットと
    を備える装置。
  10. 1以上の回転ロータ及び静止ステータ、並びに旋回失速を検出するための装置を備える圧縮機であって、装置が、
    ステータに対するロータの半径方向振動を測定し、それに応じて振動測定信号を生成するように配置された1以上のセンサと、
    電子処理ユニットであって、
    振動測定信号の周波数スペクトルを計算し、
    周波数スペクトルの複数の周波数帯域幅を識別し、
    ロータの回転周波数が第1の周波数帯域幅に含まれる場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1つの第1の周波数帯域幅を無視し、
    ロータの回転周波数が第2の周波数帯域幅を下回る場合は、複数の周波数帯域幅のうちの1以上の第2の周波数帯域幅を無視し、
    無視されなかった周波数帯域幅のそれぞれにおけるスペクトルの最大の大きさを確定し、
    確定された最大の大きさのそれぞれと所定の値との間の比較を実施し、
    対応する確定された最大の大きさが所定の値より大きいことを、比較したもののうちの1以上が示す場合に、旋回失速状態を信号で伝える
    ように構成された電子処理ユニットと
    を備える、圧縮機。
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