JP3628315B2 - 通信制御方法並びに通信制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信制御方法並びに通信制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信制御方法並びに通信制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関し、詳しくは、無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックと、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックとの間のリンク制御を行うための通信制御方法、並びに該通信制御方法の実施に際しコンピュータに導入して実行される通信制御プログラム、及び該通信制御プログラムを記録した記録媒体に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の通信用プロトコルスタック(以下、単に「プロトコルスタック」という)を組み合せて通信を行うコンピュータは広く利用されている。
【0003】
各プロトコルスタックは、その拡張性や汎用性を確保する目的から、それぞれ単一の通信プロトコル(以下、単に「プロトコル」という)のみを専用に処理するよう個別にデザインされる。このため、利用する通信ネットワークの種類や形態などに応じ、通信時に複数のプロトコルの適用が要求される場合には、対応する複数のプロトコルスタックを適宜組み合せることで、所要の通信機能を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、携帯型のコンピュータなどにおいて、無線LANプロトコル(LAN:Local Area Network)などの無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタック上で、PPPプロトコル(PPP:Point to Point Protocol)などのコネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックを動作させた場合、上記無線通信用の通信デバイスと接続先無線局との間に設定される無線リンクが、電波伝搬上の問題やコンピュータ利用者の移動などに応じ、頻繁に切断/再接続(いわゆる「リンクのアップダウン」)を繰り返すことがある。
【0005】
無線リンクが一旦切断されると、その旨を示す情報が下位プロトコルスタックから上位プロトコルスタックへ即時に通知されて、当該上位プロトコルスタック上のコネクションも即時に切断されるため、コンピュータ利用者は、無線リンクが切断される度に、その上位プロトコルスタック上でコネクションの再設定を行うためにパスワードなどの入力を行う必要があり、このことが、無線リンクによりネットワーク接続を行う際の利便性を大きく損ねている。
【0006】
これを解決するための簡便な方法として、下位プロトコルスタック(通信デバイス)で認識される無線リンクの切断情報を、所定の時間が経過するまでは上位プロトコルスタックに通知させないようにし、その上位プロトコルスタック上のコネクションを維持するという方法が考えられる。
【0007】
しかし、この方法を単に適用した場合、無線リンクが切断されている間に、リンク先の通信相手から上位プロトコルスタック上のコネクションを切断されたときには、無線リンクの再接続時に、その通信相手における上位プロトコルスタックとの間で状態の同期が取れなくなって、両者間の通信状態が不安定になるおそれがある。
【0008】
このような不都合を避けるためには、通信デバイスを駆動するための既存のデバイスドライバ(下位プロトコルスタック)と、コンピュータのOS(オペレーティングシステム)で提供されている既存の上位プロトコルスタックとの双方を改造する必要があるが、上記通信デバイスのメーカからバイナリコードで提供されているデバイスドライバを改造することは一般に困難であることから、これは現実的とは言えない。
【0009】
ここにおいて、本発明の解決すべき主要な目的は、次のとおりである。
即ち、本発明の第1の目的は、既存の上下プロトコルスタック間のリンク制御を行うことにより、無線リンクによるネットワーク接続を安定的に維持することを可能とする通信制御方法並びに通信制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0010】
本発明の第2の目的は、無線リンクの再接続時においても、通信相手における上位プロトコルスタックとの間で状態の整合性を保つことの可能な通信制御方法並びに通信制御プログラム及び該プログラムを記録した記録媒体を提供せんとするものである。
【0011】
本発明の他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から、自ずと明らかとなろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
まず、本発明方法においては、前記課題の解決に当り、中位プロトコルスタックにおいて、通信デバイスに設定される無線リンクの状態を下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視する処理と、無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測する処理と、無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知する処理とを実行する、という特徴的構成手法を講じる。
【0013】
一方、本発明プログラムにおいては、前記課題の解決に当り、コンピュータに、通信デバイスに設定される無線リンクの状態を下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視させる処理手順と、無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測させる処理手順と、無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知させる処理手順とを実行させる、という特徴的構成手順を講じる。
【0014】
また、本発明記録媒体においては、前記課題の解決に当り、コンピュータに、通信デバイスに設定される無線リンクの状態を下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視させる処理手続と、無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が下位プロトコルスタックから通知された時に、その切断状態の継続時間を計測させる処理手続と、無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回った時に限り、上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知させる処理手続とを一連の完結手続としてコンピュータ読取可能に実録する、という特徴的構成手続を講じる。
【0015】
さらに、具体的詳細に述べると、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手法、手順又は手続を採用することにより、前記目的を達成するよう為される。
【0016】
即ち、本発明方法の第1の特徴は、無線通信用の通信デバイスと、当該無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックと、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックとを具備してなるコンピュータにおいて実施される通信制御方法であって、前記下位プロトコルスタックと前記上位プロトコルスタックとの間に、両者間のリンク制御を行うための中位プロトコルスタックを導入し、当該中位プロトコルスタックにおいて、前記通信デバイスに設定される無線リンクの状態を前記下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視する処理と、前記無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が前記下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測する処理と、前記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知する処理とを実施してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0017】
本発明方法の第2の特徴は、上記本発明方法の第1の特徴における前記中位プロトコルスタックが、前記無線リンクの切断状態の前記継続時間が前記所定の設定時間を上回る前に、当該無線リンクが接続状態を回復したときに、前記コネクションの設定時に前記上位プロトコルスタックに保持されたセッション情報を当該上位プロトコルスタックから取得する処理と、その取得した前記セッション情報により特定される前記所定の通信相手との間の前記コネクションの有無を検出する処理と、その有無を検出した結果、前記コネクションが存在していなかったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックにおける前記コネクションの設定を解除すべき旨を通知する処理とをさらに実施してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0018】
本発明方法の第3の特徴は、上記本発明方法の第1又は第2の特徴における前記中位プロトコルスタックが、前記上位プロトコルスタックにおける前記コネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該コネクションが異常切断となったときに、前記コネクションの設定時に所定の通信相手から発行されたセッション識別子を保持する処理と、所定の接続先無線局との間で再接続を行うときに、その保持しておいた前記セッション識別子を用いて前記コネクションの正常切断を行う処理とをさらに実施してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0019】
本発明方法の第4の特徴は、上記本発明方法の第2の特徴における前記中位プロトコルスタックが、前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、当該PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックが、前記コネクションの有無を検出する処理の実施に際し、前記所定の通信相手との間におけるPPPセッションの状態を確認するためのLCPエコー要求パケット及び対応するLCPエコー応答パケットを用いてなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0020】
本発明方法の第5の特徴は、上記本発明方法の第3の特徴における前記中位プロトコルスタックが、前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、当該PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックが、前記コネクションの正常切断を行う処理の実施に際し、前記所定の通信相手との間におけるPPPoEセッションの終了を指示するためのPADTパケットを用いてなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0021】
本発明方法の第6の特徴は、上記本発明方法の第4又は第5の特徴における前記無線LANプロトコルが、IEEE802.11プロトコルである、通信制御方法の構成採用にある。
【0022】
本発明方法の第7の特徴は、上記本発明方法の第4、第5又は第6の特徴における前記PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックが、前記無線LANプロトコル上のポート認証を行う機能を実現するためのポート認証プロトコルの機能をさらに具備してなる、通信制御方法の構成採用にある。
【0023】
本発明方法の第8の特徴は、上記本発明方法の第7の特徴における前記ポート認証プロトコルが、IEEE802.1xプロトコルである、通信制御方法の構成採用にある。
【0024】
一方、本発明プログラムの第1の特徴は、無線通信用の通信デバイスと、当該無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックと、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックとを具備してなるコンピュータに導入して実行される通信制御プログラムであって、前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックと前記上位プロトコルスタックとの間のリンク制御を行わせるために、当該コンピュータに、前記通信デバイスに設定される無線リンクの状態を前記下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視させる処理手順と、前記無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が前記下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測させる処理手順と、前記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知させる処理手順とを有してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0025】
本発明プログラムの第2の特徴は、上記本発明プログラムの第1の特徴における前記無線リンクの切断状態の前記継続時間が前記所定の設定時間を上回る前に、当該無線リンクが接続状態を回復したときに、前記コンピュータに、前記コネクションの設定時に前記上位プロトコルスタックに保持させたセッション情報を当該上位プロトコルスタックから取得させる処理手順と、その取得させた前記セッション情報により特定される前記所定の通信相手との間の前記コネクションの有無を検出させる処理手順と、その有無を検出させた結果、前記コネクションが存在していなかったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックにおける前記コネクションの設定を解除すべき旨を通知させる処理手順とをさらに有してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0026】
本発明プログラムの第3の特徴は、上記本発明プログラムの第1又は第2の特徴における前記上位プロトコルスタックにおける前記コネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該コネクションが異常切断となったときに、前記コンピュータに、前記コネクションの設定時に所定の通信相手から発行されたセッション識別子を保持させる処理手順と、所定の接続先無線局との間で再接続を行うときに、前記コンピュータに、その保持させておいた前記セッション識別子を用いて前記コネクションの正常切断を行わせる処理手順とをさらに有してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0027】
本発明プログラムの第4の特徴は、上位本発明プログラムの第2の特徴おける前記コンピュータが、当該コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、前記コンピュータに前記コネクションの有無を検出させる処理手順が、前記所定の通信相手との間におけるPPPセッションの状態を確認するためのLCPエコー要求パケット及び対応するLCPエコー応答パケットを用いて実行してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0028】
本発明プログラムの第5の特徴は、上記本発明プログラムの第3の特徴における前記コンピュータが、当該コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、前記コンピュータに前記コネクションの正常切断を行わせる処理手順が、前記所定の通信相手との間におけるPPPoEセッションの終了を指示するためのPADTパケットを用いて実行してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0029】
本発明プログラムの第6の特徴は、上記本発明プログラムの第4又は第5の特徴における前記無線LANプロトコルが、IEEE802.11プロトコルである、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0030】
本発明プログラムの第7の特徴は、上記本発明プログラムの第4、第5又は第6の特徴における前記PPPoEプロトコルの機能を具備した前記コンピュータが、前記無線LANプロトコル上のポート認証を行う機能を実現するためのポート認証プロトコルの機能をさらに具備してなる、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0031】
本発明プログラムの第8の特徴は、上記本発明プログラムの第7の特徴における前記ポート認証プロトコルが、IEEE802.1xプロトコルである、通信制御プログラムの構成採用にある。
【0032】
また、本発明記録媒体の特徴は、上記本発明プログラムの第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の特徴に示される通信制御プログラムの処理手順を一連の完結手続としてコンピュータ読取可能に実録してなる、通信制御プログラムを記録した記録媒体の構成採用にある。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき、添付図面を参照しつつ、その第1及び第2方法例を順に説明し、これに引き続き、そのプログラム例及び記録媒体例を説明する。
【0034】
(第1方法例)
まず、図1は、本発明の第1方法例に係る通信制御方法の実施に際して適用されるコンピュータの機能構成図である。
【0035】
同図に示すように、この第1方法例に係る通信制御方法は、CPU(中央処理装置)、内部/外部記憶装置、入出力装置などの基本構成要素(共に図示せず)に加え、その通信機能要素として、無線LAN通信デバイス1と、無線LANドライバ2と、PPPoE機能プロトコルスタック3(PPPoE:PPP over Ethernet(登録商標))と、PPPプロトコルドライバ4とを具備して構成されたコンピュータαに適用される。
【0036】
ここで、無線LAN通信デバイス1は、ハードウェアメーカから提供される無線LAN通信用の既存の通信デバイスであり、無線LANドライバ2は、上記無線LAN通信デバイス1の駆動用に同ハードウェアメーカから提供される無線LAN通信用の既存のプロトコル(ソフトウェア)である。
【0037】
なお、この無線LANドライバ2としては、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers.米国電気電子学会)で規格化された802.11プロトコルを適用することができ、同無線LANドライバ2を以って、本発明にいう「無線LANプロトコルの機能が適用された下位プロトコルスタック」が構成される。
【0038】
また、PPPoE機能プロトコルスタック3は、本発明にいう「PPPプロトコルの機能を無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備した中位プロトコルスタック」としてコンピュータαに導入され、上記PPPoEプロトコルとしては、RFC2516(RFC:Request For Comment)で定義されているものを適用することができる。
【0039】
そして、PPPプロトコルドライバ4は、コンピュータαのOSで提供されるコネクション型の既存のプロトコル(ソフトウェア)であり、同PPPプロトコルドライバ4を以って、本発明にいう「PPPプロトコルの機能が適用された上位プロトコルスタック」が構成される。
【0040】
次に、図2は、図1に示したPPPoE機能プロトコルスタック3の機能構成図である。
同図に示すように、PPPoE機能プロトコルスタック3は、無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間のリンク制御を行うために、下位インタフェース部31と、タイマ処理部32と、PPPコネクション管理部33と、PPPoEプロトコル処理部34と、上位インタフェース部35とを具備して構成される。
【0041】
このうち、下位インタフェース部31は、下位プロトコルスタックである無線LANドライバ2に対し、その上位のプロトコルスタックとして振る舞うインタフェースであり、一方、上位インタフェース部35は、上位プロトコルスタックであるPPPプロトコルドライバ4に対し、その下位のプロトコルスタックとして振る舞うダイアルアップアダプタをなすインタフェースである。
【0042】
また、タイマ処理部32は、無線LAN通信デバイス1と接続先無線局(図示せず)との間に設定される無線リンクが切断状態となったときの継続時間を計測するものであり、PPPコネクション管理部33は、上記継続時間が所定の設定時間を上回ったときに、通信相手(図示せず)とのPPPコネクションを切断する制御などを行うものである。
【0043】
そして、PPPoEプロトコル処理部34は、上記PPPコネクションが異常切断となった場合において、接続先無線局との間で再接続を行うときに、そのPPPコネクションの正常切断などを行うものである。
【0044】
続いて、以上の機能構成を具備したコンピュータαにおいて実施される具体的方法例を説明する。
まず、前提として、PPPoE機能プロトコルスタック3内の下位インタフェース部31は、無線LAN通信デバイス1に設定される無線リンクの状態を、無線LANドライバ2を通じて定常的に監視している。
【0045】
次に、以上の無線リンクの状態監視に伴い、PPPoE機能プロトコルスタック3内のタイマ処理部32は、これまで継続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が、無線LANドライバ2から下位インタフェース部31を介して通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測する。
【0046】
なお、以上の無線リンクの状態監視を行う際は、例えば、タイマ処理部32から無線LANドライバ2に対して、状態検出用パケットを周期的に送出しておき、これに対する応答パケットの内容を判別するなどして無線リンクの状態を周期的に検出し、これを基に、当該無線リンクの切断状態の継続時間を計測すればよい(上記応答パケットの内容が「切断状態」を示した連続回数をカウントするなどして、その継続時間を計測してもよい)。
【0047】
そして、上記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPコネクション管理部33は、PPPプロトコルドライバ4に対し、当該PPPプロトコルドライバ4に現在設定されている通信相手との間のPPPコネクションを切断すべき旨を、上位インタフェース部35を介して通知する。
【0048】
これに対し、上記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回る前に、当該無線リングが接続状態を回復したときに、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPコネクション管理部33は、PPPコネクションの設定時にPPPプロトコルドライバ4に保持されたPPPセッション情報を、当該PPPプロトコルドライバ4から上位インタフェース部35を介して取得する。
【0049】
次に、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPコネクション管理部33は、その取得したPPPセッション情報により特定される通信相手との間のPPPコネクションの有無を検出する。
【0050】
なお、このPPPコネクションの有無を検出する際には、例えば、通信相手との間のPPPセッションの状態を確認するためのLCPエコー要求パケット(LCP:Link Control Protocol)を、接続状態が回復している無線リンクを介して通信相手へ送出し、このLCPエコー要求パケットに対応するLCPエコー応答パケットの返送の有無を検出するなどすればよい。
【0051】
そして、以上のPPPコネクションの有無を検出した結果、当該PPPコネクションが存在していなかったとき(LCPエコー応答パケットが返送されなかったとき)に限り、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPコネクション管理部33は、PPPプロトコルドライバ4に対し、当該PPPプロトコルドライバ4におけるPPPコネクションの設定を解除すべき旨を、上位インタフェース部35を介して通知する。
【0052】
一方、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPコネクション管理部33が、PPPプロトコルドライバ4におけるPPPコネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該PPPコネクションが異常切断となったときに、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPoEプロトコル処理部34は、PPPコネクションの設定時に通信相手から発行されたPPPoEセッションID(ID:Identifier.識別子)を保持しておく。
【0053】
そして、上記接続先無線局との間で再接続を行うときに、PPPoE機能プロトコルスタック3内のPPPoEプロトコル処理部34は、その保持しておいたPPPoEセッションIDを用いてPPPコネクションの正常切断を行い、以下、新規に設定したPPPコネクションにより、接続先無線局との間で再接続を行うようにする。
【0054】
なお、このPPPセッションの正常切断を行う際には、例えば、通信相手との間におけるPPPoEセッションの終了を指示するためのPADTパケット(PADT:PPPoE Active Discovery Terminate)を、接続状態にある無線リンクを介して通信相手へ送出するなどすればよい。
【0055】
そして、以上に説明した各処理を実行することにより、この第1方法例によれば、既存の上下プロトコルスタック間(無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間)のリンク制御を行うことにより、無線リンクによるネットワーク接続を安定的に維持することが可能になると共に、無線リンクの再接続時においても、通信相手における上位プロトコルスタック(PPPプロトコルドライバ。図示せず)との間で状態の整合性を保つことが可能となる。
【0056】
(第2方法例)
次に、図3は、本発明の第2方法例に係る通信制御方法の実施に際して適用されるコンピュータの機能構成図である。なお、本図に示す各構成要素のうち、既に図1に示した要素とその機能が同一又は同等と見なせるものについては、図1で用いたものと共通の符号を付すものとし、それら共通要素に関する機能説明については省略するものとする。
【0057】
同図に示すように、この第2方法例に係る通信制御方法は、CPU、内部/外部記憶装置、入出力装置などの基本構成要素に加え、その通信機能要素として、無線LAN通信デバイス1と、無線LANドライバ2と、PPPプロトコルドライバ4と、PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5とを具備して構成されたコンピュータβに適用される。
【0058】
ここで、PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5は、本発明にいう「PPPoEプロトコルの機能、及び無線LANプロトコル上のポート認証を行う機能を実現するためのポート認証プロトコルであるIEEE802.1xプロトコルの機能を併せて具備した中位プロトコルスタック」としてコンピュータβに導入される。
【0059】
次に、図4は、図3に示したPPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5の機能構成図である。なお、本図に示す各構成要素のうち、既に図2に示した要素とその機能が同一又は同等と見なせるものについては、図2で用いたものと共通の符号を付すものとし、それら共通要素に関する機能説明については省略するものとする。
【0060】
同図に示すように、PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5は、無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間のリンク制御を行うために、下位インタフェース部31と、タイマ処理部32と、PPPコネクション管理部33と、PPPoEプロトコル処理部34と、上位インタフェース部35と、IEEE802.1x認証処理部51を具備して構成される。
【0061】
このうち、IEEE802.1x認証処理部51は、以下に示す機能、即ち、
(a)ポート認証機能を具備するアクセスポイント(接続先無線局)との接続,
(b)上位プロトコルのタイマ機能を用いた認証リトライ回数や再認証処理などの制御,(c)無線リンクの切断/再接続(アップダウン)の監視及び上位プロトコルへの通知,(d)ポート認証による無線リンク利用可否の監視及び制御,などの各種機能を提供し、当該IEEE802.1x認証処理部51により、第1方法例よりも高度なリンク状態の制御を行うことが可能となる。
【0062】
続いて、以上の機能構成を具備したコンピュータβにおいて実施される具体的方法例を説明する。なお、ここでは、本第2方法例に特徴的な方法的要素のみを説明するものとする。
【0063】
まず、第1方法例の実施の過程において無線リンクのダウン(切断)が検出され、その後に、PPPプロトコルドライバ4からリンクアップ要求(接続要求)が発せられた場合、PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5内のIEEE802.1x認証処理部51は、無線LANドライバ2に対してリンクアップ要求を発し、その結果、無線リンクの復旧が行われたことが検出されたときに、当該無線リンクの確立時におけるポート認証であるIEEE802.1x認証(アクティブ認証)を行う。
【0064】
これに対し、再認証時など、無線ネットワーク側(アクセスポイント側)から認証要求が発せられて、無線LANドライバ2から認証要求パケットを受信した場合、PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック5内のIEEE802.1x認証処理部51は、所要のIEEE802.1x認証(パッシブ認証)を行って無線リンクを維持する。
【0065】
そして、以上のIEEE802.1x認証処理を実行することにより、この第2方法例によれば、無線リンクのダウンに伴う再認証のリトライ回数や、タイムアウト時間などを管理することが可能になると共に、ポート認証機能を具備するアクセスポイントとの間のリンク状態をも管理することが可能となる。
【0066】
(プログラム例及び記録媒体例)
最後に、無線通信用の通信デバイスである無線LAN通信デバイス1と、当該無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックである無線LANドライバ2(無線LANプロトコルとしてIEEE802.11プロトコルを適用)と、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックであるPPPプロトコルドライバ4とを具備してなるコンピュータα(ポート認証プロトコルとしてIEEE802.1xプロトコルを適用したコンピュータβを含む)に導入して実行される通信制御プログラムの例と、当該通信制御プログラムを記録した記録媒体の例とを説明する。
【0067】
まず、所要の通信制御プログラムを構成する場合において、コンピュータα又はβに、無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間のリンク制御を行わせる処理手順を説明する。
【0068】
その処理手順として、当該コンピュータα又はβに、▲1▼無線LAN通信デバイス1に設定される無線リンクの状態を無線LANドライバ1を通じて定常的に監視させる処理手順と、▲2▼無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が無線LANドライバから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測させる処理手順と、▲3▼無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、PPPプロトコルドライバ4に対し、当該PPPプロトコルドライバ4に現在設定されている所定の通信相手との間のPPPコネクションを切断すべき旨を通知させる処理手順とを、当該通信制御プログラムの処理ステップとして設けるようにする。
【0069】
さらに、コンピュータα又はβに、無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間のリンク制御を行わせるために、無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回る前に、当該無線リンクが接続状態を回復した場合の処理手順を説明する。
【0070】
その処理手順として、当該コンピュータα又はβに、▲4▼PPPコネクションの設定時にPPPプロトコルドライバ4に保持させたPPPセッション情報を当該PPPプロトコルドライバ4から取得させる処理手順と、▲5▼その取得させたPPPセッション情報により特定される所定の通信相手との間のPPPコネクションの有無を、例えばLCPエコー要求パケット及びLCPエコー応答パケットを用いて検出させる処理手順と、▲6▼その有無を検出させた結果、PPPコネクションが存在していなかったときに限り、PPPプロトコルドライバ4に対し、当該PPPプロトコルドライバ4におけるPPPコネクションの設定を解除すべき旨を通知させる処理手順とを、当該通信制御プログラムの処理ステップとして設けるようにする。
【0071】
加えて、コンピュータα又はβに、無線LANドライバ2とPPPプロトコルドライバ4との間のリンク制御を行わせるために、PPPプロトコルドライバ4におけるPPPコネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該PPPコネクションが異常切断となった場合の処理手続を説明する。
【0072】
その処理手順として、当該コンピュータα又はβに、▲7▼PPPコネクションの設定時に所定の通信相手から発行されたPPPoEセッションIDを保持させる処理手順と、所定の接続先無線局との間で再接続を行うときに、当該コンピュータα又はβに、▲8▼その保持させておいたPPPoEセッションIDを用いてコネクションの正常切断を、例えばPADTパケットを用いて行わせる処理手順とを、当該通信制御プログラムの処理ステップとして設けるようにする。
【0073】
一方、上記通信制御プログラムを記録した記録媒体を構成する場合には、任意種別の記録媒体に、当該通信制御プログラムにおける上記▲1▼〜▲8▼の各処理手順を一連の完結手続としてコンピュータ読取可能に実録すればよい。
【0074】
以上、本発明の実施の形態につき、その方法例並びにプログラム例及び記録媒体例を挙げて説明したが、本発明は、必ずしも上述した手法並びに手順及び手続にのみ限定されるものではなく、後述する効果を有する範囲内において、適宜、変更実施することが可能なものである。
【0075】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、既存の上下プロトコルスタック間のリンク制御を行うことにより、無線リンクによるネットワーク接続を安定的に維持することが可能になると共に、無線リンクの再接続時においても、通信相手における上位プロトコルスタックとの間で状態の整合性を保つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1方法例に係る通信制御方法の実施に際して適用されるコンピュータの機能構成図である。
【図2】図1に示したPPPoE機能プロトコルスタックの機能構成図である。
【図3】本発明の第2方法例に係る通信制御方法の実施に際して適用されるコンピュータの機能構成図である。
【図4】図3に示したPPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタックの機能構成図である。
【符号の説明】
α,β…コンピュータ
1…無線LAN通信デバイス
2…無線LANドライバ
3…PPPoE機能プロトコルスタック
31…下位インタフェース部
32…タイマ処理部
33…PPPコネクション管理部
34…PPPoEプロトコル処理部
35…上位インタフェース部
4…PPPプロトコルドライバ
5…PPPoE/IEEE802.1x機能プロトコルスタック
51…IEE802.1x認証処理部

Claims (17)

  1. 無線通信用の通信デバイスと、当該無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックと、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックとを具備してなるコンピュータにおいて実施される通信制御方法であって、
    前記下位プロトコルスタックと前記上位プロトコルスタックとの間に、両者間のリンク制御を行うための中位プロトコルスタックを導入し、
    当該中位プロトコルスタックにおいて、
    前記通信デバイスに設定される無線リンクの状態を前記下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視する処理と、
    前記無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が前記下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測する処理と、
    前記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知する処理と、を実施する、
    ことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記中位プロトコルスタックは、
    前記無線リンクの切断状態の前記継続時間が前記所定の設定時間を上回る前に、当該無線リンクが接続状態を回復したときに、
    前記コネクションの設定時に前記上位プロトコルスタックに保持されたセッション情報を当該上位プロトコルスタックから取得する処理と、
    その取得した前記セッション情報により特定される前記所定の通信相手との間の前記コネクションの有無を検出する処理と、
    その有無を検出した結果、前記コネクションが存在していなかったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックにおける前記コネクションの設定を解除すべき旨を通知する処理と、をさらに実施する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記中位プロトコルスタックは、
    前記上位プロトコルスタックにおける前記コネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該コネクションが異常切断となったときに、
    前記コネクションの設定時に所定の通信相手から発行されたセッション識別子を保持する処理と、
    所定の接続先無線局との間で再接続を行うときに、
    その保持しておいた前記セッション識別子を用いて前記コネクションの正常切断を行う処理と、をさらに実施する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信制御方法。
  4. 前記中位プロトコルスタックは、
    前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、
    前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、
    当該PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックは、
    前記コネクションの有無を検出する処理の実施に際し、
    前記所定の通信相手との間におけるPPPセッションの状態を確認するためのLCPエコー要求パケット及び対応するLCPエコー応答パケットを用いる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信制御方法。
  5. 前記中位プロトコルスタックは、
    前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、
    前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、
    当該PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックは、
    前記コネクションの正常切断を行う処理の実施に際し、
    前記所定の通信相手との間におけるPPPoEセッションの終了を指示するためのPADTパケットを用いる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  6. 前記無線LANプロトコルは、
    IEEE802.11プロトコルである、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の通信制御方法。
  7. 前記PPPoEプロトコルの機能を具備した前記中位プロトコルスタックは、
    前記無線LANプロトコル上のポート認証を行う機能を実現するためのポート認証プロトコルの機能をさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項4、5又は6に記載の通信制御方法。
  8. 前記ポート認証プロトコルは、
    IEEE802.1xプロトコルである、
    ことを特徴とする請求項7に記載の通信制御方法。
  9. 無線通信用の通信デバイスと、当該無線通信用のプロトコルに関する下位プロトコルスタックと、コネクション型のプロトコルに関する上位プロトコルスタックとを具備してなるコンピュータに導入して実行される通信制御プログラムであって、
    前記コンピュータに、前記下位プロトコルスタックと前記上位プロトコルスタックとの間のリンク制御を行わせるために、
    当該コンピュータに、
    前記通信デバイスに設定される無線リンクの状態を前記下位プロトコルスタックを通じて定常的に監視させる処理手順と、
    前記無線リンクの状態監視に伴い、これまで接続状態にあった当該無線リンクが切断状態に遷移した旨が前記下位プロトコルスタックから通知されたときに、その切断状態の継続時間を計測させる処理手順と、
    前記無線リンクの切断状態の継続時間が所定の設定時間を上回ったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックに現在設定されている所定の通信相手との間のコネクションを切断すべき旨を通知させる処理手順と、を有する、
    ことを特徴とする通信制御プログラム。
  10. 前記無線リンクの切断状態の前記継続時間が前記所定の設定時間を上回る前に、当該無線リンクが接続状態を回復したときに、
    前記コンピュータに、
    前記コネクションの設定時に前記上位プロトコルスタックに保持させたセッション情報を当該上位プロトコルスタックから取得させる処理手順と、
    その取得させた前記セッション情報により特定される前記所定の通信相手との間の前記コネクションの有無を検出させる処理手順と、
    その有無を検出させた結果、前記コネクションが存在していなかったときに限り、前記上位プロトコルスタックに対し、当該上位プロトコルスタックにおける前記コネクションの設定を解除すべき旨を通知させる処理手順と、をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の通信制御プログラム。
  11. 前記上位プロトコルスタックにおける前記コネクションを切断すべき旨を通知した結果、当該コネクションが異常切断となったときに、
    前記コンピュータに、前記コネクションの設定時に所定の通信相手から発行されたセッション識別子を保持させる処理手順と、
    所定の接続先無線局との間で再接続を行うときに、
    前記コンピュータに、その保持させておいた前記セッション識別子を用いて前記コネクションの正常切断を行わせる処理手順と、をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の通信制御プログラム。
  12. 前記コンピュータは、
    当該コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、
    前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、
    前記コンピュータに前記コネクションの有無を検出させる処理手順は、
    前記所定の通信相手との間におけるPPPセッションの状態を確認するためのLCPエコー要求パケット及び対応するLCPエコー応答パケットを用いて実行する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の通信制御プログラム。
  13. 前記コンピュータは、
    当該コンピュータに、前記下位プロトコルスタックとして無線LANプロトコルの機能が適用され、前記上位プロトコルスタックとしてPPPプロトコルの機能が適用された場合に、
    前記PPPプロトコルの機能を前記無線LANプロトコル上で実現するためのPPPoEプロトコルの機能を具備し、
    前記コンピュータに前記コネクションの正常切断を行わせる処理手順は、
    前記所定の通信相手との間におけるPPPoEセッションの終了を指示するためのPADTパケットを用いて実行する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の通信制御プログラム。
  14. 前記無線LANプロトコルは、
    IEEE802.11プロトコルである、
    ことを特徴とする請求項12又は13に記載の通信制御プログラム。
  15. 前記PPPoEプロトコルの機能を具備した前記コンピュータは、
    前記無線LANプロトコル上のポート認証を行う機能を実現するためのポート認証プロトコルの機能をさらに具備する、
    ことを特徴とする請求項12、13又は14に記載の通信制御プログラム。
  16. 前記ポート認証プロトコルは、
    IEEE802.1xプロトコルである、
    ことを特徴とする請求項15に記載の通信制御プログラム。
  17. 請求項9、10、11、12、13、14、15又は16に記載の通信制御プログラムの処理手順を一連の完結手続としてコンピュータ読取可能に実録してなる、
    ことを特徴とする通信制御プログラムを記録した記録媒体。
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