JP4062465B2 - 注出容器の中栓とキャップ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、注出容器、とくに内容液が注出筒下端に連接した隔壁上に滞留することを防止するとともに、注出筒の密封性を向上させ、容器の内圧上昇時のキャップ周辺部位の内容液による汚れを防止することができる注出容器の中栓とキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6(a)および(b)に示すように、容器Abと、上端に注出口唇部40を設けた注出筒41と該注出筒41の下端に連設された注出孔42を形成する切断溝43を設けた隔壁44とを具備した中栓Bbと、注出筒41に係合する密封リング45を垂設した頂壁46と側壁47とを具備したキャップCbとからなる注出容器の中栓とキャップが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構造の中栓付容器では液切れが悪く、図6(b)のaおよびbに示すように、中栓およびキャップ内面に内容液の一部が付着残留し、内容物を永く使用しないでおくと次第に固化して、見た目も悪くなり、注出筒の汚れとして使用者に不快感を抱かせることがあった。
【0004】
また、中栓およびキャップ内面に内容液の一部が付着残留した状態の注出容器は、冷蔵庫などに保管した後、取り出して室温下で使用しようとすると、温度の上昇に応じて容器の内部圧力が高まり、場合によっては、中栓およびキャップ内面に付着残留した内容物がキャップの外に滲み出し汚れることがあった。
【0005】
また、中栓として従来よりネジ式あるいは打栓式のものが知られているが、打栓によって容器に嵌着した場合に、時には注出筒が真円にならないということが発生し、これに対処して注出筒の偏奇を矯正するための何らかの手段を講じなければならないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決することを技術的課題とし、注出筒の隔壁上に内容液が滞留しないようにするとともに、中栓およびキャップ内側に内容液が付着残留することを防止し、液切れが良好で、しかも打栓によって中栓を容器に嵌着した場合に、注出筒がほぼ真円状態を保ち、注出筒の偏奇を矯正するために何らかの手段を講じる必要のない、すなわち、注出筒の密封性を向上させた注出容器の中栓とキャップを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の技術的課題を達成するため、注出容器の中栓とキャップとして、外筒と内筒とを具備した嵌合筒と、該嵌合筒にその内筒から上方に延びるよう連設され上端に内方に延びる注出筒支持壁を具備した螺合筒と、前記支持壁に連設され上端に注出口唇部を設けその中間に注出孔を形成する切断溝を設けた隔壁を連設し該隔壁の下方を円筒状周壁とした注出筒とを備えた中栓と、前記注出筒に係合する密封リングを垂設した頂壁と前記螺合筒に螺合する側筒壁とを具備したキャップとからなる注出容器であって、
前記注出筒の隔壁下方の円筒状周壁は、嵌合筒内筒の内面から離れて位置し、内筒状周壁内周面には、注出孔の端縁に連続し円筒状周壁の下端に達する表面が垂直な液誘導リブを配設していることを特徴とする構成を採用する。
【0008】
また、中栓の他の実施態樣として、外筒と内筒とを具備した嵌合筒と、該嵌合筒にその内筒から上方に延びるよう連設され上端に内方に延びる注出筒支持壁を具備した螺合筒と、前記支持壁に連設され上端に注出口唇部を設けその下端に注出孔を形成する切断溝を設けた隔壁を連設した注出筒とを備えた中栓と、前記注出筒に係合する密封リングを垂設した頂壁と前記螺合筒に螺合する側筒壁とを具備したキャップとからなる注出容器であって、前記注出筒は、隔壁下面に注出孔の端縁に連続し、かつ、嵌合筒の内筒から独立し、その内面から離れて位置する液誘導ピンを垂設していることを特徴とする構成を採用する。
【0009】
また、注出容器のキャップとして、キャップが、密封リングを注出筒の注出口唇部内周に液密的に係合させるとともに、密封リングの外側に注出口唇部外周に圧接する口唇抑え部を頂壁から側筒壁に沿って設けていることを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器、Bは中栓、Cはキャップである。
容器Aは、ガラスまたはPETその他の硬質の合成樹脂で成形されており、中栓Bは軟質の合成樹脂で、キャップCは硬質または軟質の合成樹脂で成形されている。
容器Aの口筒部1外周面には、係合突条2が突設されている。
【0011】
図2〜4に示すように、中栓Bは、容器Aの口筒部1に嵌着する嵌合筒3と、注出筒4を連接した螺合筒5とを具え、嵌合筒3は、外筒6と内筒7および肩壁8とからなっている。
外筒6の下端部内周には、容器Aの口筒部1外周に設けられた係合突条2に係合する係合突条9が突設されており、内筒7の外周面上方には、口筒部1内周との間に締め代を形成する拡径された周面10が形成されている。
【0012】
中栓Bの嵌着時には、図1に示すように、内筒7の周面10が容器Aの口筒部1内周に嵌合され、外筒6の係合突条9が係合突条2下端に係合して、中栓Bを容器Aの口筒部1に嵌着する。
そして、内筒7とともに肩壁8が容器Aの口筒部1上端面に密着することによって容器内部が密封されるようになっている。
【0013】
螺合筒5は、嵌合筒3の内筒7から上方に延びるよう連設されており、螺合筒5の外周には、ネジ11が刻設されている。
螺合筒5上端には、内方に延びるように注出筒4の支持壁12が連設されている。
【0014】
注出筒4は、その上端周縁には、外方に拡開され湾曲する注出口唇部13が形成され、その中間には、隔壁14が連設されている。
隔壁14の裏面には、図3に示すように、角部を円弧としたほぼ菱形の形状に沿って、薄肉を残してV字状の切断溝15が設けられ、その内側の隔壁14は除去部16となっており、除去部16の上面には、図2に示すように、連結片17を介して指掛けリング18が設けられている。
【0015】
容器の使用にあたっては、指掛けリング18を引っ張り除去部16を取り去ることによって、隔壁14にほぼ菱形形状の注出孔19が形成される。
注出孔19の周縁20の長手方向の端部は、注出筒4下端に近接する小径の半円状の端縁21となっている。
なお、除去部16の形状は、菱形に代えて、方形、円形、楕円形、波形を採用してもよい。
【0016】
注出筒4の隔壁14下方は、注出筒4の下部の円筒状周壁22となっており、該円筒状周壁22内周には、注出孔19の長手方向の端縁21に対応する位置に、表面が端縁21に接して一対の液誘導リブ23が垂設されている。
液誘導リブ23の下端は、注出筒4の円筒状周壁22下端に達するよう設けられており、端縁21から隔壁14上の内容液を誘導する。
【0017】
図5に示すように、キャップCは、頂壁30と側筒壁31とを具えている。
頂壁30の下面には、注出筒4の注出口唇部13内周に液密的に係合する密封リング32が垂設されており、その外側と側筒壁31の間の空間部に、注出口唇部13の上端部外周面に一定の締め代をもって圧接する口唇抑え部33が設けられている。
側筒壁31の内周には、中栓Bの螺着筒5のネジ11に螺合するネジ34が刻設されている。
【0018】
次に、本注出容器の構成に基づく作用効果について説明する。
本注出容器は、容器Aに内容液を充填後、キャップCを被嵌した中栓Bが容器Aの口筒部1に打栓され密封される。
その際、容器Aの口筒部1内周と内筒7とのシール性を高めるために締め代を多くとっているので、打栓後に螺着筒5に連設された注出筒4が偏奇して、内周が真円にならない場合がある。
【0019】
本発明のキャップCに設けられた密封リング32は、注出筒4の注出口唇部13の内周に圧接して、液密的に係合するようにしているが、係合点すなわち力の作用点が支持壁12より離れているので、注出筒4自体を真円にするためにわずかな力で矯正させることができ、さらに、口唇抑え部33が注出口唇部13外周に圧接するので矯正をより容易にすることができる。
【0020】
また、口唇抑え部33は、注出口唇部13の端部面外周に締め代をもって圧接するようにしているから、密封リング32と口唇抑え部33によりキャップ嵌着時の液密性を一層向上するようにしている。
【0021】
注出容器の使用にあたって、内容液注出後に容器Aを元の直立状態に戻すと、注出筒4内の内容液は隔壁14の注出孔19より容器内に戻るが、隔壁14上に滞留した内容液も、容器内にもどされる。
すなわち、注出孔19の隅部の端縁21に接して隔壁14下面には液誘導リブ23が垂設されているので、端縁21周辺の滞留液は液誘導リブ23に伝わり、該液誘導リブ23から毛管作用によって下部の円筒状周壁22に移動し、注出筒4下端から容器内に落下する。
【0022】
それにつれて、注出孔19の周縁20に付着している滞留液、周縁20からやや離れた付近の滞留液も、端縁21周辺に引き寄せられることになり、液誘導リブ23を通じて落下する。
そして、隔壁14上に滞留している内容液は、上記の滞留液の移動につれてその後に引き寄せられることになり、隔壁14上のすべての滞留液は、順次に端縁21の方向に引き寄せられて液誘導リブ23を通じて落下する。
したがって、内容液は隔壁14上に滞留することはない。
【0023】
また、中栓BにキャップCを被嵌すると、前述のように密封リング32と口唇抑え部33により密閉されるので、液密性および気密性を向上させることができる。
【0024】
さらに本実施形態の注出容器の密封性について述べると、液誘導リブ23が注出筒4の隔壁14下方の円筒状周壁22内面に配設され、円筒状周壁22は、嵌合筒3の内筒7とは離れているから、嵌合筒3の内筒7は、完全な円形であり、肉厚も全円周にわたって均一になっている。
したがって、成形時に内筒7の外側に部分的な異形形状、厚肉によるヒケが生じたり、真円にならないということがなくなり、嵌合筒3の内筒7と容器口筒部1との間の密封性はより高められている。
【0025】
次に、本発明の効果を実験例を挙げ説明する。
[実験例]
本発明品と従来品を用いて、中栓の隔壁上に付着残留する醤油液量の測定と、容器内圧上昇時のキャップ周辺部位の醤油噴出による汚れ測定を行った。
【0026】
I サンプルの調整
容器Aを1リットル醤油用ペットボトルとし、中栓BおよびキャップCの細部をそれぞれ表1記載の通りとして、本発明品および従来品のサンプルを調整した。
【0027】
【表1】
Figure 0004062465
【0028】
表中、H1、H2、W1は、従来品については図7に示されているが、本発明品については図4,5における対応部分の寸法がそれに相当する。
【0029】
II 試験方法
(1)中栓の隔壁面に付着残留する醤油液量の測定
図2において、指掛けリング18の引き上げにより注出孔19が形成された容器Aとしてペットボトルを台座(図示せず)に置き、予めスポイドに採取した醤油5mlを、注出筒4の内周面上部付近より周縁全周に添って静かに流下する。その後、経時的(1,2,3,5および10分経過後)に隔壁面に付着残留する醤油を拭き取り、その重量を測定する。
【0030】
(2)容器内圧上昇時のキャップ周辺部位の醤油噴き出しによる汚れ測定
醤油500mlを入れたペットボトルの気相部に向かって、図7に例示するように、孔HAおよび孔HBを開け、孔HAを加圧ポンプの吐出口に気密的に連通し、また孔HBを内圧測定用のマノメーターに気密的に連通した後、ペットボトルを台座(図示せず)に置き、予めスポイドに採取した醤油5mlを、注出筒4の内周面上部付近より周縁全周に添って静かに流下する。
直ちに、トルク10kgf・cmで、キャップを締めて閉じ、加圧ポンプを運転して、加圧空気によるボトル内の加圧を開始し、醤油が噴出したときの内圧をマノメーターにより測定する。
これを各10個の試験品について試験した。
【0031】
III 試験結果
(1)中栓の隔壁面に付着残留する醤油液量の測定結果については図8に示す。
(2)容器内圧上昇時のキャップ周辺部位の醤油噴き出しによる汚れ測定の結果については表2に示す。
【0032】
【表2】
Figure 0004062465
【0033】
IV 試験のまとめ
(1)図8の結果から、従来品は、中栓の隔壁面に0.4gの醤油が付着残留し、その量は経時的にほとんど変化せず、液戻りが良好とはいえない。
本発明品は経時的に速やかに減少し、液戻りがよいことが判る。また、最終的に、中栓隔壁面に付着残留する醤油の液量を0.1gまで低減できることが判る。
(2)表2の結果から従来品は、容器内圧が上昇するとキャップ周辺部位の醤油噴出しによる汚れを防止できない。すなわち、10個繰返試験中内圧を850mmH2O まで上げても噴出しなかったのは2個だけで、あとの8個は醤油が噴出して汚れた。
本発明は、内圧を850mmH2O まで上げても、10個繰返試験中1個も噴出しなかった。すなわち醤油噴出による汚れを完全に防止できることが判る。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態について、図9,10を参照して説明する。
本実施形態は、前記第1実施形態の中栓Bにおいて、液誘導リブに変え液誘導ピンを採用したもので、容器A、中栓Baの嵌合筒3aと螺合筒5a、キャップCは、前記第1実施形態と同一であるので説明を省略し、中栓Baの注出筒4aに関連する相違点を中心に、以下説明する。
【0035】
図9,10に示すように、中栓Baは、前第1実施形態と同様に、嵌合筒3aと、注出筒4aを連接した螺合筒5aとを具え、嵌合筒3aを容器Aの口筒部1に嵌合される。
【0036】
注出筒4aは、前記第1実施形態と同様に、その上端周縁には、外方に拡開され湾曲する注出口唇部13aが形成され、下端には、隔壁14aが連設されている。
隔壁14aの裏面には、図10に示すように、角部を円弧としたほぼ菱形の形状に沿って、薄肉を残してV字状の切断溝15aが設けられ、その内側の隔壁14aは除去部16aとなっており、除去部16aの上面には、図9に示すように、連結片17aを介して指掛けリング18aが設けられている。
容器の使用にあたっては、指掛けリング18aを引っ張り除去部16aを取り去ることによって、隔壁14aにほぼ菱形形状の注出孔19aが形成される。
【0037】
注出孔19aの長手方向の端縁は、注出筒4a下端に近接する小径の半円状の端縁21aとなっており、半円状の端縁21aは注出筒4a下端に接続するとともに、端縁21aに接して隔壁14aの下面には、液誘導ピン35が垂設されている。
該液誘導ピン35と嵌合筒3aの内筒7aとの間は、連結板36によって連結されている。
液誘導ピン35だけでも、一定の効果をあげることができ、連結板36をなくすこともできる。
【0038】
次に、本実施形態注出容器の構成に基づく作用効果について説明する。
本注出容器は、容器Aに内容液を充填後、キャップCを被嵌した中栓Baが容器Aの口筒部1に打栓され密封される。
その際、中栓Baの注出筒4aの上部およびキャップCの形状は、前記第1実施形態と同一であるので、注出筒4aを真円とし、注出口唇部13aの液密性を向上させるという点では、同等の効果を達成することができる。
【0039】
注出容器の使用にあたって、内容液注出後に容器Aを元の直立状態に戻すと、注出筒4a内の内容液は隔壁14aの注出孔19aより容器内に戻るが、隔壁14a上に滞留した内容液も、容器内に戻される。
すなわち、注出孔19aの隅部の端縁21aに接して隔壁14a下面には液誘導ピン35が垂設されているので、端縁21a周辺の滞留液は液誘導ピン35に伝わり、該液誘導ピン35から毛管作用によって連結板36を介して内筒7aに移動し、内筒7a下端から容器内に落下する。
【0040】
それにつれて、注出孔19a周縁20aに付着している滞留液、周縁20aからやや離れた付近の滞留液も、周縁20a周辺に引き寄せられることになり、液誘導ピン35を通じて、または誘導ピン35から連結板36を介して内筒7a下端から落下する。
そして、隔壁14a上に滞留している内容液は、上記の滞留液の移動につれてその後に引き寄せられることになり、隔壁14a上のすべての滞留液は、順次に端縁21aの方向に引き寄せられて液誘導ピン35または内筒7a下端から落下する。
したがって、内容液は隔壁14a上に滞留することはない。
【0041】
本第2実施形態の効果について、第1実施形態と同様に、隔壁面残留量の試験を行い確かめた。
試験品として、液誘導リブにかえ、誘導ピンの径φを1mm、長さを6mmとして、その他の部材の寸法は、表1の部材に同一として、中栓の隔壁面に付着残留する醤油液量の測定をした(表記載は省略する)。
その測定結果については、図8に示す第1実施形態の結果とほとんど同一の結果を得られることが判った。
【0042】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
隔壁下面に、注出孔の端縁に連続する液誘導部材を垂設しているからその付近の滞留液が落下し、注出孔周縁の液、隔壁上の滞留液も引き寄せられ、隔壁上の内容液はすべて容器内に戻されるようになった。
そのため、長期に使用しない場合にも、隔壁上に滞留物が付着して固化することはないので、常に清潔な状態で使用でき、使用者に不快感を与えない。
【0043】
また、密封リングと口唇抑え部により、注出筒自体を真円にするよう矯正し、注出口唇部に内外から締め代をもって係合するので、キャップ嵌着時の液密性が一層向上するようになった。
【0044】
また、液戻りが良好であるから、中栓の隔壁面に付着残留する内容液を、極めて少量に低減することができ、さらにまた、冷蔵庫からの取り出しにより容器内圧が上昇しても、内容液の滲み出しによる汚れを完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の中栓とキャップの組立図である。
【図2】中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面正面図である。
【図3】中栓の底面図である。
【図4】除去部を取り去った中栓の説明図で、図2(b)のA−A線における断面図である。
【図5】キャップの説明図で、(a)は一部断面正面図、(b)は底面図である。
【図6】従来の中栓とキャップの組立図で、(a)は除去部を取り去る前の縦断面図、(b)は除去部を取り去った後、内容液の一部が付着残留している状態を説明するための図である。
【図7】試験品を説明する図である。
【図8】中栓の隔壁面に付着残留する醤油液量の測定結果を示す図である。
【図9】第2実施形態の中栓の説明図で、(a)は上面図、(b)は一部断面正面図である。
【図10】中栓の底面図である。
【符号の説明】
A,Ab 容器
B,Ba,Bb 中栓
C,Cb キャップ
3,3a 嵌合筒
4,4a,41 注出筒
5,5a 螺合筒
7,7a 内筒
12 支持壁
13,13a,40 注出口唇部
14,14a,44 隔壁
16,16a 除去部
19,19a,42 注出孔
21,21a 端縁
22 円筒状周壁
23 液誘導リブ
32,45 密封リング
33 口唇抑え部
35 液誘導ピン
36 連結板

Claims (3)

  1. 外筒と内筒とを具備した嵌合筒と、該嵌合筒にその内筒から上方に延びるよう連設され上端に内方に延びる注出筒支持壁を具備した螺合筒と、前記支持壁に連設され上端に注出口唇部を設けその中間に注出孔を形成する切断溝を設けた隔壁を連設し該隔壁の下方を円筒状周壁とした注出筒とを備えた中栓と、
    前記注出筒に係合する密封リングを垂設した頂壁と前記螺合筒に螺合する側筒壁とを具備したキャップとからなる注出容器であって、
    前記注出筒の隔壁下方の円筒状周壁は、嵌合筒内筒の内面から離れて位置し、内筒状周壁内周面には、注出孔の端縁に連続し円筒状周壁の下端に達する表面が垂直な液誘導リブを配設していることを特徴とする注出容器の中栓とキャップ。
  2. 外筒と内筒とを具備した嵌合筒と、該嵌合筒にその内筒から上方に延びるよう連設され上端に内方に延びる注出筒支持壁を具備した螺合筒と、前記支持壁に連設され上端に注出口唇部を設けその下端に注出孔を形成する切断溝を設けた隔壁を連設した注出筒とを備えた中栓と、
    前記注出筒に係合する密封リングを垂設した頂壁と前記螺合筒に螺合する側筒壁とを具備したキャップとからなる注出容器であって、
    前記注出筒は、隔壁下面に注出孔の端縁に連続し、かつ、嵌合筒の内筒から独立し、その内面から離れて位置する液誘導ピンを垂設していることを特徴とする注出容器の中栓とキャップ。
  3. キャップが、密封リングを注出筒の注出口唇部内周に液密的に係合させるとともに、密封リングの外側に注出口唇部外周に圧接する口唇抑え部を頂壁から側筒壁に沿って設けていることを特徴とする請求項1または2記載の注出容器の中栓とキャップ。
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