JP4072893B2 - 永久磁石用粒子とその製造方法及び永久磁石並びに磁性体微粒子 - Google Patents

永久磁石用粒子とその製造方法及び永久磁石並びに磁性体微粒子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来の磁石と比較して磁気特性が高くかつ安定した永久磁石用粒子とその製造方法及び該磁石用粒子を用いた永久磁石並びに磁性体微粒子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来提案されている磁気特性にすぐれた永久磁石として、Nd−Fe−B系の焼結磁石が知られている。ところが、この焼結磁石のエネルギー積は470kJ/m3、ボンド磁石のエネルギー積は239kJ/m3未満が限界である。磁石応用製品の小型高性能化のためには、更なる向上が望まれる。
【0003】
これに対し交換スプリング磁石が提案され、研究開発が活発に行われるようになってきている。この交換スプリング磁石は硬質磁性材料からなる硬磁性相と軟質磁性材料からなる軟磁性相が交互に配置された構造であり、その製造方法が種々検討されている。交換スプリング磁石を製造する主な方法としては、(1)急冷法(特開平8−124730等)、(2)薄膜作製法(特開平11−214219、特開平9−237714等)、(3)針状鉄粉の表層に希土類金属元素やB元素を拡散する方法(特開平7−106110、特開平8−203715、特開平8−335507等)が提案されている。
【0004】
上記(1)の急冷法による永久磁石用粒子の製造方法の一例を図4に示す。この方法は、原料となるFe、Co、Smをアルゴン雰囲気中で高周波誘導溶解させた後、急冷し、軟磁性相と硬磁性相から構成される磁性薄帯を作製し、この磁性薄帯を機械的粉砕処理して粒径3〜5μm程度のFe−Co−Sm系磁性粒子とし、さらにこれに窒化処理を施して、Fe−Co−Sm−N系磁性粒子(永久磁石用粒子)を作り、この永久磁石用粒子を用いて、永久磁石とするものである。しかし、この方法の場合、軟磁性相と硬磁性相とからなる組織を制御することが難しいため、狙った磁気特性が得られていないという問題点がある。従って最大エネルギー積が470kJ/m3未満であり、ボンド磁石として作製すると最大エネルギー積が239kJ/m3未満であり、その所期の目的は達成されていない。
【0005】
上記(2)の薄膜作成法は、蒸着法によって層状に軟磁性相と硬磁性相を並べることにより磁石を作製する方法であるが、この方法の場合、形状に制約があり、粉末状やバルク形状の磁石を作製できず、そのためボンド磁石や焼結磁石など立方体形状の磁石の作製が難しいという問題点がある。
【0006】
上記(3)の針状鉄粉の表層に希土類金属元素やB元素を拡散する方法の場合は、特性的には従来の磁石をしのぎすぐれているが、今だに実用化されていない。その原因は特性が安定した磁石が得られていないためである。つまり軟質磁性相に希土類金属元素やB元素を被覆後、拡散により表面に硬磁性相をつくる方法では硬磁性相の厚さが一定にならない。均一に拡散しないので硬磁性相ができないこともある。
【0007】
このように従来品あるいは従来法では、磁石応用製品の小型高性能化の要望に対応することができず、より磁気特性にすぐれかつ安定した永久磁石の実現が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、これまで提案されている永久磁石より磁気特性がすぐれ、かつ安定した永久磁石用粒子とその製造方法及び永久磁石を提供することをその課題とする。
また、本発明は、新規な磁性体微粒子を提供することを別の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記課題は下記の技術的手段により解決される。
(1)硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子である永久磁石用粒子において、
前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるもので、前記硬磁性相はR−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相はFe又はFe−M(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である。
(2)硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子である永久磁石用粒子において、
前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるもので、前記硬磁性相はR−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相はFe−N又はFe−M−N(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である。
(3)前記コア部は、長手方向と垂直な面の直径が10〜100nmであり、長手方向の長さが10〜2000nmであり、かつ、前記包接部の厚みが10〜100nmのものである。
(4)硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を前記コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子であって、該硬磁性相がR−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相がFe、Fe−M(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である永久磁石用粒子を製造する方法において、
界面活性剤と有機溶媒の溶液中に、遷移金属塩化物の水溶液と希土類金属塩化物と塩化ホウ素の水溶液を滴下して硬磁性相を形成させ、次に遷移金属塩化物の水溶液を滴下して軟磁性相を形成させ、油中水滴型マイクロエマルションを形成する工程と、
微粒子形成剤を滴下することにより微粒子を形成させる工程と、
上記工程で形成した微粒子に対し、水素還元処理及びCa還元処理を順次施す工程とからなり、前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるようにしたものである。
(5)硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を前記コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子であって、該硬磁性相がR−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相がFe−N又はFe−M−N(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である永久磁石用粒子を製造する方法において、
界面活性剤と有機溶媒の溶液中に、遷移金属塩化物の水溶液と希土類金属塩化物の水溶液を滴下して硬磁性相を形成させ、次に遷移金属塩化物の水溶液を滴下して軟磁性相を形成させ、油中水滴型マイクロエマルションを形成する工程と、
微粒子形成剤を滴下することにより微粒子を形成させる工程と、
上記工程で形成した微粒子に対し、水素還元処理、Ca還元処理及び窒化処理を順次施す工程とからなり、前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるようにしたものである。
(6)請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石用粒子とバインダー樹脂からなる永久磁石である。
(7)前記バインダー樹脂が、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂又はアクリル樹脂である請求項7記載の永久磁石である。
(8)請求項1から請求項3記載の永久磁石用粒子を用いて焼結した永久磁石である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明による磁性体微粒子は、硬磁性相と軟磁性相とがナノスケールでコンポジット化した組織からなり、その硬磁性相と軟磁性相とは互いに固溶せず、かつ、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子であることを特徴とする。
本発明による磁性体微粒子は、その優れた磁気特性及び安定性が利用できる各種の用途として使用できるが、特に永久磁石を製造するために好ましく使用される。以下、本発明による磁性体微粒子を永久磁石用粒子に適当した場合を例に説明する。
【0011】
本発明の永久磁石用粒子は、硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子である。
【0012】
本発明の永久磁石用粒子は、コア部が硬磁性相からなり、包接部が軟磁性相からなっていてもよく、反対に、コア部が軟磁性相からなり、包接部が硬磁性相からなっていてもよい。
【0013】
本発明の永久磁石用粒子は、全体形状が球状形状又はエッグ形状(断面が楕円形)である。その形状は、後述する永久磁石用粒子の製造方法における成形工程で圧縮力を加えることにより、成形される。図1には、本発明の永久磁石用粒子に圧縮力を加えて、直方体あるいは立方体に近い形状になった状態を示す。
該永久磁石用粒子において、そのコア部の長手方向と垂直な面の直径は、好ましくは10〜100nm、より好ましくは20〜80nmであり、長手方向の長さは、好ましくは10〜1900nm、より好ましくは20〜1500nmである。コア部の長手方向と垂直な面の直径が10nm未満であると、包接型微粒子の作製が困難となり、100nmより大きくなると、交換スプリング効果が得られなくなり、磁石にならない。また、コア部の長手方向の長さが10nm未満であると、包接型微粒子の作製が困難となり、1900nmより大きくなると、保磁力が低下する。また、その包接部の厚みは、好ましくは10〜100nm、より好ましくは20〜80nmである。包接部の厚みが10mm未満であると、包接型微粒子の作製が困難となり、100nmより大きくなると、交換スプリング効果が得られなくなり、磁石にならない。
【0014】
永久磁石用粒子自体としては、その長手方向と垂直な面の直径は、好ましくは20〜200nm、より好ましくは40〜150nmであり、長手方向の長さは、好ましくは20〜2000nm、より好ましくは40〜1500nmである。永久磁石用粒子の長手方向と垂直な面の直径が20nm未満であると、包接型微粒子の作製が困難となり、200nmより大きくなると、交換スプリング効果が得られなくなり、磁石にならない。また、永久磁石用粒子の長手方向の長さが20nm未満であると、包接型微粒子の作製が困難となり、2000nmより大きくなると、保磁力が低下する。
【0015】
本発明の永久磁石用粒子において、硬磁性相及び軟磁性相の組成は特に限定されないが、これらの好ましい組み合わせとしては下記(A)、(B)として示すようなものが例示される。
【0016】
(A)硬磁性相:R−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金
軟磁性相:Fe−M−N(MはFe以外の遷移金属のうちの少なくとも1種以上)又はFe−N組成を有する合金
希土類金属元素(R)としては、Sm、Nd、Y、Pr、Tb、Dy、La、Ce、Gd、Er、Ho、Eu、Pm、Tm、Ybのうちの少なくとも1種以上が使用されるが、これらのうち特に、Sm、Nd、Pr、Dy、あるいはこれらの組み合わせが好ましい。
遷移金属(M)としては、Co、Ni、Mn、Cu、Hf、Zr、Tiのうちの少なくとも1種以上が使用されるが、これらのうち特に、Co、Ni、Mn、あるいはこれらの組み合わせが好ましい。
【0017】
硬磁性相において、RとFeとNの好ましい含有量は、Rが5〜30at%、Feが65〜90at%、Nが1〜5at%である。Rの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。Feの含有量が上記範囲より多いと、保磁力が低下し、上記範囲より少ないと、飽和磁束密度が低下する。Nの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。
【0018】
軟磁性相において、その組成は、(1)Fe−M−N又は(2)Fe−Nであるが、(1)の場合、FeとMとNの含有量は、Feが75〜95at%、Mが20at%以下、Nが1〜5at%であることが好ましい。Feの含有量が上記範囲より多いと、保磁力が低下し、上記範囲より少ないと、飽和磁束密度が低下する。Mが20at%より多いと、保磁力が低下する。また、Nの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。
また(2)の場合、FeとNの含有量は、Feが95〜99at%、Nが1〜5at%であることが好ましい。Feの含有量が上記範囲より多いと、保磁力が低下し、上記範囲より少ないと、飽和磁束密度が低下する。また、Nの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。
【0019】
上記のような構成及び組成の永久磁石用粒子は、480〜550kJ/mと従来のものに比べて大きな最大エネルギー積を有する。
【0020】
(B)硬磁性相:R−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金
軟磁性相:Fe、Fe−M(MはFe以外の遷移金属のうちの少なくとも1種以上)又はFe−N組成を有する合金
希土類金属元素(R)としては、Sm、Nd、Y、Pr、Tb、Dy、La、Ce、Gd、Er、Ho、Eu、Pm、Tm、Ybのうちの少なくとも1種以上が使用されるが、これらのうち特に、Sm、Nd、Pr、Dy、あるいはこれらの組み合わせが好ましい。
遷移金属(M)としては、Co、Ni、Mn、Cu、Hf、Zr、Tiのうちの少なくとも1種以上が使用されるが、これらのうち特に、Co、Ni、Mn、あるいはこれらの組み合わせが好ましい。
【0021】
硬磁性相において、RとFeとBの好ましい含有量は、Rが5〜30at%、Feが65〜90at%、Bが1〜5at%である。Rの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。Feの含有量が上記範囲より多いと、保磁力が低下し、上記範囲より少ないと、飽和磁束密度が低下する。Bの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。
【0022】
軟磁性相において、その組成は、(1)Fe、(2)Fe−M又は(3)Fe−Nであるが、(2)の場合、Mが20at%以下であることが好ましい。Mが20at%より多いと、飽和磁束密度が低下する。
また(3)の場合、FeとNの含有量は、Feが95〜99at%、Nが1〜5at%であることが好ましい。Feの含有量が上記範囲より多いと、保磁力が低下し、上記範囲より少ないと、飽和磁束密度が低下する。Nの含有量が上記範囲より多いと、飽和磁束密度が低下し、上記範囲より少ないと、保磁力が低下する。
【0023】
上記のような構成及び組成の永久磁石用粒子も、480〜550kJ/mと従来のものに比べて大きな最大エネルギー積を有する。
【0024】
次に、本発明による永久磁石用粒子の製造方法について説明する。
本方法では、まず、油中水滴型(w/o)マイクロエマルションを利用する。このため、有機溶媒と界面活性剤の溶液を用意する。有機溶媒としては、シクロヘキサン(C12)、メタノール(CHOH)等を用いることができる。また、界面活性剤としては、ポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニルエーテル(C919−C64−(OC24OH、n=5)、(C919−C64−(OC24OH、n=10)等を用いることができる。有機溶媒に対する界面活性剤の混合割合(重量比)は5:1〜20:1程度が好ましい。
次に、金属原料塩水溶液として、遷移金属塩化物の水溶液と希土類金属塩化物の水溶液を用意する。ここで遷移金属塩化物と希土類金属塩化物の割合は、最終目的である永久磁石用粒子の化学量論比に応じたものとする。なお、上記(B)のような系の永久磁石用粒子を製造する場合には、金属原料塩水溶液に塩化ホウ素の水溶液を加える。
そして、有機溶媒/界面活性剤の溶液中に、金属原料塩水溶液を滴下し、油中水滴型マイクロエマルションを形成させる。
次に、このマイクロエマルション溶液中に微粒子形成剤を滴下して、撹拌することにより油中水滴型マイクロエマルションの内核水相内で、希土類金属と繊維金属の水酸化物超微粒子を形成させる。ここで微粒子形成剤としては、アンモニア、尿素等のアルカリ源を使用することができる。
その後、微粒子を回収し、有機溶媒と界面活性剤を除去する。微粒子の回収法としては、例えば遠心分離を用いることができる。また、有機溶媒と界面活性剤の除去には、例えばプロパノール洗浄した後、乾燥及び空気焼成を行う方法を用いることができる。また、乾燥は100〜200℃で5〜10時間程度行い、空気焼成は400〜600℃で1〜3時間程度行うことにより、粒子に付着した界面活性剤を除去する。これら処理により作製した、内部がR−B(Rは希土類金属のうちの少なくとも1種)組成を有する合金と、外部がFe、Fe−M(Mは遷移金属のうちの少なくとも1種以上)を有する合金を、800〜1000℃で10時間程度Ar雰囲気中で熱処理して相互拡散を行うことで、硬磁性相がR−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、軟磁性相がFe、Fe−M(Mは遷移金属のうちの少なくとも1種以上)又は、その後窒化処理を行うことによりFe−N組成を有する合金であることを特徴とする永久磁石用粒子を作製する。
一方、内部がR(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金と、外部がFe−M(Mは遷移金属のうちの少なくとも1種以上)又はFe組成を有する合金を、800〜1000℃で10時間程度Ar雰囲気中で熱処理して相互拡散を行うことで、内部がR−Fe(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金と、外部がFe、Fe−M(Mは遷移金属のうちの少なくとも1種以上)を作製し、その後窒化処理を行うことにより、硬磁性相がR−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、軟磁性相がFe−N、Fe−M−N(Mは遷移金属のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であることを特徴とする永久磁石用粒子を作製する。
次に、上記で形成した微粒子に対し、水素還元処理及びCa還元拡散処理を順次施す。水素還元処理は酸化鉄の還元を目的として、窒素雰囲気の条件で400〜600℃で1〜3時間程度行う。また、Ca還元処理は、希土類金属酸化物の還元を目的としてアルゴン等の不活性ガス中において840〜1100℃で1〜3時間程度行う。
Nを含む系の永久磁石用粒子を形成する場合には、Ca還元拡散処理の後、窒化処理を行う。この窒化処理は、1〜8MPaの窒素雰囲気の条件で350〜600℃で10〜80時間程度行う。
以上の工程により、目的とする永久磁石用粒子が得られる。そして、上記で作製した永久磁石用粒子を用いて永久磁石を作製するには、焼結磁石作製の場合、永久磁石用粒子を造粒して成形した後、Ar雰囲気の条件で800〜1100℃で1〜3時間焼結することで、最終製品である焼結磁石が得られる。また、ボンド磁石作製の場合には、上記で作製した永久磁石粒子にバインダー樹脂を加え、成形を行うことで、最終製品であるボンド磁石が得られる。この場合、バインダー樹脂としては、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂あるいはアクリル樹脂を好ましく用いることができる。また、成形法としては、圧縮成形、射出成形、押出成形等の方法を用いることができる。
【0025】
以上、本発明の磁性体微粒子を永久磁石用粒子を例に述べてきたが、本発明による磁性体微粒子は、磁気シールド材の他、磁性流体にも利用でき、マイクロマシンなどの用途に利用できる。
【0026】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
【0027】
実施例1
包接型微粒子作製法として、油中水滴型(w/o)マイクロエマルションを利用した方法を用い、永久磁石用粒子を以下のようにして作製した。
まず、溶媒としてシクロヘキサン(C6H12)を用いるとともに、界面活性剤としてポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニルエーテル(C9H19−C6H4−(OC2H4)nOH、n=5)を用いて、溶媒/界面活性剤の溶液(0.5mol/l、500ml)を用意した。また、金属原料塩水溶液には、塩化鉄(FeCl2)、塩化コバルト(CoCl2)、塩化サマリウム(SmCl3)の水溶液を混合したものを用いた((Co+Fe)/Smモル比=(17/2))。
次に、0.6mmol/l塩化鉄水溶液を9ml、0.6mmol/塩化コバルト水溶液を1ml、0.12mmol/l塩化サマリウム溶液を5.8mlを界面活性剤/有機溶媒の溶液中に滴下して、油中水滴型(w/o)マイクロエマルションを形成させた。このマイクロエマルション溶液に微粒子形成剤であるアンモニア水を1.5ml滴下し、1時間攪拌して油中水滴型マイクロエマルションの内核水相内で、希土類金属と遷移金属の水酸化物超微粒子を形成させた。
その後、遠心分離によって微粒子を回収し、プロパノールで洗浄した後、乾燥(80℃、10時間)と空気焼成(500℃、2時間)によって、有機溶媒と界面活性剤を除去した。そして、焼成処理(空気中、Tc=800℃、2時間)、水素還元処理(500℃、2時間)、Ca還元拡散処理(アルゴン中850℃、10時間)、窒化処理(600℃、1時間)を順次施して、幅30nm、長さ200nmの硬磁性相(Sm2(Co1Fe9)N3[化学量論比]:Sm13.3(Co6.7Fe60.0)N20[原子比])に、厚さが15nmの軟磁性相(Fe9−Co1−N[化学量論比]:Fe90 −Co 10 −N[原子比])が包接した永久磁石用粒子を作製した。
次に、上記で得られた永久磁石用粒子を磁石成形機で成形し、焼結(850℃、10時間)することで焼結磁石を作製した。以上の手順を図2に概略的に示した。
【0028】
上記で作製した永久磁石用粒子の形状を走査型電子顕微鏡で観察した。その観察結果である粒度分布を図3に示す。なお、蒸着法により作製した永久磁石用粒子(従来例)の粒度分布を比較のため図3に示す。
また、上記で作製した焼結磁石の磁力特性(残留磁気(Br)、保磁力(Hcj)、最大エネルギー積(BHmax))を振動試料型磁力計で測定した。その結果を表1に示す。
【表1】
Figure 0004072893
【0029】
実施例2
実施例1において、塩化鉄(FeCl2)、塩化コバルト(CoCl2)、塩化サマリウム(SmCl3)の金属原料塩水溶液の(Co+Fe)/Smモル比を=5.0〜12.0まで可変させたこと以外は同様にして、永久磁石用粒子及び焼結磁石を作製した。これらの磁気特性を表2に示す。
【表2】
Figure 0004072893
【0030】
実施例3
実施例1において、Ca還元拡散処理の温度を600〜1100℃まで可変させたこと以外は同様にして、永久磁石用粒子及び焼結磁石を作製した。これらの磁気特性を表3に示す。
【表3】
Figure 0004072893
【0031】
実施例4
実施例1において、窒化処理の温度を400〜750℃まで可変させたこと以外は同様にして、永久磁石用粒子及び焼結磁石を作製した。これらの磁気特性を表4に示す。
【表4】
Figure 0004072893
【0032】
実施例5
包接型微粒子作製法として、油中水滴型(w/o)マイクロエマルションを利用した方法を用い、永久磁石用粒子を以下のようにして作製した。
まず、溶媒としてシクロヘキサン(C612)を用いるとともに、界面活性剤としてポリエチレングリコールモノ−4−ノニルフェニルエーテル(C919−C64−(OC24OH、n=5)を用いて、溶媒/界面活性剤の溶液(0.5mol/l、500ml)を用意した。また、金属原料塩水溶液には、塩化鉄(FeCl2)、塩化コバルト(CoCl2)、塩化ネオジウム(NdCl3)、塩化ホウ素(BCl)の水溶液を混合したものを用いた((Co+Fe)/Ndモル比=8)。
次に、0.6mmol/l塩化鉄水溶液を10ml、0.12mmol/塩化コバルト水溶液を1.2ml、0.12mmol/l塩化ネオジウム溶液を9.7ml、0.6mmol/l塩化ホウ素水溶液を1mlを界面活性剤/有機溶媒の溶液中に滴下して、油中水滴型(w/o)マイクロエマルションを形成させた。このマイクロエマルション溶液に微粒子形成剤であるアンモニア水を1.5ml滴下し、1時間攪拌して油中水滴型マイクロエマルションの内核水相内で、希土類金属と遷移金属の水酸化物超微粒子を形成させた。
その後、遠心分離によって微粒子を回収し、プロパノールで洗浄した後、乾燥(80℃、10時間)と空気焼成(500℃、2時間)によって、有機溶媒と界面活性剤を除去した。そして、焼成処理(空気中、Tc=800℃、2時間)、水素還元処理(500℃、2時間)、Ca還元拡散処理(アルゴン中850℃、10時間)を順次施して、幅30nm、長さ200nmの硬磁性相(Nd2Fe14B1[化学量論比]:Nd11.8Fe82.35.9[原子比])に、厚さが15nmの軟磁性相(Fe9Co1[化学量論比]:Fe90Co10[原子比])が包接した永久磁石用粒子を作製した。
次に、上記で得られた永久磁石用粒子を磁石成形機で成形し、焼結(850℃、2時間)することで焼結磁石を作製した。
【0033】
上記で作製した焼結磁石の磁力特性(残留磁気(Br)、保磁力(Hcj)、最大エネルギー積(BHmax))を振動試料型磁力計で測定した。その結果を表5に示す。
【表5】
Figure 0004072893
【0034】
実施例6
実施例1で得た永久磁石粒子にエポキシ樹脂(日本ペルノックス社製)を重量割合98:2で混合した後、リング形状に成形し、ボンド磁石を作製した。このボンド磁石について上記と同様にして磁気特性を測定した。その結果を表6に示す。
【表6】
Figure 0004072893
【0035】
実施例7
実施例5で得た永久磁石粒子にエポキシ樹脂(日本ペルノックス社製)を重量割合98:2で混合した後、リング形状に成形し、ボンド磁石を作製した。このボンド磁石について上記と同様にして磁気特性を測定した。その結果を表6に示す。
また、実施例7の方法でボンド磁石を20個作製したときの特性分布と、従来例ではNd粉末、B粉末、針状鉄粉よりなる混合物を水素を含有する還元ガス雰囲気中で還元し、さらにアルゴンガス中で熱処理(850℃で2時間)した粉体からボンド磁石を20個作製したときの特性分布を、表7において比較して示す。表7から明らかなように、本発明例(実施例7)のものは、従来例と比較し、特性にばらつきがないことが確認された。
【表7】
Figure 0004072893
【0036】
【発明の効果】
本発明の永久磁石用粒子によれば、従来の永久磁石に比べて大きな最大エネルギー積(焼結磁石の場合は470kJ/m3より大、ボンド磁石の場合は239kJ/m3より大)を有する永久磁石が提供できる。また、本発明の永久磁石用粒子は、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相を一方が他方の表面を被覆する包接型構造となっているので、硬磁性相と軟磁性相が均一でかつ磁気特性の安定な磁石が提供できる。
また、本発明の永久磁石用粒子の製造方法によれば、従来の永久磁石に比べて大きな最大エネルギー積を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相を一方が他方の表面を被覆した包接型構造の永久磁石用粒子が作製でき、この永久磁石用粒子を用いて作製した永久磁石は、従来の永久磁石に比べて大きな最大エネルギー積(焼結磁石の場合は470kJ/m3より大、ボンド磁石の場合は239kJ/m3より大)を有し、硬磁性相と軟磁性相が均一でかつ磁気特性の安定な磁石が提供できる。また、所望の磁気特性の磁石が安定して得られるので、生産性が高くなり、さらに磁石の形状に制約が少なく、応用の範囲が広がる利点もある。
また、本発明の永久磁石は、従来の永久磁石に比べて大きな最大エネルギー積(焼結磁石の場合は470kJ/m3より大、ボンド磁石の場合は239kJ/m3より大)を有し、硬磁性相と軟磁性相が均一でかつ磁気特性の安定である。
さらに、本発明による磁性体微粒子は、磁気シールドの他、磁気流体にも利用でき、マイクロマシンなどの用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による永久磁石用粒子の構造の模式的に示す断面図である。
【図2】本発明による永久磁石を製造する工程を示す図である。
【図3】実施例1で作製した永久磁石用粒子の粒度分布を示す図である。
【図4】従来の永久磁石用粒子の製造方法を示す図である。

Claims (8)

  1. 硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子である永久磁石用粒子において、
    前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるもので、前記硬磁性相はR−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相はFe又はFe−M(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金であることを特徴とする永久磁石用粒子。
  2. 硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を該コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子である永久磁石用粒子において、
    前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるもので、前記硬磁性相はR−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相はFe−N又はFe−M−N(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金であることを特徴とする永久磁石用粒子。
  3. 前記コア部は、長手方向と垂直な面の直径が10〜100nmであり、長手方向の長さが10〜2000nmであり、かつ、前記包接部の厚みが10〜100nmであることを特徴とする請求項1または2記載の永久磁石用粒子。
  4. 硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を前記コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子であって、該硬磁性相がR−Fe−B(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相がFe、Fe−M(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である永久磁石用粒子を製造する方法において、
    界面活性剤と有機溶媒の溶液中に、遷移金属塩化物の水溶液と希土類金属塩化物と塩化ホウ素の水溶液を滴下して硬磁性相を形成させ、次に遷移金属塩化物の水溶液を滴下して軟磁性相を形成させ、油中水滴型マイクロエマルションを形成する工程と、
    微粒子形成剤を滴下することにより微粒子を形成させる工程と、
    上記工程で形成した微粒子に対し、水素還元処理及びCa還元処理を順次施す工程とからなり、前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるようにしたことを特徴とする永久磁石用粒子の製造方法。
  5. 硬磁性相と軟磁性相とがコンポジット化した組織を有し、相互に固溶しない硬磁性相と軟磁性相からなり、一方の相をコア部とし、他方の相を前記コア部の周囲を包接する包接部とした包接型構造の微粒子であって、該硬磁性相がR−Fe−N(Rは希土類金属元素のうちの少なくとも1種以上)組成を有する合金であり、前記軟磁性相がFe−N又はFe−M−N(MはNi、Coのうちの少なくとも1種)組成を有する合金である永久磁石用粒子を製造する方法において、
    界面活性剤と有機溶媒の溶液中に、遷移金属塩化物の水溶液と希土類金属塩化物の水溶液を滴下して硬磁性相を形成させ、次に遷移金属塩化物の水溶液を滴下して軟磁性相を形成させ、油中水滴型マイクロエマルションを形成する工程と、
    微粒子形成剤を滴下することにより微粒子を形成させる工程と、
    上記工程で形成した微粒子に対し、水素還元処理、Ca還元処理及び窒化処理を順次施す工程とからなり、前記コア部が硬磁性相からなり、前記包接部が軟磁性相からなるようにしたことを特徴とする永久磁石用粒子の製造方法。
  6. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の永久磁石用粒子とバインダー樹脂からなることを特徴とする永久磁石。
  7. 前記バインダー樹脂が、エポキシ樹脂、ナイロン樹脂又はアクリル樹脂であることを特徴とする請求項6記載の永久磁石。
  8. 請求項1から請求項3記載の永久磁石用粒子を用いて焼結したことを特徴とする永久磁石。
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