JP4075622B2 - 電動パワーステアリング装置の制御システム - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータによってステアリングの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置の制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、モータのトルクアシストによってステアリングの操舵力を補助する電動パワーステアリング装置が実用化されている。この装置では、ステアリングの操舵トルク(トルクセンサの出力)に応じてモータに通電すべき電流指令値を演算しているため、電流指令値を演算するECU内のCPUが暴走等により間違った演算結果を出力すると、モータのアシスト量に過不足が生じて安定したステアリング操舵を確保できなくなる。
この問題に対し、CPUの演算結果がトルクセンサの出力に対し設定範囲外の時には、演算異常と判定してシステムを停止する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−67988公報(第2−4頁、図4、図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、操舵フィーリングの向上を目的として、例えばステアリングの操舵速度に応じてモータによるアシスト量を補正するダンピング補正が行われている。この場合、ステアリングの操舵トルクに応じて演算される基本制御量と、操舵速度に応じて演算される補正制御量とを加算して電流指令値を求めている。従って、この電流指令値は、必ずしも操舵トルクに対して一義的には決まらない。
【0005】
このため、例えば補正制御量が大きく設定された場合は、CPUで演算が正しく行われていても、トルクセンサの出力に対し演算された電流指令値が設定範囲外に出てしまうことがある。逆に、この現象を避けるように設定範囲を決めると、実際に演算異常が発生しても、その演算異常を検出できない場合が生じ、演算異常によるシステム停止を行うことができない虞がある。
【0006】
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、補正制御量の大きさに係わり無く、CPUで演算異常が生じた場合には、その演算異常を確実に検出できるCPU監視手段を備えた電動パワーステアリング装置の制御システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明)
電動パワーステアリング装置の制御システムは、モータに通電されるアシスト電流を演算する指令値演算手段と、この指令値演算手段の演算結果を監視する監視手段とを備え、指令値演算手段は、ステアリングの操舵力からアシスト電流の基本制御量を演算する基本制御量演算手段と、ステアリングの操舵速度に応じて基本制御量を補正するための補正制御量を演算する補正制御量演算手段とを有し、監視手段は、ステアリングの操舵力に対して基本制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定する第1の異常判定手段と、ステアリングの操舵速度に対して補正制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定する第2の異常判定手段とを有している。
【0008】
この構成によれば、基本制御量演算手段の演算結果と補正制御量演算手段の演算結果とをそれぞれ別々に監視して正常か異常かを判定できる。つまり、第1の異常判定手段では、ステアリングの操舵速度とは関係なく、ステアリングの操舵力に対してのみ基本制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定できる。また、第2の異常判定手段では、ステアリングの操舵力とは関係なく、ステアリングの操舵速度に対してのみ補正制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定できる。これにより、補正制御量の大きさに関係なく、各々の演算手段で演算異常が生じた場合には、その演算異常を確実に検出することができる。
【0009】
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
モータ駆動回路は、第1の異常判定手段と第2の異常判定手段の少なくとも一方で異常と判定された時に、モータの駆動を禁止する。
この場合、各々の演算手段で演算された基本制御量と補正制御量の少なくとも一方が異常と判定された時は、モータの駆動を禁止することにより、異常な演算結果に基づくモータのトルクアシストを防止でき、安全性を確保できる。
【0010】
(請求項3の発明)
請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
第2の異常判定手段は、補正制御量が所定の上限値以上の場合に、補正制御量演算手段の演算結果が異常と判定する。
これにより、補正制御量演算手段の演算結果が正常か異常かの判定を、簡単な上限値監視で行えるようになり、より簡単なロジック回路を第2の異常判定手段に適用できる。
【0011】
(請求項4の発明)
請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
アシスト電流に対して、モータ駆動回路からモータに出力されるモータ駆動信号が、正常か異常かを判定する第3の異常判定手段を備える。
この構成によれば、指令値演算手段により求められたアシスト電流に対し、モータ駆動信号が、正常か異常かを判定できる。これにより、アシスト電流に基づいてモータ駆動信号を演算する過程で発生する演算異常を、確実に検出することができる。
【0012】
(請求項5の発明)
請求項4に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
モータ駆動回路は、第1の異常判定手段、第2の異常判定手段または第3の異常判定手段のうち、少なくとも一つで異常と判定された時に、モータの駆動を禁止する。
この場合、基本制御量演算手段で演算された基本制御量、補正制御量演算手段で演算された補正制御量またはアシスト電流に基づいて演算されたモータ駆動信号のうち、少なくとも一つが異常と判定された時は、モータの駆動を禁止することにより、異常な演算結果に基づくモータのトルクアシストを防止でき、安全性を確保できる。
【0013】
(請求項6の発明)
請求項4に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
第1の異常判定手段、第2の異常判定手段および第3の異常判定手段を、1つのカスタムICに含ませる。
これにより、ロジック回路を適用することができる第1の異常判定手段および第3の異常判定手段などとともに、安価なカスタムICを用いて監視部(異常判定手段)を構成することが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は電動パワーステアリング装置の制御システムを示す模式図である。
本実施形態の電動パワーステアリング装置(以下EPSと呼ぶ)は、図2に示す様に、ステアリング1の操舵力を検出するトルクセンサ2、ステアリング1の操舵力を補助するモータ3、このモータ3を制御するモータ制御装置(後述する)、及びモータ制御装置に使用されるCPU4の演算結果を監視するCPU演算監視部5(後述する)等より構成される。
【0015】
トルクセンサ2は、ステアリング1の操舵によってステアリングシャフト6に発生する操舵力を電気信号(例えば電圧)に変換して出力する。
モータ制御装置は、モータのアシスト電流(電流指令値)を演算するCPU4と、このCPU4で演算されたアシスト電流に基づいてモータ3を駆動するモータ駆動回路7とで構成される(図2参照)。
モータ駆動回路7は、例えば4個のFET(図示しない)で構成されるH型のブリッジ回路であり、CPU4より出力されるモータ駆動信号に基づいてモータ3をPWM駆動する。
【0016】
CPU4は、トルクセンサ2の出力に基づいてモータ3を駆動するための基本制御量を演算する基本制御量演算手段4a、ステアリング1の操舵速度に応じて基本制御量をダンピング補正するための補正制御量を演算する補正制御量演算手段4b、及び各々の演算手段で演算された制御量から電流指令値(アシスト電流)を算出する加算回路4c等を有している。
【0017】
基本制御量演算手段4aは、例えば図1(a)に示す様に、操舵力と基本制御量(電流値)との相関を示すマップを有し、このマップからトルクセンサ2の出力に対する基本制御量を決定する。
補正制御量演算手段4bは、例えば図1(b)に示す様に、ステアリング1の操舵速度と補正制御量(電流値)との相関を示すマップを有し、このマップから操舵速度に対する補正制御量を決定する。なお、ステアリング1の操舵速度は、例えばモータ3に掛かる電圧と電流から求めることができる。
【0018】
CPU演算監視部5は、ステアリング1の操舵力(トルクセンサ2の出力)に対して基本制御量演算手段4aの演算結果が正常か異常かを判定する第1の異常判定手段部5aと、ステアリング1の操舵速度に対して補正制御量演算手段4bの演算結果が正常か異常かを判定する第2の異常判定手段5bとを有している。
【0019】
第1の異常判定手段5aは、例えば図1(c)に示す様に、操舵力(トルクセンサ2の出力)に応じて禁止領域が設定されたマップを有し、基本制御量演算手段4aの演算結果がマップの禁止領域に入ると、演算異常と判定する。
第2の異常判定手段5bは、例えば図1(d)に示す様に、操舵速度に応じて禁止領域が設定されたマップを有し、補正制御量演算手段4bの演算結果がマップの禁止領域に入ると、演算異常と判定する。
【0020】
次に、第1実施形態の制御内容を説明する。
CPU4では、トルクセンサ2の出力(トルク信号)に対してマップから基本制御量を決定し、同様に操舵速度信号に対してマップから補正制御量を決定する。
CPU演算監視部5では、第1の異常判定手段5aにて基本制御量演算手段4aの演算結果を監視し、第2の異常判定手段5bにて補正制御量演算手段4bの演算結果を監視する。
【0021】
このCPU演算監視部5において、基本制御量演算手段4aの演算結果及び補正制御量演算手段4bの演算結果がそれぞれ正常と判定された時は、基本制御量と補正制御量とを加算して電流指令値を決定し、その電流指令値に基づきモータ駆動信号を生成して、モータ駆動回路7へ出力する。
また、CPU演算監視部5において、基本制御量演算手段4aの演算結果と補正制御量演算手段4bの演算結果との少なくとも一方が異常と判定された時は、モータ3の駆動を禁止する停止信号を生成してモータ駆動回路7へ出力する。
【0022】
(第1実施形態の効果)
CPU演算監視部5によれば、基本制御量演算手段4aの演算結果と補正制御量演算手段4bの演算結果とをそれぞれ別々に監視して正常か異常かを判定できる。つまり、第1の異常判定手段5aでは、ステアリング1の操舵速度とは関係なく、ステアリング1の操舵力に対してのみ基本制御量演算手段4aの演算結果が正常か異常かを判定できる。
【0023】
また、第2の異常判定手段5bでは、ステアリング1の操舵力とは関係なく、ステアリング1の操舵速度に対してのみ補正制御量演算手段4bの演算結果が正常か異常かを判定できる。これにより、補正制御量の大きさに関係なく、各々の演算手段で演算異常が生じた場合には、その演算異常を確実に検出することができる。
【0024】
更に、第1の異常判定手段5aと第2の異常判定手段5bの少なくとも一方で異常と判定された時は、本システムの制御を停止する(モータ3の駆動を禁止する)ことにより、異常な演算結果に基づくモータ3のトルクアシストを防止できるので、安全性を確保できる。
【0025】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
図3は第2実施形態の制御システムをなすCPU8とカスタムIC9とを示す模式図である。なお、制御システム以外のEPSの構成要素は図2に示す第1実施形態と同様である。
【0026】
CPU8は、以下に説明する位相演算部81、基本アシスト演算部82、方向演算部83、加算補正量演算部84、上限値ガード部85、電流指令値演算部86、DUTY演算部87、および左右駆動方向演算部88を備える。
位相演算部81は、トルクセンサ2からの出力(操舵トルク)を後記するI/F回路91でデジタル化したデータに基づき位相を算出する。基本アシスト演算部82は、位相演算部81で算出された位相に基づき基本アシスト(基本制御量)を算出する。方向演算部83は、基本アシスト演算部82で算出された基本アシストに基づき操舵トルクをアシストする方向を演算する。
加算補正量演算部84は、操舵速度に応じて基本アシストを補正する補正制御量を算出し、その値のRAMチェックを行う。上限値ガード部85は、上限値ガード(ソフト)により加算補正量演算部84で算出された加算補正量が所定の上限値を超えていないか確認する。
電流指令値演算部86は、基本アシスト演算部82で算出された基本アシストおよび加算補正量演算部84で算出された加算補正量から電流指令値(アシスト電流)を算出する。DUTY演算部87は、電流指令値演算部86で算出された電流指令値を制御パルス信号のオン/オフの割合(通電時間の割合:DUTY比)に換算する。左右駆動方向演算部88は、電流指令値演算部86で算出された電流指令値に基づき最終的にモータ3がアシストする方向を演算する。
【0027】
カスタムIC9は、以下に説明するI/F回路91、入力監視部92、補正監視部93、モータ駆動回路94、および出力監視部95を備える。
I/F回路91は、トルクセンサ2からの出力(操舵トルク)を調整してCPU8の位相演算部81へ出力する。入力監視部92は、方向演算部83からの出力およびトルクセンサ2からの出力(操舵トルク)に基づいて、操舵トルクをアシストする方向の正当性を監視する。補正監視部93は、初期チェック時(EPSの制御開始時)にCPU8から入力された上限ガード値(上限閾値)に基づいて、初期チェック以降常時入力される加算補正量がこの上限ガード値を超えているか否かを監視する。モータ駆動回路94は、DUTY演算部87から出力された制御パルス信号に基づいて印加された電流(モータ駆動信号)を出力してモータ3を駆動する。出力監視部95は、左右駆動方向演算部88からの出力およびモータ駆動回路94からの出力に基づき、最終的にモータ3がアシストする方向の正当性を監視する。
【0028】
ここで、図3に示すごとくI/F回路91、位相演算部81、基本アシスト演算部82、および方向演算部83で、ステアリング1の操舵力(操舵トルク)から基本制御量(基本アシスト)を演算する基本制御量演算手段8aが構成される。また、加算補正量演算部84、および上限値ガード部85で、ステアリング1の操舵速度に応じて補正制御量(加算補正量)を演算する補正制御量演算手段8bが構成される。さらに電流指令値演算部86で加算手段8cが構成され、DUTY演算部87、左右駆動方向演算部88、およびモータ駆動回路94でモータ駆動信号出力手段8dが構成される。
【0029】
一方、入力監視部92はステアリング1の操舵力(操舵トルク)に対して基本制御量演算手段8aの演算結果が正常か異常かを判定する第1の異常判定手段9aをなし、補正監視部93は補正制御量演算手段8bで算出された補正制御量が所定の上限値を超えた場合に、補正制御量演算手段8bの演算結果を異常と判定する第2の異常判定手段9bをなし、出力監視部95は加算手段8cで算出されたアシスト電流(電流指令値)に対して、モータ駆動回路94からモータ3に出力されるモータ駆動信号が、正常か異常かを判定する第3の異常判定手段9cをなす。
【0030】
入力監視部92(第1の異常判定手段9a)は、図4に示す様に、禁止領域が設定された入力監視マップを有し、基本制御量演算手段8aの演算結果が禁止領域に入ると演算異常と判定し、モータ3の駆動を禁止する停止信号を生成してモータ駆動回路7へ出力する。
方向演算部83で求められる基本アシストのアシスト方向は、CWCCWの2ビット信号として入力監視部92に出力される。すなわち(右、左)で各々が0または1として求められ出力される。
この基本アシストの2ビット信号と操舵トルク(トルクセンサ2の出力)とに応じて、入力監視マップでは禁止領域が定められている。すなわち、2ビット信号が(1,0)の場合は、操舵トルク≦Vth1の部分が禁止領域となる。2ビット信号が(0,0)の場合は、操舵トルク≦Vth4、Vth3≦操舵トルクの部分が禁止領域となる。2ビット信号が(0,1)の場合は、Vth2≦操舵トルクの部分が禁止領域となる。
【0031】
補正監視部93(第2の異常判定手段9b)は、図5に示す様に、初期(EPSの制御開始時)にCPU8から送信された上限ガード値(上限閾値)に基づいて、初期以降、常時送信される加算補正量がこの上限ガード値以上か否かを監視する。加算補正量が上限ガード値以上の場合は、補正制御量演算手段8bは演算異常と判定され、モータ3の駆動を禁止する停止信号が生成されてモータ駆動回路7へ出力される。
【0032】
出力監視部95(第3の異常判定手段9c)は、図6に示す様に、逆アシスト領域が設定された出力監視マップを有し、モータ駆動信号出力手段8dの出力結果が逆アシスト領域に入ると出力異常と判定し、モータ3の駆動を禁止する停止信号を生成されてモータ駆動回路7へ出力される。
電流指令値(アシスト電流)に基づき、左右駆動方向演算部88で求められる最終的なモータ3によるアシスト方向は、右駆動(DR)、左駆動(DL)、または不感帯として、出力監視部95に出力される。
このアシスト電流のアシスト方向としての右駆動(DR)、左駆動(DL)、または不感帯を示す信号と、モータ駆動回路94から出力されたモータ駆動信号による駆動方向とに応じて、出力監視マップでは逆アシスト領域が定められている。すなわちアシスト方向が左駆動(DL)の場合、駆動方向が横軸よりも上側の領域(右駆動信号の領域)が逆アシスト領域となり、アシスト方向が右駆動(DR)の場合、駆動方向が横軸よりも下側の領域(左駆動信号の領域)が逆アシスト領域となる。
【0033】
(第2実施形態の効果)
第2の異常判定手段9bを、簡単な上限値監視で行う補正監視部93にしたことにより、より簡単なロジック回路を第2の異常判定手段9bに適用できる。
すなわち、補正制御量演算手段には種々の方法があり制御システムに応じて変更されるため、通常、補正制御量(加算補正量)の監視手段も、制御システムに応じて変更できるようにマイクロコンピュータを用いなければならない。しかし、簡単な上限値監視で行う補正監視部93にしたことにより、より簡単なロジック回路を第2の異常判定手段9bに適用できる。
さらにロジック回路を適用することができる第1の異常判定手段9a(入力監視部92)および第3の異常判定手段9c(出力監視部95)などとともに、安価なカスタムIC9を用いて監視部(異常判定手段)を構成することが可能になる。
【0034】
また、アシスト電流(電流指令値)に対して、モータ駆動回路94からモータ3に出力されるモータ駆動信号が、正常か異常かを判定する第3の異常判定手段9c(出力監視部95)を備えることにより、アシスト電流に対しモータ駆動信号が正常か異常かを判定できるため、アシスト電流に基づいてモータ駆動信号を出力する過程で発生する出力異常を、確実に検出することができる。
【0035】
更に、第1の異常判定手段9a、第2の異常判定手段9bまたは第3の異常判定手段9cのうち、少なくとも一つで異常と判定された時は、本システムの制御を停止する(モータ3の駆動を禁止する)ことにより、異常な演算結果に基づくモータ3のトルクアシストを防止できるので、さらに安全性を高めることができる。
【0036】
(変形例)
第1実施形態のCPU演算監視部5は、マイクロコンピュータであってもロジック回路であってもかまわない。
上記の実施形態では、ステアリング1の操舵速度をモータ3に掛かる電圧と電流によって検出しているが、例えばステアリング1の操舵角度を微分して求めることもできる。
また、上記の実施形態では、補正制御の一例としてダンピング補正を挙げているが、ダンピング補正以外の補正制御が実行される場合にも本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電動パワーステアリング装置の制御システムを示す模式図である。
【図2】第1実施形態の電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
【図3】第2実施形態の制御システムをなすCPUとカスタムICとを示す模式図である。
【図4】第2実施形態の基本制御量(基本アシスト量)の禁止領域を示す入力監視マップである。
【図5】第2実施形態の補正制御量(加算制御量)の監視手段(第2の異常判定手段)を示す模式図である。
【図6】第2実施形態のモータ駆動信号の逆アシスト領域を示す出力監視マップである。
【符号の説明】
1 ステアリング
3 モータ
4 CPU(指令値演算手段)
4a 基本制御量演算手段
4b 補正制御量演算手段
5 CPU演算監視部(監視手段)
5a 第1の異常判定手段
5b 第2の異常判定手段
7 モータ駆動回路
8 CPU(指令値演算手段)
8a 基本制御量演算手段
8b 補正制御量演算手段
8d モータ駆動信号出力手段
9 カスタムIC(監視手段)
9a 第1の異常判定手段
9b 第2の異常判定手段
9c 第3の異常判定手段

Claims (6)

  1. ステアリングの操舵力を補助するモータと、
    このモータに通電されるアシスト電流を演算する指令値演算手段と、
    前記アシスト電流に応じて前記モータを駆動するモータ駆動回路と、
    前記指令値演算手段の演算結果を監視する監視手段とを備えた電動パワーステアリング装置の制御システムであって、
    前記指令値演算手段は、
    前記ステアリングの操舵力から前記アシスト電流の基本制御量を演算する基本制御量演算手段と、
    前記ステアリングの操舵速度に応じて前記基本制御量を補正するための補正制御量を演算する補正制御量演算手段とを有し、
    前記監視手段は、
    前記ステアリングの操舵力に対して前記基本制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定する第1の異常判定手段と、
    前記ステアリングの操舵速度に対して前記補正制御量演算手段の演算結果が正常か異常かを判定する第2の異常判定手段とを有していることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
  2. 請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
    前記モータ駆動回路は、前記第1の異常判定手段と前記第2の異常判定手段の少なくとも一方で異常と判定された時に、前記モータの駆動を禁止することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
  3. 請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
    前記第2の異常判定手段は、前記補正制御量が所定の上限値以上の場合に、前記補正制御量演算手段の演算結果が異常と判定することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
  4. 請求項1に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
    前記アシスト電流に対して、前記モータ駆動回路から前記モータに出力されるモータ駆動信号が、正常か異常かを判定する第3の異常判定手段を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
  5. 請求項4に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
    前記モータ駆動回路は、前記第1の異常判定手段、前記第2の異常判定手段または前記第3の異常判定手段のうち、少なくとも一つで異常と判定された時に、前記モータの駆動を禁止することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
  6. 請求項4に記載した電動パワーステアリング装置の制御システムにおいて、
    前記第1の異常判定手段、前記第2の異常判定手段および前記第3の異常判定手段を、1つのカスタムICに含ませることを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御システム。
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