JP4073356B2 - 縦型手摺りの設置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として高齢者や要介護者などが室内の歩行時に補助又は介護用施設として使用する縦型手摺りを室内の所望位置へ取り付け設置する構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者や要介護者などが室内の歩行時に補助又は介護用施設として使用する手摺りは、通例壁面に沿って水平に設置したもの(いわゆる壁際の横型手摺り)が一般的である。従って、利用者は壁伝いに歩行するほかなく、目的位置への移動距離が長くなる欠点がある。とりわけ大空間の部屋などの場合には、わざわざ手摺りを設置してある壁面まで移動して、そこにある横型手摺りを使って立ち上がり目的の位置や方向へ歩行するほかないので大変不便である。よって部屋の中央部位や任意所望の位置に設置可能な縦型手摺りの実現が強く求められている。
【0003】
従来の技術として、下記の特許文献1には、縦型手摺りの設置構造が開示されている。この縦型手摺りは、上下の端部に天井側アタッチメント及び床側アタッチメントを取り付け、天井側アタッチメントは部屋の天井面へ、床側アタッチメントは床面へそれぞれ、圧縮用コイルスプリングによる弾性支持機構、及びボルトナット機構による突張力調整機構を用いて突っ張り状態に取り付ける。更に念の為に、天井側アタッチメント及び床側アタッチメントは天井面、床面との間にゴム板や両面接着テープの如き滑り止め部材を介在させる。或いは釘やビス、ボルトなどの固定部材を用いて直接的に固定する。更には天井側アタッチメントは少なくとも3本の支持体を用いて部屋の側壁へ固定する、等々の構成であることが認められる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−314220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特許文献1の縦型手摺りを大空間の部屋などに設置すると、高齢者や要介護者などはこの縦型手摺りを利用して部屋の中央部でも立ち上がる目的を達成でき便利になる。しかし、次のような欠点、問題点も認められる。
【0006】
上記したように、特許文献1の縦型手摺りは、部屋の床と天井との間に適度な突っ張り力を働かせて設置する構造であるから、例えば木構造住宅の場合には、前記突っ張り力に耐えるように床の根太や天井の野縁が存在する場所を選んで設置することが肝要であり、真に希望する場所へ希望通りに設置することができない場合が多い。
【0007】
また、仮に希望する場所に丁度床の根太、天井の野縁が存在して希望通りに設置することができたとしても、前記突っ張り力による固定だけでは到底使用上の安全性を保証し難く、天井側アタッチメントや床側アタッチメントをはじめとする各部品を大型にするとか、或いは上記した両面接着テープの如き滑り止め部材を介在させたり、釘やビス、ボルトなどの固定部材を用いて直接的に固定する方法、そして、天井側アタッチメントは少なくとも3本の支持体を用いて部屋の側壁へ固定する、等々の手段を併用することが必要で、大変面倒で煩雑な設置構造となる。
【0008】
その上、縦型手摺りは、必ず部屋の床面から天井までの高さに合わせた寸法仕様で用意し設置することになるから、多様な品揃えとなり面倒である。
更に具体的に設置手段について検討すると、適度な突っ張り力が働く突っ張り状態に取り付ける手段として、スプリングによる弾性支持機構、及びボルトナット機構による突張力調整機構が必須不可欠の構成要件とされており、その分構造が複雑になって製造が面倒であり、高価なものとなる。また、現場では弾性支持機構を縮めた状態で、突張力調整機構のボルトを回して突っ張り力を発現させる作業を行うから、突っ張り力の大きさの設定は作業員の作業内容に委ねられ、バラツキを生じやすい。この意味においても使用上の安定性、信頼性の保証に限界が認められる。
【0009】
更に付言すると、突張力調整機構の構成を精査すると、特許文献1の図1に開示された実施形態の場合、ボルト42の頭部41を床接触部材31の凹部33へ当接させた構成に過ぎないものと認められる(同公報の段落番号[0035]、及び[0036]の記載も参照)。要するに、縦型手摺りの下端部は、いわばボルト1本で不安定に立っているに等しく、誠に不安定な構造であることを否めない。
【0010】
本発明の目的は、部屋の床から天井までの高さの如何に関わらず、また、床の根太、或いは天井の野縁の位置の如何を問わず、要するに場所を一切選ぶことなく、真に必要とされる位置へ必要な高さで自由に設置できる縦型手摺り設置構造を提供することである。
本発明の次の目的は、床取付ブラケットと、ポールサポートブラケット、及び壁取付ブラケットの3種を使用して軽便且つ迅速に、しかも高い信頼性と安全性のもとに設置できる縦型手摺りの設置構造を提供することである。
本発明の更なる目的は、設置態様のバリエーションに富み、また、使い勝手に優れる縦型手摺り設置構造を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決し、目的を達成するための手段として、請求項1に記載した発明に係る縦型手摺りの設置構造は、
室内の所望位置に介護用の縦型手摺りを設置する構造において、
縦型手摺り1の下端部は床取付ブラケット5で床面へ固定され、上端部には複数のパイプソケットを備えたポールサポートブラケット6が取り付けられ、同ポールサポートブラケット6の前記パイプソケットに一端を固定したサポートパイプ7の他端が壁取付ブラケット8により壁面等へ固定されて縦型手摺りがほぼ垂直に固定されていること、
前記ポールサポートブラケット6は、中心部に縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔20aを備え、上面部の周方向に後記球形部の下半部を支持する球状凹部21を複数形成された下側部材20と、
中心部に縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔24aを備え、下面部の周方向に後記球形部の上半部を支持する球状凹部25が複数形成され、周方向に結合ボルト26を通す複数の通孔27が設けられており、前記下側部材20の上に重ね合わされる上側部材24と、
前記下側部材20の球状凹部21と、上側部材24の球状凹部25とに支持される球形部22と一体的に構成された複数のパイプソケット23で構成され、
下側部材20及び上側部材24の挿入孔20a、24aに縦型手摺り1の上端部が差し込まれ止めネジ32によって固定され、前記上側部材24の通孔27へ通した結合ボルト26により上側部材24と下側部材20が結合されると共に各パイプソケット23の球形部22が角度を可変に支持されており、前記パイプソケット23にサポートパイプ7の一端が差し込まれ結合されていること
前記壁取付ブラケット8のパイプソケット45は、ブラケット本体に対する取付角度を可変に構成されていること、
をそれぞれ特徴とする。
【0012】
請求項2に記載した発明に係る縦型手摺り設置構造
室内の所望位置に介護用の縦型手摺りを設置する構造において、
縦型手摺り1の下端部は床取付ブラケット5で床面へ固定され、上端部には複数のパイプソケットを備えたポールサポートブラケット6が取り付けられ、同ポールサポートブラケット6の前記パイプソケットに一端を固定したサポートパイプ7の他端が壁取付ブラケット8により壁面等へ固定されて縦型手摺りがほぼ垂直に固定されていること、
前記ポールサポートブラケット6は、中心部に縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔20aを備え、上面部の周方向に後記球形部の下半部を支持する球状凹部21を複数形成された下側部材20と、
中心部に縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔24aを備え、下面部の周方向に後記球形部の上半部を支持する球状凹部25が複数形成され、周方向に結合ボルト26を通す複数の通孔27が設けられており、前記下側部材20の上に重ね合わされる上側部材24と、
前記下側部材20の球状凹部21と、上側部材24の球状凹部25とに支持される球形部22と一体的に構成された複数のパイプソケット23で構成され、
下側部材20及び上側部材24の挿入孔20a、24aに縦型手摺り1の上端部が差し込まれ止めネジ32によって固定され、前記上側部材24の通孔27へ通した結合ボルト26により上側部材24と下側部材20が結合されると共に各パイプソケット23の球形部22が角度を可変に支持されており、前記パイプソケット23にサポートパイプ7の一端が差し込まれ結合されていること
前記壁取付ブラケット8は、壁面3等に向かって固定ネジ44を通す複数の通孔41が設けられ、前面側に突き出された支持部42に後記球形部46の下半部を支持する球状凹部43を形成された壁固定部材40と、
後記球形部46の上半部を支持する球状凹部47が形成され、結合ボルト49を通す複数の通孔48が設けられており、前記壁固定部材40の支持部42へ重ね合わされる蓋部材50と、
前記壁固定部材40及び蓋部材50の球状凹部43、47に支持される球形部46と一体的に構成されたパイプソケットで45構成され、
壁固定部材40の前記通孔41へ通し壁面3等へねじ込んだ固定ネジ44により壁固定部材40が壁面3等へ固定され、前記蓋部材50の通孔48へ通した結合ボルト49により蓋部材50が支持部42と結合されると共に前記パイプソケット45の球形部46が角度を可変に支持されており、前記パイプソケット45にサポートパイプ7の他端が差し込まれ結合されていること
それぞれ特徴とする
【0013】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した縦型手摺りの設置構造において、
床取付ブラケット5は、下端部に水平な固定板部11を有する垂直なパイプソケット10から成り、前記固定板部11には床面に向かって固定ネジ14を通す複数の通孔13が設けられており、前記通孔13へ通し床面へねじ込んだ固定ネジ14により前記固定板部11と共にパイプソケット10が床面へ固定され、縦型手摺り1の下端部が前記パイプソケット10へ差し込まれ結合されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施形態及び実施例】
次に、請求項1〜に記載した発明に係る縦型手摺りの設置構造の実施形態を、図面に基づいて説明する。
先ず図1は、請求項1に記載した発明に係る縦型手摺りの設置構造の一例を全体図として示している。
図中の符号1が縦型手摺りであり、ほぼ垂直に立てた縦型手摺り1の下端部は床取付ブラケット5で床面4へ固定されている。縦型手摺り1の上端部には、複数のパイプソケットを備えたポールサポートブラケット6が取り付けられ、同ブラケット6の前記パイプソケットに一端を固定したサポートパイプ7が、図1の場合には略直角二方向へ略水平に配置され、それぞれの他端は壁取付ブラケット8により壁面3へ固定され、もって縦型手摺り1の上端がしっかりと固定されている。つまり、縦型手摺り1は、部屋の天井まで届く長さは必要ないし、突っ張り支持ではないから、床4の下に根太が存在するか否か、天井の野縁の位置は何処か、などを考慮することは一切必要でなく、床取付ブラケット5を固定可能であれば、希望の位置へ自由に設置可能である。因みに壁取付ブラケット8は壁に限らず、天井や柱などへも取り付け固定することが可能である。
【0016】
図1中の符号2は前記縦型手摺り1の所望高さ位置に設けたブランチブラケット9に一端を連結して所望の方向へ略水平に設置された横型手摺りを示す。この横型手摺り2の他端は壁取付ブラケット8により壁面3へ固定されている。縦型手摺り1及び横型手摺り2はそれぞれ、壁3及び床4で区画された室内の所望位置に介護用を目的として設置されている。
したがって、図1の実施形態によれば、大空間の部屋であっても、縦型手摺り1を設置する位置を適正に設定することにより、高齢者や要介護者は、身近な縦型手摺り1に掴まって立ち上がり、横型手摺り2に沿って伝い歩くことにより、目的位置に向かって最短距離の移動を効率的に行える。
【0017】
因みに本実施形態の場合、縦型手摺り1には外径が約42mmの合成樹脂被覆接着鋼管が使用され、横型手摺り2及びサポートパイプ7には外径が約32mmの合成樹脂被覆接着鋼管が使用されている。しかし、この例の限りではない。
縦型手摺り1の床上高さは、室内を移動する人々の頭上に位置するサポートパイプ7が障害物として邪魔な存在とならない限り、その高さ寸法は自由に設定される。
【0018】
次に、上記床取付ブラケット5の構成、作用について説明する。
図2と図3に示した通り、床取付ブラケット5は、下端部に水平なフランジ形状の固定板部11を有する垂直なパイプソケット10から成る。好ましくは、中央部に前記パイプソケット10を通す孔12aを有して前記固定板部11の上面及び周側面を覆う椀型のキャップ12を含む。
【0019】
パイプソケット10は、縦型手摺り1の下端が突き当たる底10aを有する。前記固定板部11には、円周方向を等分した4箇所の位置に、床面4に向かって固定ネジ14(木ネジ)を通す複数の通孔13が、円周方向に少し長い長孔状に設けられている。
パイプソケット10は、固定板部11の通孔13へ通した各固定ネジ14を、木質系の床面4へねじ込んで固定板部11と共に床面4へ強固に固定される。床4の構造によっては、床4の方へ予めナットを埋め込んでおいて、固定ボルトをねじ込み止める方法も実施可能である。
【0020】
しかる後、キャップ12を、その孔12aへパイプソケット10を通すことによって固定板部11の上に被せる。このキャップ12は、周側面部の内側へ若干突き出るように加工した凸部12bを、固定板部11の周側面へきつく嵌め込むことにより固定板部11へ止められる。
縦型手摺り1は、その下端部を前記パイプソケット10へ差し込み、同パイプソケット10の筒壁に予め複数加工してあるネジ孔17へ止めネジ18をねじ込み、縦型手摺り1へ強く圧着して止めることにより固定されている。
【0021】
次に、上記ポールサポートブラケット6の構成、作用について説明する。
図4と図5に示した通り、ポールサポートブラケット6は、中心部に上記縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔20aを備え、上面部の周方向には円周方向をほぼ4等分した4箇所の位置(但し、個数と位置はこの例の限りではない。)に後記球形部の下半部を支持する半球形状の球状凹部21が形成された下側部材20と、前記下側部材20の球状凹部21の中に支持される球形部22を端面部に有するように一体的に構成された複数のパイプソケット23と、中心部に前記縦型手摺り1の上端部を差し込む挿入孔24aを備え、下面部の周方向には前記下側部材20の球状凹部21と同一の配置、同一の大きさの半球形状で、前記球形部22の上半部を支持する複数の球状凹部25が形成され、前記下側部材20の上に重ね合わされる上側部材24とから成る。
【0022】
上記上側部材24には、円周方向に等配した4箇所の位置に、結合ボルト26を通す通孔27が設けられている。これに対応して、上記下側部材20の上面部にも、同じ配置で同数のネジ孔28が設けられている。
要するに、下側部材20及び上側部材24の各挿入孔20a、24aにそれぞれ縦型手摺り1の上端部が差し込まれる。下側部材20の下部には、前記挿入口20aに向かって予め加工されたネジ孔31を有し、このネジ孔31へ止めネジ32をねじ込み、縦型手摺り1へ強く圧着して結合及び固定が行われる。
上側部材24の前記通孔27へ通した結合ボルト26は、下側部材20のネジ孔28へねじ込むことにより、上側部材24と下側部材20とが一体的に結合される。このとき両部材20、24において位置を共通させた球状凹部21と25の中に前記パイプソケット23の球形部22が挟み込まれる。したがって、前記結合ボルト26の締結力により、各パイプソケット23の球形部22が球状凹部21と25の中で回転自在に支持され、各パイプソケット23は360°全方向に最大90°の範囲で向きを自由自在に設定可能な、いわばボールジョイントに似た角度可変の構成とされている。要するに球形部22の外径は、球状凹部21、25の内径よりも少し小さく構成されている。
【0023】
なお、上側部材24と下側部材20の球状凹部21と25の位置を一致させ、各パイプソケット23の球形部22が球状凹部21と25の中で回転自在に支持される条件を確定する位置決め手段として、図6に示したように、上側部材24において、結合ボルト26を通す通孔27の出口部分にダボ突起27aが設けられている。他方、下側部材20において、前記結合ボルト26がねじ込まれるネジ孔28の入り口部分には、前記のダボ突起27aが密接に嵌るダボ凹部28aが設けられている。つまり、ダボ突起27aとダボ凹部28aを嵌め合わせることにより、上側部材24と下側部材20は各々の球状凹部21と25の位置が完全に一致した結合が出来るのである。下側部材20のネジ孔28は、単に結合ボルト26が通る通孔(ボルト孔)として設け、ナットを用いて結合する構成で実施することもできる。
【0024】
上記のようにして組み立てられたポールサポートブラケット6のパイプソケット23にサポートパイプ7の一端部が差し込まれ、予めパイプソケット23の筒壁に加工されたネジ孔29へ止めネジ30をねじ込み、サポートパイプ7へ強く圧着して結合される。但し、パイプソケット23とサポートパイプ7の結合を先行して行う組み立て法も実施できる。
縦型手摺り1とポールサポートブラケット6との結合は、上側部材24にネジ孔31を設けて、止めネジ32で結合する構成で実施することも出来る。図5中の符号33は縦型手摺り1の上端開口を塞ぐように取り付けたキャップを指している。
【0025】
次に、上記壁取付ブラケット8の構成及び作用について説明する。
図7と図8に示したように、壁取付ブラケット8は、壁面3に向かって固定ネジ44(木ネジ)を通す複数の通孔41、41が左右2箇所に設けられ、前面側へ突き出された支持部42の上面部に後記球形部46の下半部を支持する半球状の球状凹部43を形成された壁固定部材40と、前記球状凹部43に支持される球形部46を端面部に有するように一体的に構成されたパイプソケット45と、下面側に前記球形部46の上半部を支持する半球状の球状凹部47が形成され、前記支持部42に向かって結合ボルト49を通す通孔48が設けられ、前記壁固定部材40の支持部42の上面部へ重ね合わされる蓋部材50とから成る。
【0026】
上記の壁固定部材40は、その左右2箇所の通孔41へ通して壁面3へねじ込んだ固定ネジ44により壁面3へ強固に固定される。この壁固定部材40の支持部42の上面部には、上記蓋部材50の通孔48へ通した結合ボルト49がねじ込まれるネジ孔51が設けられ、ネジ孔51の左右両側の位置には、蓋部材50の対応するダボ穴へ嵌るダボ突起52、52が両部材の位置決め用として設けられている。
【0027】
蓋部材50は、上記のダボ突起52へダボ穴を嵌め合わせる要領で支持部42の上面に重ね合わされる。このとき両部材42と50においてそれぞれ位置が一致する球状凹部43と47の中へ、パイプソケット45の球形部46が挟み込まれる。したがって、前記結合ボルト49を通孔48へ通し、支持部42のネジ孔51へねじ込み強固に締め付けることにより、蓋部材50は支持部42と結合され、パイプソケット45の球形部46は球状凹部43と47にきっちり支持される。
即ち、上記ポールサポートブラケット6の場合と同様に、パイプソケット45の球形部46は所謂ボールジョイントの如く回転自在に支持され、パイプソケット45の向きは約90°の振り角で360°全方向へ角度を可変である
上記パイプソケット45へサポートパイプ7の他端が差し込まれ、予めパイプソケット45の筒壁に加工されたネジ孔53へ止めネジ54がねじ込まれ、サポートパイプ7へ強く圧着して止めることにより、サポートパイプ7の端部は壁3に強固に結合、固定される。この場合にも、パイプソケット45へサポートパイプ7の端部を先行して結合しておく組み立て法を実施可能である。
【0028】
なお、図1のように、壁取付ブラケット8で横型手摺り2の端部を壁3へ固定する場合、横型手摺り2は微動だにしないようにきっちり固定することが肝要である。よって、上記蓋部材50には、球状凹部47の球心に向かう配置で予めネジ孔56を設けてあり、止めネジ57をねじ込むことによりパイプソケット45を横型手摺り2の設置角度に強固に固定する。サポートパイプ7を固定する場合には、こうした配慮は格別重要ではない。
【0029】
上記の構成であるから、本発明に係る縦型手摺りの設置構造は、縦型手摺り1のほかに、床取付ブラケット5、ポールサポートブラケット6、及び壁取付ブラケット8の3種を用意し、必要本数のサポートパイプ7を用意することにより、室内の任意所望の位置に設置して使用することができる。勿論、必要に応じて横型手摺り2を連接するなどして、高齢者や要介護者の歩行時の補助又は介護用として好適に使用出来る。
【0030】
【発明の効果】
請求項1〜に記載した発明に係る縦型手摺りの設置構造によれば、部屋の床から天井までの高さの如何に関わらず、また、床の根太、或いは天井の野縁の位置の如何を問わず、床取付ブラケットを固定可能な床、及び壁取付ブラケットを取り付け固定可能な壁等が存在すれば、真に必要とされる位置に必要な高さに自由自在に設置でき、場所を選ぶことなく、高齢者や要介護者の歩行時の補助又は介護用として好適に使用出来る。
しかも床取付ブラケットと、ポールサポートブラケット、及び壁取付ブラケットの3種を用意して組み立てる作業により、軽便且つ迅速に、しかも高い信頼性と安全性のもとに設置できるから使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る縦型手摺りの設置構造を示す全体図である。
【図2】床取付ブラケットの構成を分解して示す斜視図である。
【図3】床取付ブラケットの使用状態を示す斜視図である。
【図4】ポールサポートブラケットの構成を分解して示す斜視図である。
【図5】ポールサポートブラケットの使用状態を示す斜視図である。
【図6】ポールサポートブラケットを構成する上側部材と下側部材の位置決め手段について示した断面図である。
【図7】壁取付ブラケットの構成を分解して示す斜視図である。
【図8】壁取付ブラケットの使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 縦型手摺り
5 床取付ブラケット
6 ポールサポートブラケット
7 サポートパイプ
8 壁取付ブラケット
11 固定板部
10 パイプソケット
14 固定ネジ
13 通孔
20a 挿入孔
21 球状凹部
20 下側部材
22 球形部
23 パイプソケット
24a 挿入孔
25 球状凹部
26 結合ボルト
27 通孔
32 止めネジ
44 固定ネジ
41 通孔
42 支持部
43 球状凹部
40 壁固定部材
46 球形部
45 パイプソケット
47 球状凹部
49 結合ボルト
48 通孔
50 蓋部材

Claims (3)

  1. 室内の所望位置に介護用の縦型手摺りを設置する構造において、
    縦型手摺りの下端部は床取付ブラケットで床面へ固定され、上端部には複数のパイプソケットを備えたポールサポートブラケットが取り付けられ、同ポールサポートブラケットの前記パイプソケットに一端を固定したサポートパイプの他端が壁取付ブラケットにより壁面等へ固定されて縦型手摺りがほぼ垂直に固定されていること、
    前記ポールサポートブラケットは、中心部に縦型手摺りの上端部を差し込む挿入孔を備え、上面部の周方向に後記球形部の下半部を支持する球状凹部を複数形成された下側部材と、
    中心部に縦型手摺りの上端部を差し込む挿入孔を備え、下面部の周方向に後記球形部の上半部を支持する球状凹部が複数形成され、周方向に結合ボルトを通す複数の通孔が設けられており、前記下側部材の上に重ね合わされる上側部材と、
    前記下側部材の球状凹部と、上側部材の球状凹部とに支持される球形部と一体的に構成された複数のパイプソケットで構成され、
    下側部材及び上側部材の挿入孔に縦型手摺りの上端部が差し込まれ止めネジによって固定され、前記上側部材の通孔へ通した結合ボルトにより上側部材と下側部材が結合されると共に各パイプソケットの球形部が角度を可変に支持されており、前記パイプソケットにサポートパイプの一端が差し込まれ結合されていること
    前記壁取付ブラケットのパイプソケットは、ブラケット本体に対する取付角度を可変に構成されていること、
    をそれぞれ特徴とする、縦型手摺りの設置構造。
  2. 室内の所望位置に介護用の縦型手摺りを設置する構造において、
    縦型手摺りの下端部は床取付ブラケットで床面へ固定され、上端部には複数のパイプソケットを備えたポールサポートブラケットが取り付けられ、同ポールサポートブラケットの前記パイプソケットに一端を固定したサポートパイプの他端が壁取付ブラケットにより壁面等へ固定されて縦型手摺りがほぼ垂直に固定されていること、
    前記ポールサポートブラケットは、中心部に縦型手摺りの上端部を差し込む挿入孔を備え、上面部の周方向に後記球形部の下半部を支持する球状凹部を複数形成された下側部材と、
    中心部に縦型手摺りの上端部を差し込む挿入孔を備え、下面部の周方向に後記球形部の上半部を支持する球状凹部が複数形成され、周方向に結合ボルトを通す複数の通孔が設けられており、前記下側部材の上に重ね合わされる上側部材と、
    前記下側部材の球状凹部と、上側部材の球状凹部とに支持される球形部と一体的に構成された複数のパイプソケットで構成され、
    下側部材及び上側部材の挿入孔に縦型手摺りの上端部が差し込まれ止めネジによって固定され、前記上側部材の通孔へ通した結合ボルトにより上側部材と下側部材が結合されると共に各パイプソケットの球形部が角度を可変に支持されており、前記パイプソケットにサポートパイプの一端が差し込まれ結合されていること
    前記壁取付ブラケットは、壁面等に向かって固定ネジを通す複数の通孔が設けられ、前面側に突き出された支持部に後記球形部の下半部を支持する球状凹部を形成された壁固定部材と、
    後記球形部の上半部を支持する球状凹部が形成され、結合ボルトを通す複数の通孔が設けられており、前記壁固定部材の支持部へ重ね合わされる蓋部材と、
    前記壁固定部材及び蓋部材の球状凹部に支持される球形部と一体的に構成されたパイプソケットで構成され、
    壁固定部材の前記通孔へ通し壁面等へねじ込んだ固定ネジにより壁固定部材が壁面等へ固定され、前記蓋部材の通孔へ通した結合ボルトにより蓋部材が支持部と結合されると共に前記パイプソケットの球形部が角度を可変に支持されており、前記パイプソケットにサ ポートパイプの他端が差し込まれ結合されていること
    それぞれ特徴とする、縦型手摺りの設置構造。
  3. 床取付ブラケットは、下端部に水平な固定板部を有する垂直なパイプソケットから成り、前記固定板部には床面に向かって固定ネジを通す複数の通孔が設けられており、前記通孔へ通し床面へねじ込んだ固定ネジにより前記固定板部と共にパイプソケットが床面へ固定され、縦型手摺りの下端部が前記パイプソケットへ差し込まれ結合されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した縦型手摺りの設置構造。
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