JP4065529B2 - 周波数変調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、感光ドラムなどの像担持体上を走査するレーザビームのオン/オフ制御に用いられる画像クロックを生成する周波数変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式の画像形成装置においては、一般に、半導体レーザから発光するレーザ光をオン、オフしながら、このレーザ光を回転多面鏡(ポリゴンミラー)で走査し、感光体に照射することによって、潜像形成が行われる。
【0003】
このような画像形成装置においては、レーザ光のオン/オフ制御に一定周波数の画像クロッククロックが用いられている。その理由は、この画像クロックの周波数が一定でないと、レーザ光のオン/オフタイミングが正規のタイミングからずれ、それにより感光体上に形成される静電潜像のドット形成位置が微妙にずれ、その結果、画像ひずみや色ずれ、色むらが発生するからである。
【0004】
また、ポリゴンミラーと感光体との間にf−θレンズが設けられている。これれは、f−θレンズがレーザ光の集光作用、走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正作用などの光学特性を有し、これにより、f−θレンズを通過したレーザ光は、感光体上に所定方向に等速で結合走査される。しかしながら、このf−θレンズの特性のずれにより感光体上へ照射されるレーザ光が理想的な画像形成位置からずれることがある。そこで、このf−θレンズの特性による画像の位置ずれを基準の画像クロックを変調することにより、レーザ光のオン/オフタイミングを微調し、感光体上に形成されるドットの位置を補正する周波数変調技術が用いられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−282763号公報
【0006】
【発明が解決しようとする問題】
しかしながら、画像クロックが常に一定の場合、レーザ光のオン/オフを制御するためのオン/オフ信号をその生成回路からレーザ駆動回路へ伝送する伝送路において、放射ノイズが発生し、その放射ノイズレベルが国際的な放射ノイズ規格に規定されている値を超える場合が多い。
【0007】
また、周波数変調技術を用いる場合、放射ノイズレベルは低減されるが、周波数変調を行う必要がないほどの特性を有するf−θレンズを使用する場合は、画像クロックの周波数が一定になるため、放射ノイズレベルはより厳しくなる。
【0008】
特に、主走査方向の色ずれが問題となるタンデム方式のカラー画像形成装置などにおいては、f−θレンズの特性を補正するために周波数変調を用いることが多いが、主走査方向の色ずれをあまり気にする必要がない1ドラム系のカラー画像形成装置や、色ずれに対する配慮を必要としない白黒画像形成装置においては、周波数変調を行うことが少なく、その場合もやはり、その放射ノイズレベルが、国際的な放射ノイズ規格の値を超える場合が多く、問題とされている。
【0009】
本発明の目的は、画像クロックに起因する特定周波数帯の放射ノイズのピークレベルを低減させることができる周波数変調装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、レーザビームで走査される像担持体を有する画像形成装置に用いられる周波数変調装置であって、前記レーザビームで走査される像担持体上の主走査ラインを複数の画素から構成される複数のセグメントに分割するセグメント分割手段と、基準クロック周期と変調係数とに基づいて補助クロック周期を算出する補助クロック算出手段と、予め設定されている初期周期値と前記補助クロック周期とに基づいて、前記複数のセグメントにそれぞれ対応する画像クロックを生成する画像クロック生成手段とを有し、前記画像クロック生成手段は、前記レーザビームで走査され画像が形成される画像形成エリアでは前記セグメント毎に前記画像クロックの周波数が基準クロックの周波数に対し所定揺らぎ範囲内で変化するように周波数変調を行い、前記画像形成エリア終了以降で前記画像エリア開始前の期間では、前記所定揺らぎ範囲を越えた周波数の画像クロックを生成することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光ユニットの構成を模式的に示す図である。
【0013】
電子写真方式の画像形成装置は、図1に示すように、入力された画像データに対応する潜像を感光ドラム15上に形成するように、感光ドラム15に対してレーザ光を照射する露光ユニットを備える。この露光ユニットは、拡散レーザ光を発光するレーザ光源1を備える。レーザ光源1から発光されたレーザ光は、コリメータレンズ13を介して平行レーザ光L1へ変換され、このレーザ光L1は、スキャナモータ3によって回転駆動中のポリゴンミラー2に照射される。そして、ポリゴンミラー2に照射されたレーザ光L1は、ポリゴンミラー2により反射されて、f−θレンズ14へ至る。
【0014】
このf−θレンズ14を通過したレーザ光は、感光ドラム15上に主走査方向に等速で結合走査され、このレーザ光の走査すなわちスキャン動作により、感光ドラム15上に潜像16が形成される。レーザ光のスキャン動作の開始は、ビームデテクトセンサ(以下、BDセンサという)17により検出される。感光ドラム15に対するレーザ光のスキャン開始に当たる時間にレーザ光源1は強制点灯され、BDセンサ17は、レーザ光源1の強制点灯期間にポリゴンミラー2により反射されて入力されたレーザ光を検出し、主走査毎の画像形成書き出しタイミングの基準信号となるビームデテクト信号(以下、BD信号という)を出力する。
【0015】
次に、レーザ光源1の駆動制御に用いられる画像クロックの周波数変調構成について図2を参照しながら説明する。図2はレーザ光源1の駆動制御に用いられる画像クロックの周波数変調構成を示すブロック図である。
【0016】
レーザ光源1の駆動制御に用いられる画像クロックの周波数変調構成においては、図2に示すように、基準クロック21を発生する基準クロック発生手段104と、メモリ113と、周波数制御装置101とが設けられている。メモリ113には、周波数変調設定パラメータ106が保持され、周波数変調設定パラメータ106は、周波数制御装置101の画像クロック信号の変調動作に必要となる各種設定値を含む。具体的には、画像エリア開始位置設定値107、画像エリア終了位置設定値108、画像エリア開始前周波数変調設定値109、画像エリア周波数変調設定値110、画像エリア終了以降周波数変調設定値111が含まれる。
【0017】
画像エリア開始位置設定107は、BDセンサ17からのBD信号29の入力から主走査方向の画像形成エリア開始タイミング(画像形成エリア開始位置)までの期間(時間)を設定するための値である。画像エリア終了位置設定値108は、BD信号29の入力から主走査方向の画像形成エリア終了タイミング(画像形成エリア終了位置)までの期間(時間)を設定するための値である。
【0018】
また、画像エリア開始前周波数変調設定値109は、BD信号29の入力から画像エリア開始位置設定値107に基づいて設定される画像エリア開始タイミング(画像形成エリア開始位置)までの期間(時間)中における周波数制御装置101により生成される画像クロックの周波数を設定するための値である。画像エリア周波数変調設定値110は、画像エリア開始位置設定値107と画像エリア終了位置設定値108により設定される画像エリア開始タイミングと画像エリア終了タイミングにより規定される画像エリア期間(時間)中における周波数制御装置101により生成される画像クロックの周波数を設定するための値(画像クロックの周波数の揺らぎ量を設定するための値)である。画像エリア終了以降周波数変調設定値111は、画像エリア終了位置設定値108により設定される画像エリア終了タイミングから次の主走査ラインのBD信号29の入力までの期間(時間)中における周波数制御装置101により生成される画像クロックの周波数を設定するための値である。これら各種設定値は、周波数制御装置101に転送される。
【0019】
周波数制御装置101は、主走査方向に走査する1ライン内を、任意数の画素で構成する複数のセグメントに分割するセグメント分割手段102と、分割された複数のセグメントに対する画像クロックをそれぞれ生成する画像クロック生成手段103とを有する。画像クロック生成手段103は、具体的には、BD信号29、上記各種設定値に基づいて、基準クロック発生手段104により発生された基準クロック21を周波数変調し、画像クロック18を生成する。この生成された画像クロック18は、レーザ駆動回路112に入力され、レーザ駆動回路112は、入力された画像クロック18と画像信号とに基づいてレーザ光源1をオン/オフ駆動する。
【0020】
次に、上記周波数変調構成による画像クロックについて図3を参照しながら説明する。図3は図2の周波数変調回路構成によって生成される画像クロックの周波数と主走査位置との関係を示すグラフである。
【0021】
図3に示すように、BD信号29から画像エリアスタート(画像エリア開始位置)までの間の画像クロックとしては、基準クロック21の周波数に対し大きくずらした周波数の画像クロックが用いられている。これは、画像エリア以外においては、感光ドラム15上に画像形成を行わないので、周波数が正しく一定のクロックである必要がないためである。このように、上記区間の周波数を大きくずらすことによって、画像クロックに起因する特定周波数帯における放射ノイズのピークレベルを低減させるのに有効である。また、画像エリアエンド(END)から次のBD信号が入力されるまでの間においても、同様に周波数は基準クロックに対し周波数が大きくずらされた画像クロックが用いられている。これは、BD信号29から画像エリアスタート(画像エリア開始位置)までの区間と同様の理由によるものであり、画像クロックに起因する特定周波数帯における放射ノイズのピークレベルを低減させるのに有効である。
【0022】
次に、図3に示す画像エリアにおける周波数設定について説明する。
【0023】
画像エリアにおいて、基準クロック21に対し、必要以上に周波数をずらした画像クロックが用いられると、感光ドラム15上の画像形成位置が正規の位置(理想位置)からずれる位置ずれが生じる。しかし、周波数の揺らぎがほとんどない状態にすると、画像形成位置のずれはなくなるが、画像クロックに起因する特定周波数帯における放射ノイズのピークレベルを低減させることができない。
【0024】
そこで、本実施形態では、画像形成位置のずれによる画像劣化を肉眼で確認し難い10um以下までに抑えるように基準クロック21を周波数変調することによって、画像クロックを生成する手法が用いられている。すなわち、必要以上に周波数変調が行われることによる局部的な画像形成位置のずれを視認し難い範囲内に抑えつつ画像クロックに起因する放射ノイズレベルを低減させるために、画像クロックの周波数を基準クロック21の周波数に対し、±2%以下の周波数範囲になる揺らぎを有する画像クロックが生成される。この画像クロックの揺らぎ量は、画像エリア周波数変調設定値110に基づいて、セグメント分割手段102により分割されるセグメント毎に設定されるものである。
【0025】
また、揺らぎ成分は、図3に示すように、画像エリア間のおける周波数の揺らぎの成分による画像の主走査倍率変動を画像エリア間で相殺するように設定することが好ましい。これにより、画像全体の主走査倍率変動は発生しない。ただし、画像エリア間では揺らぎ成分により、微妙に書き込み位置の変倍が発生しているが、これは視覚的に見えない(感じない)レベルであるため、画像劣化を招くことはない。
【0026】
ここで、周波数制御装置101の内部構成とそれにより生成される画像クロックについて図4、図5および図6を参照しながら説明する。図4は図2の周波数制御装置101内部構成を示すブロック図、図5はセグメントとセグメント内の画像クロック18の周期との関係を示すグラフ、図6はセグメント内の画像クロック18の周期を多段階に可変させたときの関係を示すグラフである。
【0027】
周波数制御装置101は、図4に示すように、変倍係数設定レジスタ22と、補助画素発生回路24と、初期周期設定レジスタ26と、変調クロック制御回路30と、画素数設定レジスタ31と、変調クロック発生回路28とを有し、これらの回路およびレジスタは、セグメント分割手段102および画像クロック生成手段103を構成する。
【0028】
変倍係数設定レジスタ22には、基準クロック発生手段104から発生される基準クロック信号21の周期比率を可変するための変倍係数23が格納されている。補助画素発生回路24は、基準クロック信号21および変倍係数23に基づいて補助画素周期25を発生する。この補助画素周期25により、主走査倍率が補正される。すなわち、図1のポリゴンミラー2とf−θレンズ14の光学系に起因して感光ドラム15上の主走査のドットの幅またはドット間隔が均一ではなくなるので、補助画素周期25を用いて、ドット幅またはドット間隔が均一になるように1走査区間中における画像クロックの周波数の補正が行われる。例えば、ポリゴンミラー2のような回転走査系の場合、感光ドラム15の主走査方向の両端部は走査スピードが速くなる傾向があり、また感光ドラム15の主走査中央部は逆に走査速度が遅くなる傾向にあるので、感光ドラム15両端近傍部分の画像クロックの周波数を速くし、感光ドラム15中央部の画像クロックの周波数を遅くするように補正することにより、感光ドラム15上のドット幅またはドット間隔を均一にすることが可能になる。
【0029】
ここで、周波数制御装置101では、1主走査ラインを複数のセグメントに分割し、セグメント毎に一定の画像クロック18を生成する第1の制御方法と、分割された各セグメント内において画像クロックの周波数変調を行う第2の制御方法とのいずれか一方を実行可能である。
【0030】
まず、1主走査ラインを複数のセグメントに分割し、セグメント毎に一定の画像クロック18を生成する第1の制御方法について図5を参照しながら説明する。
【0031】
例えば基準クロック信号21の周期をτref、変倍係数23をαkとし、補助画素周期25の周期をΔτとすると、Δτは次の(1)式で表される。
【0032】
Δτ=αk・τref …(1)
ここで、変倍係数23(=αk)は、周期Δτが画像クロック18の周期より充分に短くなるような値に設定されている。
【0033】
初期周期設定レジスタ26においては、変調クロック発生回路28から出力される画像クロック18の周期の初期値27(τvdo)が格納されている。
【0034】
変調クロック制御回路30は、主走査方向に走査する1ライン内を、任意数の画素で構成するセグメントに分割し、複数のセグメントを形成する。そして、変調クロック制御回路30は、画像エリア周波数変調設定値110に基づいて、各セグメント内で画像クロック周期が所定範囲の揺らぎを有するように管理する。セグメント内の画素数は、画素数設定レジスタ31内の画素数設定値32によって設定される。各セグメント間での画素数は、同一数でも異なる値でもよい。
【0035】
ここで、変調クロック制御回路30の動作の詳細について説明する。変調クロック制御回路30は、BDセンサ17から出力される書き出し基準となる信号であるBD信号29が入力されると、最初のセグメント(セグメント0)に対する変調クロック制御信号33を生成し、変調クロック発生回路28に出力する。この変調クロック制御信号33を受けた変調クロック発生回路28は、初期周期27(τvdo)の画像クロック18を出力する。
【0036】
次のセグメント(セグメント1)に対して、変調クロック制御回路30は、次のセグメント(セグメント1)に対する変調クロック制御信号33を生成し、変調クロック発生回路28に出力する。この変調クロック制御信号33を受けた変調クロック発生回路28は、補助画素周期25と初期周期27(τvdo)に基づいて次の(2)式で表される周期を有する変調クロック信号ΔT1を画像クロック18として生成する。
【0037】
ΔT1=τvdo+α・τref …(2)
ここで、αはセグメント1に対する変倍係数である。
【0038】
同様に、さらに次のセグメント(セグメント2)に対しては、変調クロック制御回路30は、さらに次のセグメント(セグメント2)に対する変調クロック制御信号33を変調クロック発生回路28に出力する。この変調クロック制御信号33を受けた変調クロック発生回路28は、補助画素周期25と初期周期27(=τvdo)に基づいて次の(3)式で表される周期を有する変調クロック信号ΔT2を画像クロック18として生成する。
【0039】
ΔT2=τvdo+α・τref+β・τref …(3)
ここで、βはセグメント2に対する変倍係数である。
【0040】
また、セグメント2以降にさらにセグメントがある場合も、同様の手順で、そのセグメントに対する変調クロック信号が生成され、画像クロック18として出力される。
【0041】
以上のように、変調クロック制御回路30の制御により、1主走査ライン内で複数の周期を有する画像クロック18が変調クロック発生回路28から出力される。
【0042】
次に、各セグメント内において画像クロックの周波数変調を行う第2の制御方法について図6を参照しながら説明する。
【0043】
初期セグメント(セグメント0)から画像クロック18の周波数を可変する場合、図6(a)に示すように、初期周期をτvdo、1セグメント当りの画素数をn、変調係数(セグメント0)をαおよび基準クロック周期をτrefとすると、セグメント0での1画素当りの周期Δτaおよびセグメント0の総周期ΔT0は、次の(4)および(5)式で表される。
【0044】
Figure 0004065529
初期セグメント(セグメント0)の画像クロック18の周波数を固定し、以降のセグメントの画像クロック18の周波数を可変する場合、図6(b)に示すように、セグメント0の総周期をΔT0とすると、次の(6)式で表される。
【0045】
ΔT0=n・τvdo …(6)
一方、初期セグメントの次のセグメントすなわちセグメント1に対しては、変調係数(セグメント1)をβ、基準クロック周期をτrefとすると、セグメント1での1画素当りの周期Δτbおよびセグメント1の総周期ΔT1は、次の(7)および(8)式で表される。
【0046】
Figure 0004065529
そして、さらに以降の各セグメントに関しても、同様の式で1画素当りの周期Δτbおよび各セグメントの総周期ΔTn(n≧2)を表すことができる。
【0047】
次に、上記第2の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化について図7を参照しながら具体的に説明する。図7は第2の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化を示すグラフである。本図は、特に画像エリアにおける周波数設定について分かり易くするために、画像エリアの一部を拡大したものである。
【0048】
まず、メモリ113内の画像エリア周波数変調設定値110が周波数制御装置101へ送られる。ここで、画像エリア周波数変調設定値110には、セグメント毎の周波数設定値が含まれ、セグメント分割手段102は画像エリア周波数変調設定値110に含まれる周波数設定値の数に応じて、画像エリアを複数のセグメントに分割する。本例では、画像クロックをカウント値として設定された所定カウント区間を1つのセグメントとしている。
【0049】
そして、図7に示すように、セグメントaにおいては、周波数設定値a1から周波数設定値b1を直線で結ぶように画像クロック生成手段103が周波数を変調し制御する。続いて、セグメントbにおいては、周波数設定値b1から周波数設定値c1を直線で結ぶように画像クロック生成手段103が周波数を変調し制御する。以降のセグメントに対しても同様の制御が行われる。このように各セグメントに対する周波数を制御することによって、画像クロックが基準クロックに対して揺らぎを持つようにしている。よって、画像クロックに起因する特定周波数帯における放射ノイズのピークレベルを低減させることができる。
【0050】
次に、上記第1の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化について図8を参照しながら具体的に説明する。図8は第1の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化を示すグラフである。
【0051】
本例の場合、セグメントは、図7と同じように設定されている。本例の場合、セグメント内における周波数設定値は一定であるが、各セグメント間では、基準クロックに揺らぎを持たせるようそれぞれ異なった周波数が設定される。これにより、画像クロックに起因する特定周波数帯における放射ノイズのピークレベルを低減させることができる。
【0052】
次に、カラー画像形成装置において、イエロー用潜像を形成し、イエローのトナー像を得る場合の主走査方向の画像クロック周波数設定について図9を参照しながら説明する。図9はイエロー用潜像を形成し、イエローのトナー像を得る場合の主走査方向の画像クロック周波数の変化を示すグラフである。
【0053】
この場合、画像エリアにおける周波数の変調の割合が他の色に対して大きく、画像の位置ずれ量は15um以下になるように制御される。その理由としては、電子写真方式のカラー画像形成装置においてカラー画像を得る際には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を重ね合わせて画像形成することによって、フルカラー画像を得るのが一般的である。この際、イエローの画像位置のずれによる色ずれは、他の色に比べるとラチチュードが広く、他の色が10umで色ずれを視覚的に認識可能であるのに対し、イエローの場合は15umでようやく色ずれを視覚的に認識することが可能になる。そこで、本実施形態では、上記視覚特性を生かし、イエロー画像形成中に対しては、15umまでの画像の位置ずれの発生を許容する範囲で、主走査の画像エリアにおける周波数設定に対して周波数に揺らぎを設ける。例えば、イエロー画像形成中に対しては、主走査方向の画像クロック周波数は、図9に示すように変化される。よって、イエロー画像形成中に対しては、さらに画像クロックに起因して発生する特性周波数帯の放射ノイズレベルを低減することが可能となる。
【0054】
このように、本実施形態では、画像クロックの周波数が所定揺らぎ範囲内で変化するように周波数変調を行うので、画像クロックに起因する特定周波数帯の放射ノイズのピークレベルを低減させることができる。
【0055】
また、周波数変調を行う必要がないほどにf−θレンズの特性がよいものや、主走査方向の色ずれをあまり気にする必要がない1ドラム系のカラー画像形成装置や、色ずれに対する配慮を必要としない白黒画像形成装置においては、周波数変調を行なうことが少なく、その場合にもやはり、その放射ノイズレベルが、国際的な放射ノイズ規格をオーバーする場合が多かったが、本実施形態では、画像位置ずれによる影響を最小に抑えつつ画像クロックの周波数変調を行うことにより、画像劣化を最小に抑えつつ放射ノイズレベルを低減することが可能となる。
【0056】
また、上記周波数制御装置101を構成するブロックの全てを含む、その一部を含む構成、またはその周辺のブロックを含む構成を、ASICまたは他の集積回路などとして構成することは可能である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像クロックの周波数が所定揺らぎ範囲内で変化するように周波数変調を行うので、画像クロックに起因する特定周波数帯の放射ノイズのピークレベルを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の露光ユニットの構成を模式的に示す図である。
【図2】レーザ光源1の駆動制御に用いられる画像クロックの周波数変調構成を示すブロック図である。
【図3】図2の周波数変調回路構成によって生成される画像クロックの周波数と主走査位置との関係を示すグラフである。
【図4】図2の周波数制御装置101内部構成を示すブロック図である。
【図5】セグメントとセグメント内の画像クロック18の周期との関係を示すグラフである。
【図6】セグメント内の画像クロック18の周期を多段階に可変させたときの関係を示すグラフである。
【図7】第2の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化を示すグラフである。
【図8】第1の制御方法を実行した場合の画像クロックの周波数の変化を示すグラフである。
【図9】イエロー用潜像を形成し、イエローのトナー像を得る場合の主走査方向の画像クロック周波数の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 レーザ光源
2 ポリゴンミラー
14 f−θレンズ
15 感光ドラム
17 BDセンサ
22 変倍係数設定レジスタ
24 補助画素発生回路
26 初期周期設定レジスタ
28 変調クロック発生回路
30 変調クロック制御回路
31 画素数設定レジスタ
101 周波数制御装置
102 セグメント分割手段
103 画像クロック生成手段
104 基準クロック発生手段
113 メモリ

Claims (3)

  1. レーザビームで走査される像担持体を有する画像形成装置に用いられる周波数変調装置であって、
    前記レーザビームで走査される像担持体上の主走査ラインを複数の画素から構成される複数のセグメントに分割するセグメント分割手段と、
    基準クロック周期と変調係数とに基づいて補助クロック周期を算出する補助クロック算出手段と、
    予め設定されている初期周期値と前記補助クロック周期とに基づいて、前記複数のセグメントにそれぞれ対応する画像クロックを生成する画像クロック生成手段とを有し、
    前記画像クロック生成手段は、前記レーザビームで走査され画像が形成される画像形成エリアでは前記セグメント毎に前記画像クロックの周波数が基準クロックの周波数に対し所定揺らぎ範囲内で変化するように周波数変調を行い、前記画像形成エリア終了以降で前記画像エリア開始前の期間では、前記所定揺らぎ範囲を越えた周波数の画像クロックを生成することを特徴とする周波数変調装置。
  2. 前記所定揺らぎ範囲は、前記画像形成エリアにおいて、前記周波数変調を行った画像クロックで画像を形成した際の画像形成位置が、前記基準クロックで画像を形成した際の画像形成位置からのずれが10um以下になる範囲であることを特徴とする請求項1記載の周波数変調装置。
  3. 前記所定揺らぎ範囲は、前記画像形成エリアにおいて、基準クロックに対し±2.0%以下となることを特徴とする請求項2記載の周波数変調装置。
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