JP4067733B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、両面画像形成(用紙の両面への画像形成)を行なう際に使用する反転ユニット(両面ユニット)を備えたレーザプリンタ,デジタル複写機,デジタル複合機等の各種画像形成装置に関し、特に両面画像形成を高速化するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、レーザプリンタに内蔵又は接続されているプリンタコントローラ(印刷制御装置)において、ホストコンピュータ上にて作成された画像データをエンジンユニットを構成するプリンタエンジンに出力して画像形成動作(以下「印刷動作」ともいう)を実行させる際の処理について、図9〜図11を参照して説明する。
【0003】
図9は、従来のプリンタシステムの構成例を示すブロック図である。
このプリンタシステムは、ホストコンピュータ1とプリンタコントローラ2とプリンタエンジン10とによって構成されており、プリンタコントローラ2とプリンタエンジン10とが一体となってプリンタを構成しているが、それ以外のものも含む。
【0004】
プリンタコントローラ2は、ホストインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」と略称する)3,中央処理装置であるCPU4,プログラムメモリであるROM5,およびデータメモリであるRAM6がシステムバス9によって相互に接続され、マイクロコンピュータを構成している。
さらに、そのシステムバス9に接続されたビデオDMAコントローラ(VDMAC)7およびエンジンI/F8を備えている。
【0005】
そして、ホストI/F3にホストコンピュータ1が接続され、エンジンI/F8にプリンタエンジン10が接続される。
このプリンタシステムにおいて、ホストコンピュータ1により使用者は用紙に印刷(形成)したい画像データを作成し、印刷(画像形成)を行なうプリンタを指定して、作成した画像データの印刷命令を出す。
【0006】
印刷命令が出されると、ホストコンピュータ1では、接続されたプリンタに合うプリンタドライバ1aと呼ばれるソウトウェアにより、プリンタコントローラ2側にて解釈が可能な命令コードの体系に画像データを変換し、その変換した画像データを接続先のプリンタのホストI/F3に出力する。
【0007】
プリンタコントローラ2では、ホストI/F3にて印刷する画像データの受信が開始されると、その画像データをCPU4がROM5に書き込まれているコード情報(プログラム)に従ってRAM6上にイメージ描画して展開する。
次に、CPU4がRAM6上へのイメージ展開を行なった後、プリンタエンジン10に印刷起動命令を出して印刷を開始すると共に、イメージ展開した画像データをエンジンI/F8経由でプリンタエンジン10に出力して印刷動作を実行させる。
【0008】
ただし、通常、プリンタエンジン10に画像データを出力する(ビデオ出力)場合には、膨大な量のデータを短期間で転送しなければならないため、ビデオDMAコントローラ7にビデオDMA動作(DMA処理)を行なわせて高速化を図っている。
ビデオDMAコントローラ7は、ビデオDMA動作によるデータ転送(DMA転送)が終了すると、CPU4に対してビデオDMA終了のインタラプトを発行し、ビデオDMA動作が終了した旨を知らせる。
【0009】
それによって、CPU4は、次に続く画像データを出力するために、バンドのDMAパラメータをビデオDMAコントローラ7に設定し、同様なビデオDMA動作を行なわせることにより、プリンタエンジン10への出力を完了する。
このような処理・操作を行なうことにより、使用者が作成した画像データの印刷を行なうことが可能となる。
【0010】
ところで、一回の印刷動作によってN枚(但し複数枚)の用紙に連続的に画像を印刷できる機能(以下「N−Up機能」という)を有するプリンタエンジンが考案されている。
【0011】
N−Up機能を有するプリンタエンジンは、一般のレーザプリンタに使用されている像担持体としてのドラム状又はベルト状の感光体の回動方向の長さが、例えば図10に示すように縦向きの(長手方向が感光体の回動方向に一致する)A3用紙の長手方向の長さ分ある場合には、そのエリア内に横向きのA4用紙がニ枚入るため、一回の印刷動作によってニ枚のA4用紙に連続的に画像を印刷でき、連続印刷速度(一般的に「PPM」で表わされる)を高めることができる。なお、「N−Up」のNは一回の印刷動作によって印刷できる枚数を示すため、この例の印刷は2−Up印刷となる。
【0012】
図9のプリンタエンジン10は、例えば図11に示すように、エンジンユニット11,給紙ユニット12,第1反転ユニット13,第2反転ユニット14とによって構成されている。
エンジンユニット11は、一回の印刷動作によってニ枚の用紙に連続的に画像を形成できる2−Up機能を備えている。
【0013】
給紙ユニット12は、新規の用紙束をセットできる給紙トレイ(給紙口)と、その給紙トレイにセットされた用紙と第2反転ユニット14内に待機中の片面に画像形成済みの用紙とを選択的に給紙する給紙モータ等からなる給紙機構(給紙手段)とを備えている。
第1反転ユニット13および第2反転ユニット14は、エンジンユニット11による片面に画像印刷済みの用紙を再給紙して他方の面にも画像を印刷できるうに反転させて待機させる機構を含む各部を備えている。
【0014】
すなわち、第1反転ユニット13は、図示しない排紙トレイ(排紙口)と、エンジンユニット11による画像が印刷された用紙が排紙トレイ側の搬送経路あるいは第2反転ユニット14側の搬送経路に選択的に搬送されるように搬送経路の切り替えを行なう搬送経路切替機構(搬送経路切替手段)と、片面に画像印刷済みの用紙を反転させる用紙反転機構とを備えている。
第2反転ユニット14は、第1反転ユニット13によって反転された状態で送られてくる片面に画像印刷済みの用紙を待機させる搬送経路を備えている。
【0015】
ここで、図11に示したように構成されたプリンタエンジン10を用いたレーザプリンタにおける従来の両面印刷について簡単に説明する。なお、図11に示す丸付き数字は、用紙が移動する経路の順番を示している。
【0016】
図11のプリンタエンジンでは、通常の両面印刷を行なう場合は、給紙ユニット12内の給紙機構によって給紙トレイから新規の用紙を給紙させ、その用紙の片面にエンジンユニット11によって画像を印刷させた後、その片面に画像印刷済みの用紙を第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって排紙トレイ側の搬送経路に搬送させずに、用紙反転機構によって反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機(スタック)させる動作を繰り返すことにより、片面に画像印刷済みの用紙を必要枚数だけ待機させ、その後その待機中の各用紙を給紙ユニット12内の給紙機構によって順次再給紙させてその裏面にエンジンユニット11によって画像を順次印刷させ、第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって排紙トレイ側の搬送経路に搬送させる。
【0017】
また、2−Up機能を用いて両面印刷を行なう場合は、用紙の片面(表面)への画像印刷時に、給紙ユニット12内の給紙機構によって給紙トレイから新規の用紙をニ枚連続的に給紙させ、その各用紙の片面にエンジンユニット11によって画像を連続的に印刷させた後、その各片面に画像印刷済みの用紙を順次第1反転ユニット13内の用紙反転機構および搬送経路切替機構によって反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機させ、その後その待機中の各用紙を給紙ユニット12内の給紙機構によって連続的に再給紙させて、その各裏面にエンジンユニット11によって画像を連続的に印刷させ、第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって排紙トレイ側の搬送経路に搬送させる。
【0018】
一方、カラーモード時の印刷方式(但し電子写真プロセスによる印刷方式とする)として、例えば1つのドラム状又はベルト状の像担持体(感光体)上への露光(イメージ展開された画像データによるレーザ書き込み),現像(トナー画像の生成),中間転写(ドラム状又はベルト状の中間転写体へのトナー画像の転写)を各色毎に繰り返し行なうことにより複数色重ねのトナー画像を生成した後、紙転写(複数色重ねのトナー画像の用紙への一括転写)を行なう方式がある。
【0019】
上述した方式(以下「1感光体方式」という)の場合、カラーモードで印刷を行なうためには、上述した露光,現像,中間転写のプロセスを使用する色の数だけ行なう必要がある。
例えば、単色のトナーしか用いないモノカラー(モノクロも含む)画像の印刷を行なう場合は一回、四色のトナーを用いるフルカラー画像の印刷を行なう場合は四回、上述した印刷動作を行なう必要がある。
【0020】
ここで、印刷する通常の文書として、モノカラー画像(モノカラーページ)で構成されているモノカラー文書、フルカラー画像で構成されているフルカラー文書(フルカラーページ)、モノカラー画像とフルカラー画像が混在している文書が存在する。
カラー画像の印刷の高速化を図るための技術を用いたカラー画像形成装置としては、例えば特開平10−104889号公報に見られるようなものが提案されている。
【0021】
このようなカラー画像形成装置では、カラーモードをフルカラーモードとモノカラーモードに分けて管理し、例えば一枚目の用紙(シート)の各面に1,2ページ目のモノカラー画像データによる印刷を、二枚目の用紙の各面に3,4ページ目のフルカラー画像データによる印刷をそれぞれ行なう場合、まずカセットから一枚目の用紙を給紙させ、その一方の面にモノカラーモードで2ページ目のモノカラー画像データによるモノカラー画像の印刷を行なった後、その用紙を両面ユニット(反転ユニット)内に搬送する。
【0022】
続いて、カラーモードをフルカラーモードに切り替え、カセットからニ枚目の用紙を給紙させ、その一方の面にフルカラーモードで4ページ目のフルカラー画像データによるフルカラー画像の印刷を行なった後、その用紙を両面ユニット内に搬送する。
また、この4ページ目のフルカラー画像の印刷を行なっている間、両面ユニット内で一方の面に2ページ目のモノカラー画像が印刷された一枚目の用紙を反転させて待機させる。
【0023】
4ページ目のフルカラー画像の印刷が終了すると、カラーモードをモノカラーモードに切り替え、両面ユニットから一方の面に2ページ目のモノカラー画像が印刷された一枚目の用紙を再給紙させ、その他方の面にモノカラーモードで1ページ目のモノカラー画像データによるモノカラー画像を印刷させた後、フェースダウン排出口に排出する。
【0024】
このように、用紙にモノカラー画像を印刷する場合、その印刷をフルカラーモードではなくモノカラーモードで行なうため、冗長な印刷時間をなくして、モノカラー画像とフルカラー画像が混在する文書の両面印刷の高速化を図ることができる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
現在、省資源の観点から、レーザプリンタでは、両面印刷の要望が強く求められている。また、カラープリント(カラー画像印刷)のニーズも拡大してきている。一方、印刷処理の高速化が叫ばれてきており、それらの要望を満たしたレーザプリンタが必要となってきている。
【0026】
しかしながら、上述した従来の方式によるレーザプリンタでは、両面モード設定時に2−Up印刷などのN−Up印刷(以下「N−Up・両面印刷」ともいう)を行なう場合には、同時に印刷する用紙の枚数分だけ連続して用紙を給紙し、印刷を行なうため、同時に印刷する用紙の枚数を2倍したページ数分の画像データを全てイメージ展開した後にエンジンユニットに対して印刷起動をかける方式になり、一枚目の印刷時間(ファーストプリント速度)が極端に低下してしまうという問題があった。
【0027】
例えば、20PPM程度のプリンタでは、1ページ分の画像データのイメージ展開に3秒程度かかるため、2−Up・両面印刷を行なう場合には、印刷起動までに3×2×2=12秒程度かかってしまう。
【0028】
また、前述したカラー画像形成装置では、カラー画像の両面印刷を行なう場合、印刷する画像データがフルカラー画像データかモノカラー画像データかによってカラーモードの切り替えを行なっており、例えばカセットから給紙された用紙の一方の面にフルカラーモードでフルカラー画像を印刷して両面ユニットに搬送させた後、カラーモードをモノカラーモードに移行させ、カセットから次に給紙された用紙の一方の面にモノカラー画像を用紙の一方の面に印刷すると共に、一方の面にフルカラー画像が印刷された用紙を両面ユニット内で反転させて待機させる。
【0029】
ところが、この場合、モノカラー画像の印刷が終了しても、両面ユニット内では反転処理が続いているため、直ちに次の印刷を行なうことができない。つまり、連続印刷ができなくなり、エンジンユニットの最高速度が出せないばかりでなく、N−Up機能も使えないため、更に速度低下を招いてしまうという不具合もあった。例えば、2−Up機能が使えない場合、PPM値が半分になってしまう。
【0030】
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、N−Up機能および両面画像形成(両面印刷)機能を有するレーザプリンタ等の画像形成装置において、両面画像形成の高速化を図ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
この発明は、イメージ展開された画像データによる像担持体上への露光および現像によってトナー画像を形成し、該トナー画像を中間転写体上に転写する処理を各色毎に繰り返し行なうことによって複数色重ねのトナー画像を生成した後、該複数色重ねのトナー画像を用紙に一括転写する電子写真プロセスの画像形成動作を行なうエンジンユニットと、該エンジンユニットによる片面に画像形成済みの用紙を再給紙して他方の面にも画像を形成できるように反転させて待機させる反転ユニットと、エンジンユニットによって画像が形成された用紙が排紙口側の搬送経路あるいは前記反転ユニット側の搬送経路に選択的に搬送されるように搬送経路の切り替えを行なう搬送経路切替手段と、反転ユニット内に待機中の片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙とを選択的に給紙する給紙手段とを有し、上記エンジンユニットが、一回の画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる画像形成装置において、上記の目的を達成するため、次のようにしたことを特徴とする。
【0032】
請求項1の発明は、反転ユニット内に待機中の片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙への画像形成を一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって連続的に行なえるように、その各用紙を給紙手段によって連続的に給紙させる給紙制御手段と、画像データを記憶する記憶手段と、ホストコンピュータから入力された画像データを記憶手段にページ単位で各色毎にイメージ展開してエンジンユニットへ転送する処理手段と、該処理手段によるページ別および色別の画像データの転送順序を管理する手段とを設け、給紙制御手段に、用紙の両面に画像を形成する両面モード設定時に、エンジンユニットが各色毎にイメージ展開された複数ページ分の画像データにより一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合には、反転ユニット内で片面に画像形成済みの用紙が待機状態になっている時に、給紙口から次に給紙される用紙に形成すべき画像データの各色毎のイメージ展開が処理手段で終了していないとき、以下の(1)(2)に示す処理をそれぞれ行う第1の制御手段,第2の制御手段を備え、ホストコンピュータから選択されたモードの情報を受け取り、該情報が画像形成速度を優先する速度優先モードの情報の場合には第1の制御手段を、コストを優先するコスト優先モードの情報の場合には第2の制御手段をそれぞれ選択する選択手段を設けたものである。
(1)上記イメージ展開が終了するまで給紙手段に対して反転ユニットからの片面に画像形成済みの用紙の再給紙を禁止する。
(2)上記イメージ展開の終了を待たずに反転ユニット内で待機している片面に画像形成済みの用紙の他方の面にもエンジンユニットによって画像を形成できるように、給紙手段に対して該片面に画像形成済みの用紙の再給紙のみを許可する。
【0033】
請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって連続的に画像が形成された複数枚の用紙が個別に排紙口側の搬送経路あるいは前記反転ユニット側の搬送経路に選択的に搬送されるように、搬送経路切替手段による搬送経路の切り替えを制御する切替制御手段を設けたものである。
【0034】
請求項3の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、給紙制御手段に、上記両面モード設定時に、エンジンユニットが一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合でも、一回目の上記電子写真プロセスの画像形成動作時には給紙手段に対して給紙口から用紙一枚の給紙のみを許可する手段を備えたものである。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、実施形態では、カラープリンタコントローラ(以下単に「プリンタコントローラ」と略称する)とカラーレーザプリンタエンジン(以下単に「プリンタエンジン」と略称する)とを使用しているが、モノクロプリンタコントローラおよびモノクロレーザプリンタエンジンを使用しても構わない。
【0042】
まず、この発明の一実施形態について説明する。図1は、この発明を実施するプリンタシステムの構成例を示すブロック図であり、図9と対応する部分には同一符号を付している。
このプリンタシステムは、ホストコンピュータ1とプリンタコントローラ20とプリンタエンジン30とによって構成されており、プリンタコントローラ20とプリンタエンジン30とが一体となってレーザプリンタを構成しているが、それ以外のものも含む。
【0043】
プリンタコントローラ20は、ホストI/F3,中央処理装置であるCPU4,プログラムメモリであるROM5,およびデータメモリであるRAM6がシステムバス9によって相互に接続され、マイクロコンピュータを構成している。
さらに、システムバス9に接続されたビデオDMAコントローラ(VDMAC)21および中間バッファ22と、その中間バッファ22に接続されたエンジンI/F8とを備えている。
【0044】
そして、ホストI/F3にホストコンピュータ1が接続され、エンジンI/F8にプリンタエンジン30が接続される。
このプリンタシステムにおいて、使用者は、ホストコンピュータ1上でアプリケーションソフトウェアを利用して、印刷を行ないたい画像データを作成する。
【0045】
この時、使用者によって作成される画像データは、複数ページに渡っているものや、カラーデータとして作成されるものなど、各種の画像データが存在する。
そして、画像データの作成が完了した時点で、使用者はホストコンピュータ1に接続されて印刷が可能なプリンタのうち、印刷を行ないたいプリンタを選択して、印刷命令(印刷実行命令)を発行する。
【0046】
その際の使用者からの印刷命令には、印刷部数の指定、両面印刷を行なう(両面モードを設定する)かどうかの指定、カラーかモノクロかの指定、拡大あるいは縮小率の指定、用紙のサイズ指定、また、一枚の用紙に複数のページをまとめて印刷する集約印刷を行なうか否かの指定、印刷を行なう時に速度を優先するか画質を優先するかコストを優先するかの指定など、各種の印刷モードが指定される。
【0047】
なお、ホストコンピュータ1とプリンタコントローラ20とが接続される形態は、1対1で接続されている形態や、ネットワークを介して接続されている形態などがある。
【0048】
使用者により印刷命令が発行されると、使用者から指定された各種モードを満足するように、ホストコンピュータ1の内部に記憶されているプリンタドライバ1aと呼ばれるソフトウェアによって、接続されているプリンタコントローラ20が解読できるコードに変換して、その変換した画像データ(コード情報)をプリンタコントローラ20に出力する。
【0049】
プリンタコントローラ20では、ネットワークや各種インタフェースで構成されるホストI/F3によって、ホストコンピュータ1からの画像データの受信が始まると、CPU4に対してインタラプトを発生させて印刷命令が発行されたことを知らせ、受信した画像データをRAM6にバッファリングして一時的に記憶させる。
【0050】
CPU4は、ROM5に格納されたコード情報に従い、受信してバッファリングした画像データをプリンタエンジン30にて印刷が可能なようにRAM6にイメージ展開し、コード情報として受信した画像データをビットマップ情報(イメージデータ)に変換して記憶していく。また、RAM6の空き容量等を考慮して、適宜イメージ展開した画像データを圧縮させて記憶させる。
【0051】
ここで、両面印刷をしない設定がなされた場合、つまり両面モードが設定されていない場合には、ホストコンピュータ1から送られてきた全ての画像データがビットマップイメージとしてRAM6にイメージ展開された時点で(複数ページに渡る画像データの場合には1ページ目の画像データのイメージ展開が完了した時点で)、ビデオDMAコントローラ21にビデオDMA開始アドレス,転送バイト数,階調数等のビデオDMAパラメータをセットする。
【0052】
さらに、接続されているプリンタエンジン30の状態を確認して、プリンタエンジン30が印刷可能となった時点で、ビデオDMAコントローラ21にビデオDMA動作開始命令を発行し、更にプリンタエンジン30に一連の印刷シーケンス(印刷ジョブ)を開始させる。
【0053】
ビデオDMA動作開始命令が発行されると、ビデオDMAコントローラ21は、プリンタエンジン30からエンジンI/F8を通して入力される主走査方向の同期信号,副走査方向の同期信号といったビデオ制御信号に従ってRAM6にイメージ展開された画像データを順次エンジンI/F8を介してプリンタエンジン30へ出力して印刷を行なわせる。
【0054】
なお、プリンタコントローラ20のCPU4は、RAM6にイメージ展開した画像データを圧縮した場合は、ビデオDMAコントローラ21にビデオDMA動作開始命令を発行するのに先立ち、RAM6上の圧縮画像データを一旦中間バッファ22上に転送して元の画像データに伸長する。
【0055】
それによって、ビデオDMAコントローラ21は、CPU4からビデオDMA動作開始命令を発行された場合に、プリンタエンジン30からエンジンI/F8を通して入力される主走査方向の同期信号,副走査方向の同期信号といったビデオ制御信号に従って中間バッファ22上で伸長された画像データを順次エンジンI/F8を介してプリンタエンジン30へ転送して印刷を行なわせる。
【0056】
プリンタエンジン30は、図11と同様に構成され、後述するN−Up・片面印刷およびN−Up・両面印刷を行なうことができる。
ここで、プリンタコントローラ20は、この発明による一部の機能(記憶手段,処理手段等)をCPU4がROM5内の制御プログラムに従って動作すると共にRAM6を使用することにより実現することができる。
【0057】
また、プリンタエンジン30は、プリンタコントローラ20と同様なCPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを用いたエンジンドライバ30aを備えており、この発明による残りの機能(給紙制御手段,切替制御手段等)に対応する後述する給紙制御部,排紙制御部,印刷制御部をエンジンドライバ30a内のCPUがROM内の制御プログラムに従って動作すると共にRAMを使用することにより実現することができる。
【0058】
次に、通常のN−Up印刷(N−Up・片面印刷)について、プリンタエンジン30による2−Up・片面印刷を例にして説明する。
プリンタエンジン30のエンジンユニット11が、例えば図2に示すような縦向きのA3用紙への印刷を行なえる場合に、二枚の横向きのA4用紙への印刷をまとめて行なえるため、2−Up機能が使える。
【0059】
したがって、この2−Up機能を用いた印刷、つまり2−Up印刷に使用する用紙は、横向きのA4用紙であるものとする。
但し、実際には、用紙の給紙や搬送といったメカニカルな処理が必要なため、一枚目のA4用紙とニ枚目のA4用紙の間は少し間隔が必要なため、前述した露光・現像・中間転写・紙転写といった電子写真プロセスはA3用紙よりも数mm〜数十mm程度大きな領域の印刷ができる必要がある。
【0060】
このとき、プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aが、プリンタコントローラ20に対して、画像データの転送(送出)を要求する同期信号(FGATE)を発生する。この例では、その同期信号(FGATE)をローレベルにする(画像データの転送要求をイネーブルにする)。但し、フルカラーモードの場合は、通常C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色分の露光,現像,中間転写が必要であるため、4回に分けて同期信号(FGATE)をローレベルにする。
【0061】
例えば、印刷する色の順番がKCMYである場合には、Kの露光,現像,中間転写→Cの露光,現像,中間転写→Mの露光,現像,中間転写→Yの露光,現像,中間転写という順番になるため、2−Up印刷を行なうためには、例えば図3に示すように同期信号(FGATE)をKの一枚目(1ページ目)→Kの二枚目(2ページ目)→Cの一枚目→Cの二枚目→Mの一枚目→Mの二枚目→Yの一枚目→Yの二枚目の順番でローレベルにする。
【0062】
プリンタコントローラ20のビデオDMAコントローラ21は、同期信号(FGATE)に従って、RAM6上にイメージ展開したKの一枚目の画像データ(イメージデータ)をそれによる画像が用紙の先頭に印刷されるようにプリンタエンジン30のエンジンドライバ30aへ転送する。但し、イメージ展開した画像データが圧縮してある場合には、それを中間バッファ22上で伸長処理した後、プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aへ転送する。
【0063】
プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aでは、印刷制御部が入力されたKの一枚目の画像データに基づいてエンジンユニット11内の図示しない露光装置,現像装置,中間転写装置によってKの一枚目の露光,現像,中間転写を行なわせる。
続いて、Kのニ枚目も同様に、ビデオDMAコントローラ21がRAM6上にイメージ展開したKのニ枚目の画像データの転送を行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部がその画像データに基づいて露光装置,現像装置,中間転写装置によってKの二枚目の露光,現像,中間転写を行なわせる。
【0064】
さらに、Kの一枚目,二枚目の画像データに対する処理と同様に、ビデオDMAコントローラ21がCMYの一枚目,二枚目の画像データの転送を一枚目,二枚目の順に行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部が露光装置,現像装置,中間転写装置によって対応する露光,現像,中間転写を行なわせる。
また、Yの露光・現像・中間転写時には、印刷制御部が紙転写装置によって紙転写も行なわせるため、給紙制御部がMの露光・現像・中間転写中に給紙ユニット12内の給紙機構によって給紙トレイから一枚目の用紙を給紙させる。
【0065】
さらに、給紙制御部がYの露光・現像・中間転写中に給紙トレイから二枚目の用紙を給紙させると共に、印刷制御部が一枚目の用紙に図示しない紙転写装置によって一枚目の4色重ねのトナー画像を転写させた後、ニ枚目の用紙に紙転写装置によってニ枚目の4色重ねのトナー画像を転写させる。
そして、それぞれトナー画像が転写されたニ枚の用紙を排紙制御部が順次図示しない定着装置に搬送させてトナー画像を定着させ、一回の印刷動作を完了する。
以上の動作を行なうことにより、2−Up・片面印刷を行なえることになる。
【0066】
次に、モノカラーモード時のN−Up・両面印刷について、プリンタエンジン30による2−Up・両面印刷を例にして説明する。
プリンタコントローラ20のCPU4は、両面モード設定時も、2−Up・片面印刷時と同様に画像データをイメージ展開する。
【0067】
但し、両面印刷時には、通常、プリンタは裏面排紙(用紙の裏面である奇数ページの画像印刷面が下向きになる排紙のことである)するのが基本となるため、裏面排紙するためには、最初に2ページ目の画像データによる画像の印刷を行なう必要があり、画像データのイメージ展開を2ページ目まで行なった時点で、プリンタエンジン30のエンジンユニット11に対して印刷起動をかける(印刷動作を許可する)ことになる。実際には、エンジンドライバ30aに印刷起動命令を出す。
【0068】
ここでポイントとなるのは、最初の印刷動作から2−Up印刷を行なってしまうと、ニ枚の用紙に対応する4ページ目までの画像データのイメージ展開が終了するまで、エンジンユニット11に対して印刷起動がかけられないため、ファーストプリント速度が著しく低下してしまうことである。なお、フルカラーモードの場合、4ページ分の画像データをイメージ展開するには、16プレーン分のイメージ展開を行なわなければならず、非常に速度が低下してしまう。
【0069】
そこで、2−Up・両面印刷時の印刷ジョブ(連続印刷処理)を図4に示すような流れで行なう。
すなわち、プリンタコントローラ20では、CPU4が2ページ目までの画像データのイメージ展開が終了してプリンタエンジン30のエンジンユニット11に対して印刷起動をかけると、そのエンジンユニット11にて一枚目の用紙の片面に画像が印刷されるようにするために、プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aから送られてくる同期信号(FGATE)に従ってビデオDMAコントローラ21が2ページ目の画像データをプリンタエンジン30へ転送する。
【0070】
プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aでは、印刷起動がかけられると、一回目の印刷動作時に給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構に対して給紙トレイから用紙一枚の給紙のみを許可し、その給紙機構によって給紙トレイから一枚目の用紙を給紙させ、プリンタコントローラ20から送られてくる2ページ目の画像データに基づいて印刷制御部がエンジンユニット11によって一枚目の用紙の片面に画像を印刷させる。
2ページ目の印刷が完了すると、その片面に2ページ目の画像印刷済みの用紙を第1反転ユニット13の搬送経路に搬送させる。
【0071】
ここで、エンジンユニット11は2−Up印刷を行なえるため、給紙トレイから連続して二枚目の用紙も給紙させることが可能であるが、画像データのイメージ展開が4ページ目まで完了している訳ではないので、2−Up機能を使わず、4ページ目の印刷を行なわない。
【0072】
片面に2ページ目の画像印刷済みの一枚目の用紙が第1反転ユニット13の搬送経路に送られると、その用紙を排紙制御部が第1反転ユニット13内の用紙反転機構および搬送経路切替機構により反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機させる。
このとき、片面に2ページ目の画像印刷済みの一枚目の用紙が第2反転ユニット14側の搬送経路に反転された状態で搬送されて待機されるように、排紙制御部が第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって搬送経路の切り替えを、用紙反転機構によって上記用紙の反転をそれぞれ行なわせる。
【0073】
この例では、一回目の印刷動作時には2−Up印刷を行なわず、一枚分の印刷動作を行なわないことにより、時間的な余裕ができるため、この間に、プリンタコントローラ20のCPU4は、4ページ目までの画像データのイメージ展開を完了させる。
次に、一回目の印刷動作が完了すると、プリンタコントローラ20のビデオDMAコントローラ21は、2ページ目と同様に4ページ目の画像データをプリンタエンジン30へ転送する。
【0074】
プリンタエンジン30のエンジンドライバ30aでは、ここで給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構に対して給紙トレイからの次の用紙の給紙を許可し、その給紙機構によって給紙トレイからニ枚目の用紙を給紙させ、プリンタコントローラ20から送られてくる4ページ目の画像データに基づいて印刷制御部がエンジンユニット11によってニ枚目の用紙の片面に画像を印刷させ、その印刷が完了すると、その片面に4ページ目の画像印刷済みの用紙を第1反転ユニット13の搬送経路に搬送させる。
【0075】
ニ回目の印刷動作時には、2−Up機能を用いて印刷を行なうために、プリンタコントローラ20のビデオDMAコントローラ21は、4ページ目の画像データに続いて1ページ目の画像データをプリンタエンジン20へ転送する。
プリンタエンジン20のエンジンドライバ30aでは、この場合(2回目の印刷動作時)、連続印刷を可能とするために、印刷制御部がエンジンユニット11によって2−Up印刷を行なわせる。
【0076】
この時は、給紙ユニット12内の給紙機構によって給紙トレイから三枚目の用紙を給紙させるのではなく、第2反転ユニット14内に待機させておいた一枚目の片面に2ページ目の画像印刷済みの用紙を再給紙させ、プリンタコントローラ20から送られてくる1ページ目の画像データに基づいて印刷制御部がエンジンユニット11によって一枚目の用紙の他方の面(裏面)に画像を印刷させ、その印刷が完了すると、その両面に1,2ページ目の画像印刷済みの用紙を第1反転ユニット13の搬送経路に搬送させる。
【0077】
片面に4ページ目の画像印刷済みのニ枚目の用紙が第1反転ユニット13に送られると、排紙制御部が一枚目と同様にその用紙を第1反転ユニット13内の用紙反転機構および搬送経路切替機構により反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機させる。
その後、両面に1,2ページ目の画像印刷済みの用紙が第1反転ユニット13に送られると、排紙制御部がその用紙を第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって排紙トレイ側の搬送経路に搬送させ、1枚目の用紙に対する印刷処理が完了する。
【0078】
このとき、両面に1,2ページ目の画像印刷済みの一枚目の用紙が排紙トレイに排紙されるように、排紙制御部が第1反転ユニット13内の搬送経路切替機構によって搬送経路の切り替えを行なわせる。
また、上述と同様にして、6ページ目→3ページ目→8ページ目→5ページ目→…と印刷処理を行なうことにより、2−Up・両面印刷(2−Up機能を用いた両面印刷)を行なうことができる。
【0079】
このように、第2反転ユニット14内に待機中の片面に画像印刷済みの用紙と給紙ユニット12の給紙トレイ(給紙口)にセットされた新規の用紙への画像印刷をエンジンユニット11の一回の印刷動作によって連続的に行なえるように、エンジンドライバ30aの給紙制御部が、その各用紙を給紙機構(給紙手段)によって連続的に給紙させることができるので、2−Up・両面印刷を行なう際に、給紙トレイから新規の用紙を2枚連続的に給紙させる必要がなくなり、同時に印刷する用紙の枚数を2倍したページ数分の画像データのイメージ展開が完了する前にエンジンユニット11に対して印刷起動をかけても、2−Up・両面印刷を行なうことが可能になり、印刷起動までの時間を短縮することができる。
【0080】
また、エンジンユニット11の一回の印刷動作によって連続的に画像が印刷された2枚の用紙が第1反転ユニット13から個別に排紙トレイ(排紙口)側の搬送経路あるいは第2反転ユニット14側の搬送経路に選択的に搬送されるように、エンジンドライバ30aの排紙制御部(搬送経路切替部)が、搬送経路の切り替えを制御するので、第2反転ユニット14内に待機している片面に画像印刷済みの用紙と給紙ユニット12の給紙トレイにセットされた新規の用紙とを連続的に給紙しても、2−Up印刷を行なった後の2枚の用紙を排紙トレイ側の搬送経路と第2反転ユニット14側の搬送経路に分けて搬送できる。
【0081】
さらに、エンジンドライバ30aの給紙制御部が、両面モード設定時に、エンジンユニット11が一回の印刷動作によって2枚の用紙に連続的に画像を印刷できる場合でも、一回目の印刷動作時には給紙ユニット12内の給紙機構に対して給紙トレイから用紙一枚の給紙のみを許可するので、2枚以上の用紙に両面印刷を行なう場合には必ず、2−Up印刷の対象となる2枚の用紙(既に片面に画像印刷済みの用紙と新規の用紙)が第2反転ユニット14と給紙ユニット12に共存する形になり、その各用紙を連続的に給紙させることができる。
【0082】
さらにまた、両面モード設定時に、エンジンユニット11が2−Up印刷を行なえる(イメージ展開された複数ページ分の画像データにより一回の印刷動作によって2枚の用紙に連続的に画像を印刷できる)場合には、ホストコンピュータ1から入力された最初の2ページ目まで(一枚目の用紙の両面)の画像データがプリンタコントローラ20のCPU4によってRAM6にイメージ展開された時点で、そのCPU4がプリンタエンジン30のエンジンユニット11に対して印刷動作を許可するので、第2反転ユニット14内に待機している片面に画像印刷済みの用紙と給紙ユニット12内の給紙トレイにセットされた新規の用紙とを連続的に給紙しても、その各用紙に対してエンジンユニット11が確実に2−Up印刷を行なうことができる。
【0083】
したがって、プリンタエンジン30が2−Up・両面印刷を行なう場合、プリンタエンジン30が持つ最高速度で連続印刷を行なえ、ファーストプリント速度を高めることができる。
【0084】
例えば、プリンタコントローラ20がプリンタエンジン30のスピードに追従してそれと同じスピードで画像データをイメージ展開できるものと仮定した場合、プリンタエンジン30がモノクロ20PPMのプリンタエンジンであれば、1ページの印刷に3秒かかるため、3×2=6秒程度ファーストプリントを高速化できる。
【0085】
また、プリンタエンジン30がフルカラー6PPM/モノカラー24PPMのカラープリンタエンジン、あるいはタンデム方式で24PPMのカラープリンタエンジンである場合には、1プレーンの印刷に2.5秒かかるため、フルカラー画像データによる印刷に10秒かかり、10×2=20秒程度ファーストプリントを高速化できる。
【0086】
ところで、両面モード設定時における図4に示した2−Up・両面印刷のうち、例えば第2反転ユニット14内で片面に画像印刷済みの一枚目の用紙が待機状態になっている時、つまりエンジンドライバ30aの給紙制御部が給紙ユニット12によってニ枚目の用紙を給紙させようとした時点で、プリンタコントローラ20のCPU4による画像データのイメージ展開が4ページ目まで完了していなかった場合(給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき画像データのイメージ展開が終了していなかった場合)、エンジンドライバ30aが以下の(1)〜(3)のいずれかに示す制御を行なう。
【0087】
(1)エンジンドライバ30aでは、例えば図5に示すように、プリンタコントローラ20のCPU4による画像データのイメージ展開が4ページ目まで完了するまで(給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき画像データのイメージ展開が終了するまで)、給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構に対して第2反転ユニット14からの片面に画像印刷済みの一枚目の用紙の再給紙を禁止する。
【0088】
そして、上記イメージ展開が4ページ目まで完了した時点で、給紙ユニット12内の給紙機構に対して第2反転ユニット14からの片面に画像印刷済みの一枚目の用紙の再給紙の禁止を解除し、給紙ユニット12の給紙機構によって給紙トレイからのニ枚目の用紙と第2反転ユニット14からの片面に画像印刷済みの一枚目の用紙とを連続的に給紙させ、2−Up・両面印刷を再開する。
【0089】
このように、第2反転ユニット14内で片面に画像印刷済みの用紙が待機状態になっている時に、給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき画像データのイメージ展開が終了していなければ、そのイメージ展開が終了するまで、エンジンドライバ30aの給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構に対して第2反転ユニット14からの片面に画像印刷済みの用紙の再給紙を禁止し、上記イメージ展開が完了した時点で、すぐに給紙ユニット12の給紙機構によって給紙トレイからのニ枚目の用紙と第2反転ユニット14からの片面に画像印刷済みの一枚目の用紙とを連続的に給紙させることにより、連続印刷速度に復帰でき、印刷ジョブの処理時間を最小にできる。つまり、トータルの2−Up・両面印刷速度を高めることができる。
【0090】
しかし、エンジンユニット11による印刷動作を待機させるため、待機中の時間は、常に現像装置内の現像ローラを像担持体(感光体)に接触させて、いつでも印刷動作を再開できる状態にしておかなければならず、像担持体の消耗が激しくなり、像担持体の寿命が短くなってしまう。つまり、連続印刷速度は最高になるが、ランニングコストは上がってしまう。
【0091】
(2)エンジンドライバ30aでは、例えば図6に示すように、プリンタコントローラ20のCPU4による4ページ目までの画像データのイメージ展開の完了を待たずに、第2反転ユニット14内で待機している片面に画像印刷済みの一枚目の用紙の裏面にもエンジンユニット11によって画像を印刷できるように、給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構に対してその片面に画像印刷済みの一枚目の用紙の再給紙のみを許可し、その給紙機構によってその片面に画像印刷済みの一枚目の用紙を先に再給紙させ、印刷制御部がエンジンユニット11によってその裏面に1ページ目の画像データによる画像を印刷させる。
【0092】
そして、その一枚目の用紙の裏面に対する印刷が終了するまで、つまり給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構によってニ枚目の用紙を給紙させるタイミングに達するまでに、プリンタコントローラ20のCPU4による画像データのイメージ展開が4ページ目まで完了していれば、上記タイミングでエンジンドライバ30aの給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構によってニ枚目の用紙を給紙させ、印刷制御部がエンジンユニット11によってその片面に4ページ目の画像データによる画像を印刷させる。
【0093】
このように、第2反転ユニット14内で片面に画像印刷済みの用紙が待機状態になっている時に、給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき画像データのイメージ展開が終了していなければ、そのイメージ展開の終了を待たずに、第2反転ユニット14内で待機している片面に画像印刷済みの用紙の裏面にもエンジンユニット11によって画像を印刷できるように、給紙ユニット12内の給紙機構に対してその片面に画像印刷済みの用紙の再給紙のみを許可するので、2−Up機能は使わず、給紙ユニット12内の給紙機構によって反転ユニット内で待機している片面に画像印刷済みの用紙のみを給紙させ、その裏面にエンジンユニット11によって画像を印刷させることができる。
【0094】
したがって、エンジンユニット11では、像担持体に現像装置内の現像ローラを長時間接触させる必要がなくなり、機械の寿命を伸ばすことができ、結果としてランニングコストを低減することが可能となる。
【0095】
しかし、反転ユニット内で待機している片面に画像印刷済みの用紙を先に給紙してその裏面に画像を印刷してしまうため、必ず何ページ目かの画像データによる印刷時に、反転ユニットでの反転処理にかかる時間を吸収するために印刷しない時間帯が発生してしまう。図6の例では、4ページ目の画像データによる印刷と6ページ目の画像データによる印刷との間で、そのような問題が生じ、印刷時間が長くなってしまう。
【0096】
(3)(1)に示した制御および(2)に示した制御のいずれにも長所・短所があるため、ホストコンピュータ1のプリンタドライバ1a上で印刷速度を優先する速度優先モードあるいはコストを優先するコスト優先モードをユーザにて選択できるようにし、その選択したモードの情報をプリンタコントローラ20を介してプリンタエンジン30のエンジンドライバ30aに送出し、そのエンジンドライバ30aが次の制御を行なう。
【0097】
すなわち、プリンタコントローラ20からのモード情報に応じて(1)に示した制御(第1の制御)あるいは(2)に示した制御(第2の制御)を選択し、その選択した制御を実行する。
このように、ユーザの操作によってその時々に最適な制御を選択することができるため、ユーザによる使い勝手が向上する。
【0098】
次に、フルカラーモード時のN−Up・両面印刷について、プリンタエンジン30による2−Up・両面印刷を例にして説明する。
プリンタエンジン30にてフルカラーモードの2−Up・両面印刷を行なう場合、給紙ユニット12内の給紙トレイから用紙を給紙するタイミングは、4色に対応する各露光・現像・中間転写のタイミングのうち、いずれかの色に対応する露光・現像・中間転写のタイミングと同じでよいため、第1反転ユニット13にて用紙を反転させる時間は無視することができる。
【0099】
例えば、図7に示すように、プリンタコントローラ20のCPU4がK2(2ページ目のK)の画像データの転送を行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部がその画像データに基づいてエンジンユニット11内の露光装置,現像装置,中間転写装置によってK2の一枚目の露光,現像,中間転写を行なわせ、2−Up機能を使わず、1ページ分間隔を空ける。
【0100】
次に、プリンタコントローラ20のCPU4がC2(2ページ目のC)の画像データの転送を行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部がその画像データに基づいてエンジンユニット11内の露光装置,現像装置,中間転写装置によってC2の一枚目の露光,現像,中間転写を行なわせ、更に1ページ分間隔を空ける。
【0101】
次に、プリンタコントローラ20のCPU4がM2(2ページ目のM)の画像データの転送を行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部がその画像データに基づいてエンジンユニット11内の露光装置,現像装置,中間転写装置によってM2の一枚目の露光,現像,中間転写を行なわせ、更に1ページ分間隔を空けた後、給紙ユニット12内の給紙機構によって一枚目の用紙を給紙させる。
【0102】
また、一枚目の用紙の給紙時に、プリンタコントローラ20のCPU4がY2(2ページ目のY)の画像データの転送を行ない、エンジンドライバ30aの印刷制御部がその画像データに基づいてエンジンユニット11内の露光装置,現像装置,中間転写装置によってY2の一枚目の露光,現像,中間転写を行なわせた後、紙転写装置によって4色重ねのトナー画像を先に給紙された用紙に転写させ、その用紙を排紙制御部が定着装置に搬送させてトナー画像を定着させ、一回の印刷動作を完了する。
【0103】
そして、一回の印刷動作による片面にフルカラー画像印刷済みの用紙を第1反転ユニット13内の用紙反転機構および搬送経路切替機構により反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機させる。
【0104】
ここで、モノカラー(モノクロ)モードの場合は、2−Up・印刷の最初のページは4ページ目になるが、フルカラーモードの場合は、Yの画像データ転送,露光,現像,中間転写時を給紙タイミングとし、KCMの画像データ転送,露光,現像,中間転写が終了するまでに第1反転ユニット13および第2反転ユニット14にて用紙の反転処理を十分に行なう時間が存在する。
【0105】
したがって、エンジンユニット11によるニ回目の印刷動作時に、K1(1ページ目のK)の画像データ転送,露光,現像,中間転写を先に行ない、続いてK4(4ページ目のK)の画像データ転送,露光,現像,中間転写を行なって2−Up印刷を行なう。
同様にCMYの画像データ転送,露光,現像,中間転写も1ページ目を先、4ページ目を後に行ない、更に紙転写,定着を行なう。
【0106】
但し、Yの画像データ転送,露光,現像時に、エンジンドライバ30aの給紙制御部が給紙ユニット12内の給紙機構により、第2反転ユニット14に待機している既に片面に2ページ目のフルカラー画像が印刷されている用紙を先に給紙させ、給紙ユニット12内の給紙トレイから二枚目の用紙を給紙させる。
【0107】
このようにして、Yの画像データ転送,露光,現像を行ない、更に紙転写,定着を行なうことによって2−Up印刷が完了すると、エンジンドライバ30aの排紙制御部が第1反転ユニット13内の用紙反転機構および搬送経路切替機構により、両面に1,2ページ目のフルカラー画像印刷済みの用紙を排紙トレイ側の搬送経路に搬送させ、片面に4ページ目のフルカラー画像印刷済みの用紙を反転させて第2反転ユニット14側の搬送経路に搬送させて待機させる。
以降、同様にして、フルカラーモードの2−Up・両面印刷を行なう。
【0108】
このように、両面モード設定時に、エンジンユニット11がイメージ展開された複数ページ分のフルカラー画像データにより2−Up印刷を行なえる場合には、反転ユニット14内で片面にフルカラー画像印刷済みの用紙が待機状態になった後、エンジンジライバ30aの給紙制御部が、給紙ユニット12内の給紙機構によってその片面にフルカラー画像印刷済みの用紙を先に再給紙させ、給紙口にセットされた用紙を後から給紙させるので、ファーストプリント速度を高めることができる。
【0109】
また、4ページ目の印刷起動を1プレーン分遅くまで待つことができるため、プリンタコントローラ20のCPU4にてイメージ展開を行なう時間が増え、結果として、先に4ページ目を印刷する場合ではイメージ展開が間に合わないような画像データであっても、後から4ページ目を印刷する方式にすることにより、4ページ目までのイメージ展開の完了が給紙トレイからの2枚目の用紙の給紙タイミングに間に合う確立が高くなり、印刷ジョブの高速化(連続印刷速度を高めること)が可能となる。
【0110】
ところで、図7に示したような2−Up・両面印刷を行なう際に、4ページ分の画像データのうち、片面に画像印刷済みの用紙の裏面に印刷すべき1ページ目の画像データと給紙ユニット12内の給紙トレイから次に給紙される2枚目の用紙に印刷すべき4ページ目の画像データが共に同じ色の(この例ではC成分だけしかない)モノカラー画像データであった場合に、少なくともその各用紙に対する印刷動作のモードとしてモノカラーモードを選択し、図8に示すように、その各用紙にエンジンユニット11によってC1,C4の画像データによる画像のみを連続的に印刷させる。
【0111】
但し、この例では、片面に画像印刷済みの用紙の裏面に印刷すべき画像データと給紙ユニット12内の給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき4ページ目の画像データが共にC成分のみの場合を対象にしているが、他の色成分のみの場合も同様である。また、それらの組み合わせ(例えばM成分とY成分しかない場合)や、2色のみの場合,3色のみの場合も考えられる。
【0112】
このように、両面モード設定時に、エンジンユニット11がイメージ展開された複数ページ分のフルカラー画像データにより2−Up印刷を行なえる場合には、第2反転ユニット14内で片面に画像印刷済みの用紙が待機状態になった後、複数ページ分の画像データのうち、その片面に画像印刷済みの用紙の裏面に印刷すべき画像データと給紙ユニット12内の給紙トレイから次に給紙される用紙に印刷すべき画像データが共に同じ色のモノカラー画像データであった場合に、少なくともその各用紙に対する印刷動作のモードとしてモノカラーモードを選択するので、更に印刷ジョブ(連続印刷)を高速化することが可能となり、ランニングコストを低減することが可能になる
【0113】
以上、この発明を反転ユニットを備えたレーザプリンタに適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、反転ユニットを備えたデジタル複写機,デジタル複合機等の各種画像形成装置に適用し得るものである。
【0114】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の画像形成装置によれば、反転ユニット内に待機中の片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙への画像形成をエンジンユニットの一回の電子写真プロセス(イメージ展開された画像データによる像担持体上への露光および現像によってトナー画像を形成し、該トナー画像を中間転写体上に転写する処理を各色毎に繰り返し行なうことによって複数色重ねのトナー画像を生成した後、該複数色重ねのトナー画像を用紙に一括転写するプロセス)の画像形成動作によって連続的に行なえるように、その各用紙を連続的に給紙することができるので、次のような効果を得ることができる。
【0115】
すなわち、N−Up・両面画像形成を行なう際に、給紙トレイから新規の用紙をN枚連続的に給紙させる必要がなくなり、同時に画像形成する用紙の枚数を2倍したページ数分の画像データのイメージ展開が完了する前にエンジンユニットに対して画像形成起動をかけても、N−Up・両面画像形成を行なうことが可能になるので、画像形成起動までの時間を短縮することができる。したがって、連続画像形成速度を落とすことなく、ファーストプリント速度を高めることができ、両面画像形成の高速化を図ることができる。
具体的には、両面モード設定時に、エンジンユニットが各色毎にイメージ展開された複数ページ分の画像データにより一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合には、反転ユニット内で片面に画像形成済みの用紙が待機状態になっている時に、給紙口から次に給紙される用紙に形成すべき画像データの各色毎のイメージ展開が終了していないとき、そのイメージ展開が終了するまで反転ユニットからの片面に画像形成済みの用紙の再給紙を禁止し、上記イメージ展開が完了した時点で、給紙口からの次の用紙と反転ユニットからの片面に画像形成済みの用紙とを連続的に給紙可能にする(第1の制御)ことにより、連続画像形成速度に復帰でき、画像形成ジョブの処理時間を最小にできる。つまり、トータルのN−Up・両面形成速度を高めることができる。
あるいは、両面モード設定時に、エンジンユニットが各色毎にイメージ展開された複数ページ分の画像データにより一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合には、反転ユニット内で片面に画像形成済みの用紙が待機状態になっている時に、給紙口から次に給紙される用紙に形成すべき画像データの各色毎のイメージ展開が終了していないとき、上記イメージ展開の終了を待たずに反転ユニット内で待機している片面に画像形成済みの用紙の他方の面にもエンジンユニットによって画像を形成できるように、その片面に画像形成済みの用紙の再給紙のみを可能にする(第2の制御)ことにより、その用紙の裏面にのみエンジンユニットによって画像を形成することができる。したがって、エンジンユニットでは、像担持体に現像装置内の現像ローラを長時間接触させる必要がなくなり、機械の寿命を伸ばすことができるため、結果としてランニングコストを低減することが可能となる。
また、ホストコンピュータから選択されたモードの情報を受け取り、該情報が画像形成速度を優先する速度優先モードの情報の場合には第1の制御手段を、コストを優先するコスト優先モードの情報の場合には第2の制御手段をそれぞれ選択することにより、ユーザによる使い勝手が向上する。
【0116】
さらに、請求項2の発明によれば、一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって連続的に画像が形成された複数枚の用紙が個別に排紙口側の搬送経路あるいは反転ユニット側の搬送経路に選択的に搬送されるように、搬送経路の切り替えを制御するので、反転ユニット内に待機している片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙とを連続的に給紙しても、その各用紙への画像形成をエンジンユニットの一回の画像形成動作によって連続的に行なった後、その各用紙を排紙口側の搬送経路と反転ユニット側の搬送経路に分けて搬送できるので、N−Up・両面画像形成を確実に行なえ、請求項1の発明と同様の効果を確実に得ることができる。
【0117】
請求項3の発明によれば、両面モード設定時に、エンジンユニットが一回の上記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合でも、一回目の上記電子写真プロセスの画像形成動作時には給紙口から用紙一枚の給紙のみを可能にしたので、複数枚の用紙に両面画像形成を行なう場合には必ずN−Up画像形成の対象となる複数枚の用紙が反転ユニットと給紙口に共存する形になり、その各用紙を連続的に給紙させることができるので、N−Up・両面画像形成を効率よく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するプリンタシステムの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1のプリンタエンジン30の給紙ユニットによって給紙されるA3用紙とA4用紙との関係を示す説明図である。
【図3】図1のプリンタエンジン30における2−Up・片面印刷時の印刷ジョブの流れの一例を示すタイミング図である。
【図4】同じく2−Up・両面印刷時の印刷ジョブの流れの第1例を示すタイミング図である。
【図5】同じく第2例を示すタイミング図である。
【図6】同じく第3例を示すタイミング図である。
【図7】同じく第4例を示すタイミング図である。
【図8】同じく第5例を示すタイミング図である。
【図9】従来のプリンタシステムの構成例を示すブロック図である。
【図10】一般のレーザプリンタに使用されている感光体の回動方向の長さに対する縦向きのA3用紙および横向きのA4用紙の関係を示す説明図である。
【図11】図1のプリンタエンジン1030および図9のプリンタエンジン10のユニット構成例を示す図である。
【符号の説明】
1:ホストコンピュータ 1a:プリンタドライバ
3:ホストI/F 4:CPU
5:ROM 6:RAM
8:エンジンI/F 11:エンジンユニット
12:給紙ユニット 13:第1反転ユニット
14:第2反転ユニット 20:プリンタコントローラ
21:ビデオDMAコントローラ 22:中間バッファ
30:プリンタエンジン 30a:エンジンドライバ
Claims (3)
- イメージ展開された画像データによる像担持体上への露光および現像によってトナー画像を形成し、該トナー画像を中間転写体上に転写する処理を各色毎に繰り返し行なうことによって複数色重ねのトナー画像を生成した後、該複数色重ねのトナー画像を用紙に一括転写する電子写真プロセスの画像形成動作を行なうエンジンユニットと、該エンジンユニットによる片面に画像形成済みの用紙を再給紙して他方の面にも画像を形成できるように反転させて待機させる反転ユニットと、前記エンジンユニットによって画像が形成された用紙が排紙口側の搬送経路あるいは前記反転ユニット側の搬送経路に選択的に搬送されるように搬送経路の切り替えを行なう搬送経路切替手段と、前記反転ユニット内に待機中の片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙とを選択的に給紙する給紙手段とを有し、前記エンジンユニットが、一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる画像形成装置において、
前記反転ユニット内に待機中の片面に画像形成済みの用紙と給紙口にセットされた新規の用紙への画像形成を一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって連続的に行なえるように、その各用紙を前記給紙手段によって連続的に給紙させる給紙制御手段と、
画像データを記憶する記憶手段と、
ホストコンピュータから入力された画像データを前記記憶手段にページ単位で各色毎にイメージ展開して前記エンジンユニットへ転送する処理手段と、該処理手段によるページ別および色別の画像データの転送順序を管理する手段とを設け、
前記給紙制御手段は、
用紙の両面に画像を形成する両面モード設定時に、前記エンジンユニットが各色毎にイメージ展開された複数ページ分の画像データにより一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合には、前記反転ユニット内で片面に画像形成済みの用紙が待機状態になっている時に、前記給紙口から次に給紙される用紙に形成すべき画像データの各色毎のイメージ展開が前記処理手段で終了していないとき、
該イメージ展開が終了するまで前記給紙手段に対して前記反転ユニットからの片面に画像形成済みの用紙の再給紙を禁止する第1の制御手段と、前記イメージ展開の終了を待たずに前記反転ユニット内で待機している片面に画像形成済みの用紙の他方の面にも前記エンジンユニットによって画像を形成できるように、前記給紙手段に対して該片面に画像形成済みの用紙の再給紙のみを許可する第2の制御手段とを有し、
前記ホストコンピュータから選択されたモードの情報を受け取り、該情報が画像形成速度を優先する速度優先モードの情報の場合には前記第1の制御手段を、コストを優先するコスト優先モードの情報の場合には前記第2の制御手段をそれぞれ選択する選択手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって連続的に画像が形成された複数枚の用紙が個別に前記排紙口側の搬送経路あるいは前記反転ユニット側の搬送経路に選択的に搬送されるように、前記搬送経路切替手段による搬送経路の切り替えを制御する切替制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2記載の画像形成装置において、
前記給紙制御手段が、前記両面モード設定時に、前記エンジンユニットが一回の前記電子写真プロセスの画像形成動作によって複数枚の用紙に連続的に画像を形成できる場合でも、一回目の前記電子写真プロセスの画像形成動作時には前記給紙手段に対して前記給紙口から用紙一枚の給紙のみを許可する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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