JP4072663B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置あるいはこれらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、詳細には画像形成処理後の回収トナーを分別するために用いるトナーリサイクル分級装置を備えたものに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
電子写真複写方式の画像形成は、一様に帯電された画像担持体の感光体上に露光や光書き込み等によって静電潜像を形成し、この静電潜像を、例えば、磁性キャリアとトナーとを混合した二成分現像剤のトナー、あるいは、両者を一体化した一成分系現像剤を用いて可視像化処理し、その可視像を被転写材に転写して複写物を得る。
【0003】
このような画像形成装置用トナーは、製造工程の最終段階でトナー中の粗粒子等をスクリーンを介して除去することにより、画像を形成した時に、画像上に砂状のカブリ、縦筋状のムラ、転写不良等の異常画像の発生を防止するようにする必要がある。このため、可視像を転写後に、感光体や中間転写体のような画像担持体上に残留するトナーを除去するためのクリーニング装置が設けてある。また、転写ベルトや、転写された可視像を有する転写材を定着装置へ送る搬送装置等、他の画像形成部位においても、最終的に画像形成に供されなかったトナーが残るため、このような残留トナーについてもクリーニング装置を備えている。
【0004】
これらクリーニング装置によって除去された残留トナーに関して、従来においては、そのまま廃棄ボトル等へ回収して廃棄するように処理してきた。しかしながら近年、資源の有効利用が求められるようになってきており、取り除かれたトナーについても再利用することが行われるようになった。
【0005】
そこで、クリーニング装置によって回収したトナーを現像装置やトナー補給装置に移送する機構が数多く提案されている。ところが、回収したトナーを現像装置やトナー補給装置に移送して再利用しようとする場合、回収トナーに紙粉が交じっていたり、トナーが凝集して適正サイズより遥かに大きいトナー核(トナーが凝集した塊)が少なからず存在していることが問題となる。すなわち、このような回収トナーをそのまま現像装置へ戻すと、これら紙粉やトナー凝集塊によって白抜けや黒点等が生じ等の異常画像の発生につながることが多く、形成する画像品質が低下するためである。
【0006】
そこで、回収トナー中から紙粉やトナー凝集塊を取り除くために、メッシュ状フィルタを備える技術がいろいろ提案されている。図1は、このようなフィルタを備える従来のトナーリサイクル分級装置を用いた画像形成装置の一例を示す概念図である。この画像形成装置は、画像担持体である感光体ドラム1上に形成した静電潜像に現像装置2からトナーを供給して顕像化し、転写ベルト3上に供給される転写材Pに転写チャージャ4を用いて画像を転写し、かつ搬送して定着装置5で画像を転写材に定着させる装置である。そして、感光体ドラム1上の転写残トナー(転写材Pへ転写されずに感光体ドラム1上に付着して残留するトナー)を除去するクリーニング装置6、転写ベルト3から転写残トナーを除去するクリーニング装置7から搬送されてくる回収トナーを分級するためのトナーリサイクル分級装置10を備えている。なお図中11は転写材Pを収容、供給するためのトレイ、12は給紙ローラ、13は帯電チャージャ、14は露光手段である。また図中6a、7aはそれぞれクリーニングブレード、6b、7bはそれぞれ回収トナーを搬送するための搬送スクリュー、Tはトナーを示す。
【0007】
トナーリサイクル分級装置10は、主に、転写手段から排出されたトナーを搬送するトナー搬送パイプ15、トナー搬送パイプ15内で回転してトナーを搬送するトナー搬送コイル16、トナー搬送コイル16を回転駆動する駆動モータ17、トナーを分級する網目状の回転分級装置18、分級されたトナーを現像装置2へ搬送し再利用するためのトナー搬送ポンプ19、トナーを回収する回収トナーボトル20からなる。図中21はエアポンプモータ、22はトナー搬送チューブである。
【0008】
図2はトナーリサイクル分級装置10等の斜視図、図3は断面図である。クリーニング装置6内に設けた搬送スクリュー6bにつながる排出口23から排出された回収トナーは経路24を、またクリーニング装置7内に設けた搬送スクリュー7bにつながる排出口25から排出された回収トナーは経路26を介して、それぞれトナー搬送パイプ15内に入り、トナー搬送コイル16の回転によって送られ、トナーリサイクル分級装置10のケース27内に配した回転分級装置18に収容した筒形状のフィルタ部材28の内側へ入る。トナー搬送コイル16は、ギヤ29、30を介して駆動モータ17の回転駆動力を伝達されて回転する。
【0009】
図4は回転分級装置18の構成を示す斜視図である。回転分級装置18は、回収トナーを分別するための中空円筒形状のフィルタ部材28と、フィルタ部材28を回動可能に支持する支持部29とからなり、フィルタ部材28はトナー搬送パイプ15とトナー搬送コイル16が中へは入り込めるようにそちら側の端部を開口している。そして、トナー搬送パイプ15内を貫通しているトナー搬送コイル16の軸31を支持部29により固定保持し、ギヤ30からの回転駆動を受けてフィルタ部材28が回転するようになっている。軸31の先端(図示を省略する)及び支持部29の軸31の先端を受ける部分は、図示のようにD形にカットしてあり、軸31の回転が回転分級装置18に確実に伝わるようにしてある。またフィルタ部材28内には、その内部でトナーを攪拌し、フィルタ部材28の目詰まりを防止するための攪拌棒32が転動可能に入れてある。
【0010】
フィルタ部材28を通過したトナーは、回収コイル33上に落下する。回収コイル33は、軸33aの端部にギヤ34が設けてあり、ギヤ35を介してトナーポンプモータ36により回転駆動され、トナーをトナー搬送ポンプ19へと送る。そしてトナー搬送ポンプ19が回収して再利用するトナーをトナー搬送チューブ22を介して現像装置2へと戻す。トナー搬送ポンプ19は、ポンプ部内側のロータと呼ばれる金属棒19aとステータと呼ばれる外側の弾性体ゴム19bで構成され、ロータとステータの噛み合いでトナーを送り出し、エアポンプモータ21から供給された空気により、トナーとの混合気としてトナー搬送チューブ22を通し、現像装置2のトナーホッパへリサイクルする。なお現像装置2のトナーホッパには、図示は省略するがトナーといっしょに空気が送り込まれるため、圧抜きフィルタが設けてある。
【0011】
図5はフィルタ部材28の網目を示す拡大図である。トナーの分別においてフィルタ部材28に求められる機能としては、一定の大きさ以下のトナー(あるいはトナー凝集体)を再使用するために分級することであり、再使用か廃棄かの選別の境界はフィルタ部材28の網目の大きさで決まる。目が大きいと分級率は上がるが画像品質は低下するし、逆に目が小さいと画像品質は安定するが多くのトナーを廃棄しなければならなくなるし、目詰まりも起こりやすい。すなわち、回収トナーの分別において安定した分級を行うためには、フィルタ部材28の目の大きさを揃えるだけでなく、目を詰まらせないということが重要である。従来、回転分級装置18のフレーム部分18aはポリアセタールやポリブチレンテレフタレート等の樹脂成形品で形成し、フィルタ部材28の網を構成する素材には樹脂あるいはステンレス製のワイヤーを用いて目の一辺が約100μmの四辺形をなすようにしている。
【0012】
そして、フィルタ部材28の網目を通過したトナーは、上述のようにリサイクルトナーとして現像装置2へ送られて再利用され、また網目を通過しなかった紙粉やトナー凝集塊は支持部29に設けた開口部37から回収トナーボトル20へと送り廃棄する。回収トナーボトル20には、図示を省略するが、廃トナー満杯検知センサを設けてある。廃トナー満杯検知センサには例えば音叉型振動センサを使用し、回収トナーがないときには振動周波数が低く、回収トナーがあるときには高くなり、回収トナーボトル20にトナーが溜まったことを検出している。このとき、画像形成装置の操作パネル等(図示せず)にはメッセージを表示させ、その後、例えば最大100枚の画像形成後に画像形成装置としての動作を停止させ、例えば画像形成装置本体に設けるスタートキーの色を赤のままとする。なお回収トナーボトル20の満杯検知後のリセットは、図示せぬ廃トナーボトルセット検知センサ等で行う。
【0013】
このような従来の装置においては、フィルタ部材28自体にはトナーを前方に搬送する機能がなく、トナーを前方に送るのは回転によって生じる振動のみによるため、トナーがフィルタ部材28内で確実に搬送されずにフィルタ部材28の入口付近に滞留してしまい、いわゆるトナーブロッキングの原因となる恐れがあった。また、図3中に二点鎖線で示すように、攪拌棒32がトナー搬送コイル16の軸31と回転分級装置18のフレーム部分18aに対して斜めになって引っかかってしまうと、そのままの状態で攪拌棒32が軸31と回転分級装置18が一緒になって連れ回りしてしまい、トナーの分級ができずにトナー詰まりを起こしてしまうこともあった。
【0014】
そこで本発明は、回収されたトナーの特性にかんがみ、紙粉やトナー凝集魂を効果的に取り除くことができ、資源の有効利用に供しながら、異常画像の発生を抑制することが可能なトナーリサイクル分級装置を提供することを目的とする。
【0015】
また本発明は、トナーの移送中にトナー詰まりを起こすことなく、簡潔な構成で確実にトナーを移送することができるトナーリサイクル分級装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、上記目的を達成するために、画像担持体上に形成した静電潜像にトナーを供給して画像を形成する画像形成装置であって、上記画像担持体と、上記画像担持体上の静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像手段と、上記画像担持体から転写残トナーを除去するためのクリーニング手段と、上記画像担持体上の顕像を転写紙等に転写する転写手段から排出されたトナーを搬送するトナー搬送パイプと、該トナー搬送パイプ内で回転してトナーを搬送するトナー搬送コイルと、該トナー搬送コイルを回転駆動する駆動手段と、トナーを分級するための網目状のフィルタ部材をフレーム部分の内部に備えるとともに上記トナー搬送パイプと上記トナー搬送コイルとが該フィルタ部材の内側へ入り込めるように上記フレーム部分を上記トナー搬送パイプ側へ延設した回転分級装置と、該回転分級装置中でトナーを攪拌する攪拌棒と、上記回転分級装置で分級されたトナーを上記現像手段へ再利用するために搬送するトナー搬送ポンプと、上記回転分級装置から廃棄されるトナーを回収する回収トナーボトルと、及び、上記回転分級装置を上記トナー搬送コイルと速度差を持ちながら同じ方向に回転させる分級装置回転駆動手段を有し、上記トナー搬送パイプ先端部に、上記回転分級装置に摺接して上記フィルタ部材の目詰まりを防止する目詰まり防止部材を備える画像形成装置において、上記分級装置回転駆動手段が、上記回転分級装置を、上記トナー搬送コイルの停止後に、停止前の回転方向と反対方向に回転駆動することを特徴とする。
【0017】
同請求項2に係るものは、上記目的を達成するために、上記分級装置回転駆動手段が、上記回転分級装置を上記トナー回収コイルと逆方向に回転駆動可能としてなることを特徴とする。
【0018】
同請求項3に係るものは、上記目的を達成するために、上記回転分級装置は、構造体フレームにギヤを一体形成し、該ギヤにより上記分級装置回転駆動手段が上記回転分級装置を回転駆動可能することを特徴とする。
【0020】
同請求項に係るものは、上記目的を達成するために、上記目詰まり防止部材がブラシ状の部材であることを特徴とする。
【0021】
同請求項に係るものは、上記目的を達成するために、上記目詰まり防止部材がポリエステルフィルム等からなるシート状の部材であることを特徴とする。
【0022】
同請求項に係るものは、上記目的を達成するために、上記回転分級装置の内壁に螺旋状のリブを有することを特徴とする。
【0023】
同請求項7に係るものは、上記目的を達成するために、上記螺旋状のリブを上記網目状のフィルタ部材を保持するフレームと一体としてなることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお以下では従来と共通する部分には共通する符号を付すにとどめ重複する説明は省略する。
【0027】
図6は、本発明に係るトナーリサイクル分級装置の一実施形態を示す断面図、図7は回転分級装置の構成を示す斜視図である。本実施形態装置の構造は、上述の従来の装置とほぼ同様であるが、本実施形態装置の回転分級装置40は、フレーム部分40aを従来の例よりもトナー搬送パイプ15側へ延設し、その端部外周にギヤ部41を設けてある。またトナー搬送コイル16の軸31を受ける支持部29の軸31の先端を受ける部分は、図示のように丸穴としてあり、軸31に隙間ばめにして回転自在に支持してある。
【0028】
そしてトナーポンプモータ36により回転駆動されるギヤ35に噛み合う、回収コイル33の軸33aの端部のギヤ42を2段ギヤとし、2段目のギヤが回転分級装置40のギヤ部41と噛み合うようにし、かつ軸33aの端部にトナーポンプクラッチ43を取り付けてある。図中44はギヤ42を支持するためのトナーシールドされたベアリングである。トナーポンプクラッチ43は、回転分級装置40とトナー搬送ポンプ19の回転制御が異なるために必要となるものである。
【0029】
本実施形態装置では、回転分級装置40をトナー搬送コイル16と速度差を持ちながら同じ方向に回転駆動するか、あるいは互いに逆方向に回転駆動する。すると、回転分級装置40のフィルタ部材28内側にある攪拌棒32がトナー搬送コイル16の軸31や回転分級装置40のフレーム部分40aに引っかかって連れ回りすることがなくなり、連れ回りに起因するトナー詰まりも起きなくなり、トナーの移送中に回転分級装置40内でトナー詰まりを起こすことなく、確実にトナーを移送できる。
【0030】
また本実施形態装置では、トナー搬送コイル16と回収コイル33のコイルの巻き方向を同じ左巻きとして、回転分級装置40をトナー搬送コイル16に対して逆方向に回転させる。同方向に回転させる場合は、トナー搬送コイル16に右巻きのものを用い、駆動モータ17を逆方向に回転させる。
【0031】
図8は、本実施形態装置の駆動制御を示す図で、(A)は画像形成動作時におけるトナーリサイクル動作タイミング、(B)は画像形成動作停止時におけるトナーリサイクル動作タイミングである。画像形成動作時におけるトナーリサイクル動作では、トナーポンプモータ36は画像形成装置のメインモータ(図示せず)及びトナー搬送コイル16の駆動モータ17と同期して回転、停止し、トナーポンプクラッチ43はトナー搬送コイル16の駆動モータ17と同期して所定時間だけオンとなり、トナー搬送ポンプ19を回転駆動する。エアポンプモータ21もトナー搬送コイル16の駆動モータ17と同期してオンとするが、トナーポンプクラッチ43より例えば2秒〜4秒長く運転する。これはトナー搬送チューブ22内のトナーを効率よく搬送させ、トナー搬送チューブ22内でのトナー詰まりを未然に防ぐためである。
【0032】
またトナーポンプモータ36とトナーポンプクラッチ43があるので、画像形成動作停止状態においても独自にトナーリサイクル動作を行わせることが可能である。画像形成動作停止時におけるトナーリサイクル動作では、画像形成装置のメインモータ(図示せず)及びトナー搬送コイル16の駆動モータ17が回転することはないので、トナーポンプモータ36は設定により適宜間隔で、あるいは操作者のスイッチ操作等により所定時間だけ回転して停止し、トナーポンプクラッチ43はこれと同期して所定時間だけオンとなり、トナー搬送ポンプ19を回転駆動する。エアポンプモータ21もトナー搬送コイル16の駆動モータ17と同期してオンとなり、画像形成動作時と同様にトナーポンプクラッチ43より例えば2秒〜4秒長く運転する。これによって、例えば画像形成装置を長期間にわたって使用しない場合でも ある一定期間をおいてトナーリサイクル動作を行わせ、回転分級装置40やトナー搬送ポンプ19に付着しているトナーが経時劣化を起こしたり、不意に高温にさらされて固着するようなことが無く、トナー詰まりを起こさないで安定して使用できる。
【0033】
トナーリサイクルを行わず、かつ粉体トナーを用いる電子写真方式の画像形成装置では、使用されたトナーの約10%〜15%が廃トナーとして回収されていたが、本実施形態のトナーリサイクル分級装置を用いると、廃トナー回収率を1%〜3%程度に抑えることが可能となり、これによってトナー消費量が10%程度向上し、さらに回収トナーボトル20のメンテナンス(交換)間隔も3〜15倍に伸ばせ、交換回数を飛躍的に少なくできる。
【0034】
図9は、本発明に係るトナーリサイクル分級装置の他の実施形態を示す断面図である。本実施形態は、トナー搬送パイプ15の先端の切り欠いた部分15aを回転分級装置40内深くまで伸ばし、その延設部分15aの外周面にトナー除去ブラシ50を両面テープ51で固定してある。トナー除去ブラシ50は回転分級装置40のフィルタ部材28の最上面でフィルタ部材28に接触するようになっている。ブラシの材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂を編んだもの等が使用できる。トナーの摩擦帯電による付着を防止するために導電性のカーボンを含有させるとよい。このトナー除去ブラシ50を回転分級装置40のフィルタ部材28の内側に置くことで、攪拌棒32がトナー搬送コイル16の軸31と回転分級装置40のフレーム部分40aに対して斜めになって引っかかってしまうことを完全になくせる。
【0035】
なおトナー除去ブラシ50に代えて、ポリエステルフィルム等のシート状のものにすれば部品を簡略化でき、コストダウンを図れる。
【0036】
図9は、本実施形態装置の駆動制御を示す図で、(A)は画像形成動作時におけるトナーリサイクル動作タイミング、(B)は画像形成動作停止時におけるトナーリサイクル動作タイミングである。この動作タイミングも先の実施形態の図8に示すものと略同様であるが、画像形成動作時におけるトナーリサイクル動作(A)においては、トナーポンプモータ36はトナー搬送コイル16の駆動モータ17に同期して正規の回転を行った後、駆動モータ17が停止するのと同時に逆方向に例えば約1秒間だけ回転する。この動作によって、フィルタ部材28の内側に付着したトナーを取り除ける。また、停止状態でフィルタ部材28とトナー除去ブラシ50が接触したままでも、接触部分にあったトナーは除去してあるので、接触圧を受けてトナーが固着することはなく、フィルタ部材28に目詰まりを生じさせることなく安定して使用できる。
【0037】
図11は、回転分級装置の構造の変形例を示す斜視図(A)と断面図(B)である。図示の回転分級装置60は、トナーの搬送性を高め、入口付近でトナーが滞留しないようにするために、フレーム部分60aに設けるリブ61を螺旋状にしてあり、螺旋状のリブ61の回転によって、フィルタ部28内に搬送されてきたトナーは、回転分級装置60の回転とともに常に前方へ搬送されるようになり、フィルタ部28の入口付近にトナーが滞留することがなくなり、トナーブロッキングも発生しなくなる。
【0038】
なお、図示の例は螺旋状のリブ61が回転分級装置60のフレーム部分60aと一体になっていて別途に駆動手段を必要としないようにして装置構成を簡素化してあるが、リブ61を別途に回転駆動する適宜の手段を設けるようにしてもよい。
すなわち、本発明のトナーリサイクル分級装置は、回転分級装置をトナー回収コイルと速度差を持ちながら同じ方向に回転させる分級装置回転駆動手段を有するようにしたので、あるいは、回転分級装置をトナー回収コイルと逆方向に回転させる分級装置回転駆動手段を有するようにしたので、回転分級装置中でトナーを攪拌する攪拌棒がトナー回収コイルと回転分級装置の間に引っかかって連れ回りし、トナー詰まりを引き起こすということがなくなり、トナーの移送中に回転分級装置内でトナー詰まりが起きなくなり、簡単な構成で確実にトナーを移送することができ、またトナー搬送パイプの先端部に回転分級装置に摺接して回転分級装置の網目状の部材の目詰まりを防止する目詰まり防止部材を備え、分級用の網目状の部材の目詰まりを簡単に防止でき、さらに安定した分級、トナーリサイクルができ、そして、回転分級装置をトナー回収コイルの停止した後にそれまでの回転方向とは反対方向に回転させ、目詰まり防止部材のところに溜まったトナーを取り除くようにしたので、フィルタ部材の内側に付着したトナーを除去できるだけでなく、停止状態でもフィルタ部材と目詰まり防止部材の接触部分に圧力を受けてトナーが固着することがなく、分級用の網目状の部材の目詰まりを起こさせないで安定して使用できる。また、回転分級装置の構造体フレームにギヤを一体形成して、装置構成をさらに簡潔化でき、また回転分級装置を画像形成装置本体のリピート動作停止中においても回転駆動するようにして、画像形成装置を長期間にわたって使用しない場合でもある一定期間をおいてトナーリサイクル動作を行わせ、回転分級装置やトナー搬送ポンプに付着しているトナーが経時劣化したり、不意に高温にさらされて固着するようなことをなくせるようになり、トナー詰まりを起こさないで安定して使用できる。しかも、回転分級装置の内壁に螺旋状のリブを有するので、分級用の網目状の部材内のトナーを確実に前方に搬送でき、フィルタ部材の入口付近でのトナーの滞留によるトナーブロッキングを防止することができる。また、回転分級装置の内壁に螺旋状のリブと分級用の網目状の部材を保持するフレームとを一体とすることにより、リブが網目状の部材と一体となって回転し、余分な駆動機構が不要となり、簡単な構成として部品点数も減らせる。
【0039】
【発明の効果】
本発明に係る画像形成装置は、以上説明してきたようなものなので、回転分級装置中でトナーを攪拌する攪拌棒がトナー回収コイルと回転分級装置の間に引っかかって連れ回りし、トナー詰まりを引き起こすということがなくなり、トナーの移送中に回転分級装置内でトナー詰まりが起きなくなり、簡単な構成で確実にトナーを移送することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のトナーリサイクル分級装置を用いた画像形成装置の一例を示す概念図である。
【図2】図1のトナーリサイクル分級装置等の斜視図である。
【図3】同断面図である。
【図4】図1のトナーリサイクル分級装置の回転分級装置の構成を示す斜視図である。
【図5】図1のトナーリサイクル分級装置の回転分級装置のフィルタ部材の網目を示す拡大図である。
【図6】本発明に係るトナーリサイクル分級装置の一実施形態を示す断面図である。
【図7】同回転分級装置の構成を示す斜視図である。
【図8】図6の実施形態装置の駆動制御を示す図である。
【図9】本発明に係るトナーリサイクル分級装置の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図9の実施形態装置の駆動制御を示す図である。
【図11】回転分級装置の構造の変形例を示す斜視図(A)と断面図(B)である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
2 現像装置
3 転写ベルト
6、7 クリーニング装置
10 トナーリサイクル分級装置
15 トナー搬送パイプ
15a トナー搬送パイプの切り欠いた部分
16 トナー搬送コイル
17 駆動モータ
18 回転分級装置
18a 回転分級装置のフレーム部分
19 トナー搬送ポンプ
20 回収トナーボトル
21 エアポンプモータ
22 トナー搬送チューブ
28 フィルタ部材
29 フィルタ部材の支持部
31 トナー搬送コイルの軸
32 攪拌棒
33 回収コイル
35 ギヤ
36 トナーポンプモータ
37 支持部の開口部
40 回転分級装置
40a フレーム部分
41 ギヤ部
42 ギヤ
43 トナーポンプクラッチ
44 ベアリング
50 トナー除去ブラシ
51 両面テープ
60 回転分級装置
60a フレーム部分
61 リブ
P 転写材
T トナー

Claims (7)

  1. 画像担持体上に形成した静電潜像にトナーを供給して画像を形成する画像形成装置であって、上記画像担持体と、上記画像担持体上の静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像手段と、上記画像担持体から転写残トナーを除去するためのクリーニング手段と、上記画像担持体上の顕像を転写紙等に転写する転写手段から排出されたトナーを搬送するトナー搬送パイプと、該トナー搬送パイプ内で回転してトナーを搬送するトナー搬送コイルと、該トナー搬送コイルを回転駆動する駆動手段と、トナーを分級するための網目状のフィルタ部材をフレーム部分の内部に備えるとともに上記トナー搬送パイプと上記トナー搬送コイルとが該フィルタ部材の内側へ入り込めるように上記フレーム部分を上記トナー搬送パイプ側へ延設した回転分級装置と、該回転分級装置中でトナーを攪拌する攪拌棒と、上記回転分級装置で分級されたトナーを上記現像手段へ再利用するために搬送するトナー搬送ポンプと、上記回転分級装置から廃棄されるトナーを回収する回収トナーボトルと、及び、上記回転分級装置を上記トナー搬送コイルと速度差を持ちながら同じ方向に回転させる分級装置回転駆動手段を有し、上記トナー搬送パイプ先端部に、上記回転分級装置に摺接して上記フィルタ部材の目詰まりを防止する目詰まり防止部材を備える画像形成装置において、
    上記分級装置回転駆動手段が、上記回転分級装置を、上記トナー搬送コイルの停止後に、停止前の回転方向と反対方向に回転駆動することを特徴とする画像形成装置。
  2. 上記分級装置回転駆動手段が、上記回転分級装置を上記トナー搬送コイルと逆方向に回転駆動可能としてなることを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 上記回転分級装置は、構造体フレームにギヤを一体形成し、該ギヤにより上記分級装置回転駆動手段が上記回転分級装置を回転駆動可能することを特徴とする請求項1または2の画像形成装置。
  4. 上記目詰まり防止部材がブラシ状の部材であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの画像形成装置。
  5. 上記目詰まり防止部材がポリエステルフィルム等からなるシート状の部材であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの画像形成装置。
  6. 上記回転分級装置の内壁に螺旋状のリブを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの画像形成装置。
  7. 上記螺旋状のリブを上記網目状のフィルタ部材を保持するフレームと一体としてなることを特徴とする請求項6の画像形成装置。
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