JP4063903B2 - 像形成表面の磁性粒体の除去装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、ハイライトカラー像及び単色像を形成する静電記録式プリンタ装置の現像装置の磁性キャリヤ粒体すなわちキャリヤビーズの除去装置に関するものであり、特に、現像ユニットから感光体表面上に供給された強磁性体キャリヤビーズおよび非磁性体粒子を、画像をプリント用紙に転写する前に、感光体表面から除去するための除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米国特許4,292,924号に、感光体表面をクリーニングするのに用いる磁気ブラシ装置が開示されている。またこの特許には、これを用いて磁気ブラシ現像を行うことが示唆されている。この特許に開示されている装置は、クリーニングハウジング内に配置された回転円筒スリーブの内側に複数の磁石が並べて配置される。クリーニングハウジングには感光体表面に隣接する位置に開口が設けられており、感光体表面がこの開口部を通過するときに表面のクリーニングが行われる。円筒スリーブの両側末端部には、スリーブの方に磁界によって引き付けられる現像剤がスリーブの端部に集積しないように、磁界の形状を補正する部材が具備されている。
【0003】
米国特許4,466,730号は、ハウジングの中に配備された、表面にトナーが付着しているビーズを感光体表面に輸送するための回転円筒部材の中に、磁石を配置したことを特徴とする、磁気ブラシ現像ユニットを開示している。この磁気ブラシ現像ユニットでは、ハウジング内の上記回転円筒部材に近接する領域に、真空引きによって負の空気圧を与え、空中に浮遊しているトナーおよび計量ブレードに付着しているトナーがハウジングの底部に引き寄せられる。
【0004】
また、米国特許5,225,880号は、静電記録方式プリンタ装置において、感光体上に像が現像された後に感光体上に発生する凝集物を除去する装置を開示している。この装置では、真空源を用いて、現像された像上の凝集物を引き寄せている。
【0005】
米国特許5,283,617号は、米国特許5,280,323号に開示されている装置と類似の装置に、さらに真空源を具備させることによって、感光体表面からビーズ除去装置に向かって空気流を形成するようにした現像装置を開示している。この空気流は、ビーズ除去ローラのクリーニングにも役立つ。
【0006】
米国特許5,280,323号は、感光体表面からビーズを除去する装置を具備した現像装置について開示している。このビーズ除去装置は磁石を具備しており、この磁石によってビーズをビーズ除去ローラの方に引き寄せる。さらに磁気シャントを有しており、この磁気シャントによって、ビーズの除去が適切に行われるように発生磁界の形状が整えられる。
【0007】
米国特許5,379,094号は、米国特許5,283,617号に開示された装置と同様の装置に、さらに複数の段差部を有するビーズ除去装置を具備させた現像装置を開示している。このビーズ除去装置は、ハウジング内の偏心した位置に配置され、真空源によって空気流が発生されて、これによって、感光体表面からビーズがビーズ除去装置に引き寄せられる。なお、上記の空気流によって、ビーズ除去ローラのクリーニングも行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来のビーズ除去装置では、ビーズが完全に除去されずに、感光体表面に残存して、転写された画像に汚れを生じる。本発明は、このような問題を解決し、効率的に完全にビーズ除去を行う優れたビーズ除去装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するために、本発明の1態様における磁性粒体除去装置は、現像部と転写部との中間領域に配置されて、磁性粒体を、移動する像形成表面から除去する磁性粒体除去装置であり、上記現像部と転写部との間に配置された除去部材を具備している。この除去部材は、その長手方向軸を中心として回転可能になされている。また、この除去部材の外表面には溝が形成されており、この溝の少なくとも一部は上記長手方向軸に対して斜めの方向に延びている。この磁性粒体除去装置は、上記の除去部材と連携動作するようになされた磁気部材をさらに具備している。この磁気部材は磁界を発生させる。この発生された磁界によって磁性粒体が像形成表面から上記の除去部材に引き寄せられる。上記の磁気部材と上記の除去部材とはその相対位置が移動するようになされている
【0010】
本発明のビーズ除去装置は、現像ニップすなわち感光体と現像ローラとの間の現像が行われる領域と、転写部との間の任意の場所に配置することができる。例えば、現像ハウジング内の現像ニップの下流位置に設置するか、あるいは、別に独立にビーズ除去装置ハウジングを設けてその中に設置し、このビーズ除去装置ハウジングを現像ハウジングと転写部との間の適当な位置に配置する。
【0011】
【発明の実施の形態】
現像ハウジングの中に本発明のビーズ除去装置を設置する場合の実施例について、図3を参照しながら、以下にさらに詳細に説明する。図3において、34は第2の現像ユニットである。この現像ユニット34の現像ローラ37、38は、実質的に互いに同じものであるので、以下では現像ローラ37についてのみ説明する。
【0012】
現像ローラ37は、例えば、トナーとビーズの両方を含む黒色現像剤42をベルト18の表面に供給し、ベルト18の感光体表面に記録された静電潜像をトナーによって現像する。潜像の帯電領域にトナーが引きつけられるように、現像ローラ37には適当な電気的バイアスがかけられる。現像ローラ37は、好適にはアルミニウムで作られた非磁性体管状部材すなわちスリーブ80を有している。スリーブ80は、通常は、矢印82の方向に回転する。磁石アセンブリ84が、スリーブ80の内側にスリーブと空隙をおいて固定設置されている。磁石アセンブリ84は、スリーブ80の下側の外周面に現像剤を引きつける作用をする。すなわち、スリーブ80が矢印82の方向に回転するときに、スリーブの下側において、ビーズが、ピックアップ磁石90によって引き寄せられて、スリーブの外周面に付着する。ビーズの表面には摩擦電気によってトナーが付着しており、従って、ビーズとトナー(現像剤)とが、スリーブ80の外周面に磁気力によって付着されて、スリーブ80の回転とともに現像領域92まで輸送される。
【0013】
現像領域を通過したビーズと残存トナーは、ビーズ輸送磁極すなわち磁石102によってスリーブ80の方に向かって強く引き寄せられる。ローラがさらに回転すると、ビーズはやがて領域104まで達する。この位置では、ビーズをローラに引き付ける磁気力よりも重力と遠心力の方が強くなり、ビーズはスリーブから離脱する。この領域104は、しばしば、ビーズ離脱領域あるいはビーズ離脱点と呼ばれる。また、ビーズ離脱領域に発生する磁界が弱まるように、シャント106が配備されており、このシャント106によってビーズ離脱領域での離脱作用がいっそう強められる。スリーブ80内の磁気ユニット84はいろいろなやり方で形成でき、例えば、米国特許4,517,719号および同4,640,808号にもその例が開示されている。
【0014】
引き続き図3を参照する。図示のように、第2現像ユニット34には、スリーブ120を具備したビーズ除去装置46が設けられている。スリーブ120は、チューブなどの中空円筒構造を有している。このスリーブは、アルミニウムなどの適当な耐久性材料を用いて、例えば押し出し成形などの適当な技術によって作成される。スリーブ120の肉厚は十分に薄いことが必要である。もし必要があれば、スリーブ120の外周128を加工して、肉厚を必要な所定の厚さにするのがよい。スリーブ120の外周面には螺旋状の溝130が形成されている。
【0015】
溝130をさらに詳細に図4の(A)及び(B)に示す。溝130の底132は、好適には平坦である。また、底132は、溝の中心線134に対して垂直となるように形成される。溝130の底132及びスリーブ120の外周面128との間に側面136が延びている。この側面も好適には平坦である。側面136が中心線134とほぼ平行となるようにすると良好な結果が得られて、好適である。また、側面136と底132とがなす角度βは80度から100度の範囲であることが望ましい。直径0.1mmのキャリヤビーズ15(図1の白丸)を効果的に除去するためには、溝130の側面136は、その深さDが、少なくとも、約0.2mm以上であり、溝130の底132の幅Wが、約0.2mm以上となっていることが望ましい。
【0016】
溝130は、軸方向に伸張する部分と、螺旋状に伸張する部分の両方を有するような構成であってもよいが、事実上全長にわたって螺旋状に伸張するようにすすることが望ましい。溝130は、スリーブ120の長さ方向の中心線140に平行な直線138に対して角度α(図4の(A)参照)をなす。本発明の発明者らは、この角度αが大き過ぎると、例えば40度よりも大きいと、ビーズ15が軸方向に移動しやすくなり、ビーズを効果的に除去できなくなることを見出した。角度αが15度から40度の範囲にあるときには、ビーズ15は、ある程度は軸方向にも移動するが、ほとんどは接線方向に移動し、従ってビーズがスリーブ120の外周面の特定の軸方向位置に集まるようなことなしに効率的にビーズを除去することが可能である。
【0017】
図4に示した例では、ビーズ除去装置のスリーブ120の外周面には、溝130がたった1本しか形成されていないが、本発明はこれに限定されることなく、複数の螺旋状の溝を有するようにすることも可能である。
【0018】
再び図3を参照する。通常、ビーズ除去装置46は矢印149によって示された方向(すなわち、現像ローラ37、38の回転方向と反対方向)に回転するようにするのが好適である。
【0019】
図4を再び参照する。本発明の発明者らはスリーブ120に螺旋状の溝130を設けることによって、汚れを事実上完全に防ぐことができることを見出した。さらに発明者らは、溝の側面136の深さDが本発明の性能に非常に重要であることを見出した。本実施例のビーズ除去装置で、約0.1mmのビーズを捕獲するには、スリーブ120の半径すなわちスリーブ120の中心からスリーブ120の外周面までの距離は12mm乃至17mmであることが好適であり、さらに好適な半径は15mmである。溝の側面136の高さは約0.45mmから0.70mmの範囲であることが好適であり、より好適な高さは0.55mmである。また、溝130の側面136は、側面と側面の間に伸張する底132に対して事実上直角となっていることが望ましい。
【0020】
溝の底132とスリーブの外周面128とを結ぶ側面136が底132と接する部位において底132に対してなす角度はおよそ105度を越えてはならないし、また逆に75度より小さくしてはならない。その理由は、上記角度が上記以上の鈍角である場合には、前述のようにビーズの逃げ現象が起こり、逆に上記以下の鋭角であるとビーズを捕獲するのが困難になってしまうからである。
【0021】
多くの場合、ビーズ除去装置46は、上記のような構成で十分にその機能を発揮するが、空気流形成装置を設けて、ビーズを、ベルト18からビーズ除去装置46の方に引き込むようにするのがより好適である。強磁性体であるキャリヤビーズ15は磁界によって引き付けられるが、非磁性体粒子及び汚染粒子154は磁界による力を受けない。空気流形成装置は、このような非磁性体粒子や汚染粒子154をベルト18から除去するのに役立つ。ビーズ除去装置は、現像ローラ38、39が感光体ベルト18の現像を終了した後の下流側に配置される。空気流形成装置をビーズ除去装置46に備える場合、トナーによって現像された像を乱すことなく、非磁性体粒子154を除去することができるように設計することが必要である。空気流の形成は真空ポンプ161によって行うことができる。
【0022】
例えば図3に示されているように、吸引孔160を現像ユニット34のハウジング壁に設け、この吸引孔160を真空ポンプ161と導管162で結び、上記空気流を形成することによって、スリーブ120上に残存しているキャリヤ粒体15の離脱を促進するようにする。離脱した粒体は、ハウジング壁170に設けられた開口169(破線で示してある)を通過してオーガ47に落下するか、あるいは溜め163に堆積する。もし、壁170の開口169を通過することができない粒体のために、ハウジングにさらに別の開口165を設けて、開口169を通って真空ポンプあるいは溜め163に至ることができない粒体をこの別に設けた開口165から別の導管(図示せず)を通って集めるようにすることも可能である。多くの場合、複数の溜めを設ける代わりに、単一の溜めに、いろいろな吸引孔を経由して集められた離脱粒体を堆積するようにすることができる。また、両方の吸引孔を同一の真空ポンプ161に接続することもできる。
【0023】
また真空ポンプはスリーブ120からビーズおよびトナー粒子を離脱するのを助ける目的で用いることも可能である。真空ポンプ161に導管162で接続された真空孔160によってスリーブ120から現像剤が溜め163に向かって引き込まれる。あるいは、ビーズ15は、壁170の開口169を通って現像ハウジング172内に落下する。
【0024】
真空孔160を設ける場合は、開口は図3においてスリーブ除去装置46のスリーブ120から0.25mmから1.50mm離れた位置に設けることが望ましく、より好適には、0.75mm離すのがよい。空気流の流速の適切な値は、15〜90リットル/秒の範囲であり、さらに好適には30リットル/秒である。ノズルの適切な幅は0.75mmから4.00mmの範囲であり、さらに好適には0.4mmとするのがよい。ノズルの長さは360mmが好適である。空気流によってベルト18上の像の現像が乱されることがないようにするため、真空孔はスリーブに近接して設け、また、空気通路がベルト18とスリーブ周辺との間で事実上開いているようにするのが望ましい。
【0025】
スリーブ120の周辺に適切な空気流を形成するためには、スリーブ120を囲む現像ユニット34のハウジングは、スリーブの形状に沿って接近して配置する必要がある。また、スリーブは、ハウジング内の偏心した位置に配置して空気流に方向性を生じるようにすることが効果的である。
【0026】
ビーズ除去装置46の磁界発生器は、ベルト18に対して一定の固定位置に配置された2つの磁石150、151から成る。磁石150、151は複数の段差面を有するスリーブ120の内側に配置される。また、磁石150、151によって発生された磁界が所望の方向を向くように磁界の形状を整えるために、スリーブ120の内側にシャント155が設けられる。磁石150、151及びシャント155に加えて更にシャント157が設けられており、このシャント157によって、磁石が発生した磁界のうちベルト18に向かう磁界を除いたすべてが減衰される。
【0027】
ビーズ除去装置46のシャント155、157は、好適には強磁性体材料(例えば、1mm以上の厚さ、さらに好適には約1.6mmの厚さの、低炭素濃度冷間圧延鋼)によって作成される。このための材料の透磁率は、好適には180ガウスから1000ガウスの範囲であり、より好適には、約1000ガウスである。磁石150、151はスリーブ120の内側にそれぞれの所定の位置に互いに極性が反対となるように配置される。磁石に用いるのに好適な材料の具体的な例は、Delco-Remy (General Motors Corporation の1division)が市販している ネオジム鉄硼素合金(NIB)である。ただし、これに限らず、他の材料を用いて同様の効果を得ることが可能である。磁石およびシャントは発泡材によって固定保持することが可能である。
【0028】
すでに説明したように、磁石150、151は極性が逆向きとなるように配置される。すなわち、磁石150、151のうちの一方の磁石のN極が他方の磁石のN極とは逆方向を向くように配置し、磁石が互いに反発せずに引き合うようにする。ビーズと感光体表面との間のニップ領域において磁力が最大となるようにするには、2つの磁石のそれぞれの磁界ベクトル成分が互いに140度〜100度でずれている(オフセットしている)のが好適であり、さらに好適には120度のずれをもっているのが好適である。(図3において、磁石150、151のN極はそれぞれ53度および193度であり、その結果、ベルト18の近傍においては、磁極を60度の角度で分離している。)また、上記構成において、磁石150、151の側壁158、159が磁石150、151の極性軸とほぼ平行となるように形成すると、ベルト18から離れる方向の磁界が最も小さくなることを本発明の発明者らは見出した。
【0029】
場合によっては、弓状シャント157を、感光体ベルト18の方に向かってさらに延ばすのがよいこともある。現像ローラ37、38がビーズ除去装置46の近傍に配置されているために、これらの間で磁界が互いに干渉し本来の機能に差し障りが生じることがある。このようなビーズ除去装置と現像ローラとの間の磁気的干渉あるいは、漏れの問題は、弓状シャント157および上記のような形状の側壁158、159によって、事実上解決することが可能である。
【0030】
また、場合によっては、ACあるいはDC電源168からACまたはDC電圧をスリーブ120に与えて、ビーズ除去装置146のビーズ除去効率をさらに向上させるさせることも可能である。印加電圧は、AC電圧の場合はピーク・ピーク電圧が1000から3000Vの範囲が望ましく、DC電圧の場合は500から1500Vの範囲が望ましい。さらに好適には、1000Vの低電流AC電圧あるいは1000VのDCを用いるのがよい。
【0031】
また同様にビーズ除去装置46に対しても、ACあるいはDC電源168からACまたはDC電圧をスリーブ120に与えることによってビーズ除去効率をさらに向上させるさせることが可能である。この場合の印加電圧は、AC電圧の場合はピーク・ピーク電圧が1000から3000Vの範囲が望ましく、DC電圧の場合は500から1500Vの範囲が望ましい。さらに好適には、2000Vの低電流AC電圧あるいは1000VのDCを用いるのがよい。ただし、現像ユニット34のハウジング172から電気的に絶縁されたビーズ除去装置のスリーブ120へ印加される電圧の大きさは上記の値に必ずしも限定されるわけではない。ときには、長い間にトナーを含む現像剤がスリーブに次第に蓄積し、スリーブが汚れてしまい、その効果が低減することがある。真空手段を設けることによって、このような問題を防ぐことが望ましい。すなわち、真空ポンプ161によって真空孔160から真空引きを行って、ビーズを含む現像剤をハウジングから取り除くようにするのが望ましい。
【0032】
さらに、上記の構成を用いることによって、感光体表面の直近のスリーブの部分あるいはこの近くのスリーブの部分を除いて他の領域のビーズ除去装置のスリーブ120の周りの磁界強度が最少化される。最適な構造は、現像剤のと特性および周囲条件にも依存するが、以上に開示した複数の段差面(溝)を有するスリーブを用いることによって、事実上すべてのビーズをビーズ除去領域において除去することが可能である。これは従来の装置では不可能であったことであり、本発明のスリーブは従来の装置の問題を解決するものである。
【0033】
図3を参照しながら、本発明の構成と作用をさらに詳細に以下に説明する。ビーズ15はビーズ除去領域に引き寄せられて溝の内部に落下し、スリーブの回転とともにビーズ離脱領域まで輸送される。このとき、溝の深さと形状が上記のように最適化されているので、溝の内部のビーズが上面部へ逃げることなく、ビーズ離脱領域まで輸送される。
【0034】
回収したビーズは現像ハウジング172内の現像剤に戻して再使用するよりも、完全に取り除いて溜め部に排出するようにする方が、ビーズ除去装置の全体としての性能が向上する。ビーズ除去装置によって捕獲されたビーズは容易に現像ハウジング内に戻りやすいので、ビーズ除去装置によって捕獲された現像剤は溜め168に蓄積して現像ハウジングに戻らないようにするのが望ましい。上記の点からは捕獲ビーズを溜め163に堆積する方がより望ましいものの、現像剤を再使用するような構成でも十分な結果が得ることができる。
【0035】
図3の構成のビーズ除去装置46は多くの場合において十分な効率でビーズを除去することが可能であるものの、ベルトが非常に高速で動くような場合においては、ビーズが完全に除去されずにベルト18が現像ユニット34を通過した後においてもベルト上にビーズが残存することがある。このような場合には、上記のビーズ除去装置46にさらにもう1つの別のビーズ除去装置を付加して完全にビーズを除去するようにすることができる。
【0036】
図8は、このような目的で付加する装置を示したものである。この装置は、その専用のハウジングを有しており、現像ハウジングと転写部との間に配置される。さらに具体的には、図2に示されているように、磁気空気ビーズ除去装置300を現像ユニット34と転写部Dとの間に配置するようにするものである。かかる装置を用いることによって、静電記録式プリンタ装置の性能を向上することができる。すなわち、転写部まで輸送されるビーズを事実上なくすことができ、従って紙に転写形成された画像に認識可能なビーズが含まれることがなくなる。
【0037】
ビーズ除去装置は、図2に示されているように、転写前負コロナ発生装置56と転写部Dとの間に配置するのが好適であるが、ビーズ除去装置300を現像ユニット34とコロナ発生装置56との間に配置するようにしてもよい。ビーズ除去装置300を転写前負コロナ発生装置56と転写部Dとの間に配置した場合には、現像された像の帯電量が非常に重要である。帯電量に関しては、静電像形成過程、クリーニング過程、画像転写および消去過程において、それぞれ相反する条件が要求される。転写部Dにおける潜像の転写には、約130μAの高電流帯電が好適である。クリーニング部Fにおける、ベルト18のクリーニングにおいては、110μAの中程度の電流の帯電が望ましい。一方、ビーズ除去装置300の場合では、70μA以下の低電流の帯電が、汚染ビーズを除去するのに好適である。
【0038】
現像された像の帯電量を厳密に制御することができるように、コロナ発生装置56は、ガラスをコートしたワイヤ280の3方をシールド282で取り囲んだ構造を有するようにするのが好適である。コロナ発生装置56は、電流制御装置278に接続される。電流制御装置278は、ワイヤ280に電気的に接続された交流電源284と、シールド282に電気的に接続された直流定電流源286とを含んでいる。転写前コロナ発生装置56の制御にこのような電流制御装置278を用いると、従来の電圧制御装置を用いた場合と比較してより高精度に帯電電流を制御することが可能であり、従って、転写前コロナ発生装置56には、このような電圧制御装置278を採用することが望ましい。電流制御装置278を用いて電流をおよそ70μAに制御することによって、クリーニング部F、ビーズ除去装置300、および転写部Dにおけるそれぞれ相反する帯電電流条件を満足させることができ、従ってこの電流制御装置278を採用することによって、ビーズ除去装置を現像ユニット34と転写部Dの中間に配置することが可能となるものである。
【0039】
図8を再び参照する。磁気空気ビーズ除去装置300は、ハウジング301を具備しており、その中に回転スリーブ320が配置されている。スリーブ320は、アルミニウムなどの非磁性体材料によって、好適には図3のスリーブ120にやや似た構造の多段段差(溝)構造を有するように形成される。また、スリーブ320は、チューブのような中空円筒構造を有する。このスリーブは、アルミニウムなどの適当な耐久性材料を用いて、例えば押し出し成形などの適当な技術によって作成することができる。スリーブ320の肉厚は十分に薄いことが必要である。そのためもし必要があれば、スリーブ320の外周328を加工して肉厚を必要な厚さとなるようにする。さらに、スリーブ320の外周328に螺旋状の溝330を形成する。
【0040】
溝330をより詳細に図6および7に示す。溝330の底332は、好適には平坦となされ、また、底382は、溝の中心線334に対して垂直となるように形成される。溝330の底332とスリーブ320の外周面328との間には側面336が伸張している。この側面336も好適には平坦である。本発明の発明者らは、側面336が中心線334とほぼ平行となるようにすると良好な結果が得られることを見出した。側面336と底332とがなす角度βは、80度から100度の範囲であることが望ましい。直径0.1mmのキャリヤビーズ15を効果的に除去するためには、溝330の側面336は、その深さDが、少なくとも約0.2mm以上であり、溝330の底332の幅Wは約0.2mm以上であることが望ましい。
【0041】
溝330は、軸方向に伸張する部分と、螺旋状に伸張する部分の両方を有するような構成であってもよいが、より好適には、図5に示すように事実上全長にわたって螺旋状に伸張するようにする方がよい。溝330は、スリーブ320の長さ方向の中心線340に平行な直線338に対して角度αをなす。本発明の発明者らは、もし、この角度αが大き過ぎると、例えば40度よりも大きいと、ビーズ15が軸方向に移動しやすくなり、ビーズを効果的に除去できなくなることを見出した。αが5度から40度の範囲にあるときには、ビーズ15は、ある程度は軸方向にも移動するが、ほとんどは接線方向に移動し、従ってビーズがスリーブ820の外周面の1軸方向位置に集まるようなことなしに効率的にビーズを除去することが可能である。図5に示した例では、ビーズ除去装置のスリーブ320には、溝330がたった1本しか形成されていないが、本発明はこれに限定されることなく、複数の螺旋状の溝を有するようにすることも可能である。
【0042】
再び図3を参照する。通常、ビーズ除去装置300は矢印349によって示された方向(すなわち、現像ローラ37、38の回転方向と反対方向)に回転するようにするのが好適である。
【0043】
スリーブ320に螺旋状溝330を設けることによって、汚れを事実上完全に防ぐことができる。図7を再び参照し、側面336の深さDは本発明の性能において非常に重要である。本実施例のビーズ除去装置において、約0.1mmの大きさのビーズを捕集するには、スリーブ320の中心から外周328までの距離、すなわち、スリーブ320の半径Rは、およそ32mmから37mmの範囲であることが望ましく、より望ましくは35mmとするのがよい。側面336の高さは約0.45mmから0.70mmの範囲であることが好適であり、より好適な高さは0.55mmである。また、側面336は、側面の間に伸張する溝330の底332に対して事実上直角となっていることが望ましい。
【0044】
溝の底332とスリーブの外周面328とを結ぶ側面336は、底332と接する部位における底332に対する角度がおよそ85度を越えてはならない、また逆に75度より小さくてはならない。その理由は、上記角度が鈍角である場合には、前述のようにビーズの逃げ現象が起こり、逆に鋭角であるとビーズを捕獲するのが困難になってしまうからである。
【0045】
図8を再び参照する。多くの場合、ビーズ除去装置300は、上記のような構成で十分にその機能を発揮するが、空気流形成装置を設けて、ビーズをベルト18からビーズ除去装置300の方に引き込むようにするのがより望ましい。強磁性体キャリヤビーズ15は磁界によって引き付けられるが、非磁性体粒子および汚染粒子(157)は磁界による力を受けない。空気流形成装置を設けることによって、このような非磁性体粒子や汚染粒子157をベルト18から除去することができる。ビーズ除去装置は、現像ローラ38、39が感光体ベルト18の現像を終了した後の下流側に配置される。空気流形成装置をビーズ除去装置300に備える場合、トナーによって形成された像を乱すことなく、非磁性体粒子157を除去することができるように設計することが必要である。空気流の形成は、真空ポンプ361によって行うことができる。
【0046】
例えば図3に示されているように、吸引孔360をビーズ除去装置300のハウジング301の壁に設け、この吸引孔360を真空ポンプ361と導管362で結び、上記空気流を形成することによって、スリーブ320上に残存している粒体157の離脱を促進するようにする。すなわち粒体は真空に引かれて導管367を通って溜め363まで送られる。
【0047】
スリーブ320は、任意の適当な手段、例えばベルト316とモータ318によって駆動することができる。磁石350、351およびシャント353、355、357がスリーブ310内に強固に固定設置され、スリーブ310はこれらの周囲を回転するようになされている。磁石350、351は、スリーブ320の内側に、ピックアップ領域312がスリーブ320の外皮部のベルト18近傍に形成されるように配置する。シャントと磁石の配置位置は、磁石が発生する磁界の強度がスリーブの周面のある位置すなわち脱離領域314においてシャントによって小さな値に弱められるように配置される。
【0048】
ハウジング301の壁には、ベンチュリ薄板ノズル370が磁石350、351と反対側のベルト18に近接する位置に設けられており、ベルト18上に付着している粒体あるいはベルトの近く存在する粒体が、真空ポンプによって形成された空気流によってピックアップ領域のノズルに引き込まれるようになされる。また、磁石320が形成する磁界によっても粒体はピックアップ領域に引き込まれる。このようにして、ベルトに弱く付着しているビーズや、浮遊しているビーズあるいは凝集物がノズル内に引き込まれる。
【0049】
図8の本発明によるビーズ除去装置の場合、ノズル370はベルト18から0.25mm乃至1.75mm離れた位置に設けることが望ましく、より好適には、0.75mm離すようにするのがよい。ノズル370の幅は0.25mmから3.00mmの範囲が好適である。またノズルを流れる空気流の流速は10リットル/秒乃至20リットル/秒が好適である。本実施例においては、ベルトの回転方向のノズル幅として約1mm、ノズルの長さが360mmとし、ノズルを流れる空気流の流速は14リットル/秒とした。ただし、これらのパラメータの適切な値は、プリンタ装置の構成と、用いられる材料、周囲条件に依存する。図8の実施例のビーズ除去装置は、現像ユニットと転写部との間の感光体表面に沿った適当な位置に配置することができる。
【0050】
前述した図8のビーズ除去装置46と同様に、ACあるいはDC電源380を用いてACあるいはDCバイアスをスリーブ310に印加することによって、装置300の性能を向上させることができる。
【0051】
図1は、本発明のさらに他の実施例のビーズ除去装置400を示す図である。図3あるいは図8に示した装置でも効果的なビーズの除去を行うことが可能ではあるが、ベルトの移動速度が速い場合には、図1に示した装置400を用いることによって、特に効果的にビーズの除去を行うことができる。磁気空気ビーズ除去装置400は、現像ユニット34と転写部Dとの間に、図2のビーズ除去装置300と同様にして配置される。ビーズの慣性効果を有効に利用し、また、ベルト18がハウジング434に対して近接した位置で安定しているという点で、ビーズ除去装置400は、ベルト18の反転位置の近くに配置するのが望ましい。すなわち、駆動ローラ21の近傍に配置するのが好適である。
【0052】
図1のように、ビーズ除去装置400は、ハウジングアセンブリ434を有している。このハウジングアセンブリ434は、ベルト18が駆動ローラ21に接している部分の輪郭に沿った形状を概して有するように形成されている。ハウジング434は、好適には、ベルト18の上流側に位置する左側ハウジング部410とベルトの下流側に位置する右側ハウジング部412とを有する。
【0053】
また、ビーズ除去スリーブ420が、ハウジング434の内側に配置されている。スリーブ420は図8のスリーブ320と同様のものである。好適には、スリーブ420は、矢印423で示されているように、矢印19で示されたベルト18の移動方向と同じ方向に回転する。スリーブ420の外周面には溝430が形成されている。この溝430は、図5〜7の溝330と同様のものである。
【0054】
図1のビーズ除去装置400は、図3と同様の構成の磁界発生装置414を有している。この磁界発生装置414は、図8の磁石150、151と同様な左側磁石450および右側磁石451と、図3のシャント155、157と同様のシャント455、457とを具備している。さらに磁界発生装置414は、シャント455と457との間に配置された弓状のシャント453を有している。このシャント453が設けられていることによって、ビーズ除去装置400がビーズを離脱させる作用がいっそう高められる。
【0055】
図8のビーズ除去装置300の場合とは異なり、スリーブ420の位置はハウジング434の中心からはずれた位置に配置されている。すなわち、スリーブ420は、右側ハウジング部410の方に向かってかなりずれた位置に配置されている。後に説明するように、このような偏心配置は、ビーズ除去装置のビーズを除去する機能をいっそう高めるものである。さらにまた、スリーブ420と左側ハウジング部410との間には左側空気通路415が形成されている。この左側空気通路415は、スリーブ420と右側ハウジング部412との間に形成された右側空気通路416に比較してかなり狭くなるようになされている。
【0056】
また、ビーズの除去を助けるために、ベルト18からビーズを吹き飛ばすための空気流を発生するための空気流発生装置をビーズ除去装置に備えるようにすることが望ましい。すなわち、ビーズ除去装置400は、溜め463に結合された真空ポンプ461を具備していることが望ましい。真空ポンプ461および溜め463は、図8の真空ポンプ361と溜め363と同様のものである。真空ポンプ461は、ダクト462を介して右側空気通路416に接続されている。左側空気通路415と右側空気通路416とは、ハウジング434の感光性ベルト18と反対側の位置に設けられた真空引き孔460の位置においてダクト462を介して結ばれている。
【0057】
左側空気通路415が形成する左側空気通路間隙は、右側空気通路416が形成する右側空気通路間隙よりもかなり狭いので、真空ポンプ461によって発生された空気流は主に右側空気通路416を通る。左側ハウジング部410は、感光性ベルト18の近傍に左ハウジング端424を有し、一方、右側ハウジング部412は、感光性ベルト18の近傍に右ハウジング端426を有する。左ハウジング端424および右ハウジング端426とによって、ニップ領域436内の感光性ベルト18とスリーブ420との間の開口428の大きさが規定される。
【0058】
左側ハウジング部410は、縁438を有している。この縁438は、左ハウジング端424から左下方に向かってニップ領域436から離れる方向にまたベルト18から離れる方向に延びている。縁438の外面440は感光性ベルト18に隣接している。面440は下側に向かってニップ領域436から離れる方向に感光性ベルト18に対して傾いている。従って、この面440によって、感光性ベルト18と面440との間の入射傾斜角が定まる。本発明においては、入射傾斜角は特別な値に限定されるものではないが、好適にはおよそ15度とするのがよい。面440とベルト18とによってニップ領域436に空気流を導く案内通路が形成される。また、端424と感光性ベルト18とによって、出口端間隙が形成される。この出口端間隙の大きさは、ビーズ除去装置400内に適切な空気流を形成するのに重要である。出口端間隙の好適な大きさは、約0.8mmから1.5mmの範囲である。右ハウジング端426とベルト18との間の空間によって出口端間隙が形成される。出口端間隙の厚さは、ビーズ除去装置400内に適切な空気流を形成するのにやはり重要であり、出口端間隙の好適な大きさは約0.5mmである。
【0059】
ビーズ除去装置400の空気流が装置の他の構成部品に影響を与えるのを防ぐために、乱空気流遮蔽材470を設けることが望ましい。遮蔽材470を設けることによって、装置内の用紙搬送経路59(図2)を搬送される用紙が空気流で乱されるのが防止される。乱空気流遮蔽材470は適当な任意の場所に配置することができるが、好適には、右側ハウジング部412から伸張するようにし、その外面472が感光性ベルト18に適切な間隔を保ちながらこれに沿って伸張しているようにするのがよい。面472とベルト18とによって用紙ガイド間隙が規定されるが、この用紙ガイド間隙は約0.63mmとするのが好適である。
【0060】
スリーブ420をハウジング434の中の偏った位置に配置することによって、ビーズやその他の粒子の除去を著しく助ける空気流が形成される。空気流は、空気ガイドから流れ込んだ後、ニップ436の近傍に集中し、磁石450、451あるいはAC/DCバイアスによって除去できずになお残存しているビーズや粒子のほとんどすべてをベルト18から吹き飛ばす。その後、空気流はニップ領域をベルト18の移動方向と同じ方向に進み、そのほとんどは右側空気通路416は流れ込む。ビーズ15および粒子157には慣性があるので、これらはベルトの移動方向と同じ方向に空気流とともに移動しながら、ベルト18から離れていく。ビーズ除去装置400の配置位置はベルトの下側であるので、さらに重量による効果によってもビーズおよび粒子の離脱が行われる。
【0061】
ビーズ除去装置400の性能を最適化するには、感光性ベルト18をスリーブ420に対して可動とするのが望ましい。本発明の発明者らは、ベルトとスリーブとの間隔を適切にすることがビーズ除去装置400の性能にとって重要であることを見出した。本実施例のビーズ除去装置400の場合では、ベルトとスリーブとの間隔の最適値は約0.63mmである。ビーズ除去装置400の製造公差のために、装置のなかには、ベルト18とスリーブ420との間隔が適切でないものが生じる可能性がある。そのような場合には、ビーズ除去装置400を組み立てるときに、ベルト18とスリーブ420との間隔を最適値に調節する。さらに、装置400の保守を行う際に、ベルト18をスリーブ420の方に動かしてみることが、ビーズ除去装置400の動作を確認するのに有用である。
【0062】
真空ポンプ461によって形成された空気流は、出口端間隙を通ってビーズ除去装置400に入り込み、空気ガイドに沿って流れる。ベルト18に付着しているビーズ15および粒子157は、磁石450、451が生成する磁界とニップ領域436を通る空気流との両方によってベルト18から引き剥がされる。ビーズと粒子は、右側空気通路416に引き込まれて真空孔460に達し、さらに、真空ポンプ461を通って最後に溜め463に至る。
【0063】
図8のビーズ除去装置300と同様にして、ACあるいはDC電源468を用いてACあるいはDCバイアスをスリーブ420に印加すれば、装置400の性能をさらに向上させることができる。
【0064】
以上に図1〜8を参照しながら詳細に説明したように、本発明による螺旋溝を有するビーズ除去装置は、単独で用いることもできるし、あるいは複数のビーズ除去装置を組み合わせて用いることもできる。また、本発明は、単一経路ハイライトカラー静電記録方式プリンタ装置のみならず、2経路あるいは多重経路プリンタ装置一般に広く適用できるものである。本発明のビーズ除去装置は2つを同時に用いるようにする(例えば1つの螺旋溝付き磁気ビーズ除去装置を現像ハウジング自身の内部に設置し、もう1つを現像ハウジングと転写部の間に設置するようにする)ことによって良好な結果が得られるが、多くの場合においては、1つのみを用いても十分な効果が得られる。
【0065】
本発明のビーズ除去装置は、強磁性体粒子および非磁性体粒子のいずれに対しても、さらには、汚染粒子をも有効に除去することが可能である。本発明のビーズ除去装置は、空気流と磁界との両方によってビーズおよび粒子をベルトから除去するものである。またさらに静電的な手段によってビーズと粒子とがベルトから除去される。また、螺旋状の溝を表面に設けることによって、ビーズ除去装置内をビーズおよび粒子が確実に輸送される。
【0066】
1本の溝をスリーブ表面に螺旋状に形成するようにすることによって、従来のビーズ除去装置において行われていた複数の溝を軸方向に等間隔に設ける場合と比較して、スリーブの歪みを少なくすることができ、真円により近いスリーブ形状を得ることが可能である。
【0067】
単一螺旋溝スリーブは、複数の等間隔の軸方向溝を有する従来のビーズ除去装置に比較して機械的強度に優れる。
【0068】
従来のビーズ除去装置では、ビーズが感光体の一部に集まって軸方向の溝を短時間のうちに塞いでしまうのに反し、本発明のビーズ除去装置においては、螺旋状に溝が形成されているためビーズがスリーブの長さ方向に一様に分布し、ビーズ除去が効率的に行われる。
【0069】
また、溝を螺旋状に設けることによって、少なくとも溝の一部が、感光体とスリーブとの間のニップ内に常に存在し、従って感光体からのビーズの除去が不連続とはならずに一様に行われる。
【0070】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のビーズ除去装置は、感光体表面のビーズを効率的に完全に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のビーズ除去装置を表す一部断面側面図である。
【図2】現像ユニットと、この現像ユニットに具備された本発明のビーズ除去装置とを有する静電記録方式プリンタ装置の側面図である。
【図3】図2の静電記録方式プリンタ装置の現像ユニットの一部断面側面図である。
【図4】(A)は図3の現像ユニットのビーズ除去装置を示す斜視図、(B)は(A)のビーズ除去装置のスリーブの溝をさらに詳細に示す部分側面図である。
【図5】図1のビーズ除去装置のスリーブを示す側面図である。
【図6】図5のビーズ除去装置の横断面図である。
【図7】図6のビーズ除去装置のスリーブの溝を詳細に示す部分断面図である。
【図8】本発明の他の実施例のビーズ除去装置の部分断面側面図である。
【符号の説明】
34 現像ユニット
37、38 現像ローラ
42 現像剤
18 感光体ベルト
80、120、320 スリーブ
92 現像領域
90、94、96、98、100、102 磁石
150、151 磁石
106、155、157、353、355、357、455、457 シャント
130、330 溝

Claims (3)

  1. 現像部と転写部との間の領域において、磁性粒体を、移動する像形成表面から除去する装置であって、
    前記現像部と前記転写部の間に、長手方向の軸の周りに回転可能に配置された除去部材と、前記磁性粒体を像形成表面から前記除去部材に引き寄せるための磁界を発生するように、前記除去部材と連携動作するようになされた磁気部材とから成り、
    前記除去部材の外表面に溝が形成されており、該溝が前記長手方向軸に対して斜めの方向に延びており、
    前記溝の寸法と該溝の除去部材周面での傾斜方向とが、磁性粒体を、該除去部材の軸方向に垂直な断面における周面の接線方向に移動させるが該除去部材の外周面上において前記長手方向には集めないように選定されており、
    更に、前記除去部材の軸方向に垂直な断面における周面上であって前記像形成表面から離れた位置において前記磁性粒体が前記周面から離脱可能であるように、前記磁気部材からの前記磁界を減衰する磁界減衰部材が前記除去部材の内側に配置されている、
    ことを特徴とする磁性粒体除去装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記溝は、前記除去部材の長手方向の中心線に平行な線に対して15度〜40度の角度で傾斜している、ことを特徴とする装置。
  3. 請求項1又は2に記載の装置において、前記溝の両側の側壁は、該溝の底面に接する部位から、該底面に対して75度以上の角度で且つ105度を越えない角度で前記除去部材の外周面に延びていることを特徴とする装置。
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