JP4067931B2 - 遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示手段に抽選演出画像の表示を行う遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、複数の組み合わせ図柄を変動させて抽選演出表示を行う遊技機として、例えばパチンコ遊技機や、スロットマシーンなどが知られている。
【0003】
パチンコ遊技機を例に取ると、盤面のほぼ中央部に液晶ディスプレイなどの表示手段が配置されており、このディスプレイ上に、抽選演出表示を行うための3列のリールが表示され、この各リール内に数字等の図柄が表示される。
【0004】
遊技者の打った遊技球が遊技盤の盤面上に設けられているスタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口に入賞すると、大当りの権利(特別遊技状態)を遊技者に付与するための抽選処理が行われる。そして、3列のリールに表示される図柄が一斉に変動を開始し、各リールでは、例えば1〜12までの12種類の図柄が順次繰り返して変動表示される。その後、抽選の結果に基づき、3列のリールは順次停止していき、停止した3列の図柄が全て同一図柄の出目として表示された場合に、大当り状態となり、大当り入賞口が開放制御され、多くの賞球が払い出される。
【0005】
そして、これら一連のパチンコ遊技機の動作を遊戯者にとってより魅力的に行い、遊技者を飽きさせないようにするために、種々の演出が行われている。
【0006】
かかるパチンコ遊技機として、例えば、特開2001−161906号公報に示されるようなものが知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−161906号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このようなパチンコ遊技機では、特別遊技状態が得られる期待感を高める演出をどのように行うかが、遊技機としての魅力を高める大きな要素の1つとなる。
【0009】
本発明は、特別遊技状態を発生させるための抽選の演出に従来全く考慮されることの無かった音声、特に遊技中の遊技者の音声を反映させることにより、遊技者にとってより魅力的な抽選演出を行う遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)前記目的を達成するため、本発明は、
所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選及びその抽選演出を行う遊技機の制御装置において、
音声入力手段から入力された音声の認識処理を行う音声認識手段と、
前記音声の認識結果に関連付けて前記抽選演出を行う抽選演出手段と、
を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータにより使用可能なプログラムであって、上記手段をコンピュータに実現させることを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、コンピュータにより使用可能な記憶媒体であって、上記手段をコンピュータに実現させるためのプログラムを含むことを特徴とする。
【0013】
ここで入賞とは、始動入賞口に例えば遊技球や遊技コインなどが、入ることのみならず、通過することをも意味する。
【0014】
本発明の遊技機は、所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行う。そして、この抽選処理の結果に基づき、抽選結果を演出するための抽選演出処理を行う。
【0015】
本発明によれば、特別遊技状態を発生させるための抽選の演出に従来全く考慮されることの無かった音声を音声入力手段から取得し、これを音声認識手段で認識することにより、認識した音声に関連付けて抽選演出を行うという技術的構成を採用する。
【0016】
これにより、特別遊技状態を発生させるための抽選の演出に従来全く考慮されることの無かった音声を抽選演出に反映させるという、遊技者にとって魅力的な抽選演出を行う遊技機を実現することができる。
【0017】
特に、遊技中の遊技者の音声を抽選演出に反映させることにより、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0018】
(2)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
前記抽選の結果に基づき、前記音声の認識結果に関連付けた抽選演出のための抽選演出画像を生成し表示する抽選演出処理を行うように構成してもよい。
【0019】
ここにおいて、前記抽選演出手段は、
遊技者に所与の音声入力を示唆する画像を生成し、前記抽選演出画像に関連付けて表示するための処理を行うように構成してもよい。
【0020】
本発明によれば、遊技者に所与の音声入力を示唆する画像を生成表示するため、遊技者はこの示唆に応じて音声入力を行うことで、遊技をスムーズに進めることができる。
【0021】
ここにおいて、前述した遊技者に所与の音声入力を示唆する画像としては、例えば所与の音声入力を示唆するストーリーをもった画像として生成してもよく、また所与の音声入力を示唆するメッセージ等を表示する画像として生成してもよく、また音声入力のタイミングが問題とされる場合には、当該タイミングを示唆する画像として生成してもよく、またメロディーの入力を示唆する場合には、当該メロディーの推移を表す画像として生成すればよく、上記のように示唆する音声入力の種別に応じて、適宜その内容に応じた画像として生成すればよい。
【0022】
また、音声入力を示唆する画像は、例えば、抽選演出画像の一部として、その一連の画像の中に生成表示してもよく、また異なるタイプの新たな抽選演出画像として生成表示するように構成してもよい。
【0023】
例えば、抽選演出画像が、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に確定停止することにより表示する抽選画像を含む場合においては、この一連の抽選画像の一部として、遊技者に所与の音声入力を示唆する画像を表示してもよく、また一連の抽選画像にカットインする形で、遊技者に所与の音声入力を示唆するための新たな画像として生成表示するように構成してもよい。
【0024】
(3)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
前記音声入力を示唆に対応した音声の認識結果に関連付けて、前記抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0025】
本発明によれば、所与の音声入力の示唆に対応した音声を遊技者が入力した場合には、その音声の認識結果に関連付けて抽選演出画像の生成が行われる。
【0026】
従って、入力の示唆に対応して適切な音声入力を行った場合には、例えば特別遊技状態の発生に近づくような抽選演出画像が生成されることとなるため、示唆に応じて適切な音声入力を行えば抽選演出の状態が発展し、特別遊技状態が得られるという遊技者の期待感を効果的に高めることができるという、従来には存在しない高い抽選演出効果をもった遊技機を実現することができる。
【0027】
(4)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の音声入力を示唆し、前記示唆に対応した音声の認識結果に関連付けて、リーチ成立後における特別遊技状態成立のための前記抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0028】
本発明によれば、特別遊技状態の発生が間近であるというリーチ状態において、遊技者は示唆に応じて音声入力を行うことで、抽選演出画像の状態変化を楽しむことができる。これにより、遊技者に対し、自分の音声入力により抽選演出の状態が発展し特別遊技状態が得られるという、より強い期待感を抱かせることができ、高い抽選演出効果を発揮することができる。
【0029】
(5)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出画像は、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に確定停止することにより表示する演出画像を含み、
前記抽選演出手段は、
前記音声の認識結果に関連付けて、前記図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。
【0030】
ここにおいて、前記抽選演出手段は、
前記音声の認識結果に関連付けて、リーチ成立時における図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。この場合には、例えば、リーチ成立時における最終変動図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。
【0031】
本発明によれば、音声の認識結果に関連付けて、図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御することにより、遊技者は、自分の音声入力により図柄の変動、確定停止が行われ、あたかも自分の音声入力により遊技演出の状態が発展し特別遊技状態が得られるような期待感を高めるという、格別な抽選演出効果を実現することができる。
【0032】
ここにおいて、音声の認識結果に関連付けて図柄の変動を演算制御する処理としては、例えばリーチ成立時に図柄、例えば最終変動図柄のみを拡大表示するような演出を行ってもよい。また変動図柄の確定停止を演出制御する処理としては、例えば変動図柄が停止する画面に代え、特別遊技状態の発生の有無を所与のストーリーに従って表示する演出画像として表示するようにしてもよい。
【0033】
(6)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出画像は、抽選結果を複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に確定停止することにより表示する演出画像を含み、
前記抽選演出手段は、
前記音声の認識結果に関連付けて、リーチ成立時における図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。この場合には、例えば、リーチ成立時における最終変動図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。
【0034】
(7)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の大きさ、内容、タイミング、メロディー、方向のいずれかの音声入力を示唆し、前記示唆に対応した音声の認識結果に関連付けて、リーチ成立後における特別遊技状態成立のための前記抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0035】
(8)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の大きさ、内容、タイミング、メロディー、方向のいずれかの音声入力を示唆し、前記示唆に対応した音声の認識結果に関連付けて、リーチ成立時における図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御するための処理を行うように構成してもよい。この場合には、例えば、リーチ成立時における最終変動図柄の変動及び確定停止の少なくとも一方を演出制御する処理を行うように構成してもよい。
【0036】
(9)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の大きさの音声入力を示唆する示唆オブジェクトを前記抽選演出画像内に拡縮表示するとともに、認識された音声の大きさに応じて所与の図柄が拡縮表示し、前記音声入力が所与の条件を満足する程度に応じて特別遊技状態の発生の有無を演出する抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。この場合には、例えば、リーチ成立時における最終変動図柄が拡縮表示する処理を行うように構成してもよい。
【0037】
(10)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の内容の音声入力を示唆するとともに、認識された音声の内容に応じて特別遊技状態の発生の有無を演出する抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0038】
(11)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与のタイミングでの音声入力を示唆するとともに、認識された音声の入力タイミングに応じて特別遊技状態の発生の有無を演出する抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0039】
(12)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与のメロディーに合わせた音声入力を示唆するとともに、認識されたメロディーに応じて特別遊技状態の発生の有無を演出する抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0040】
(13)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記抽選演出手段は、
リーチ発生時に、前記遊技者に対し所与の方向への音声入力を示唆するとともに、認識された方向に応じて特別遊技状態の発生の有無を演出する抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0041】
(14)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記示唆に対応して入力される音声の認識結果に関連付けて特別遊技状態の発生の有無を確定する手段を含むように構成してもよい。
【0042】
本発明によれば、遊技中の遊技者の音声を抽選演出に反映させるだけでなく、特別遊技状態の発生の有無に反映させることができる。したがって、遊技者が音声を入力することによって特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与することができ、自己の技量により利益を増加させることができるという満足感や達成感を得られる遊技機を提供することができる。
【0043】
この場合、例えば、抽選演出処理に先立って行われる抽選処理で「当りモード」、「外れモード」、「準当りモード」の3種類のモードの中から1つのモードを決定するようにし、「準当りモード」が決定された場合に、音声の認識結果に関連付けて特別遊技状態の発生の有無を確定するように構成してもよい。
【0044】
(15)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記音声入力手段は周囲の音を集音するように設置され、
前記抽選演出手段は、
集音された音声の認識結果に関連付けて抽選演出のための抽選演出画像を生成するための処理を行うように構成してもよい。
【0045】
(16)また、本発明に係る遊技機の制御装置、遊技機、制御プログラム及び情報記憶媒体において、
前記遊技機は、上記いずれかの制御装置を備えたパチンコ、パチスロ、又はメダルゲームを行うように形成された遊技機であることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。
【0047】
なお、以下に説明する本実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を何ら限定するものではない。また本実施の形態で説明される構成のすべてが本発明の必須構成要件とは限らない。
【0048】
また、以下に説明する実施の形態では、パチンコ遊技機を例に取り説明するが、本発明はこれに限らず、これ以外の種々の遊技機にも適用することができる。
【0049】
図1には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図が示されている。
【0050】
このパチンコ遊技機は、その正面上半部に遊技用の盤面10が設けられ、正面下半部にパチンコ玉の打球供給皿36が設けられ、その下方に余剰玉受け皿38及び操作部34が設けられている。
【0051】
前記遊技用の盤面10には、その中央部分に液晶等の画像表示手段を用いて構成された表示部12が配置されている。
【0052】
前記表示部12には、パチンコ遊技機の遊技演出画像及びその他必要な情報が表示される。
【0053】
表示部12の両側に普通図柄入賞口として機能するスルーチャッカー14、14が配置され、さらに表示部12の下方には特別図柄始動入賞口として機能しスタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口16と、大当り入賞口18が設けられ、さらに下端部にはアウト玉入口40が設けられている。
【0054】
遊技者が操作部34を把持し、回転操作することにより、打球供給皿36に蓄えられたパチンコ玉は、図示しない打球発射機構により発射され、外レール30及び内レール32との間を外レール30に案内されて円弧状の軌道を描いて上方へ時計回りに転動していき、盤面10内を落下していく。
【0055】
盤面10には、図示したスルーチャッカー14及び始動入賞口16以外に、図示しない複数の通常入賞口が配置されている。各入賞口に玉が入ると、これはスイッチ等の検出手段により検出される。入賞口に玉が入ると、賞球が打球供給皿36に払い出される。入賞しなかった玉は、アウト玉入口40に入って回収される。
【0056】
始動入賞口16に入賞する(玉が入る又は通過する)と、所与のルールに従い、特別遊技状態を発生させるための特別図柄抽選処理が行われる。本実施の形態では、この特別図柄抽選処理により、特別遊技状態として大当りの権利を遊技者に付与するか否かの決定が行われる。このとき表示部12には、遊技演出画像の一部として複数の図柄の組み合わせを用いた抽選演出画像の表示が行われ、全ての図柄が揃うと大当りとなり、大当り入賞口18が開き、多くの玉が払い出される状態に制御される。
【0057】
スルーチャッカー14に入賞する(玉が入る又は通過する)と、前記スタートチャッカーとしての始動入賞口16の入賞確率を所与のルールに従い所定の短時間高めるための、いわゆる普通図柄抽選処理が行われる。そして、この普通図柄抽選処理により、始動入賞口16を所定の短時間開くことを指示する当りの決定が行われると、始動入賞口16が一定時間(本実施の形態では約3秒間)開き、前記時間経過後、始動入賞口16が閉じる。これにより特別図柄抽選処理の回数が増え、遊技者に対し大当りの期待感を抱かせることができる。
【0058】
本実施の形態では、抽選演出の演出効果を高めるために遊技者の音声等に関連付けた抽選演出を行うため、音声入力手段が設けられている。この音声入力手段は、抽選演出の1つである遊技者が発声する音声の発声方向に関連付けた抽選演出をも可能にするため、音声の発声方向を認識可能である複数の指向性マイク44aないし44dとして設けられている。
【0059】
これら各指向性マイク44aないし44dは、本実施の形態では本体前面に盤面10を中心として上下左右に、遊技時の遊技者の想定される頭部の位置に向けて設けられている。したがって、各指向性マイク44aないし44dに入力された音声を比較することにより、遊技者がどの方向から音声を発声しているのかをも判別することができる。
【0060】
また、本実施の形態では、音声入力手段として周囲の音声を集音し、これに関連付けた抽選演出を行うために、集音マイク45も設けられている。この集音マイク45は、外音を収集するために本実施の形態では本体前面の盤面10右上に設けられており、遊技者の音声に限らずパチンコ遊技機周囲の音声を集音できる。
【0061】
図2には、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の要部のブロック図の一例が示されている。
【0062】
本実施の形態のパチンコ遊技機は、各入賞口への入賞を検出する検出部50と、処理部70と、記憶部90と、情報記憶媒体92とを少なくとも含んで構成されている。
【0063】
前記処理部70は、システム全体の制御、システム内の各ブロックへの命令の指示、画像処理又は音処理などの各処理を行うものであり、その機能は、各種プロセッサ(CPU、DSPなど)、あるいはASIC(ゲートアレイなど)などのハードウエアや、所与のプログラムにより実現できる。
【0064】
記憶部90は、処理部70などのワーク領域となるものであり、その機能はRAMなどのハードウエアにより実現できる。
【0065】
情報記憶媒体92(コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体)は、プログラムやデータなどの情報を格納するものであり、その機能は、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、メモリ(ROM)、光磁気ディスク(MO)、光ディスク(CD、DVD)などのハードウエアにより実現できる。処理部70は、この情報記憶媒体92に格納される情報に基づいて本発明(本実施の形態)の種々の処理を行う。すなわち、情報記憶媒体92には、本発明(本実施の形態)の手段(特に処理部70に含まれるブロック)を実行するための情報(プログラムあるいはデータ)が格納される
なお、情報記憶媒体92に格納される情報の一部又は全部は、システムへの電源投入時等に記憶部90に転送されることになる。また情報記憶媒体92に記憶される情報は、本実施の形態の処理を行うためのプログラムコード、画像データ、音データ、表示物の形状データ、テーブルデータ、リストデータ、本実施の形態の処理を指示するための情報、その指示に従って処理を行うための情報等の少なくとも1つを含むものである。
【0066】
表示部12は、本実施の形態により生成された画像を出力するものであり、その機能は、LCD、CRTなどのハードウエアにより実現できる。
【0067】
音声入力部52は、遊技者の音声の入力手段として機能する4つのマイク44aないし44dおよび、周囲の音声の入力手段として機能する1つのマイク45などのハードウェアで実現できる。
【0068】
なお、本発明(本実施の形態)の手段を実行するためのプログラムあるいはデータは、ホストコンピュータ(サーバ)が有する情報記憶媒体からネットワーク及び通信部を介して情報記憶媒体92に配信するようにしてもよい。このようなホストコンピュータ(サーバ)の情報記憶媒体の使用も本発明の範囲内に含まれる。
【0069】
処理部70は、抽選手段72、演算処理手段74、画像生成手段82を含む。
【0070】
抽選手段72は、検出部50によりスタートチャッカーとしての始動入賞口16への玉の入賞が検出された場合に、所与のルールに従って特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行い、その抽選結果を各手段74〜82へ提供する。本実施の形態では、乱数を取得して、抽選処理を行うことで、特別遊技状態としての大当りモード、外れモードの2種類のモードの中から、1つのモードを決定する。
【0071】
さらに、抽選手段72は、大当りモードが決定された場合には、複数の当り演出パターンの中からどのような当り演出を行うか否かを、同様に乱数を取得して決定する。また、外れモードが決定された場合には、リーチ外れ演出モードや完全外れ演出モードのいずれの演出モードかを決定する。
【0072】
特に本実施の形態では、大当りモード、リーチ外れ演出モードのいずれかが決定された場合には、後述する図6の第1〜第5のいずれかのパターンの停止演出処理、具体的には遊技者からの音声入力の認識結果に基づく抽選演出処理を行うか否かのモードも決定される。
【0073】
演算処理手段74は、各種の演算処理を行なう。例えば、大当り入賞口18を開閉制御するための処理を、検出部50からの入力信号や、抽選手段72から提供される信号、保存データやプログラム等に基づいて行う。さらには、遊技用の3次元空間を演算設定する処理を行う3次元空間処理手段76として、遊技用の抽選演出を演算設定する処理を行う抽選演出手段78として、音声入力部に入力された音声を認識する処理を行う音声認識手段80としても機能する。
【0074】
3次元空間処理手段76における演出画像の生成のための具体的な処理として、3次元空間(オブジェクト空間)内に配置するオブジェクト(1又は複数のプリミティブ面)の位置や回転角度(オブジェクト空間内における位置を特定するためのワールド座標系X、Y又はZ軸回りの回転角度)を求める処理、オブジェクトを動作させる処理(モーション処理)、視点の位置(仮想カメラの位置)や視線角度(仮想カメラの回転角度)や視点の位置(仮想カメラの位置)の移動処理、マップオブジェクトなどのオブジェクトをオブジェクト空間へ配置する処理等を行う。
【0075】
また、抽選演出手段78における抽選演出を演算設定するための具体的な処理として、抽選手段72の抽選処理により決定された各種モードの設定を行う。そして、設定モードに基づき、複数の組み合わせ図柄が所与のルールに基づき変動した後に確定停止することにより抽選の結果を表示する抽選演出画像を生成するための抽選演算処理等を行う。
【0076】
このとき、抽選演出手段78は、前記抽選演算処理の一環として、遊技者に対して所与の音声入力を示唆する抽選演出画像を生成するための処理を行うとともに、後述する音声認識手段80で得られた音声の認識結果に関連付けて抽選演出画像を生成するための処理を行う。なお、音声の認識結果に関連付けた抽選演出画像は、複数のパターンのものが記憶部90に記憶されており、抽選手段72の抽選結果に応じていずれのパターンによる演出が行われるか決定される。
【0077】
本実施の形態では、所定の条件のもとで、第1から第5のパターンからなる音声の認識結果に関連付けた抽選演出が行われるように形成されており、抽選演出手段78は前述したようにそれぞれのパターンに対応して、音声入力を示唆する抽選演出画像を生成するための処理を行う。ここでは、それぞれのパターンに対応して遊技者に対して所与の大きさ、内容、タイミング、メロディー、方向のいずれかの音声入力を示唆する抽選演出画像を生成するための処理を行う。
【0078】
音声認識手段80は、遊技者が前記音声入力の示唆に従って音声入力部52に入力した音声を認識するための処理を行う。そして、各抽選演出のパターンに応じて認識した音声の大きさ、内容、タイミング、メロディー、方向と、予め記憶部90に記憶されている音声の大きさ、内容、タイミング、メロディー、方向に関するデータとの比較処理を行い、音声の認識結果を得る。
【0079】
こうして、音声認識手段80で得られた音声の認識結果に関連付けて、抽選演出手段78は、抽選演出画像を生成するための処理を行う。
【0080】
画像生成手段82は、演算処理手段74、3次元空間処理手段76、抽選演出手段78、音声認識手段80などの演算処理結果等に基づいて、各種の画像を生成し、表示部12に出力する。
【0081】
より具体的には、画像生成手段82では、まず座標変換、クリッピング処理、透視変換、あるいは光源計算等のジオメトリ処理が行われ、その処理結果に基づいて、描画データ(頂点に付与される位置座標、テクスチャ座標、色(輝度)データ、光線ベクトルあるいはα値などを含むデータ)が作成される。そして、この描画データに基づいて、ジオメトリ処理後のオブジェクト(1又は複数のプリミティブ面)の画像を、記憶部90内の描画領域(フレームバッファ、ワークバッファなどのピクセル単位で画像情報を記憶できる領域)に記憶する。この際、画像生成手段82は、テクスチャをオブジェクトにマッピングする処理等も行う。
【0082】
これにより、表示部12上には、パチンコ遊技機の遊技演出を行う演出画像が表示される。
【0083】
これに加えて、前記画像生成手段82は、抽選演出手段78、音声認識手段80などの演算処理結果に基づき、前記抽選の演出画像を、遊技機の遊技演出の一部として遊技演出画像内に表示する処理を行う。このときの抽選演出のための画像は、複数の組み合わせ図柄を用いた抽選演出画像や、第1から第5のパターンからなる音声の認識結果に関連付けた抽選演出画像として表示部12に表示される。
【0084】
以上のように、本実施の形態では、特別遊技状態を発生させるための抽選の演出等に従来全く考慮されることの無かった遊技者の音声を抽選演出に反映させるという、従来全く存在しなかった、遊技者にとって魅力的な抽選演出を行う遊技機を実現することができる。
【0085】
また、特別図柄抽選処理等の際には、所与の音声入力を示唆する抽選演出画像が表示されるので、遊技者はいかなる音声を入力すべきか容易に把握することができる。
【0086】
そして、音声入力示唆にしたがって遊技者が音声を入力すると、入力された音声の認識結果に関連付けて抽選演出画像が表示されるので、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができる。
【0087】
図3には、本実施の形態の遊技機において、表示部12に表示される抽選演出画像の一例が示されている。
【0088】
本実施の形態の演算処理手段74は、抽選表示用の複数の組み合わせ図柄200a、200b、200cが配置された遊技演出用の3次元空間を演算する。そして、この3次元空間を仮想カメラから見た演出画像が、図3に示すように表示されることになる。ここでは、演出画面の3つのエリアに3つの組み合わせ図柄200a、200b、200cが表示されている。
【0089】
また、同図は、左右の図柄200a、200cが同一図柄で変動を停止したリーチ状態を表している。
【0090】
図4〜図6には、始動入賞口16に入賞した場合の一連の処理が示されている。
【0091】
図4に示すように、ステップS30で、スタートチャッカーと呼ばれる始動入賞口16に入賞したと判断されると、次にステップS32において抽選手段72による特別図柄抽選処理が行われ、大当りモード、外れモードの2種類のモードが乱数を用いて決定される。
【0092】
大当りモードが決定された場合には、どのような種類の大当りの表示を行うか否かを演算決定する。
【0093】
外れモードが決定された場合には、その外れが、リーチ外れモードか、完全外れモードかを決定する。リーチ外れモードが決定された場合には、どのような種別のリーチ外れの表示を行うか否かを決定するための演算処理を行い、さらには完全外れモードが決定された場合には、どのような演出画面としてその旨を表示するか否かを決定する処理を行う。
【0094】
次に、ステップS34において、前記ステップS32において決定された抽選結果に基づく抽選演出処理が行われる。この抽選演出処理では、前記ステップS32において決定された抽選結果及びその抽選演出動作が、抽選演出画像として表示される。
【0095】
図5には、このステップS34の処理の具体的な一例が示されている。
【0096】
まず、抽選手段72が、大当りモード、リーチ外れモードを抽選により決定した場合には、ステップS110において、図3に示すように、3つの図柄200a、200b、200cを1〜12の順でかつサイクリックに変動させる制御を行う。
【0097】
そして、このようにして変動を開始した3つの図柄200a、200b、200cは、まずステップS112において左側の図柄が最初に確定停止する。このとき右側の図柄、真ん中の図柄は、まだ変動を継続している。
【0098】
次に、ステップS114において、変動中の右側の図柄が確定停止する。この状態では、左側及び右側の図柄が確定停止しているが、真ん中の図柄はまだ変動を継続している。
【0099】
このときリーチが成立しているか否かがステップS116で場合分けされる。
【0100】
右側及び左側の確定図柄200a、200cが同一でない(揃わない)場合には、リーチが成立しないので、ステップS120の外れアクション処理が行われる。
【0101】
この外れアクション処理S120では、リーチが成立しなかった遊技者の失望感を表す遊技演出画像が生成表示され、その後、変動中の真ん中の図柄200bが確定停止する。
【0102】
また、図3に示すように、左側及び右側の確定図柄200a、200cが同一図柄に揃った当り可能状態の場合、すなわちリーチが成立した場合には、ステップS118の処理が行われる。
【0103】
このステップS118では、このリーチ状態をより効果的に演出するための、リーチアクション処理が行われ、その後、変動中の真ん中の図柄200bが確定停止する。
【0104】
なお、このリーチアクション処理は、ステップS32の抽選処理により、大当りモードが決定された場合、及び外れモードとなった場合でもリーチ外れモードが決定された場合に行われる。大当りモードが決定された場合には、最終的に後述するステップS38の大当り処理が行われることになり、リーチ外れモードが決定された場合には、最終的には後述するステップS40の外れ処理が行われることになる。
【0105】
このような図5に示す一連の処理が終了すると、次に図4のステップS36により当り外れの場合分け処理が行われる。当り外れは、前述したようにステップS32の抽選処理で既に決定されているため、この決定に従い、場合分け処理が行なわれる。なお、ステップS34の遊技演出処理との関連では、以下のようにして当り外れの場合分け処理が行なわれる。すなわち、前述したリーチアクション処理S118及び外れアクション処理S120で確定停止した真ん中の図柄200bが、すでに確定停止している左右の図柄200a、200cと同一の図柄であるか否かで場合分けされることとなる。
【0106】
そして、確定停止した真ん中の図柄200bが、すでに確定停止している左右の図柄200a、200cと同一図柄である場合には、大当り(特別遊技状態が成立した)と場合分けされ、ステップS38の大当りの処理が実行されるが、同一でない場合には、外れ(特別遊技状態が成立しない)と場合分けされ、ステップS40の外れ処理が実行されることになる。
【0107】
ステップS38における、大当りの処理としては、図1に示す大当り入賞口18が、所定時間、所定回数繰り返し開くという制御が行われる。このような制御は、図2に示す演算処理手段74により大当り入賞口18を所定のルールに従って開放する制御を行うことにより実行される。
【0108】
図6には、図5のステップS118のリーチアクション処理において、通常の停止演出処理を行う場合と、遊技者が入力した音声の認識結果に関連付けて停止演出処理を行う場合が示されている。
【0109】
ここで、通常の停止演出処理とは、従来の遊技機でも通常に行われていた、特別遊技状態を発生させるための抽選演出における最終変動図柄の停止演出である。また、遊技者が入力した音声の認識結果に関連付けた停止演出処理とは、本実施の形態に特徴的な処理であり、特別遊技状態を発生させるための抽選演出における最終変動図柄の停止演出を遊技者が入力した音声の認識結果に関連付けて行う処理である。ここでは「遊技者が入力した音声の認識結果に関連付けた最終変動図柄停止演出」を説明の便宜上「音声認識停止演出」ということとする。
【0110】
図6に示すように、ステップS200において、音声認識停止演出を行わないと判断されると、次のステップS202で通常の停止演出処理が行われる。ここでは、図3に示す左側及び右側の確定図柄200a、200cが停止したときと同様に、真ん中の図柄200bも確定停止する。そして、リーチアクション処理は終了する。
【0111】
また、ステップS200において、上記音声認識停止演出を行うと判断されると、次のステップS210から240までにおいて、いずれのパターンによる音声認識停止演出を行うか判断される。ここで、いずれのパターンによる音声認識停止演出を行うかは、抽選時に既に決定されている。
【0112】
以下に、音声認識停止演出を行うと判断された場合のリーチアクション処理を、抽選によって第1パターンの停止演出処理を行うと決定された場合から第5パターンの停止演出処理を行うと決定された場合までに場合分けして、図6のフロー及び図8〜12にしたがって説明する。
【0113】
まず、抽選で第1のパターンの停止演出処理を行うと決定された場合について説明する。この場合、図6のステップS210においてYESと判断され、ステップS212において第1パターンの停止演出処理を行う。
【0114】
第1パターンの停止演出処理とは、遊技者が入力する音声の大きさを示唆し、入力された音声の認識結果に関連付けて最終停止演出を行うものである。このとき、音声認識手段80は入力された音声の大きさを認識し、抽選演出手段78は、認識された音声の大きさに関連付けた最終停止演出を行う。以下に、その具体例を説明する。
【0115】
図5のフローチャートとの対応において、図3における左側及び右側の図柄200a、200cが同一図柄で確定停止すると、リーチが成立するため図5のステップS116においてYESと判断され、次のステップS118においてリーチアクション処理が実行され、例えば図3に示すリーチ成立画像から例えば図8(A)に示すような第1パターンの停止演出画像に切り替わる。
【0116】
図8(A)に示す第1パターンの停止演出画像には、大きく表示されたり小さく表示されたりと拡縮表示することにより遊技者に対し所与の大きさの音声入力を示唆する「当り」と書かれた示唆オブジェクト204aが表示される。これと同時にこの第1パターン停止演出画像には、大当りの図柄である「3」と書かれたオブジェクト204bが表示され、このオブジェクト204bは、遊技者の入力する音声の大きさに合わせて拡縮するようにその表示が制御される。
【0117】
よって、遊技者は示唆オブジェクト204aの大きさと、オブジェクト204bの大きさとを画面上において比較することにより、音声入力の示唆に対応した適切な大きさの音声入力が行われているか否かを視覚的に認識することができる。
【0118】
従って、遊技者が前記示唆オブジェクト204aの拡縮に合わせて音声入力部52に入力する音声を大きくしたり小さくしたりすると、音声認識手段80で認識された音声の大きさに応じて大当り図柄オブジェクト204bも抽選演出手段78により拡縮表示される。そして、両オブジェクトの拡縮が一致してくると、音声認識手段80および抽選演出手段78によって、図8の(B)、(C)に示すように両オブジェクトが近づき、重なり合うようにその表示が制御される。
【0119】
こうして、示唆オブジェクト204aの拡縮と大当り図柄オブジェクト204bの拡縮を一致させるように遊技者に音声を入力させることにより、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0120】
なお、特別遊技状態が発生するか否か、すなわち当りか否かは、図4のステップS32の抽選処理で既に決まっているため、当りであれば第1パターンの停止演出処理終了後図4のステップS38の当り処理に移行する。一方、抽選処理で外れであっても、リーチ外れ演出モードが決定されている場合には第1パターンの停止演出処理が行われ、その終了後図4のステップS40の外れ処理に移行する。この停止演出処理終了後の処理は、他のパターンの停止演出処理終了後の処理においても同様である。
【0121】
次に、抽選で第2のパターンの停止演出処理を行うと決定された場合について説明する。この場合、図6のステップS220においてYESと判断され、ステップS222において第2パターンの停止演出処理を行う。
【0122】
第2パターンの停止演出処理とは、遊技者が入力する音声の内容を示唆し、入力された音声の認識結果に関連付けて最終停止演出を行うものである。このとき、音声認識手段80は入力された音声の内容、例えば言葉の意味を認識し、抽選演出手段78は、認識された音声の内容に関連付けた最終停止演出を行う。以下に、その具体例を説明する。
【0123】
図5のフローチャートとの対応において、図3における左側及び右側の図柄200a、200cが同一図柄で確定停止すると、リーチが成立するため図5のステップS116においてYESと判断され、次のステップS118においてリーチアクション処理が実行され、例えば図3に示すリーチ成立画像から例えば図9(A)に示すような第2パターンの停止演出画像に切り替わる。
【0124】
図9(A)に示す第2パターンの停止演出画像には、ゴルフコースのグリーンとカップ205aが表示される。これと同時に、カップ205aの方向に向かって転がるゴルフボール205bが表示される。このゴルフボール205bは、図9(A)〜(D)に示すように、カップ205aに対して左右に相対移動しながら転がる。このときのカップ205aとゴルフボール205bとの左右方向の相対位置により遊技者に対し所与の内容の音声入力を示唆する。
【0125】
具体的には、ゴルフボール205bがカップ205aよりも左に位置するときは、図9の(A)に示すようにゴルフボール205bを右に戻すために「右」という内容の音声入力を示唆し、右に位置するときは、図9の(C)に示すようにゴルフボール205bを左に戻すために「左」という内容の音声入力を示唆する。そして、このゴルフボール205bは、遊技者の入力する音声の内容に従ってカップ205aに対して左右に相対移動するようにその表示が制御される。
【0126】
かかる示唆を見て、遊技者が音声入力部52に入力する音声の内容を「右」としたり「左」としたりすると、音声認識手段80で認識された音声の内容に応じてゴルフボール205bもカップ205aに対して右左に相対移動される。そして、転がるゴルフボール205bの位置と、カップ205aの位置が一致すると、音声認識手段80および抽選演出手段78によって、あたかもゴルフボール205bがカップ205aに入るようにその表示演出が制御される。
【0127】
こうして、ゴルフボール205bがカップ205aに入るように遊技者に音声を入力させることにより、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0128】
次に、抽選で第3のパターンの停止演出処理を行うと決定された場合について説明する。この場合、図6のステップS230においてYESと判断され、ステップS232において第3パターンの停止演出処理を行う。
【0129】
第3パターンの停止演出処理とは、遊技者が入力する音声のタイミングを示唆し、入力された音声の認識結果に関連付けて最終停止演出を行うものである。このとき、音声認識手段80は入力された音声のタイミングを認識し、抽選演出手段78は、認識された音声のタイミングに関連付けた最終停止演出を行う。以下に、その具体例を説明する。
【0130】
図5のフローチャートとの対応において、図3における左側及び右側の図柄200a、200cが同一図柄で確定停止すると、リーチが成立するため図5のステップS116においてYESと判断され、次のステップS118においてリーチアクション処理が実行され、例えば図3に示すリーチ成立画像から例えば図10に示すような第3パターンの停止演出画像に切り替わる。
【0131】
図10に示す第3パターンの停止演出画像には、1〜12の順でかつサイクリックに変動することにより遊技者に対し所与のタイミングでの音声入力を示唆する変動図柄200Bが表示される。これと同時にこの第3パターン停止演出画像には、図中点線で示す図柄停止エリア206bが表示され、変動図柄200Bは、遊技者の入力する音声のタイミングに合わせて停止するようにその表示が制御される。
【0132】
よって、遊技者は変動図柄200Bの回転位置と、図柄停止エリア206bとの位置関係を画面上において視認することにより、音声入力の示唆に対応した適切なタイミングでの音声入力をどのタイミングで行うべきかを視覚的に認識することができる。
【0133】
そして、遊技者が前記変動図柄200Bの当り図柄が、図柄停止エリア206bで停止するようなタイミングをはかってタイミングよく音声入力部52に例えば「ストップ」という音声を入力すると、音声認識手段80で認識された音声のタイミングに応じて、変動図柄200Bの当り図柄が図柄停止エリア206bにあたかも停止するようにその表示演出が制御される。
【0134】
こうして、変動図柄200Bの当り図柄が図柄停止エリア206bで停止するようなタイミングで遊技者に音声を入力させることにより、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0135】
また、この第3のパターンの演出を遊技者に数回行わせ、大当り図柄が図柄停止エリア206bで停止することができる度に、抽選演出手段78によって、例えばポイント206aが画面右側に表示されるようにしてもよい。うまく停止できるとポイント206aが溜まっていき、その回数分画面右側に表示されていく。こうして、ポイントが溜まるほど特別遊技状態が発生する信頼度が高くなるような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0136】
次に、抽選で第4のパターンの停止演出処理を行うと決定された場合について説明する。この場合、図6のステップS240においてYESと判断され、ステップS242において第4パターンの停止演出処理を行う。
【0137】
第4パターンの停止演出処理とは、遊技者が入力するメロディーを示唆し、示唆されたメロディーに合わせて入力された遊技者の音声の認識結果に関連付けて最終停止演出を行うものである。このとき、音声認識手段80は入力されたメロディーに合わせた音声を認識し、抽選演出手段78は、認識されたメロディーに関連付けた最終停止演出を行う。以下に、その具体例を説明する。
【0138】
図5のフローチャートとの対応において、図3における左側及び右側の図柄200a、200cが同一図柄で確定停止すると、リーチが成立するため図5のステップS116においてYESと判断され、次のステップS118においてリーチアクション処理が実行され、例えば図3に示すリーチ成立画像から例えば図11に示すような第4パターンの停止演出画像に切り替わる。
【0139】
図11に示す第4パターンの停止演出画像には、遊技者に対し所与のメロディーに合わせた音声入力を示唆するメロディー曲線グラフ207a、およびメロディー曲線グラフ207a上を所定の速さで移動してメロディーの進行を示唆するガイド207bが表示される。これと同時にこの第4パターン停止演出画像には、遊技者が入力したメロディーを表したメロディー曲線グラフ207cをガイド207bにしたがって表示するようにその表示が制御される。
【0140】
よって、遊技者は所与のメロディーに合わせた音声入力を示唆するメロディー曲線グラフ207aおよびメロディーの進行を示唆するガイド207bと、遊技者が入力したメロディーを表したメロディー曲線グラフ207cとを画面上において比較することにより、音声入力の示唆に対応した適切なメロディーに合わせた音声の入力が行われているか否かを視覚的に認識することができる。
【0141】
そして、遊技者が、メロディー曲線グラフ207aおよびガイド207bを見ながら、示唆されたメロディーに合わせるように音声を音声入力部52に入力すると、音声認識手段80で認識されたメロディーに応じて、抽選演出手段78によって、遊技者が入力したメロディーを表したメロディー曲線グラフ207cがガイド207bに従って表示されるようにその表示が制御される。
【0142】
こうして、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0143】
次に、抽選で第5のパターンの停止演出処理を行うと決定された場合について説明する。この場合、図6のステップS240においてNOと判断されると、ステップS250において第5パターンの停止演出処理を行う。
【0144】
第5パターンの停止演出処理とは、遊技者が入力する音声の方向を示唆し、入力された音声の認識結果に関連付けて最終停止演出を行うものである。このとき、音声認識手段80は入力された音声の方向を認識し、抽選演出手段78は、認識された音声の方向に関連付けた最終停止演出を行う。以下に、その具体例を説明する。
【0145】
図5のフローチャートとの対応において、図3における左側及び右側の図柄200a、200cが同一図柄で確定停止すると、リーチが成立するため図5のステップS116においてYESと判断され、次のステップS118においてリーチアクション処理が実行され、例えば図3に示すリーチ成立画像から例えば図12に示すような第5パターンの停止演出画像に切り替わる。
【0146】
図12に示す第5パターンの停止演出画像には、「当り」と書かれた犬の輪くぐりの輪208bが表示される。これと同時に、輪208bの周囲を移動する犬208aが表示される。この犬208aは、図12(A)〜(B)に示すように、輪208bの周囲を上下左右に歩きまわる。このときの輪208bと犬208aとの図中上下左右方向の相対位置により遊技者に対し所与の内容の音声入力を示唆する。
【0147】
具体的には、犬208aが輪208bよりも左に位置するときは、図12の(A)に示すように、右方向へ例えば「こっち!」との音声入力を示唆し、右に位置するときは、図12の(B)に示すように左方向へ例えば「こっち!」との音声入力を示唆する。そして、この犬208aは、遊技者が入力する音声の方向に従って輪208bの周囲を上下左右に移動するようにその表示が制御される。
【0148】
かかる示唆を見て、遊技者が音声入力部52に音声を上下左右の方向に入力すると、音声認識手段80で認識された音声の方向に応じて犬208aも上下右左に移動する。そして、犬208aが移動する方向と、輪208bの位置が一致すると、音声認識手段80および抽選演出手段78によって、犬208aが輪208bをくぐるようにその表示が制御される。
【0149】
こうして、犬208aが輪208bをくぐるように上下左右の方向へ遊技者に音声を入力させることにより、あたかも遊技者が特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与しているかのような演出を行うことができ、特別遊技状態が得られる期待感を効果的に高めることができる。
【0150】
以上のように、本実施の形態では、第1から第5までのパターンの音声認識停止演出が抽選選択されて実行されるので、遊技者を飽きさせない演出のバリエーションに富んだ遊技機を提供することができる。
【0151】
なお、上記実施の形態では、特別遊技状態が発生する期待感を高めるという効果的な演出を行うものであるが、第1〜第5パターンの停止演出処理の際における音声入力の示唆に対する遊技者の音声入力の認識結果は、抽選結果に影響を及ぼすものではなかった。
【0152】
しかし、本発明は、これに限らず、音声入力の認識結果に基づき特別遊技状態を発生させるか否かを確定するように構成してもよい。このようにすることにより、抽選演出時における特別遊技状態発生の期待感がより高まる、効果的な抽選演出を実現することができる。以下にその詳細を説明する。
【0153】
本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様に、図4〜図7に示す処理を実行する。
【0154】
図4に示すステップS32の抽選処理では、前記「当りモード」、「外れモード」の2種類のモードに加えて、「準当りモード」を加えた、3種類のモードの中から1つのモードを決定する。
【0155】
「外れモード」が決定された場合には、前記実施の形態と同様に「リーチ外れ演出モード」、「完全外れ演出モード」の中から、1つのモードを決定する。
【0156】
そして、当りモード、準当りモード、リーチ外れ演出モードのいずれかが決定された場合には、どのようなタイプの当り演出、リーチ外れ演出を行うか否かも決定される。
【0157】
このとき、図6に示すように、第1〜第5パターンからなる遊技者の音声入力を認識して停止演出を行うか否かも決定される。特に、準当りモードが決定されている場合には、必ず第1〜第5パターンのいずれかの停止演出が行われるように決定される。
【0158】
そして、当りモード、リーチ外れ演出モードが決定された場合には、前記第1の実施の形態と同様に図4〜図6に示す一連の処理が実行される。
【0159】
準当りモードが決定された場合には、当りモードと同様に図4に示すステップS34、図5に示すステップS110〜118の抽選演出処理が行われる。ここでは、図5に示すステップS116では必ずリーチが成立し、ステップS118でリーチアクション処理が行われるように設定される。
【0160】
そして、この準当りモードが決定されている場合には、前述したように抽選の際に、必ず図6に示す第1〜第5パターンのいずれかの停止演出処理が実行されるモードに設定されている。
【0161】
従って、図5に示すステップS118のリーチアクション処理では、必ず図6に示す第1〜第5パターンの停止演出処理のいずれかが実行されることとなる。
【0162】
ここで準当りモードが抽選により決定されている場合において特徴的なことは、前記第1〜第5パターンのいずれかの停止演出処理を実行する際に、音声入力の示唆に対し、遊技者が適切な音声入力を行ったか否かを評価し、その評価が所定の要件を満たした場合には、特別遊技状態を発生させる当り処理を実行し、所定の要件を満たさない場合には、特別遊技状態が発生しない外れ処理を実行することにある。
【0163】
ここでは、遊技者が適切な音声入力を行ったか否かの評価を、音声認識手段80で得られた音声認識結果を所定の数値で表す場合を例にとり説明する。
【0164】
図7には、このとき行われる評価処理と、この評価に基づく「当り」、「外れ」の処理の一例を示すフローチャートが示されている。以下、その詳細を説明する。
【0165】
評価が所定の要件を満たすか否かの判断は、図7に示すように、ステップS300で、音声入力の示唆に対し、遊技者が適切な音声入力を行ったか否か総合評価が行われ、ステップS302において評価が一定の水準を満たしたか否か判断される。ここで、一定の水準とは、当りに該当しないことが明確である低いレベルに設定される。
【0166】
ステップS302において一定の水準を満たしていると判断された場合は、ステップS304に進み、評価の数字のズレが±0か否か判断され、評価の数字のズレが±0である場合にはステップS38で当り処理が行われる。ここで、評価の数字のズレが±0であるとは、音声入力の示唆に対して遊技者が完全に音声入力をした場合をいう。
【0167】
また、ステップS304において評価の数字のズレが±0でないと判断された場合は、ステップS306において評価の数字のズレが±5以下であるか否か判断される。ここで、評価の数字のズレが±5以下であるとは、遊技者の音声入力が完全でなくともほぼ示唆に従った適切な音声入力がなされた場合をいう。
【0168】
そして、評価の数字のズレが±5以下であると判断された場合であって、かつステップS308において、2回に1回の割合で当りとなる1/2の抽選に当選したと判断された場合には、ステップS38で当り処理が行われる。
【0169】
一方、ステップS302において評価が一定の水準を満たしていないと判断された場合、およびステップS306において評価の数字のズレが±5以下でないと判断された場合、およびステップS308において1/2の抽選に当選していないと判断された場合には、ステップS40で外れ処理が行われる。
【0170】
このように、本実施の形態では、準当りモードが抽選により決定されている場合において、第1〜第5パターンの停止演出処理における遊技者の音声入力の評価の数字が、±0の場合、および±5以下でかつ1/2の抽選に当選した場合は当り処理が行われて特別遊技状態が発生する。一方、±5以下でかつ1/2の抽選に外れた場合、および±5以上の場合、および評価が一定の水準を満たさない場合は外れ処理が行われて特別遊技状態は発生しないようにされている。
【0171】
これにより、音声認識停止演出における音声入力の示唆に対する遊技者の音声入力の評価に基づいて、特別遊技状態を発生させるか否か決定されるので、遊技者が音声を入力することによって特別遊技状態を発生させるための抽選に積極的に関与することができ、自己の技量により利益を増加させることができるという満足感や達成感を得られる遊技機を提供することができる。
【0172】
これまで述べた実施の形態では、リーチアクション処理において、遊技者が入力した音声認識結果に関連付けた演出処理を行う実施形態を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、通常の抽選演出処理において、遊技者に所与の音声入力を示唆する画像を表示するように構成してもよい。
【0173】
さらに、演出画像全般について、周囲の音声を集音できるマイク45に入力された音声の認識結果に関連付けて、演出画像が波打ったり、振動しているように生成表示したり、演出用キャラクターが踊るように生成表示して演出を行うことができる。
【0174】
具体的には、表示部12に表示された演出画像は、音声認識手段80および抽選演出手段78によって、周囲から集音された音声の大小や高低等に関連付けて表示されるように演算設定されている。そして、マイク45に周囲の音声が入力されると、音声認識手段80で認識された周囲の音声の大小や高低等の音声認識結果に関連付けて、抽選演出手段78により、表示部12に表示された演出画像が波打ったり、振動しているように生成表示される。また、表示部12に表示された演出画像が演出用キャラクターである場合には、周囲の音声の大小や高低等の音声認識結果に関連付けて踊るように生成表示される。こうして、ランダムに入力される周囲の音声の認識結果に関連付けて演出画像を生成表示することにより、より複雑で遊技者を飽きさせない演出画像を提供することができる。
【0175】
次に、本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例について図13を用いて説明する。
【0176】
本実施の形態の遊技機の制御回路は、例えばCPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを備えた主制御基板700を中心に構成されている。
【0177】
この主制御基板700の入力側には検出部710が接続されている。
【0178】
本実施の形態において、検出部710は、特別図柄入賞口としての始動入賞口16への入賞を検出する入賞センサ712と、普通図柄入賞口としてのスルーチャッカー14への入賞を検出する入賞センサ714と、これ以外の各入賞口に設けられた入賞センサ716とを含んで構成される。
【0179】
また、本実施の形態の遊技機では、主制御基板700からの命令を実行する各種の副制御基板800が設けられている。この副制御基板800としては、表示制御基板810、発射制御基板820、電動チューリップ制御基板830、役物制御基板840、払出制御基板850、ランプ制御基板860、音声制御基板870が設けられている。
【0180】
主制御基板700は、遊技に関する基本的なプログラムやデータがROM等の情報記憶媒体に記録されており、このプログラムやデータに基づき、各種の演算処理をCPU等が実行する。主制御基板700で演算された各種制御信号は、対応する副制御基板800へ向け出力され、各副制御基板800は、入力された制御信号に基づく処理をそれぞれ独自に実行する。
【0181】
各副制御基板800は、CPUを核にして、ROM、RAM、I/Oなどを含み、各種機能を実行するように構成されている。
【0182】
表示制御基板810は、表示ドライバ812を介して表示部814に表示する画像を生成する機能を有している。例えば、主制御基板700からの制御信号に基づき、所与の遊技演出効果をもつ演出画像を生成し、表示部814上に表示する。
【0183】
さらに表示制御基板810は、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
【0184】
具体的には、主制御基板700は、抽選手段として機能し、特別図柄や普通図柄の抽選を行う。そして、この抽選結果に基づき、表示部814に表示する抽選演出の表示内容を選択し、表示制御基板810へ制御信号を出力する。
【0185】
表示制御基板810には、これら各種の制御信号に基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されており、入力される制御信号に基づいて記憶データを選択し、対応する演出効果をもった特別図柄の抽選演出画像を生成し表示部814に表示するとともに、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
【0186】
また、マイク44、45は、音声入力手段として機能し、遊技者の音声や周囲の音声を集音し表示制御基板810へ入力する。表示制御基板810には、各種の音声信号に対応した音声データが予め記憶されており、入力された音声と記憶されている音声データを比較することにより、入力された音声を認識し、音声認識手段80として機能する
また、表示制御基板810は抽選演出手段78としても機能し、各種の音声データに基づく異なる表示内容のデータが予め記憶されている。そして、入力された音声に対応した音声データに基づいて記憶データを選択し、対応する演出効果をもった抽選演出画像を生成し表示部814に表示するとともに、表示ドライバ816を介して普通図柄表示部818の表示制御を行う。
【0187】
発射制御基板820は、遊技者による遊技玉の発射を制御する。
【0188】
電動チューリップ制御基板830は、ソレノイド832を介して電動チューリップ834の開閉を制御する。
【0189】
役物制御基板840は、遊技機に設けられた各種の役物の動作制御を行う。
【0190】
払出制御基板850は、遊技玉の払い出しを制御する。
【0191】
ランプ制御基板860は、特別図柄保留ランプ862、普通図柄保留ランプ864の点灯制御を行う。
【0192】
普通図柄入賞口であるスルーチャッカー14に入賞があると、この入賞は最大4個分保留され、一連の普通図柄演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この普通図柄の保留された分が、普通図柄保留ランプ864を用いて表示されるようになっている。
【0193】
また、特別図柄の始動入賞口16への入賞は、最大4個分保留され、一連の抽選演出処理が終了した時点で、保留された分が消化されるようになっている。この特別図柄の保留数は、特別図柄保留ランプ862を用いて表示されるようになっている。
【0194】
ランプ制御基板860は、さらに遊技機に取り付けられた各種の電飾部材866の点灯制御を行う。
【0195】
音声制御基板870は、スピーカ872から出力される各種効果音の出力を制御する。
【0196】
また、各遊技機は、管理制御基板720ネットワークを介してホストコンピュータとしてのホールコンピュータ730に接続されている。
【0197】
ホールコンピュータ730は、店に設けられた複数台の遊技機をネットワークを介して一括管理するためのものであり、各遊技機から必要なデータを収集するとともに、各遊技機に対して必要な制御信号を出力し、各遊技機の設定等の制御を行うように構成されている。
【0198】
図13に示す制御回路において、主制御基板700及び各副制御基板800は、図示しない記憶媒体に格納されたプログラムやデータに基づき動作し、例えば図2に示す各種手段として機能し、さらに図4〜図6に示す各種処理、例えば抽選処理、演算処理、音声認識処理、抽選演出処理、画像生成処理などの個々の処理を実行するように形成されている。
【0199】
例えば図2と対比すると、主制御基板700は抽選手段72、演算処理手段74の一部として機能する。
【0200】
そして、表示制御基板810は、3次元空間処理手段76、抽選演出手段78、音声認識手段80、画像生成手段82として機能する。
【0201】
特に、図13に示す実施の形態では、抽選手段72や、演算処理手段74の一部として機能する主制御基板700は、抽選処理の結果と、この抽選処理に基づく抽選演出処理のための制御信号を、コマンドとして表示制御基板810に出力するように構成されている。
【0202】
そして、表示制御基板810は、入力されるコマンドに基づき各種演出処理を行う3次元空間処理手段76、抽選演出手段78、音声認識手段80、画像生成手段82として機能する。
【0203】
しかも、図13に示す回路では、主制御基板700は、各副制御基板800に向け基本的に命令を出力するのみで、その結果等のフィードバックは無い構成を採用している。従って、各副制御基板800は、主制御基板700の仕様に基づき、主制御基板700とは切り離して別々に設計、製造することができる。このため、本実施の形態では、本発明を具現化した表示制御基板810を、各種のパチンコ遊技機の主制御基板に使用できる汎用品として設計、製造することができ、しかも前述したデータベースの作成及びこのデータベースに基づく情報の表示を、主制御基板700に何ら手を加えることなく行うことが可能となる。
【0204】
次に、図13に示す表示制御基板810を実現できるハードウエア構成の一例について図14に基づいて説明する。
【0205】
メインプロセッサ900は、ROM950(情報記憶媒体の1つ)に格納されたプログラムなどに基づき動作し、例えば図4〜図6に示すデータベース生成処理、情報の生成処理、画像処理などの種々の処理を実行する。
【0206】
コプロセッサ902は、メインプロセッサ900の処理を補助するものであり、高速並列演算が可能な積和算器や除算器を有し、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えば、オブジェクトを移動させたり動作(モーション)させるための物理シミュレーションに、マトリクス演算などの処理が必要な場合には、メインプロセッサ900上で動作するプログラムが、その処理をコプロセッサ902に指示(依頼)する。
【0207】
ジオメトリプロセッサ904は、座標変換、透視変換、光源計算、曲面生成などのジオメトリ処理を行うものであり、高速並列演算が可能な積和算器や除算器を有し、マトリクス演算(ベクトル演算)を高速に実行する。例えば、座標変換、透視変換、光源計算などの処理を行う場合には、メインプロセッサ900で動作するプログラムが、その処理をジオメトリプロセッサ904に指示する。
【0208】
データ伸張プロセッサ906は、圧縮された画像データや音データを伸張するデコード処理を行ったり、メインプロセッサ900のデコード処理をアクセレートする処理を行う。これにより、オープニング画面、インターミッション画面、エンディング画面、あるいはゲーム画面などにおいて、MPEG方式等で圧縮された動画像を表示できるようになる。なお、デコード処理の対象となる画像データや音データは、ROM950に格納されたり、あるいは通信インタフェース990を介して外部から転送される。
【0209】
描画プロセッサ910は、ポリゴンや曲面などのプリミティブ(プリミティブ面)で構成されるオブジェクトの描画(レンダリング)処理を高速に実行するものである。オブジェクトの描画の際には、メインプロセッサ900は、DMAコントローラ970の機能を利用して、オブジェクトデータを描画プロセッサ910に渡すとともに、必要であればテクスチャ記憶部924にテクスチャを転送する。すると、描画プロセッサ910は、これらのオブジェクトデータやテクスチャに基づいて、Zバッファなどを利用した陰面消去を行いながら、オブジェクトをフレームバッファ922に高速に描画する。また、描画プロセッサ910は、ブレンディング(半透明処理)、デプスキューイング、ミップマッピング、フォグ処理、バイリニア・フィルタリング、トライリニア・フィルタリング、アンチエリアシング、シェーディング処理なども行うことができる。そして、1フレーム分の画像がフレームバッファ922に書き込まれると、その画像はディスプレイ912に表示される。
【0210】
検出スイッチ(例えば検出部50)942からの検出信号及びマイク944からの入力信号は、インターフェース940を介してデータ転送される。
【0211】
ROM950にはシステムプログラムなどが格納される。なお、ROM950の代わりにハードディスクを利用するようにしてもよい。
【0212】
RAM960は、各種プロセッサの作業領域として用いられる。
【0213】
DMAコントローラ970は、プロセッサ、メモリ(RAM、VRAM、ROM等)間でのDMA転送を制御するものである。
【0214】
なお、必要に応じて通信インターフェースを用いてもよい。この場合の、通信インターフェース990は、ネットワークを介して外部との間でデータ転送を行うためのインターフェースである。通信インターフェース990に接続されるネットワークとしては、通信回線(アナログ電話回線、ISDN)、高速シリアルバスなどを考えることができる。そして、通信回線を利用することでインターネットを介したデータ転送が可能になる。また、高速シリアルバスを利用することで、他の画像生成システムとの間でのデータ転送が可能になる。
【0215】
なお、本発明の各手段は、その全てを、ハードウエアのみにより実現(実行)してもよいし、情報記憶媒体に格納されるプログラムや、必要に応じて通信インターフェースを介して配信されるプログラムのみにより実現してもよい。あるいは、ハードウエアとプログラムの両方により実現してもよい。
【0216】
そして、本発明の各手段をハードウエアとプログラムの両方により実現する場合には、情報記憶媒体には、本発明の各手段をハードウエアを利用して実現するためのプログラムが格納されることになる。より具体的には、上記プログラムが、ハードウエアである各プロセッサ902、904、906、910等に処理を指示するとともに、必要であればデータを渡す。そして、各プロセッサ902、904、906、910等は、その指示と渡されたデータとに基づいて、本発明の各手段を実現することになる。
【0217】
なお、本発明は、上記実施の形態で説明したものに限らず、種々の変形実施が可能である。
【0218】
例えば、前記実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機に適用する場合を例に取り説明したが、本発明はこれに限らず、これ以外の遊技機、例えばコインを投入することにより同様な抽選演出表示が行われるパチスロのスロットマシーン、メダルゲーム等の遊技機や、抽選演出表示を行う他の遊技機、さらにはテレビゲーム機等においても、適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面説明図である。
【図2】本実施の形態の遊技機の要部を示すブロック図の一例である。
【図3】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図4】始動入賞口に入賞した場合の一連の処理を示したフローチャート図である。
【図5】抽選演出処理の一例を示したフローチャート図である。
【図6】図6は、リーチアクション処理時における最終図柄の停止処理の一例を示したフローチャート図である。
【図7】図7は、本実施の形態で音声認識の評価が抽選結果に影響を与える場合の処理の一例を示したフローチャート図である。
【図8】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図9】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図10】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図11】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図12】本実施の形態の遊技機において、表示部に表示される演出画像の一例である。
【図13】本実施の形態を実現できるハードウエア構成の一例を示す図である。
【図14】本実施の形態の表示制御基板を実現できるハードウエア構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
12 表示部
72 抽選手段
74 演算処理手段
76 3次元空間処理手段
78 抽選演出手段
80 音声認識手段
82 画像生成手段
90 記憶部
92 記憶媒体
Claims (3)
- 所与の入賞条件を満足することにより特別遊技状態を発生させるための抽選処理を行うとともに、抽選処理の結果に基づき、抽選演出のための抽選演出画像を生成し画像表示手段に表示させる抽選演出処理を行う遊技機の制御装置において、
前記抽選演出処理として、前記抽選処理の結果に基づき、複数の表示領域の各表示領域において図柄を変動表示させる表示制御を行った後、前記表示領域ごとのタイミングで前記各表示領域について図柄を停止表示させる表示制御を行うことにより、前記各表示領域について停止表示させた図柄の態様に応じて前記抽選処理の結果を報知する抽選演出手段と、
音声入力手段から入力された音声の入力タイミングの認識処理を行う音声認識手段と、
を含み、
前記抽選演出手段は、
前記抽選処理の結果に基づいて特定の抽選演出処理を行うことが決定された場合に、前記複数の表示領域のうち所定の表示領域について、前記音声の入力タイミングに応じて図柄を停止表示させる表示制御を行うことを特徴とする遊技機の制御装置。 - 請求項1において、
前記抽選演出手段は、
前記抽選処理の結果に基づいて特定の抽選演出処理を行うことが決定された場合に、遊技者に対して所与の音声入力を示唆する画像を表示させることを特徴とする遊技機の制御装置。 - 請求項1、2のいずれかにおいて、
前記抽選演出手段は、
前記停止表示させた図柄の態様がリーチ状態となった場合に、図柄を変動表示させている表示領域について、前記音声の入力タイミングに応じて図柄を停止表示させる表示制御を行うことを特徴とする遊技機の制御装置。
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