JP4074511B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置のボディから導出したリードを整形することができる半導体装置製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体装置の一つとして、LD(レーザダイオード)チップをCANパッケージした構造のLD光源が知られている。このLD光源は、例えば、ステムボディ上でCANケース内に封入されたLDチップと、ボディ下面から導出した複数の通電用リードとを備えている。
【0003】
前記LD光源の組立時には、一般的に、例えばリードが組立機に接触して損傷・破損することがないようにするなどの理由で、リード先端を束ねた状態で各工程(例えば、ダイボンディング、ワイヤボンディングなど)を行い、組立終了後デバイスの特性を検査する前に、リードを押し広げて互いに実質的に平行になるようにリードを整形する。
【0004】
リード整形方法として、互いに交叉するように配置された一対のくし形整形プレートを、リードの根元に挿入して、そのリードを4方向から拘束した状態で、リード先端まで移動してリードを押し広げるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−158165号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の方法では、リードが格子状に配置されている必要があり、他のリード配置には適用できないという不都合がある。また、整形プレートをリードに接触させた状態でリード根元から先端まで動かすため、リード表面をしごくことになり、リード傷などの外観不良が発生する恐れがある。
【0007】
さらに、従来では、リード先端を束ねる工程(本願では、絞込みともいう。)では、リード束ね形状やリードの寸法を無視した絞込み過剰な治具を用いており、このため、絞込み工程において発生した永久ひずみにより、リードを互いに平行な状態に整形するのが困難な場合が生じていた。例えば、前記従来の方法を用いても、リードが互いに平行にならずリード先端がフレア状に広がる場合があった。
【0008】
そこで、本発明では、リードの外観不良の発生を低減でき且つリードを互いに実質的に平行になるように整形できる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、
ボディから導出された複数のリードを備えた半導体装置の製造方法において、
所定のテーパ角を有する孔を有する治具を用い、該テーパ孔に前記複数のリードを挿入することで該複数のリードをテーパ状に絞り込む工程と、
絞込み工程後、それぞれの前記リードの一点を支点とし、該支点とリード根元の間の点を力点とした梃子の原理を用いて、前記支点と先端間のリード部分を押し広げて、前記複数のリードを押し広げる工程とを含むことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施の形態を説明する。以下の説明では、本発明に係る半導体装置の製造方法を、CANパッケージされた構造を有するPD(フォトダイオード)受光素子の組立に利用した例を説明するが、本発明はこれに限らず、例えばLD光源など他の半導体装置のリード整形に適用できる。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明に係る製造方法を用いて組み立てられた半導体装置の一実施形態を示す。この半導体装置2は、略円柱状(例えば直径5.6mm)の金属製ステムボディ4を基本構造体とするPD受光素子で、ボディ4には全部で5本の通電用リード6(6A,6B,6C,6D,6E)が取り付けてある。リード6は、ボディ4下面から互いに平行に伸張しているとともに、一部がボディ4を貫通してボディ4上面から突出している。ボディ4の中心線(Z軸)上に伸びるセンタリード6Aは、接地用のリードでボディ4に溶接されており、ボディ4上面から突出した部分がPDチップ8のダイボンド位置を形成している。残りの4つのリード6B〜6Eは、絶縁材料であるガラス10を介してボディ4に固定されており、ボディ4上面から突出した部分がPDチップ8等とワイヤ(図示せず)を介して接続されている。図の例では、ボディ下面に直交するZ方向下側から見て、4つのリード6B〜6Eはそれぞれ、同一円周上(ボディ中心線からの距離が例えば1.0mm)において、Z軸と直交するX軸と前記円周との交点の一つKから、反時計回り方向に45°、135°、−150°、−30°離れた位置に配置されている(リード6C,6Dはそれぞれ、Y軸に対してリード6B,6Eに対称に配置されている。また、リード6D,6Eの間隔は、リード6B,6Cの間隔より長く設定されている。)。
【0013】
PDチップ8等は、窒素ガスなどの不活性ガスとともにCANケース12内に封入されている。外部から入射されるレーザ光は、ケース12上面に設けたガラス13を介してPDチップ8から入力される。符号14は、PDチップ8へ入力されたレーザ光を電気信号に変換後増幅するプリアンプチップを表す。
【0014】
ステムボディ4の外周面には、Y軸上に断面矩形状の位置決め用切欠き16が形成されており、X軸上に断面三角状の一対の位置決め用切欠き18a,18bが形成されている。
【0015】
このようなPD受光素子2の組立工程の一例を図2に示す。まず、リード付きステムボディ4を用意し、リード絞り治具を用いてリード絞りを行う。次に、ダイボンド装置でPDチップ8、プリアンプチップ14等の取り付けを行う。続いて、ワイヤボンディング装置で、PDチップ8、プリアンプチップ14等とリード6B〜6Eとのワイヤ接続を行う。ワイヤボンディング後、CANケース12のキャッピングを行う。最後に、リードを押し広げて整形する。組立終了後は、特性検査などテスト工程が行われる。
【0016】
図3(a)は、リード絞り工程に用いるリード絞り治具の一例を示す。この治具20は、PD受光素子2のリード6よりも十分長いリード挿入孔(図の例では貫通孔)22を備えている。この挿入孔22は、治具20上面から下側に向かって順に、位置決め用座グリ孔24、リード絞り込み用テーパ孔26、およびリード逃がし孔28から形成されている。これらの孔24、26,28は、断面が同軸円状に形成されている。座グリ孔24には、リード6の挿入時に、ステムボディ4が、その中心線が挿入孔22の中心線に一致した状態で嵌め込まれる[図3(b)参照]。テーパ孔26は、座グリ孔24と接続する上端から逃がし孔28と接続する下端に向けて径が小さくなるように形成されている。テーパ孔26上端の直径はリード6B〜6Eが配置された円周の径よりも大きく、テーパ孔26下端の直径はリード6B〜6Eが配置された円周の径よりも小さく設定されており、これにより、図3(b)に示すように、リード6が、挿入孔22に挿入時に、テーパの付いた内周面に沿って絞り込まれてテーパ状に絞り込まれるようになっている。テーパ孔26の径・高さ・テーパ角は、リード直径(太さ)、リード本数、リード長、リード位置などを考慮して適宜決定される。逃がし孔28は、直径が略一定でリード6B〜6Eが配置された円周の径よりも小さく、テーパ孔26によりテーパ状に絞り込まれながら進出するリード6の先端を逃がすためのものである。図は省略するが、テーパ孔26と逃がし孔28の接続位置での挿入孔22内周面は面取りがされている。なお、図3の例ではテーパ孔26のテーパ角は一定であるが、テーパ角の異なる複数のテーパ部分を滑らかにつないでもよい。
【0017】
かかる治具20を用いれば、リード付きステムボディ4を治具20に押込み、その後ステムボディ4を治具20から引き抜くことにより、図3(c)に示すように、根元から先端までの間に局所的な折れ曲がりのない滑らかなテーパ状に絞り込まれたリード束6を得ることができる。これは、後にリードを押し広げてリードを元に戻す際に、リードを互いに実質的に平行にすることを保証する。なお、リードが格子状に配置される場合であれば、後述するように梃子の原理を用いてリードを押し広げる方法のみならず、従来例のような一対のくし形整形プレートを用いた整形方法によっても、リードを互いに実質的に平行に戻すことができる。また、座グリ孔24でステムボディ4を位置決めした状態でリード絞りを行うことで、滑らかなテーパ形状を有するリード束6を安定して得ることができる。さらに、テーパ孔26を断面円状にすることで、テーパ形状のリード束6を得るのにステムボディ4と座グリ孔24のZ軸周りの相対位置を特に考慮する必要がなく、したがって絞り工程を簡略化できる。
【0018】
押し込み動作は、手動で行うこともできるが、真空吸着コレットなどのピックアップ手段で自動的にステムボディ4を保持した状態で、治具20に対する挿入・引き抜きを行うのが、作業能率や加工精度の安定性の点で好ましい。
【0019】
比較例として、局所的に折り曲げられてリードが絞り込まれた場合を図4に示す。これは、図4(b)に示すようにステムボディ4を座グリ孔224に嵌めこんだ際に、テーパ孔226と逃がし孔228の接続部分でリード6が押し曲げられた例である。
【0020】
図5,6は、リード押し広げ工程に用いる装置の一実施形態を示す。リード押し広げ装置40は、PD受光素子2を保持する保持部42と、後述するように「梃子の原理」を利用してリードを押し広げるためのユニット44とから構成されている。保持部42は、ステムボディ4の位置決めを行う位置決め板46を有する。位置決め板46は、その中央付近に貫通孔48を備え、この貫通孔48内にボディ4を収容した状態でボディ4の位置決めを行う。具体的に、貫通孔48を形成する内周面には、ボディ4の切欠き16と嵌合する突起50が形成されるとともに、ボディ4の図中左上および右上の外周面部分とそれぞれ接触する係合面52,54が形成され、その結果、ボディ4は、突起50と嵌合し且つ係合面52,54に接触した状態で、そのZ軸周りの位置(θ位置)が固定される。Z方向に関して、ボディ4の下面(図5,6の紙面表側)は、リード6B〜6Eが配置された円周の半径よりも大きな径を有する貫通孔56が形成されたステム受け板58により支持される(図5では、ステム受け板58は図示を省略している。)。一方、図示は省略するが、CANケース12の上面は、リード押し広げの際に、ばねを介して支持部材により支持された素子押さえにより押圧される。素子押さえは、受け板58と協働してステム4のZ軸方向に関する移動を防止する。
【0021】
リード押し広げユニット44は、センタ爪64、左爪66、右爪68、および、これら爪を移動するための移動機構(図示せず)を備える。センタ爪64は、Y方向下側に移動してその先端部70がリード6の根元からZ方向に関し所定の距離離れたリード6B〜6Eで囲まれた領域に進出可能になっている。先端部70は、Z方向に関し前記所定の距離離れた位置において、絞り込まれたリード6B,6C間と略同一の距離に設定された一対の外縁部分72と、絞り込まれたリード6D,6E間と略同一の距離に設定された一対の外縁部分74とを有する。先端部70にはまた、センタ爪64のY方向の移動の際に、センタリード6Aを収容する係合溝73が形成されている。センタ爪64が最もY方向下側に進出した位置で、センタリード6Aは係合溝73の終端に接触した状態で係合し、リード6B,6Cは外縁部分72と係合し、リード6D,6Eは外縁部分74と係合するようになっている。
【0022】
左爪66は、X方向右側に移動しその一部がリード6B,6Eの根元からZ方向下側に所定の距離離れた領域に進出可能になっている。この距離は、センタ爪64とリード根元との距離よりも短い(すなわち、左爪66は、センタ爪64よりボディ4下面により近い。)。左爪66は、リード6B,6Eをそれぞれ収容する係合溝76B,76Eを有する。係合溝76B,76Eの終端の位置・形状は、左爪66が最も右側に進出した際に、絞り込まれたリード6B,6Eがそれぞれ係合溝76B,76Eの終端に当接し、所定の方向・大きさのストレスを受ける程度に設定される。ストレスの方向は、リード絞り工程で絞り治具20により受けたストレスとは逆方向である必要がある。
【0023】
同様に、右爪68は、X方向左側に移動しその一部がリード6C,6Dの根元からZ方向下側に所定の距離離れた領域に進出可能になっている。この距離は、左爪66のリード根元との距離と略同一であり、センタ爪64とリード根元との距離よりも短い。右爪68は、リード6C,6Dをそれぞれ収容する係合溝76C,76Dを有する。係合溝76C,76Dの終端の位置・形状は、右爪68が最も左側に進出した際に、絞り込まれたリード6C,6Dがそれぞれ係合溝76C,76Dの終端に当接し、所定の方向・大きさのストレスを受ける程度に設定される。ストレスの方向は、リード絞り工程で絞り治具20により受けたストレスとは逆方向である必要がある。
【0024】
以下、図5,6とともに図7〜11を参照して、リード押し広げユニット44の動作を説明する。まず、図5,6に示すように、PD受光素子2を、そのZ位置およびθ位置が移動しないように保持部42で保持する。次に、図7,8に示すように、センタ爪64をボディ4下面からZ方向下側(紙面表側)に所定の距離離れたXY平面に沿ってY方向下側に移動し、先端部70を、センタリード6Aを係合溝73に収容しつつ、間隔の広いリード6D,6Eの間、続いて、間隔の短いリード6B,6Cの間に進出させる(図8では、保持部42は図示が省略されている。)。センタ爪64が最もY方向下側に位置した状態(すなわち、センタリード6Aが係合溝73の終端に係合する。)で、リード6B,6Cは外縁部分72と、リード6D,6Eは外縁部分74とそれぞれ係合する。
【0025】
続いて、図9,10に示すように、左爪66および右爪68をそれぞれ、ボディ4下面からZ方向下側(紙面表側)に所定の距離離れたXY平面に沿ってX方向右側および左側に移動し、これにより、リード6B〜6Eは、係合溝76B〜76Eにそれぞれ収容され、さらに係合溝の終端に当接してストレスを受ける。図11を参照して、例えばリード6Eは、左爪66のX方向右側への移動により、係合溝76Eの終端78に当接してストレスを受ける。その結果、リード6Eは、左爪66との接触部分を力点、センタ爪64との接触部分を支点とする「梃子の原理」により、センタ爪64との接触部分から下側のリード部分が、絞り込まれた位置から押し広げられ、ボディ4下面に垂直なZ方向に沿って伸びる位置に整形される。図10,11を参照して、センタ爪64は、リード6B〜6Eの戻り時にこれらリードと干渉しないように、ボディ4下面に最も近い部分が最も幅の大きい縦断面形状をなしている。リードと接触する爪部分は、リード傷などの外観不良が生じないように、図11に示すように曲率形状を有するとともに、表面仕上げを施すのが好ましい。
【0026】
リード押し広げユニット44を用いたリード整形方法は、前述の従来例とは異なり、リード表面をしごくことはなく、したがって、リード傷などの外観不良を低減できる。また、一対の爪部材(センタ爪64と左爪66または右爪68)でリードを挟み込むという簡便な方法を用いて、リードを高精度に整形できる。
【0027】
リードの戻り形状をより高精度なものにするために、左右爪66,68およびセンタ爪64は、リード押し広げ時に、ボディ4下面にできるだけ近い位置に配置される。このために、保持部44のステム受け板58の厚みはできるだけ小さく設定される(例えば1mm)。左右爪66,68の進出により、各爪の係合溝の終端と接触するリード部分は僅かに湾曲するが、センタ爪64との接触部分より下側のリード部分がZ方向に平行に伸びていれば、リード押し広げ工程以降の工程(特性試験、エージング、実装など)に問題は生じない。リード根元付近とセンタ爪64との接触部分より下側のリード部分とは、XY位置がずれているが、前述のように、左右爪66,68およびセンタ爪64の進出位置をボディ4下面にできるだけ近い位置に設定することで、前記ずれを許容範囲(例えば、特性試験で用いるリード挿入用ソケットの径とリードの径の差以下)に抑えることが可能である。
【0028】
実施の形態2.
図12は、本発明に係る半導体装置の製造方法をPD受光素子の自動組立機に導入した場合の一実施形態を示す。以下では、実施の形態1と同一または類似の構成要素については同一の符号または同一の符号に適当な添字をつけて表す。自動組立機80は、リード絞り部81、第1および第2のコレット82,84、および、第1および第2のコレット82,84を制御するための駆動部(図示せず)を備える。駆動部は、コレットのステム4に対する吸着・離脱を行なうとともに、コレットを所定の位置に移動するようになっている。第1のコレット82は、多数のリード付きステムボディ4を搭載したステム供給トレイ85からステム4を一つずつピックアップしてリード絞り部81まで搬送する。第2のコレット84は、リード絞り部81からステム収納トレイ86までステム4を一つずつ搬送してローダ86に搭載させる。図13(a)に示すように、ステム収納トレイ86のステムボディ4載置用の座グリ孔88には、ボディ4の切欠き16,18a,18bと係合する突起群90が設けられ、ボディ4は、Z軸周りに関して位置決めされた状態で載置されることになる。ステム収納トレイ86は、ダイボンド用のハンドリング治具としても機能し、図13(b)に示すようにZ軸周りに関して位置決めした状態で載置されたリード付きボディ4は、ローダ部でステム収納トレイ86から取り出された後、ダイボンド装置においてLDチップ等が取付けられ、該ステム収納トレイ86へ再び収納される。なお、ステム供給トレイ85のステムボディ載置用の座グリ孔には位置決め用の突起は設けてない。
【0029】
第1および第2のコレット82,84は、ステム4上面に突出した部材と干渉しないように、ステム4の上面の外周近傍を吸着するように構成されている[図12、13(c)参照]。第1のコレット82は、リード絞り工程においてボディ4のZ方向の移動を防止するために、ばね(図示せず)を介して支持部材(図示せず)に支持されているが、第2のコレット84は、ばねを介さずに支持部材に支持されている。
【0030】
リード絞り部81は、リード挿入孔22’が形成された絞り治具20’を備え、この治具20’は、実施の形態1の治具20と異なり、挿入孔22’は、テーパ孔26’および逃がし孔28’のみから構成されている。リード絞り治具81は、ステム4を収容する位置決め用座グリ孔92を有する貫通孔94が形成されたθステージ96を備える。このθステージ96は、Z軸周りにθ回転可能となっている。絞り治具20’は、θステージ96の直ぐ下に位置するリード絞り位置とθステージ96近傍から退避した位置との間でZ方向に移動可能になっている。θステージ96のZ方向上側には、ステム4表面を認識するためのカメラ(例えばCCDカメラ)98が設けてある。
【0031】
かかる自動組立機80において、ステム供給トレイ85に載置されたリード付きステムボディ4は、まず、その上面を第1のコレット82で吸着してピックアップされ、リード絞り部81のθステージ96上方まで搬送される。次に、絞り治具20’をθステージ96から退避した状態で、第1のコレット82を下降させ、リード6をθステージ96を貫通させステムボディ4を位置決め座グリ孔92に収容させる。続いて、絞り治具20’をZ方向上側に上昇させ、リード6を挿入孔22’に挿入し、これによりリード6をテーパ状に絞り込む。その後、絞り治具20’をθステージ96直ぐ下から退避させるとともに、第1のコレット82をボディ4から離脱させボディ上方から退避させる。
【0032】
認識カメラ98によりステムボディ4に設けた切欠きの位置を認識することにより、θステージ96を所定の角度回転させる。この状態で、ステムボディ4を第2のコレット84で吸着してピックアップし、ステム収納トレイ86まで搬送し載置する。θステージ96の回転角度は、第2のコレット84でステムボディ4を吸着後、ステム収納トレイ86上方まで移動しさらにZ方向下側に移動する際に、ステムボディ4の切欠きが該ステム収納トレイ86の座グリ孔88の突起群90に係合するよう決定されている。
【0033】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明はこれらに限らず種々改変可能である。例えば、前記実施形態では、不規則な配置をした5本リードを有する部品に対し本発明に係るリード整形方法を適用したが、例えば、図14(a)に示すような3本リード配列や、4本リード配列に適用できる。4本リード配列には、図14(b)のような周方向等間隔配列の場合のみならず、前記実施形態で説明したような間隔が均一でない場合も含まれる(図14(a),(b)において、符号6F,6Gは、ステム4’から伸張する溶接リード、およびガラス固定リードを表す。)。本発明に係る整形方法はさらに、6本リード配列や7本リード配列など変則配列の場合や、リードが同一円周上に配置されていない場合においても、▲1▼根元から先端までの間に局所的な折れ曲がりのない滑らかなテーパ状にリードを絞り込む工程と、▲2▼梃子の原理を利用して絞込みで受けたストレスと逆方向のストレスをリードに加えることによるリードの押し広げ工程を組み合わせることで、リードを互いに実質的に平行に整形することが可能である。
【0034】
図15は、変則的な7本リード配列のステムボディに対するリード押し広げ工程を示す概略図である。このステムボディ4”では、ボディ4”裏面に垂直な方向から見て、4本のリード6KがY軸に沿って配置され、残りの3本6JがY軸と所定の間隔の線上に配置されている。また、リード群6Kとリード群6Jとではリード長が異なっている。
【0035】
リード押し広げユニットのセンタ爪64”は、リード群6Kとリード郡6Jの間をY方向下側に移動し、これにより、外縁部分が7本のリード6K,6Jと係合するように構成されている。絞り工程では、リード先端はステム中央に向けて絞り込まれているが、センタ爪64”が進出するステムボディ4”裏面からZ方向下側に所定の距離離れた領域は、リード根元に十分近く、したがって、リード6K,6Jがセンタ爪64”の進出の妨げになることはない。
【0036】
左爪66”および右爪68”はそれぞれ、センタ爪64”の外縁部分がリードと係合した状態で、リード群6Jおよびリード群6Kの根元付近にストレスを加え、センタ爪64”との接触部分を支点とした梃子の原理により、該接触部分から下側のリード部分が、絞り込まれた位置から押し広げられ、ボディ4”裏面に垂直な方向に沿って伸びる位置に整形される。左右爪66”,68”の係合溝の終端の形状は、リード群に与えるストレスが絞り工程で与えたストレスと逆方向になるように、適正に設定する必要がある。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、種々のリード配列を有する半導体装置に対し高精度でリード整形を行うことができる。
【0038】
また、リードをテーパ状に絞り込んだ上でダイボンディングやワイヤボンディングなど各種工程を行うので、製造時におけるリードの損傷などを低減でき、しかも、根元から先端までの間に局所的な折れ曲がりのない滑らかなテーパ形状にリードを絞り込むことで、後にリードを押し広げてリードを元に戻す際に、リードを互いに実質的に平行にすることが保証できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)本発明に係る製造方法を用いて組み立てられたPD受光素子を示す斜視図。(b)図1(a)のPD受光素子のCANケース内部を示す図。(c)図1(a)のPD受光素子の底面図。
【図2】 図1(a)のPD受光素子の組立工程の一例を示すフローチャート。
【図3】 (a)リード絞り工程に用いるリード絞り治具の一実施形態を示す断面図。(b)リードを図3(a)の絞り治具の挿入孔に押し込んだ状態を示す断面図。(c)図3(b)の絞り治具から取り出したリードの絞り形状を示す断面図。
【図4】 (a)リード絞り治具の比較例を示す断面図。(b)リードを図4(a)の絞り治具の挿入孔に押し込んだ状態を示す断面図。(c)図4(b)の絞り治具から取り出した、局部的に折れ曲がりのあるリードの絞り形状を示す断面図。
【図5】 リード押し広げ装置の一実施形態を示す底面図。
【図6】 リード押し広げ装置のステム保持部を示す底面図。
【図7】 (a)リード押し広げ装置のセンタ爪がリードに係合した状態を示す底面図。(b)センタ爪とリードの係合部分を拡大して示した底面図。
【図8】 図7の斜視図。
【図9】 リード押し広げ装置の左右爪がリードに圧接した状態を示す底面図。
【図10】 図9の10−10線に沿った断面図。
【図11】 爪が接触したリード部分の拡大断面図。
【図12】 本発明に係る製造方法をPD受光素子の自動組立機に導入した場合の一実施形態を示す概略図。
【図13】 (a)絞り工程後にステムボディを載置するためのステム収納トレイに設けた座グリ孔と、該ステムボディとを示す拡大斜視図。(b)図13(a)の座グリ孔にステムボディを嵌め込んだ状態を示す断面図。(c)リード絞りを行うためにステム供給トレイからコレットで吸着して取り出した状態を示す断面図。
【図14】 (a)3本リード配列を有するステムボディの一例を示す底面図。(b)4本リード配列を有するステムボディの一例を示す底面図。
【図15】 (a)変則的な7本リード配列を有するステムボディに対するリード押し広げ工程を示す底面図。(b)図15(a)の15b−15b線に沿った断面図。
【符号の説明】
2:PD受光素子、4:ステムボディ、6A〜6E:リード、20:リード絞り治具、22:挿入孔、24:位置決め座グリ孔、26:テーパ孔、40:リード押し広げユニット、46:位置決め板、64:センタ爪、66:左爪、68:右爪。

Claims (3)

  1. ボディから導出された複数のリードを備えた半導体装置の製造方法において、
    所定のテーパ角を有する孔を有する治具を用い、該テーパ孔に前記複数のリードを挿入することで該複数のリードをテーパ状に絞り込む工程と、
    前記絞込み工程後、それぞれの前記リードの一点を支点とし、該支点とリード根元の間の点を力点とした梃子の原理を用いて、前記支点と先端間のリード部分を押し広げて、前記複数のリードを押し広げる工程とを含む製造方法。
  2. 一対の爪部材で前記支点と力点でリードを挟み込むようにして前記押し広げ工程を行うことを特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 前記治具は、前記テーパ孔と接続した座グリ孔を有し、該座グリ孔に前記ボディが嵌合するようにリードをテーパ孔に挿入することを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の製造方法。
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