JP4066160B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は燃焼装置に係り、更に詳しくは、給湯器や暖房機などに用いられる液体燃料を用いた燃焼装置に関する。また、同時に提案される発明は、この燃焼装置を用いた湯水加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯装置等の湯水加熱装置には、ランニングコストの低廉な石油等の液体燃料を噴霧して燃焼させる燃焼装置が多用されている。
図16は、従来の燃焼装置100の内部構造を示す正面図である。燃焼装置100は、バーナケース101の内部に燃焼筒102を内蔵しており、バーナケース101の下方には熱交換器(不図示)が接続される。
【0003】
燃焼筒102は径の異なる筒体を積み重ねた形状であり、ノズル収納筒113及び一次空気導入筒114に接続された小径の第1燃焼筒103と、当該第1燃焼筒103に連続する第2燃焼筒104と、当該第2燃焼筒104に連続する燃焼空間部105で構成され、これら、第1燃焼筒103、第2燃焼筒104及び燃焼空間部105の軸心は略一致している。
【0004】
第1燃焼筒103の外周壁には内部に空気を導入する複数の空気導入口103aが設けられ、第2燃焼筒104は、第1燃焼筒103よりも大径で、その外周壁にも、内部に空気を導入する複数の空気導入口104aが設けられている。また、燃焼空間部105は第2燃焼筒104よりも更に大径で、その外周壁にも、複数の空気導入口105aが設けられている。
【0005】
バーナケース101の内部は、燃焼筒102の第1燃焼筒103と第2燃焼筒104の境界部分で仕切板106によって仕切られ、上流側の第1空気室107と下流側の第2空気室108が形成されている。
空気量調節部110は、回転軸110bに流量調節羽根110aを取り付けた構造であり、ステップモータ(不図示)を用いて回転軸110bの回転角度を制御することにより、仕切板106に設けた連通部112を介して流動させる空気量を制御するものである。
【0006】
この燃焼装置100は、ノズル収納筒113に点火プラグ116が内蔵されており、燃料噴射ノズル115から噴射された液体燃料に点火プラグ116によって点火する。そして、送風機117から供給される空気を一次空気導入筒114の空気導入口114a及び燃焼筒102の空気導入口103a,104aから内部に導入しつつ、導入された空気を燃料噴射ノズル115から燃焼筒102の内部へ噴霧される液体燃料と混合して燃焼を行わせている。
【0007】
燃焼量の低いときは、流量調節羽根110aを閉じると共に、送風機117の回転数を低下させて第1空気室107へ少量の空気供給を行いつつ、概ね第1燃焼筒103で火炎を形成する。
また、燃焼量の増加に伴って、送風機117の回転数を上昇させて第1空気室107への供給空気量を増加させると共に、流量調節羽根110aを開いて第1空気室107から第2空気室108へ供給する空気量を増加させて、第1及び第2燃焼筒103,104の双方で火炎を発生させて燃焼を行わせており、火炎の形成状態に応じた燃焼を可能にしている。
【0008】
ところで、従来の燃焼装置100では、第1空気室107及び第2空気室108への空気供給量を調節するため、バーナケース101の内部を仕切板106で仕切る構造を採用している。則ち、バーナケース101の内部に、中央部に大きな開口106aを設けた仕切板106が予め固定されており、燃焼筒102の上流部を仕切板106の開口106aを貫通させて挿入し、燃焼筒102の上端をバーナケース101の天板101bに当接させた状態で固定していた。そして、仕切板106の開口106aの下面周縁と第2燃焼筒104の外周壁との間に全周に渡って耐熱性を有するシール剤118を塗布して気密性を確保していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図16に示した燃焼装置100では、仕切板106と燃焼筒102との当接部位にシール剤118を塗布しなければならず、製造に手間を要していた。
また、燃焼筒102と仕切板106との当接部位にシール剤118を塗布して固着させるため、燃焼筒102をバーナケース101から取り外すことができず、保守点検などのメンテナンス性が低下するため改善が望まれていた。
本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、安定燃焼を確保するためにバーナケースと燃焼筒との気密性を確保しつつ、製造性、メンテナンス性を向上させた燃焼装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明者らは次の技術的手段を講じた。
則ち、請求項1に記載の発明は、バーナケースの内部に燃焼筒を配し、送風機から当該バーナケースと燃焼筒との間に形成される空気室に供給される空気を燃焼筒の外壁に設けた空気導入口を介して燃焼筒の内部に導入し、導入された空気を燃料噴霧手段から燃焼筒の内部に噴霧される液体燃料と混合して燃焼させる燃焼装置であって、空気室は、仕切板によって燃焼筒の上流部に位置する第1空気室と下流部に位置する第2空気室とに仕切られ、仕切板は、燃焼筒の上流部を貫通させる開口を備えると共に、当該開口に近接する燃焼筒の外周壁には径方向外方へ向けて突出する弾性を有した当接部材が設けられており、バーナケースの下流側から仕切板の開口を通じて燃焼筒の上流部を第1空気室へ挿入し、当該燃焼筒の上流側端部をバーナケースの天板に当接させて固定すると、燃焼筒に設けた当接部材が弾性力によって仕切板の開口の下流側周縁に密着する構成とされている。
【0011】
本発明によれば、バーナケースの内部に燃焼筒を装着すると、当接部材の弾性力によって当接部材は仕切板に密着する。これにより、第1空気室と第2空気室との気密性が保持され安定した燃焼を行うことが可能となる。
また、バーナケースの内部へ燃焼筒を装着しても、当接部材と仕切板とは当接するだけなので、燃焼筒の取り付け、取り外しを容易に行うことができ、保守点検などのメンテナンス性が向上する。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃焼装置において、当接部材は、燃焼筒の外周壁から径方向外方へ広がるに連れて上流側へ向かう傾斜部と、当該傾斜部の内周縁を燃焼筒の外周壁に沿って上流側へ向けて湾曲させた湾曲部とを全周に渡って形成しており、当該当接部材は燃焼筒の上流側端部から挿入され外周壁に沿って下流側へ向けて圧入して装着される構成とされている。
【0013】
本発明によれば、当接部材の傾斜部の外周縁が仕切板を押圧しつつ当接すると、傾斜部の外周縁には下流側へ向かう力が働く。これにより、傾斜部に沿う方向へは分力が働き、傾斜部に沿う分力に対して燃焼筒の外周壁からの抗力が湾曲部に作用する。ここで、傾斜部に働く分力と湾曲部に働く抗力とは作用点が直線上に位置しないため、湾曲部近傍に撓みが生じ、これによって傾斜部が下流側へ偏位する。一方、当接部材と仕切板との当接を解除すると、湾曲部近傍の撓みがなくなり、当接部材は元の形状に復帰する。則ち、当接部材は下流側へ向かう力に対して弾性力を発現する。
【0014】
従って、本発明によれば、当接部材を仕切板に押圧させた状態で燃焼筒を固定すると、当接部材は弾性力によって仕切板に密着して気密性が確保される。
これにより、当接部材と仕切板との間に、気密性を保持するためのシール剤などを塗布する必要がなく、製造が容易である。また、燃焼筒と当接部材とを別体として製するので、燃焼筒の構造が簡略化されて製造が容易になる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃焼装置において、当接部材は、前記傾斜部の外周縁から前記仕切板に沿って径方向外方へ向けて延出するフランジ部を全周に渡って形成する構成とされている。
本発明によれば、当接部材のフランジ部は仕切板へ面当接するので、傾斜部の外周縁が仕切板へ線当接する場合に比べて、当接部材と仕切板との気密性を向上させることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼装置において、当接部材の最大径は前記仕切板に設けられた開口径よりも大きく、且つ、前記燃焼筒の当接部材よりも上流側の最大径は前記仕切板に設けられた開口径よりも小さい形状とされている。
本発明によれば、燃焼筒の上流部を仕切板の開口を通じて上流側の第1空気室の内部へ容易に挿入することができる。また、この際に、燃焼筒に設けた当接部材が仕切部材の開口を貫通する虞がない。これにより、燃焼筒をバーナケースへ挿入して容易に固定することが可能である。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃焼装置において、仕切板の下流面からバーナケースの天板に至る高さが、当接部材の上流側端部から燃焼筒の上流側端部に至る高さよりも僅かに大きい形状とされている。
【0018】
本発明によれば、各部材の寸法公差を考慮したうえで上記寸法条件を満足する形状とすることにより、バーナケースの内部に燃焼筒を装着すると、当接部材の上流側端部は仕切板の開口の下流側周縁へ当接しつつ下流側へ向けて押圧される。これにより、製造時において各部材に寸法のばらつきが生じた場合でも、燃焼筒をバーナケースに装着すると、当接部材の湾曲部が撓みつつ当接部材の上流側端部は仕切板に密着して気密性が確保される。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃焼装置において、燃焼筒は、燃料噴霧手段に接続された第1火炎形成部と、当該第1火炎形成部の下流側に連続し当該第1火炎形成部よりも外径の大きい第2火炎形成部と、第2火炎形成部の下流側に連続し当該第2火炎形成部よりも外径の大きい燃焼空間部とを備えた構成とされており、当接部材は下流側端部が第2火炎形成部の上流側端部に当接するまで第1火炎形成部の外周壁に沿って下流側へ圧入して装着される構成とされている。
【0020】
本発明によれば、当接部材は燃焼筒の第1火炎形成部と第1火炎形成部との境界部に装着される。従って、燃焼筒をバーナケースに装着すると、当接部材は仕切板に密着して、第1火炎形成部の位置する第1空気室と第2火炎形成部よりも下流に位置する第2空気室とを気密性を維持しつつ仕切る。
これにより、第1空気室へ供給される空気は燃焼筒の第1火炎形成部へ導入され、第2空気室へ供給される空気は燃焼筒の第2火炎形成部と燃焼空間部とへ導入されて安定した燃焼を行うことが可能となる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の燃焼装置において、送風機から第1空気室へ至る空気流路を流動させる空気量を調節する第1の空気量調節部と、仕切板に設けた連通部を介して第1空気室から第2空気室へ向けて流動させる空気量を調節する第2の空気量調節部とを設けており、第1の空気量調節部及び第2の空気量調節部は、回転軸に取り付けられた流量調節羽根を空気流路及び連通部に配して構成され、回転軸を回転制御することにより、流量調節羽根によって空気流路或いは連通部の等価的な開口面積を変化させて流動する空気量を調節する構成とされている。
【0022】
本発明によれば、回転軸を回転制御するだけで、第1及び第2の空気量調節部によって第1空気室及び第2空気室へ供給する空気量を調節することができる。これにより、燃焼量に応じて、燃焼筒の上流部及び下流部へ供給する空気量を最適に調節することができ、空燃比を最適に維持して安定した燃焼を行わせることが可能となる。
【0023】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装置を内蔵した湯水加熱装置であって、燃焼装置で発生した熱を熱交換部に送って湯水を加熱する構成とされている。
本発明によれば、前記した燃焼装置を採用することにより、製造性、メンテナンス性を向上させつつ安定燃焼を行うことができ、性能を向上させた湯水加熱装置を提供できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明の実施形態に係る燃焼装置及びその燃焼装置を内蔵した給湯器(湯水加熱装置)を説明する。
図1は、第1実施形態に係る給湯器1の内部構造を示す正面図である。図2は、給湯器1に内蔵される燃焼装置2の燃焼筒(装着部材を含む)を示す斜視図である。図3は、図2に示す燃焼筒及び装着部材の分解斜視図である。図4は、燃焼筒に装着される当接部材を示す平面図及び断面図である。図5は、図4に示す当接部材の弾性を示す説明図である。図6は、燃焼装置2の内部に燃焼筒を装着する過程を示す断面図である。図7は、燃焼装置2の内部に燃焼筒を装着した状態を示す断面図である。図8は、燃焼装置2の空気量調節部の動作を示す斜視図である。図9は、燃焼量が低い状態における燃焼装置2の空気流を示す断面図である。図10は、燃焼量が高い状態における燃焼装置2の空気流を示す断面図である。
【0025】
本実施形態の給湯器1は、図1の様に、箱形の本体ケース7の内部に燃焼装置2を内蔵したもので、燃焼装置2の下流側には燃焼室3と熱交換器4が順に配され、熱交換器4の下流側は排気ダクト5に接続され、その下流側端部には排気ガスを排出する排気トップ6が設けられている。
【0026】
燃焼装置2の下流側の燃焼室3は、燃焼装置2で発生した高温の燃焼ガスを熱交換器4へ導く円筒形の空間であり、その周囲には、通過する燃焼ガスによる外壁の加熱を防止するための水管3aが外周壁に沿って巻き付けられている。また、熱交換器4は、燃焼装置2で発生した燃焼ガスの熱を水管4aを流動する湯水と熱交換して昇温させるものである。そして、熱交換器4で熱交換された燃焼ガスは排気ダクト5を経由して排気トップ6から外部に排出される。
【0027】
燃焼装置2は、図1の様に、箱形のバーナケース10の内部に燃焼筒11を配し、バーナケース10の上部には、燃料噴霧手段15と送風機12を有している。バーナケース10と燃焼筒11との間に形成される空気室は、仕切板30によって、燃焼筒11の上流部に位置する第1空気室35と下流部に位置する第2空気室36とに仕切られている
【0028】
また、燃焼筒11の上流部には、一次空気導入筒13及びノズル収納筒14が装着され、ノズル収納筒14には、燃料噴霧手段15から供給される液体燃料を燃焼筒11の内部に噴射する燃料噴射ノズル16と、噴射される液体燃料に点火する点火プラグ17が収納されている。
【0029】
本実施形態の燃焼装置2は、図1の様に、送風機12と第1空気室35との間に、第1空気室35へ供給する空気量を調節する第1の空気量調節部37を設けると共に、仕切板30に、第1空気室35から第2空気室36へ流動させる空気量を調節する第2の空気量調節部38を設けている。そして、第1空気室35及び第2空気室36に燃焼量に応じた空気供給を行うことにより、燃焼筒11の外壁に設けた複数の空気導入口を介して燃焼筒11の上流部及び下流部に燃焼量に応じた空気を導入させて燃焼を行わせるものである。
【0030】
燃焼筒11は、図2の様に、円筒体を3段に積み重ねた形状であり、上流側の第1火炎形成部20と、第1火炎形成部20の下流に連続する第2火炎形成部21と、第2火炎形成部21の下流に連続する燃焼空間部22で構成される。また、第1火炎形成部20の外周壁には、バーナケース10への固定時に仕切板30との気密性を確保するための当接部材18が装着されている。
燃焼筒11の上流側には、図2の様に、一次空気導入筒13とノズル収納筒14が圧入装着され、これら、当接部材18を含む燃焼筒11、一次空気導入筒13及びノズル収納筒14が一体化された状態でバーナケース10に装着される。
【0031】
燃焼筒11は、図3の様に、上流側に位置する円筒形の第1火炎形成部20と、当該第1火炎形成部20よりも外径が大きく下流側に連続する円筒形の第2火炎形成部21と、当該第2火炎形成部21よりも更に外径が大きく下流側に連続する円筒形の燃焼空間部22とを一体化した形状である。則ち、燃焼筒11は、外径の異なる3つの円筒体を一体化したもので、各円筒体の中心軸は略一致している。
【0032】
第1火炎形成部20と第2火炎形成部21とは、燃焼噴射ノズル16から噴射された燃料を燃焼させて火炎を形成させる部位である。従って、燃焼装置2において、燃焼筒11の第2火炎形成部21よりも上流側は、一般にバーナと称される部分に相当する。また、第2火炎形成部21に連続する燃焼空間部22は、第1及び第2の火炎形成部20,21で発生した燃焼ガスを下流側へ向けて通過させる部位である。
【0033】
第1火炎形成部20は上流側に閉塞面20eを有し、当該閉塞面20eの中央部には開口20aが設けられ、当該開口20aに隣接して放射状に複数の旋回導入口(空気導入口)20bが配されている。旋回導入口20bは、閉塞面20eの一部を略方形状に内方へ向けて切り起こして旋回羽根20gを形成したもので、切り起こしに伴う開口20fから旋回羽根20gに沿って空気を導入することにより、第1火炎形成部20の中心軸の周りに上流側から見て反時計方向へ旋回する気流を生じさせる機能を有する。また、第1火炎形成部20の下流側近傍の外周壁には、全周に渡って複数の空気導入口20c,20dが放射状に配列されている。
【0034】
第2火炎形成部21は、第1火炎形成部20よりも大径の円筒体であり、両者の接続部には上流側に面する段部21aが形成され、当該段部21aには、放射状に複数の旋回導入口(空気導入口)21bが配されている。旋回導入口21bは、段部21aの一部を内方へ向けて陥没させることにより、段部21aの内面に沿いつつ中心軸の周りに向かう方向へ空気を導入するように開口を形成したものであり、段部21aをプレス加工して形成される。この旋回導入口21bを介して導入された空気は、第2火炎形成部21の中心軸の周りに上流側から見て反時計方向へ旋回する気流を生じさせる。また、第2火炎形成部21の下流側近傍の外周壁には、全周に渡って複数の空気導入口21c,21dが放射状に配列されている。
【0035】
燃焼空間部22は、第2火炎形成部21よりも更に大径の円筒体であり、両者の接続部には上流側に面する段部22aが形成され、当該段部22aには、放射状に複数の旋回導入口(空気導入口)22bが配されている。旋回導入口22bは、前記した第2火炎形成部21の旋回導入口21bと相似形であるが、旋回導入口21bよりも大きい形状である。この旋回導入口22bも、内部へ導入した空気を燃焼空間部22の中心軸の周りに上流側から見て半時計方向へ旋回する気流を生じさせる機能を有する。また、燃焼空間部22の下流側近傍の外周壁には、全周に渡って複数の空気導入口22cが放射状に配列され、燃焼空間部22の下流側端部は径方向外方へ向けて折曲されてフランジ部22dが形成されている。
【0036】
燃焼筒11の第1火炎形成部20に装着される当接部材18は、図3,図4の様に、リング形状の部材であり、径方向外方へ広がるに連れて上流側へ向かう傾斜部18aと、傾斜部18aの内周縁を上流側へ向けて湾曲させた湾曲部18cと、傾斜部18aの外周縁から径方向外方へ向けて延出するフランジ部18bを全周に渡って形成している。この湾曲部18cの内径は、燃焼筒11の第1火炎形成部20の外径と略同一である。
【0037】
当接部材18は、図3、図5の様に、フランジ部18bを上流側に向けて、湾曲部18cの内周を第1火炎形成部20の外周壁に当接させて挿入し、湾曲部18cの下流側端部18dが第2火炎形成部21の段部21aに当接するまで第1火炎形成部20の外周壁に沿って下流側へ圧入して装着される。これにより、当接部材18は、湾曲部18cの径方向内方へ向かう弾性力によって第1火炎形成部20の外周壁を押圧して固定されている。
この当接部材18は、下流側へ向かう力Fを印加すると、傾斜部18a及びフランジ部18bが全体的に下流側へ偏位し、力Fを取り除くと元の形状に復帰する弾性力を有する。
【0038】
則ち、図5の様に、フランジ部18bに全周に渡って下流側へ向かう力F(仕切板30を押圧することによる抗力)が加わると、傾斜部18aに沿う方向へ分力F1が働き、この分力F1に対する抗力R1が第1火炎形成部20の外周壁近傍の湾曲部18cに作用する。しかし、傾斜部18aに働く分力F1と湾曲部18cに働く抗力R1とは作用点が直線上に位置しない。このため、湾曲部18cの下流側端部18dの近傍に撓みが生じ、傾斜部18a及びフランジ部18bが全周に渡って下流側へ向けてdだけ偏位する。一方、フランジ部18bに印加する力Fを取り除くと、湾曲部18cの下流側端部18dの近傍の撓みがなくなり、当接部材は元の形状に復帰する。則ち、当接部材は下流側へ向かう力に対して弾性力を発現する。
【0039】
これにより、後述するように、当接部材18を取り付けた燃焼筒11をバーナケース10に装着すると、当接部材18は弾性力によって仕切板30に密着して気密性を確保することを可能としている。
【0040】
燃焼筒11に装着される一次空気導入筒13は、図3の様に、上流側の大径部13aと、大径部13aよりも僅かに径の小さい下流側の小径部13cとを有する円筒体であり、大径部13aは小径部13cに比べて軸方向の高さの大部分を占めている。大径部13aの下流側近傍には全周に渡って複数の空気導入口13dが放射状に配列され、大径部13aの上流側端部13bは全周に渡って径方向外方へ向けて僅かに折曲されている。この一次空気導入筒13の小径部13cの内径は、燃焼筒11の第1火炎形成部20の外径と略同一である。
【0041】
ノズル収納筒14は、図3の様に、有底円筒体であり、上流側端部は水平に折曲されてフランジ部14bが形成され、下流側の底面14cの中央には開口14dが設けられている。また、周部14aの外径は上流側に向かうに連れて僅かに広がるテーパ形状とされ、周部14aから底面14cに掛かる部位は大きく湾曲した形状である。周部14aの上流側には、複数の空気導入口14eが放射状に配列されており、周部14aの外径は一次空気導入筒13の大径部13aの内径と略同一である。
【0042】
ノズル収納筒14及び一次空気導入筒13は、次の手順によって燃焼筒11へ装着される。
まず、図3の様に、ノズル収納筒14を底面14c側を一次空気導入筒13の大径部13aに挿入して下流側に向けて圧入する。ここで、前記したように、ノズル収納筒14の周部14aはテーパ形状であるので、ノズル収納筒14を一次空気導入筒13に圧入すると、図2の様に、一次空気導入筒13の上流側端部13bとノズル収納筒14のフランジ部14bとの間に所定の間隔を有する状態で固定される。
【0043】
ノズル収納筒14を装着した一次空気導入筒13は、その小径部13cを燃焼筒11の第1火炎形成部20に挿通し、ノズル収納筒14の底面14cが第1火炎形成部20の閉塞面20eに当接するまで圧入して固定する。以上の手順により、図2の様に、燃焼筒11にノズル収納筒14及び一次空気導入筒13が装着されて一体化される。この状態では、ノズル収納筒14の開口14dと燃焼筒11の第1火炎形成部20の開口20aとが上下に重なり合って、ノズル収納筒14から燃焼筒11の内部に至る燃料噴射のための開口が形成される。
【0044】
次に、前記構造を有する燃焼筒11をバーナケース10に装着する過程を、図6、図7を参照して説明する。
【0045】
燃焼装置2のバーナケース10は、図6の様に箱形状であり、対向する天板31と底板32との略中央部には仕切板30が固定されている。仕切板30は、中央部に燃焼筒11の上流部を貫通させる大きな開口30aを有し、開口30aの周縁に沿って円筒形の整流筒29が上流側へ向けて設けられている。また、底板32にも大きな開口32aが設けられ、開口32aの周縁に沿って円筒形の遮蔽筒34が上流側へ向けて設けられている。
【0046】
ここで、本実施形態の燃焼装置2では、図6の様に、バーナケース10における仕切板30の下流面から天板31に至る高さH1を、燃焼筒11の当接部材18の上流側端部(フランジ部18bの上流面)からノズル収納筒14の上流側端部(フランジ部14bの上流面)に至る高さh1よりも大きく設定している。則ち、各部材の寸法公差を考慮しつつ、高さH1>高さh1となるように、各部材の製造、組み立てが行われている。
また、バーナケース10の底板32の下流面から天板31に至る高さH2を、燃焼筒11の下流側端部(燃焼空間部22のフランジ部22dの下流面)からノズル収納筒14の上流側端部(フランジ部14bの上流面)に至る高さh2と略同一となるようにしている。
【0047】
更に、図6の様に、燃焼筒11に取り付ける当接部材18の外径φBは、仕切板30に設けた開口30aの開口径φAよりも大きい。また、燃焼筒11の当接部材18よりも上流側の最大径、則ち、ノズル収納筒14の最大径φCは、仕切板30の開口30aの開口径φAよりも小さい。これにより、後述するように、燃焼筒11をバーナケース10に装着する際に、ノズル収納筒14を開口30aに容易に挿入することができ、しかも、当接部材18が開口30aを貫通することがなく、製造性が向上する。
【0048】
燃焼筒11は次の手順でバーナケース10の内部に装着される。まず、図6の様に、ノズル収納筒14及び一次空気導入筒13を装着した燃焼筒11を、バーナケース10の底板32の開口32aを通じ仕切板30の開口30aを貫通させて、ノズル収納筒14のフランジ部14bが天板31に当接するまで第1空気室35の内部に挿入する。すると、図7の様に、燃焼筒11の燃焼空間部22のフランジ部22dが、底板32の遮蔽筒34の内周壁に当接しつつ嵌入して位置決めされる。
【0049】
次いで、バーナケース10の底板32に、ねじNを用いて固定金具33を固定すると共に、ノズル収納筒14のフランジ部14bをねじNを用いて天板31に固定する。
燃焼筒11をバーナケース10の内部に固定すると、前記した寸法関係により、当接部材18のフランジ部18bは仕切板30の開口30aの周縁下面側に押圧され、湾曲部18cの撓みに伴って生じる弾性力によってフランジ部18bは仕切板30に密着して気密性が確保される。これにより、燃焼筒11とバーナケース10との間に形成される空気室が、仕切板30と当接部材18によって、燃焼筒11の第1火炎形成部20よりも上流に位置する第1空気室35と、第2火炎形成部よりも下流に位置する第2空気室36とに気密性を維持しつつ仕切られる。
【0050】
一方、本実施形態の燃焼装置2では、バーナケース10の天板31の近傍に第1の空気量調節部37を設けると共に、仕切板30の近傍に第2の空気量調節部38を設けている。
詳細に説明すると、図8の様に、バーナケース10の外壁に固定されたステップモータ41の駆動軸41aに回転軸40が接続され、当該回転軸40は、第1空気室35の内部を貫通するように配されている。第1の空気量調節部37は回転軸40の先端部近傍に位置し、第2の空気量調節部38は回転軸40の中央部近傍に位置して設けられている。
【0051】
第1の空気量調節部37は、図8、図9の様に、回転軸40に取り付けられた流量調節羽根47を有し、当該流量調節羽根47を天板31に固定された方形ダクト31aの内部で回動可能に収納した構成である。流量調節羽根47は、長尺方形材を折曲して製され、回転軸40から斜め上方に延びる面と、続いて僅かに上昇しつつ略水平に延びる面と、続いて僅かに下降しつつ略水平に延びる面とを備えた羽根であり、ねじ(不図示)によって回転軸40に固定されている。
【0052】
この第1の空気量調節部37は、回転軸40を回転制御して流量調節羽根47を方形ダクト31aの内部で回動させることにより、方形ダクト31aの空気流路31bの開口面積を等価的に変化させて、空気流路31bを流動する空気量を調節するものである。
則ち、第1の空気量調節部37は、回転軸40を回転させることにより、方形ダクト31aの上部に接続された送風機12(図5では不図示)から空気流路31bを介して第1空気室35へ流動する空気量を調節する機能を有する。
【0053】
また、第2の空気量調節部38は、仕切板30に設けた長尺方形の開口30bと、当該開口30bの一方の長手側縁から長手両端部に掛かる部位を囲むように立設された遮蔽部材45とで形成される連通部30cに、回転軸40に取り付けられた長尺の流量調節羽根44を回動可能に配した構成である。
【0054】
流量調節羽根44は、長尺方形板を幅方向の中央部近傍で折曲した断面が略L字形状を有し、一方の長手側縁がねじNによって回転軸に固定されており、回転軸40の回転に伴って他方の長手側縁は開口30bの内部に侵入しつつ回動する。また、遮蔽部材45は流量調節羽根44の長手両端部と開口30bとの間を遮蔽する遮蔽部45aと、回転軸40と開口30bの一方の長手側縁との間を遮蔽する遮蔽部45bとを備えたコ字状の部材であり、対向する遮蔽部45a,45aは回転軸40を回動自在に支持する機能を併せ持っている。
則ち、第2の空気量調節部38は、回転軸40を回転させることにより、第1空気室35から第2空気室36へ流動する空気量を調節する機能を有する。
【0055】
本実施形態では、遮蔽部材45の遮蔽部45a,45aに、流量調節羽根44の回転位置を規制するストッパ45c,45cを設けており、開口面積が最小となるときの回転軸40の回転角度を規制している。ここで、前記したように、第1の空気量調節部37の流量調節羽根47は同一の回転軸40に固定されている。従って、ストッパ45cを設けることにより、第1及び第2の空気量調節部37,38の供給空気量の最小時における流量調節羽根47,44の回転位置を同時に規制する構造としている。
この構成により、回転軸40の回転開始位置を、流量調節羽根44がストッパ45cへ当接する位置として規制することができ、この回転位置を基準にしてステップモータ41へ制御信号を伝送して制御を行うことが可能である。
【0056】
このような構成の第1及び第2の空気量調節部37,38によれば、ステップモータ41に制御信号を送出して流動空気量を最小状態にすると、図8(a)の様に、第1の空気量調節部37の流量調節羽根47によって空気流路31bの大部分が遮蔽されて、送風機12から空気流路31bを介して第1空気室35へ流動する空気量は最小となる。同時に、第2の空気量調節部38の流量調節羽根44は、遮蔽部材45と共に開口30bを遮蔽して連通部30cを遮断する。
【0057】
一方、ステップモータ41に制御信号を送出して回転軸40を流動空気量を増加させる方向へ回動させると、図8(b)の様に、流量調節羽根47は空気流路31bの内部で回動して開口面積が増加し、送風機12から空気流路31bを介して第1空気室35へ流動する空気量が増大する。同時に、流量調節羽根44が開口30bの内部へ向けて回動して連通部30cの開口面積が増加し、第1空気室35から第2空気室36への流動空気量が増大する。
【0058】
特に、本実施形態の燃焼装置2では、第1及び第2の空気量調節部37,38の各々の流量調節羽根47,44を前記した折曲させた形状としており、燃焼量に応じて共通の回転軸40を回転制御するだけで第1空気室35及び第2空気室36への供給空気量を同時に最適に調節している。また、流量調節羽根47,44を折曲構造とすることにより、最適な流量調節を行いつつ回動範囲を縮小することができ、燃焼装置2の小型化を図っている。
【0059】
次に、図9、図10を参照して、本実施形態の燃焼装置2における空気供給を中心とした燃焼制御を説明する。
燃焼量が低い状態では、図9の様に、回転軸40は流量調節羽根44がストッパ45cに当接するまで時計方向に回転駆動される。これにより、流量調節羽根44によって連通部30cは遮断されて第2空気室36への空気供給は行われず、流量調節羽根47は空気流路31bの大部分を遮蔽するように内部に位置する。このとき、送風機12は所定の回転数を維持するので、第1空気室35へは圧力の安定した少量の空気が供給される。
【0060】
第1の空気量調節部37によって第1空気室35へ供給される空気の一部は、ノズル収納筒14の空気導入口14eを介して一次空気として内部に導入される。また、第1空気室35へ供給される空気の一部は、一次空気導入筒13と整流筒29との間を通り、その一部は一次空気導入筒13の空気導入口13dから内部へ流入する。空気導入口13dから内部に導入された空気は、ノズル収納筒14と一次空気導入筒13との間の狭い隙間を通り、燃焼筒11の第1火炎形成部20に設けた旋回導入口20bから燃焼筒11の内部に一次空気として旋回しつつ流入する。そして、流入した空気は、ノズル収納筒14の空気導入口14eから導入された空気と共に第1火炎形成部20の開口20aの近傍で燃料噴射ノズル16から噴射される液体燃料と混合され着火される。
【0061】
一方、一次空気導入筒13と整流筒29との間を通って移動する空気の残部は、下流側の当接部材18に至り傾斜部18aに沿って偏向されて第1火炎形成部20の空気導入口20c,20dから二次空気として内部へ導入されて燃焼が行われる。従って、燃焼量の低い状態では、概ね燃焼筒11の第1火炎形成部20で火炎を発生して燃焼が行われ、発生した燃焼ガスは燃焼空間部22を介して下流側に流動して熱交換が行われる。
【0062】
このように、燃焼量が低い状態では、第1の空気量調節部37によって空気流路31bの開口面積が低減されるので、送風機12からの供給空気量を低減しつつ圧力を安定させて第1空気室35へ供給することができ、着火時や燃焼量の低い状態において火炎が煽られることがない。また、燃焼量の低いときは、第2の空気量調節部38によって第2空気室36への空気供給が遮断される。これにより、第2火炎形成部21や燃焼空間部22への空気導入を遮断することができ、第1火炎形成部20で発生した火炎が下流側で冷却されることがなく、完全燃焼を行うことが可能となる。
【0063】
一方、燃焼量が増加すると、図10の様に、回転軸40は反時計方向に回転駆動される。従って、流量調節羽根47は空気流路31bの内部で回動して、送風機12から第1空気室35へ供給される空気量が増大する。また、流量調節羽根44は開口30bを貫通して第2空気室36の内部へ向けて回動し、連通部30c(開口30b)を介して第1空気室35から第2空気室36へ流動する空気量が増大する。そして、一次空気導入筒13の空気導入口13dから流入する空気は、燃焼筒11の第1火炎形成部20の上流側の旋回導入口20bから燃焼筒11の内部に一次空気として旋回しつつ流入し、ノズル収納筒14の空気導入口14eから導入された一次空気と共に燃料噴射ノズル16から噴射される液体燃料と混合され着火される。
【0064】
このとき、燃焼量の増加に伴って発生する火炎は第2火炎形成部21に至り、第1火炎形成部20の空気導入口20c,20dから導入される空気と、第2火炎形成部21の旋回導入口21b及び空気導入口21c,21dから導入される空気が二次空気として旋回しつつ火炎に供給されて燃焼が行われる。また、第2空気室36から旋回導入口22b及び空気導入口22cを介して燃焼空間部22へ空気の一部が導入されて、燃焼空間部22の外周壁を冷却しつつバーナケース10側への熱の伝導を遮断する働きを行う。
【0065】
以上説明したように、本実施形態に係る燃焼装置2によれば、ノズル収納筒14及び一次空気導入筒13を一体化した燃焼筒11やバーナケース10の形状を前記した寸法に規制すると共に、当接部材18に弾性を持たせることにより、燃焼筒11をバーナケース10に装着するだけで、当接部材18を仕切板30に密着させることができる。
これにより、製造性を向上させつつ第1空気室35と第2空気室36との気密性が確保されて安定燃焼を行うことが可能となる。また、燃焼筒11の当接部材18が仕切板30へ当接するだけであるので、燃焼筒11の着脱は自在であり、保守点検などのメンテナンス性を向上することができる。また、シール剤などを塗布する必要がなく、製造が容易である。
【0066】
また、本実施形態に係る燃焼装置2によれば、第1及び第2の空気量調節部37,38を共通の回転軸40で回転制御する構成を採ることにより、燃焼装置2の構造を簡略化すると共に小型化を図っている。また、着火時や燃焼量の低い状態における第1空気室35への供給空気圧力を安定化することができ、火炎が煽られることがなく、更に、燃焼量の低い状態において、発生した火炎が燃焼筒11の下流側から流入する空気によって冷却されて不完全燃焼が生じることもない。
更に、燃焼量に応じて第1及び第2の空気量調節部37,38を調節することにより、燃焼筒11の上流部及び下流部への供給空気量を最適に調節することができ、燃焼量の全域において最適な空燃比を維持して安定した燃焼を行うことが可能となる。
【0067】
尚、本実施形態の燃焼装置2では、第1及び第2の空気量調節部37,38において、流量調節羽根47,44をねじを用いて回転軸40に固定する構造を採用したが、例えば、耐熱樹脂材を成形加工して回転軸と流量調節羽根とを一体化した構造とすることもできる。
【0068】
次に、本発明の別の実施形態に係る燃焼装置及びその燃焼装置を内蔵した給湯器を説明する。本実施形態の燃焼装置9は、前記第1実施形態に採用した燃焼装置2の構成の一部を変更したものである。従って、同一構成部分には同一符号を付して重複した説明を省略する。
図11は、第2実施形態に係る給湯器8の内部構造を示す正面図である。図12は、燃焼装置9の内部に燃焼筒を装着する過程を示す断面図である。図13は、燃焼装置9の空気量調節部の構造を模式的に示す斜視図である。図14は、燃焼装置9の燃焼量が低い状態における空気流を示す断面図である。図15は、燃焼装置9の燃焼量が高い状態における空気流を示す断面図である。
【0069】
前記第1実施形態の燃焼装置2では、第1及び第2の空気量調節部37,38が離れた部位に設けられていた。これに対して、本実施形態の燃焼装置9は、第1の空気量調節部61と第2の空気量調節部62とを流量調整室52の内部に集約した構成を採用している。
順に説明すると、図12の様に、バーナケース50は、下流側が底板54を備えた略方形であり、上流側は略円筒形で天板53が一体化された形状を有する。バーナケース50の上流側と下流側の境界部位には仕切板51が設けられて、上流側の第1空気室55と下流側の第2空気室56とに仕切っている。
【0070】
仕切板51の中央部には、燃焼筒11の上流部を貫通させる大きな開口51bが設けられ、開口51bの周縁に沿って円筒形の整流筒29が上流側へ向けて設けられている。また、底板54にも大きな開口54aが設けられ、開口54aの周縁に沿って円筒形の遮蔽筒34が上流側へ向けて設けられている。
【0071】
ここで、本実施形態の燃焼装置9においても、前記した第1実施形態の燃焼装置2と同様に、各部材の寸法関係を規制している。則ち、図12の様に、仕切板51の下流面から天板53に至る高さH1を、燃焼筒11の当接部材18の上流側端部(フランジ部18bの上流面)からノズル収納筒14の上流側端部(フランジ部14bの上流面)に至る高さh1よりも大きくしている。
また、バーナケース50の底板54の下流面から天板53に至る高さH2を、燃焼筒11の下流側端部(燃焼空間部22のフランジ部22dの下流面)からノズル収納筒14の上流側端部(フランジ部14bの上流面)に至る高さh2と略同一となるようにしている。
【0072】
更に、前記した燃焼装置2と同様に、燃焼筒11に取り付ける当接部材18の外径φBは、仕切板51に設けた開口51bの開口径φAよりも大きい。また、燃焼筒11の上流側の最大径、則ち、ノズル収納筒14の最大径φCは、仕切板51の開口51bの開口径φAよりも小さくしている。
【0073】
燃焼筒11は次の手順でバーナケース50の内部に装着される。まず、図12の様に、ノズル収納筒14及び一次空気導入筒13を装着した燃焼筒11を、バーナケース50の底板54の開口54aを通じ仕切板51の開口51bを貫通させて、ノズル収納筒14のフランジ部14bが天板53に当接するまで第1空気室55の内部に挿入する。すると、図14の様に、燃焼筒11の燃焼空間部22のフランジ部22dが、底板54に設けた遮蔽筒34の内周壁に当接しつつ嵌入して位置決めされる。
【0074】
次いで、図12の様に、バーナケース50の底板54に、ねじNを用いて固定金具33を固定すると共に、ノズル収納筒14のフランジ部14bをねじNを用いて天板53に固定する。
このように燃焼筒11をバーナケース50の内部に固定すると、前記した寸法関係により、図14の様に、当接部材18のフランジ部18bは仕切板51の開口51bの周縁下面側に押圧され、傾斜部18aの有する弾性によってフランジ部18bは仕切板51に密着する。これにより、燃焼筒11とバーナケース50との間に形成される空気室が、仕切板51と当接部材18によって、燃焼筒11の第1火炎形成部20よりも上流に位置する第1空気室55と、第2火炎形成部21よりも下流に位置する第2空気室56とに気密性を維持しつつ仕切られる。
【0075】
一方、第1空気室55の内部には、図12、図13の様に、略円筒形の流量調整室52が設けられ、当該流量調整室52は、送風機12へ繋がる空気流路63と、第1空気室55へ繋がる連通部64と、第2空気室56へ連通する連通部(連通孔)51aとを備えている。則ち、流量調整室52は第1空気室55の内部に配されて、第1空気室55と空気流路63と連通部51aとの3方へ連通している。
【0076】
流量調整室52の軸中心には回転軸57が設けられ、回転軸57には流量調整室52の内部で回動可能に方形板状の流量調節羽根58,59,60が固定されている。流量調節羽根58,60は、流量調整室52の内部を回転軸を含む面で分断するように回転軸57に略反対方向へ向けて各々固定されており、流量調節羽根59は、流量調節羽根58,60と略直交する角度で連通部64側へ向けて固定されている。本実施形態では、回転軸57に固定された流量調節羽根58,59によって第1の空気量調節部61を構成し、回転軸57に固定された流量調節羽根58,60によって第2の空気量調節部62を構成している。
【0077】
この燃焼装置9では、回転軸57に接続されたステップモータ(不図示)を回転制御して供給空気量を最小状態にすると、図13(a)の様に、流量調節羽根58,60によって連通孔51aを通じる空気流動が遮断される。同時に、流量調節羽根58,59によって空気流路63と連通部64とが僅かに連通して少量の空気が第1空気室55へ供給される。
【0078】
また、供給空気量を増加させる方向へステップモータ(不図示)を回転制御すると、図13(b)の様に、回転軸57の回動によって流量調節羽根58,59,60が反時計方向へ回動する。これにより、空気流路63と連通部64との間の開口面積が増加して送風機12から第1空気室55への供給空気量が増大する。同時に、空気流路63と連通孔51aとが流量調整室52を介して連通し、送風機12から第1空気室55を介して第2空気室56へ供給される空気量が増大する構成とされている。
【0079】
次に、燃焼装置9における燃焼制御を空気供給を中心として説明する。
燃焼装置9では、燃焼量が最小の状態では、図14の様に、回転軸57は時計方向に回動し、流量調節羽根58の先端は流量調整室52の内壁に設けられたストッパ65に当接する。この状態では、流量調節羽根58,59によって空気流路63と連通部64とが僅かに連通すると共に、第2空気室56への空気供給は遮断される。このとき、送風機12は所定の回転数を維持するので、第1空気室55へは圧力の安定した少量の空気が供給される。
これにより、前記実施形態の燃焼装置2と同様に、燃焼筒11の第1火炎形成部20で火炎が形成されて燃焼が行われる。
【0080】
また、燃焼量の増加に伴って、図15の様に、流量調節羽根58,59,60が反時計方向へ回動する。これにより、空気流路63と連通部64との間の空気流路の開口面積が増加して第1空気室55への供給空気量が増大する。同時に、空気流路63が第1空気室55(空気調整室52)を介して連通孔51aと連通して、第2空気室56への空気供給が行われる。これにより、前記実施形態の燃焼装置2と同様に、燃焼筒11の第1火炎形成部20及び第2火炎形成部21で火炎が形成されて安定した燃焼を行うことが可能となる。
【0081】
以上説明したように、本実施形態に係る燃焼装置9によれば、装置を構成するバーナケース50と、ノズル収納筒14及び一次空気導入筒13を一体化した燃焼筒11との形状を、前記した寸法関係に規制すると共に、当接部材18に弾性を持たせることにより、燃焼筒11をバーナケース50に装着するだけで、当接部材18を仕切板51に密着させることができる。
これにより、製造性を向上させつつ気密性を確保することができ、安定燃焼を行うことが可能となる。また、燃焼筒11の当接部材18を仕切板51へ当接させただけであるので、燃焼筒11の着脱は自在であり、保守点検などのメンテナンス性が向上し、しかも、シール剤などを塗布する手間が不要となる。
【0082】
また、本実施形態の燃焼装置9によれば、第1及び第2の空気量調節部61,62を流量調整室52に集約して共通の回転軸57で制御することにより、構造を簡略化すると共に小型化が可能となる。また、着火時や燃焼量の低い状態における第1空気室55への供給空気圧力を安定化することができ、着火性や燃焼性が向上する。また、燃焼量の低い状態において、発生した火炎が燃焼筒11の下流側から流入する空気によって冷却されて不完全燃焼が生じることもない。
【0083】
更に、燃焼量に応じて第1及び第2の空気量調節部61,62を調節することにより、燃焼筒11の上流部及び下流部への供給空気量を最適に調節することができ、燃焼量の全域において最適な空燃比を維持して安定した燃焼を行うことが可能となる。
【0084】
以上説明した第1実施形態及び第2実施形態に採用した燃焼装置2,9は、火炎を下方へ向けて噴射する所謂逆燃焼型の燃焼装置として述べたが、本発明は、火炎を上方へ向けて噴射する所謂正燃焼型の燃焼装置に適用することも可能である。
また、上記した給湯器1,8は、熱交換器4の水管4a内を流れる湯水を瞬間的に加熱する送水式の給湯器として述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、貯湯式の給湯器に適用することも可能である。
【0085】
【発明の効果】
請求項1〜5に記載の発明によれば、当接部材を仕切板に押圧した状態で固定するだけで、仕切板に密着して気密性を確保することができ、安定燃焼を確保しつつ製造性、メンテナンス性を向上させた燃焼装置を提供できる。
請求項6に記載の発明によれば、当接部材を燃焼筒に容易に装着でき、しかも、燃焼量に応じた火炎を発生させて完全燃焼させることが可能となり、製造性、、性能を向上させた燃焼装置を提供できる。
請求項7に記載の発明によれば、簡単な構成によって燃焼筒に供給する空気量を最適に調節でき、小型化を図りつつ高性能の燃焼装置を提供できる。
また、請求項8に記載の発明によれば、本発明の燃焼装置を内蔵することにより、構造の簡略化、省コスト化、小型化を図りつつ信頼性を向上させた湯水加熱装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る給湯器の構造を示す正面図である。
【図2】図1に示す給湯器に内蔵される燃焼装置に採用する燃焼筒に装着部材を装着して一体化させた状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示す燃焼筒及び装着部材を示す分解斜視図である。
【図4】(a)は、図3に示す燃焼筒に装着される当接部材の平面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図5】図4に示す当接部材を燃焼筒に装着したときの要部拡大断面図である。
【図6】図1に示す燃焼装置の内部に燃焼筒を装着する過程を示す断面図である。
【図7】図1に示す燃焼装置の内部に燃焼筒を装着した状態を示す断面図である。
【図8】(a),(b)は、図7に示す燃焼装置の空気量調節部の構造を示す斜視図である。
【図9】図7に示す燃焼装置において、燃焼量の低い状態における空気流を示す断面図である。
【図10】図7に示す燃焼装置において、燃焼量の高い状態における空気流を示す断面図である。
【図11】本発明の別の実施形態に係る給湯器の構造を示す正面図である。
【図12】図11に示す給湯器に内蔵される燃焼装置の内部に燃焼筒を装着する過程を示す断面図である。
【図13】(a),(b)は、図12に示す燃焼装置の空気量調節部の構造を示す斜視図である。
【図14】図12に示す燃焼装置において、燃焼量の低い状態における空気流を示す断面図である。
【図15】図12に示す燃焼装置において、燃焼量の高い状態における空気流を示す断面図である。
【図16】従来の燃焼装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1,8 湯水加熱装置(給湯器)
2,9 燃焼装置
10 バーナケース
11 燃焼筒
12 送風機
15 燃料噴霧手段
18 当接部材
18a 傾斜部
18b フランジ部
18c 湾曲部
20 第1火炎形成部
20b,20c,20d 空気導入口
21 第2火炎形成部
21b,21c,21d 空気導入口
22 燃焼空間部
22b,22c 空気導入口
30,51 仕切板
30a,51b 開口
30c,51a 連通部(仕切板の連通部)
31,53 天板(バースケースの天板)
31b,63 空気流路(送風機から第1空気室への空気流路)
35,55 空気室(第1空気室)
36,56 空気室(第2空気室)
37,61 第1の空気量調節部
38,62 第2の空気量調節部
40,57 回転軸
44,47,58,59,60 流量調節羽根
Claims (8)
- バーナケースの内部に燃焼筒を配し、送風機から当該バーナケースと燃焼筒との間に形成される空気室に供給される空気を燃焼筒の外壁に設けた空気導入口を介して燃焼筒の内部に導入し、導入された空気を燃料噴霧手段から燃焼筒の内部に噴霧される液体燃料と混合して燃焼させる燃焼装置であって、前記空気室は、仕切板によって燃焼筒の上流部に位置する第1空気室と下流部に位置する第2空気室とに仕切られ、前記仕切板は、燃焼筒の上流部を貫通させる開口を備えると共に、当該開口に近接する燃焼筒の外周壁には径方向外方へ向けて突出する弾性を有した当接部材が設けられており、
バーナケースの下流側から仕切板の開口を通じて燃焼筒の上流部を第1空気室へ挿入し、当該燃焼筒の上流側端部をバーナケースの天板に当接させて固定すると、燃焼筒に設けた当接部材が弾性力によって仕切板の開口の下流側周縁に密着することを特徴とする燃焼装置。 - 前記当接部材は、燃焼筒の外周壁から径方向外方へ広がるに連れて上流側へ向かう傾斜部と、当該傾斜部の内周縁を燃焼筒の外周壁に沿って上流側へ向けて湾曲させた湾曲部とを全周に渡って形成しており、当該当接部材は燃焼筒の上流側端部から挿入され外周壁に沿って下流側へ向けて圧入して装着されることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
- 前記当接部材は、前記傾斜部の外周縁から前記仕切板に沿って径方向外方へ向けて延出するフランジ部を全周に渡って形成することを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
- 前記当接部材の最大径は前記仕切板に設けられた開口径よりも大きく、且つ、前記燃焼筒の当接部材よりも上流側の最大径は前記仕切板に設けられた開口径よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記仕切板の下流面からバーナケースの天板に至る高さが、前記当接部材の上流側端部から前記燃焼筒の上流側端部に至る高さよりも僅かに大きいことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記燃焼筒は、燃料噴霧手段に接続された第1火炎形成部と、当該第1火炎形成部の下流側に連続し当該第1火炎形成部よりも外径の大きい第2火炎形成部と、当該第2火炎形成部の下流側に連続し当該第2火炎形成部よりも外径の大きい燃焼空間部とを備えた構成とされており、前記当接部材は下流側端部が第2火炎形成部の上流側端部に当接するまで第1火炎形成部の外周壁に沿って下流側へ圧入して装着されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記送風機から第1空気室へ至る空気流路を流動させる空気量を調節する第1の空気量調節部と、前記仕切板に設けた連通部を介して前記第1空気室から第2空気室へ向けて流動させる空気量を調節する第2の空気量調節部とを設けており、前記第1の空気量調節部及び第2の空気量調節部は、回転軸に取り付けられた流量調節羽根を前記空気流路及び連通部に配して構成され、回転軸を回転制御することにより、流量調節羽根によって前記空気流路或いは連通部の等価的な開口面積を変化させて流動する空気量を調節することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の燃焼装置。
- 前記請求項1乃至7のいずれか1項に記載の燃焼装置を内蔵した湯水加熱装置であって、燃焼装置で発生した熱を熱交換部に送って湯水を加熱することを特徴とする湯水加熱装置。
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