JP4069235B2 - 熱活性接着剤でトップラミネート層を螺旋状に付着して圧縮布を製造する方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は抄紙技術に関する。さらに詳しくは、本発明は抄紙業者の圧縮布を製造する方法に関する。そこにおいてトップラミネート層を螺旋構造のその基布に当てがい、熱活性接着剤でそこに付着させる。
【0002】
【従来の技術】
抄紙プロセスでは、繊維スラリー、すなわち、セルロース繊維の水分散系を抄紙機形成部の移動形成布上で沈積させて繊維ウエブを形成する。このプロセスではその形成布越しにそのスラリーから多量の水を抜き、その繊維ウエブをその形成布面上に置き去りにする。
【0003】
その新しく形成した繊維ウエブはその形成部から圧縮部ヘ進行する。その圧縮部は一連の圧縮ニップを有する。その繊維ウエブは、1枚の圧縮布に支持されて、又はしばしばかかる2枚の圧縮布の間に挟持されて、その圧縮ニップを通過する。その圧縮ニップでは、その繊維ウエブに圧縮力がかかり、その力によりそのウエブから搾水され、そのウエブの繊維が相互に固着し、その結果その繊維ウエブは紙シートになる。1枚の圧縮布又は複数枚の圧縮布がその水を受け取り、理想的な場合は、その水はその紙シートに戻らない。
【0004】
最後にその新しく形成された紙シートは乾燥部ヘ進行する。その乾燥部には、少なくとも一連の回転可能な乾燥ドラム又はシリンダーが含まれ、これは内部から蒸気で加熱される。乾燥布のおかげで、そのシートは、順次一連のドラムの各ドラム周りを蛇行しながら誘導される。その乾燥布はそのシートをそのドラム面にぴったり押し付ける。その加熱ドラムにより、水が蒸発し、そのシートの含水量が所望の程度まで減少する。これによりその繊維ウエブの紙シートへの変換が完了する。
【0005】
その形成布、圧縮布及び乾燥布がすべて抄紙機上のエンドレスループを形成し、コンベヤのように機能する。また、紙製造はかなりの速度で進行する連続プロセスである。すなわち、その繊維スラリーはその形成部の形成布上で連続して沈積し、一方では新しく製造された紙シートは、その乾燥部から出た後、連続してロール上に巻きつく。
【0006】
その圧縮部で使用されるその圧縮布は紙製造プロセスでは重要な構成要素である。前記したとおり、その機能の一つは、そのプレスニップを通って製造される紙製品を支持し搬送することである。
【0007】
また、その圧縮布は紙シート面を仕上げる。すなわち、滑らかな面および均一な弾性構造を持つようにその圧縮布がデザインされ、その結果、そのプレスニップを通過する過程で、その紙の面は滑らかで、模様のないものになる。
【0008】
最も重要なことは、その圧縮ニップでその湿紙から取り出された多量の水をその圧縮布が受け取ることである。この特別の機能を果たすためには、文字通り、その水を抜くための空間(ボイド量)がその圧縮布の中になければならない。また、その布は、全使用期間中、適正な水透過性を有しなければならない。最後に、圧縮布は、その湿紙がそのプレスニップを出たとき、その湿紙から受け取った水を保持できなければならない。その結果、その水でその紙が再度湿ることはない。
【0009】
製造する紙グレードに合わせて据え付ける抄紙機の要件を満たすべく、現在、種々の形式の圧縮布が生産されている。一般に、その圧縮布は、きめの細かい、不織繊維材料のバットをニードリングした織基布で構成される。その基布は、モノフィラメント糸、撚り合わせたモノフィラメント糸、マルチフィラメント糸または撚り合わせたマルチフィラメント糸から織ってもよく、単層品でも、多層品でもまたは積層品でもよい。その糸は、一般に、抄紙用具技術の分野の当業者がこの目的のために使用するポリアミド樹脂やポリエステル樹脂などの合成高分子樹脂のいずれかを押し出して成形する。
【0010】
その織基布自体には種々の型式のものがある。例えば、エンドレス形に織ったり、または、平織りして次いで織継目を有するエンドレス形にしたりしてもよい。代わりに、その織基布は、修正エンドレス織りとして広く知られている方法で生産してもよい。その場合、基布の縦(MD)糸を用いてその基布の横端縁に継目ループを備え付けてもよい。このプロセスでは、そのMD糸がその基布の横端縁間を連続して行ったり戻ったりして織り込まれ、各端縁で戻っては継目ループを形成する。この方法で生産した基布はエンドレス形で抄紙機上へ据え付けされ、また、それゆえオンマシーン継ぎ合わせ可能な布と言われる。2つの横端縁を合わせ、その両端縁の継目ループを互いに噛み合わせて、このような布をエンドレス形に設置する。噛み合った継目ループが形成する通路を通じて継目ピンまたはピントルを誘導する。
【0011】
更に、一方の基布を他方の基布のエンドレスループ内に配置し、両基布越しにステープルファイバーバットをニードリングして、両者を一体に接合する。一方の基布又は両方の基布がオンマシーン継ぎ合わせ可能な型式のものであってもよい。
【0012】
さらに言えば、米国特許第5,360,656号公報(レックスフェルトら)の教示内容に従って、織布細片を螺旋巻きし、織基布を生産してもよい。その教示内容は本明細書中にとりこんである。
【0013】
米国特許第5,360,656号公報で開示された螺旋製造技術を用いて、トップラミネート層を前記したいずれかの型式の織基布に当てがい積層基布を生産してもよい。米国特許第4,427,734号公報で開示されたように、そのトップラミネート層は、螺旋巻きした平織り布細片、ポリウレタンのような熱可塑性シート材細片、または網目状不織布細片であってもよい。その教示内容は本明細書中にとりこんである。いずれにしても、その細片の幅はその織基布よりもかなり狭い。その螺旋巻き群はその基布を完全に覆うために必要とされる。かねてより、普通サイズの圧縮布に要求される長さと幅で、このようなトップラミネート細片を事前に互いに接合してきた。次に、ステープルファイバーバットを両層の中へおよび両層を貫くようにニードリングすることにより、この普通サイズのトップラミネート層をその基布に当てがい、積層基布を形成する。結局、そのバットはそのトップラミネート層をその基布に固定するための主要な手段である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題はトップラミネート層を基布に付着させる方法を改善することにある。そこではそのトップラミネート層は、その基布上に螺旋巻きされた少なくとも1枚の多要素細片から構成され、その要素の一つが熱活性接着剤である。
【0015】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は抄紙機用圧縮布を製造するための方法である。そこでは熱活性接着剤を用いる螺旋製造プロセスでトップラミネート層を基布に付着させている。
【0016】
さらに詳しくは、本発明は圧縮布用基布を提供することからなる。その基布はこれまでに述べたいずれかの形式の標準品であってもよく、内面、外面、第一側縁、第二側縁、およびその側縁間において横断する方向に測定される布幅を有するエンドレスループ形をしている。
【0017】
閉じた螺旋形をしているその基布の外面を覆うための多要素細片も提供される。その多要素細片は開始点、第一側縁、第二側縁、そこを横断する方向に測定される細片幅を有する。その細片は一般にその布よりかなり幅が狭い。その多要素細片は少なくともトップラミネート層細片とそのトップラミネート層材細片の一つの側面に接合された熱活性接着剤から構成される。そのトップラミネート層材細片は、例えば、織布、不織布、またはポリウレタンのような熱可塑性樹脂材料のシートであってもよい。
【0018】
その熱活性接着剤を用いてそのトップラミネート層材細片をその基布に付着する。この付着プロセスを始めるに当たり、熱と圧力を用いて、その第一側縁上の一点でその多要素細片の開始点をその基布の外面に付着させる。このプロセスの中で、その熱活性接着剤フィルムを有するそのトップラミネート層材細片の側面はその基布に面する。その多要素細片を第一側縁に対してわずかな角度を付けて誘導する。その結果、その細片がその基布上に螺旋巻きされ、閉じた螺旋形をしている基布を完全に覆う。
【0019】
その多要素細片の開始点から引き続き、熱と圧力を用いて、その熱活性接着剤フィルムを有するそのトップラミネート層材細片の側面を複数の巻きの閉じた螺旋形をしている基布の外面に付着させる。そこでは、その基布の外面が閉じた螺旋形をしている細片で完全に覆われるまで、付着した多要素細片の巻きの第一側縁がその外面に事前に付着した多要素細片の巻きの第二側縁に引き続き接触する。次にその多要素細片を基布の第二側縁上の一点で切断する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図面を頻繁に参照して、本発明を以下により詳細に説明する。
【0021】
複数の図面を参照する。図1は、本発明を実施するために使用される装置10の平面図である。装置10には、第一プロセスロール12および第二プロセスロール14が含まれ、いずれもその長手軸の回りに回転可能である。その第一プロセスロール12および第二プロセスロール14は互いに平行な関係にあり、相手側から一定の距離だけ離して設置してもよい。その第一プロセスロール12は加熱ロールであってもよい。その装置10は乾燥機または熱ロールを備えた熱硬化装置であってもよく、ニードル織機の一部であってもよい。
【0022】
その第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14の回りに圧縮布用基布20を搭載することによりその製造プロセスが開始される。その基布20は、図では見えない内面、外面22、第一側縁24および第二側縁26を有するエンドレスループの形をしている。第一側縁および第二側縁24、26の間を横断する方向にその基布20の幅Wを測定する。その第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14がその基布20により形成されるエンドレスループの内側に位置している。いったんその基布20が搭載されると、その基布20を張ったまま配置するように、その第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14を互いに離して、定位置に固定する。
【0023】
製造するその圧縮布が本発明のプロセス用外面上に抄紙機上に位置している場合、前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14の回りに搭載する前に、前基布20を折り返して内面を外側にし、意図した面を内面上に配置する。これに関しては、用語“内面”および“外面”は、その基布20を第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14の回りに配置した場合のその基布20の面を意味し、必ずしもその基布20が抄紙機上に位置している場合の面を意味しない。
【0024】
同様に圧縮ロール16は、第一プロセスロール12に隣り合ってニップを形成する装置10の内部に包含される。ニップ18は図2においていっそう容易に見ることができる。その図2は第一プロセスロール12および圧縮ロール16の側面図である。圧縮ロール16が基布20を第一プロセスロール12に押し付けるようにその配置を行い、その第一プロセスロールは加熱ロールであってもよい。
【0025】
多要素細片30を供給し、閉じた螺旋形をしている基布20の外面22を覆う。その多要素細片30には開始点32、第一側縁34および第二側縁36がある。その多要素細片30の幅wは第一側縁および第二側縁34、36の間を横断する方向に測定され、基布20の幅Wよりも狭い。
【0026】
本発明の実施に使用される多要素細片の略断面図である図3Aに示されるように、その多要素細片30は、トップラミネート層材細片40とそのトップラミネート層材細片40の一方の面上に接合された熱活性接着剤フィルム42から構成される。すなわち、多要素細片30は、熱活性接着剤フィルム42に接合された織布44の細片から構成される。図3Bおよび3Cはその多要素細片に代わる2実施例の断面図である。図3Bにおいて、多要素細片50は、熱活性接着剤フィルム42に接合された網目状不織布52の細片から構成される。図3Cにおいて、多要素細片60は、熱活性接着剤フィルム42に接合されたポリウレタンなどのような熱可塑性樹脂シート材62の細片から構成される。不織布52はナルテックス社から入手することができる。好ましくはその熱可塑性樹脂シート材62の細片および熱活性接着剤フィルム42は開口部を有し、容易に水がそこを通れるようにするものである。いったん多要素細片30、50、60が基布20に付着してしまえば、ステープルファイバーバットを多要素細片30、50、60の中へおよびそれを貫通するようにニードリングする際に、その開口部を形成してもよい。代わりに、多要素細片30、50、60を基布20に付着する前にその開口部を形成してもよい。この場合、個々の開口部46、64は円形、楕円形、正方形、長方形、ダイアモンド形などの幾何学形であってもよく、その熱活性接着剤フィルム42または多要素細片60を貫通するように、その圧縮布の挙動に適したいずれかのパターンで配列してもよい。図3Aに示すような織布44または図3Bに示すような不織布52のごとき多孔層にその熱活性接着剤フィルム42を付着する場合は、そこへの付着に先立ちその熱活性接着剤フィルム42に孔を開けてもよい。一方、図3Cに示すような熱可塑性樹脂シート材62の細片にその熱活性接着剤フィルム42を付着する場合は、そのものを互いに付着させた後およびそのものを基布20に付着させる前に、孔を開けてもよい。その熱活性接着剤フィルム42およびその熱可塑性樹脂シート材62の細片は共押出しにより1段階で形成してもよく、その共押出しした多要素細片60は基布20への付着に先立ち孔を開けてもよい。
【0027】
図1および2に戻って述べる。多要素細片50、60と同様に、多要素細片30は供給ロール38から分配してもよい。その多要素細片30の開始点32を標準基布20の第一側縁24上の点48に付着させる。さらに詳しくは、基布20の外面22に接しているその熱活性接着剤フィルム42で、その多要素細片30の開始点32における第二側縁36を点48に付着させる。第一プロセスロール12およびニップ18における圧縮ロール16でそれぞれ熱と圧力を加えて、その付着を行ってもよい。
【0028】
第一プロセスロール12および第二プロセスロール14は、製造プロセス中、同一方向に回転する。一方、供給ロール38から多要素細片30を供給し、閉じた螺旋形をしている基布20の外面22を完全に覆う。第一プロセスロール12およびニップ18における圧縮ロール16でそれぞれ熱と圧力を加えて、その多要素細片30をその外面22に付着させる。標準基布20の外面22を閉じた螺旋形の細片30で完全に覆ってしまうまで、付着させる多要素細片30の各巻きの第一側縁34は、事前にその外面22に付着した細片30の巻きの第二側縁36に引き続き接触する。
【0029】
加熱された第一プロセスロール1を使用する代わりに、またはその使用に加えて、ホットエアを基布20と多要素細片30の間のニップ18に向けて、その熱活性接着剤フィルム42がニップ18を通過する前にそのものを軟化させてもよい。多要素細片30がニップ18に入る前の一点でその多要素細片30に向けられた赤外線ヒーターは、同様な効果を得るために使用することができる。あるいは、圧縮ロール16が熱ロールであってもよい。
【0030】
さらなる代替策として、全積層プロセスにふさわしく基布20の全幅を横断加熱するのではなく、多要素細片30を供給ロール38から分配する状態で、第一プロセスロール12に沿って横断するモジュールの中にホットエアまたは赤外線ヒーターなどの熱源を包含させてもよい。このような横断モジュールの中には全幅圧縮ロール16の代わりに使用する圧縮ロールが含まれる。
【0031】
さらに詳しくは、図4は前記装置10の代替実施例の平面図である。全幅圧縮ロール16の代わりに、供給ロール38を含む横断モジュール70には、多要素細片30よりもいくらか幅の広い圧縮ロール72が含まれる。ホットエアまたは赤外線のような熱源74も同様に横断モジュール70上で支えられ、多要素細片30がニップ18に入る前にそのものを加熱する。図5は図4に示すような装置10の側面図であり、横断モジュール70およびその構成部材をいっそう明瞭に示している。
【0032】
多要素細片30で基布20の全外面22を完全に覆う場合、その細片30はその基布20の第二側縁26上の一点で切断される。その多要素細片30をその基布20の外面22上に螺旋巻きするので、その部分は基布20の第一側縁および第二側縁24、26を越えて横方向へ張り出す。その製造プロセスの完了時にこの部分を第一側縁および第二側縁24、26に沿って切りとり形を整えてもよい。
【0033】
最後に、多要素細片30で形成したトップラミネート層の中へおよびそれを貫通するようにステープルファイバーバットをニードリングすることにより、それを基布20へしっかりと永久的に付着させる。この点におけるそのステープルファイバーバットはそのトップラミネート層をその基布20に連結する主たる手段になる。同様にステープルファイバーバットをその基布20の他方の面(内面)に付着させてもよい。
【0034】
基布20の一方または両方の面にステープルファイバーバットをニードリングした後、このようにして得られた圧縮布は基布20、多要素細片30で形成されたトップラミネート層およびステープルファイバーバットから構成され、再度熱に曝してもよい。その熱により、熱活性接着剤フィルム42を再活性化させ、基布20、多要素細片30で形成されたトップラミネート層およびステープルファイバーバットの相互接合性を改善する。
【0035】
最後に、このようにして製造され圧縮布が第一プロセスロールおよび第二プロセスロール12、14から離れる際にそれを折り返してその内面を外側にして、そこに付着させた多要素細片30で形成するトップラミネート層を有する面を抄紙機上で使用する圧縮布の内面上に配する。
【0036】
前記した事項の変更はこの分野の当業者には自明であるが、これにより本発明が特許請求の範囲を越えるような変更をもたらすものではない。
【0037】
【発明の効果】
本発明により、トップラミネート層の長さが基布の長さに匹敵するという問題が解決される。そのトップラミネート層をその基布上に螺旋巻きするので、その長さは程よく基布の長さに匹敵する。さらに、トップラミネート層材細片を実際の需要に先立ち大量に作ることができるので、本発明に従う積層圧縮布の製造は容易になる。さらに、熱活性接着剤フィルムの使用により、その他の方法では使用が困難であるトップラミネート層材の使用が可能になる。最後に、その熱活性接着剤フィルムによりそのトップラミネート層が適正な位置に保持され、ニードリングの際にそのずれが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】抄紙機用圧縮布の製造方法を実施するために使用される装置の平面図である。
【図2】前記装置の加熱ロールと圧縮ロールで形成されるニップの側面図である。
【図3A】本発明の実施に使用される多要素細片の略断面図である。
【図3B】前記多要素細片の他の実施例の略断面図である。
【図3C】前記多要素細片の他の実施例の略断面図である。
【図4】本発明を実施するために使用され、横断モジュールを組み込んだ前記装置の他の実施例の一部を示す平面図である。
【図5】図4に示される装置の他の実施例の部分を示す側面図である。
【符号の説明】
10 装置
12 第一プロセスロール
14 第二プロセスロール
16 圧縮ロール
18 ニップ
20 基布
22 外面
24、34 第一側縁
26、36 第二側縁
30、50、60 多要素細片
32 開始点
38 供給ロール
40 トップラミネート層材細片
42 熱活性接着剤フィルム
44 織布
46、64 開口部
48 点
Claims (21)
- 抄紙機用圧縮布を製造する方法であって、
(a)前記圧縮布用基布を提供する段階であり、前記基布がエンドレスループ形であり、前記エンドレスループが内面、外面、第一側縁、第二側縁、および前記側縁間において横断する方向に測定される布幅を有すること、
(b)閉じた螺旋形をしている前記基布の外面を覆うための多要素細片を提供する段階であり、前記多要素細片が開始点、第一側縁、第二側縁、およびそこを横断する方向に測定される布幅を有し、前記多要素細片が前記基布よりも狭い幅を有し、前記多要素細片が少なくともトップラミネート層材細片と前記トップラミネート層材細片の一側面に接合された熱活性接着剤フィルムとを有すること、
(c)熱と圧力により前記多要素細片の前記開始点に前記熱活性接着剤フィルムを有する前記トップラミネート層材細片の側面が前記基布の前記第一側縁上の一点で前記基布の前記外面に付着する段階、
(d)前記多要素細片の前記開始点から引き続き、熱と圧力により、前記熱活性接着剤フィルムを有する前記トップラミネート層材細片の前記側面を複数の巻きの閉じた螺旋形をしている前記基布の前記外面に付着する段階であり、そこにおいて前記基布の前記外面が閉じた螺旋形をしている前記多要素細片により完全に覆われるまで、前記外面に付着している前記多要素細片の巻きの前記第一側縁が前記外面に事前に付着した前記多要素細片の巻きの前記第二側縁に接触すること、及び
(e)前記基布の第二側縁上の一点で前記多要素細片を切断する段階であり、それにより前記多要素細片が前記基布上にトップラミネート層を形成することからなることを特徴とする、前記方法。 - 請求項1に記載の方法であって、そこにおいて前記トップラミネート層材細片が織布であることを特徴とする、前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、そこにおいて前記トップラミネート層材細片が不織布であることを特徴とする、前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、そこにおいて前記トップラミネート層材細片が熱可塑性シート材細片であることを特徴とする、前記方法。
- 請求項4に記載の方法であって、そこにおいて前記熱可塑性シート材がポリウレタン製であることを特徴とする、前記方法。
- 請求項4に記載の方法であって、さらに前記熱可塑性シート材を開口する段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、そこにおいて前記熱活性接着剤フィルムが開口されていることを特徴とする方法。
- 請求項1に記載の方法であって、さらに前記多要素細片を前記基布に付着させた後、ステープルファイバーバットを前記多要素細片で形成した前記トップラミネート層の中へニードリングする段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、さらに閉じた螺旋形をしている前記多要素細片で前記基布を完全に覆って前記トップラミネート層を形成した後、前記基布の前記第一側縁および第二側縁に沿って前記多要素細片の形を切り整える段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項1に記載の方法であって、さらに、
(f)第一プロセスロールおよび第二プロセスロールを提供する段階であり、前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールがおのおのの軸の回りに回転可能であり、および前記軸が互いに平行な状態にあること、
(g)前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールの回りに前記基布を搭載する段階であり、それにより前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールが前記基布の前記エンドレスループ内に位置していること、
(h)前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールを互いに分離させ位置を固定する段階であり、それにより前記基布が張った状態にあること、
(i)圧縮ロールを提供する段階であり、前記圧縮ロールが前記第一プロセスロールとニップを形成し、また前記基布を前記第一プロセスロールに押し付けること、
(j)前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールが同一方向に回転する段階、
(k)前記多要素細片を加熱して前記熱活性接着剤フィルムを活性化する段階、
(l)前記多要素細片の前記開始点を前記基布の前記第一側縁の前記ニップに供給し、それにより前記多要素細片の前記開始点において前記トップラミネート層がその前記第一側縁上の一点で前記基布の前記外面に付着する段階、および
(m)前記基布の前記外面が閉じた螺旋形をしている前記多要素細片で完全に覆われるまで、前記多要素細片を前記ニップに供給しながら、前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールが同一方向に回転しつづけ、それにより前記トップラミネート層が閉じた螺旋形をしている前記基布の前記外面に付着する段階からなることを特徴とする、前記方法。 - 請求項10に記載の方法であって、さらに供給ロールから前記多要素細片を分配する段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、さらに前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールの回りに前記基布を搭載する前に、前記基布を折り返して内面を外側にする段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、さらにその前記外面を前記多要素細片で完全に覆った後、前記第一プロセスロールおよび第二プロセスロールから前記基布を取除く段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項13に記載の方法であって、さらに前記基布を折り返して内面を外側にし、前記多要素細片により形成される前記トップラミネート層をその内面上に配置する段階からなることを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて加熱された第一プロセスロールを用いて前記加熱段階を実施することを特徴とする方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて加熱された圧縮ロールを用いて前記加熱段階を実施することを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて前記多要素細片と前記基布の間の前記ニップに加熱空気流を向けることにより前記加熱段階を実施することを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて前記多要素フィルムが前記ニップに入る前に、赤外線ヒーターを用いて前記加熱段階を実施し、前記多要素細片の前記熱活性接着剤フィルムを加熱することを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて前記圧縮ロールが少なくとも前記布幅にふさわしく伸びていることを特徴とする、前記方法。
- 請求項10に記載の方法であって、そこにおいて前記圧縮ロールが前記布よりも幅が狭いことを特徴とする、前記方法。
- 請求項8に記載の方法であって、さらにそこを通って前記ステープルファイバーバットをニードリングした後、前記基布と前記多要素細片により形成された前記トップラミネート層を加熱し、前記熱活性接着剤フィルムを再活性化し、さらに前記ステープルファイバーバット、前記トップラミネート層および前記基布を互いに連結する段階からなることを特徴とする、前記方法。
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