JP4062297B2 - 排ガス浄化用触媒 - Google Patents

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本発明は排ガス浄化用触媒に関し、詳しくはNOx 吸蔵元素として少なくともアルカリ金属を担持したNOx 吸蔵還元型の排ガス浄化用触媒に関する。
近年、二酸化炭素による地球温暖化現象が問題となり、二酸化炭素の排出量を低減することが課題となっている。自動車においても排ガス中の二酸化炭素量の低減が課題となり、燃料を酸素過剰雰囲気で希薄燃焼させるリーンバーンエンジンが開発されている。リーンバーンエンジンによれば燃料の使用量が低減されるため、二酸化炭素の排出量を抑制することができる。
ところでリーンバーンエンジンからの排ガス中の有害成分を浄化する場合、酸素過剰雰囲気であるがゆえにNOx の還元浄化が困難となる。そこで特開平5-317652号公報などには、貴金属とともにアルカリ金属、アルカリ土類金属及び希土類元素から選ばれるNOx 吸蔵元素を担持したNOx 吸蔵還元型触媒が開示されている。このNOx 吸蔵還元型触媒を用い、リーン雰囲気の途中にパルス状にストイキ〜リッチ雰囲気となるように混合気組成を制御すれば、HC及びCOの酸化とNOx の還元とを効率よく進行させることができ、高い浄化性能が得られる。
つまりリーン雰囲気では排ガス中のNOが酸化されてNOx となり、NOx 吸蔵元素と反応して吸蔵されるためNOx の排出が抑制される。そしてストイキ〜リッチ雰囲気となると、NOx 吸蔵元素との反応物からNOx が放出され、それが排ガス中に存在するHCなどの還元成分と反応して還元されるため、NOx の排出が抑制される。したがってリッチ〜リーンの全雰囲気でNOx の排出を抑制することができる。
このNOx 吸蔵還元型の排ガス浄化用触媒は、コージェライトなどの耐熱性セラミックスあるいは金属箔などから形成されたハニカム形状の基材に、γ−アルミナなどの多孔質酸化物からなる触媒担持層を形成し、この触媒担持層に白金(Pt)などの貴金属とNOx 吸蔵元素が担持されて構成されている。
特開平5-317652号
ところがNOx 吸蔵元素としてアルカリ金属を用いた場合には、使用中にNOx 吸蔵能が徐々に低下し、浄化性能の耐久性が低いという不具合があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、NOx 吸蔵元素としてアルカリ金属を用いた場合に、NOx 吸蔵能の低下を抑制し耐久性を向上させることを目的とする。
上記課題を解決する本発明の排ガス浄化用触媒の特徴は、
コージェライト製の基材と、
基材の表面に被覆され5μm以上の厚さを有するジルコニア層と、
多孔質酸化物と、多孔質酸化物に担持された貴金属及びNO x 吸蔵元素としてのアルカリ金属と、を含み、ジルコニア層の表面に被覆形成された触媒担持層と、
からなることにある。
本発明の排ガス浄化用触媒によれば、NOx 吸蔵元素としてアルカリ金属を用いても、基材への移行が抑制されるため、NOx 吸蔵能の低下が抑制され耐久性が向上する。
本発明者らは、NOx 吸蔵元素としてアルカリ金属を用いた場合にNOx 吸蔵能が徐々に低下する原因を鋭意調査した結果、触媒担持層中で基材との界面付近に存在するアルカリ金属が基材中へ移行して基材との反応物を形成することが明らかとなった。基材と反応したアルカリ金属はNOx 吸蔵能が消失してしまうため、全体としてNOx 吸蔵能が低下するのである。また基材自体も、アルカリ金属との反応物の生成により強度が低下することも明らかとなった。
そこで本発明では、基材と触媒担持層との間にジルコニア層が形成されている。ジルコニアはアルカリ金属と反応し難く、アルカリ金属が近接し難いという性質がある。そのためアルカリ金属はジルコニア層によって基材中への移行が阻止されるとともに、ジルコニアとの反応も抑制される。したがって基材への移行によるNOx 吸蔵能の低下と、反応によるNOx 吸蔵能の低下の両方が抑制されるため、高いNOx 吸蔵能を長期間維持することができる。
ジルコニア層の厚さは、少なくとも5μmとすることが望ましい。ジルコニア層の厚さがこれより薄くなるとアルカリ金属の基材への移行を規制することが困難となる。厚さの上限は特に制限されないが、あまり厚くすると剥離、またコスト等の観点から、40μm以下とすることが望ましい。
多孔質酸化物としては、アルミナ、チタニア、ジルコニアなどから選ぶことができる。
基材としては、コージェライト製などの耐熱性セラミックスから形成されたもの、あるいは鉄を主成分とするメタル製のものを用いることができる。メタル製の基材ではアルカリ金属の移行が生じないので、移行を抑制する手段を講じても意味がない。しかしながら、 700℃以上の高温で使用される場合には、基材との界面にジルコニア層を形成したりしていても、コージェライト製などの耐熱性セラミックスから形成された基材を用いているとアルカリ金属が基材中に移行する場合があるので、メタル基材を用いるのが特に有効である。
触媒担持層には貴金属が担持されている。貴金属としては、Pt,Rh,Pd,Ir及びRuの1種又は複数種を用いることができる。その担持量は、Pt及びPdの場合は基材 120gに対して 0.1〜20.0gが好ましく、 0.5〜10.0gが特に好ましい。またRhの場合は、基材 120gに対して0.01〜80gが好ましく、0.05〜 5.0gが特に好ましい。基材容積1リットル当たりに換算すれば、Pt及びPdの場合は 0.1〜20gが好ましく、 0.5〜10gが特に好ましい。またRhの場合は0.01〜10gが好ましく、0.05〜5gが特に好ましい。
NOx 吸蔵元素としては、少なくともアルカリ金属を含めばよく、アルカリ土類金属、希土類元素など他のNOx 吸蔵元素を併用することもできる。アルカリ金属としてはLi,Na,K,Rb,Csなどを用いることができるが、本発明は特にKを用いた場合に効果的である。このNOx 吸蔵元素の担持量は、一般に基材容積1Lあたり0.01〜1モルの範囲である。
(参考例1)
Siが5重量%含有され、Al(OC4H9)3とSi(OC2H5)4を原料としゾルゲル法によって調製されたアルミナ粉末 100重量部と、ベーマイト3重量部と、硝酸アルミニウム水溶液45重量部と、イオン交換水 180重量部を混合してスラリーを調製した。なお、アルミナ粉末中のSiは、金属Si又はSiO2としてアルミナ粒子中に離脱が防止された状態で含有保持されている。
次にコージェライト製のハニカム基材(容積 1.3L、セル密度 400cpsi、壁厚4ミル)を用意し、このスラリー中に浸漬後引き上げて余分なスラリーを吹き払い、乾燥・焼成してコート層を形成した。コート層の形成量は、ハニカム基材1Lあたり 200gである。
コート層を形成したハニカム基材を所定濃度のジニトロジアンミン白金硝酸水溶液中に浸漬し、引き上げて余分な液滴を吹き払った後、乾燥・焼成してPtを担持した。次いで所定濃度の酢酸バリウム水溶液の所定量を吸水させ、蒸発・乾固してBaを担持し、さらに所定濃度の硝酸カリウム水溶液の所定量を吸水させ、蒸発・乾固してKを担持した。ハニカム基材1Lに対して、Ptは2g、Baは 0.2モル、Kは 0.2モル担持された。
得られた排ガス浄化用触媒を実験室用反応器に配置し、表1に示す組成のストイキモデル排ガスを触媒床温度 800℃、ガス空間速度100,000h-1の条件で 100時間流す耐久試験Aを行った。また上記耐久試験Aとは別に、表1に示す組成のモデルガスを、 700℃の55秒− 600℃のリーンガス( A/F=22相当)5秒の周期で繰り返し50時間流す耐久試験Bを行った。
そして耐久試験後のそれぞれの触媒について、表2に示すモデル排ガスをガス空間速度100,000h-1の条件で導入し、触媒床温度 350℃にて、リーンガス( A/F=22)を59秒、リッチガス( A/F=10)を1秒の割合で繰り返す雰囲気下において、NOx 浄化率を測定した。結果を表3に示す。
(参考例2)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末 100gと、TiO2粉末 100gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例3)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、Siを10重量%含有しTi(OC3H7)4とSi(OC2H5)4を原料としてゾルゲル法により調製されたTiO2粉末 100gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例4)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末 100gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末 100gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例5)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末 100gと、γ-Al2O3粉末 100gとなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例6)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末 100gと、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例7)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、TiO2粉末50gと、Siを5重量%含有する参考例3と同様のTiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例8)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、参考例7と同様のSiを5重量%含有するTiO2粉末50gと、ZrO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例9)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末50gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末 100gと、ZrO2粉末50gとの混合粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例10)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末50gと、TiO2粉末 100gと、ZrO2粉末50gとの混合粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例11)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末 100gとなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして第1コート層を形成した。次いでγ-Al2O3粉末 100重量部と、ベーマイト3重量部と、硝酸アルミニウム水溶液40重量部と、イオン交換水 180重量部とからなるスラリーを用い、第1コート層をもつハニカム基材表面にさらに第2コート層を形成した。第2コート層は、ハニカム基材1Lあたり 100g形成された。その後参考例1と同様にして触媒を調製し、同様に試験した結果を表3に示す。
(参考例12)
ハニカム基材1Lあたりの第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例11と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例13)
ハニカム基材1Lあたりの第1コート層のコート層の種類と量が、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末 100gからなるようにし、かつ第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例11と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例14)
ハニカム基材1Lあたりの第1コート層のコート層の種類と量が、参考例1と同様のSiを5重量%含有するアルミナ粉末50gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末50gとからなるようにし、かつ第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例11と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例15)
ハニカム基材1Lあたりの第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gと、ZrO2が50gの割合の混合粉末 100gからなるようにしたこと以外は参考例11と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例16)
ハニカム基材1Lあたりの第1コート層のコート層の種類と量が、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末 100gからなるようにし、かつ第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gと、ZrO2が50gの割合の混合粉末 100gからなるようにしたこと以外は参考例11と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例17)
ハニカム基材1Lあたりの第2コート層のコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末50gと、TiO2粉末50gと、ZrO2が50gの割合の混合粉末 100gからなるようにしたこと以外は参考例14と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例18)
ハニカム基材として、コージェライト製のものに代えて、鋼製の箔状の平板と波板とが重ねられて巻回されてなるメタル基材を用いたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例19)
ハニカム基材として、コージェライト製のものに代えて、鋼製の箔状の平板と波板とが重ねられて巻回されてなるメタル基材を用い、メタル基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、TiO2粉末50gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末50gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例20)
ハニカム基材として、コージェライト製のものに代えて、鋼製の箔状の平板と波板とが重ねられて巻回されてなるメタル基材を用い、メタル基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末 100gと、ZrO2粉末50gの割合の混合粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(参考例21)
ハニカム基材として、コージェライト製のものに代えて、鋼製の箔状の平板と波板とが重ねられて巻回されてなるメタル基材を用い、メタル基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gと、TiO2粉末50gと、参考例3と同様のSiを10重量%含有するTiO2粉末50gと、ZrO2粉末50gの割合の混合粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(比較例1)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(比較例2)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 100gとTiO2粉末 100gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
(比較例3)
ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 180gとSiO2粉末20gとからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして排ガス浄化用触媒を調製した。そして参考例1と同様に試験し、結果を表3に示す。
<評価>
例えば参考例1と比較例1との比較、及び参考例3と比較例2の比較より、触媒担持層にケイ素を含むことによって耐久試験A後のNOx 浄化率が著しく向上していることがわかる。しかし比較例3のようにSiO2を単に混合しただけでは、耐久試験A後のNOx 浄化率が低い。これは、比較例3の触媒は初期からNOx 浄化率が低いためである。
また例えば参考例1と参考例18とを比較すると、参考例18の方が耐久試験A後のNOx 浄化率が高い。すなわちハニカム基材をメタル基材とすることにより、NOx 浄化能が一層向上していることがわかる。
そして参考例11と参考例12〜17とを比較すると、耐久試験B後のNOx 浄化率は参考例12〜17の方が高い。これは第2コート層にTiO2が存在しているため、硫黄酸化物の近接が規制されNOx 吸蔵元素の硫黄被毒が抑制されたためと考えられる。
また参考例11と比較例1との比較より、参考例11の方が耐久試験A後のNOx 浄化率が10%以上向上している。これはケイ素を基材に接する側に多く含ませたことによる効果である。
(実施例1)
ZrO2粉末66重量部と、ジルコニアゾル(ZrO2が20重量%)75重量部とを混合してスラリーを調製した。
次にコージェライト製のハニカム基材(容量 1.3L、セル密度 400cpsi、壁厚4ミル)を用意し、このスラリー中に浸漬後引き上げて余分なスラリーを吹き払い、乾燥・焼成して第1コート層を形成した。第1コート層の形成量は、ハニカム基材1Lあたり40gである。
この第1コート層が形成されたハニカム基材を用い、ハニカム基材1Lあたりのコート層の種類と量が、γ-Al2O3粉末 200gからなるようにしたこと以外は参考例1と同様にして第2コート層を形成し、本実施例の排ガス浄化用触媒を調製した。
<試験・評価>
得られた実施例1の触媒と比較例1の触媒をそれぞれ実験室用反応器に配置し、表1に示す組成のストイキモデル排ガス( A/F=14.6)を触媒床温度 800℃、ガス空間速度100,000h-1の条件で5時間流す耐久試験を行った。
耐久試験後の触媒をそれぞれ実験室用反応器に配置し、表2に示す組成のモデル排ガスを、ガス空間速度100,000h-1の条件で導入した。触媒床温度 300〜 600℃の範囲で、リッチガス定常状態からリーンガス定常状態にガスを切換えて排出ガスのNOx 濃度が定常になるまでに、それぞれの触媒が吸蔵したNOx 量(NOx 飽和吸蔵量)を測定した。またリーンガス定常状態から10秒間リッチガスをスパイク状(パルス状)に導入し、再びリーンガスに切換えた後のNOx 吸蔵量(リッチスパイク後NOx 吸蔵量)を測定した。結果をそれぞれ図1及び図2に示す。
図1及び図2より、実施例1の触媒は各温度において比較例1の触媒よりNOx 吸蔵量が多く、NOx 吸蔵能に優れている。これはZrO2からなる第1コート層を形成した効果であることが明らかである。
耐久試験温度とNOx 飽和吸着量との関係を示すグラフである。 耐久試験温度とリッチスパイク後のNOx 吸着量との関係を示すグラフである。

Claims (1)

  1. コージェライト製の基材と、
    該基材の表面に被覆され5μm以上の厚さを有するジルコニア層と、
    多孔質酸化物と、該多孔質酸化物に担持された貴金属及びNO x 吸蔵元素としてのアルカリ金属と、を含み、該ジルコニア層の表面に被覆形成された触媒担持層と、
    からなることを特徴とする排ガス浄化用触媒。
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