JP4073730B2 - 評価情報管理方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、評価情報管理方法及び装置に関し、特に通信ネットワークを介して評価者から提供される評価情報を管理する評価情報管理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般消費者は、商品(サービスを含む)を購入する際、類似した商品が多数存在する場合、いずれの商品が自分の欲求を最も満足するものであるかを判断するための情報を求めている。この様な情報には、新聞や雑誌及びテレビやラジオのマスコミュニケーションから得られるものや、広告やチラシや口コミによるコミュニティから得られるものがある。
【0003】
また、近年では、インターネットに代表される通信サービスの普及により、ネットワーク上で様々なサービスが提供されており、ネットワーク上で上述の情報を取得可能な各種サービスが提供されつつある。
従来、一般消費者は、全国規模かつリアルタイムかつ双方向性のある各種商品の価格比較や商品評価の公表や情報交換が可能な手段は持ち得なかった。ネットワークサービスの発展により一般消費者がメディアを所有し情報の発信と相互交換が可能となったことは社会的インフラの向上と言える。
【0004】
ネットワークの特性を利用したサービスの一つに、商品の評価及び比較サービスを行う評価サイトと呼ばれるものがある。評価サイトは、異なる企業(供給者)の商品やサービス(以下、評価対象品目と称する。)の価格を比較したり、一般消費者が評価対象品目の仕様や品質に関して提供した評価や意見をネットワーク上に公開することにより、他の一般消費者の利用や購入の為の情報提供を目的としている。
【0005】
図49は、この様な評価サイトの一例を示したものであり、図示の如く、評価サイトを提供するサービスプロバイダによって運用されるサーバ100は、評価サイトを利用する一般利用者(評価者を含む)のアクセス端末300を含む任意のアクセス端末からネットワークNWを介して接続可能なものである。
【0006】
サーバ100は、各種情報を格納するためのデータベースDB、ネットワークNWを介して各種情報を入出力する入出力部1、データベースDBに登録された評価者情報を管理する評価者情報管理部2、入出力される評価情報を制御する評価情報制御部3、評価情報を表示するために編集する評価情報編集部4、データベースDBに登録された評価情報を管理する評価情報管理部5を有している。
【0007】
例えば、或る一般利用者が同図のアクセス端末300から、評価サイトに寄せられた評価情報の閲覧を要求した場合のサーバ100における処理を図50のシーケンス図を参照して説明する。
一般利用者が評価情報の閲覧を要求すると、サーバ100では、まず、入力部1が評価情報表示依頼M1を評価情報制御部3へ送信する。評価情報制御部3は閲覧依頼のあった評価情報を要求するため、評価情報要求M2を評価情報管理部5に送信する。
【0008】
評価情報管理部5は要求のあった評価情報をデータベースDBから検索し、評価情報検索結果M3として評価情報制御部3に送信する。評価情報制御部3は、受信した評価情報検索結果M3を画面表示用に編集するため、評価情報編集要求M4を評価情報編集部4に送信する。
【0009】
評価情報編集部4は受信した評価情報を画面表示用に編集し、評価情報M5として入出力部1に送信する。入出力部1は受信した評価情報M5を一般利用者に対して表示出力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような評価サイトは、現状では企業や自治体等の一種公的存在による運営ではなく、個人もしくは私的な運営によるサイトであり、一般消費者の立場に重心を置きつつも、任意の評価者による匿名の個人的意見公開の場に留まっており、その評価情報の信頼性については社会的認知を得ているとは言い難い。
【0011】
また、商品やサービスの購入・利用の事実の確証性についても高いとは言えず、単に低価格だけの情報が重要視される傾向もある。匿名の不適当な評価情報が公開されれば、企業(供給者)及び商品(サービスを含む)への悪影響が及ぶ可能性があり、不適当な価格情報が公開されれば、商品の適正価格維持が困難になるため企業の正当な収益が阻害される可能性がある。
【0012】
この様な評価サイトでは、一般消費者が評価者となって商品やサービスの評価を評価サイトに掲載する場合、評価者は個人情報を明らかにせずネットワーク上のみで使用するニックネームを用いるのが一般的である。また、商品やサービスを利用してなくても、商品やサービスに対しての評価を行うことが可能であるため、その商品や企業に対し悪意を抱く人物が容易に虚偽の評価情報を公開することも可能である。
【0013】
他方で企業は、一方的な評価に晒されるだけで虚偽の評価情報に対して対抗や防止する手段がないのが現状である。また、企業は、信頼性の高い評価情報を解析することにより、解析結果を商品やサービスへ反映することが可能になるが、現状では、評価サイトから有用な評価情報を企業にフィードバックする仕組みは確立されていない。
【0014】
また、信頼性の高い評価情報に基づき、その評価情報を入力した評価者に対して企業から情報を配信する仕組みや、配信された情報に対する評価者からの応答情報を企業が収集する仕組みがあれば、評価者及び企業の両者にとって有益であるが、このような仕組みも確立されていない。
【0015】
評価情報の信頼性を向上させる方法として、米国特許第5950172号(以下、Klingman特許と称する。)は、安全性の高い電子評価システム(Secured Electronic Rating System)を開示している。
すなわち、このKlingman特許は、商品評価を管理するサーバ装置において、消費者がその商品を購入した時に生成した購入者識別番号をチェック後、評価点を記載するフォームを消費者に与え、消費者はそのフォームを使用して評価情報をサーバ装置に与え、その商品評価の精度を高める為に1購入者につき1評価入力に制限するものである。
【0016】
これにより、基本的には商品未購入者は評価入力が行えない為、ある程度の信頼性の向上が期待できる仕組みとなっている。
しかしながら、Klingman特許は、商品を購入した消費者がその商品に対する評価を行う仕組みに過ぎず、匿名による評価であるゆえに消費者が不当な評価を行う危険性は依然高いままである。
【0017】
また、その消費者が他の商品に対してどの様な評価を行っているかを継続的に調査するための情報や、他の企業によって提供される類似商品との比較を行うための情報といった、被評価者にとって有用な評価情報を提供するものではない。
従って本発明は、通信ネットワークを介して評価者から提供される評価情報を管理する評価情報管理方法及び装置に関し、より信頼性の高い評価情報を管理して提示することを目的とする。
【0018】
さらに、本発明は、信頼性の高い評価情報に基づき、評価者への情報配信及びこれに対する評価者からの応答情報の収集を可能にすることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る評価情報管理方法は、ネットワークに接続された任意のアクセス端末から評価者が評価者情報を予めサーバに登録する第1ステップと、評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から該サーバに要求する第2ステップと、該第2ステップに応答して該サーバが、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第3ステップと、該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して評価者情報とともに該サーバに入力する第4ステップと、該サーバが、該評価者情報及び該評価識別情報を、該第 1 ステップで登録された評価者情報及び第 3 ステップで生成した評価識別情報に基づいてそれぞれ認証したとき、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第5ステップと、を有することを特徴としている(請求項1及び付記1)。
【0020】
本発明に係る評価情報管理方法を、サーバ100とネットワークNWに接続されたアクセス端末200及び300とで構成された図1の全体構成例を用いて以下に説明する。
すなわち、第1ステップでは、アクセス端末300から評価者Bが評価者情報をサーバ100に登録する。
【0021】
次に、第2ステップでは、評価対象品目の提供者である被評価者Aが、評価対象品目の提供と同時に評価者に与える評価識別情報の付与をアクセス端末200からサーバ100に要求する。
第3ステップでは、サーバ100が、第2ステップに応答して、評価識別情報を評価対象品目に対応付けて生成し、アクセス端末200を介して被評価者Aに付与する。
【0022】
一方、第4ステップでは、評価対象品目の提供を受けた評価者Bが、被評価者Aが評価対象品目に対して付与した評価識別情報に対し、アクセス端末300から評価情報を付加してサーバ100に入力する。
第5ステップでは、評価者Bがサーバ100に登録済みでありかつ評価識別情報が正当であることをサーバ100が確認し、第4ステップで入力された評価識別情報と共に評価情報をデータベースDBに格納する。
【0023】
このように、予め評価者情報を登録した評価者のみが評価情報を入力することにより、匿名であるが故の不当な評価情報の入力を抑止することができる。また、評価者が実際に評価対象品目の提供を受けたことを評価識別情報によって確認できるので、より信頼性の高い評価情報を管理し提示することが可能となる。
【0024】
また、本発明に係る評価情報管理方法は、該第2ステップの前に、該被評価者が該アクセス端末から被評価者情報を該サーバに登録する第6ステップを有し、該第3ステップにおいて該サーバは、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認してもよい(請求項2及び付記2)。
【0025】
すなわち、第6ステップでは、被評価者Aが予め被評価者情報をアクセス端末200からサーバ100に登録する。この場合、上記の第3ステップでは、サーバは被評価者Aがサーバ100に登録済みであることを確認した後に評価識別情報を生成する。
【0026】
これにより、予め被評価者情報を登録した被評価者以外は評価識別情報の付与を受けられないため、評価情報の信頼性をより高めることができる。
また、本発明に係る評価情報管理方法は、任意の一般利用者が該アクセス端末から該評価情報の提示を該サーバに要求する第7ステップと、該第7ステップに応じて該サーバが該アクセス端末に該評価情報を提示する第8ステップとをさらに有してもよい(付記3)。
【0027】
すなわち、第7ステップでは、被評価者A及び評価者Bを含む任意の一般利用者が例えばアクセス端末200から評価情報の提示をサーバ100に要求し、ステップ8では、サーバ100が評価情報をアクセス端末200に提示する。
また、本発明に係る評価情報管理方法は、該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、予め該サーバに登録している依頼者が、該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第9ステップと、該第9ステップに応答して、該依頼者が登録済であることを該サーバが確認し、該共通識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第10ステップと、をさらに有してもよい(請求項3及び付記4)。
【0028】
すなわち、評価識別情報が上記の被評価者Aを含む複数の被評価者に共通した共通識別情報を含む場合、第9ステップでは、例えば、被評価者Aが予めサーバ100に登録している依頼者としてアクセス端末200から共通識別情報に基づく評価情報の解析をサーバ100に要求する。
【0029】
これに応答して第10ステップでは、サーバ100が、該依頼者である被評価者Aが登録済みであることを確認した後に、共通識別情報に基づいて評価情報を解析した結果をアクセス端末200を介して被評価者Aに通知する。
このように、複数の被評価者に共通した共通識別情報を用いて評価情報を解析することが可能となり、依頼者は有用な解析結果を得ることができる。
【0030】
この場合、該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、該依頼者が、該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第11ステップと、該第11ステップに応答して、該被評価者が登録済であることを該サーバが確認し、該個別識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第12ステップと、をさらに有してもよい(請求項4及び付記5)。
【0031】
すなわち、評価識別情報が例えば被評価者Aによって独自に設定される個別識別情報を含む場合、第11ステップでは、依頼者(例えば被評価者A)がアクセス端末200から個別識別情報に基づく評価情報の解析をサーバ100に要求する。
これに応答して第12ステップでは、サーバ100が、被評価者Aが登録済みであることを確認した後に、個別識別情報に基づいて評価情報を解析した結果をアクセス端末200を介して被評価者Aに通知する。
【0032】
このように、被評価者独自の個別識別情報を用いて評価情報を解析することが可能となり、依頼者はさらに有用な解析結果を得ることができる。
また、本発明に係る評価情報管理方法は、該サーバが、該評価情報の入力を行う該評価者に所定のポイントを与える第13ステップを有してもよい(付記6)。
【0033】
すなわち、第13ステップでは、例えば評価者Bが評価情報の入力を行ったことを検出したとき、サーバ100が評価者Bに所定のポイントを特典として与える。
これにより、評価者に対して正当な評価を行うことや評価継続の動機付けが可能となり、また、良質な評価者の増加が期待できるため、評価情報の質的向上が可能となる。
【0034】
また、本発明に係る評価情報管理方法は、該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、任意の一般利用者が、該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第14ステップと、該第14ステップに応答して、該サーバが該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第15ステップと、をさらに有してもよい(付記7)。
【0035】
すなわち、評価識別情報が上記の被評価者Aを含む複数の被評価者に共通した共通識別情報を含む場合、第14ステップでは、任意の一般利用者が例えばアクセス端末300から共通識別情報に基づく評価情報の解析をサーバ100に要求する。
これに応答して第15ステップでは、サーバ100が、評価情報を共通識別情報に基づいて解析した結果をアクセス端末300を介して一般利用者に通知する。
【0036】
このように、複数の被評価者に共通した共通識別情報を用いて評価情報を解析することが可能となり、任意の一般利用者が有用な解析結果を得ることができる。
この場合、該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、該一般利用者が、該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第16ステップと、該第16ステップに応答して、該サーバが該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第17ステップと、をさらに有してもよい(付記8)。
【0037】
すなわち、評価識別情報が例えば被評価者Aによって独自に設定される個別識別情報を含む場合、第16ステップでは、任意の利用者がアクセス端末200から個別識別情報に基づく評価情報の解析をサーバ100に要求する。
これに応答して第17ステップでは、サーバ100が、評価情報を個別識別情報に基づいて解析した結果をアクセス端末200を介して利用者に通知する。
【0038】
このように、被評価者独自の個別識別情報を用いて評価情報を解析することが可能となり、任意の利用者が有用な解析結果を得ることができる。
なお、本発明に係る評価情報管理方法は、該評価対象品目に該被評価者が提供するサービスが含まれてもよい(付記9)。
【0039】
また、本発明に係る評価情報管理方法は、予め該サーバに登録している依頼者が、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件を指定し、該評価者の中から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出するように該アクセス端末から該サーバに要求する第18ステップと、該第18ステップに応答して、該サーバが、該依頼者が登録済であることを確認した後、該特定評価者を抽出する第19ステップと、をさらに有してもよい(付記10)。
【0040】
すなわち、予め該サーバに登録している依頼者(例えば被評価者A)が、第18ステップにおいて、該評価情報を与えた該評価者の中から任意の抽出条件に該当する評価者を特定評価者として抽出するようにアクセス端末200からサーバ100に要求する。
【0041】
これに応答して第19ステップでは、サーバ100が、該依頼者である被評価者Aが登録済みであることを確認した後、該特定評価者を抽出する。
これにより、サーバ100に蓄積された信頼性の高い評価情報及び評価者情報を有効に再利用した特定評価者抽出が可能となる。
【0042】
この場合、本発明に係る評価情報管理方法は、該依頼者が、任意の配信情報を指定し、該特定評価者に対して該配信情報を配信するように該アクセス端末から該サーバに要求する第20ステップと、該第20ステップに応答して、該サーバが、該アクセス端末を介して該配信情報を該特定評価者に配信する第21ステップをさらに有してもよい(付記11)。
【0043】
すなわち、特定評価者の抽出を依頼する依頼者(例えば被評価者A)は、上記の第19ステップの実行後、第20ステップにおいて、任意の配信情報を該サーバに送り、第19ステップでサーバ100が既に抽出した特定評価者(例えば評価者B)に対して該配信情報が配信されるように、アクセス端末200からサーバ100に要求する。
【0044】
これに応答して第21ステップでは、サーバ100が、該特定評価者に対して該配信情報の配信を行なう。
従って、サーバ100に蓄積された評価情報及び評価者情報が信頼性の高い情報であることから、依頼者は、該特定評価者に対し、サーバ100を介してその評価情報に対応した配信情報を配信することが可能となる。
【0045】
また、本発明に係る評価情報管理方法は、上記の第20ステップが、該依頼者が、該配信情報と共に結果通知条件を指定するステップを含み、さらに、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者が該アクセス端末から該サーバに入力する第22ステップと、該第22ステップに応答して、該サーバが該応答情報を蓄積した後、該結果通知条件が満たされたときに、該蓄積した応答情報を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第23ステップと、を備えてもよい(付記12)。
【0046】
すなわち、上記の第20ステップで該依頼者が該サーバに送る配信情報には、応答を促す情報を含めることができる。この場合、応答を促された特定評価者からの応答情報を該サーバが該依頼者に通知するタイミング等の条件を指定するため、該依頼者は該配信情報と共に結果通知条件を指定しておく。
【0047】
第22ステップでは、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者(例えば評価者B)が、該アクセス端末300からサーバ100に入力する。
これに応答して第23ステップでは、サーバ100が該応答情報を蓄積した後、該依頼者が指定した結果通知条件が満たされたときに、該蓄積した応答情報をアクセス端末200を介して該依頼者(被評価者A)に通知する。
【0048】
配信情報が適切な配信対象者である特定評価者宛に配信されていることから、該特定評価者が応答情報をサーバに入力する確率が高くなり、依頼者の望む応答情報をより確実に得ることが出来る。
【0050】
また、上記の目的を達成するため、本発明に係る評価情報管理装置は、ネットワークに接続された任意のアクセス端末と、評価者によって該アクセス端末から入力される評価者情報を予め登録する第1手段と、評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から要求したとき、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第2手段と、該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して評価者情報とともに入力したとき、該サーバが、該評価者情報及び該評価識別情報を、該第 1 手段で登録された評価者情報及び第 2 手段で生成した評価識別情報に基づいてそれぞれ認証したとき、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第3手段と、を有するサーバと、を備えたことを特徴としている。
【0051】
すなわち、本発明に係る評価情報管理装置は、図1に示した全体構成例の如く、ネットワークNWに接続された任意のアクセス端末200及び300と、サーバ100を備えている。
サーバ100は、図35に示した従来例と同様に、各種情報を格納するためのデータベースDB、ネットワークNWを介して各種情報を入出力する入出力部1、データベースDBに登録された評価者情報を管理する評価者情報管理部2、入出力される評価情報を制御する評価情報制御部3、評価情報を表示するために編集する評価情報編集部4、及びデータベースDBに登録された評価情報を管理する評価情報管理部5を有している。
【0052】
また、サーバ100は、上記に加え、評価識別情報を配布するための評価識別情報配布部6、データベースDBに登録された評価識別情報を管理する評価識別情報管理部7、各種の認証を行うための認証部8、データベースDBに登録された被評価者情報を管理する被評価者情報管理部9、及び評価情報を解析する評価情報解析部10を備えている。
【0053】
なお、同図において、データベースDBは、サーバ100内で他の構成部から独立しているように図示されているが、実際には評価者情報管理部2、評価情報管理部5、評価識別情報管理部7、及び被評価者情報管理部9に接続されているものである。
【0054】
同図を参照して、サーバ100が有する各手段を以下に説明する。
まず、第1手段として、例えば評価者Bによってアクセス端末300から入力される評価者情報を入出力部1が受け付け、評価者情報管理2がデータベースDBに登録する。
【0055】
また、第2手段として、評価対象品目の提供者である例えば被評価者Aが評価対象品目の提供と同時に評価者に与える評価識別情報の付与を、被評価者Aがアクセス端末200から要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、評価識別情報管理部7が評価識別情報を評価対象品目に対応付けて生成し、評価識別情報配布部6を介して入出力部1から出力することにより、アクセス端末200を介して被評価者Aに付与する。
【0056】
また、第3手段として、例えば評価者Bが、被評価者Aが評価対象品目に対して付与した評価識別情報に対し、アクセス端末300から評価情報を付加して入力したとき、評価識別情報と共に入力される評価情報を入出力部1が受け付け、認証部8が評価者情報管理部2と連携して評価者Bが登録済みであることを確認し、さらに認証部8が評価識別情報管理部7と連携して評価識別情報が正当であることを確認した後、評価情報制御部3と評価情報管理部5が連携して評価識別情報と共に評価情報をデータベースDB格納する。
【0057】
また、本発明に係る評価情報管理装置は、該サーバが、該アクセス端末から該被評価者によって入力される被評価者情報を登録する第4手段を有し、該第2手段が、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認する手段を含んでもよい(請求項10及び付記15)。
【0058】
すなわち、サーバ100が有する第4手段として、アクセス端末200から被評価者Aによって入力される被評価者情報を入出力部1が受け付け、被評価者情報管理部9がデータベースDBに登録する。この場合、第2手段に含まれる手段として、認証部8と被評価者情報管理部9が連携して被評価者Aがサーバ100に登録済であることを評価識別情報の生成前に確認する。
【0059】
また、本発明に係る評価情報管理装置は、任意の一般利用者が該アクセス端末から該評価情報の提示を該サーバに要求したとき、該アクセス端末に該評価情報を提示する第5手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記16)。
すなわち、サーバ100が有する第5手段として、任意の一般利用者が例えばアクセス端末200から評価情報の提示をサーバ100に要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、評価情報制御部3と評価情報管理部5が連携して評価情報をデータベースDBから抽出し、評価情報編集部4を介して入出力部1から出力することにより、アクセス端末200に評価情報を提示する。
【0060】
また、本発明に係る評価情報管理装置は、該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、予め該サーバに登録している依頼者が該アクセス端末から該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認した後、該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第6手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記17)。
【0061】
すなわち、評価識別情報が上記の被評価者Aを含む複数の被評価者に共通した共通識別情報を含む場合、サーバ100が有する第6手段として、例えば、被評価者Aが予めサーバ100に登録している依頼者としてアクセス端末200から共通識別情報に基づく評価情報の解析を要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、認証部8が被評価者情報管理部9と連携して該依頼者である被評価者Aが登録済みであることを確認した後に、評価情報解析部10が評価情報を共通識別情報に基づいて解析した結果を評価情報編集部4を介して入出力部1から出力し、アクセス端末200を介して被評価者Aに通知する。
【0062】
この場合、該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、該依頼者が該アクセス端末から該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認し、該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第7手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記18)。
【0063】
すなわち、評価識別情報が例えば被評価者Aによって独自に設定される個別識別情報を含む場合、サーバ100が有する第7手段として、該依頼者(例えば被評価者A)がアクセス端末200から個別識別情報に基づく評価情報の解析を要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、認証部8が被評価者情報管理部9と連携して被評価者Aが登録済みであることを確認した後に、評価情報解析部10が評価情報を個別識別情報に基づいて解析した結果を評価情報編集部4を介して入出力部1から出力し、アクセス端末200を介して被評価者Aに通知する。
【0064】
また、本発明に係る評価情報管理装置は、該サーバが、該評価情報の入力を行う該評価者に所定のポイントを与える第8手段を有してもよい(付記19)。
すなわち、サーバ100が有する第8手段として、例えば評価者Bが評価情報の入力を行ったことを評価情報制御部3が検出したとき、評価情報制御部3からの依頼に基づき評価者情報管理部2が評価者Bに所定のポイントを与える。
【0065】
また、本発明に係る評価情報管理装置は、該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、任意の一般利用者が該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第9手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記20)。
【0066】
すなわち、評価識別情報が上記の被評価者Aを含む複数の被評価者に共通した共通識別情報を含む場合、サーバ100が有する第9手段として、例えば、任意の一般利用者がアクセス端末200から共通識別情報に基づく評価情報の解析を要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、評価情報解析部10が評価情報を共通識別情報に基づいて解析した結果を評価情報編集部4を介して入出力部1から出力し、アクセス端末200を介して一般利用者に通知する。
【0067】
この場合、該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、該一般利用者が該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第10手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記21)。
【0068】
すなわち、評価識別情報が例えば被評価者Aによって独自に設定される個別識別情報を含む場合、サーバ100が有する第10手段として、例えば、任意の一般利用者がアクセス端末200から個別識別情報に基づく評価情報の解析を要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、評価情報解析部10が評価情報を個別識別情報に基づいて解析した結果を評価情報編集部4を介して入出力部1から出力し、アクセス端末200を介して一般利用者に通知する。
【0069】
なお、本発明に係る評価情報管理装置は、該評価対象品目に該被評価者が提供するサービスが含まれてもよい(付記22)。
また、本発明に係る評価情報管理装置は、予め該サーバに登録している依頼者が、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件を指定し、該評価者の中から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出するように該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認した後、該特定評価者を抽出する第11手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記23)。
【0070】
すなわち、サーバ100が有する第11手段として、予め該サーバに登録している依頼者(例えば被評価者A)が、該評価情報を与えた該評価者の中から任意の抽出条件に該当する特定評価者を抽出するようにアクセス端末200から要求したとき、この要求を入出力部1が受け付け、認証部8が被評価者情報管理部9と連携して被評価者Aが登録済みであることを確認した後に、特定評価者抽出部11が評価情報解析部10、評価情報管理部5と連携し、さらに評価情報管理部2から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出する。
【0071】
この場合、該依頼者が、任意の配信情報を指定し、該特定評価者に対して該配信情報を配信するように該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該アクセス端末を介して該配信情報を該特定評価者に配信する第12手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記24)。
【0072】
すなわち、該依頼者(例えば被評価者A)が、任意の配信情報をサーバ100に送り、特定評価者抽出部11が既に抽出した該特定評価者(例えば評価者B)に対して該配信情報が配信されるようにアクセス端末200から要求したとき、サーバ100が有する第12手段として、この要求を入出力部1が受け付け、情報提供部12が、特定評価者抽出部11によって抽出された該特定評価者に該配信情報を配信する。
【0073】
また、該依頼者が、該配信情報と共に結果通知条件を指定し、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者が該アクセス端末から該サーバに入力したときに、該特定評価者の認証を行った後、該応答情報を蓄積すると共に、該結果通知条件が満たされたときには、該蓄積した応答情報を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第13手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記25)。
【0074】
すなわち、該依頼者(例えば被評価者A)は、該配信情報と共に結果通知条件を指定している場合、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者(例えば評価者B)がアクセス端末300から入力したときに、サーバ100が有する第13手段として、入力された応答情報を入出力部1が受け付け、認証部8が評価者情報管理部2と連携して特定評価者の認証を行った後、入力された応答情報を情報収集部13が蓄積し、該結果通知条件が満たされたときには、情報収集部13が被評価者情報管理部9と連携して、該蓄積した応答情報をアクセス端末200を介して例えば被評価者Aに通知する。
【0075】
また、上記の依頼者が該被評価者及び該評価者のいずれにも該当しない第三者であるとき、該第三者が該アクセス端末から第三者情報を該サーバに登録する第14手段を、該サーバがさらに有してもよい(付記26)。
すなわち、該依頼者が該被評価者及び該評価者のいずれにも該当しない第三者であるときは、サーバ100が有する第14手段として、例えば、被評価者Aでも評価者Bでもない第三者Cによってアクセス端末200から入力された第三者情報を入出力部1が受け付け、第三者情報管理部14がデータベースDBに登録することになる。
【0076】
【発明の実施の形態】
図2は、本発明の実施例を示したシステム概要図である。図示の如く、サーバ100と、被評価者であるA社、B社、及びC社のアクセス端末201〜203と、評価者のアクセス端末301〜304とがネットワークNWに接続されている。なお、同図におけるアクセス端末301〜304には、実際に評価情報を入力する評価者N及びMが所有する端末だけでなく、サーバ100で管理される評価情報を閲覧する一般利用者P及びQの端末も含まれているものとする。
【0077】
また、サーバ100は、図1に示したものと同様の構成を有するものとする。
実施例 (1)
まず、実施例(1)として、(1-1)評価者登録、(1-2)被評価者への評価識別情報の付与、及び(1-3)評価者から入力される評価情報の登録について説明する。
【0078】
なお、以下の説明においては、サーバ100内における構成及び動作を中心に説明しており、アクセス端末側の構成及び動作については、一般的なネットワークにおけるアクセス端末が有する機能で実現できるものであるため、詳細な説明は省略する。
【0079】
(1-1) 評価者登録
図3は、評価者登録の処理フローの一例として、評価者Nがサーバ100に評価者登録を行う場合を示したものである。
まず、評価者Nは、例えば図2のアクセス端末301からサーバ100に評価者登録を依頼する(ステップS1)。この評価者登録依頼を受けたサーバ100は、図4に示すような評価者登録画面をアクセス端末301の画面上に表示するための評価者登録用フォームをアクセス端末301に送信する(同S2)。
【0080】
評価者Nは、アクセス端末301の画面上に表示される評価者登録画面のフォームに従い、登録氏名、年齢、生年月日、性別、住所、電話番号、職業等、必要な評価者情報を入力する(同S3)。
サーバ100は、評価者情報が正しく入力されているか否かを確認し(同S4)、正しく入力されていない場合のみ評価者情報の再入力を評価者Nに依頼する(同S8)。評価者情報が正しく入力されている場合、サーバ100は、入力された評価者情報を図5に示すような評価者認証データファイルに登録し(同S5)、評価者ID及びパスワードを発行し(同S6)、評価者Nにアクセス端末301を介して通知する(同S7)。
【0081】
図3の例では、評価者Nには、「評価者ID=A0005」及び「パスワード=2446」が発行される。
なお、図5に示した評価者認証データファイルの例では、評価者ID、パスワード、及び入力された評価者情報の他、評価者ポイントの項目が示されているが、この項目については実施例(6)で後述する。
【0082】
上記の処理フローに従ってサーバ100が評価者情報を登録する場合における、サーバ100の各部の動作を、図6を用いて説明する。なお、同図は、図1に示したサーバ100の各構成要素の内、評価者情報の登録に関連する構成要素のみを抜粋して示したものである。
【0083】
上記のステップS3において評価者Nによって入力された評価者情報は、サーバ100の入出力部1によって受け付けられる。入出力部1は、受け付けた評価者情報M11を認証部8に送る。認証部8は、上記ステップS4で説明したように入力された評価情報M11の確認を行った後、評価者登録依頼M12を評価者情報管理部2に送る。
【0084】
評価者情報管理部2は、データベースDB内の評価者認証ファイル(図5参照)に評価者情報を格納すると共に「評価者ID=A0005」及び「パスワード=2446」を発行し、認証部8を介して入出力部1に評価者情報登録完了通知M13を送る。
入出力部1は、評価者情報登録の完了をアクセス端末301を介して評価者Nに通知する。
【0085】
(1-2) 被評価者への評価識別情報の付与
まず、本実施例でサーバ100が被評価者に付与する評価識別情報について説明する。図7は、評価識別情報のフォーマット例を示したものである。図示の如く、本実施例(1)における評価識別情報は20桁の数字とし、13桁の共通識別情報と7桁の個別識別情報により構成されている。
【0086】
共通識別情報は複数の被評価者に共通した情報であり、上位桁より3桁の「企業コード」、3桁の「商品・サービスコード」、3桁の「商品・サービスの詳細コード」、4桁の「管理番号」により構成されている。
残り7桁は、個別識別情報として被評価者が独自に個別設定を行うことが可能な個別設定用エリアとしている。
【0087】
図8(1)は図7に示した個別識別情報の個別設定用エリアにおける「商品」に関する個別設定例であり、先頭2桁を「地域コード」、次の2桁を「出荷月」、残り3桁を「シリアルNo.」としている。
図8(2)は図7に示した個別識別情報の個別設定エリアにおける「サービス」に関する設定例であり、ホテルのサービスを想定して、先頭3桁を「ホテルコード」、次の4桁を「部屋コード」としている。
【0088】
被評価者は、評価識別情報の付与をサーバ100に要求する際、必要な評価識別情報の数を指定することにより個別識別情報を含まない評価識別情報の付与を受けることもでき、また、個別識別情報の個別設定情報を指定することにより個別情報を含む評価識別情報の付与を受けることもできる。
【0089】
なお、本実施例(1)の前提として、被評価者は予めサーバ100に登録されているものとする。従って、サーバ100のデータベースDBには、予め登録された被評価者について、図9に示すように被評価者IDとパスワードとを対応付けた被評価者認証ファイルが既に保存されているものとする。
【0090】
また、データベースDBには共通識別情報を生成するときに参照するための、図10〜12に示すような企業コード判別用ファイル、商品・サービスコード判別用ファイル、商品・サービスの詳細コード判別用ファイルが予め登録されているものとし、企業コードと被評価者ID、商品・サービスコードと商品名、及び商品・サービスの詳細コードと商品名がそれぞれ対応付けられている。
【0091】
以下に個別識別情報の設定が無い場合と有る場合について、それぞれ、被評価者であるA社(以下、被評価者Aと称する。)がサーバ100にアクセス端末201(図2参照)から評価識別情報付与を要求した場合の処理フローを説明する。
図13は、個別識別情報設定無しの場合における評価識別情報付与の処理フローを示したものである。
【0092】
まず、被評価者Aは、被評価者ID=B0001及びパスワード=8673をサーバ100に入力する(ステップS11)。サーバ100は、被評価者IDが正しいか否かを確認し(同S12)、さらにパスワードが正しいか否かを確認する(同S13)。被評価者IDが正しくない場合、サーバ100は被評価者の登録を依頼し(同S22)、パスワードが正しくない場合はパスワードの再入力を依頼する(同S23)。
【0093】
ステップS13でパスワードが正しいことが確認されると、サーバ100は、評価識別情報の付与の要求を入力するためのフォームをアクセス端末201に送信する(同S24)。このときの、アクセス端末201の画面上に表示される評価識別情報付与要求用の入力画面を図14に示す。
【0094】
図13のフローでは、被評価者Aは個別識別情報の設定を行わないので、図14の入力画面における評価識別情報個別設定の各欄には入力せず、被評価者ID、対象商品・サービス、商品・サービスの詳細、及び要求数のみを入力する。図13の例では、被評価者Aは、被評価者ID=B0001、対象商品・サービス=PC、商品・サービスの詳細=ノートPC、及び、要求数=1000を入力する(同S15)。
【0095】
サーバ100は、評価識別情報の要求が正しいか否かを判断し(同S16)、正しくない場合は評価識別情報要求の再入力を依頼する(同S24)。正しい場合は、図10〜12に示した企業コード判別用データ、商品・サービスコード判別用データ、商品・サービスの詳細コード判別用データから、それぞれ企業コード、商品・サービスコード、商品・サービスの詳細コードを抽出する(同S17及びS18)。
【0096】
さらに、サーバ100は、入力された要求数に応じて、ステップS17及びS18で求めたコードを含む評価識別情報を生成し(同S19)、生成した評価識別情報を図15に示すような評価識別情報管理ファイルに登録し(同S20)、被評価者Aに通知する(同S21)。
【0097】
この場合、要求数=1000であるので、ステップS19で生成される評価識別情報は、例えば図15の評価識別情報管理ファイルに示したように、
「0010010020001-1111111〜0010010021000-1111111」
となる。
【0098】
図16は、個別識別情報設定有りの場合における評価識別情報付与の処理フローを示したものである。同図の処理フローは図13の処理フローのステップS15及びS19をそれぞれステップS25及びS26で置き換えるものであるので、ステップS25及びS26についてのみ、以下に説明する。
【0099】
ステップS25において、被評価者Aは、「被評価者ID=B0001」、「対象商品・サービス=PC」、及び「商品・サービスの詳細=ノートPC」の各情報の他、個別識別情報の設定を行うため、図14に示した入力画面の評価識別情報個別設定の項目1〜3及び用途1〜3に、以下の入力を行う。
・「項目1 = 2」「用途1 = 地域コード」
・「項目2 = 2」「用途2 =出荷月」
・「項目3 = 3」「用途3 =シリアルNo.」
なお、図16の場合は、図14の要求数の欄には入力しない。
【0100】
図16のステップS26では、ステップS25で入力された項目の桁数に応じて、必要な評価識別情報を生成する。
この場合、桁数の合計は7であるので、ステップS25で生成される評価識別情報は、例えば、「0010010020003-0000001」〜「0010010020003-9999999」となる。
【0101】
個別識別情報の設定の有無に関わらず、被評価者登録依頼(図13及び図16のステップS22)、パスワードの再入力(同S23)、及び評価情報要求の再入力依頼(同S24)を行うことなく、上記の評価識別情報の付与のフローが実施される場合における、サーバ100の各部の動作を図17及び図18を参照して以下に示す。
【0102】
図17は、図1に示したサーバ100の各構成要素の内、被評価者に評価識別情報の付与に関連する構成要素を抜粋して示したものであり、図18は図17の動作シーケンスを示したものである。
まず、入出力部1は、被評価者から予め登録済の被評価者ID及びパスワードが設定された被評価者認証依頼M21を編集して認証部8に送信する。
【0103】
認証部8は、被評価者の認証を行う為に、被評価者ID及びパスワードが設定された被評価者認証依頼M22を被評価者情報管理部9に送信する。
被評価者情報管理部9は、入力された被評価者ID及びパスワードをDB内の被評価者認証データ(図9参照)から検索し、該当する被評価者IDが登録済であり被評価者ID及びパスワードが認証できた場合、被評価者認証承認M23を認証部8に返信する。認証部8は被評価者の認証が正常に行われた旨を伝える為に、被評価者認証承認M24を入出力部1に返信し、被評価者に対し認証された旨の情報を出力する。
【0104】
次に、入出力部1は被評価者から、評価識別情報付与の要求を受けると、被評価者情報、対象商品又はサービスの種別、及び要求数又は個別設定情報を評価識別情報付与要求M25として編集し、商品及びサービスに付加する為の評価識別情報取得する為に、認証部8を経由して評価識別情報配布部6に送信する。
【0105】
評価識別情報配布部6は、受信した評価識別情報付与要求M25に基づき、評価識別情報を生成する為の評価識別情報生成依頼M26を編集し、評価識別情報管理部7に送信する。
評価識別情報管理部7は、評価識別情報生成依頼M26に基づいて評価識別情報を生成し、評価識別情報をデータベースDB内の評価識別管理データ(図15参照)に管理対象として登録する。
【0106】
続いて、評価識別情報管理部7は、生成した評価識別情報を評価識別情報生成結果M27に設定し、評価識別情報配布部6に返信する。
評価識別情報配布部6は、評価識別情報生成結果M27を受信し、商品及びサービスに付加する為の評価識別情報を抽出して評価識別情報付与結果M28とし、認証部8経由で入出力部1に送信する。
【0107】
入出力部1は受信した評価識別情報付与結果M28から評価識別情報を抽出し、被評価者に対して評価識別情報の出力を行う。
(1-3) 評価者から入力される評価情報の登録
図19は、評価者から入力される評価情報の登録フローの例として、上記(1-1)で評価者登録を既に行っている評価者N(評価者ID:A0005, パスワード: 2446)が、被評価者AのノートPCを購入し、評価情報をサーバ100に入力する場合の例を示したものである。
【0108】
被評価者Aは、上記(1-2)によりサーバ100から評価識別情報の付与を受けており、付与された評価識別情報をノートPC-Aに付加して販売しているので、評価者Nが購入した被評価者AのノートPC-Aには、例えば、評価識別情報(0010010020003-0304010)が付加されている。
【0109】
評価者Nは、任意のネットワークを経由してサーバ100にアクセスし、購入した商品に対して評価を実施する意思を、例えば、画面上の釦を押下することで示し、これに対して、サーバ100は、評価者の認証を行うために、「評価者ID」「パスワード」「評価識別情報」を入力する為のフォームを提示する(図示せず)。
【0110】
評価者Nは予めサーバ100に評価者登録した際に発行される「評価者ID = A0005」と「パスワード = 2446」、そして購入したノートPC-Aに付加されている「評価識別情報 = 0010010020003-0304010」を、提供されたフォームを用いてサーバ100に入力する(ステップS31)。サーバ100は、評価者ID及びパスワードが正しいか否かを確認し(同S32及びS33)、評価者IDが正しくない場合は評価者登録を依頼し(同S42)、パスワードが正しくない場合はパスワードの再入力を依頼する(同S43)。
【0111】
さらに、サーバ100は、評価識別情報が正当であるか否かを確認し(同S34)、正当でなければ評価識別情報の再入力を依頼する(同S44)。続いて、評価識別情報に該当する評価情報が未登録であることを確認し(同S35)、登録済みである場合はその旨を通知する(同S45)。
【0112】
ステップS35で評価情報が未登録であることを確認した後、サーバ100は、入力された評価識別情報に基づき、入力用のフォームを編集し、評価者に提示する(同S36)。この場合、図20に示すようなノートPCの評価情報入力画面が評価者Nのアクセス端末上に表示される。
【0113】
評価者Nは、フォームに従って、例えば、以下のような評価情報をサーバ100に入力する(同S37)。
・「デザイン = 3」
・「携帯性 = 4」
・「ディズプレイの鮮やかさ = 5」
・「フラットマウスの操作性 = 4」
・「キーボードに関するコメント = キータッチの感覚が、とても良くなじむ。」
サーバ100は、入力された評価情報を図21に示すようなノートPCに関する評価情報データに登録し(同S38)、図15の評価識別情報管理データ内の該当する評価識別情報の「評価情報の有無」の欄を「有」に変更し(同S39)、評価情報の登録完了を評価者Nに通知する(同S40)。
【0114】
上記の評価情報登録の処理フローが実施される場合におけるサーバ100の各部の動作を図22〜25を参照して以下に説明する。なお、図22及び図24は、図1に示したサーバ100の各構成要素の内、それぞれ図19のステップS31〜S36及びステップS37〜S40に関連する構成要素を抜粋して示したものであり、図23及び図25は、それぞれ図22及び図24の動作シーケンスを示したものである。
【0115】
まず、評価者から評価者ID、パスワード、評価識別情報の入力を受け付けると、入出力部1は、これらを評価者認証依頼M31に設定して認証部8に送信する。評価者認証依頼M31を受けた認証部8は、評価者認証依頼M31から評価者ID及びパスワードを抽出し、評価者認証依頼M32に設定して評価者情報管理部2に送信する。
【0116】
評価者認証依頼M32を受信した評価者情報管理部2は、データベースDB内の評価者認証ファイル(図5参照)を用いて評価者ID及びパスワードの認証を行い、認証できた場合、評価者認証承認M33を認証部8に返信する。
認証部8は、評価者認証承認M33を受信すると、次に、評価者認証依頼M31に設定された評価識別情報の正当性を検証する為、評価識別情報認証依頼M34を評価識別情報管理部7に送信する。
【0117】
評価識別情報管理部7は、評価識別情報認証依頼M34に設定された評価識別情報がデータベースDB内の評価識別情報管理ファイル(図15参照)が登録済みであり、評価情報が未登録であることを検証すると、評価識別情報認証承認M35を認証部8へ送信する。
【0118】
続いて、認証部8は、評価者に対し評価情報の入力を行わせる為の評価情報入力依頼M36を評価情報制御部3に送信する。
評価情報制御部3は、評価情報の入力画面を表示させる為に、評価識別情報を設定した評価情報入力画面依頼M37を評価情報編集部4に送信する。
【0119】
評価情報編集部4は、評価情報入力画面依頼M37を受信すると、評価情報入力用の画面を編集する為に評価識別情報内の共通識別情報を解析する。
例えば、共通識別情報= 0010010020003である場合、図7に示した評価識別情報のフォーマットにおける「商品・サービスコード」が「001」で、「商品・サービスの詳細コード」が「002」である為、データベースDB内の商品・サービスコード判別用ファイル(図11参照)及び商品・サービス詳細コード判別用ファイル(PC関連)(図12参照)を参照することにより、ノートPCのコードに該当していることが判明する。
【0120】
そこで、評価情報編集部4はノートPCに関する評価フォーマットとして、図20に示すようなノートPCの評価情報入力画面を編集し評価情報入力画面表示M38として、認証部8を介して入出力部1に送信する。
このようにして評価情報入力画面が表示された後、評価者は評価情報を入力する。
【0121】
入出力部1は、評価者から入力された評価情報を評価情報M41として、認証部8介して評価情報制御部3に送信する。評価情報制御部3は、受信した評価情報M41を登録用に編集して評価情報登録依頼M42として評価情報管理部5に送信する。
評価情報管理部5は、受信した評価情報登録依頼M42より評価情報を抽出し、データベースDBに登録した後、登録の完了を知らせる評価情報登録完了通知M43を評価情報制御部3に返信する。
【0122】
評価情報制御部3は、評価情報が正常に登録された旨を通知する為の画面表示依頼を、評価情報登録完了画面依頼M44として評価情報編集部4に送信する。
評価情報編集部4は、登録完了を示す画面情報を編集し、評価情報登録完了画面表示M45として認証部8を介して入出力部1に送信する。
【0123】
本実施例において、評価識別情報は20桁の文字列を使用しているが、評価識別情報は文字列に限らず、「二次元コード」や「tag」等のセキユリティの高い識別情報を使用するなど、被評価者の商品及びサービスを購入した評価者が、評価情報を入力する際に認証可能な情報であれば良い。
【0124】
実施例 (2)
次に、実施例(2)として、任意の一般利用者による評価情報の参照フローを図26を参照して説明する。
図2に示したアクセス端末201〜203及び301〜304のように、サーバ100に接続可能な任意のアクセス端末から、任意の利用者がサーバ100に登録された評価情報を参照する場合の例として、サーバ100に評価者として登録していない一般利用者Pが、ノートPCに関する評価情報を参照する場合を例にとる。
【0125】
まず、サーバ100は、一般利用者PがノートPCの評価情報を要求していることを解析し(図26のステップS51)、ノートPC関連評価情報ファイル(図21参照)から必要な評価情報を検索する(図26のステップS52)。そして、検出した評価情報を表示用に編集し(同S53)、編集した評価情報を出力する(同S54)。
【0126】
この場合の、サーバ100の各部の動作を、図27を参照して以下に説明する。
まず、入出力部1は、参照要求を評価情報参照要求M51に設定し、認証部8を介して評価情報制御部3に送信する。
評価情報制御部3は、受信した評価情報参照要求M51から、参照要求がノートPCに関するものであることを解析し、ノートPCに関するデータの出力を要求するために、ノートPCデータ出力要求M52を評価情報管理部5に送信する。
【0127】
評価情報管理部5は、受信したノートPCデータ出力要求M52に基づき、ノートPC関連評価情報情報ファイルを検索し、ノートPCデータM53を評価情報制御部3に返信する。
評価情報制御部3は、受信したノートPCデータM53を解析した後、画面表示を行う為にノートPC情報表示M54を評価情報編集部4に送信する。
【0128】
評価情報編集部4は、受信したノートPC情報表示M54を編集してノートPC情報表示M55として、認証部8を介して入出力部1に出力する。
上記の評価情報参照フローは、図36を用いて説明した従来のシーケンスとほぼ同様であるが、サーバ100に登録されている評価情報が、実施例(1)で説明したような方法で登録したものであるため、従来に比べて信頼性の高い情報の参照が可能となる。
【0129】
実施例 (3)
次に、実施例(3)として、被評価者Aが他社との比較を行うため、一例として「ノートPC」に関する評価情報の会社別解析要求を行う場合の処理フローを図28を参照して説明する。
【0130】
被評価者Aからの解析依頼を受けたサーバ100は、他社と比較するためのノートPCに関する評価情報解析依頼であることを判断し(ステップS61)、ノートPCに関する評価情報をデータベースDBから抽出し(同S62)、これを解析する(同S63)。さらに、解析結果を表示用に編集し(同S64)、被評価者Aに対して出力する(同S65)。
【0131】
上記のフローにおけるサーバ100の各部の動作を、図29及び図30を参照して説明する。図29は図1に示したサーバ100の各構成要素の内、評価情報の解析に関連する構成要素を抜粋して示したものであり、図30はその処理シーケンスを示したものである。
【0132】
まず、入出力部1は、被評価者Aから評価情報の解析依頼を受けると、評価情報解析依頼M61を編集し、認証部8を介して評価情報解析部10に送信する。
評価情報解析部10は必要な評価情報を取得する為、受信した評価情報解析依頼M61を解析し、例えば、「ノートPCに関する評価情報の会社別比較」の解析依頼であると判断するとノートPCに関する評価情報を評価情報要求M62として評価情報管理部5に送信する。
【0133】
評価情報管理部5は、受信した評価情報要求M62に基づき、ノートPCに関する評価情報を取り出す為、データベースDB内のノートPC関連評価情報ファイル(図21参照)の検索を行い、検索結果を評価情報検索結果M63に設定して、評価情報解析部10に返信する。
【0134】
評価情報解析部10は受信した評価情報検索結果M63の解析を行い、評価結果を表示出力する為の評価情報表示要求M64を作成し評価情報編集部4に送信する。
評価情報編集部4は、評価情報表示要求M64から評価結果を抽出し、画面表示する為に評価結果を図31に示すノートPCの会社別比較結果の様に編集し、評価情報解析結果M65として認証部8を介して入出力部1に送信する。
【0135】
入出力部1は、評価結果が設定された評価情報解析結果M65を、被評価者のA社に対して出力する。
図31(1)は、デザイン、携帯性、ディスプレイの鮮やかさ、フラットマウスの操作性の各社比較をグラフにしたものであり、同図(2)は、キーボードに関するコメントを会社毎に表示したものである。
【0136】
この様に、被評価者は評価情報の有用な解析結果を入手することができる。なお、図30に示したように、予め登録された被評価者のみが解析結果を入手できるように、被評価者認証依頼M21及びM22、評価者認証承認M23及びM24を用いて入力部1、認証部8及び被評価者情報管理部9が被評価者の認証を行うようなシーケンスを加えてもよい。
【0137】
本実施例(3)では、評価情報の解析を依頼する依頼者が被評価者である場合について説明したが、依頼者は予めサーバ100に登録されていればよく、評価者又は第三者(評価者及び被評価者のいずれにも該当しない者)であってもよい。
この場合、サーバ100は、上記の説明における被評価者情報管理部9の代りに評価者情報管理部2又は第三者情報管理部14を用いて依頼者の認証を行えばよい。但し、依頼者が第三者である場合は、予め図9の被評価者認証ファイルと同様な第三者認証ファイル(図示せず)に第三者情報(例えば、第三者ID及びパスワード)を登録しておくものとする。
【0138】
さらに、解析を有料化し、解析を要求した被評価者に課金するようにしても良い。
実施例 (4)
次に、実施例(4)として、被評価者Aが自社のノートPCに関する評価情報を解析を行う場合のフローを図32を参照して説明する。
【0139】
被評価者Aからの解析依頼を受けたサーバ100は、被評価者AのノートPCに関する評価情報解析依頼であることを判断すると(ステップS71)、個別識別情報を解析する(同S72)。さらに、個別識別情報の解析結果に基づき、必要な被評価者AのノートPCに関する評価情報をデータベースDBから抽出し(同S73)、これを解析する(同S74)。さらに、解析結果を表示用に編集し(同S75)、被評価者Aに対して出力する(同S76)。
【0140】
この場合の、サーバ100における各部の動作は、実施例(3)の場合と同様であるが、例えば、A社が自社のノートPCに対して、個別識別情報の「地域コード = 003」「出荷月 = 03」で購入した評価者(購入者)の傾向を知る為に、サーバ100に対し解析依頼を行う場合を例に説明すると、図29及び図30で評価情報解析依頼M61を受信した評価情報解析部10は、個別識別情報に関する解析依頼であると判断するので、A社のノートPCに関するデータで「地域コード = 003」「出荷月 = 03」の評価情報を要求するため、評価情報要求M62を評価情報管理部5に送信する。
【0141】
また、評価情報管理部5は、受信した評価情報要求M62に基づき、A社のノートPCに関して、「地域コード = 003」「出荷月 = 03」の評価情報をデータベースDB内のノートPC関連評価情報ファイルから検索し、結果を評価情報検索結果M63に設定して、評価情報解析部10に返信する。
【0142】
上記の実施例(3)の場合と同様に、評価情報解析部10は受信した評価情報検索結果(7)の解析を行い、評価結果を出力する為の評価情報表示要求M64を作成し評価情報編集部4に送信する。
評価情報編集部4は、評価情報表示要求M64から評価結果を抽出し、画面表示する為に評価結果を図34に示すA社ノートPCの個別情報による解析結果の様に編集し、評価情報解析結果M65として認証部8を介して入出力部1に送信する。
【0143】
図33(1)及び(2)には、図31(1)及び(2)と同様な評価内容が、被評価者AのノートPCのみについて表示され、さらに、図33(3)には、被評価者Aが行った個別識別情報の設定に応じて、評価者の年代別による販売数がグラフ表示されている。
この場合、評価者の年齢は評価者認証ファイル(図5参照)に登録された評価者情報を用いることになる。
【0144】
本実施例(4)においても、上記の実施例(3)と同様に評価情報の解析依頼を被評価者以外の依頼者が行ってもよい。
実施例 (5)
次に、実施例(5)として、任意の利用者が上記実施例(3)又は(4)における被評価者Aと同様に評価情報の解析を要求する場合について説明する。この場合、処理フローは図28又は図32と同様であり、但し解析を要求する主体が被評価者Aから例えば一般利用者Pに変更になるだけである。
【0145】
また、図34は、この場合のサーバ100内の各部の動作シーケンスを示したものであるが、図30と同様である。但し、本実施例(5)では、任意の利用者による評価情報の解析要求を可能にしているので、図34は図30と異なり、解析を要求する者の認証は行なわない。
【0146】
実施例 (6)
次に、実施例(6)として、継続して評価情報を入力する評価者にインセンティブとして評価者ポイントを与える場合について説明する。
図19に示した処理フローにより、評価者が評価情報を登録した場合、図25において、評価情報管理部5から評価情報登録完了通知M43が評価情報制御部3に送信されたものとする。
【0147】
上記の実施例(1)では、評価情報制御部3は登録完了画面を表示させる為の評価情報登録完了画面依頼M44を評価情報編集部4に送信していたが、本実施例(6)では、さらに評価情報制御部3は、評価情報を入力した評価者に評価者ポイントを加算する為に、評価者ポイント加算依頼M46を評価情報管理部2に送信する。
【0148】
評価情報管理部2は評価者ポイント加算依頼M46を受け、評価者認証ファイル(図5参照)の該当する評価者の評価者ポイントを加算する。
このように、サーバ100に評価情報を登録する評価者に対して有益なインセンティブを付与できる仕組みを有することにより、評価者(一般利用者)による継続評価の動機づけと囲い込みを可能とする信頼性のある評価システムを提供することが可能となる。
【0149】
実施例 (7)
次に、実施例(7)として、上記実施例(1)〜(6)のようにして本発明によりサーバ100に蓄積された評価情報及び評価者情報を用いて、(7-1)特定評価者の抽出、(7-2)特定評価者に対する配信情報の配信、及び(7-3)配信情報に対する応答情報の回収を行う場合について説明する。
【0150】
本実施例(7)の前提として、図35に示す様な評価者認定ファイルがデータベースDB内に保存されているものとする。図35は、実施例(1)の説明に用いた図5の評価者認定ファイルにおいては、「評価者個人情報」としていた項目をより具体的に「氏名」、「性別」、「年齢」、「職業」、「通信手段」として示したものである。図35では、評価者IDが「A0001」〜「A0006」の評価者に関する具体例が示されており、例えば評価者ID「A0001」は、氏名が“G”であり、20代の男性会社員であって、通信手段としてはEメール(アドレスGGG)である。
【0151】
また、本実施例(7)で使用する企業コード判別用ファイルとしては、図36に示すものを使用するものとする。これは、上記実施例(1)で用いた「企業コード」と「被評価者ID」とを対応付けた図10の企業コード判別用ファイルとは異なり、「企業コード」、「企業名」、及び「通信手段」を対応付けたものである。
【0152】
また、本実施例(7)で使用するノートPC評価情報ファイルとして図37に示すものがデータベースDB内に保存されているものとする。同図は、図21と同様なファイルを示したものであるが、本実施例(7)の説明に適するよう、上記の評価者IDが「A0001」〜「A0006」の評価者による評価情報の例が示されている。
【0153】
図36の企業判別用ファイルを参照すれば、図37のノートPC関連評価情報ファイルにおける評価識別情報の上位3桁のコード“001”、“002”、及び“003”がそれぞれ、A社、B社、C社を示すものであることから、評価者であるG氏及びH氏はそれぞれ、被評価者であるA社のノートPCを購入していることが分かる。
【0154】
同様に、I氏及びJ氏はB社のノートPCを購入しており、K氏及びL氏はC社のノートPCを購入している。
上記の前提条件の下、被評価者であるA社がノートPC購入履歴のある20代の男性会社員を対象に、ノートPC買替予定アンケートを実施する場合を想定する。
【0155】
(7-1) 特定評価者の抽出
まず、A社は、アクセス端末201(図2参照)の画面上に表示される図38に示す様な評価者抽出条件入力画面から、以下のような情報を入力する。
「対象商品・サービス =PC」
「商品・サービスの詳細 =ノートPC」
「条件1=20代」
「条件2=男性」
「条件3=会社員」
「配布資料番号=1000」
上記の入力後、設定終了の釦を押下することにより上記の評価者抽出条件がサーバ100に送信される。
【0156】
以下、サーバ100が上記の評価者抽出条件を受信してから、この条件に該当する特定評価者を抽出するまでのサーバ100の動作を図39及び図40を参照して説明する。なお、図39は図1に示したサーバ100の各構成要素の内、特定評価者の抽出に関連する構成要素を抜粋して示したものであり、図40は図39の動作シーケンスを示したものである。
【0157】
まず、サーバ100の入出力部1は、上記の評価者抽出条件を受信すると、指定された条件である「PC」、「ノートPC」、「20代」、「男性」、「会社員」、及び「配布資料番号=1000」が設定された評価者抽出条件通知M71を編集して特定評価者抽出部11に送信する。
【0158】
特定評価者抽出部11は、受信した評価者抽出条件通知M71の中から評価識別情報及び評価情報に関する条件である「PC」及び「ノートPC」をそれぞれ抽出し、評価識別情報抽出依頼M72を編集して評価情報解析部10に送信する。
評価情報解析部10は、評価識別情報抽出依頼M72に基づき、抽出条件として「PC」及び「ノートPC」を設定した評価情報要求M73を評価情報管理部5に送信する。
【0159】
評価情報要求M73を受信した評価情報管理部5は、「PC」及び「ノートPC」の条件でデータベースDB内のノートPC関連評価情報ファイル(図37参照)の検索を行い、条件に該当する評価者の評価者ID:A0001(G氏)、A0002(H氏)、A0003(I氏)、A0004(J氏)、A0005(K氏)、及びA0006(L氏)を抽出し、これらを抽出結果として評価情報抽出結果M74に設定して、評価情報解析部10に送信し、評価情報解析部10はさらに評価情報抽出結果M74を特定評価者抽出部11に返信する。
【0160】
次に、特定評価者抽出部11は、評価者抽出条件通知M71から評価者の条件である「20代」、「男性」、「会社員」の条件を抽出し、これらの条件と受信した評価情報抽出結果M74の中の各評価者IDとを組合せて評価者条件問合せM75を編集し、評価情報管理部2に送信する。
【0161】
評価者条件問合せM75を受信した評価情報管理部2は、問合せのあった評価者IDについて「20代」、「男性」、及び「会社員」の条件に合致するか否かをデータベースDB内の評価者認証ファイル(図35参照)を参照して判別し、結果を評価者条件応答M76として特定評価者抽出部11に送信する。
【0162】
本実施例(7)の場合、評価情報抽出結果M74には上記の6名分の評価者IDが含まれているので、図40において点線で囲まれた部分▲1▼の処理は6回分繰り返すことになる。
図35の評価者認証ファイルから分かるように、本実施例(7)の場合、評価者ID:A0001、A0002、A0003、A0004、A0005、A0006の中、「20代」、「男性」、「会社員」に合致する評価者としては、評価者ID:A0001の「G氏」、同A0002の「H氏」、同A0003の「I氏」の3名が、特定評価者として抽出される。
【0163】
(7-2) 特定評価者に対する配信情報の配信
次に、上記(7-1)で抽出した特定評価者に対して、配信情報を配信する場合について説明する。
図39及び図40にサーバ100の入出力部1が受信する情報として配信情報M77が記載されているが、配信情報M77の具体例として本実施例(7)においては図41に示す様な「ノートPC買替予定アンケート」を使用する。
【0164】
なお、配信情報はアンケートに限らず、各種イベント情報や、新製品情報等、評価者のニーズや興味、趣味・嗜好に合致する可能性の高い情報であればどのようなものでもよく、被評価者にとってもマーケティング効果の高い広告活動を可能とする情報であればよい。
【0165】
図41に示した「ノートPC買替予定アンケート」には「配布資料番号:1000」が対応付けられており、図39及び図40に示す如くサーバ100では、入出力部1が受信した配信情報M77は情報提供部12に渡され、データベースDB内に配布資料ファイルとして格納される。図42は配布資料ファイルの例を示したものであり、図示の如く、「配布資料番号」は「配布資料名」と対応付けられており、さらに配布資料の内容に応じて「アイテム1」〜「アイテム6」と対応付けられている。
【0166】
なお、図示のアイテム以外に特定評価者の抽出条件(例えば、「PC」、「ノートPC」、「20代」、「男性」及び「会社員」)を「配布資料番号」に対応付けてもよい。
以下、図43及び図44を用いて上記(7-1)で抽出した特定評価者に対する配信情報の配信する場合のサーバ100の動作を説明する。なお、図43は図1に示したサーバ100の各構成要素の内、配信情報の配信及び応答情報の受信に関連する構成要素を抜粋して示したものであり、図44は配信情報の配信に関する図43の動作シーケンスを示したものである。
【0167】
特定評価者抽出部11は抽出した特定評価者である「G氏」、「H氏」及び「I氏」を指定するとともにこれらの特定評価者に対して「配布資料番号:1000」の配信情報の配信を依頼する情報配信依頼M78を情報提供部12に送信する。
情報提供部12は受信した情報配信依頼M78により、特定評価者の人数分の配布資料コードを発行する。この場合、配布資料コードのフォーマットは図45に示す如く4桁の配布資料番号と5桁の管理番号からなるものとする。今回は、3人の特定評価者用に、管理番号「00001」、「00002」、「00003」を発行し、これを前記配布資料番号と組み合わせた配布資料コードとして、「配布資料コード=100000001」、「配布資料コード=100000002」、「配布資料コード=100000003」を発行する。
【0168】
次に、情報提供部12は、特定評価者である「G氏」のネットワーク上の通信情報を得る為の評価者通信情報要求M79を評価者情報管理部2に送信する。評価者情報管理部2は、図35に示した評価者認証ファイルを参照することにより「G氏」のネットワーク上の通信情報であるEメールアドレスとして“GGG”が得られるので、評価者通信情報応答M80を情報提供部12に応答する。
【0169】
情報提供部12は、受信した評価者通信情報応答M80に基づいて「G氏」宛の配信情報M77を入出力部1経由で送信する。
同様に、「H氏」、及び「I氏」についても、図44において点線で囲まれた部分▲2▼の処理が分繰り返される。
【0170】
なお、「G氏」、「H氏」、及び「I氏」宛のEメールにより、配信情報M77と共に、それぞれ「配布資料コード=100000001」、「配布資料コード=100000002」、「配布資料コード=100000003」が配信される。
(7-3) 配信情報に対する応答情報の回収
次に、A社が配信情報に対する応答情報の回収を行う際のサーバ100の動作を説明する。この場合、「G氏」、「H氏」、及び「I氏」が上記の「ノートPC買替予定アンケート」に回答するものとし、A社は配信情報の配信1週間後に結果を通知するよう予めサーバ100に依頼しているものとする。
【0171】
「G氏」、「H氏」、及び「I氏」が上記の配信情報をEメールにより受け取った場合、具体的には図41に示したような画面が表示されることから、記述されたURL(Unified Resource Locator)をクリックすると、図46に示す様な応答情報入力画面が表示される。
【0172】
例えば、「G氏」が画面の入力フォーマットに従い、以下の様な応答情報の入力を行う場合を想定する。
「評価者ID = B0001」
「パスワード = 8673」
「配布資料コード = 100000001」
「購入予定時期 =1ヶ月以内」
「購入メーカ =A社」
「予算=20万円以下」
「G氏」が上記の応答情報入力後、画面上の設定終了の釦を押下することにより、上記の応答情報はサーバ100に送信される。
【0173】
この場合のサーバ100による処理を図43及び図47を参照して説明する。なお、図47は応答情報の受信に関する図43の動作シーケンスを示したものである。
入出力部1は、上記の応答情報を応答情報M81として受信し、受信内容を評価者認証依頼M82に設定して認証部8に送信する。
【0174】
認証部8は、G氏の認証を行う為、「評価者ID = B0001」、「パスワード = 8673」が設定された評価者認証依頼M83を編集し評価者情報管理部2に送信する。
評価者情報管理部2はデータベースDB内の評価者認証ファイル(図35参照)を検索し登録済の評価者であった場合、評価者認証承認M84を認証部8に返信する。
【0175】
なお、本実施例(7)では、上記のように応答情報を入力する評価者の認証を行っているが、評価者ID及びパスワードを未入力とし、認証を行わずに応答情報を受け付けるようにしてもよい。
認証部8は、引き続き、先に受信した評価者認証依頼M82の「配布資料コード100000001」及びアンケート回答情報「購入予定時期 =1ヶ月以内」、「購入メーカ =A社」、「予算=20万円以下」が設定された評価者応答情報M85を情報収集部13に送信する。
【0176】
情報収集部13は、評価者応答情報M85をデータベースDB内のノートPC買替予定アンケート回答データファイル(図48参照)に応答情報M86として蓄積する。
「H氏」及び「I氏」についても上記と同様にして図47において点線で囲まれた部分▲2▼の処理を繰り返す。この結果、図48に示す如く、“100000001”〜“100000003”の「配布資料コード」について応答情報が蓄積される。
【0177】
この後、A社が予め指定していた「配信情報の配信1週間後」の期限が到来すると、情報収集部13は、依頼元であるA社のネットワーク上の通信情報を得る為の被評価者通信情報要求M87を被評価者情報管理部9に送信する。
被評価者情報管理部9は、データベースDB内の企業コード判別用ファイル(図36参照)を検索し、A社のネットワーク上の通信情報であるEメールアドレス“AAA”を抽出し、被評価者通信情報応答M88により情報収集部13に返信する。
【0178】
情報収集部13は、受信した被評価者通信情報応答M88に基づきA社のメールアドレス“AAA”を宛先として、「ノートPC買替予定アンケート」の回収結果として、応答情報M86を入出力部1へ送信する。
入出力部1は受信した応答情報M86をA社に対してEメール機能により配信する。
【0179】
本実施例(7)では、特定評価者の抽出、特定評価者に対する配信情報の配信、及び配信情報に対する応答情報の収集を依頼する依頼者が被評価者である場合について説明したが、依頼者は予めサーバ100に登録されていればよく、評価者又は第三者であってもよい。
【0180】
この場合、上記の実施例(3)の場合と同様に、被評価者情報管理部9の代りに評価者情報管理部2又は第三者情報管理部14を用いて依頼者の認証を行えばよい。また、情報収集部13が依頼者の通信情報を取得する際の問合せ先を、それぞれ、評価者情報管理部2又は第三者情報管理部14にすればよい。
【0181】
上記の説明においては、サーバ100の各構成要素を機能別に独立した構成要素として説明しているが、例えば、情報提供部12の機能を特定評価者抽出部11に含めることにより評価者情報管理部2に対する問合せの回数を削減するような構成にすることも可能である。
【0182】
また、本実施例(7)では、評価者情報及び評価情報が二次利用され、配信情報が配信される可能性があることについて予め評価者が合意していることが必要であるが、合意のインセンティブとして上記の実施例(6)と同様に評価者ポイントを与えるようにしてもよい。さらに、応答情報の入力に対しても評価者ポイントを与えるようにしてもよい。
【0183】
上記の実施例(1)〜(7)の説明において、アクセス端末としてPCを使用しているが、本発明におけるアクセス端末はPCに限定されるものではなく、携帯電話、固定電話、FAX等、ネットワークに接続可能な機器であればよい。
また、通信手段もEメールに限定するものではなく、さらにネットワークもインターネットに限定するものではない。
(付記1)
ネットワークに接続された任意のアクセス端末から評価者が評価者情報を該サーバに登録する第1ステップと、
評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から該サーバに要求する第2ステップと、
該第2ステップに応答して該サーバが、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第3ステップと、
該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して該サーバに入力する第4ステップと、
該評価者が該サーバに登録済でありかつ該評価識別情報が正当であることを該サーバが確認し、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第5ステップと、
を有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記2)付記1において、
該第2ステップの前に、該被評価者が該アクセス端末から被評価者情報を該サーバに登録する第6ステップを有し、
該第3ステップにおいて該サーバは、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記3)付記1または2において、
任意の一般利用者が該アクセス端末から該評価情報の提示を該サーバに要求する第7ステップと、
該第7ステップに応じて該サーバが該アクセス端末に該評価情報を提示する第8ステップとをさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記4)付記2において、
該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、
予め該サーバに登録している依頼者が、該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第9ステップと、
該第9ステップに応答して、該依頼者が登録済であることを該サーバが確認した後、該共通識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第10ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記5)付記4において、
該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、
該依頼者が、該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第11ステップと、
該第11ステップに応答して、該依頼者が登録済であることを該サーバが確認した後、該個別識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第12ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記6)付記1において、
該サーバが、該評価情報の入力を行う該評価者に所定のポイントを与える第13ステップを有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記7)付記1または2において、
該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、
任意の一般利用者が、該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第14ステップと、
該第14ステップに応答して、該サーバが該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第15ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記8)付記7において、
該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、
該一般利用者が、該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第16ステップと、
該第16ステップに応答して、該サーバが該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第17ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記9)付記1において、
該評価対象品目に該被評価者が提供するサービスが含まれることを特徴とする評価情報管理方法。
(付記10)付記1又は2において、
予め該サーバに登録している依頼者が、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件を指定し、該評価者の中から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出するように該アクセス端末から該サーバに要求する第18ステップと、
該第18ステップに応答して、該サーバが、該依頼者が登録済であることを確認した後、該特定評価者を抽出する第19ステップと、
をさらに有することを特徴とした評価情報管理方法。
(付記11)付記10において、
該依頼者が、任意の配信情報を指定し、該特定評価者に対して該配信情報を配信するように該アクセス端末から該サーバに要求する第20ステップと、
該第20ステップに応答して、該サーバが、該アクセス端末を介して該配信情報を該特定評価者に配信する第21ステップを
さらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記12)付記11において、
該第20ステップは、該依頼者が、該配信情報と共に結果通知条件を指定するステップを含み、
さらに、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者が該アクセス端末から該サーバに入力する第22ステップと、
該第22ステップに応答して、該サーバが該応答情報を蓄積した後、該結果通知条件が満たされたときに、該蓄積した応答情報を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第23ステップと、
を備えたことを特徴とする評価情報管理方法。
(付記13)付記4または10において、
該依頼者が該被評価者及び該評価者のいずれにも該当しない第三者であるとき、該第三者が該アクセス端末から第三者情報を該サーバに登録する第24ステップをさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。
(付記14)
ネットワークに接続された任意のアクセス端末と、
評価者によって該アクセス端末から入力される評価者情報を登録する第1手段と、評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から要求したとき、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第2手段と、該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して入力したとき、該評価者が該サーバに登録済でありかつ該評価識別情報が正当であることを確認し、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第3手段と、を有するサーバと、
を備えたことを特徴とする評価情報管理装置。
(付記15)付記14において、
該サーバが、該アクセス端末から該被評価者によって入力される被評価者情報を登録する第4手段を有し、
該第2手段が、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認する手段を含むことを特徴とする評価情報管理装置。
(付記16)付記14または15において、
任意の一般利用者が該アクセス端末から該評価情報の提示を該サーバに要求したとき、該アクセス端末に該評価情報を提示する第5手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記17)付記15において、
該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、
予め該サーバに登録している依頼者が該アクセス端末から該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認した後、該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第6手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記18)付記17において、
該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、
該依頼者が該アクセス端末から該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認した後、該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第7手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記19)付記14において、
該サーバが、該評価情報の入力を行う該評価者に所定のポイントを与える第8手段を有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記20)付記14または15において、
該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、
任意の一般利用者が該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該評価情報を該共通識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第9手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記21)付記20において、
該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、
該一般利用者が該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該評価情報を該個別識別情報に基づいて解析した結果を該アクセス端末を介して該一般利用者に通知する第10手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記22)付記14において、
該評価対象品目に該被評価者が提供するサービスが含まれることを特徴とする評価情報管理装置。
(付記23)付記14又は15において、
予め該サーバに登録している依頼者が、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件を指定し、該評価者の中から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出するように該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該依頼者が登録済であることを確認した後、該特定評価者を抽出する第11手段を、該サーバがさらに有することを特徴とした評価情報管理装置。
(付記24)付記23において、
該依頼者が、任意の配信情報を指定し、該特定評価者に対して該配信情報を配信するように該アクセス端末から該サーバに要求したとき、該アクセス端末を介して該配信情報を該特定評価者に配信する第12手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記25)付記24において、
該依頼者が、該配信情報と共に結果通知条件を指定し、
該配信情報に対する応答情報を該特定評価者が該アクセス端末から該サーバに入力したときに、該特定評価者の認証を行った後、該応答情報を蓄積すると共に、該結果通知条件が満たされたときには、該蓄積した応答情報を該アクセス端末を介して該依頼者に通知する第13手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
(付記26)付記17または23において、
該依頼者が該被評価者及び該評価者のいずれにも該当しない第三者であるとき、該第三者が該アクセス端末から第三者情報を該サーバに登録する第14手段を、該サーバがさらに有することを特徴とする評価情報管理装置。
【0184】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る評価情報管理方法及び装置は、サーバが、評価者によって該アクセス端末から入力される評価者情報を登録し、評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から要求したとき、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与し、該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して入力したとき、該評価者が該サーバに登録済でありかつ該評価識別情報が正当であることを確認し、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納するように構成したので、より信頼性の高い評価情報を管理するとともに提示することができる。
【0185】
また、本発明に係る評価情報管理方法及び装置は、予めサーバに登録している依頼者の要求に基づき、該サーバが、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件に該当する特定評価者を抽出し、該特定評価者に対する配信情報の配信を行い、該特定評価者からの該配信情報に対する応答情報を蓄積した後、結果通知条件が満たされたときに該依頼者に蓄積した該応答情報を通知するように構成すれば、信頼性の高い評価情報に基づき、評価者への情報配信及びこれに対する評価者からの応答情報の収集が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成例を示したブロック図である。
【図2】本発明の実施例(1)〜(7)におけるシステム概要を示したネットワーク図である。
【図3】本発明の実施例(1)における評価者登録の処理フローを示したフローチャート図である。
【図4】本発明の実施例(1)における評価者登録画面を示した画面レイアウト図である。
【図5】本発明の実施例(1)における評価者認証ファイルの例を示した図である。
【図6】評価者登録時におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図7】本発明の実施例(1)における評価識別情報のフォーマット例を示した図である。
【図8】本発明の実施例(1)における個別識別情報の個別設定例を示した図である。
【図9】本発明の実施例(1)における被評価者認証ファイルの例を示した図である。
【図10】本発明の実施例(1)における企業コード判別用ファイルの例を示した図である。
【図11】本発明の実施例(1)における商品・サービスコード判別用ファイルの例を示した図である。
【図12】本発明の実施例(1)における商品・サービス詳細コード判別用(PC関連)ファイルの例を示した図である。
【図13】本発明の実施例(1)における評価識別情報付与の処理フロー(個別識別情報設定無し)を示したフローチャート図である。
【図14】本発明の実施例(1)における評価識別情報付与要求用の入力画面を示した画面レイアウト図である。
【図15】本発明の実施例(1)における評価識別情報管理ファイルを示した図である。
【図16】本発明の実施例(1)における評価識別情報付与の処理フロー(個別識別情報設定有り)を示したフローチャート図である。
【図17】評価識別情報付与時におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図18】図17における各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図19】本発明の実施例(1)における評価情報登録の処理フローを示したフローチャート図である。
【図20】本発明の実施例(1)におけるノートPCの評価情報入力画面を示した画面レイアウト図である。
【図21】本発明の実施例(1)におけるノートPC関連評価情報ファイルの例を示した図である。
【図22】図19のステップS31〜S36におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図23】図22における各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図24】図19のステップS37〜S40におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図25】図24における各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図26】本発明の実施例(2)の処理フローを示したフローチャート図である。
【図27】図26の処理フローにおけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図28】本発明の実施例(3)の処理フローを示したフローチャート図である。
【図29】図28の処理フローにおけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図30】図29における各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図31】本発明の実施例(3)におけるノートPCの会社別比較結果を示した図である。
【図32】本発明の実施例(4)の処理フローを示したフローチャート図である。
【図33】本発明の実施例(4)におけるA社ノートPCの個別情報による解析結果を示した図である。
【図34】本発明の実施例(5)におけるサーバ100の各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図35】本発明の実施例(7)における評価者認証ファイルの例を示した図である。
【図36】本発明の実施例(7)における企業コード判別用ファイルの例を示した図である。
【図37】本発明の実施例(7)におけるノートPC関連評価情報ファイルの例を示した図である。
【図38】本発明の実施例(7)における特定評価者抽出条件入力画面を示した画面レイアウト図である。
【図39】評価者抽出時におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図40】図39における各部の動作シーケンスを示したシーケンス図である。
【図41】本発明の実施例(7)における配信情報の一例を示した図である。
【図42】本発明の実施例(7)における配布資料ファイルの例を示した図である。
【図43】配信情報配信時及び応答情報受信時におけるサーバ100の動作を説明するためのブロック図である。
【図44】図43における各部の動作シーケンス(1)を示したシーケンス図である。
【図45】本発明の実施例(7)における配布資料コードのフォーマット例を示した図である。
【図46】本発明の実施例(7)における応答情報入力画面を示した画面レイアウト図である。
【図47】図43における各部の動作シーケンス(2)を示したシーケンス図である。
【図48】本発明の実施例(7)におけるノートPC買替予定アンケート回答データファイルの例を示した図である。
【図49】従来技術の全体構成例を示したブロック図である。
【図50】従来技術における評価情報閲覧シーケンスを示したシーケンス図である。
【符号の説明】
1 入力部
2 評価者情報管理部
3 評価情報制御部
4 評価情報編集部
5 評価情報管理部
6 評価識別情報配布部
7 評価識別情報管理部
8 認証部
9 被評価者情報管理部
10 評価情報解析部
11 特定評価者抽出部
12 情報提供部
13 情報収集部
14 第三者情報管理部
100 サーバ
200〜203, 300〜304 アクセス端末
DB データベース
NW ネットワーク
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (9)
- ネットワークに接続された任意のアクセス端末から評価者が評価者情報を予めサーバに登録する第1ステップと、
評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から該サーバに要求する第2ステップと、
該第2ステップに応答して該サーバが、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第3ステップと、
該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して評価者情報とともに該サーバに入力する第4ステップと、
該サーバが、該評価者情報及び該評価識別情報を、該第 1 ステップで登録された評価者情報及び第 3 ステップで生成した評価識別情報に基づいてそれぞれ認証したとき、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第5ステップと、
を有することを特徴とする評価情報管理方法。 - 請求項1において、
該第2ステップの前に、該被評価者が該アクセス端末から被評価者情報を該サーバに登録する第6ステップを有し、
該第3ステップにおいて該サーバは、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認することを特徴とする評価情報管理方法。 - 請求項2において、
該評価識別情報が、複数の該被評価者に共通した共通識別情報を含み、
一の被評価者が、該共通識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第9ステップと、
該第9ステップに応答して、該共通識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該被評価者に通知する第10ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。 - 請求項3において、
該評価識別情報が、個別の該被評価者によって独自に設定される個別識別情報を含み、
該個別の被評価者が、該個別識別情報に基づく該評価情報の解析を該アクセス端末から該サーバに要求する第11ステップと、
該第11ステップに応答して、該個別識別情報に基づいて該評価情報を解析した結果を該アクセス端末を介して該被評価者に通知する第12ステップと、
をさらに有することを特徴とする評価情報管理方法。 - 請求項1又は2において、
該被評価者が、該評価情報及び該評価者情報に対する任意の抽出条件を指定し、該評価者の中から該抽出条件に該当する特定評価者を抽出するように該アクセス端末から該サーバに要求する第18ステップと、
該第18ステップに応答して、該サーバが、該特定評価者を抽出する第19ステップと、
をさらに有することを特徴とした評価情報管理方法。 - 請求項5において、
該被評価者が、任意の配信情報を指定し、該特定評価者に対して該配信情報を配信するように該アクセス端末から該サーバに要求する第20ステップと、
該第20ステップに応答して、該サーバが、該アクセス端末を介して該配信情報を該特定評価者に配信する第21ステップを
さらに有することを特徴とする評価情報管理方法。 - 請求項6において、
該第20ステップは、該被評価者が、該配信情報と共に結果通知条件を指定するステップを含み、
さらに、該配信情報に対する応答情報を該特定評価者が該アクセス端末から該サーバに入力する第22ステップと、
該第22ステップに応答して、該サーバが該応答情報を蓄積した後、該結果通知条件が満たされたときに、該蓄積した応答情報を該アクセス端末を介して該被評価者に通知する第23ステップと、
を備えたことを特徴とする評価情報管理方法。 - ネットワークに接続された任意のアクセス端末と、
評価者によって該アクセス端末から入力される評価者情報を予め登録する第1手段と、評価対象品目の提供者である被評価者が該評価対象品目の提供と同時に該評価者に与える評価識別情報の付与を、該被評価者が該アクセス端末から要求したとき、該評価識別情報を該評価対象品目に対応付けて生成し、該アクセス端末を介して該被評価者に付与する第2手段と、該被評価者が該評価対象品目に対して付与した該評価識別情報に対し、該評価者が、該アクセス端末から評価情報を付加して評価者情報とともに入力したとき、該サーバが、該評価者情報及び該評価識別情報を、該第 1 手段で登録された評価者情報及び第 2 手段で生成した評価識別情報に基づいてそれぞれ認証したとき、該評価識別情報と共に該評価情報をデータベースに格納する第3手段と、を有するサーバと、
を備えたことを特徴とする評価情報管理装置。 - 請求項8において、
該サーバが、該アクセス端末から該被評価者によって入力される被評価者情報を登録する第4手段を有し、
該第2手段が、該被評価者が該サーバに登録済であることを該評価識別情報の生成前に確認する手段を含むことを特徴とする評価情報管理装置。
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