JP4068445B2 - ネットワーク中継装置、及びネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法 - Google Patents

ネットワーク中継装置、及びネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接続された端末に対する供給電力を測定し、この測定結果に対して重み付け換算を行うことによって、さらなる端末の接続可否を判断するネットワーク中継装置、及びネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ネットワーク中継装置における端末給電制御は、そのネットワーク中継装置に接続されている端末への供給電力を測定して、各接続端末の消費電力値の合計が、ネットワーク中継装置の最大電源容量を超えない範囲内に、端末接続を制御することにより行われている。
しかしながら、このような従来の端末給電制御においては、接続端末の消費電力が、その接続端末の動作状態によって変化することが考慮されていないため、障害が発生することがあるという問題があった。
すなわち、複数のポートにおいて同時にその動作状態が変化した場合に、ネットワーク中継装置の給電供給容量を超えて、電力供給の停止や、システムダウン障害などが発生する場合があった。
【0003】
そこで、このような複数のポートに対する供給電力制御に関する問題を解決するための発明としては、例えば、電算機システムにおける電源投入制御方式などが提案されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭64−70810号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の方式によれば、電算機システムの電源投入時間を短縮することができるものの、ネットワーク中継装置における端末接続に関する上記の問題を解決することのできるものではなかった。
すなわち、特定の装置が、固定的に接続されるのではなく、様々な接続端末が、比較的頻繁に取り外しの行われる可能性があるような場合に、有効に適用できるものではなかった。
また、接続されている端末の動作状態の変化を考慮して、ポートへの端末接続の可否判断を行うものではないため、このような電算機システムにおける供給電力制御をネットワーク中継装置に適用したとしても、上述のような障害の発生を防止することはできなかった。
【0006】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、接続された端末に対する供給電力を測定し、この測定結果に対して重み付け換算を行うことによって、さらなる端末の接続可否を判断し、接続端末の動作状態が変化した場合における障害の発生を防止することの可能なネットワーク中継装置、及びネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載のネットワーク中継装置は、一又は二以上の接続端末に対して、電力供給を行う給電部を備えたネットワーク中継装置であって、給電部が、接続端末に電力を供給する給電インタフェース部と、供給電力を測定する給電電力測定部と、給電電力測定部で測定した消費電力値に対して重み付け換算を行う電力算出部、換算された電力値にもとづきポート制御部に対して給電の開始又は停止情報を通知する給電制御部、給電の開始又は停止情報にもとづき給電インタフェース部に対して給電の開始又は停止を指示するポート制御部を備えたパワーマネジメント部とを有する構成としてある。
【0008】
ネットワーク中継装置をこのような構成にすれば、このネットワーク中継装置は、接続された端末の消費電力値を測定した後に、さらに、接続端末の実際の消費電力が最大となる動作時において、あらかじめ増加が期待される電力値を、測定された消費電力値に加算することなどにより重み付けを行うことができる。
このため、複数のポートにおいて同時にその動作状態が変化した場合に、ネットワーク中継装置の給電供給容量を超えることによる障害が発生する可能性を排除することが可能となる。
【0009】
本発明の請求項2記載のネットワーク中継装置は、データ通信を行うスイッチ部を備え、当該スイッチ部が、接続端末の種別を特定し、この特定した端末種別の情報を電力算出部へ出力する端末識別部を有し、電力算出部が、端末種別の情報にもとづいて、重み付け換算を行う構成としてある。
【0010】
ネットワーク中継装置をこのような構成にすれば、接続する端末の種別ごとに適切な重み付けの基準を設定し、これにもとづき重み付け換算を行うことができる。
このため、端末の種別ごとに、動作状態が変化したときの消費電力値が異なる場合であっても、その端末の特性に応じて重み付けをすることができ、一層きめの細かい換算を行うことが可能となる。
【0011】
本発明の請求項3記載のネットワーク中継装置は、給電供給機能搭載レイヤスイッチングHUBである構成としてある。
また、本発明の請求項4記載のネットワーク中継装置は、IPを使用した音声通信システムにおけるネットワーク中継装置である構成としてある。
【0012】
すなわち、ネットワーク中継装置をこのような構成とすれば、本発明のネットワーク中継装置を、端末供給機能を搭載したレイヤスイッチングHUBに適用することができる。
また、IP(Internet Protocol)を使用した音声通信システム(Voice over IP)における端末供給機能を搭載したレイヤスイッチングHUBとして実現することも可能となる。
【0013】
本発明の請求項5記載のネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法は、複数のポートを有し、このポートに接続された接続端末に電力を供給する給電部と、データ通信を行うスイッチ部を有するネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法であって、給電部が、ポートに接続端末が接続されると、端末認証を実行し、この端末認証に成功した場合に、接続されている全ての接続端末への供給電力を測定し、測定された消費電力値に対して重み付け換算を行い、この換算結果と、当該ネットワーク中継装置の最大電源容量とから残りの給電電力容量を算出し、この算出結果にもとづいて、次のポートでの端末認証を行うか否かを決定する方法としてある。
【0014】
ネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法をこのような方法にすれば、ネットワーク中継装置に接続されている端末への消費電力値に、その接続端末の消費電力が最大となる動作時において、あらかじめ期待される電力値を加味することにより、端末給電電力の重み付けを行うことができる。
このため、ネットワーク中継装置の給電供給容量を超えるような場合おけるポートへの給電をあらかじめ防ぐことができ、動作中の接続端末が接続しているポートへの給電停止や、システムダウンなどの障害が発生することを回避することが可能となる。
【0015】
本発明の請求項6記載のネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法は、スイッチ部が、接続端末の種別を特定し、この特定した端末種別の情報を給電部へ出力し、給電部が、端末種別の情報にもとづいて、重み付け換算を行う方法としてある。
ネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法をこのような方法にすれば、接続する端末の種別ごとに適切な重み付けの基準を設定し、これにもとづきよりきめの細かい重み付け換算を行うことが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。図2は、本実施形態のネットワーク中継装置における電力換算表を示す図である。
【0017】
図1に示すように、本実施形態のネットワーク中継装置は、IPを使用した音声通信システムにおける端末給電機能を搭載したレイヤスイッチングHUB(以下、給電SWHUBと称する場合がある。)100としており、通信ケーブル140〜144を介して、接続端末(Powered Device)150〜154と接続している。
この給電SWHUB100は、POE給電部110、スイッチ部120、及びインタフェース部130を有している。
【0018】
POE給電部110は、通信ケーブル140〜144を介して、接続端末150〜154に給電する装置であり、給電インタフェース部111、給電電力測定部112、端末認証部113、及びパワーマネジメント部114を有している。給電インタフェース部111は、インタフェース部130を介して接続端末に電力を供給する。この給電インタフェース部111は、例えば、FET(Field Effect Transistor)を含む切替回路により構成することができる。
給電電力測定部112は、給電中の接続端末の電力を測定する。また、端末認証部113は、給電SWHUB100に接続された端末が、給電可能端末であるかをモニタする。この給電電力測定部112及び端末認証部113は、例えば、オペアンプなどを含む増幅回路により構成することができる。
【0019】
パワーマネジメント部114は、全接続端末で消費される電力を管理する装置であり、電力算出部115、給電制御部116、及びポート制御部117を有している。
電力算出部115は、給電電力測定部112において測定された消費電力値にもとづいて、給電電力を算出する。
この給電電力の算出においては、給電電力測定部112で測定された消費電力値をそのまま使用するのではなく、接続端末の実際の消費電力が最大となる動作時において、あらかじめ増加が期待される電力値を、測定された消費電力値に加算することなどにより重み付けを行う。
このとき、図2に示すような換算表にもとづいて、測定された電力値を置き換えて、供給電力を算出することができる(以降、この算出された電力値を換算電力値と称する場合がある。)。例えば、同図において、測定電力値5Wである場合、換算電力値は、6Wとして算出される。
なお、この換算表は、給電SWHUB100において、固定的に保有させてもよいが、保守者によって、TELNETやコンソール等を使用することにより随時書き換え可能とすることも好ましい。
【0020】
給電制御部116は、電力算出部115で算出された換算電力値にもとづいて、ポート制御部117に対して給電の開始、停止情報を通知する。
ポート制御部117は、給電制御部116から入力された給電の開始、停止情報にもとづいて、給電インタフェース部111に対して、給電の開始、停止を指示する。
このようなパワーマネジメント部114は、CPUとA/Dコンバータにより実現することができる。
【0021】
スイッチ部120は、通信ケーブル140〜144を介して、接続端末150〜154とデータ通信を行う装置であり、レイヤスイッチ部121、及びパケットインタフェース部122を有している。スイッチ部120は、これらにより接続端末と通信パケットのスイッチングを行う。
レイヤスイッチ部121は、例えばイーサネット(登録商標)スイッチLSI(集積回路)により、パケットインタフェース部122は、例えばイーサネット(登録商標)PHYLSIにより構成することができる。その他、このスイッチ部120の構成として、IPルータやレイヤ4,5,6,7スイッチングHUB、リピータ、コンセントレータ、光−イーサコンバータ等を用いることもできる。
【0022】
インタフェース部130は、スイッチ部120により転送される通信パケットと、POE給電部110により制御される給電電力を通信ケーブル140等を介して接続端末150等に供給する。
このインタフェース部130としては、例えばRJ45コネクタを用いることができる。
【0023】
なお、接続端末150〜154は、給電SWHUB100から電力を供給され、かつ、給電SWHUB100との通信機能を搭載した端末であり、例えば、IP電話機や、ワイアレスLANアクセスポイント、Webカメラ等とすることができる。
また、通信ケーブル140〜144としては、カテゴリ5のUTPケーブルなどを用いることができる。
【0024】
本実施形態においては、ネットワーク中継装置が5つのポートを有し、それぞれに対して、接続端末を接続した構成としているが、ポート数は、これに限定されるものではなく、複数であればいくつであってもよい。
また、図1には、ポートに5台の接続端末が接続されたようすを示しているが、もちろんこれに限定するものではない。
【0025】
次に、本実施形態のネットワーク中継装置におけるパワーマネジメント部114の動作について、図1〜図4を参照して説明する。
図3は、本実施形態のネットワーク中継装置における供給電力算出動作を示す動作シークエンス図である。図4は、このネットワーク中継装置における電力算出結果を示す図である。
本説明において、接続端末150〜154は、IP電話機とし、給電SWHUB100には、最大で5台のIP電話機が接続可能で、給電SWHUB100は、全ポートに対して合計最大25Wの給電上限値(給電供給容量)をもつものとする。
また、IP電話機は、その動作状態により消費電力値が変動する。ここでは、給電制御部116の起動直後、及び通常の通話時の状態で5W、着信時、及びLED点灯時で5.4Wの電力を消費するものとする。
【0026】
図3において、状態A(200)は、給電SWHUB100にIP電話機が1台も接続されていない状態を示している。
この状態A(200)において、IP電話機150を給電SWHUB100に接続した場合、端末認証部113は、端末認証(201)を実行する。
この端末認証(201)において、認証が成功すると、端末認証部113は、ポート制御部117に対して給電開始を指示する。
ポート制御部117は、接続端末150に対して給電を開始する。
【0027】
次に、電力算出部115は、給電電力測定(202)によって測定された端末消費電力値に、あらかじめ期待している重み付け電力値を加算し、給電ポートの給電電力の算出(203)を行う。
例えば、給電電力測定部112による電力測定値が5Wであった場合、図2の換算表にもとづき換算電力値は、6Wと算出される。
給電制御部116は、この算出結果と、給電SWHUB100が有する最大電源容量から残りの給電電力容量を算出し、次のポートへの認証の可否(204)を決定する。
【0028】
次のポートに対して認証が可能な場合は、空きポートにIP電話機が接続される毎に、上記の動作(201〜204)を繰り返す。
この場合、それぞれのIP電話機に対する換算電力値は、6Wと算出されるため、最大で4台(6W×4台=24Wは電力容量25W以下)のIP電話機150〜153を接続することが可能である。
観測点A(205)は、給電SWHUB100に給電可能な最大数(4台)のIP電話機150〜153が接続された状態での電力算出結果を示す観測点である。図4(a)は、この観測点A(205)での電力算出結果を示している。
【0029】
次に、給電SWHUB100に給電可能な最大数(4台)のIP電話機150〜153が接続された状態で、かつ全接続端末の呼着信とLEDをONの状態とした場合について説明する。図3において、この状態を状態B(206)としている。
給電電力測定部112は、給電電力測定(207)において、状態B(206)の各接続端末150〜153に供給される消費電力値を測定する。
そして、電力算出部115は、この測定された消費電力値にあらかじめ期待している重み付け電力値を加算して、給電ポートの給電電力の算出(208)を行う。
【0030】
観測点B(209)は、状態B(206)での電力算出結果を示す観測点である。図4(b)は、この観測点B(209)での電力算出結果を示している。
同図において、各接続端末150〜153に対する給電電力測定部112での測定電力値は、それぞれ5.4Wであり、その合計は21.6Wとなっている。また、電力算出部115で算出される換算電力値は、図2の換算表にもとづいて、それぞれ6Wと算出されるため、合計24W(6W×4ポート)となる。したがって、給電SWHUB100内部の供給電源容量(25W)を超えることはない。
【0031】
[従来のネットワーク中継装置]
次に、本発明の効果をより明確にするため、従来のネットワーク中継装置について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、従来のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。図8は、従来のネットワーク中継装置における供給電力算出動作を示す動作シークエンスである。図9は、従来のネットワーク中継装置における電力算出結果を示す図である。
【0032】
図7は、従来のネットワーク中継装置として、給電SWHUB400が示されている。この給電SWHUB400は、第一実施形態における給電SWHUB100と比較すると、そのパワーマネジメント部414に、電力算出部を有していない点で異なっている。
すなわち、この従来の給電SWHUB400の給電制御は、給電電力測定部412において測定された消費電力値を給電制御部416が、そのまま利用することによって行われる。
【0033】
この給電制御における供給電力算出動作について、図8の動作シークエンスを参照しながらより詳細に説明する。なお、この動作シークエンスにおいて、給電SWHUB400に接続されるIP電話機の消費電力値は、第一実施形態と同様に、給電制御部416の起動直後、及び通常の通話時の状態で5W、着信時、及びLED点灯時で5.4Wであるとする。また、給電SWHUB400は、全ポートに対して合計最大25Wの給電上限値をもつものとする。
【0034】
同図において、状態A(500)は、給電SWHUB400にIP電話機が1台も接続されていない状態を表している。
この状態A(500)において、IP電話機450を給電SWHUB400に接続した場合、端末認証部413は、端末認証(501)を実行し、これに成功した端末に対して、ポート制御部417は給電を開始する。
次に、給電電力測定部412は、給電電力測定(502)において、端末消費電力値を測定する。
このとき、給電電力測定部412での電力測定値は、5Wであり、重み付けなどの加工をすること無しにそのまま5Wとして算出される。
給電制御部416は、この算出結果と、給電SWHUB400が所有する最大電源容量から残りの給電電力容量を算出し、次のポートへの認証の可否(504)を決定する。
【0035】
次のポートに対して認証が可能な場合は、空きポートにIP電話機が接続される毎に、上記の動作(501〜504)を繰り返す。この場合、最大5台(5W×5台=25Wは電源容量25以下)のIP電話機450〜454を接続することが可能である。
観測点A(505)は、給電SWHUB400に給電可能な最大数(5台)のIP電話機450〜454が接続された状態での電力算出結果を示す観測点である。この電力算出結果を図9(a)に示す。
【0036】
次に、給電SWHUB400に給電可能な最大数(5台)のIP電話機450〜454が接続された状態で、かつ全接続端末の呼着信とLEDをONの状態とした場合について説明する。同図において、この状態を状態B(506)としている。
給電電力測定部412は、給電電力測定(507)において、状態B(506)の各接続端末450〜454に供給される消費電力値を測定する。
【0037】
観測点B(509)は、状態B(506)での電力算出結果を示す観測点である。この電力算出結果を図9(b)に示す。
同図に示すように、この場合、全接続端末での消費電力値は、27W(5.4W×5ポート)となるため、給電SWHUB400の給電上限値(25W)を超過することとなる。
このため、接続端末に対する電力供給が停止し、給電SWHUBとしてのシステムダウン障害が発生する。
このように、従来のネットワーク中継装置においては、動作状態によって消費電力が変化する接続端末が、複数のポートにおいて同時にその動作状態を変化させた場合、給電SWHUB内部の給電供給容量を超えることによる電力供給の停止、給電SWHUBとしてのシステムダウン障害が発生する。
【0038】
一方、上述したように、本実施形態のネットワーク中継装置によれば、測定された消費電力値にあらかじめ期待される重み付け電力値を加算して、ポートの給電電力の算出を行うことができ、接続端末の動作状態が変化した場合でも、ネットワーク中継装置の最大電源容量を超えることがないように制御することが可能となる。
このため、接続端末への安定した電力供給を実現することができるとともに、ポートへの給電停止、給電SWHUB装置としてのシステムダウン等の障害を回避することが可能となる。
【0039】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本実施形態のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。図6は、このネットワーク中継装置における電力換算表である。
本実施形態は、POE給電部310とスイッチ部320が、連動して電力監視を行い、給電SWHUB300に接続された端末種別を考慮して供給電力を制御する点で第一実施形態と異なる。
すなわち、図5において、ネットワーク中継装置は、第一実施形態におけるネットワーク中継装置の構成に加え、スイッチ部320に端末識別部323を有している。
【0040】
この端末識別部323は、接続端末350〜354との間で管理用通信パケットのやり取りを行い、接続端末の種別を特定する。そして、得られた端末種別情報を電力算出部315に出力する。
端末種別情報とは、各接続端末を識別するための識別ID等により構成される情報である。この端末種別情報の取得は、SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、スイッチ部320と接続端末350〜354が通信を行うことなどにより実現される。
また、端末識別部323は、例えば、CPUにより実現することができる。
【0041】
電力算出部315は、入力した端末種別情報を考慮して電力の重み付けを行い、接続端末への供給電力を制御する。その方法としては、例えば、図6(a)〜(c)に示すように、端末種別情報ごとに換算表を設けることのより行うことができる。
この場合、端末種別情報が「端末種別A」であれば、図6(a)の換算表を、端末種別情報が「端末種別B」であれば、図6(b)の換算表を、そして、端末種別情報が「端末種別C」であれば、図6(c)の換算表をそれぞれ用いるようにすることができる。
その他の構成については、第一実施形態と同様であり、動作シークエンスも図3に示すものと同様のものとすることができる。
以上説明したように、本実施形態のネットワーク中継装置によれば、接続する端末の種別ごとに、測定された消費電力値に、適切な重み付けを行うことができる。このため、よりきめ細かく供給電力の制御を行うことが可能となる。
【0042】
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において、種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、消費電力値の換算にあたり、所定の条件の入力設定を可能とし、その入力条件を加味して重み付けを行うなど適宜変更することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、測定された消費電力値にあらかじめ期待される重み付け電力値を加算して、給電ポートの給電電力の算出を行うことができるため、接続端末の動作状態が変化した場合でも、ネットワーク中継装置の最大電源容量を超えることがないように制御することが可能となる。
このため、接続端末への安定した電力供給を実現することができるとともに、給電ポートへの給電停止、給電SWHUB装置としてのシステムダウン等の障害を回避することが可能となる。
また、接続する端末の種別ごとに、測定された消費電力値に対する適切な重み付けを行うことができる。このため、よりきめ細かな供給電力の制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態のネットワーク中継装置における電力換算表を示す図である。
【図3】本発明の第一実施形態のネットワーク中継装置における供給電力算出動作を示す動作シークエンス図である。
【図4】本発明の第一実施形態のネットワーク中継装置における電力算出結果を示す図である。
【図5】本発明の第二実施形態のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第二実施形態のネットワーク中継装置における電力換算表を示す図である。
【図7】従来のネットワーク中継装置の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のネットワーク中継装置における供給電力算出動作を示す動作シークエンス図である。
【図9】従来のネットワーク中継装置における電力算出結果を示す図である。
【符号の説明】
100,300 給電SWHUB
110,310 POE給電部
111,311 給電インタフェース部
112,312 供給電力測定部
113,313 端末認証部
114,314 パワーマネジメント部
115,315 電力算出部
116,316 給電制御部
117,317 ポート制御部
120,320 スイッチ部
121,321 レイヤスイッチ部
122,322 パケットインタフェース部
323 端末識別部
130,330 インタフェース部
140〜144,340〜344 通信ケーブル
150〜154,350〜354 接続端末
400 給電SWHUB
410 POE給電部
411 給電インタフェース部
412 供給電力測定部
413 端末認証部
414 パワーマネジメント部
416 給電制御部
417 ポート制御部
420 スイッチ部
421 レイヤスイッチ部
422 パケットインタフェース部
430 インタフェース部
440〜444 通信ケーブル
450〜454 接続端末

Claims (6)

  1. 一又は二以上の接続端末に対して、電力供給を行う給電部を備えたネットワーク中継装置であって、
    前記給電部が、
    前記接続端末に電力を供給する給電インタフェース部と、
    供給電力を測定する給電電力測定部と、
    前記給電電力測定部で測定した消費電力値に対して重み付け換算を行う電力算出部、前記換算された電力値にもとづきポート制御部に対して給電の開始又は停止情報を通知する給電制御部、前記給電の開始又は停止情報にもとづき前記給電インタフェース部に対して給電の開始又は停止を指示する前記ポート制御部を備えたパワーマネジメント部とを有する
    ことを特徴とするネットワーク中継装置。
  2. 前記ネットワーク中継装置が、データ通信を行うスイッチ部を備え、
    当該スイッチ部が、前記接続端末の種別を特定し、この特定した端末種別の情報を前記電力算出部へ出力する端末識別部を有し、
    前記電力算出部が、前記端末種別の情報にもとづいて、前記重み付け換算を行う
    ことを特徴とする請求項1記載のネットワーク中継装置。
  3. 前記ネットワーク中継装置が、給電供給機能搭載レイヤスイッチングHUBである
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のネットワーク中継装置。
  4. 前記ネットワーク中継装置が、IPを使用した音声通信システムにおけるネットワーク中継装置である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のネットワーク中継装置。
  5. 複数のポートを有し、このポートに接続された接続端末に電力を供給する給電部と、データ通信を行うスイッチ部を有するネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法であって、
    前記給電部が、
    前記ポートに前記接続端末が接続されると、端末認証を実行し、この端末認証に成功した場合に、接続されている全ての接続端末への供給電力を測定し、
    測定された消費電力値に対して重み付け換算を行い、
    この換算結果と、当該ネットワーク中継装置の最大電源容量とから残りの給電電力容量を算出し、
    この算出結果にもとづいて、次のポートでの端末認証を行うか否かを決定する
    ことを特徴とするネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法。
  6. 前記スイッチ部が、
    前記接続端末の種別を特定し、この特定した端末種別の情報を前記給電部へ出力し、
    前記給電部が、前記端末種別の情報にもとづいて、前記重み付け換算を行う
    ことを特徴とする請求項5記載のネットワーク中継装置における端末給電電力算出方法。
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