JP4065920B2 - 空気ボンベ背負い具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気呼吸器等において使用するのに好適な空気ボンベ背負い具に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−285558号公報(特許文献1)に開示された空気呼吸器は、空気ボンベを取り付けるための背負い板を有し、その背負い板には、背負い板を横断して側方へ延びる布製のウエストベルトが取り付けられている。背負い板を背負った後にウエストベルトを空気呼吸器使用者の胴周りに沿って延ばし、ウエストベルト先端部のバックルを使用してその先端部どうしを連結することによって、空気呼吸器を着用することができる。
【0003】
特開平5−112291号公報(特許文献2)には、潜水用浮力調整器が開示されている。この浮力調整器は、空気ボンベを取り付けて背負うための保持具と、その保持具から浮力調整器使用者の胴周り方向へ延びるウエストベルトとを有する。保持具はまた使用者の肩に掛けるショルダーストラップを有し、そのショルダーストラップの下端部がウエストベルトをほぼ水平な位置に保つことができるようにウエストベルトに連結されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−285558号公報
【特許文献2】
特開平5−112291号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に記載の空気呼吸器は、これを着用しようとして背負い板を背中に当てるときに布製のベルトが背負い板から垂れ下がる。空気呼吸器の着用者は、肩掛けひもに腕を通してからその垂れ下がったベルトを持ち、そのベルトを胴周りにあてがいながら締める。ところが、この空気呼吸器では、肩掛けひもに腕を通しているときに、ベルトが背負い板と背中との間に入ってしまうことがあるから、ベルトを持とうとするときには、その所在を確認しなければならない。その確認作業は、空気呼吸器の着用に手間がかかることの一因になり、空気呼吸器を急いで着用したいというときの妨げになる。
【0006】
また、特許文献2の浮力調整器では、肩から腹部に向かって延びるショルダーストラップの下端部がウエストベルトに連結されているから、ウエストベルトが保持具から垂れ下がることを防ぐことは可能である。しかし、この浮力調整器の場合にもまた、支持具を背中に当てようとするとき、ウエストベルトの先端部分が胴周りの側方や背後に隠れてその先端部分を見失い、浮力調整器を着用するときに手間のかかることがある。したがって、この場合もまた、その手間が浮力調整器を急いで着用したいというときの妨げになることがある。
【0007】
この発明が課題とするところは、空気呼吸器等に使用される従来の空気ボンベ背負い具に対して、それを速やかに着用することができるように改良を施すことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のためにこの発明が対象とするのは、空気ボンベを取り付けて背負うことが可能であり上下方向に平行して延びる両側縁部を有するプレート部と、前記プレート部に取り付けられて前記両側縁部それぞれから前記プレート部の側方へ延びる胴周りベルト部とを有し、前記胴周りベルト部の先端部分どうしが取り外し可能に連結される空気ボンベ背負い具である。
【0009】
かかる空気ボンベ背負い具において、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記胴周りベルト部は、前記プレート部の前記両側縁部間を横切るように延びる中央部分と、前記中央部分の両端部それぞれから前記側方へ延びる第1、第2側方部分とを有する。これら中央部分と第1、第2側方部分とが前記背負い具着用者と向かい合う内面とその反対側の外面とを有する。前記中央部分は、前記ベルト部が延在する方向において前記プレート部から前記着用者の背中に向かって凸となる弧を画いていて前記プレート部に接近するように弾性変形可能な中央板状材料を含み、前記第1、第2側方部分のそれぞれは、前記中央板状材料につながり前記ベルト部が延在する方向において前記着用者の胴周りに向かって凹となる弧を画いていて前記胴周りに接近するように弾性変形可能な第1、第2側方板状材料のそれぞれを含む。前記中央部分の前記両端部近傍の外面は、前記プレート部における前記着用者と向かい合う内面側に前記ベルト部の延在する方向において摺動可能に当接するとともに、前記第1、第2側方部分それぞれの前記外面に前記プレート部の前記両側縁部それぞれから前記側方に向かって延びる弾性部材の先端部分が取り付けられていて、前記第1、第2側方部分は、前記弾性部材の作用によって互いに離間して前記胴周りから離れる方向へ動くことが可能であり、かつ、前記中央部分の前記弧が反転すると前記着用者の胴周りへ接近するように動くことが可能である
【0010】
この発明には、次のような好ましい実施態様がある。
(1)前記弾性部材が前記側方に向かって伸長されている。
(2)前記中央板状材料と前記第1、第2側方板状材料とが、弾性変形可能な金属板状材料および弾性変形可能なプラスチック板状材料の少なくとも一方からなり、前記胴周りベルト部の長さ方向においてほぼW字形を成している。
(3)前記胴周りベルト部が前記中央板状材料と、前記第1、第2側方板状材料と、これら板状材料を覆う柔軟な被覆材と、これら板状材料よりも幅の狭い長さ調節可能なベルトとからなる。
(4)前記中央板状材料と、前記第1、第2側方板状材料とがそれぞれ別体の板状材料からなり、前記中央板状材料の両端部においてこれら板状材料がこれらとは別体の連結部材を介してつなげられている。
(5)前記弾性部材が前記胴周りベルト部の延びる方向に長さ調節可能に形成されている。
(6)前記弾性部材が前記プレート部を横断して延びる一条の弾性帯で形成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照して、この発明に係る空気ボンベ背負い具の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0012】
図1,2は、空気ボンベ背負い具1の前面側斜視図と、後面側部分斜視図である。背負い具1は、仮想線で示された携帯用空気ボンベ100を取り付けて背負い具着用者が仮想線で示す背中E(図3を併せて参照)に背負うことのできるプレート部2と、着用者の胴周りDで締めることのできるベルト部3とを有する。
【0013】
プレート部2は、着用者の背中Eに当接する前面6と、ボンベ100を当接する後面7と、互いに並行して上下方向へ延びる両側縁部8とを有する他に、頂部の持ち運び用透孔9と、肩掛けひも11a,11bのための挿通孔12a,12bと、ベルト部3のための挿通孔13とを有し、図1において上下方向へ延びる中心線A−Aに関して対称に作られている。肩掛けひも11aと11bとは、それぞれ着用者の右腕と左腕とを通して肩に掛けることができるように環状を成しているものであるが、図では、肩かけひも11a,11bの一部分のみが示されている。プレート部2の後面7には、空気ボンベ100に掛け回してこれを固定するためのベルト15が設けられている。
【0014】
ベルト部3は、案内部材21とベルト22とを有する。案内部材21はベルト22が着用者の胴周りDの周り方向へ向かって一定の高さで延びるように案内することができるもので、プレート部2を中央にしてプレート部2の側縁部8のそれぞれから側方へ延びている。ベルト22は、案内部材21よりも幅が狭く、案内部材21の外面に形成されたベルト通し24に通されて使用者の胴周り前方へ向かって延びているもので、案内部材21から僅かに延出する先端部には雄のファスナ部材26と雌のファスナ部材27とが取り付けられている。案内部材21はプレート部2の前面6の側においてプレート部2を横断しており(図3を併せて参照)、ベルト22はプレート部2の前面6と後面7とに交互に現れるようにプレート部2の複数の挿通孔13に通されてプレート部2を横断している。ベルト22の外面側では、プレート部2を横断する弾性部材28がプレート部2の側縁部8それぞれの近傍に位置する案内部材21のベルト通し24aと24aとに掛け回されている。図1において仮想線で示されたベルト部3は、ベルト22の長さを着用者の胴周りDに合わせ、一対のファスナ部材26,27で連結したときの状態を示している。
【0015】
図3は、図1のIII−III線切断面の一部分を示す図である。プレート部2の前面6は、着用者の背中Eに向かって凹曲面を成し、後面7はボンベ100に向かって凹曲面を成している。ベルト部3の案内部材21は、プレート部2を横断するように延びる中央部分30と、プレート部2の側縁部8から着用者の右側方へ延びる第1側方部分31と、着用者の左側方へ延びる第2側方部分32とを有する。中央部分30は着用者の背中Eに向かって凸を成す弧を画き、第1、第2側方部分31,32は胴周りDに向かって凹を成す弧を画いており、中央部分30と第1側方部分31とが接続部位33においてつながり、中央部分31と第2側方部分32とが接続部位34においてつながっている。これら両接続部位33,34は、プレート部2の側縁部8の近傍に位置し、その側縁部8が中央部分30に対して接続部位33,34または接続部位33と34との間において当接している。案内部材21は、その厚さ方向断面に現れているように、芯材36と、芯材36に対する被覆材37とを有する。芯材36は、板状のもので、中央部分30においてプレート部2に対して弾性的に変形しながら接近するように、つまり矢印P方向へ動き得るように形成されており、また第1、第2側方部分31,32においては胴周りDに対して弾性的に変形しながら接近するように、つまり矢印Bで示される方向へ動き得るように形成されている。被覆材37は、クッション性のあるもので、芯材36の弾性変形を妨げることがないように芯材36を覆いかつ変形可能に形成されており、芯材36が着用者の胴周りDに強く当接することを防ぐ緩衝材として作用する。プレート部2を横断している一条の帯状の弾性部材28(図2を併せて参照)は、図3においてプレート部2の左右に位置するベルト通し24aと24aとに掛け回されるとともに両端部28a,28bが縫合されて環状を成し、好ましくはベルト22が延びる方向へ弾性的に伸長されている。ベルト通し24aのそれぞれは被覆材37に対して縫合されているから、弾性部材28が伸長されている場合には、弾性部材28の収縮力がベルト通し24aを介して図示の被覆材37と芯材36とに及び、ベルト部3が第1、第2側方部分31,32において矢印Bとは反対の矢印B方向へ付勢される。その付勢によって、芯材36は弾性部材28の収縮力と釣り合うところまで次のように弾性変形する。すなわち、第1、第2側方部分31,32は互いに離間する方向へ動き、またその動きに対応して中央部分30はプレート部2から背中Eに向かって凸となる方向へ動く。接続部位33,34は、プレート部2の内面6をベルト部3の延在する方向において中心線A−Aに接近するように摺動する。弾性部材28がベルト通し24aと24aとの間において伸長されていないか、または弾性部材28の収縮力と芯材36の弾性的な変形とが既に釣り合っている場合には、ベルト部3は図3の状態にあって矢印B方向にも矢印B方向にも動くことがない。
【0016】
背負い具1を着用するときには、着用者の背中Eを図1において矢印P方向からベルト部3の中央部分30に押し当てるか、またはプレート部2を背中Eに引きつけるようにしてベルト部3の中央部分30を矢印P方向とは逆の方向から着用者の背中Eに押し当てる。図3において、中央部分30の芯材36は矢印P方向からプレート部2に接近して曲率半径が大きくなるように弾性変形し、背中Eに向かって凸となる弧を画いていたものが、やがて反転してプレート部2の内面6と同じように背中Eに向かって凹となる弧を画くものになる。芯材36のこのような変形に伴って、図示の接続部位33,34は、プレート部2の内面6を摺動して中心線A−Aからさらに離間する。また、第1、第2側方部分31,32は、中央部分30での芯材36の反転によって、着用者の胴周りDへ接近するように矢印B方向へ動く。これら第1、第2側方部分31,32は、芯材36が胴周りDに向かって凹となる弧を画いているものであるから、矢印B方向へ動いた第1、第2側方部分31,32は、図1,3に仮想線で示されるように胴周りDを囲み、第1、第2側方部分31,32の先端部近傍に位置していた雄と雌のファスナ部材26,27が自動的に胴周りDの前方に来て互いに接近する。ファスナ部材26,27とこれと一体のベルト22とは、プレート部2に対してほぼ一定の高さを保ちながら胴周りDの周り方向へ延びるように案内部材21によって支えられているから、互いに接近したこれら両ファスナ部材26,27は極めて容易に連結することができて、図1の仮想線の状態になる。両ファスナ部材26,27を連結するときに、ベルト22の長さを予め調整しておくことによって、第1、第2側方部分31,32における芯材36が弾性変形して胴周りDにフィットする。ベルト部3がこのように動くときに、ベルト通し24aと24aとに掛け回されている弾性部材28は、ベルト通し24aと24aとの間において弾性的に伸長され、第1、第2側方部分31,32を矢印B方向へ向かってそれだけ強く付勢する。それゆえ、ファスナ部材26と27との連結を解くと、第1、第2側方部分31,32が互いに離間する矢印B方向へ自動的に動いて胴周りDから離れるので、着用者は背負い具1を容易に外すことができる。第1、第2側方部分31,32が矢印B方向へ動くことに伴い、図3に仮想線で示されたベルト部3は、実線で示されたベルト部3の状態に復帰する。
【0017】
図4,5は、この発明の実施態様の一例を示す図1,2と同様な図面である。図示例の空気ボンベ背負い具1のベルト部3では、案内部材21の両先端部に雄のファスナ部材26と雌のファスナ部材27が取り付けられており、これら両部材26,27のうちの少なくとも部材26は、先端部からの距離を調節可能である。この案内部材21は、図2に示された案内部材21とベルト22とを兼ねるもので、図2の弾性部材28に代わる弾性部材48を介してプレート部2に取り付けられている。弾性部材48は、案内部材21の長さ方向へ伸長可能に延びており、プレート部2の両側縁部8それぞれにおいて、内端部48aがプレート部2の挿通孔13に通されて折り重ねられ、線49に沿って縫合されている。弾性部材48の外端部48bは、案内部材21の外面に対して線51に沿って縫合されている。かかる弾性部材48は、伸長状態または非伸長状態にあって、背負い具1が着用されて案内部材21の第1、第2側方部分31,32が互いに接近するように矢印B方向へ動くと、弾性部材48は内端部48aと外端部48bとの間が伸長される。そのような案内部材21では、第1、第2側方部分31,32が矢印Bとは反対の矢印B方向へ向かって付勢される。
【0018】
背負い具1において、プレート部2には、プラスチックや金属等からなる慣用のものを使用することができる。ベルト部3において、案内部材21を形成している芯材36には、弾性変形可能な板状のプラスチックや金属を使用することができる。芯材36は、中央部分30と第1、第2側方部分31,32とにおいて弾性変形の容易さに差異をつけることが可能であり、そのために中央部分30と第1、第2側方部分31,32とで芯材36の厚さを変えたり、断面形状を変えたりすることができる。さらにはまた、中央部分30と第1、第2側方部分31,32とで芯材36に種類の異なる板状材料を使用し、それらの板状材料を接続部位33,34において適宜の連結手段によってつなぐことができる。案内部材21を形成している被覆材37は、織布や織布と発泡プラスチックシート等のクッション材との積層シート等によって作ることができる。ベルト22や雄と雌のファスナ部材26,27には,周知慣用のものを使用することができる。弾性部材28や48は、ベルト部3をプレート部2に取り付けるためのものでもあり、また着用状態にあるベルト部3を弾性的に図1や4の状態に復帰させるためのものでもあって、そのような弾性部材28,48は、長さ調節可能なものに代えることができる。例えば図3において、弾性部材28の両端部28aと28bとをバックルによって長さ調節可能に連結することができる。また、弾性部材は、図2,3の如く一本の帯状弾性部材28からなるものではなくて、図5の如くプレート部2の側縁部8それぞれに取り付けた2本の別体の弾性部材48からなるものであってもよい。さらにはまた、図2の弾性部材28をおよそ半分の長さのものに代えてプレート部2をまたがせたのちに、その弾性部材28の端部それぞれをベルト通し24aそれぞれの外面に縫合してもよい。弾性部材28,48もまたゴム製の帯片等の周知慣用材料を使用して作ることができる。
【0019】
【発明の効果】
このように形成されるこの発明の空気ボンベ背負い具は、ベルトが案内部材によって着用者の胴周り方向前方へ導かれているから、着用するときにベルトがプレート部と着用者の背中とに挟まれて着用に手間がかかる、ということがない。また、ベルトどうしをつなぐためのファスナ部材は、案内部材の弾性変形によって自動的に着用者の胴周り方向の前方に来るから、ファスナ部材どうしを速やかに連結することができる。ファスナ部材の連結を解くと、第1側方部分と第2側方部分との外面に取り付けられた弾性部材の作用によってベルトが案内部材とともに自動的に胴周りから離れるから、着用した背負い具を胴周りから外すのに手間がかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気ボンベ背負い具の前面側斜視図。
【図2】空気ボンベ背負い具の後面側部分斜視図。
【図3】図1のIII−III線切断面の一部分を示す図。
【図4】実施態様の一例を示す図1と同様な図。
【図5】実施態様の一例を示す図2と同様な図。
【符号の説明】
1 空気ボンベ背負い具
2 プレート部
3 胴周りベルト部
8 側縁部
22 ベルト
28 弾性部材
30 中央部分
31 第1側方部分
32 第2側方部分
36 板状材料(芯材)
37 被覆材
100 空気ボンベ
D 胴周り
E 背中

Claims (7)

  1. 空気ボンベを取り付けて背負うことが可能であり上下方向に平行して延びる両側縁部を有するプレート部と、前記プレート部に取り付けられて前記両側縁部それぞれから前記プレート部の側方へ延びる胴周りベルト部とを有し、前記胴周りベルト部の先端部分どうしが取り外し可能に連結される空気ボンベ背負い具において、
    前記胴周りベルト部が前記プレート部の前記両側縁部間を横切るように延びる中央部分と、前記中央部分の両端部それぞれから前記側方へ延びる第1、第2側方部分とを有し、これら中央部分と第1、第2側方部分とが前記背負い具着用者と向かい合う内面とその反対側の外面とを有し、前記中央部分は、前記ベルト部が延在する方向において前記プレート部から前記着用者の背中に向かって凸となる弧を画いていて前記プレート部に接近するように弾性変形可能な中央板状材料を含み、前記第1、第2側方部分のそれぞれは、前記中央板状材料につながり前記ベルト部が延在する方向において前記着用者の胴周りに向かって凹となる弧を画いていて前記胴周りに接近するように弾性変形可能な第1、第2側方板状材料のそれぞれを含み、前記中央部分の前記両端部近傍の外面が前記プレート部における前記着用者と向かい合う内面側に前記ベルト部の延在する方向において摺動可能に当接するとともに、前記第1、第2側方部分それぞれの前記外面に前記プレート部の前記両側縁部それぞれから前記側方に向かって延びる弾性部材の先端部分が取り付けられていて、前記第1、第2側方部分は、前記弾性部材の作用によって互いに離間して前記胴周りから離れる方向へ動くことが可能であり、かつ、前記中央部分の前記弧が反転すると前記着用者の胴周りへ接近するように動くことが可能であることを特徴とする前記背負い具。
  2. 前記弾性部材が前記側方に向かって伸長されている請求項1記載の背負い具。
  3. 前記中央板状材料と前記第1、第2側方板状材料とが、弾性変形可能な金属板状材料および弾性変形可能なプラスチック板状材料の少なくとも一方からなり、前記胴周りベルト部の長さ方向においてほぼW字形を成している請求項1または2記載の背負い具。
  4. 前記胴周りベルト部が前記中央板状材料と、前記第1、第2側方板状材料と、これら板状材料を覆う柔軟な被覆材と、これら板状材料よりも幅の狭い長さ調節可能なベルトとからなる請求項1〜3のいずれかに記載の背負い具。
  5. 前記中央板状材料と、前記第1、第2側方板状材料とがそれぞれ別体の板状材料からなり、前記中央板状材料の両端部においてこれら板状材料がこれらとは別体の連結部材を介してつなげられている請求項1〜4のいずれかに記載の背負い具。
  6. 前記弾性部材が前記胴周りベルト部の延びる方向に長さ調節可能に形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の背負い具。
  7. 前記弾性部材が前記プレート部を横断して延びる一条の弾性帯で形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の背負い具。
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