JP2019154917A - 背負いベルトの取り付け構造 - Google Patents

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横谷 晶明
Masaaki Yokoya
晶明 横谷
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Abstract

【課題】背負いベルトの脱着操作性を確保しつつ、装着した状態においては、背のう部本体の背当て部の全体が使用者の背中に接触しやすくし、密着度を高めた良好な装着状態を確保する。【解決手段】内部に収納部を備えるとともに、前側に、使用者の背中に接して支持される背当て部を備えた背のう部本体と、使用者の左右の肩部に背のう部本体を背負わせるべく掛け回され、背当て部の上部にその上端部が支持され、背のう部本体の下部にその下端部側が支持される左右一対の各背負いベルトと、を備えてなる背のうにおける背負いベルトの取付構造であって、背負いベルトと背のう部本体との間、又は、背負いベルトに、背負いベルトと背当て部との間隔を伸縮可能とする弾性力を有する調整部が設けられ、調整部が有する弾性力によって、背負いベルトを背当て部に近づける。【選択図】図1

Description

本発明は、ランドセル、リュックサックなど、使用者の背中に背負われる背のう部本体を、使用者の左右の肩部に背負わせるべく掛け回され、背のう部本体に支持され、取付けられる背のうにおける背負いベルトの取付構造に関する。
ランドセル、リュックサックなどの背のうには、様々な形状や構造のものが存在するが、その多くは、使用者の背中に接して支持される背当て部を備えるとともに、使用者の背中に背負われて内部に収納部を備えてなる背のう部本体と、使用者の左右の肩部に該背のう部本体を背負わせるべく掛け回され、背のう部本体の背当て部上方にその上端部が支持され、背のう部本体の背当て部下方にその下端部側が支持される左右一対の各背負いベルトと、を備えている。
左右一対の各背負いベルトは、背のう部本体の背当て部の上側に備えられる連結体にその上端部が結合されており、一方、背のう部本体の背当て部の下方側に支持される下端側は、その長さを調整可能に連結される。
背負いベルトの中には、特許文献1や特許文献2に示すように、背のう部本体の背当て部の上側に備えられる連結体にその上端部を結合してなる上ベルトと、背のう部本体の背当て部の下方側に支持され、該下方側から延びる下ベルトとにより構成され、上ベルトの下端と下ベルトの上端とは掛け回す肩部のサイズに対応し、その結合位置を可変にし、長さ調整可能に相互に連結可能とされたものがある。こうした構成からなる背負いベルトは、上ベルトの下端と、下ベルトの上端との連結を、上ベルトの下端あるいは下ベルトの上端のいずれかに他のベルトの端部を挿通可能とするバックル状の連結環を支持させ、この連結環が支持されたベルトに対する他方のベルトの端部にはその長さ方向において所定間隔をもって複数の止着孔を穿設し、他方のベルトを連結環に挿通させて連結環に支持される止着針を任意の長さ位置にある止着孔に止着して行うようにしている。これにより連結環に挿通される他のベルトの端部の連結環に対する止着結合位置を可変にし、上下のベルトを長さ調整可能に相互に連結させることを可能にしている。
実用新案登録3133399号公報 特開2008−54940号公報
背のうにおいて、背負いベルトの全体長さが長くなると、背当て部の上方位置が人の背中から離れる方向の力が作用しやすくなる。この現象は背のう部本体の収納部内に高荷重の物を収納したり、また収納部の底の方に重い物を収納させる場合に顕著に現れやすい。このため、背負いベルトの全体長さをできる限り短く設定して、背のう部本体の背当て部全体が使用者の背中に密着状態で接するようにすることが好ましい。
上記各特許文献1に記載のランドセルや特許文献2に記載の背負い鞄で使用される従来の背負いベルトは、上ベルトの下端と下ベルトの上端との止着結合位置を調整することで、背のう部本体に対する背負いベルトの全体長さを可変に調整することを可能としているが、いったん背のうを背負った後には、上ベルトと下ベルトの結合位置を変更して長さ調整を行うことは難しかった。このため、背のう部本体を背負う際に、使用者の肩部に対する背負いベルトの掛け回し操作を容易にするために背負いベルトを長めに設定すると、背負った後に長さを調整することができないことから、使用者の背中に対する密着性の確保が難しくなるという問題があった。
本発明は、こうした従来の不具合に着目してなされたものであり、ランドセル、リュックサックなどの背のうにあって、背のう部本体を使用者が背中に背負ったり、使用者が背中から離脱させる場合における背負いベルトの脱着操作性を確保しつつ、装着した状態においては、背のう部本体の背当て部の全体が使用者の背中に接触しやすくし、密着度を高めた良好な装着状態を確保できるように構成することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の背負いベルトの取り付け構造は、内部に収納部を備えるとともに、前側に、使用者の背中に接して支持される背当て部を備えた背のう部本体と、使用者の左右の肩部に背のう部本体を背負わせるべく掛け回され、背当て部の上部にその上端部が支持され、背のう部本体の下部にその下端部側が支持される左右一対の各背負いベルトと、を備えてなる背のうにおける背負いベルトの取付構造であって、背負いベルトと背のう部本体との間、又は、背負いベルトに、背負いベルトと背当て部との間隔を伸縮可能とする弾性力を有する調整部が設けられ、調整部が有する弾性力によって背負いベルトを背当て部に近づけることを特徴としている。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、調整部は背のう部本体の下部に設けられており、左右一対の背負いベルトの下端部がそれぞれ接合される一対の連結環と、一対の連結環を後側へ付勢する弾性力をそれぞれ有する一対の弾性体とを備えることが好ましい。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、調整部は、一対の連結環の移動方向を規定する左右一対の案内経路を備え、左右一対の案内経路は、前側へ向かうほど互いの距離が広がるように形成されていることが好ましい。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、調整部は、背負いベルトの途中に設けられ、背負いベルトの上端部から下端部への長さを伸縮可能とする弾性力を有すことが好ましい。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、左右一対の各背負いベルトの上部を、左右方向に沿って互いに近づけるような弾性力を有する第2の調整部を備えることが好ましい。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、第2の調整部は左右方向に伸縮可能な弾性体を有し、その両端部が、左右一対の各背負いベルトの上部にそれぞれ取り付けられていることが好ましい。
本発明の背負いベルトの取り付け構造において、弾性体は、収縮しようとする弾性力を有するコイルばねであることが好ましい。
本発明によれば、ランドセル、リュックサックなどの背のうにあって、背のう部本体を使用者の背中に背負ったり、使用者の背中から離脱させる場合における背負いベルトの脱着操作性の向上を図り、背のう部本体の背当て部の全体が使用者の背中に接触しやすくし、密着度を高めた良好な装着状態を確保することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたランドセルの全体斜視図である。 図1に示すランドセルの底面図である。 (a)は図1に示すランドセルにおける調整部の平面図、(b)は(a)に示す調整部の上カバーを取って内部構成を示す平面図である。 図1に示すランドセルを背負った状態を示す側面図である。 第2実施形態に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたリュックサックの正面図である。 第2実施形態の変形例に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたリュックサックの正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る背負いベルトの取付構造について図面を参照しつつ説明する。以下の説明においては、ランドセルに適用した例を挙げるが、本発明の背負いベルトの取付構造は、ランドセルに限定されず、例えばリュックサックその他の背負い鞄(背のう)も対象としている。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたランドセル11の全体斜視図である。図2は、図1に示すランドセル11の底面図である。図3(a)は図1に示すランドセル11における調整部の平面図、(b)は(a)に示す調整部の上カバーを取って内部構成を示す平面図である。図4は、図1に示すランドセル11を背負った状態を示す側面図である。図2は、背負いベルト17を前へ引いた状態を示している。図3(b)は背負いベルト17に力を加えていない状態を示している。
以下の説明において、ランドセル11の背当て部13側(図2の下側)を前方、蓋板16側(図2の上側)を後方、図2における左右を左右方向、とそれぞれ称する。
背のうとしてのランドセル11は背のう部本体15を有し、この背のう部本体15は、図4で実線で示すように使用者12の背中12aに密着状態で接し、支持する平板状の背当て部13と、使用者12の背中12aに背負われて内部に収納部14とを備える。
全体として箱状をなす背のう部本体15は、蓋板16を図1の矢印A方向に開くことで内部の収納部14を上部に開口することを可能とし、収納部14内に教科書や学用品などを収納可能にしている。ランドセル11は、左右一対の各背負いベルト17を備え、これらの背負いベルト17は、使用者12の左右の肩部に背のう部本体15を背負わせるべく掛け回され、背のう部本体15の背当て部13の上方にその上端部が支持され、背のう部本体15の背当て部13の下端部側で支持される。
左右の各背負いベルト17は、背のう部本体15の背当て部13の上側に備えられる連結体19にその上端部を結着してなる上ベルト17Aと、背のう部本体15の背当て部13の下部に下端部が支持される下ベルト17Bとからなる。上ベルト17Aと下ベルト17Bとは、掛け回す使用者12の肩部のサイズに対応し、その結合位置を可変にし、長さ調整可能に相互に連結可能とされる。
上ベルト17Aは、上述のように背のう部本体15の背当て部13の上側に配設され、支持される連結体19に、その上端部が連結されて結合してなる。左右に備えられる各連結体19は背当て部13の上側中心を基準としてそれぞれ前方に向くように備えられる。
上ベルト17Aの下端と下ベルト17Bの上端との連結は、下ベルト17Bの上端に支持されるバックル状の連結環20に、上ベルト17Aの下端側を挿通させ、上ベルト17Aの下端側における任意の長さ位置を連結環20に止着し、結合することにより行うようにしている。
連結環20には止着針21が支持されており、また、上ベルト17Aの下端側には、その長さ方向において所定間隔をもって止着孔22が複数穿設されている。連結環20の止着針21を、上ベルト17Aの任意の位置の止着孔22に止着することにより、連結環20に挿通される上ベルト17Aの下端部の連結環20に対する止着結合位置を可変にしている。このような結合により、上下のベルト17A、17Bを長さ調整可能に相互に連結させることが可能となり、背負いベルト17の全体の長さを使用者12の肩部のサイズに合わせて調整することが可能となる。
図2に示すように、蓋板16の下端からは引張帯23が延びており、この引張帯23の先端には、尾錠24の雌部24bが設けられている。一方、収納部14の底部には、尾錠24の雄部24aが回転可能に取り付けられている。この尾錠24の雄部24aに対して上記雌部24bは着脱自在であり、雌部24bが装着されたときの雄部24aの回転位置によって、蓋板16は、尾錠24によって固定されて閉じた状態と、尾錠24から離間可能となって開くことができる状態とが選択可能となる。
図2に示すように、背のう部本体15の底面15aにおいて、尾錠24の左右両側には一対の調整部30が設けられている。各調整部30は、連結環33の移動方向を規定する案内経路としての案内孔32が設けられた固定板31を備える。固定板31を構成する材料は、ばね36の弾性力や連結環33の移動に対する耐久性・剛性、ランドセル11全体の重量や重量バランスなどを鑑みて選択することが好ましく、例えばアルミニウムなどの軽量の金属で構成するとよい。
左右一対の調整部30は、それぞれに設けられた案内孔32が、前側、すなわち背当て部13側へ向かうほど互いの距離が広がるようなハの字状となるように設けられている。別言すると、一対の固定板31は、左右方向において、それぞれの前側の側面31a間の距離の方が、それぞれの後側の側面31b間の距離よりも大きくなるように配置されている。
上記左右の背負いベルト17の下端部、別言すると下ベルト17Bの下端部には、連結環33がそれぞれ接合されている。連結環33は案内孔32の幅よりも大きな外径を有しており、背のう部本体15の外側であって、固定板31の下側に配置される。連結環33を構成する材料は、ばね36の弾性力に抗して移動させることに対する耐久性・剛性や、ランドセル11全体の重量や重量バランスを考慮して選定することが好ましく、例えば、アルミニウムなどの軽量の金属や硬性の樹脂で構成するとよい。
連結環33からは軸部34が延びており、この軸部34は、固定板31を厚み方向に上向きに貫くように、案内孔32に挿通され、その先端部(上端部)には案内孔32の幅よりも大きな平面形状を有する止め板35が固定されている。止め板35は固定板31の上側に配置されている。これにより、連結環33は、案内孔32から外れることなく、かつ、案内孔32が延びる方向に沿って移動可能とされる。
図3(b)に示すように、止め板35に固定された軸部34の先端には、弾性体としてのばね36の一端が固定されており、このばね36の他端は固定板31に固定されている。このばね36はコイルばねである。
背負いベルト17からの力が加わっていない状態においては、ばね36が収縮しようとする弾性力により、止め板35は、案内孔32において、最も後側(後側の側面31b側)に位置する。したがって、軸部34を介して止め板35と一体化されている連結環33に対しても、後側へ付勢するばね36の弾性力が働き、これによって固定板31の後側の側面31b側に位置する。
これに対して、使用者12がランドセル11を背負うために背負いベルト17を操作すると、その操作力に応じてばね36が伸張し、案内孔32において、一体となった止め板35と連結環33が前側の側面31a側へ移動する。したがって、ばね36の弾性力によって、背負いベルト17と背のう部本体15との間隔が伸縮可能となる。
例えば、使用者12が、その背中12aに背当て部13を当てた状態で、背負いベルト17を前方に引くと、これにしたがって、ばね36の弾性力に逆らって連結環33と止め板35が前側へ移動する。これによって、使用者12は、左右の背負いベルト17の位置を調整することができる。よって、使用者12は、背負いベルト17と背のう部本体15との間に所望の間隔を形成できるため、ランドセル11を容易に背負うことができる(図4において破線で示す状態)。
一方、背負いベルト17を前方に引く力を解除すると、ばね36の弾性力によって連結環33と止め板35が後側へ移動するため、背負いベルト17を使用者12の胸12bに密着させることができ、使用者12の背中12aと背当て部13の密着度を高めることが可能となる(図4で実線で示す状態)。
さらに、ランドセル11を背負った使用者12が背負いベルト17を前方に引くと、ばね36の弾性力に逆らって連結環33と止め板35が前方に移動するため、背負いベルト17と使用者12の胸12bとの間に所望の間隔を形成できることから、背負いベルト17を使用者12の肩から容易に外すことが可能となる。
また、固定板31及び案内孔32が前側へ向かうほど広がるハの字状に形成されていることから、使用者12の肩からの背負いベルト17の脱離がさらに容易となる。
なお、上述の構成においては、調整部30に、コイルばねであるばね36を用いていたが、連結環33を後側へ付勢することができれば、ばね36以外の弾性体、例えばゴム材や、プラスチック材や、コイルばね以外の形態のばねを用いることもできる。
また、上述の第1実施形態の背負いベルトの取付構造は、ランドセル以外のリュックサックその他の背負い鞄にも適用可能である。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたリュックサック41の正面図である。
背のうとしてのリュックサック41は、上述のランドセル11と同様に、背のう部本体45を有し、この背のう部本体45は、使用者12の背中12aに密着状態で接し、支持する平板状の背当て部43と、使用者12の背中12aに背負われて内部に収納部44とを備える。背のう部本体45は、上部が開口可能な袋状をなしており、収納部44内に書籍などを収納可能にしている。
リュックサック41は、左右一対の背負いベルト47を備え、これらの背負いベルト47は、使用者12の左右の肩部に背のう部本体45を背負わせるべく掛け回される。背負いベルト47は、背のう部本体45の背当て部43の上部に対して、縫い付け、接着等により、その上端部47Cが固定されている。
左右の各背負いベルト47は、上端部47Cが背のう部本体45の背当て部43の上部に固定される上ベルト47Aと、背のう部本体45の背当て部43の下部に下端部が固定される下ベルト47Bとを備える。
背負いベルト47の上ベルト47Aと下ベルト47Bは、調整部50を介して互いに連結されている。すなわち、背負いベルト47の途中に調整部50が配置されている。調整部50は、弾性体としての3本のコイルばねによって構成される。これらのコイルばねは、一方の端部が上ベルト47Aの下部に固定され、他方の端部が下ベルト47Bの上部に固定されており、その長さを収縮させようとする弾性力によって背負いベルト47の全体長さを伸縮可能としている。これにより、調整部50のコイルばねの弾性力により、背負いベルト47と背当て部43との間隔を伸縮可能となる。
なお、調整部50を構成するコイルばねの数は3本未満や、4本以上であってもよい。また、背負いベルト47の全体長さを変更可能にできれば、コイルばね以外の弾性体、例えばゴム材や、プラスチック材や、コイルばね以外の形態のばねを用いることもできる。
また、下ベルト47Bを設けずに、調整部50のコイルばねの他方の端部を背当て部43の下部に直接固定する構成も可能である。
調整部を構成するコイルばねは、それぞれが管状のカバー材で覆われている。このため、互いが絡むことがなく伸縮可能となる。カバー材を構成する材料は、リュックサック41の脱着時の背負いベルト47の動きに応じたコイルばねの変形に追随できるように軟性の材料、例えば、軟質の塩化ビニルを用いるとよい。
また、3本のコイルばねが全体としてカバー材に覆われる構成でもよい。
以上の構成のリュックサック41においては、調整部50のコイルばねが収縮しようとする弾性力により、背負いベルト47にかかる力の大きさに応じて上ベルト47Aと下ベルト47Bの間隔が伸縮自在となり、ひいては背負いベルト47の全体長さを自在に変更可能となる。これにより、背負いベルト47と背のう部本体45との間隔も変更自在となる。
したがって、例えば、使用者12が、その背中12aに背当て部43を当てた状態で、背負いベルト47を前方に引くと、これにしたがって、調整部50のコイルばねの弾性力に逆らって調整部50が伸張し、背負いベルト47と背のう部本体45との間隔が広がる。一方、背負いベルト47を前方に引く力を解除すると、調整部50のコイルばねの弾性力によって上ベルト47Aと下ベルト47Bの間隔が短くなって背負いベルト47の全体長さも短くなる。これにより、背負いベルト47を使用者12の胸12bに密着させることができ、使用者12の背中12aと背当て部43の密着度を高めることが可能となる。さらに、リュックサック41を背負った使用者12が背負いベルト47を前方に引くと、調整部50のコイルばねが伸びるため、背負いベルト47と使用者12の胸12bとの間に所望の間隔を形成でき、これによって、背負いベルト47を使用者12の肩から容易に外すことが可能となる。
なお、その他の作用、効果、変形例は第1実施形態と同様である。
また、第2実施形態の背負いベルトの取付構造は、リュックサック以外の背負い鞄、例えばランドセルにも適用可能である。
図6は、第2実施形態の変形例に係る背負いベルトの取り付け構造を備えたリュックサックの正面図である。この変形例におけるリュックサックは、図5に示すリュックサック41の構成に加えて、左右一対の各背負いベルト47の上部を、左右方向に沿って互いに近づけるような弾性力を有する第2の調整部51を備える。
第2の調整部51は、弾性体としての3本のコイルばねによって構成され、管状のカバー材で覆われている。これらのコイルばねやカバー材の構成、材料、変形例等は上述の調整部50のコイルばね及びカバー材と同様である。図6に示すように、第2の調整部51は、背当て部43には固定されていないが、左側端部が左側の背負いベルト47の上部に固定され、右側端部が右側の背負いベルト47の上部に固定されている。これにより、第2の調整部51のコイルばねの伸縮に応じて左右の背負いベルト47の間隔が変更可能とされている。
このような構成の第2の調整部51を設けることによって、第2の調整部51のコイルばねが収縮しようとする弾性力により、左右の背負いベルト47の間隔が変更自在となるため、リュックサック41の装着時における背負いベルト47と使用者12の肩との密着度を高めることができる。
なお、図6に示す変形例における第2の調整部の構成は、図6に示すリュックサック以外の背負い鞄、例えばランドセルにも適用可能である。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明は、ランドセル、リュックサックなど使用者の背中に背負われる背のう部本体を備え、背のう部本体を使用者の左右の肩部に背負わせるべく掛け回される背のう部本体に支持され、取付けられる背負いベルトを備える様々なタイプの背のうに応用することが可能となる。
11 ランドセル(背のう(背負い鞄))
12 使用者
12a 背中
12b 胸
13 背当て部
14 収納部
15 背のう部本体
15a 底面
16 蓋板
17 背負いベルト
17A 上ベルト
17B 下ベルト
19 連結体
20 連結環
21 止着針
22 止着孔
23 引張帯
24 尾錠
24a 雄部
24b 雌部
30 調整部
31 固定板
31a、31b 側面
32 案内孔(案内経路)
33 連結環
34 軸部
35 止め板
36 ばね(弾性体)
41 リュックサック(背のう(背負い鞄))
43 背当て部
44 収納部
45 背のう部本体
47 背負いベルト
47A 上ベルト
47B 下ベルト
47C 上端部
50 調整部
51 第2の調整部

Claims (7)

  1. 内部に収納部を備えるとともに、前側に、使用者の背中に接して支持される背当て部を備えた背のう部本体と、
    使用者の左右の肩部に前記背のう部本体を背負わせるべく掛け回され、前記背当て部の上部にその上端部が支持され、前記背のう部本体の下部にその下端部側が支持される左右一対の各背負いベルトと、を備えてなる背のうにおける背負いベルトの取付構造であって、
    前記背負いベルトと前記背のう部本体との間、又は、前記背負いベルトに、前記背負いベルトと前記背当て部との間隔を伸縮可能とする弾性力を有する調整部が設けられ、
    前記調整部が有する弾性力によって、前記背負いベルトを前記背当て部に近づけることを特徴とする背負いベルトの取り付け構造。
  2. 前記調整部は前記背のう部本体の下部に設けられており、前記左右一対の背負いベルトの下端部がそれぞれ接合される一対の連結環と、前記一対の連結環を後側へ付勢する弾性力をそれぞれ有する一対の弾性体とを備える請求項1に記載の背負いベルトの取り付け構造。
  3. 前記調整部は、前記一対の連結環の移動方向を規定する左右一対の案内経路を備え、前記左右一対の案内経路は、前側へ向かうほど互いの距離が広がるように形成されている請求項2に記載の背負いベルトの取り付け構造。
  4. 前記調整部は、前記背負いベルトの途中に設けられ、前記背負いベルトの上端部から下端部への長さを伸縮可能とする弾性力を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の背負いベルトの取り付け構造。
  5. 前記左右一対の各背負いベルトの上部を、左右方向に沿って互いに近づけるような弾性力を有する第2の調整部を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の背負いベルトの取り付け構造。
  6. 前記第2の調整部は左右方向に伸縮可能な弾性体を有し、その両端部が、前記左右一対の各背負いベルトの上部にそれぞれ取り付けられている請求項5に記載の背負いベルトの取り付け構造。
  7. 前記弾性体は、収縮しようとする弾性力を有するコイルばねである請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の背負いベルトの取り付け構造。
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