JP4069053B2 - プレート式熱交換器用ダスト除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プレート式熱交換器に備えられて熱交換用プレート表面に付着するダストを除去するプレート式熱交換器用ダスト除去装置に関するものである。
各種焼却炉から排出されるダスト(煤塵)を含む排ガスから廃熱を回収するプレート式熱交換器には、排ガス通路側の熱交換用プレート表面に付着するダストを除去するためのプレート式熱交換器用ダスト除去装置(以下、単にダスト除去装置ともいう)が備えられている。この種のダスト除去装置には、長尺の鎖列を熱交換用プレートに沿って往復移動させてダストを除去するようにした装置や、長尺のスクレーパを熱交換用プレートに沿って往復移動させてダストを除去するようにした装置などがある。複数の鎖列を用いる鎖列式のダスト除去装置の一例として、特開平7−91882号公報記載のものを図7によって説明する。
図7に示すように、上部支持体59がピン・ピニオン・ギヤー54の付いたガイド車輪55を有するカム・ローラ体56と、棒軸57を中心として円弧状に上下方向に順次変位させられて行く搖動腕58とからなっている。また、この上部支持体59の移動を案内するガイド装置が、ピン・ラック60を有するレール61からなっている。そして、駆動装置51と歯車式駆動機構52により、排ガスの通路の長手方向53に移動されるピン・ピニオン・ギヤー54の付いたガイド車輪55を有し、ガイド車輪55とともに転動するカム・ローラ体56と、棒軸57を中心として円弧状に上下方向に順次変位させられて行く搖動腕58とからなる上部支持体59は、ピン・ラック60の付いたレール61の上を移動する。
鎖列62は、上部で搖動腕58に連結され、下端に分銅63を装備している。案内板64は、下部伝熱面の角部と鎖列62との摩擦による損耗を防止するためのものである。そして、カム・ローラ体56の転動に従って搖動腕58が円弧状に上下動し、それに応じて鎖列62は、順次に上下方向に搖動しながら、その一方では、搖動腕58との連結部65を中心として、通路の長手方向53に振り子状の円弧運動をしながら、全体としては長手方向53に移動しつつ、伝熱壁面(熱交換用プレート面)に付着したダストを掻き落して行くようになされている。
鎖列62を振り子状の円弧運動させる前記ダスト除去装置では、熱交換用プレート間に多量のダストが付着した場合に、降下する鎖列62が付着ダストによる負荷によって振り子状の降下動作が妨げられないようにすべく、各鎖列62の下端に分銅63を装着してある。ところが、逆に抵抗となる負荷が無い場合にもそれらの分銅63を揺動させる必要がある。ダスト除去運転では、並列設置された鎖列全部でなく部分的に大きな抵抗負荷がかかるものであり、全ての鎖列に分銅を装着する構成の前記ダスト除去装置では、そのために多大な動力を必要とするという欠点があった。
これに対して、複数のスクレーパを連結して同期動作させる構造を採用することにより、部分的に大きな抵抗負荷がかかった場合、該スクレーパ以外のそのほかのスクレーパの総重量によって該スクレーパにかかる負荷を軽減するようにしたダスト除去装置が知られている。
図8は従来のスクレーパ式のプレート式熱交換器用ダスト除去装置の概要を一部省略して示す側面図、図9は図8における装置上部の要部を示す斜視図、図10は図8における装置下部の要部を示す斜視図である。
図8〜図10において、31は熱交換用プレート20の上方に配され、図示しない駆動機によって所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸である。この駆動上部回動軸31には、該軸長手方向に所定間隔をあけて複数の上部揺動アーム32が固定されている。各上部揺動アーム32は、屈曲部を有して倒L字状をなし、その屈曲部が駆動上部回動軸31に固着されている。上部揺動軸33,33は一対をなしており、各上部揺動アーム32の一端側同士が一方の上部揺動軸33によって連結され、各上部揺動アーム32の他端側同士が他方の上部揺動軸33によって連結されている。
また、熱交換用プレート20の下方には下部一端側支持軸34及び下部他端側支持軸35が回動自在にそれぞれ設けられている。そして、下部一端側支持軸34の軸端には、倒L字状をなす下部一端側揺動アーム36が固着されており、同様に、下部他端側支持軸35の軸端には、倒L字状をなす下部他端側揺動アーム37が固着されている。下部揺動軸38,38は一対をなしており、前記2つの揺動アーム36,37の一端側同士が一方の下部揺動軸38によって連結され、他端側同士が他方の下部揺動軸38によって連結されている。
39は長尺で狭幅板状をなす左右一対のスクレーパである。スクレーパ39は、その一方のスクレーパ(例えば左側スクレーパ)39aの上端側が一方の上部揺動軸33に可動可能に取り付けられるとともに、下端側が一方の下部揺動軸38に可動可能に取り付けられている。また、その他方のスクレーパ(例えば右側スクレーパ)39bの上端側が他方の上部揺動軸33に可動可能に取り付けられるとともに、下端側が他方の下部揺動軸38に可動可能に取り付けられている。なお、左右一対のスクレーパ39を構成するスクレーパ39a,39bは、例えば上部スクレーパ、中間部スクレーパ及び下部スクレーパのように、長手方向に所定長さで複数個に分割したものを、互いに可動可能にピン接続してなるものである。
このように、従来のスクレーパ式のダスト除去装置は、熱交換用プレート20の下方に、並列配置されたスクレーパ39の列を挟むようにしてその一端側に下部一端側支持軸34を設け、他端側に下部他端側支持軸35を設けることにより、スクレーパ39とこれらの支持軸34,35とが干渉することを回避するようにしている。
この従来のダスト除去装置では、駆動上部回動軸31が所定角度で正逆転することで、各スクレーパ39が円弧状の昇降運動をしてスクレーパ長手方向と直交する方向に熱交換用プレート20に沿って往復移動し、これによって熱交換用プレート20表面のダストを掻き取るようにしている。この運転時には、各スクレーパ39が熱膨張するのでその熱膨張分だけ、下部の2つの揺動アーム36,37の回動角度は、上部揺動アーム32の回動角度よりも小さくなる。したがって、降下する方のスクレーパに対する上下の揺動アーム間距離は、該スクレーパの長さより短くなる(図11(a)参照)。
このとき、相対向する熱交換用プレート20間にダストが多量に堆積し、掻き取り負荷が増大すると、図11(b)に示すように、スクレーパ39a,39bが所定の往復移動動作を行わずにダスト堆積領域を避けるように動作し、スクレーパ39a,39bの中間部スクレーパがほぼ上下運動のみとなり、掻き残し領域が増大するという欠点があった。この掻き残しを解消するために、図12に示すように、下部の揺動アーム36,37を例えば反時計回り方向に回動させる場合、下降させる側のスクレーパ39aが取り付けられた下部揺動軸38が、下部の揺動アーム36,37の回動中心を通る上下に延びる上下方向垂直線40を正面視において図12における左側から越えて上下方向垂直線40の右側に位置するまで、駆動側の上部揺動アーム32を反時計回り方向に大きく回動させると、上部揺動アーム32の時計回り方向への反転時に下部の揺動アーム36,37が上部揺動アーム32とは反対の回動方向に引き上げられる事態が生じた(図11(c)参照)。このため、左右のスクレーパ39a,39bが互いに交差してピン接続部が破損するなど、スクレーパ39a,39bを損傷させることが発生した。
また、この従来のダスト除去装置では、ダスト掻き取り負荷が増大すると、多数のスクレーパ39が取り付けられた長尺の下部揺動軸38,38を支持する2つの下部一端側揺動アーム36及び下部他端側揺動アーム37に、大きな曲げモーメントが作用する。このため、ダスト掻き取り負荷が増大すると、この2つの揺動アーム36,37が変形するなどして損傷することがあるという欠点があった。
特開平7−91882号公報(第1図)
そこで、本発明の課題は、ダスト掻き取り負荷が増大した場合でも、装置の損傷を防ぐことができ、また、熱交換用プレート全面にわたって掻き残しなくダストを除去することができるプレート式熱交換器用ダスト除去装置を提供することにある。
前記課題を解決するため、本願発明は次の技術的手段を講じている。
請求項1の発明は、所定間隔をあけて並列設置された複数の熱交換用プレートの間に配されたスクレーパを熱交換用プレートに沿って往復移動させ、熱交換用プレートに付着するダストを除去するためのプレート式熱交換器用ダスト除去装置において、前記複数の熱交換用プレートの上方に配され、所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸と、前記駆動上部回動軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該駆動上部回動軸に固着された複数の上部揺動アームと、一方が前記各上部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の上部揺動軸と、前記複数の熱交換用プレートの下方に、前記駆動上部回動軸に相対向させて設けられた下部支持軸と、前記下部支持軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該下部支持軸に固着された複数の下部揺動アームと、一方が前記各下部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の下部揺動軸と、左右一対をなし、その一方の上端が前記一対の上部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられるとともに、下端連結用部材によって前記一対の下部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられ、その他方の上端が前記一対の上部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられるとともに、下端連結用部材によって前記一対の下部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられたスクレーパとを備え前記連結用部材が、チェーン、ワイヤロープ又はコイルバネからなり、かつ、少なくとも前記下部揺動軸から前記下部支持軸までの長さを有していることを特徴とするプレート式熱交換器用ダスト除去装置である。
請求項2の発明は、所定間隔をあけて並列設置された複数の熱交換用プレートの間に配されたスクレーパを熱交換用プレートに沿って往復移動させ、熱交換用プレートに付着するダストを除去するためのプレート式熱交換器用ダスト除去装置において、前記複数の熱交換用プレートの上方に配され、所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸と、前記駆動上部回動軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該駆動上部回動軸に固着された複数の上部揺動アームと、一方が前記各上部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の上部揺動軸と、前記複数の熱交換用プレートの下方に、前記駆動上部回動軸に相対向させて設けられた下部支持軸と、前記下部支持軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該下部支持軸に固着された複数の下部揺動アームと、一方が前記各下部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の下部揺動軸と、左右一対をなし、その一方の上端部が前記一対の上部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられるとともに、下端側部分が前記一対の下部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられ、その他方の上端部が前記一対の上部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられるとともに、下端側部分が前記一対の下部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられたスクレーパとを備え、前記スクレーパの前記下端側部分が、そのスクレーパ幅がそれより上方のスクレーパ幅より狭く、かつ、少なくとも前記下部揺動軸から前記下部支持軸までの長さを有していることを特徴とするプレート式熱交換器用ダスト除去装置である。
請求項1の発明によるプレート式熱交換器用ダスト除去装置は、熱交換用プレート列の下方に、該熱交換用プレート列の上方に配された駆動上部回動軸に相対向して延びる下部支持軸を設けるようにしたので、下部一端側揺動アーム及び下部他端側揺動アームのみを有する従来装置とは違って、この下部支持軸にその両端部に加えて長手方向に沿ってさらに複数の下部揺動アームを固着することができる。したがって、これらの下部揺動アームによって多数のスクレーパが取り付けられた長尺の下部揺動軸を支持することで、ダスト掻き取り負荷が増大した場合でも、下部支持軸の両端部に位置する下部揺動アームにかかる曲げモーメントを大幅に減らすことができ、下部揺動アームの損傷を防いで長期間安定してダスト除去運転を行うことができる。
請求項の発明によるプレート式熱交換器用ダスト除去装置は、チェーン、ワイヤロープ又はコイルバネからなり、かつ、少なくとも下部揺動軸から下部支持軸までの長さを有する連結用部材によって下部揺動軸にスクレーパの下端を取り付けているので、連結用部材が下部支持軸と接触し屈曲することでスクレーパと下部支持軸とが直接に干渉することを回避できる。また、左右一対をなすスクレーパのうちその一方のスクレーパを取り付ける連結用部材と他方のスクレーパを取り付ける連結用部材との間に、常に下部支持軸が位置することになる。これにより、上部揺動アームの反転時に下部揺動アームが上部揺動アームとは反対方向へ回動しようとしても、左右一対をなすスクレーパのうち下降した状態にあるスクレーパに取り付けられた連結用部材と下部支持軸とが接触することで、上部揺動アームに対して下部揺動アームが反対方向に回動することを阻止できる。よって、ダスト掻き取り負荷が増大した場合、駆動上部回動軸の回動角度を大きく設定しても、上部揺動アームの反転時に上部揺動アームに対して下部揺動アームが反対方向に回動することがないので、スクレーパの損傷を招くことなく熱交換用プレート全面にわたって掻き残しなくダストを除去することができる。また、連結用部材としてコイルバネを用いたものでは、各スクレーパにかかる張力をほぼ均一にでき、長期間安定してダスト除去運転を行うことができる。
請求項の発明によるプレート式熱交換器用ダスト除去装置は、スクレーパの下端側部分が、そのスクレーパ幅がそれより上方のスクレーパ幅より狭く、かつ、少なくとも下部揺動軸から下部支持軸までの長さを有している。したがって、請求項のダスト除去装置と同様に、スクレーパと下部支持軸とが干渉することを回避できる。また。ダスト掻き取り負荷が増大した場合、駆動上部回動軸の回動角度を大きく設定しても、上部揺動アームに対して下部揺動アームが反対方向へ回動することがないので、スクレーパの損傷を招くことなく熱交換用プレート全面にわたって掻き残しなくダストを除去することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によるプレート式熱交換器用ダスト除去装置の概要を示す側面図、図2は図1における装置上部の要部を示す斜視図、図3は図1における装置下部の要部を示す斜視図である。
図1〜図3において、1は熱交換用プレート20の上方に配され、図示しない駆動機によって所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸である。この駆動上部回動軸1は、プレート式熱交換器のケーシングに固定された一対の軸受2,2によって回動可能に支持されている。駆動上部回動軸1は、その両側軸端部に軸着したスプロケット3,3に噛合・巻装されたチェーンを介して同期運転される前記駆動機から動力が与えられるようになっている。この駆動上部回動軸1には、その長手方向に所定間隔をあけて複数の上部揺動アーム4が固定されている。これらの上部揺動アーム4は、例えば屈曲部を有して倒L字状をなし、その屈曲部が駆動上部回動軸1に固着されている。上部揺動軸5,5は一対をなしており、各上部揺動アーム4の一端側同士が一方の上部揺動軸5によって連結され、各上部揺動アーム4の他端側同士が他方の上部揺動軸5によって連結されている。
また、熱交換用プレート20の下方には、前記上方に配された駆動上部回動軸1に相対向して延びる下部支持軸6が、プレート式熱交換器のケーシングに固定された一対の軸受7,7によって回動可能に支持されている。この下部支持軸6には、その長手方向に所定間隔をあけて複数の下部揺動アーム8が固定されている。これらの下部揺動アーム8は、例えば屈曲部を有して倒L字状をなし、その屈曲部が下部支持軸6に固着されている。下部揺動軸9,9は一対をなしており、各下部揺動アーム8の一端側同士が一方の下部揺動軸9によって連結され、同様に、各下部揺動アーム8の他端側同士が他方の下部揺動軸9によって連結されている。
10は長尺で狭幅板状をなす左右一対のスクレーパである。相対向する熱交換用プレート20間に配される左右一対のスクレーパ10を構成する一方のスクレーパ(図4〜図6における例えば左側スクレーパ)10aは、その上端が一方の上部揺動軸5に可動可能に取り付けられている。この一方のスクレーパ10aの下端は、連結用部材としての短尺のチェーン11とこれに接続された接続片12とを介して一方の下部揺動軸9に取り付けられている。また、同様に、左右一対のスクレーパ10を構成する他方のスクレーパ(図4〜図6における例えば右側スクレーパ)10bは、その上端が他方の上部揺動軸5に可動可能に取り付けられている。この他方のスクレーパ10bの下端は、短尺のチェーン11とこれに接続された接続片12とを介して他方の下部揺動軸9に取り付けられている。各接続片12は、下部揺動軸9,9に可動可能に取り付けられている。左右一対のスクレーパ10を構成する各スクレーパ10a,10bは、例えば上部スクレーパ、中間部スクレーパ及び下部スクレーパのように、長手方向に所定長さで複数個に分割したものを、互いに可動可能にピン接続してなるものである。
このように構成される本実施形態のダスト除去装置では、駆動上部回動軸1が所定角度で正逆転することで、各スクレーパ10が円弧状の昇降運動をしてスクレーパ長手方向と直交する方向に熱交換用プレート20に沿って往復移動し、これによって熱交換用プレート20表面のダストを掻き取るようにしている。
そして、本実施形態のダスト除去装置は、熱交換用プレート20列の下方に、該熱交換用プレート20列の上方に配された駆動上部回動軸1に相対向して延びる下部支持軸6を設けるようにしたので、下部一端側揺動アーム36及び下部他端側揺動アーム37のみを有する従来装置とは違って、この下部支持軸6にその両端部に加えて長手方向に沿ってさらに複数の下部揺動アーム8を固着することができる。したがって、これらの下部揺動アーム8によって多数のスクレーパ10が取り付けられた長尺の下部揺動軸9,9を支持することで、ダスト掻き取り負荷が増大した場合でも、下部支持軸6の両端部に位置する下部揺動アーム8にかかる曲げモーメントを大幅に減らすことができ、下部揺動アーム8の損傷を防いで長期間安定してダスト除去運転を行うことができる。
図4と図5は図1に示すダスト除去装置を説明するための正面図、図6は図1に示すダスト除去装置のスクレーパの動作を説明するための模式的説明図である。
本実施形態のダスト除去装置は、少なくとも下部揺動軸9から下部支持軸6までの長さを有する短尺のチェーン11によって下部揺動軸9にスクレーパ10a,10bの下端を取り付けているので、図4に示すように、チェーン11が屈曲可能で下部支持軸6と接触し屈曲することで、スクレーパ10a,10bと下部支持軸6との直接の干渉を回避することができる。また、一方のスクレーパ10aを取り付けるためのチェーン11と他方のスクレーパ10bを取り付けるためのチェーン11との間に、常に下部支持軸6が位置する状態となる。これにより、図4に示すように、下部揺動アーム8を例えば時計回り方向に回動させる場合、駆動側である上部揺動アーム4の時計回り方向への反転時に下部揺動アーム8が反時計回り方向に回動しようとしても、下降した状態にあるスクレーパ10aに取り付けられたチェーン11と下部支持軸6とが接触することになるので、上部揺動アーム4に対して下部揺動アーム8が反対方向に回動することが阻止される。これにより、図5に示すように、下部揺動アーム8を例えば反時計回り方向に回動させる場合、チェーン11を介して下降させる側のスクレーパ10aが取り付けられた下部揺動軸9が、下部揺動アーム8の回動中心を通る上下に延びる上下方向垂直線13を正面視において図5における左側の位置から越えて上下方向垂直線13の右側に位置するまで、下部揺動アーム8を大きく回動させることができる。よって、ダスト掻き取り負荷が増大した場合、図6に示すように、駆動上部回動軸1の回動角度を大きく設定することができ、従来装置とは違って、上部揺動アーム4の反転時に上部揺動アーム4に対して下部揺動アーム8が反対方向へ回動することがないので、スクレーパ10a,10bの損傷を招くことなく熱交換用プレート20全面にわたって掻き残しなくダストを除去することができる。
なお、下部揺動軸9,9にスクレーパ10a,10bの下端を取り付けるための連結用部材としては、チェーン11の他、ワイヤロープやコイルバネを挙げることができる。コイルバネを用いたものでは、各スクレーパ10にかかる張力をほぼ均一にでき、長期間安定してダスト除去運転を行うことができる。
また、連結用部材に代えて、スクレーパにおける下部揺動軸9,9に取り付けられる下端側部分が、そのスクレーパ幅がそれより上方のスクレーパ幅より狭く、かつ、少なくとも下部揺動軸9から下部支持軸6までの長さを有しているようにし、このようにしたスクレーパを用いるようにしてもよい。
は本発明の一実施形態によるプレート式熱交換器用ダスト除去装置の概要を示す側面図である。 図1における装置上部の要部を示す斜視図である。 図1における装置下部の要部を示す斜視図である。 図1に示すプレート式熱交換器用ダスト除去装置を説明するための正面図である。 図1に示すプレート式熱交換器用ダスト除去装置を説明するための正面図である。 図1に示すダスト除去装置のスクレーパの動作を説明するための模式的説明図である。 従来の鎖列式のプレート式熱交換器用ダスト除去装置を説明するための斜視図である。 従来のスクレーパ式のプレート式熱交換器用ダスト除去装置の概要を一部省略して示す側面図である。 図8における装置上部の要部を示す斜視図である。 図8における装置下部の要部を示す斜視図である。 図8に示すダスト除去装置のスクレーパの動作を説明するための模式的説明図である。 図8に示すプレート式熱交換器用ダスト除去装置を説明するための正面図である。
符号の説明
1…駆動上部回動軸
2…軸受
3…スプロケット
4…上部揺動アーム
5…上部揺動軸
6…下部支持軸
7…軸受
8…下部揺動アーム
9…下部揺動軸
10…スクレーパ
10a…一方のスクレーパ
10b…他方のスクレーパ
11…チェーン
12…接続片
20…熱交換用プレート

Claims (2)

  1. 所定間隔をあけて並列設置された複数の熱交換用プレートの間に配されたスクレーパを熱交換用プレートに沿って往復移動させ、熱交換用プレートに付着するダストを除去するためのプレート式熱交換器用ダスト除去装置において、
    前記複数の熱交換用プレートの上方に配され、所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸と、前記駆動上部回動軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該駆動上部回動軸に固着された複数の上部揺動アームと、一方が前記各上部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の上部揺動軸と、前記複数の熱交換用プレートの下方に、前記駆動上部回動軸に相対向させて設けられた下部支持軸と、前記下部支持軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該下部支持軸に固着された複数の下部揺動アームと、一方が前記各下部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の下部揺動軸と、左右一対をなし、その一方の上端が前記一対の上部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられるとともに、下端連結用部材によって前記一対の下部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられ、その他方の上端が前記一対の上部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられるとともに、下端連結用部材によって前記一対の下部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられたスクレーパとを備え前記連結用部材が、チェーン、ワイヤロープ又はコイルバネからなり、かつ、少なくとも前記下部揺動軸から前記下部支持軸までの長さを有していることを特徴とするプレート式熱交換器用ダスト除去装置。
  2. 所定間隔をあけて並列設置された複数の熱交換用プレートの間に配されたスクレーパを熱交換用プレートに沿って往復移動させ、熱交換用プレートに付着するダストを除去するためのプレート式熱交換器用ダスト除去装置において、
    前記複数の熱交換用プレートの上方に配され、所定角度範囲で正逆転する駆動上部回動軸と、前記駆動上部回動軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該駆動上部回動軸に固着された複数の上部揺動アームと、一方が前記各上部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の上部揺動軸と、前記複数の熱交換用プレートの下方に、前記駆動上部回動軸に相対向させて設けられた下部支持軸と、前記下部支持軸に対して該軸長手方向に所定間隔をあけて配置され、該下部支持軸に固着された複数の下部揺動アームと、一方が前記各下部揺動アームの一端側同士を連結し、他方が他端側同士を連結する一対の下部揺動軸と、左右一対をなし、その一方の上端部が前記一対の上部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられるとともに、下端側部分が前記一対の下部揺動軸の一方に可動可能に取り付けられ、その他方の上端部が前記一対の上部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられるとともに、下端側部分が前記一対の下部揺動軸の他方に可動可能に取り付けられたスクレーパとを備え、前記スクレーパの前記下端側部分が、そのスクレーパ幅がそれより上方のスクレーパ幅より狭く、かつ、少なくとも前記下部揺動軸から前記下部支持軸までの長さを有していることを特徴とするプレート式熱交換器用ダスト除去装置。
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