JP4069824B2 - シリンジ用液状樹脂充填装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体パッケージの封止に用いられる液状封止樹脂等の液状樹脂をシリンジ(注入器)に充填するシリンジ用液状樹脂充填装置に関するものである。
液状封止樹脂等の粘度が高い(例えば30〜500Pa・s)液状樹脂をシリンジに充填するシリンジ用液状樹脂充填装置として、複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、真空雰囲気室の外部に配置され液状樹脂がストックされた液状樹脂ストックタンクと、液状樹脂ストックタンクと移送ホースによって接続されると共に真空雰囲気室内にあってシリンジの上方に配置され、液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂をシリンジ内にシリンジ上端の上端開口部から注入して充填する注入ノズルとを具備しており、液状樹脂ストックタンク内の液状樹脂を注入ノズルに供給し、さらに、注入ノズルから液状樹脂をシリンジに注入して充填するシリンジ用液状樹脂充填装置が知られている(特開2001−2190号公報、特開2002−326607号公報参照。)。
このようなシリンジ用液状樹脂充填装置ではシリンジへの液状樹脂の注入を終えると、注入ノズルからの液状樹脂の吐出を一旦停止する必要がある。液状樹脂の吐出を一旦停止した際に、注入ノズルの吐出口から液状樹脂が液垂れするとシリンジの上端開口部が液状樹脂で汚されたり、シリンジへの液状樹脂の充填量の精度が悪くなる等の問題があった。
そこで、上記した特開2002−326607号公報では、注入ノズルの樹脂移送路内に残存する液状樹脂をエアーを用いて押し出して、注入ノズルの吐出口からの液垂れを防止することが提案されている。
しかし、かかるシリンジ用液状樹脂充填装置においても、注入ノズルの樹脂移送路内に残存する液状樹脂を、エアーを用いて完全に押し出すことは困難であり、例えば、樹脂移送路の側壁に液状樹脂が残存したり、液切れせずに吐出口に液状樹脂が残存したりする。そのため、エアーを用いて樹脂移送路内に残存する液状樹脂を押し出した後に、注入ノズルの吐出口から液状樹脂が少量ではあるが液垂れし、シリンジの上端開口部を汚したり、シリンジへの液状樹脂の充填量の精度を悪くするという問題点があった。
かかる問題点の解決を図るため、本願出願人は、既に、特願2003−144641、特願2003−145804において、エアーを用いて注入ノズルの樹脂移送路内に残存する液状樹脂を押し出した後に、注入ノズルの吐出口から液状樹脂が液垂れすることをより確実に防止でき、その結果、液状樹脂でシリンジの上端開口部を汚すことがなく、且つ、シリンジへの液状樹脂の充填量の精度向上を可能にするシリンジ用液状樹脂充填装置を提案している。
しかし、かかる改良を加えたシリンジ用液状樹脂充填装置においても、例えば、上記特願2003−145804に示したシリンジ用液状樹脂充填装置では、シリンジへの液状樹脂の充填量の精度が悪くなる原因として、移送ホースの樹脂供給制御を担う樹脂用バルブの開閉が、開と閉の2段階のみであるため、シリンジの樹脂充填量にバラツキを生じ得るという問題点があった。
特開2001−2190号公報 特開2002−326607号公報
本願発明は、上記従背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、半導体パッケージの封止に用いられる液状封止樹脂等の液状樹脂をシリンジに充填する際の樹脂充填量のバラツキの低減に寄与し得るシリンジ用液状樹脂充填装置を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記分岐管とが液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路に液状樹脂流路断面積制御手段を設け、該液状樹脂流路断面積制御手段を設けた部位の液状樹脂流路断面積を0から前記液状樹脂流路断面積制御手段全開時における液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成したものであり、前記プランジャーの上昇下降動作によって前記分岐管のノズル本体側の出口が開閉されるようになし、前記液状樹脂流路断面積制御手段となる液状樹脂供給ピンチバルブを前記移送ホースに有し、前記プランジャーを上昇させその出口を開けてノズル本体と分岐管とを連通させた状態で、前記液状樹脂供給ピンチバルブによる挟持部位での液状樹脂流路を構成する移送ホースにおける液状樹脂流路断面積を液状樹脂供給ピンチバルブの全閉時の0から液状樹脂供給ピンチバルブの全開時における移送ホースの液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能としたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、請求項1記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記プランジャーの先端部の形状を円錐形状の凹部を有する形状としたことを特徴とするものである。
請求項1に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記分岐管とが液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路を構成する移送ホースに液状樹脂流路断面積制御手段である液状樹脂供給ピンチバルブを設け、該液状樹脂供給ピンチバルブによる制御とノズル本体に設けたプランジャーによる制御とにより、該液状樹脂流路断面積制御手段を設けた部位の液状樹脂流路断面積を0から前記液状樹脂流路断面積制御手段全開時における液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成したことを特徴とするので、シリンジへの液状樹脂供給速度、供給量が、連続量として制御可能となり、シリンジの樹脂充填量におけるバラツキ等に起因する誤差を低減でき、シリンジへの液状樹脂の充填量の制御精度を向上し得るという優れた効果を奏する。
更に、請求項に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置は、上記のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路断面積制御手段である液状樹脂供給ピンチバルブを前記移送ホースに有することを特徴とするので、上記の効果に加えて、シリンジへの液状樹脂の充填量の制御が、簡便且つ高精度でできるという優れた効果を奏する。
請求項に係る発明のシリンジ用液状樹脂充填装置は、請求項記載のシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記プランジャーの先端部の形状を円錐形状の凹部を有する形状としたことを特徴とするので、請求項記載のシリンジ用液状樹脂充填装置の発明の効果に加えて、円錐形状の凹部は先端部に付着した液状樹脂の液切れ性を向上させると共に、液切れ後に先端部に付着した液状樹脂を保持する性質があるので、液垂れ防止に効果があり、特に、粘度が30〜600Pa・sの粘度の液状樹脂の場合に、液垂れ防止効果が顕著となるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。尚、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置は、下記の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
ここで、図1は、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。すなわち、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置にあっては、上端開口部1と下端注出口2とを有する複数本のシリンジ3が配置される真空雰囲気室4と、この真空雰囲気室4の外部に配置された液状樹脂ストックタンク5と、真空雰囲気室4内のシリンジ3の上方に配置され、液状樹脂ストックタンク5から供給される液状樹脂6をシリンジ3内に上端開口部1から注入、充填する注入ノズル7とを有する一方、立設された前記注入ノズル7の下端に液状樹脂6の吐出口8を有する円筒状のノズル本体9と、このノズル本体9の側面から延出され、その先端に液状樹脂ストックタンク5と連結した移送ホース11が接続される分岐管10と、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動可能であるプランジャー13とを具備し、移送ホース11と、分岐管10とが液状樹脂流路14を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路14に液状樹脂流路断面積制御手段15を設け、この液状樹脂流路断面積制御手段15を設けた部位の液状樹脂流路断面積を0から前記液状樹脂流路断面積制御手段15の全開時における液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成するものである。
以下、これを、さらに詳細に説明する。
本発明の実施形態に係るシリンジへの液状樹脂のシリンジ用液状樹脂充填装置は、図1に示すように、真空雰囲気室4と、液状樹脂ストックタンク5と、注入ノズル7とを具備している。真空雰囲気室4は、アクリル樹脂板等で作製されたものであり、開閉自在に設けた出し入れ口(図示せず)を閉じると密閉状態になるようにしてある。真空雰囲気室4は、その側面に排気筒16が設けてあり、この排気筒16に真空ポンプ17が接続してある。また、真空雰囲気室4は、その側面に真空計18を備えており、真空雰囲気室4内の真空度を測定可能としている。また、真空雰囲気室4は、真空ポンプ17及び真空計18と接続している制御器19によって、真空ポンプ17の動作を制御することにより、真空雰囲気室内4の真空度を所定の真空度に保持できるようにしている
また、真空雰囲気室4内には、上端開口部1と下端注出口2とを設けて形成された複数本のシリンジ3が配置される。これらのシリンジ3は、シリンジスタンド20の上面に縦方向及び横方向に配列して保持されている。これら、各シリンジ3は、その上端開口部1を上に、下端注出口2を下にして保持されている(図2参照)。シリンジスタンド20は、計量秤の上に載置されており、シリンジ3内に注入された液状樹脂6(図2参照)を計量できるようになっている
。シリンジスタンド20は、計量秤と共に、スタンド移動装置21によって、水平方法及び垂直方向に移動可能としている。
また、このシリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂6がストックされる液状樹脂ストックタンク5は、下部がテーパー形状になっており、その下端に樹脂出口22が設けてあり、この樹脂出口22から液状樹脂6を送り出すようにしている。液状樹脂ストックタンク5の外周には、液状樹脂6の温度を調整する温度調整装置23が付設されている。液状樹脂ストックタンク5の樹脂出口22には、移送ホース11の一端が接続されており、移送ホース11の他端は注入ノズル7の分岐管10(図2参照)に接続されている。この注入ノズル7は、真空雰囲気室4内にあってシリンジ3の上方に配置されている。
注入ノズル7の分岐管10の先端に位置する供給口24(図2参照)近傍の移
送ホース11には液状樹脂供給ピンチバルブ25を設けている。液状樹脂供給ピンチバルブ25は、前後自在に移動する断面視が略矩形状の押片28と、その対向面に配置されたプレート29とで、移送ホース11を挟んで、液状樹脂6の供給を制御するピンチコック式のものである。
注入ノズル7は、液状樹脂ストックタンク5から供給された液状樹脂6を、下端に形成した吐出口8(図2参照)から吐出して、シリンジ3の上端開口部1からシリンジ3内に注入する。注入ノズル7及びシリンジ3は、真空雰囲気中に配置されるので、液状樹脂6に空気が巻き込まれることなしに、液状樹脂6をシリンジ3内に充填することができる。
また、注入ノズル7は、図2に示すように、立設されていて、その下端に液状樹脂6の吐出口8を形成している円筒状のノズル本体9と、ノズル本体9の側面から延出され、その先端に前記移送ホース11が接続される分岐管10と、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動可能であるプランジャー13とを備えている。プランジャー13は、プランジャー駆動用シリンダー26によって、ノズル本体9の内壁12に摺接しながら上下動できるようにしている。なお、 プランジャー13がノズル本体9の内壁12に摺接する部分は、円筒形状としている。
そして、プランジャー13の先端部27が分岐管10の出口30より上方位置に達するまでプランジャー13を上昇させたときには、ノズル本体9と分岐管10とが連通し、プランジャー13の先端部27が吐出口8に達する位置までプランジャー13を下降させたときには、プランジャー13の側面で分岐管10の出口30が閉塞される。なお、分岐管10の先端側が、移送ホース11から液状樹脂6が供給される供給口24となり、分岐管10のノズル本体9側が出口30となる。
ノズル本体9及び分岐管10の材質は、鉄、ステンレス等の金属又はフッ素樹脂などのプラスチック類であることが耐久性等の点で好ましく、プランジャー13の材質は、鉄、ステンレス等の金属又はフッ素樹脂などのプラスチック類であることが耐久性等の点で好ましい。
なお、ここでは、プランジャー13の先端部27の形状について、図2で示すように、円錐形状の凹部31を有する形状としている。かかる円錐形状の凹部31は、先端部27に付着した液状樹脂6の液切れ性を向上させると共に、液切れ後に先端部27に付着した液状樹脂6を保持する性質があるので、液垂れ防止に効果があり、好ましい。特に、粘度が30〜600Pa・sの粘度の液状樹脂6の場合に、液垂れ防止効果が顕著となるというものである。但し、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置のプランジャー13の先端部27の形状は、かかる円錐形状の凹部31を有する形状のもののみに限定されるものではなく、上記課題解決に寄与し得る限りにおいて、何ら制約がないことはいうまでもない。
以下、本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置を用いて、液状樹脂6をシリンジ3内に注入して充填する充填方法について、図3及び図4に基づいて説明する。
即ち、上記構成を有する本実施形態のシリンジ用液状樹脂充填装置において、移送ホース11と、分岐管10とが液状樹脂流路14を形成し、この液状樹脂流路14に液状樹脂流路断面積制御手段15を設け、この液状樹脂流路断面積制御手段15を設けた部位の液状樹脂流路断面積を0から前記液状樹脂流路断面積制御手段15の全開時における液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成するというものである。ここで、図3は、液状樹脂供給ピンチバルブ25が、液状樹脂流路断面積制御手段15aとして機能するケースを示すものである。
即ち、液状樹脂6のシリンジ3内への充填を開始する前の段階では、図3(a)に示すように、液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28とプレート29とで移送ホース11を挟んで締めて、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を停止すると共に、注入ノズル7が備えるプランジャー13が下降していて、プランジャー13の側面で分岐管の出口30を閉塞した状態となっている。
次に、図3(b)に示すように、液状樹脂流路断面積制御手段15aである液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28を後退させ、押片28とプレート29との間を部分的に開放し、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を可能とする。
そして、液状樹脂6をシリンジ3内に充填するときには、図3(c)に示すように、プランジャー13の先端部27が分岐管10の出口30より上方位置に達するまでプランジャー13を上昇させて、ノズル本体9と分岐管10とを連通する。すなわち、液状樹脂6を注入ノズル7の供給口24から注入ノズル7に供給し、さらに、その液状樹脂6を注入ノズル7の下端の吐出口8から吐出させて、シリンジ3内に注入する。この際、液状樹脂ストックタンク5内の液状樹脂6の減量及び減量速度をモニタリングする一方、この液状樹脂6の減量及び減量速度から、液状樹脂流路断面積制御手段15aである液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28とプレート29との間に挟まれた移送ホース11の挟持部位32での開閉度を液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28を前進、後退により連続的に制御可能とする。すなわち、この場合、移送ホース11と分岐管10とで形成した液状樹脂流路14に液状樹脂流路断面積制御手段15aである液状樹脂供給ピンチバルブ25を設け、移送ホース11の液状樹脂供給ピンチバルブ25を設けた部位である挟持部位32での開閉度を液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28を前進、後退により連続的に制御することにより、挟持部位32での液状樹脂流路14を構成する移送ホース11における液状樹脂6の流路断面積を液状樹脂供給ピンチバルブ25の全閉時(図3(d)参照)の0から液状樹脂供給ピンチバルブ25の全開時(図3(e)参照)における移送ホース11の液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成するものである。
こうして、計算量の液状樹脂6が、移送ホース11の挟持部位32を流れた時点で、図3(d)に示すように、液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28とプレート29とで移送ホース11の挟持部位32を挟んで完全に締めて、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を停止するというものである。
その後、図3(a)に示すように、プランジャー13の先端部27が吐出口8に達する位置までプランジャー13を下降させる。この際、プランジャー13の下降動作に伴って、ノズル本体9中に残存した液状樹脂6を吐出口8から、シリンジ3内に注入する。そして、プランジャー13の先端部27が吐出口8に達する位置までプランジャー13を下降させたときには、プランジャー13の側面で分岐管の出口30は閉塞するようにしてシリンジ3への液状樹脂6の1回の充填操作を完了できることとなる。なお、図3(d)〜(a)の過程において、シリンジ3内に注入されるノズル本体9内の残存液状樹脂6の量は、1回の充填操作においては、一定であるので、これを考慮して移送ホース11の挟持部位32を流れる液状樹脂6の計算量を予め設定することは当然に可能となる。
この結果、シリンジ3への液状樹脂供給速度、供給量が、連続量として制御可能となり、シリンジ3の樹脂充填量におけるバラツキ等に起因する誤差を低減でき、シリンジ3への液状樹脂6の充填量の制御精度を向上し得ることとなる。
さらに、本実施形態においては、液状樹脂流路断面積制御手段15aである液状樹脂供給ピンチバルブ25を移送ホース11の挟持部位32に有するので、シリンジ3への液状樹脂6の充填量の制御が、簡便且つ高精度でできることとなる。
すなわち、この場合、図3に示すように、液状樹脂流路断面積制御手段15aである液状樹脂供給ピンチバルブ25を設けた挟持部位32における移送ホース11の液状樹脂流路断面積を0(図3(d))から液状樹脂供給ピンチバルブ16の全開時(図3(e))における液状樹脂流路断面積まで、その中間状態(図3(c))を経由して、連続的に制御可能に形成することとなる。
また、この場合、上記図3(c)、図3(d)、図3(e)に示すように、プランジャー13の先端部27が分岐管10の出口30より上方位置に達するまでプランジャー13を上昇させた状態であってもよいが、図3(f)に示すようにプランジャー13を下げて分岐管10の出口30を部分的に開放する状態で実施することも当然可能である。
さらに、かかる液状樹脂流路断面積制御手段15は、上記液状樹脂供給ピンチバルブ25である液状樹脂流路断面積制御手段15aのみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、本実施形態においても、図4に示すように、液状樹脂流路断面積制御手段15bとしてプランジャー13を使用できることもできる。即ち、液状樹脂6のシリンジ3内への充填を開始する前の段階では、図4(a)に示すように、液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28とプレート29とで移送ホース11を挟んで締めて、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を停止すると共に、注入ノズル7が備えるプランジャー13が下降していて、プランジャー13の側面で分岐管の出口30を完全に閉塞した状態となっている。
次に、図4(b)に示すように、液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28を後退させ、押片28とプレート29との間を開放し、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を可能とする。
そして、液状樹脂6をシリンジ3内に充填するときには、図4(c)に示すように、プランジャー13を上昇させて、プランジャー13の先端部27が分岐管10の出口30の下端部より上方に位置せしめ、ノズル本体9と分岐管10とを連通させる。すなわち、液状樹脂6を注入ノズル7の供給口24から注入ノズル7に供給し、さらに、その液状樹脂6を注入ノズル7の下端の吐出口8から吐出させて、シリンジ3内に注入できることとなる。この際、液状樹脂ストックタンク5内の液状樹脂6の減量及び減量速度をモニタリングする一方、この液状樹脂6の減量及び減量速度に基づき、液状樹脂流路断面積制御手段15bであるプランジャー13の昇降を制御し、プランジャー13で分岐管10の出口30の開閉度を連続的に制御可能とする。すなわち、この場合、移送ホース11と分岐管10とで形成した液状樹脂流路14の分岐管10の出口30に液状樹脂流路断面積制御手段15bであるプランジャー13を設け、出口30での開閉度をプランジャー13の昇降により連続的に制御することにより、出口30での液状樹脂流路14を構成する分岐管10における液状樹脂6の流路断面積を出口30での液状樹脂流路14の全閉時(図4(b)参照)の0から、出口30での液状樹脂流路14の全開時(図4(d)参照)における出口30の液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成するものである。
こうして、計算量の液状樹脂6が、出口30を流れた時点で、図4(b)に示すように、プランジャー13の先端部27が吐出口8に達する位置までプランジャー13を下降させることにより出口30を完全に閉じて、注入ノズル7への液状樹脂6の供給を停止するというものである。
その後、図4(a)に示すように、液状樹脂供給ピンチバルブ25の押片28とプレート29とで移送ホース11の挟持部位32を挟んで完全に締めて、移送ホース11から、注入ノズル7への液状樹脂6の供給経路を閉じるというものである。このようにしてシリンジ3への液状樹脂6の1回の充填操作を完了できることとなる。
この結果、シリンジ3への液状樹脂供給速度、供給量が、連続量として制御可能となり、シリンジ3の樹脂充填量におけるバラツキ等に起因する誤差を低減でき、シリンジ3への液状樹脂6の充填量の制御精度を向上し得ることとなる。さらに、このように、液状樹脂流路断面積制御手段15bとして、プランジャー13を使用することによって、シリンジ用液状樹脂充填装置の機構を複雑化することなく、シリンジへの液状樹脂の充填量の制御が、簡便且つ高精度でできることとなる。すなわち、この場合、図4に示すように、移送ホース11と分岐管10とで形成した液状樹脂流路14の分岐管10の出口30に液状樹脂流路断面積制御手段15bであるプランジャー13を設け、出口30での開閉度をプランジャー13の昇降により連続的に制御することにより、出口30での液状樹脂流路14を構成する分岐管10における液状樹脂6の流路断面積を出口30での液状樹脂流路14の全閉時(図4(b)参照)の0から、出口30での液状樹脂流路14の全開時(図4(d)参照)における出口30の液状樹脂流路断面積まで、その中間状態(図4(c)参照)を経由して、連続的に制御可能に形成することとなる。
なお、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置の制御方法としては、例えば、上記液状樹脂ストックタンク5内の液状樹脂6の減量値及び減量速度に対応した出力信号を受け、上記液状樹脂流路断面積制御手段15の開閉度を制御する信号を出力するように構成できる。制御方法は、特に制限されないが、公知のフィードバック制御技術を利用できる。
さらに、本実施形態においては、液状樹脂ストックタンク5内の液状樹脂6の減量及び減量速度をモニタリングすることとしたが、本発明のシリンジ用液状樹脂充填装置においては、これのみに限定されるものではなく、例えば、シリンジ3内の液状樹脂6の増量及び増量速度をモニタリングする等の実施形態も可能であり、上記課題解決に寄与し得る限りにおいて、何ら制約がないことはいうまでもない。
本願発明の一実施形態であるシリンジ用液状樹脂充填装置の構成を示す斜視図である。 同シリンジ用液状樹脂充填装置の構成の要部を示す断面図である。 同シリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂流路断面積制御手段が、液状樹脂供給ピンチバルブである場合の動作の各ステップを示すもので、(a)〜(f)は、前記各ステップの概略を示す断面図である。 同シリンジ用液状樹脂充填装置において、液状樹脂流路断面積制御手段が、プランジャーである場合の動作の各ステップを示すもので、(a)〜(d)は、前記各ステップの概略を示す断面図である。
符号の説明
1 上端開口部(シリンジ3)
2 下端注出口(シリンジ3)
3 シリンジ
4 真空雰囲気室
5 液状樹脂ストックタンク
6 液状樹脂
7 注入ノズル
8 吐出口(ノズル本体9)
9 ノズル本体
10 分岐管(注入ノズル7)
11 移送ホース
12 内壁(ノズル本体9)
13 プランジャー
14 液状樹脂流路
15 液状樹脂流路断面積制御手段
15a 液状樹脂流路断面積制御手段
15b 液状樹脂流路断面積制御手段
16 排気筒
17 真空ポンプ
18 真空計
19 制御器
20 シリンジスタンド
21 スタンド移動装置
22 樹脂出口(液状樹脂ストックタンク5)
23 温度調整装置(液状樹脂ストックタンク5)
24 供給口(分岐管10)
25 液状樹脂供給ピンチバルブ
26 プランジャー駆動用シリンダー
27 先端部(プランジャー13)
28 押片(液状樹脂供給ピンチバルブ25)
29 プレート(液状樹脂供給ピンチバルブ25)
30 出口(分岐管10)
31 凹部(先端部27)
32 挟持部位(移送ホース11)

Claims (2)

  1. 上端開口部と下端注出口とを有する複数本のシリンジが配置される真空雰囲気室と、前記真空雰囲気室の外部に配置された液状樹脂ストックタンクと、前記真空雰囲気室内の前記シリンジの上方に配置され、前記液状樹脂ストックタンクから供給される液状樹脂を前記シリンジ内に前記上端開口部から注入、充填する注入ノズルとを有する一方、立設された前記注入ノズルの下端に前記液状樹脂の吐出口を有する円筒状のノズル本体と、前記ノズル本体の側面から延出され、その先端に前記液状樹脂ストックタンクと連結した移送ホースが接続される分岐管と、前記ノズル本体の内壁に摺接しながら上下動可能であるプランジャーとを具備し、前記移送ホースと、前記分岐管とが液状樹脂流路を形成するシリンジ用液状樹脂充填装置において、前記液状樹脂流路に液状樹脂流路断面積制御手段を設け、該液状樹脂流路断面積制御手段を設けた部位の液状樹脂流路断面積を0から前記液状樹脂流路断面積制御手段全開時における液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能に形成したものであり、前記プランジャーの上昇下降動作によって前記分岐管のノズル本体側の出口が開閉されるようになし、前記液状樹脂流路断面積制御手段となる液状樹脂供給ピンチバルブを前記移送ホースに有し、前記プランジャーを上昇させその出口を開けてノズル本体と分岐管とを連通させた状態で、前記液状樹脂供給ピンチバルブによる挟持部位での液状樹脂流路を構成する移送ホースにおける液状樹脂流路断面積を液状樹脂供給ピンチバルブの全閉時の0から液状樹脂供給ピンチバルブの全開時における移送ホースの液状樹脂流路断面積まで連続的に制御可能としたことを特徴とするシリンジ用液状樹脂充填装置。
  2. 前記プランジャーの先端部の形状を円錐形状の凹部を有する形状としたことを特徴とする請求項1記載のシリンジ用液状樹脂充填装置。
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