JP4065979B1 - 撮像システム、撮像センサ、及び撮像システムの制御方法 - Google Patents

撮像システム、撮像センサ、及び撮像システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像された画像に残像が発生することを低減できる撮像システム、撮像センサ、及び撮像システムの制御方法を提供する。
【解決手段】撮像システムは、撮像センサと、前記撮像センサの露光の終了を制御するメカニカルシャッタとを有する撮像システムであって、前記撮像センサは、複数の画素が行列状に配列された画素配列と、前記画素配列を行単位で走査する垂直走査部とを含み、前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の一部を並行して行わせ、画素の電荷蓄積動作は、前記リセット動作が完了することで開始し、前記メカニカルシャッタにより遮光されることで終了する
【選択図】図7

Description

本発明は、撮像システム、撮像センサ、及び撮像システムの制御方法に関する。
デジタルカメラ等の撮像システムには、図25に示すように、複数の画素が行列状に配列された画素配列を含む撮像センサが用いられることがある。画素配列の各行の画素の電荷蓄積動作を制御する技術には、次のような技術がある。
一般的な技術として、画素配列の各行の画素の電荷蓄積動作の開始を画素のリセット動作により制御し、電荷蓄積動作の完了を画素からの信号の読み出し動作により制御する技術がある。この技術では、各行の画素の電荷蓄積時間がずれることがある。
それに対して、図26に示すように、各行の画素の電荷蓄積動作の開始を画素のリセット動作により制御し、電荷蓄積動作の完了をメカニカルシャッタによる遮光で制御する技術がある(特許文献1参照)。この技術では、各行の画素のリセット動作が完了するタイミングのパターンをメカニカルシャッタの走行パターンに応じたものとすれば、各行の画素の電荷蓄積時間をそろえることができる。
特開平11−041523号号公報
特許文献1に示された技術では、1つの行の画素のリセット動作が完了して所定期間経過後に別の行の画素のリセット動作が開始される。
例えば、図27に示すように、Kライン選択期間(K;自然数)が開始するタイミングにおいて、リセット信号φRDkがハイレベルとなり、第K行の画素のリセット動作が開始する。Kライン選択期間において、リセット信号φRDkがローレベルとなり、第K行の画素のリセット動作が終了する。そして、第K行の画素のリセット動作が終了し、Kライン選択期間が終了した後に第K+1行の画素のリセット動作が開始される。
ところで、メカニカルシャッタは、一般的な電子シャッタに比べて、1行の画素当たりを通過する時間が短い。これにより、Kライン選択期間は、リセット動作が完了するタイミングのパターンをメカニカルシャッタの走行パターンに応じたものとする場合、一般的な電子シャッタの場合に比べて短くする必要がある。このため、リセット動作の開始から完了までの期間が短くなる。
このように、1つの行の画素のリセット動作が完了して所定期間経過後に別の行の画素のリセット動作が開始される場合、リセット動作の開始から完了までの期間が短くなる。これにより、画素に蓄積された電荷を十分にリセットできないことがあるので、撮像された画像に残像が発生することがある。
本発明の目的は、撮像された画像に残像が発生することを低減できる撮像システム、撮像センサ、及び撮像システムの制御方法を提供することにある。
本発明の第1側面に係る撮像システムは、撮像センサと、前記撮像センサの露光の終了を制御するメカニカルシャッタとを有する撮像システムであって、前記撮像センサは、複数の画素が行列状に配列された画素配列と、前記画素配列を行単位で走査する垂直走査部とを含み、前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の少なくとも一部を並行して行わせ、画素の電荷蓄積動作は、前記リセット動作が完了することで開始し、前記メカニカルシャッタにより遮光されることで終了し、前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して順次に前記リセット動作を完了させることを特徴とする。
本発明の第2側面に係る撮像センサは、電荷蓄積動作の終了がメカニカルシャッタによりそれぞれ決定される複数の画素が行列状に配列された画素配列と、前記画素配列を行単位で走査する垂直走査部とを有した撮像センサであって、前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の少なくとも一部を並行して行わせ、画素の電荷蓄積動作は、前記リセット動作が完了することで開始し、前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して順次に前記リセット動作を完了させることを特徴とする。
本発明の第3側面に係る撮像システムの制御方法は、撮像センサと、前記撮像センサの露光の終了を制御するメカニカルシャッタとを有する撮像システムの制御方法であって、前記撮像センサにおいて複数の画素が行列状に配列された画素配列の各行では、画素のリセット動作を開始する開始ステップと、画素の前記リセット動作を完了する完了ステップと、画素が前記メカニカルシャッタにより遮光される遮光ステップとが行われ、前記画素配列の第1の行の画素の前記開始ステップが行われた後、前記第1の行の画素の前記完了ステップが行われる前に前記画素配列において前記第1の行に隣接する第2の行の画素の前記開始ステップが行われ、前記第1の行の画素の前記完了ステップが行われることにより前記第1の行の画素の電荷蓄積動作が開始され、前記第1の行の画素の前記遮光ステップが行われることにより前記第1の行の画素の前記電荷蓄積動作が終了し、前記完了ステップは、前記第1の行の画素と前記第2の行の画素とに対して順次に行われることを特徴とする。
本発明によれば、撮像された画像に残像が発生することを低減できる。
本発明の第1実施形態に係る撮像システム90概略構成を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像システム90の構成図である。
撮像システム90は、主として、光学系、撮像センサ100及び信号処理部を備える。光学系は、主として、撮影レンズ92及びメカニカルシャッタ93を備える。信号処理部は、主として、撮像信号処理回路95、A/D変換器96、画像信号処理部97、メモリ部87、外部I/F部89、タイミング発生部98、全体制御・演算部99、記録媒体88及び記録媒体制御I/F部94を備える。なお、信号処理部は、記録媒体88を備えなくても良い。
撮影レンズ92は、入射した光を屈折させて、撮像センサ100の画素配列PAへ被写体の像を形成する。
メカニカルシャッタ93は、光路上において撮影レンズ92と撮像センサ100との間に設けられ、撮影レンズ92を通過後に撮像センサ100へ導かれる光の量を調節する。メカニカルシャッタ93は、複数の遮光羽をそれぞれ含むメカ先幕(シャッタ幕)及びメカ後幕(別のシャッタ幕)を有している。メカニカルシャッタ93は、メカ先幕及びメカ後幕がそれぞれ所定のタイミングで全体制御・演算部99により駆動されて、開状態と閉状態とが切り替わる。
撮像センサ100は、画素配列PAに形成された被写体の像を画像信号に変換する。画素配列PAは、複数の画素が行列状に配列されている。撮像センサ100は、その画像信号を画素配列PAから読み出して出力する。
撮像信号処理回路95は、撮像センサ100に接続されており、撮像センサ100から出力された画像信号を処理する。
A/D変換器96は、撮像信号処理回路95に接続されており、撮像信号処理回路95から出力された処理後の画像信号(アナログ信号)をデジタル信号へ変換する。
画像信号処理部97は、A/D変換器96に接続されており、A/D変換器96から出力された画像信号(デジタル信号)に各種の補正等の演算処理を行い、画像データを生成する。この画像データは、メモリ部87、外部I/F部89、全体制御・演算部99及び記録媒体制御I/F部94などへ供給される。
メモリ部87は、画像信号処理部97に接続されており、画像信号処理部97から出力された画像データを記憶する。
外部I/F部89は、画像信号処理部97に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、外部I/F部89を介して外部の機器(パソコン等)へ転送する。
タイミング発生部98は、撮像センサ100、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97に接続されている。これにより、撮像センサ100、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97へタイミング信号を供給する。そして、撮像センサ100、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97がタイミング信号に同期して動作する。
全体制御・演算部99は、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94に接続されており、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94を全体的に制御する。
記録媒体88は、記録媒体制御I/F部94に取り外し可能に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、記録媒体制御I/F部94を介して記録媒体88へ記録する。
以上の構成により、撮像センサ100において良好な画像信号が得られれば、良好な画像(画像データ)を得ることができる。
次に、撮像システム90における撮像センサ100及びメカニカルシャッタ93の動作を、図2及び図3を用いて説明する。図2は、撮像センサ100及びメカニカルシャッタ93の配置を示す図である。図3は、撮像センサ100の画素配列PAの各行における画素の動作タイミングを示した図である。図3では、横軸がタイミング(時刻)を示し、縦軸が画素配列PAにおける各画素の垂直方向における位置を示す。
図2には、撮像センサ100において撮像レンズ92に向く面と、メカニカルシャッタ93の一部であるメカ後幕とが示されている。すなわち、撮像センサ100において撮像レンズ92に向く面には、画素配列PAが配されている。画素配列PAでは、各画素の光電変換部に対応した部分が開口されており、光を取り込めるようになっている。一方、図2では、メカニカルシャッタ93において、メカ先幕(図示せず)が上から下へ完全に縮んで開いており、メカ後幕101が上から先端位置108まで伸びて画素配列PAを部分的に覆っている状態が示されている。すなわち、メカニカルシャッタ93において、メカ先幕及びメカ後幕101は、筐体の上面から下面へ向かう矢印106で示す方向に走行する(図3に示す曲線13参照)。筐体の上面から下面へ向かう方向は、撮像システム90の通常の姿勢(撮影時の姿勢)において、重力が作用する方向と同じ方向である。
また、後述の垂直走査部220は、メカ後幕101の走行方向と同じ矢印106で示す方向に、画素のリセット動作を開始するためのリセット開始走査(図2に図示せず)を行う(図3に示す曲線11参照)。垂直走査部220は、第1の行の画素のリセット動作が完了する前に第2の行の画素のリセット動作が開始するように、画素のリセット動作を完了するためのリセット完了走査(リセット完了走査ライン107参照)を行う(図3に示す曲線12参照)。ここで、垂直走査部220は、画素配列PAにおける最上行から最下行までリセット開始走査を行った後に、画素配列PAにおける最上行からリセット完了走査を始める。すなわち、垂直走査部220は、画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の一部を並行して行わせる。図2では、画素配列PAにおける最上行から最下行までリセット開始走査が行われた後に、画素配列PAにおける最上行からリセット完了走査ライン107の行までリセット完了走査が行われた状態が示されている。
ここで、画素配列PAにおいて、リセット完了走査ライン107から下の領域は、リセット動作している(リセット状態にある)リセット領域104である。すなわち、垂直走査部220は、リセット完了走査ライン107を走査すること(電子シャッタ動作)により、メカ先幕の代わりに、リセット領域104が擬似的に遮光している状態を解除する。リセット完了走査ライン107は、メカ先幕が領域104を覆った場合のメカ先幕の上端に相当する。
また、リセット完了走査ライン107とメカ後幕101の先端108との間のスリット状の領域102は、露光による電荷蓄積が行われている領域(電荷蓄積領域)である。そして、リセット完了走査ライン107が通過してから、すなわち、画素リセット動作が完了してから、メカ後幕101によって遮光状態となるまでの時間が特定画素における電荷蓄積動作が行われる電荷蓄積時間となる(図3参照)。すなわち、画素の電荷蓄積動作は、リセット動作が完了することで開始し、メカニカルシャッタ93により遮光されることで終了する。画素の電荷蓄積動作は、メカニカルシャッタ93により決定される。
また、上述のように電荷蓄積動作の開始タイミングは、画素配列PAの行毎で異なっており、画素配列PAのうち最も上に位置する行で電荷蓄積動作が最も早く開始され、最も下に位置する行で電荷蓄積動作が最も遅く開始される。
ここで、メカ後幕101がバネ力によって駆動されており一定でない速度で走行するので、メカ後幕101の走行を示す線は曲線13を描く。図3では、電荷蓄積時間に応じた量だけ曲線13を左側に平行移動したものが曲線12になっている。すなわち、図6に示す垂直転送信号PVでは、最上行側において隣接する行に対するパルスの立ち上がりエッジの間隔は、最下行側において隣接する行に対するパルスの立ち上がりエッジの間隔に比べて長くなっている。このように、垂直走査部220は、リセット動作が完了してからメカニカルシャッタ93により遮光されるまでの期間が少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作を完了させる。
さらに、図3では、一定時間だけ曲線12を左側に平行移動したものが曲線11になっている。すなわち、図5に示す垂直転送信号PVでは、最上行側において隣接する行に対するパルスの立ち上がりエッジの間隔は、最下行側において隣接する行に対するパルスの立ち上がりエッジの間隔に比べて長くなっている。これにより、垂直走査部220は、リセット動作が開始してからリセット動作が完了するまでの期間が少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、少なくとも隣接する2行の画素にリセット動作を行わせる。
一方、垂直走査部220は、メカ後幕101が画素配列PAの下端まで伸びて画素配列PAを完全に覆った後に、メカ後幕101の走行方向(矢印106で示す方向)と同方向である矢印105で示す方向に読み出し走査を行う。すなわち、垂直走査部220が上の行から下の行へ順次に読み出し走査を行うことにより、各行の画素の読み出し動作が行われ、被写体の像は、順次に読み出される。そして、被写体の像に対応した画像信号が順次に撮像センサ100から撮像信号処理回路95へ供給されることになる。
次に、撮像センサ100の構成及び動作を、図4を用いて説明する。図4は、撮像センサ100の回路構成図である。
撮像センサ100は、画素配列PA、垂直走査部220、水平走査部211、出力回路群300、及びアンプ217を備える。
画素配列PAでは、複数の画素200が行列状に配列されている。画素配列PAは、開口された領域であり、被写体の光学像が形成される領域である。
垂直走査部220は、画素配列PAの周辺に配されている。垂直走査部220は、画素配列PAを行単位で走査する。例えば、垂直走査部220は、上述のように、行単位で、リセット開始走査を行い、リセット完了走査を行う。このとき、垂直走査部220は、複数の画素200を垂直方向に走査しながら、各画素200をリセットするための転送信号(PTX)を供給する。
出力回路群300は、画素配列PAの周辺に配されている。出力回路群300は、列ごとに設けられた出力回路300a,・・・の集まりである。各出力回路300a等は、各列信号線に接続されている。各出力回路300a等は、列信号線を介して受け取ったノイズ電圧及び信号電圧を蓄積する。
水平走査部211は、画素配列PAの周辺に配されている。水平走査部211から出力回路群300の各出力回路300a等へは、複数の列選択信号線が垂直方向に延びている。これにより、水平走査部211は、出力回路群300を水平方向に走査しながら各出力回路300a等に蓄積されたノイズ電圧及び信号電圧を列ごとに順番にアンプ217へ出力する。
アンプ217は、ノイズ電圧及び信号電圧を差動増幅して画像信号(アナログ信号)を後段の撮像信号処理回路95へ出力する。
次に、画素200及び出力回路300aの構成及び動作を、図4を用いて説明する。
画素200は、フォトダイオード(PD)201、転送MOSトランジスタ202、フローティングディフュージョン(FD)206、増幅MOSトランジスタ204、選択MOSトランジスタ205、リセットMOSトランジスタ203を備える。
PD201は、照射された光を光電変換して、露光量に応じた量の電荷を蓄積する。
転送MOSトランジスタ202は、そのゲートに垂直走査部220から転送信号PTXが供給される。転送MOSトランジスタ202は、アクティブな転送信号PTXがそのゲートに供給された際にオンされ、PD201で蓄積された電荷をFD206へ転送する。一方、転送MOSトランジスタ202は、ノンアクティブな転送信号PTXがそのゲートに供給された際にオフされ、PD201が電荷蓄積を開始するようにする。
FD206では、転送された電荷を保持するとともに、転送された電荷量に応じてその電位がリセット電位から変化する。FD206は、変化した電位による電圧を増幅MOSトランジスタ204に入力する。すなわち、FD206は、増幅MOSトランジスタ204の入力部として機能している。
増幅MOSトランジスタ204は、そのゲートにFD206の電位による電圧が入力される。そして、増幅MOSトランジスタ204は、入力された電圧を増幅して選択MOSトランジスタ205へ出力する。ここで、増幅MOSトランジスタ204は、電流源212、及び負荷(図示せず)とともにソースフォロワ動作を行い増幅回路として機能している。
リセットMOSトランジスタ203は、そのゲートに垂直走査部220からリセット信号PRESが供給される。リセットMOSトランジスタ203は、アクティブなリセット信号PRESがそのゲートに供給された際にオンされ、FD206に保持された電荷をリセットする。さらに、転送MOSトランジスタ202のゲートにアクティブな転送信号PTXが供給され転送MOSトランジスタ202がオンされていれば、リセットMOSトランジスタ203は、FD206に加えてPD201に蓄積された電荷もリセットする。
選択MOSトランジスタ205は、そのゲートに垂直走査部220から選択信号PSELが供給される。選択MOSトランジスタ205は、アクティブな選択信号PSELがそのゲートに供給された際にオンされ、増幅MOSトランジスタ204から入力された電圧を列信号線へ出力する。
例えば、PD201において電荷蓄積動作が開始された時点でのFD206の電位はリセット電位となっている。このとき、垂直走査部220が選択MOSトランジスタ205のゲートに供給する選択信号PSELをアクティブにすると、選択MOSトランジスタ205がオン状態になる。そして、FD206のリセット電位による電圧が増幅MOSトランジスタ204で増幅されたノイズ電圧(リセットノイズレベルの電圧)が選択MOSトランジスタ205を介して列信号線213(V出力線)へ出力される。
あるいは、例えば、所定時間が経過した後、垂直走査部220が転送MOSトランジスタ202へ供給する転送信号PTXをノンアクティブからアクティブに変えると、転送MOSトランジスタ202がオフ状態からオン状態に変わる。そして、PD201で蓄積されている電荷がFD206に転送される。そして、蓄積電荷を読み出すまでの待機時間が経過した後、FDの電位による電圧が増幅MOSトランジスタ204で増幅された信号電圧が選択MOSトランジスタ205を介して列信号線213へ出力される。
出力回路300aは、スイッチ207,208、キャパシタCTS209、キャパシタCTN210、及び読み出しスイッチ221,222を備える。
スイッチ207は、PTS信号がアクティブのときに、オンされて、列信号線を介して伝達された信号電圧をキャパシタCTS209に蓄積する。スイッチ207は、PTS信号がノンアクティブのときに、オフされて、列信号線とキャパシタCTS209とを遮断する。
スイッチ208は、PTN信号がアクティブのときに、オンされて、列信号線を介して伝達されたノイズ電圧をキャパシタCTN210に蓄積する。スイッチ208は、PTN信号がノンアクティブのときに、オフされて、列信号線とキャパシタCTN210とを遮断する。
読み出しスイッチ221は、PHS信号(図示せず)がアクティブのときに、オンされて、キャパシタCTS209に蓄積された信号電圧を水平出力線215へ出力する。読み出しスイッチ221は、PHN信号(図示せず)がノンアクティブのときに、オフされて、キャパシタCTS209と水平出力線215とを遮断する。図4においては、PHS信号とPHN信号とは同一の信号である場合を示している。
読み出しスイッチ222は、PHN信号がアクティブのときに、オンされて、キャパシタCTN210に蓄積されたノイズ電圧を水平出力線214へ出力する。読み出しスイッチ222は、PHN信号がノンアクティブのときに、オフされて、キャパシタCTN210と水平出力線214とを遮断する。
これらにより、アンプ217は、水平出力線214に出力されたノイズ電圧と水平出力線215に出力された信号電圧とを差動増幅して、画像信号(アナログ信号)Voutを生成する。アンプ217は、画像信号Voutを後段の撮像信号処理回路95へ出力する。
次に、垂直走査部220から各画素へ供給される転送信号PTXについて、図5〜図7を用いて説明する。図5及び図6は、垂直走査信号PVと転送信号PTXとの関係を示すタイミングチャートである。図7は、撮像センサ100の画素配列PAの各行における画素の動作タイミングを示した図である。図7は、基本的に図3と同様であるが、各行の画素の転送信号PTXが重畳的に示されている点と、各画素から信号を読み出すための読み出し走査の直線(又は曲線)14がさらに示されていると点で図3と異なる。なお、各信号がハイレベルでアクティブになる場合を例示的に説明する。
垂直走査部220には、図4に示すように、垂直走査スタートパルスPVSTと垂直走査信号PVとが入力される。垂直走査部220は、図5に示すように、垂直走査スタートパルスPVST及び垂直走査信号PVに基づいて、垂直走査信号PVの1行目用のパルスの立ち上がりエッジに同期した1行目用の転送信号PTX1を生成する。1行目用の転送信号PTX1は、垂直走査信号PVの1行目用のパルスの立ち上がりエッジに同期してローレベルからハイレベルへ遷移する信号となっている。同様にして、垂直走査部220は、2行目以降の転送信号PTX2,・・・も生成する。これにより、上の行の画素の転送信号から下の行の画素の転送信号が順次にアクティブになり、上の行の画素から下の行の画素へと順次にリセット動作が開始される。すなわち、垂直走査部220は、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を開始させる(図7の曲線11参照)。
また、垂直走査部220は、図6に示すように、垂直走査スタートパルスPVST及び垂直走査信号PVに基づいて、垂直走査信号PVの1行目用のパルスの立ち上がりエッジに同期した1行目用の転送信号PTX1を生成する。1行目用の転送信号PTX1は、垂直走査信号PVの1行目用のパルスの立ち上がりエッジに同期してハイレベルからローレベルへ遷移する信号となっている。同様にして、垂直走査部220は、2行目以降の転送信号PTX2,・・・も生成する。これにより、上の行の画素の転送信号から下の行の画素の転送信号が順次にノンアクティブになり、上の行の画素から下の行の画素へと順次にリセット動作が完了する。すなわち、垂直走査部220は、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を完了させる(図7の曲線12参照)。
各行の画素の電荷蓄積動作は、リセット動作が完了すること(図7の曲線12)で開始し、メカニカルシャッタ93により遮光されること(図7の曲線13)で終了する。ここで、垂直走査部220は、リセット動作が完了してからメカニカルシャッタ93により遮光されるまでの期間が少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作を完了させる。
このように、メカニカルシャッタの走行パターンに応じて電子先幕シャッタを速く走査させても、各画素を十分にリセットすることができるため、残像の弊害が生じる可能性を減らすことができる。すなわち、撮像された画像に残像が発生することを低減できる。
また、リセット動作が開始してからリセット動作が完了するまでの期間が少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、少なくとも隣接する2行の画素にリセット動作を行わせている。これにより、少なくとも隣接する2行の画素がリセットされる時間を一定にすることができるので、残像の面内ムラを低減できる。
次に、本発明の第2実施形態に係る撮像システム490を、図8及び図9を用いて説明する。図8は、撮像センサ400の回路構成図である。図9は、撮像センサ400の画素配列PAの各行における画素の動作タイミングを示したものである。
撮像システム490の撮像センサ400は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、垂直走査部420を備える点で第1実施形態と異なる。
すなわち、垂直走査部420は、図9に示すように、少なくとも隣接する2行の画素にリセット動作の一部を並行して行わせる。垂直走査部420は、リセット動作が開始してからリセット動作が完了するまでの期間が、メカ後幕101の先端108(図3参照)の通過速度が速い行に比べてメカ後幕101の先端108の通過速度が遅い行において長くなるようにする。
具体的には、垂直走査部420は、図9に示すように、リセット動作が開始するタイミングが第1実施形態(破線で示す曲線11)に比べて遅くなるように、複数の画素に対してリセット動作を開始させる(実線で示す曲線11a参照)。メカニカルシャッタ93の走行パターンである曲線13に基づいて、メカ後幕101の先端108(図2参照)が画素配列PAの各行を通過する時間(以下、メカ通過時間とする)を求めておく。そして、垂直走査部420は、各行のリセット動作の時間がm行前から該当行までのメカ通過時間を加え合わせたものとなるように、リセット動作が開始するタイミングを遅くして、複数の画素に対してリセット動作を開始させる。すなわち、垂直走査部420は、画素配列PAの隣接するm行の画素のリセット動作を順次に開始させ、m行目の画素のリセット動作を開始させるタイミングで1行目の画素のリセット動作を完了させる。これにより、垂直走査部420は、隣接するm行の画素のリセット動作を並行して行わせる。ここで、mは、2以上の整数であり、画素配列PAの全ての行の数より小さい。
この駆動方法により、垂直走査信号PVにおける第n+m行目のパルスの立ち上がりエッジを、第n+m行目のリセット開始走査に使用するとともに、第n行目のリセット完了走査に使用することができる。これにより、各行の画素において、リセット開始走査からリセット完了走査までの時間(リセット動作の時間)が短縮されるので、シャッタを切るまでの時間が短縮化できるという利点が存在する。
なお、垂直走査部420は、画素配列PAにおいて最初に画素のリセット動作を開始させる開始行(最上行)に隣接するm未満の行の画素のリセット期間を、開始行(最上行)の画素のリセット期間に等しくしてもよい。
次に、本発明の第3実施形態に係る撮像システム590を、図10及び図11を用いて説明する。図10は、撮像センサ500の回路構成図である。図11は、撮像センサ500の画素配列PAの各行における画素の動作タイミングを示したものである。
撮像システム590の撮像センサ500は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、垂直走査部520が第1垂直走査部520a及び第2垂直走査部520bを含む点で第1実施形態と異なる。
第1垂直走査部520aは、画素配列PAの複数の画素に対して一括してリセット開始走査を行う。第2垂直走査部520bは、画素配列PAの複数の画素に対して順次にリセット完了走査を行う。すなわち、垂直走査部520は、少なくとも隣接する2行の画素に対して一括でリセット動作を開始させ(図11の直線11b参照)、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を完了させる(図11の曲線12参照)。
ここで、第1垂直走査部520aの構成を、図12及び図13を用いて説明する。図12は、第1垂直走査部520aの回路構成図である。図13は、シフトレジスタSRの論理構成図である。
第1垂直走査部520aは、図12に示すように、画素配列PAの各行に対応して、シフトレジスタSR、及びANDゲートAGを含む。シフトレジスタSRには、垂直走査信号PVが供給される。ANDゲートAGには、シフトレジスタSRからの出力信号Qと、外部入力の転送信号PTXとが供給される。ANDゲートAGは、それらの論理積として各行の画素の転送信号PTXnを生成して出力する。
シフトレジスタSRには、垂直走査信号PVに基づいて生成された、シフト用パルスP1,P2が入力される。また、シフトレジスタSRには、シフト用パルスP1,P2を論理反転させた、シフト用反転パルスP1B,P2Bが入力される。シフト用パルスP1,P2は、図14に示されるように、互いにハイレベルの期間が重ならないように生成されている。
シフトレジスタSRは、例えば、図13に示す論理構成を含む。シフトレジスタSRでは、前述のシフト用パルスP1,P2、シフト用反転パルスP1B,P2Bが、それぞれ、端子P1,P2,P1B,P2Bに入力される。また、シフトレジスタSRでは、前段のシフトレジスタSRの出力Q、すなわち、垂直走査スタートパルスPVSTのデータが、端子Dに入力される。さらに、シフトレジスタSRでは、シフト用パルスP1,P2やシフト用反転パルスP1B,P2Bに応じて、端子Dに入力された信号PVSTがNANDゲートを介して出力端子Qから次段のシフトレジスタSRへ出力される。
次に、垂直走査部520の動作を、図14を用いて説明する。図14は、垂直走査部520の動作を示すタイミングチャートである。
シフトレジスタSRでは、端子Qの前にあるNANDゲートにより、セット信号setからローデータを入れることで強制的にハイデータを出力させることができるため、全行一括でリセット開始の状態を作ることができる(図13参照)。具体的には、各行の画素に対応したシフトレジスタSRでは、図14に示すように、一括してセット信号setがハイレベルからローレベル(アクティブレベル)に遷移する。このタイミングで、各行の画素に対応したシフトレジスタSRは、同時にローレベルからハイレベルに遷移する出力信号Q_1,Q_2,・・・を出力する。このとき、外部入力のPTXはハイレベルに維持されているので、各行の画素に対応したANDゲートAG(図12参照)は、同時にローレベルからハイレベルに遷移する転送信号PTX1,PTX2,・・・を出力する。
このように、リセット開始走査を外部入力を用いて一括で行うため、より高速にリセット動作を開始させることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る撮像システム690を、図15〜図17を用いて説明する。図15は、撮像センサ600及びメカニカルシャッタ93の配置を示す図である。図16は、撮像センサ600の回路構成図である。図17は、撮像センサ600の画素配列PAの各行における画素の動作タイミングを示したものである。
撮像システム690は、撮像センサ600及びメカニカルシャッタ93の動作が、図15に示すように、第1実施形態と異なる。
後述の垂直走査部620は、画素配列PAにおける最上行からリセット開始走査を始めた後であって最下行までリセット開始走査を行う前に、画素配列PAにおける最上行からリセット完了走査を始める。
ここで、画素配列PAにおいて、リセット開始走査ライン109cとリセット完了走査ライン107との間の領域は、リセット動作している(リセット状態にある)リセット領域104cである。リセット開始走査ライン109cから下の領域103cは、これからリセットされる領域である。すなわち、垂直走査部620は、リセット領域104cを走査すること(電子シャッタ動作)により、メカ先幕の代わりに、リセット領域104cとリセット領域104cの下の領域103cとを擬似的に遮光している。リセット完了走査ライン107は、メカ先幕がリセット領域104c及び領域103cを覆った場合のメカ先幕の上端に相当する。
また、撮像システム690の撮像センサ600は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、垂直走査部620が第1垂直走査部620a及び第2垂直走査部620bを含む点で第1実施形態と異なる。
第1垂直走査部620aは、画素配列PAの複数の画素に対して順次にリセット開始走査を行う。第2垂直走査部620bは、画素配列PAの複数の画素に対して順次にリセット完了走査を行う。すなわち、垂直走査部620は、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を開始させ(図17の曲線11c)、最下行のリセット動作が開始する前に、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を完了させる(図17の曲線12)。
ここで、第1垂直走査部620a及び第2垂直走査部620bの構成を、図18〜図20を用いて説明する。図18は、第1垂直走査部620a及び第2垂直走査部620bの回路構成図である。図19は、シフトレジスタSR1の論理構成図である。図20は、シフトレジスタSR2の論理構成図である。
第1垂直走査部620aは、図18に示すように、画素配列PAの各行に対応して、シフトレジスタSR1を含む。第2垂直走査部620bは、画素配列PAの各行に対応して、シフトレジスタSR2、及びANDゲートAG1,AG2を含む。シフトレジスタSR1には、垂直走査信号PV1が供給される。シフトレジスタSR2には、垂直走査信号PV2が供給される。ANDゲートAG1には、シフトレジスタSR1からの出力信号Q1と、シフトレジスタSR2からの出力信号Q2とが供給される。ANDゲートAG1は、それらの論理積として出力信号Q12を生成して出力する。ANDゲートAG2には、ANDゲートAG1からの出力信号Q12と、外部入力の転送信号PTXとが供給される。ANDゲートAG2は、それらの論理積として各行の画素の転送信号PTXnを生成して出力する。
シフトレジスタSR1は、垂直走査信号PV1に基づいて生成された、シフト用パルスP1_1,P2_1が入力される。また、シフトレジスタSR1は、シフト用パルスP1_1,P2_1を論理反転させた、シフト用反転パルスP1_1B,P2_1Bが入力される。シフト用パルスP1_1,P2_1は、図21及び図22に示されるように、互いにハイレベルの期間が重ならないように生成されている。
シフトレジスタSR1は、例えば、図19に示す論理構成を含む。シフトレジスタSR1では、前述のシフト用パルスP1_1,P2_1、シフト用反転パルスP1_1B,P2_1Bが、それぞれ、端子P1_1,P2_1,P1_1B,P2_1Bに入力される。また、シフトレジスタSR1では、前段のシフトレジスタSR1の出力Q1、すなわち、垂直走査スタートパルスPVST1に応じたデータが、端子D1に入力される。さらに、シフトレジスタSR1では、シフト用パルスP1_1,P2_1やシフト用反転パルスP1_1B,P2_1Bに応じて、端子D1に入力された信号PVST1がNANDゲートを介して出力端子Q1から次段のシフトレジスタSR1へ出力される。
一方、シフトレジスタSR2は、垂直走査信号PV2に基づいて生成された、シフト用パルスP1_2,P2_2が入力される。また、シフトレジスタSR2は、シフト用パルスP1_2,P2_2を論理反転させた、シフト用反転パルスP1_2B,P2_2Bが入力される。シフト用パルスP1_2,P2_2は、図23及び図24に示されるように、互いにハイレベルの期間が重ならないように生成されている。
シフトレジスタSR2は、例えば、図20に示す論理構成を含む。シフトレジスタSR2では、前述のシフト用パルスP1_2,P2_2、シフト用反転パルスP1_2B,P2_2Bが、それぞれ、端子P1_2,P2_2,P1_2B,P2_2Bに入力される。また、シフトレジスタSR2では、前段のシフトレジスタSR2の出力Q2、すなわち、垂直走査スタートパルスPVST2に応じたデータが、端子D2に入力される。また、シフトレジスタSR2では、シフト用パルスP1_2,P2_2やシフト用反転パルスP1_2B,P2_2Bに応じて、端子D2に入力された信号PVST2がNANDゲートを介して出力端子Q2から次段のシフトレジスタSR2へ出力される。
次に、垂直走査部620の動作を、図21及び図22を用いて説明する。図21及び図22は、垂直走査部620の動作を示すタイミングチャートである。
シフトレジスタSR1では、端子Q1の前にあるNORゲートにより、リセット信号RESからハイデータを入れることで強制的にローデータを出力させることができるため、出力信号Q1を全行一括で予備的にローレベルにすることができる(図19参照)。具体的には、各行の画素に対応したシフトレジスタSR1では、図21に示すように、一括してリセット信号RESがローレベルからハイレベル(アクティブレベル)に遷移する。このタイミングで、各行の画素に対応したシフトレジスタSR1は、同時にハイレベルからローレベルに遷移する出力信号Q1_1,Q1_2,・・・を出力する。
シフトレジスタSR2では、端子Q2の前にあるNANDゲートにより、セット信号setからローデータを入れることで強制的にハイデータを出力させることができるため、出力信号Q2を全行一括で予備的にハイレベルにすることができる(図20参照)。具体的には、各行の画素に対応したシフトレジスタSR2では、図22に示すように、一括してセット信号setがハイレベルからローレベル(アクティブレベル)に遷移する。このタイミングで、各行の画素に対応したシフトレジスタSR2は、同時にローレベルからハイレベルに遷移する出力信号Q2_1,Q2_2,・・・を出力する。
このとき、各行の画素に対応したANDゲートAG1は、ローレベルの信号を出力する。これにより、ANDゲートAG2は、図21及び図22に示すように、外部入力のPTXの論理レベルに関わらず、ローレベルに初期設定された転送信号PTX1,PTX2,・・・を出力する。
次に、各行の画素に対応したシフトレジスタSR1では、図23に示すように、リセット信号RESがハイレベルからローレベル(ノンアクティブレベル)に遷移する。これに応じて、各行の画素に対応したシフトレジスタSR1は、垂直走査スタートパルスPVST1が段数に応じてシフトされたデータ、すなわち、出力信号Q1_1,Q1_2,・・・を出力する。
このとき、各行の画素に対応したシフトレジスタSR2の出力信号Q2_1,Q2_2,・・・は、ハイレベルに維持されている。これにより、各行の画素に対応したANDゲートAG1は、出力信号Q1_1,Q1_2,・・・と同様の信号を出力する。そして、外部入力のPTXはハイレベルに維持されているので、各行の画素に対応したANDゲートAG2も、出力信号Q1_1,Q1_2,・・・と同様の信号、すなわち、転送信号PTX1,PTX2,・・・を出力する。すなわち、垂直走査部620(第1垂直走査部620a)は、画素配列PAの複数の画素に対して順次にリセット開始走査を行う。
さらに、各行の画素に対応したシフトレジスタSR2では、図24に示すように、セット信号setがローレベルからハイレベル(ノンアクティブレベル)に遷移する。これに応じて、各行の画素に対応したシフトレジスタSR2は、垂直走査スタートパルスPVST2が段数に応じてシフトされたデータ、すなわち、出力信号Q2_1,Q2_2,・・・を出力する。
このとき、各行の画素に対応したシフトレジスタSR1の出力信号Q1_1,Q1_2,・・・は、ハイレベルに維持されている。これにより、各行の画素に対応したANDゲートAG1は、出力信号Q2_1,Q2_2,・・・と同様の信号を出力する。そして、外部入力のPTXはハイレベルに維持されているので、各行の画素に対応したANDゲートAG2も、出力信号Q2_1,Q2_2,・・・と同様の信号、すなわち、転送信号PTX1,PTX2,・・・を出力する。すなわち、垂直走査部620(第2垂直走査部620b)は、画素配列PAの複数の画素に対して順次にリセット完了走査を行う。
このように、垂直走査部620は、第1垂直走査部620aによるリセット開始走査と、第2垂直走査部620bによるリセット完了走査とを、独立して行うことができる。これにより、垂直走査部620は、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を開始させる(図17の曲線11c)。垂直走査部620は、最下行のリセット動作が開始する前に、少なくとも隣接する2行の画素に対して順次にリセット動作を完了させる(図17の曲線12)。したがって、シャッタを切るまでの時間を容易に短縮することができる。
以上の実施例では図4、8、及び10に示す構成を有する撮像素子について説明したが、例えば画素列に対応して信号を増幅する増幅器を設けるなど、本発明の主旨の範囲において種々の変形例が考えられる。
また、本発明は先幕と後幕の両者を電子シャッタで駆動して撮影する、例えば動画撮影状態から、先幕に電子シャッタを用い、後幕をメカニカルシャッタとして撮影する、例えば静止画撮影状態への切り換えに有効である。
本発明の第1実施形態に係る撮像システムの構成図。 撮像センサ及びメカニカルシャッタの配置を示す図。 撮像センサの画素配列の各行における画素の動作タイミングを示した図。 撮像センサの回路構成図。 垂直走査信号と転送信号との関係を示すタイミングチャート。 垂直走査信号と転送信号との関係を示すタイミングチャート。 撮像センサの画素配列の各行における画素の動作タイミングを示した図。 撮像センサの回路構成図。 撮像センサの画素配列の各行における画素の動作タイミングを示した図。 撮像センサの回路構成図。 撮像センサの画素配列の各行における画素の動作タイミングを示した図。 第1垂直走査部の回路構成図。 シフトレジスタの論理構成図。 垂直走査部の動作を示すタイミングチャート。 撮像センサ及びメカニカルシャッタの配置を示す図。 撮像センサの回路構成図。 撮像センサの画素配列の各行における画素の動作タイミングを示した図。 第1垂直走査部及び第2垂直走査部の回路構成図。 シフトレジスタの論理構成図。 シフトレジスタの論理構成図。 垂直走査部の動作を示すタイミングチャート。 垂直走査部の動作を示すタイミングチャート。 垂直走査部の動作を示すタイミングチャート。 垂直走査部の動作を示すタイミングチャート。 背景技術を説明する図。 背景技術を説明する図。 背景技術を説明する図。
符号の説明
90 撮像システム
93 メカニカルシャッタ
100,400,500,600 撮像センサ
220,420,520,620 垂直走査部
PA 画素配列

Claims (14)

  1. 撮像センサと、前記撮像センサの露光の終了を制御するメカニカルシャッタとを有する撮像システムであって、
    前記撮像センサは、
    複数の画素が行列状に配列された画素配列と、
    前記画素配列を行単位で走査する垂直走査部と、
    を含み、
    前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の少なくとも一部を並行して行わせ、
    画素の電荷蓄積動作は、前記リセット動作が完了することで開始し、前記メカニカルシャッタにより遮光されることで終了し、
    前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して順次に前記リセット動作を完了させる
    ことを特徴とする撮像システム。
  2. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が開始してから前記リセット動作が完了するまでの期間が前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に前記リセット動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  3. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が開始してから前記リセット動作が完了するまでの期間が、前記メカニカルシャッタの先端の通過速度が速い行に比べて前記メカニカルシャッタの先端の通過速度が遅い行において長くなるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に前記リセット動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  4. 前記垂直走査部は、前記画素配列の隣接するm行の画素のリセット動作を順次に開始させ、m行目の画素のリセット動作を開始させるタイミングで1行目の画素のリセット動作を完了させて、隣接するm行の画素のリセット動作を並行して行わせ、
    mは、2以上の整数であり、前記画素配列の全ての行の数より小さい
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  5. 前記垂直走査部は、前記画素配列の隣接するm行の画素のリセット動作を順次に開始させ、前記画素配列において最初に画素のリセット動作を開始させる開始行に隣接するm未満の行の画素のリセット期間を、前記開始行の画素のリセット期間に等しくする
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  6. 前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して一括で前記リセット動作を開始させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像システム。
  7. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が完了してから前記メカニカルシャッタにより遮光されるまでの期間が前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して前記リセット動作を完了させる
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像システム。
  8. 電荷蓄積動作の終了がメカニカルシャッタによりそれぞれ決定される複数の画素が行列状に配列された画素配列と、前記画素配列を行単位で走査する垂直走査部とを有した撮像センサであって、
    前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素のリセット動作の少なくとも一部を並行して行わせ、
    画素の電荷蓄積動作は、前記リセット動作が完了することで開始し、
    前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して順次に前記リセット動作を完了させる
    ことを特徴とする撮像センサ。
  9. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が開始してから前記リセット動作が完了するまでの期間が前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に前記リセット動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像センサ。
  10. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が開始してから前記リセット動作が完了するまでの期間が、前記メカニカルシャッタの先端の通過速度が速い行に比べて前記メカニカルシャッタの先端の通過速度が遅い行において長くなるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に前記リセット動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像センサ。
  11. 前記垂直走査部は、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して一括で前記リセット動作を開始させる
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像センサ。
  12. 前記垂直走査部は、前記リセット動作が完了してから前記メカニカルシャッタにより遮光されるまでの期間が前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素で一定になるように、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して前記リセット動作を完了させる
    ことを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の撮像センサ。
  13. 撮像センサと、前記撮像センサの露光の終了を制御するメカニカルシャッタとを有する撮像システムの制御方法であって、
    前記撮像センサにおいて複数の画素が行列状に配列された画素配列の各行では、
    画素のリセット動作を開始する開始ステップと、
    画素の前記リセット動作を完了する完了ステップと、
    画素が前記メカニカルシャッタにより遮光される遮光ステップと、
    が行われ、
    前記画素配列の第1の行の画素の前記開始ステップが行われた後、前記第1の行の画素の前記完了ステップが行われる前に前記画素配列において前記第1の行に隣接する第2の行の画素の前記開始ステップが行われ、前記第1の行の画素の前記完了ステップが行われることにより前記第1の行の画素の電荷蓄積動作が開始され、前記第1の行の画素の前記遮光ステップが行われることにより前記第1の行の画素の前記電荷蓄積動作が終了し、
    前記完了ステップは、前記第1の行の画素と前記第2の行の画素とに対して順次に行われる
    ことを特徴とする撮像システムの制御方法。
  14. 前記開始ステップは、前記画素配列の少なくとも隣接する2行の画素に対して一括して行われる
    ことを特徴とする請求項13に記載の撮像システムの制御方法。
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