JP4073358B2 - 化粧品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は安全性に優れ、しかも有効性の高い化粧品で、特に抗炎症効果に優れた化粧品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、肌荒れ防止、アトピー性皮膚炎防止等の効果を目的とした化粧品には、種々の作用を有する合成薬剤又は天然植物抽出エキスが使用されているが、これらはいずれも少量添加では十分な効果が得られない。一方、多量の添加では適応部位に不快な刺激感を与え、更に継続して使用した場合には皮膚炎を発生するといった欠点がある。そこで、かねて長期間に亘り使用しても安全性の高い、上記効果の優れた化粧品の開発が望まれていた。
ビデンス・ピローサは昔から身近にあるハーブであり、民間薬草として干した地上部分を煎じ、解熱・解毒・消炎・鎮痛・止瀉・利尿薬として肝炎・腎炎・盲腸炎・糖尿病・膀胱炎・尿道炎・リウマチ性関節炎・気管支炎・腫れ物・胃腸病・下痢・消化不良などに内用し、外用では咽喉の腫れや痛み、打撲傷などに用いられてきた。また、多少の殺菌静菌作用もあるため打撲などの外傷や、腫れた所を洗ったり、局所に塗ったりなど外用薬としても使われてきた。
センダングサ属植物単独の抽出物を含む化粧品について報告した文献がある(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−233727号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は長期間に亘り使用しても安全性が高く、かつ、肌荒れ防止、アトピー性皮膚炎防止等の効果を奏する化粧品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は鋭意検討した結果、センダングサ属植物を酵素類、麹類または乳酸菌類で処理した加工物を使用することにより、上記作用に優れ、しかも長期に亘り安全性が高い化粧品を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、センダングサ属植物に、加水分解酵素類、麹類、及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品を提供する。また、本発明は、センダングサ属植物にショウガ科植物を添加し、加水分解酵素類、麹類、及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品を提供する。
センダングサ属植物に加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択された少なくとも一種を作用させた生成物は、化粧品として使用した場合に抗炎症作用に優れ、肌荒れ防止、アトピー性皮膚炎防止等の効果を奏する他、センダングサ属植物を単に抽出したものに比べて色やにおいが減少し、安全性も更に向上するため化粧品として好ましい。また、センダングサ属植物にショウガ科植物を加えて上記加水分解酵素類を作用させた生成物は更に経皮吸収が増大し、また抗炎症効果が増すことが認められる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に使用されるセンダングサ属植物は、特開2001−178391号公報および特開2001−233727号公報に詳述したが、学名ではビデンス(Bidens)属と言われる一群の植物である。種類も多岐に亘り互いに交配するので変種も多く、植物学上も混乱が見られ、学名、和名、漢名、の対応も交錯していて同定することは極めて困難であるが、本発明で用いられるセンダングサ属植物は以下に掲げるものを包含する。
Bidens pilosa L.(コセンダングサ、コシロノセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L. var. minor (Blume)Sherff (シロバナセンダングサ、シロノセンダングサ、コシロノセンダングサ、コセンダングサ、咸豊草)
Bidens pilosa L. var. bisetosa Ohtani et S.Suzuki(アワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L. f. decumbens Scherff (ハイアワユキセンダングサ)
Bidens pilosa L. var. radiata Scherff (タチアワユキセンダングサ、ハイアワユキセンダングサを含むこともある)
Bidens pilosa L. var. radiata Schultz Bipontinus (シロノセンダングサ、オオバナノセンダングサ)
Bidens biternata Lour. Merrill et Sherff(センダングサ)
Bidens bipinnata L.(コバノセンダングサ、センダングサ)
Bidens cernua L.(ヤナギタウコギ)
Bidens frndosa L.(アメリカセンダングサ、セイタカタウコギ)
Bidens parviflora Willd(ホソバノセンダングサ)
Bidens radiata Thuill. var. pinnatifida (Turcz.)Kitamura(エゾノタウコギ)
Bidens tripartita L.(タウコギ)
【0007】
台湾では家庭用民間薬として、日本におけるドクダミやゲンノショウコなどのように野生のものを摘んで使用する人も多い。また中医(漢方医)の使う薬屋では調剤用咸豊草エキス粉末が入手できる。花は黄色もあるが薬用には白色が良いとされている。
【0008】
上記センダングサ属植物の中で、特にビデンス・ピローサ(Bidens pilosa)類が好ましい。
センダングサ属植物はふつう全草あるいは地上部が用いられる。葉だけ、あるいは茎だけを用いてもよい。花は含めてもよいが花が多く咲いたものはやや効果が劣るように思われる。またセンダングサ属植物を用いるのに、生の植物を用いてもよいが一度天日乾燥あるいは通風乾燥などの方法で乾燥させてもよい。乾燥させる場合には通常、生の植物を熱風(例えば70〜80℃)等で乾燥する。また、蒸気で、例えば1時間〜1時間半程度蒸した後、乾燥したものを使用してもよい。
処理する酵素や麹あるいは乳酸菌の特性から処理温度がおよそ40℃前後以上に上げられない場合は処理中に腐敗が進むことがあるので加熱殺菌するか、あるいは適当な長さに切断して蒸煮し、その後加熱通風乾燥したもの(例えば特開2001−178390号公報に記載された加工処理等)を施したものを使用することが望ましい。
【0009】
次に本発明において使用可能な、麹類、乳酸菌類、及び加水分解酵素類について説明する。
加水分解酵素類は、植物に含まれる種々の糖質や蛋白質のみならず、タンニン、ペクチン、グルカンなど植物に含まれる天然高分子化合物を加水分解できる微生物系の酵素や、各種の麹及び植物由来の酵素などあらゆる加水分解酵素が用いられる。酵素製品として工業用に精製したものでもよいが、むしろ種々の酵素が混在するものを使用することが好ましい。更に高い本発明の効果が奏される場合が見られるからである。実用的には広く市販される工業用酵素、例えば炭水化物を加水分解する酵素と共に蛋白質を加水分解する酵素を混合して用いてもよい。またこれらにタンナーゼ、ペクチナーゼなどを添加して使用することも本発明の効果において好ましい。植物構造自体の分解を助け、酵素類の作用を受けやすい成分等様々な有用物質の抽出が有効に行われるためと考えられる。加水分解酵素の使用量は、酵素の種類、活性等により異なることは当然であるが、例えばセンダングサ属植物100gに対して0.0001〜20g使用することができる。
【0010】
麹類としては、甘酒用麹、酒造用麹、醤油醸造用麹、あるいは味噌製造用麹など発酵工業において使用されるあらゆる麹が使用できる。麹菌の種類としてはAspergillus属、とくにAspergillus oryzaeあるいはAspergillus nigerが普通に用いられるが、Mucor属、Rhizopus属なども使用できる。麹の使用量は、麹の種類、活性等により異なることは当然であるが、例えばセンダングサ属植物100gに対して0.01〜20g使用することができる。
【0011】
乳酸菌類はホモ乳酸菌でもヘテロ乳酸菌でもよく、好気性乳酸菌でも嫌気性乳酸菌でもよい。種類としてはLactobacillus属、Sporolactobacillus属、Bifidobacterium属などの乳酸桿菌、あるいはStreptococcus属、Pediococcus属、Leuconostoc属などの乳酸球菌などが用いられる。乳酸菌の使用量は、乳酸菌の種類、活性等により異なることは当然であるが、例えばセンダングサ属植物100gに対して0.01〜20g使用することができる。
【0012】
本発明において使用可能なショウガ科植物としては、ショウガまたはウコンが挙げられる。ショウガ科植物は、乾燥または粉砕された市販品を用いてもよく、または栽培した植物を乾燥して粉砕、若しくは蒸煮した後乾燥して粉砕したものを用いてもよい。ショウガ科植物の使用部位は少なくとも根を含む部分である。根部分のみを用いてもよく、または根と茎、葉等その他の部分を用いてもよい。本発明の効果の上で特に好ましいのは根の部分である。
ショウガ科植物の使用量は、センダングサ属植物に対してそれぞれ乾燥重量ベースで0.01〜20質量%、望ましくは5.0〜10質量%が適当である。
【0013】
上述したように、加水分解酵素類、麹類及び乳酸菌類を働かせる場合、先ずセンダングサ属植物を加熱殺菌することが好ましい。加熱殺菌処理の効果を高めるために、殺菌処理に際して予め、生であれば細切して磨砕、あるいは乾燥物であれば粉末化しておくことが望ましい。
センダングサ属植物単独あるいはこれにショウガ科植物を添加したものに、加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を作用させる方法としては、センダングサ属植物および/またはショウガ科植物の混合物の抽出工程と同時に(平行して)行ってもよいが、工程の都合によっては両者を分離して抽出前、または抽出後に、加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を作用させる工程を行っても差支えない。
すなわち、抽出工程と同時に行う場合には、センダングサ属植物および/またはショウガ科植物の混合物に後述する抽出溶媒を加え、さらに加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を添加して作用させる。また、抽出後に行う場合には、抽出後濾過等により、不用物と分離した後、抽出液または抽出液濃縮液等に加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を添加して作用させる。また、抽出前に行う場合には、センダングサ属植物および/またはショウガ科植物の混合物に少量の水を加えて湿らせた後、加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を添加して作用させ、その後、抽出溶媒を添加して生成物を抽出することができる。
【0014】
加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類からなる群より選択される少なくとも一種を作用させる条件(温度、時間、pH等)としては、作用させる酵素類について従来知られている条件を使用することができ、さらに目的に応じてこれらの条件を最適化することができる。
【0015】
抽出に用いる溶媒として、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、グリセリン等のアルコール類、並びにこれらの混合物を用いてもよく、またアセトン、メチルエチルケトン、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸エチル、並びにそれらの含水物や混合物を用いてもよい。抽出と同時に加水分解酵素類、麹類、乳酸菌類を作用させる場合には、水若しくは水とメタノール、エタノール等のアルコールとの混合溶媒を用いることが好ましい。
得られた抽出液は必要に応じて溶媒を留去濃縮し、濃度を調整して後そのまま用いてもよいし、脱色、不用物除去のため活性炭処理、HP20等の樹脂処理、低温放置、濾過等の処理を施してから用いてもよい。さらに当該抽出物を適当な分離手段、例えばゲル瀘過法やシリカゲルカラムクロマト法、又は逆相若しくは順相の高速液体クロマト法により活性の高い画分を分画して用いることもできる。また、濾過後、遠心清澄を行って生成物を含む溶液を得ることもできる。
本発明の方法により製造された生成物は得られた後乾燥して使用してもよく、乾燥せずに製造において使用した溶媒中の溶液として使用してもよく、さらに濃縮液として使用してもよい。また、水又は水−低級アルコール等の溶媒に溶解して使用されてもよい。
【0016】
本発明の化粧品は、特にアトピー性皮膚炎のような肌に炎症を有する場合に、その炎症を軽減することができるアトピー性皮膚炎軽減用化粧品として用いることができる。また、本発明の化粧品は、肌荒れを防止または改善する肌荒れ防止用化粧品として用いることができる。本発明の化粧品は、化粧水、乳液、クリーム、パック等いずれの形態で用いても構わない。
化粧品中に化粧品の全重量に対してセンダングサ属植物由来物質の含有量(原料植物換算として)は0.001〜10質量%であることが好ましい。ここで、“原料植物換算”とは、原料に用いたセンダングサ属植物の量に換算した含有量を意味する。すなわち、1gのセンダングサ属植物に加水分解酵素等を作用させて得られた生成物全量を含む化粧品の全重量が10gである場合には、センダングサ属植物由来物質の含有量(原料植物換算として)は10質量%である。
本発明の製造例について以下に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
【実施例】
〔製造例1〕
ビデンス・ピローサ全草を乾燥後粉砕機で粉砕し、その500gに水10Lを加えて30分間沸騰させ、約60℃まで放冷して市販の甘酒用Aspergillus oryzae生麹(大阪屋麹店製)200gを加え、十分に攪拌後55〜60℃で20時間放置して抽出した。これを絞り機で絞り、遠心清澄を繰返して7.8Lを得た。遠心は4000rpmで1時間程度行った。
【0018】
〔製造例2〕
製造例1と同様に処理したビデンス・ピローサ500gに水10Lを加え、pH=7.2に調整し市販の高温澱粉液化酵素(クライスターゼL1、大和化成(株)、Bacillus sp.由来)50gを添加した。その後70℃まで加温して20時間保持抽出し、室温に冷却して絞り機で絞り、遠心清澄を繰返して7.2Lを得た。
【0019】
〔製造例3〕
製造例1と同様に処理したビデンス・ピローサ500gに水10Lを加えて30分間沸騰させ、約50℃まで放冷し、乳酸菌Lactobacillus breveの菌末(生菌数20億/g)20gを添加して40℃で50時間放置抽出した。これを絞り機で絞り室温に冷却後、遠心清澄を繰返して7.4Lを得た。
【0020】
〔製造例4〕
製造例1と同様に処理したビデンス・ピローサ500gにショウガ粉末40gを加え、これに水10Lを加えて30分間沸騰させ、約50℃まで放冷し、乳酸菌Lactobac illus jugurtiの菌末(生菌数80億/g)20gを添加して40℃で50時間放置抽出した。これを絞り機で絞り、遠心清澄を繰返して7.2Lを得た。
【0021】
〔製造例5〕
乳酸菌末としてLactobacillus bulgaricusStreptococcus thermophilusのほぼ等量混合菌末(合計生菌数80億/g)20gを用い、製造例4と同様処理して7.1Lを得た。
【0022】
〔製造例6〕
乳酸菌末としてLactobacillus lactisBifidobacterium breveのほぼ等量混合菌末(合計生菌数80億/g)20gを用い、製造例5と同様処理して7.5Lを得た。
【0023】
〔製造例7〕
ビデンス・ピローサ全草を乾燥後粉砕機で粉砕し、その500gに生ショウガ100gと水10Lを加えて30分間沸騰させ、約55℃まで放冷して醤油醸造用麹200gとタンナーゼ(三共製品)10gを加え、十分に攪拌後50〜55℃で20時間放置抽出した。これを絞り機で絞り、遠心清澄を繰返して7.6Lを得た。
【0024】
〔試験例〕
表1に示す組成のスキンクリームを調製し、アトピー性皮膚炎を持つ(特に発赤とカユミを伴う発疹を有する)ボランティア被検者20人に使用してもらい、その使用感及び効果につき下記の評価基準に従って評価を行った。使用方法は、スキンクリームを各被験者の患部に、患部約100cm2あたり0.5g程度を1日2回擦り込むように使用した。また、使用効果がでる期間については個人差や症状により差異があったため、1ヶ月で効果が得られた被験者については1ヶ月で評価を行ったが、1ヶ月で効果が得られなかった場合には、3ヶ月まで使用を継続してもらい、その後評価を行った。その結果は表1に併記して示す。
【0025】
[評価基準]
消炎効果:
◎=20名中16名以上が炎症が軽減した。
○=20名中11〜15名が炎症が軽減した。
□=20名中6〜10名が炎症が軽減した。
△=20名中2〜5名が炎症が軽減した。
×=20名中1名以下が炎症が軽減した。
【0026】
カユミ止め効果:
◎=20名中16名以上がカユミが軽減した。
○=20名中11〜15名がカユミが軽減した。
□=20名中6〜10名がカユミが軽減した。
△=20名中2〜5名がカユミが軽減した。
×=20名中1名以下がカユミが軽減した。
【0027】
使用感(臭い):
◎=20名中16名以上が臭いについて問題なしとした。
○=20名中11〜15名が臭いについて問題なしとした。
□=20名中6〜10名が臭いについて問題なしとした。
△=20名中2〜5名が臭いについて問題なしとした。
×=20名中1名以下が臭いについて問題なしとした。
【0028】
使用感(しっとり感):
◎=20名中16名以上が肌がしっとりしてきた。
○=20名中11〜15名が肌がしっとりしてきた。
□=20名中6〜10名が肌がしっとりしてきた。
△=20名中2〜5名が肌がしっとりしてきた。
×=20名中1名以下が肌がしっとりしてきた。
【0029】
【表1】
Figure 0004073358
【0030】
[製造方法]
Aグループ成分を加温溶解して80℃に保ち油相とする。
Bグループ成分に精製水を添加して加温溶解して80℃に保ち水相とする。
油相に水相を加えて、更に精製水(追加量)を全体量(Aグループ成分、Bグループ成分及び精製水量)が100質量%となるまで添加しながら乳化し、冷却して製品とする。
なお、表1中の各製造例で得られた溶液及びビデンス・ピローサ対照品溶液の使用量は、各溶液の比重をほぼ1とみなして容量測定して添加したものである。
表1の結果から、本発明の化粧品は比較例の化粧品に比べて、顕著な消炎効果、カユミ止め効果、臭い、しっとり感の改善が認められた。
【0031】
【発明の効果】
本発明の、センダングサ属植物に加水分解酵素類、麹類または乳酸菌類を作用させた生成物を含む化粧品は、センダングサ属植物を抽出溶媒により抽出したものに比べて色やにおいが減少し、安全性も更に向上し、更に優れた消炎効果、カユミ止め効果及び美肌効果を奏することが認められた。また、センダングサ属植物にショウガ科植物を加えて上記加水分解酵素類を作用させた生成物は更に抗炎症効果及びしっとり感が増すことが認められる。

Claims (12)

  1. センダングサ属植物に、加水分解酵素類、麹類、及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品。
  2. センダングサ属植物に、加水分解酵素類及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品。
  3. センダングサ属植物にショウガ科植物を添加し、加水分解酵素類、麹類、及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品。
  4. センダングサ属植物に、加水分解酵素類及び乳酸菌類からなる群より選ばれた少なくとも1種を作用させることにより得られた生成物を含有することを特徴とする化粧品。
  5. センダングサ属植物に対するショウガ科植物の混合量が乾燥重量基準で0.01〜20質量%である請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧品。
  6. センダングサ属植物がビデンス・ピローサである請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧品。
  7. センダングサ属植物由来物質の含有量(原料植物換算として)が0.01〜10質量%である請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧品。
  8. 化粧品が、化粧水、クリーム、乳液、及びパックからなる群より選択される形態である、請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧品。
  9. 化粧品が、アトピー性皮膚炎軽減用化粧品または肌荒れ防止用化粧品である、請求項1〜のいずれか一項に記載の化粧品。
  10. 生成物が、センダングサ属植物の抽出物を加水分解酵素により加水分解して得られた生成物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化粧品。
  11. 生成物が、センダングサ属植物の抽出物に乳酸菌類を添加し、40℃で50時間作用させて、得られた生成物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化粧品。
  12. 生成物が、センダングサ属植物の抽出物に麹類を添加し、55〜60℃で20時間作用させて、得られた生成物である、請求項1、3、及び5〜9のいずれか一項に記載の化粧品。
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