JP4064540B2 - プラズマcvd処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プラズマCVD処理装置に関するものであり、さらに詳しくは、プラズマCVD処理装置の稼働時、加熱されたシャワ電極板に熱ひずみが生じても割れにくく、もし割れが生じた場合でもその部品の交換にコストがあまりかからず、製造の歩留まりも向上できる絶縁物を有するプラズマCVD処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のプラズマCVD処理装置の一例を図4に示す。
図4において、1は上蓋1aと下蓋1bとから形成される真空容器、2はウェハ等の被処理基板、3はアノード、4はカソード、5は分散孔、6はシャワ電極板、7は高周波電源、8はフィルタ、9は直流負電源、10は高周波フィルタ、11はシャワ電極板6を支持した絶縁物である。
真空容器1内には、被処理基板2を載置するアノード3が設けられ、アノード3に対向してカソード4が設けられている。カソード4の下面には、分散孔5を備えたシャワ電極板6が設けられている。カソード4及びシャワー電極板6の外周部は真空容器1内で石英製の絶縁物12a,12bにより囲繞されている。
また、高周波電源7がコンデンサ8を介してカソード4に接続され、一方、直流負電源9が高周波フィルタ10を介してカソード4に接続され、シャワ電極板6と、アノード3との間に高周波電力が印加されるようになっている。
【0003】
周知のように、反応ガスを真空容器1内に流通させ、分散孔5を備えたシャワ電極板6を利用して、カソード4とアノード3との間に高周波電力を印加しプラズマを発生させ、被処理基板2に対し所望の処理を施している。
【0004】
また、絶縁物11は、シャワ電極板6と真空容器1との間に高周波電力が印加しないように、シャワ電極板6の周囲に設けられている。
従来の絶縁物11の形状を図5に示す。図5(a)は絶縁物11の平面図であり、図5A−A線に沿った(b)は絶縁物11の断面図である。図5(a)および(b)から分かるように、従来の絶縁物11は額縁状であり、一つの部品として成形加工されている。この絶縁物11は、一般的に石英やアルミナ等の材料を焼成することにより額縁状の形状に成形加工されている。
【0005】
従来の絶縁物11は、プラズマCVD処理装置の稼働時に割れが発生し易いという問題点があった。その理由を調査したところ、プラズマCVD処理装置の稼働時、加熱されたシャワ電極板6に熱ひずみが生じ、これと接触している絶縁物11がシャワ電極板6の熱ひずみに追随できないことが判明した。
また、従来の絶縁物11は、先に説明したように額縁状の形状であり、また一つの部品として成形加工するために、成形加工工程における焼成後、絶縁物11の内周コーナ部に割れが発生し易いという問題点もある。さらに、絶縁物11の寸法が大きいために、焼成時、素材の収縮に伴う割れが発生し、加工上での歩留まりが悪くなり部品コストが高くなるという問題点もある。さらにまた、絶縁物11は額縁状の形状のため、このような割れが1カ所でも発生すると、その部品自体を全て交換する必要があり、装置コストが上昇する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、かかる従来技術の問題点を解決し、プラズマCVD処理装置の稼働時、加熱されたシャワ電極板に熱ひずみが生じても割れにくく、もし割れが生じた場合でもその部品の交換にコストがあまりかからず、製造の歩留まりも向上した絶縁物を有するプラズマCVD処理装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる従来技術の問題点を解決するため、この発明は、真空容器内に、被処理基板を載置するアノードと、前記アノードに対向して設けられたカソードと、前記カソードの下面に設けられたシャワ電極板と、前記シャワ電極板と前記真空容器との間に高周波電力が印加しないように設けられた絶縁物と、を備えたプラズマCVD装置において、
前記絶縁物が複数個の部材を組み合わせた構造であることを特徴とするプラズマCVD装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
この発明のプラズマCVD処理装置は、とくにシャワ電極板6の周囲に設けられた絶縁物の構造に特徴を有している。この発明におけるプラズマCVD処理装置は、先に説明した図4のように、真空容器1内に、被処理基板2を載置するアノード3が設けられ、アノード3に対向してカソード4が設けられ、カソード4の下面には、分散孔5を備えたシャワ電極板6が設けられ、そしてシャワ電極板6の周囲に、シャワ電極板6と真空容器1との間に高周波電力が印加しないように絶縁物が設けられた構造とすることができる。このような構造は、絶縁物の構造を除き、従来技術のプラズマCVD処理装置と同じである。
【0009】
この発明における絶縁物の構造を図1に示す。図1(a)は絶縁物11の平面図であり、図1(b)はA−A線に沿った絶縁物11の断面図である。図1(a)および(b)から分かるように、この発明における絶縁物11は額縁状ではあるが、複数個の部材が組み合わされて形成されている。すなわち、4個の部材21、22、23、24が互いに組み合わされ、額縁状の形状をなしている。なお、この発明において絶縁物11における部材は、従来技術と同様に石英やアルミナ等の材料を焼成することによって成形加工することができる。
【0010】
図2は絶縁物11の構成部材の組み合わせ構造の一例を説明するための図である。図2では、2個の部材21および22の組み合わせ構造部分のみを示している。部材21および22間は、あいじゃくり構造によって係合している。
【0011】
上記のようにして部材21、22、23、24が組み合わされた額縁状の絶縁物11は、プラズマCVD処理装置に導入される。
具体的には、例えば図3(a)に示すように上蓋41を用意し、図3(b)のようにして、部材21、22、23、24はあいじゃくり構造で連結され、型枠31の内部に組み込まれる。そして図3(c)に示すように部材21、22、23、24および型枠31の集合体とが連結されてプラズマCVD処理装置に導入される。
【0012】
このように絶縁物11が、複数個の部材を組み合わせた構造であることにより、シャワ電極板6に熱ひずみが生じても、例えばあいじゃくり構造部がひずみを緩衝して絶縁物11の割れを防止することになる。
【0013】
また、絶縁物11が、複数個の部材を組み合わせた構造であることにより、寸法が小さくなり、成形加工工程における焼成時、素材の収縮に伴う割れが発生しにくくなる。
【0014】
さらに、もし割れが発生したとしても、従来技術のようにその部品を全て交換する必要はなく、割れの発生した部材のみを交換すればよいので、コスト的に有利である。
【0015】
なお、上記の実施の形態では、絶縁物11が4個の部材21、22、23、24の組み合わせにより形成されている例を説明したが、この発明はこれに制限されない。例えば、中央部付近に屈曲部を設けた「くの字」型の部材を2個連結して額縁状の形状の絶縁物11としてもよいし、必要に応じて4個以上の部材を用いて絶縁物を形成してもよい。
【0016】
【発明の効果】
この発明は、真空容器内に、被処理基板を載置するアノードと、前記アノードに対向して設けられたカソードと、前記カソードの下面に設けられたシャワ電極板と、前記シャワ電極板と前記真空容器との間に高周波電力が印加しないように設けられた絶縁物と、を備えたプラズマCVD装置において、前記絶縁物が複数個の部材を組み合わせた構造であることを特徴としているため、プラズマCVD処理装置の稼働時、加熱されたシャワ電極板に熱ひずみが生じても絶縁物が割れにくく、もし割れが生じた場合でもその部品の交換にコストがあまりかからず、また絶縁物の製造の歩留まりも向上しているプラズマCVD処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における絶縁物の構造を説明するための図であり、(a)は絶縁物の平面図であり、(b)はA−A線に沿った絶縁物の断面図である。
【図2】絶縁物の構成部材の組み合わせ構造の一例を説明するための図である。
【図3】絶縁物のプラズマCVD処理装置へ導入を説明するための図である。
【図4】従来のプラズマCVD処理装置の一例を説明するための図である。
【図5】従来の絶縁物の形状を説明するための図であり、(a)は絶縁物の平面図であり、(b)はA−A線に沿った絶縁物11の断面図である。
【符号の説明】
1 真空容器
2 被処理基板
3 アノード
4 カソード
5 分散孔
6 シャワ電極板
7 高周波電源
8 コンデンサ
9 直流負電源
10 高周波フィルタ
11 絶縁物
21,22,23,24 部材
31 型枠
41 上蓋
Claims (1)
- 真空容器内に、被処理基板を載置するアノードと、前記アノードに対向して設けられたカソードと、前記カソードの下面に設けられたシャワ電極板と、前記シャワ電極板と前記真空管容器との間に高周波電力が印加しないように設けられた絶縁物と、を備えたプラズマCVD処理装置において、前記絶縁物が複数個の部材を組み合わせた構造で額縁状の形状をなし、それぞれの部材はあいじゃくり構造によって係合し、前記複数個の部材が組み合わされた絶縁物は型枠の内部に組み込まれることを特徴とするプラズマCVD処理装置。
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JP22714298A JP4064540B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | プラズマcvd処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP22714298A JP4064540B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | プラズマcvd処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4064540B2 true JP4064540B2 (ja) | 2008-03-19 |
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ID=16856154
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JP22714298A Expired - Lifetime JP4064540B2 (ja) | 1998-08-11 | 1998-08-11 | プラズマcvd処理装置 |
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-
1998
- 1998-08-11 JP JP22714298A patent/JP4064540B2/ja not_active Expired - Lifetime
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